アイズの独り言>

こんにちは、チョコです。6月2~3日に開催されたオダックス近畿主催のBRM602和歌山600km紀伊半島一周Reverseに参加してきました。

 

コースは海南市をスタートして紀ノ川沿いに東進して高見山を越えて伊勢に入り、紀伊半島の海岸線を時計回りに走って海南に戻るコースです。何故ブルべのタイトルに「リバース」と付いているのかというと、このコースはもともと泉佐野発着で反時計回りに紀伊半島を一周するブルべだったのです。それが今年はオリジナルと反対まわりに走るので紀伊半島一周リバースなのです。

さて、僕は600㎞を走るのが2年ぶり。昨年は600㎞のBRMには参加しておらず、唯一挑戦したSR600四国山脈は道路事情でDNF。今年に入ってからは200,300㎞のブルべは完走していますが4月の400㎞は約半分を走ったところで熱中症DNF。4月下旬の時点では600㎞を完走するのが難しい状態でした。4月の400㎞DNFの後、5月は自転車に乗る時間を増やしてとにかく身体を長時間、長距離のサイクリングに対応できるように走りました。5月下旬、ブルべまであと数日の時点で非常に調子がよく体調万全、当日の天気予報快晴、自転車良し、600㎞を走り切るにはこれ以上にないベストコンディションが整いました。「これでDNFしましたなんて言えない…」と自分にプレッシャーをかけながら今回のブルべに挑んだのでした。


スタート時刻は午前4:30なので海南には前日の夕方に到着。20時ごろ就寝し、2:30に起床。ブルベ前はなかなか眠れないこともあるのですが、今回はぐっすりと眠れました。
前日のうちに用意した朝食を済ませ、ブルベ中に不要な荷物をコインロッカーへ預けるために海南駅に立ち寄ってからスタート地点のマリーナシティ和歌山へ向かいます。

 


受付開始時刻の3:30を少し過ぎたくらいに到着したのですが既に40人近い参加者が集まっていました。ブルベカードを受け取り車検を済ませている間にも続々と反射ベストを羽織った参加者が集まり、最終的に出走者の合計は121人。スタート前のブリーフィングは粛々と行われる普段のブルベと異なり、イベントのような雰囲気がありました。


4:30にマリーナシティ和歌山をスタート。大きな登りがないので同じくらいのペースのライダーが自然と集まり集団になります。しかし、あくまでもこれは公道を走るブルベ。交通の妨げになるような大集団になるのは極力避けるようにします。PC1まで20kmほどの地点でガラス片を踏んで前輪がパンク。幸いにもパンクに気づいたのが交差点の信号待ちで、そばにコンビニがあったので駐車場の隅を借りてパンクを直します。このとき、まだ序盤で他の参加者がどんどん通り過ぎていくのを見て焦ってしまい、タイヤから取り外した穴の開いたチューブを予備チューブと入れ替えずにそのまま戻し、空気を入れて二度手間に… チューブ交換二回分の時間をかけてパンクから復帰し7:21、60.5km地点PC1ファミリーマート五條病院前に到着。走りながら食べられる羊羹とどら焼きを購入してすぐに出発します。


吉野に入ると林業関係の看板やトラックが増え、製材所の近くは木材のいい香りがしました。


高見山に近づくと勾配が増し、自然とそれまで一緒に走っていたグループがばらけていきます。200kmのブルベなら力任せに登り切っても問題ありませんが、ゴールはまだ500km先。脚にダメージを残さないことを最優先にして回すペダリングで自転車を進ませます。フロント43T、リア11S:11-42Tの構成は軽装で舗装路を走るには低すぎるギア比と思われるかもしれませんが、登りで重いギアを無理に踏んで脚を痛めることがないので長距離走で活きてきます。


くるくる回しながら登っているうちに本コース最高地点の高見トンネルに到着。予想以上に調子が良くトンネルまでの上りでもほとんど消耗しなかったので幸先良くスタートが切れた気がしました。調子が悪い時は120㎞前後で腰のあたりが痛くなったり、体をストレッチしたくなるのですが100㎞を超えてもまだまだフレッシュな状態でした。


高見トンネルを抜けるとダウンヒルです。トンネルから700m進んだ駐車場が通過チェックになっているので脚を止めて下って9:47、114.4km地点通過チェック1高見山に到着。ここでは通常のPCと異なり、スタッフの方に通過確認のスタンプをもらいます。ここでは和やかに談笑したりストレッチをしてリラックスしている方もいたのですがここは長居せずにすぐに出発しました。


高見山のダウンヒルをこなして11:42、163.5km地点PC2ファミリーマート勢和多気店を通過し、下り基調のまま伊勢へ。伊勢神宮近くで他の参加者が赤福の店舗でカキ氷を食べるために寄り道していたので僕もついつい腰を下ろしてしまいそうになりましたが、我慢して先へ進みます。気温が高い時間帯だったので無理にペースを維持することはせず13:30、200.0km地点PC3ローソン鳥羽一丁目店でカロリー補給をかねてアイスを食べました。


南伊勢町、紀北町のあたりは海岸線のアップダウンと美しいリアス式海岸の景色を楽しみながら走ります。ゆるい登りと港町の景色が交互にやってくるイメージでょうか。


17:05、273.9km地点PC4大紀町錦店でまたまたアイス補給。なんとこれ1個で380kcalあります。火照った体のクールダウンとカロリー補給が出来て一石二鳥。マイナスポイントは食べるのに時間がかかるところでしょうか。


尾鷲の市街地を抜けたところで日没を迎えました。尾鷲の市街地を抜けるとしばらくコンビニがない区間が続くのでPCに指定されていないコンビニに止まって一息ついて少し余分に補給食を買いました。


20:52、338.8㎞地点PC5勝三屋に到着。ここではスタッフの方に通過証明のサインをもらうだけではなく、事前に申請していた人は食事、風呂、仮眠、ドロップバッグ(預け荷物)のサービスを受けることが出来ます。自分は眠気に襲われる時間帯がもっと先なのでここでは仮眠はせず少しだけスタッフの方と談笑して出発しました。


PC5勝三屋出発前に夜間走行用の装備に切り替え。昼間は反射ベスト、半袖ジャージ、ビブショーツだったところにニッカーを追加することで夜の冷気に立ち向かえます。この後さらに反射ベストの下にレインジャケットを羽織って夜間装備の完成です。(スタッフのKKさん写真撮影ありがとうございました!


384.1㎞地点通過チェック2ローソン紀宝町飯盛店までもう少しというところで現れた世界遺産鬼が城。この看板の先の鬼が城トンネルが自転車通行禁止になっているので迂回のトンネルを通ります。迂回路の入り口を見過ごしていったん歩道で停止。


0時半ごろ新宮の中心地を過ぎたあたりで眠気のピークを迎えベンチで30分仮眠しました。コーヒーやカフェイン入り飲料で抗うよりも寝てしまったほうがすっきりと走れます。仮眠の効果は抜群ですっきりとした状態で走行を再開できました。眠気を感じずに走ることが出来たらいいのですが、僕の場合は深夜0~3時のどこかで眠気に襲われることが多いです。また、外気温が最も低くなる日の出前も適切なウェアを着ていないと寒さで眠くなることがあります。


2:54、通過チェック3ファミリーマート串本町桟橋店で補給後、通過チェックの樫野崎灯台へ向かいます。熊野から串本まで兼ね平坦だったので紀伊大島に渡ってからの登りは走り応えがありました。3回ほどアップダウンをこなして3:44通過チェック4樫野崎灯台に到着。フロントキャリアの左側に装備している着脱可能なバッテリーライトで自転車を照らして撮影しました。走行中はダイナモライトの灯りでほとんどまかなえるのですが、路面が悪い場合や停車時などにバッテリーライトがあると便利です。今回の場合はフロントライト2灯以上装備が義務づけられているので規定をクリアする意味もあります。

灯台に到着して写真を撮り終わるのとほぼ同時に後ろから一人参加者が到着しました。串本あたりから近くにもう一人走っていることがわかっていたのでPCや登りの途中で何度か会話が出来ました。自分は登りはかなりゆっくりと走っていたのでのぼりで追い抜かれてPCで追いつき、僕が先に出発してしばらくすると追いつかれるのを繰り返していました。走行中はほとんど一人ですがたまに他の参加者に会うと前へ進むモチベーションになります。


紀伊大島から串本に戻る途中で朝焼けを見ることが出来ました。夜間走行中は大紀町の辺りで見た海面を照らす月に感動したのですが、串本で見た朝焼けも思わず声が出るほど美しかったです。自然が見せてくれる景色はブルベ中の楽しみです。


6:24、494.8㎞地点PC6ローソン日置川町店に到着。串本からの42号線は海岸線の景色が美しく、小刻みなアップダウンが続きますが楽しく走れました。今まで走った600㎞ブルべでは2日目の朝は眠気と疲労で出涸らし状態でフラフラになっていることが多かったのですが、1日目のペース配分が上手くいったのか自転車に乗っているのが楽しくて仕方がないほど余力がありました。日が昇ってくると共に気温もぐんぐん上がり、夜間装備のレインジャケットとニッカーは6時ごろに脱いで軽装に。純粋に走ることに特化するならビブショーツとレーサージャージの組み合わせが体の動きを邪魔しないので一番楽です。今回使用したルイゾンボベのサンブリュー48ビブショーツはパッドに適度な厚みとコシがあり、革サドルと合わせると長時間のサイクリングも快適です。
食事はゆっくりとりたかったのですがこのあたりから完走タイムが気になり始め、走行中でも簡単に補給が出来るゼリーのみ補給を済ませ、停車時間を切り詰めました。


田辺市に入るとだんだん街の雰囲気も海南や和歌山のそれに近いものになってきて紀伊半島一周の終わりが近いことを感じます。


9:11、561.4㎞地点PC7ローソン紀伊内原駅前店で最後の補給食を購入し先を急ぎます。ここまで70㎞近く前日よりも高い負荷で走っているので突然脚が悲鳴を上げないか不安でしたが最後まで維持できそうです。最後の難関水越トンネルまで標高差200m近くを一気に上ります。勾配がきついので前日であれば軽いギアを回して登るところですが、ゴールが近いので少し重めのギアの割合を増やして登りきりました。PC6の時点では10:30ゴールを目標にしてペースを上げたのですが、信号が増えたことやGPSに表示されていた距離が実際と異なっていたのでこのあたりで当初のゴール目標にしていた10:30は過ぎ、11:00にゴールできるかどうかが自分の中で次の目標になりました。


醤油の湯浅、斜面のミカン畑がきれいな有田を通過して海南市に入ると国道を迂回して海岸線の道でゴールに近づいていきます。あまりにも景色がいいので思わずサドルから降りてパシャリ!ゴールタイムが気になりますが写真を撮らずにいられないのは根がツーリストだからでしょうか。


海沿いの道から国道に戻って小さな丘をトンネルで抜けてフィニッシュに指定された601.1㎞地点セブンイレブン海南下津町店に到着。レジ近くにある飲料を購入してレシートをゲット!500km地点で目論んだ29時間台ゴールはなりませんでしたが11:00フィニッシュで完走時間は30時間30分とキリの良い(? 数字になりました。ゴール後は気が抜けて足が重くなり、アイスを食べたりしてコンビニに少々長居。ここでブルベは終わったのですが、ゴールの受付まで13kmほど走らなければならないのです。なんてこった…


ゴール受付のマリーナシティ和歌山までのルートも主催者側が設定しているのでそれに従って走ります。ミカン畑の中を登り、海南の市街地が一望できる場所を通り交通量の多い国道を極力使わない気持ちの良いサイクリングルートでした。受付に到着してブルべカードと通過証明のレシート、通過チェック4で撮影した樫野崎灯台の写真を提出。レシートが全部揃っているか確認する時間はいつもドキドキします。無事に通過時刻の確認と通過証明の写真チェックが済み、晴れて600㎞完走認定です。写真はオダックス近畿オリジナルのピンバッジ。距離ごとに色が異なり集める楽しみがあります。ゴール受付で参加者を待っているスタッフの方は一様に眠たげな表情。何せ前日の深夜3時頃からスタッフ業務を行っているのですから無理もありません。走っている参加者より過酷だと思います… スタッフの皆さまお世話になりました。


600kmを共に走ったtypeER。新しいタイヤ650×38Bエキュルイユは240gと圧倒的な軽さです。登りだけでなく漕ぎ出し、加速が楽になるので信号の停車が多くなる市街地走行でも体力を温存してくれました。他のエキストラレジェタイヤと同じ非常にしなやかなケージングを使っているのでエアボリュームと相まって極上の乗り心地です。しなやかで太いタイヤは路面への食いつきがよく、安心して自転車を傾けられるので下りのコーナリングが楽しいですよ。
装備面での工夫としては携行しているボトル2本のうち1本は飲み物で満たし、もう1本は粉末飲料のスティックと塩飴を入れる容器として使っています。今回のコースは飲み水の補給が困難な場所がないことと、ダブルボトルで30℃近い気温の中を走ると2本目のボトルを飲み始めるころには中身が温まり味が変わってくることがあるので携行しているボトル1本のみを水で満たし、もう一本は補給食入れ兼予備ボトルとしました。また、当然ですが飲むことがないボトルの水を抜くだけで約700g軽くなります。補給が難しい山奥を走るコースは保険として2本とも水で満たしますが、今回のような海沿いで補給が容易な場合はボトル1本をこまめに給水し、常に新鮮な水を飲んでいた方がモチベーション高く走行を続けられます。疲れているときに口にした飲み物が腐っていたらそれだけで元気が無くなりますね…


イデアル90は昨年9月から使い始めて4000km程乗りましたが型崩れすることなく身体にフィットし、600kmを走り終えた後もお尻に痛みや股ズレが起きませんでした。サドルとの接点に痛みが出始めると速度の維持、最悪の場合は走行の継続が困難になることもあるので、540gという重量的なデメリットは無視できるほど気に入っています。

 

さて、次のブルべはBRM915米原600㎞、BRM1005中部1000㎞の出走を考えています。前回レポートした400㎞で認定をとれなかったのでSR獲得まであと一歩のところですが、次に走るブルべで今年度のSR獲得を決めたいところです。あと昨年DNFしたSR600四国山脈のリベンジもしたいところですね。今回の600㎞の感触なら1000㎞も安定して走れる気がしています。1000㎞は2回夜を超すのが大変そうですが今回と同様に体力を温存する走りが出来れば決して難しいことではないと考えています。SR600四国山脈は昨年コースの前半部分を走った感じでは登りで失ったタイムを下りで取り返すのが難しい道が多く含まれているので1000㎞以上に計画的に粘り強く走る必要がありそうです。

記事冒頭のルートラボは走行データの間引きを行っているのでより詳細な走行ログはSTRAVAからご覧いただけます。

まえの

先月21日に開催されたブルベ、BRM421近江八幡400㎞に参加しました。

こちらが走行ログなのですが全部で216km… 参加したのは400kmブルベのはずなのに…

コースは近江八幡駅近くをスタートして琵琶湖大橋を渡り鯖街道で小浜へ。舞鶴、宮津を通って城崎温泉まで行き、出石、福知山、亀岡、京都市内を抜け、最後に山中越えをして近江八幡へゴールします。上記の走行ログと下のルートをあわせて今回のコースになります。

唯一標高500mに達しているのが鯖街道の花折トンネル。細かいアップダウンは多いですが、400kmで獲得標高は4000mに満たないことから比較的易しいコースだと思います。

まず、結果から申し上げると今回の400kmは完走できませんでした。走ったのはログのとおり、近江八幡から豊岡までの216km。当日の天気は快晴、山岳コースでもなければ、補給困難箇所もないコースなのに完走出来ませんでした。ブルベから少し時間もたったので落ち着いて当時の状況を振り返ろうと思います。

 

スタート地点は近江八幡駅近くの公園で、最寄駅から近江八幡駅までは輪行で向かいます。フロントシングル仕様のtypeERでの輪行も慣れたもので、最近は分解、組み立てどちらも10分ほどで完了します。特にブルベのスタート地点に向かう時や、時間に追われている時に前後ガードを外してロードバイクと同様に素早く輪行できる構造に助けられています。

 

天気は朝から快晴。昼間の最高気温は30度近くまで上がる予報で、昼間と夜間の気温差に対応することが完走のポイントになると考えました。幅広い気温に対応できるよう半袖ジャージ、ビブショーツ、薄手のメリノウールインナーをベースにして重ね着で対応する作戦です。

スタート地点の公園で主催者からブルベカードを受け取り、ブリーフィング、車検をこなして8:00スタート。今回のブルベはコース上にシークレット(出走者には事前に知らされない抜き打ちチェックポイント)が設定されています。シークレットでのチェックが受けられないと仮にゴールまで400㎞走り切っても認定がもらえないので気が抜けません。

 

スタートしてまずは琵琶湖大橋のほうへ向かいます。風向きも味方してあっという間に琵琶湖大橋を渡り、花折トンネルに向かって標高を上げていきます。

 

登りでは頑張りすぎないように意識するのですが、前に人がいると無意識のうちに脚に力が入ってしまいます。本コースの最高標高地点は花折トンネル。鯖街道は何度も通った道なので余裕をもってクリアできました。花折トンネルから朽木までは下り基調なのでエネルギーの消耗を抑えつつ距離を稼ぎます。朽木には鯖寿司の店舗が複数あるので、お昼前でしたが鯖寿司を楽しんだ参加者もいたようです。

 

朽木を過ぎると水坂峠を越えて小浜へ下ります。ここも普段走るときはトンネルを使って通り過ぎてしまうところなのですが、旧道のゆったりとした雰囲気が良かったです。

 

鯖街道熊野宿や瓜破の滝など寄り道したくなる場所がちらほら。特にこの日は暑かったので、瓜破の滝へ行って水で冷やされた葛饅頭を食べたら最高でしょう。しかし今日はなるべく早く城崎温泉に到着して温泉に入り、後半戦に備えるというプランがあったので寄り道は我慢。寄り道のことを考えているうちにPC1に到着。昼どきだったのでサンドイッチを食べておにぎり1個をフロントバッグに入れ出発しました。

小浜から舞鶴までは国道27号線と広域農道を通ります。広域農道は細かいアップダウンが続き、日陰が少ないので体力を消耗しました。ダブルボトルで水分補給の面では不足していないはずなのですが、身体が暑さになれていない為か両足の太股に痙攣の兆候を感じ始めました。脚に負荷をかけすぎないように気を使いながら舞鶴市街に到着。シークレットは舞鶴市街地手前のバイパス高架下にありました。自転車進入禁止のバイパスなので道路標識を見落とさなければ間違いなくシークレットでサインをもらうことが出来るのですが、うっかり通過してしまわないよう気をつけたいところです。舞鶴港では自衛隊の船舶と赤レンガ倉庫を横目にペダルを回します。

 

舞鶴市外を抜けた後、再びアップダウンをこなすのですが懸念していた太股に異変が。ほとんど前触れなく太股の内側にある筋肉が痙攣し激痛に襲われました。ブルベ中に脹脛を攣ったことはあったのですが、太股の筋肉は初めてだったので痛みで脚が止まりました。一旦自転車から降りてストレッチ。とはいっても伸ばそうとしても痛みが襲ってくるので休ませるしかありません。短い登りの間に数回痛みに襲われ自転車を降りました。今までブルベ中に脚を攣るのは走り込みが足りていないか大量に発汗した時。しかも今回は攣ったことがない太股だったので一番の原因は走りこみが不足して弱っていたのでしょう。この日は気温が高かったので塩分が不足したことも一つの要因だと思いますが、結局身体が整っていなければ長距離は走れません。
足は痛みますがペダルを踏まなければ進むことが出来ないので完走する術を考えます。ここまで停車時間込みの平均速度が23kmhを超えていて、制限時間まで余裕があります。日差しが強い時間帯は無理をして今のペースを維持するよりも、力を抜いて体力の消耗を抑え、夜間走行に備えるほうが得策だと考え時間のことは気にせずペースを落とすことにしました。

下の写真は天橋立を抜けた後に止まったPC3で撮影したものですが、ヘルメットのあご紐に塩が… 冬場のブルベでも発汗が多いと起きることがありますが、この日は相当な量の汗をかいていました。脚の攣りと食欲不振の原因は基礎体力の不足と、ミネラル不足、強い日差しなど複合的な要因から起きたのだと思います。

 

天橋立の入り口近くで記念撮影。ここでは多くの参加者が脚をとめて束の間の観光気分です。脚を頻繁に攣って気持ちの面でも余裕が失われていたのですが、近くにいた参加者の方と会話をしてリラックスできました。

 

レンタサイクルや観光客が多いので急いで走らず、のんびりと木陰の中を抜けていきます。天橋立を抜ける頃が暑さのピークでした。天橋立通過後、チェックポイントに設定されたスーパーで休憩。ここではアイスを食べてゼリー飲料を走行中の補給食として購入しました。今振り返ればこのあたりから食欲も無くなっていたのだと思います。

 

PC3城崎温泉に到着する頃には日差しも弱まって少し肌寒くなってきました。17:30頃、城崎温泉のチェックポイントに到着。チェックポイントのコンビニに入って補給食を選ぶのですが何を見ても食欲がわきません。次のチェックポイントまで距離があるので早めの夕飯を摂りたいところでしたが、温泉街を歩く浴衣姿の人達を羨ましく思いながらも、これからの夜間走行について考えます。

 

地蔵湯前の橋から夕暮れ時の温泉街を眺めます。余裕があれば温泉に入るつもりで来たのですが、この時は走り続けられるか否かで頭の中は一杯でした。30分ほどコンビニに滞在した後、城崎温泉を出発して円山川沿いに走り、豊岡方面へ南下していきます。

結局、豊岡の市街地に最接近した場所でDNFすることを決めてコースを離脱しました。この時は脚の不調と食欲不振でどうしても走り続けるイメージが湧かなかったのです。豊岡駅から輪行して3時間半ほどで京都に到着。帰宅したのは23:00頃、予定よりずいぶん速い帰宅になってしまいました…

今年は1月に300km、3月に200kmを完走していて400kmのピンバッジもここに並べたかったのですが夢叶わず。長距離を安定して走るには習慣的に自転車に乗り、体を慣らしておく必要があると痛感しました。今年4月の総走行距離はBRM421近江八幡400出走前で昨年の半分ほど。これではどんなにいい自転車に乗っていても満足のいく走りは出来ないでしょう…
今回のDNFは事前の走り込みが足りていなかったのと、暑さに耐えるための体力が不足していたのが原因だと思うので精進していく所存です。

 

さて、次のブルベは6月2日のBRM602和歌山600kmを予定しています。和歌山市発着で紀伊半島を一周するコースです。大きな登りは序盤の高見山のみでその後はひたすら海岸線のアップダウンを走ることになります。なかなか手ごわいコースですが、今月は時間の許す限り自転車に乗って準備していきたいと思います。5月はどこを走っても新緑が綺麗で風を切って走るのが気持ち良いですね。今回のブルベはDNFという結果でしたが、自転車に乗って走るのは本当に楽しいと思うのです。来月は完走の報告が出来るように頑張ります!

まえの

こんにちは、チョコです。今月の頭にパーマネントブルベSR600四国山脈に挑戦してきました。

今回挑戦したブルベはシューペル・ランドネ(Super Randonnes :SR600km)というカテゴリーのもので、2009年に新設された比較的新しいブルベです。僕が今まで参加してきたブルベ(BRM)のように主催者が設定したコースをコントロールポイントを周りながら制限時間内に完走を目指すのは変わらないのですが、SR600は出走日時を出走者が自由に決めることが出来ます。普通のブルベは同時出走する他のライダーがいますが、SR600では示し合わせて出走しない限り1人でゴールを目指すことになるのです。通常のブルべでは有人チェックポイントが設けられていることもありますがSR600では基本的に指定されたスポットとSR600のフレームバッジを付けた自転車を一緒に写真に収め、完走後に証拠として主催者に送付する形がとられています。冒頭のフレームバッジはそのためにあるのです。また、SR600最大の特徴は600㎞で獲得標高が10000m以上と定められている点でしょう。必然的にコースは獲得標高の大きくなる山岳地帯が多く含まれます。
日本では現在4つのSR600が開催されていて、今回僕が挑戦したのはその中で最も新しい2017年4月から開催されているオダックスジャパン岡山主催のSR600四国山脈。以前からSR600に挑戦することは考えていましたが、SR600四国山脈が設定される以前は関東地方発着のコースのみでアクセスの問題から挑戦を先送りにしていました。ところが、今年の春にSR600が四国に設定されることが発表され、アクセスの問題は解決。丁度3月に大歩危、祖谷渓周辺をツーリングして四国の山間部に興味が湧いているところだったので暑さの和らぐ秋に挑戦することを決めました。

コースマップを見て分かる通り、平地はほぼありません。石鎚山スカイライン、四国カルスト、京柱峠、剣山、別子山等普通のツーリングならどれか一つで主役になれるような登りのオンパレードです。加えてコース中に大きな都市は存在せず、鉄道もほとんど近くを通っていないので中断しても簡単に帰ることが出来ません。事前の入念な計画とライダーの走力、リスクマネジメントが要求されるのです。今回、僕はこのコースを平均速度12㎞/h、51時間で完走する計画を立てました。

 

 

 

 

スタート地点は愛媛県西条市のJR伊予西条駅。京都駅から新幹線と特急を乗り継いで3時間50分ほど。始発の電車に乗って輪行します。新大阪で新幹線に乗り換えると車窓に雨粒が流れ始めました。そう、この日の天気予報は全国的に雨。計画通りに51時間台でゴール出来たら上出来だろうとこの時は考えていました。

 

電車の遅延で伊予西条駅に10分遅れて到着。雨は降り続いています。スタート予定時刻まで約30分、自転車を組み立て各部をチェックしSR600中使用しない荷物は駅のコインロッカーに置いていきます。持参してきた粉末飲料を水で溶かし、駅舎内のコンビニで補給食を調達しているとあっという間にスタート時刻の10:00を迎えました。スタート時刻の証明となる伊予西条駅の入場切符を発券してスタートです。

 

スタートからしばらくは寒風山トンネルへの青いラインをトレースしながら南下していきます。向かう方向には雨雲に包まれた石鎚山。

 

コースは殆ど登りか下り。それに加えて今回はスタートから雨が降っているので余力を残した状態で走ることを第一に進みます。登りでスピードが出なくても気にしない。体力に余裕がある序盤は勢いよく進んで行きたいところですが、脚を残すためにぐっと抑えます。序盤に脚を使って峠1つ多少早く登ったところで全体の所要時間からすれば効果は微々たるもの。それよりも、序盤に脚を使って消耗し後半大きくペースダウンすれば完走にも影響を与えます。今回挑戦しているコースは自分にとって未知の領域。獲得標高は膨大で休めるポイントは少なく、大半が山の中。それに加えて三分の一は雨の中走ることが確定しています。自分の中で「力をセーブする」「食事はしっかり摂る」「寝れるときに眠る」この3点を柱に完走を目指します。

 

194号線を離れて旧道へ。旧道に入ると車は全く通らなくなり、自分一人の世界になります。ひたすら雨の中黙々とペダルを踏んで高度を上げていきます。晴れていたら景色が良いはずですがこの時は雲の中。

 

標高1600mを超え45㎞地点、PC1石鎚山系鳥瞰図に13:39到着。看板に書いてある石鎚山系は雲の中に隠れて何も見えません。

 

PC1から少し下ると石鎚山登山者の為のロッジがあるので少し遅めの昼食をとります。雨でお客さんは自分一人。椅子に座って食事が出来る貴重な機会なので雨具を脱いでカレーライスを注文。カレーライスを食べながら外を見ると強風で雨が横殴りに吹き付けています。このままロッジでのんびりしたいところですがウェアを温かいものに着替え、グローブをレイングローブに変えて雨の中に戻りました。

 

ロッジからしばらく下り基調が続き、舗装の綺麗な国道を走っている間に雨が止みました。
軍艦岩が目印の美川町からPC2美川峰に向けて登りに転じます。

 

美川峰への登りの序盤にレイングローブとレインパンツを脱ぎ、フロントバッグのカバーも外しました。これらは大雨の時は役に立つのですが小雨程度ならつけていない方が快適です。登りの途中で日没を迎え、標高が上がるにつれて再び風雨が強くなりました。登り序盤に雨具を脱いだばかりなのに再度自転車を止めてレインパンツを履き、この先の夜間走行に備えてヘルメットにヘッドライトを装着しました。

 

 

さて、美川峰の看板をキューシートとGPSを頼りに探しながら登っていくのですが、PC2の看板までもう少しというところで森が開け、風と雨が横殴りに吹き付けてきました。ライトは雨と雲に反射して白く光るばかりで視界は10m以下、最悪です。

 

112㎞地点PC2美川峰18:38
やっとの思いで美川峰の看板を発見して自転車と共に撮影。ここから少し登って下りに入るのですが雨と雲で視界はほぼゼロ。それに加えて道路には砂利や落ち葉、枝が散乱していて障害物競走状態です。落車しない事だけを考えてそろそろと下り続けました。

 

美川峰を下ると国道440を経由して四国カルストへ向かいます。時刻は20時を回り、気温は16℃。雨具フル装備でペダルを回していれば寒くない気温ですが、これから登る四国カルスト姫鶴平は標高1200m。このまま四国カルストに突撃すれば寒さと爆風、横殴りの雨が襲い掛かってくるのは容易に想像できました。進退を考えながら440号から四国カルスト方面へ分岐し、2㎞程登りました。路面は川のようになっていて砂利が多く視界も最悪です。ここで立ち止まり「撤退」と独り言をつぶやき、来た道を引き返して440号の地芳トンネルへ向かいました。

 

地芳トンネルの入り口で雨宿りをしながらこの先の計画を考えます。ここまでのペースは事前に計画していた時速12㎞を上回り、予定より少し早くチェックポイントを通過してきました。SR600の制限時間は60時間。このまま計画通り走れば9時間余裕がある計算になります。正確にはこのコースは615㎞あるので時速10㎞ではタイムアウトになってしまいますが、このままリスクを冒して四国カルストに突入するよりも雨をやり過ごしてから安全に走るのが得策と考え、トンネルで仮眠するか、10㎞程コースを外れて梼原の町で宿泊するか2択としました。エマージェンシーシートを持っているので仮眠も出来なくはなかったのですが12時間以上雨の中走り続けた当時の自分にその余裕はなく、殆ど迷わずに梼原にある民宿を調べて電話をかけました。この時、時刻は21時。こんな時間に宿泊を受け付けてくれる宿がそう簡単に見つかるはずもなく、3件ほど断られました。梼原にある宿泊施設は片手で数えられるほどなので、この際すべてに電話しようと思い、4件目にあたると宿泊OKの返事が。

 

地芳トンネルを出て30分ほど土砂降りの中を走って民宿に到着。
古民家でおばあさんが一人で切り盛りされている民宿でしたが、僕の姿を見て畳の部屋より使いやすいだろうと、別棟のログハウスに通して頂きました。ストーブをつけて濡れた衣服、バッグを乾かしその間に風呂に入り夕食を食べて就寝。宿に入ったことで気持ちが切れたのではないかと思われるかもしれませんが、この時完走への気持ちはまだ消えていませんでした。どうしても完走したかったのです。

 

 

 

 

 

翌朝は6時過ぎに起床。早めに出発したいところでしたが宿のおばあちゃんと会話を楽しみながら朝食をとり、記念撮影をしていたら出発はタイムリミットの8:00になってしまいました。宿からコースまで10㎞上り基調の道を戻る必要があるのでここからはのんびりしていられません。遅れを取り戻そうとする自分を後押ししてくれるかのように天気は快晴です。

 

 

コース復帰後も無理のないペースで四国カルストに向けて標高を稼ぎます。地芳峠を経由して143㎞地点姫鶴平に10:06到着。時間の余裕がありません。

 

天狗高原に向けて登っているうちにガスは晴れて四国カルストの景色を楽しめました。

 

天狗高原から豪快なダウンヒル。実はこの道、学生の頃に合宿で大きな荷物を積んで登ってきた道です。当時を思い出しながらPC4長沢の滝を目指します。

 

下り終えると長沢の滝に続く林道が通行止め。事前にSNSなどでSR600四国山脈に関する情報を調べていた時は通行止めの情報はなかったので驚きました。「昨晩の雨で土砂崩れが起きたのだろうか。それとも以前から通行止めで車は無理でも自転車は通れるのではないだろうか。」詳細を知るために、看板の問い合わせ先に電話を掛けようにもここは圏外。通りがかりの地元の方に話を聞くも詳細は分からずこのまま進むか迷いました。コースを戻って別の道で迂回すれば439号に合流可能で、長沢の滝にも439号側から行ける可能性があったので、とりあえず来た道を戻り、う回路で439号へ下りました。

 

439号に合流したところで電波が入ったので町役場に問合せ。話を聞くと8月の台風で土砂崩れが発生してそれ以来通れないのだとか。長沢の滝に続く林道入り口から439号までかなりの標高差を下ってきたので来た道を登り返すのはあり得ない…
それでも長沢の滝を写真に収めるべく、コースを逆走する形で439号側から長沢の滝まで登りました。162㎞地点PC4長沢の滝12:02到着。

 

 

これでとりあえず認定に必要な写真は撮れたのですが、本来のルートを迂回した上にかなりの時間を使ってしまいただでさえギリギリだった60時間以内の完走は非現実的に。60時間を超えても1日75㎞以上走ってコースを完走すればツーリストとして認定を受けることが出来るのですが、ブルベ後も予定があるのでこの先もコース通りに走るのは時間的に厳しい。それに今回のチャレンジはあくまでもSR600をランドヌール部門で完走することが目的です。通行止め区間を迂回し、コースのトレースも出来ず、ランドヌール部門時間内完走が不可能な状況で走り続けるのは無駄であると自分の中で結論し、長沢の滝でSR600四国山脈のDNFを決めました。

実を言えば9月以降もこのコースを完走した人がいることは把握していたので「強引に通ってしまってもよかったかな。」と少し後悔。表記が「全面通行止め」ではなく「通行止め」だったのと数日前に完走した先人が存在することから京都に戻ってからも「あの時土砂崩れの現場まで行ってみればよかった」と時折思いました。
それに初日の夜、梼原に下らず地芳トンネルで仮眠して雨雲をやり過ごし、夜間も走り続けて林道の通行止め区間も突破してしまえば時間内に完走できた可能性はありました。しかし、暗闇で暴風雨の中、四国カルストを単独で走るには大きなリスクが伴うので現在の自分の実力を顧みれば妥当な判断だったと思います。

でも完走したかったな…
 

 

 

さて、DNFしてもここは四国の山の中。数キロ走れば鉄道があるような生易しい場所ではありません。西条に帰るにはペダルを踏み続けなければならないのです。それに当初のゴール予定日時まで余裕があります。コースをショートカットして普通にツーリングすれば自力で西条に帰るのは容易いのでここから先は気持ちを切り替えてのんびり四国山脈ツーリングとして楽しむことにしました。
この先のルートは439を東進して土佐町で一泊、3日目に山を越えて北上し、西条へ戻ることに決定。

 

仁淀川が美しい仁淀川町では200㎞ぶりにコンビニに入りました。限られた食糧でやりくりしながら山の中を走り続けているとコンビニの店内に入っただけで一種の感動を覚えます。このあと439号を東に進んで土佐町早明浦で宿に入りました。ブルべはDNFしたので夜間も走り続ける理由はありません。

 

 

 

3日目は土佐町から大川村経由で新居浜市へ。大川村の集落を抜けると車通り皆無の山道を登ります。

太田尾越という峠を越えて新居浜市別子地区に入ります。快晴で新居浜の市街地に下ると汗ばむくらいの気温でしたが、峠を吹き抜ける風が肌寒かったです。1000m越の山間部を夜通し走るには10月中旬くらいが限度なのかもしれません。

別子銅山の近くを通って標高1000m超から新居浜へ一気に下ります。

下りの途中にあるマイントピア別子で昼食。道の駅は別子銅山観光の拠点を兼ねていて銅山の歴史を感じることが出来て面白かったですよ。

 

 

望んだ結果にはなりませんでしたが2日ぶりに伊予西条駅に帰ってきました。総走行距離は約400㎞、本来の三分の二ほどしか走っていませんがこのコースの過酷さは嫌というほど理解できました。今年はブルべの出走が少なく、貴重な機会だったのでなんとしても完走したかったのですが天候と通行止めに阻まれました。とはいえコースは四国の山々を堪能できる素晴らしいものだったのでまた来年再チャレンジしたいと思います。

まえの

こんにちは、スタッフのチョコです。

1月28日に開催されたブルベ、BRM128枚方300㎞に参加、完走しました。

 

今回のコース↓

枚方大橋-茨木‐川西‐宝塚-有馬温泉-明石~フェリー乗船~淡路島一周~フェリー乗船~明石-往路とほぼ同じコース-枚方

 

ブルベ中、2度フェリーに乗船する必要があるので、船の時間を考えながら走る必要があります。
ちなみに、淡路島へ行くのは学生時代にツーリングして以来約4年ぶり。4年前は友人と京都から明石まで自走、2日目に淡路島一周をして輪行で帰りました。琵琶湖と比べて、淡路島は距離が短いのにキツい印象です。さて、今回のブルベはどうなることやら…

 

 

2時半に起床し、朝ごはんを済ませて自走で枚方大橋へ向かいます。自宅から枚方大橋までは約30㎞。道中偶然出会ったブルベ参加者の方に道案内をしてもらって、スタート地点まで面白いルートで向かうことが出来ました。

受付で自分のブルベカードを貰い、ブリーフィングに参加します。
ブリーフィングでは、フェリーに積み込める自転車の台数には制限があり、もしもあぶれた場合には次の便を待つ必要があること。船の時間次第でPC2でタイムアウトの可能性が高いことが、ポイントでした。船に乗り遅れてタイムアウトは避けたいところです。

 

 

車検を済ませて5時スタート。

スタートまで約30分じっとしていたので、身体が冷え切っています。

枚方から宝塚まで市街地を通るので信号ストップが多く、他の参加者と共に進んでいきます。
宝塚歌劇団で有名な歌劇場前を通過したのは午前6時半。歌劇場のゲート前には毛布にくるまった人が数人。気温0度近い早朝から並んでいる人がいるんですね…脱帽!

 

 

 

宝塚を抜けると、有馬街道の登坂が始まります。ここまで一緒に走っていた人達と別れ、一人淡々と登っていきます。なかなか勾配がきつく、テンポ良くというよりは、ギリギリとペダルを踏んで標高を上げていきます。有馬温泉手前で一旦下り、再び登り返すのですが、路面が凍りかけていてコーナーでタイヤが滑る感覚があり冷や汗。日陰や橋の上は、慎重に下るようにしました。
まだ人の少ない有馬温泉を通り過ぎ、明石の港まで下り基調。途中、PC(チェックポイント)のコンビニでおにぎりとあんぱんを購入、フロントバッグに放り込んで少しでも早い便に乗るために先を急ぎます。ですが、明石の市街地が近くなると、信号が増えなかなか前へ進めません。GPSに表示される数字がなかなか減らない…

 

 

 

フェリー乗り場に到着したのは8時45分。9時発フェリーの出航が近いので急いで乗船券を買います。明石と淡路島の岩屋港を結ぶジェノバラインは、自転車料金220円で輪行することなく自転車を運んでくれます。

 

 

行きの船では、自転車は壁にもたれさせてロープで固定でした。よほど波が高くない限り、自転車の心配をする必要はなさそうです。

フェリーだけでなく、淡路島を走っている間、潮風を浴び続けるので帰宅後の洗車は必須ですね!

 

 

そして、明石海峡大橋をくぐります。
乗船時間は15分ほどですが、暖かい船内でゆっくり休めました。最初のチェックポイントで買ったおにぎりはここで食べます。

 

 

岩屋港に到着!

明石から岩屋までたった15分の船旅ですが、船で上陸するとずいぶん遠くへ来た気がします。

 

さぁ、ここから淡路島を時計回りに一周します。岩屋からPC2までは追い風基調、快走です。

 

 

 


淡路島では、写真のようなサイクルラックがコンビニ、カフェ、道の駅など多くの場所で設置されていました。

この日は昼間の気温が高く、平坦を走っていると汗ばんできます。ここで冬用のグローブを外し、素手で走りました。

 

淡路島北部は写真のような平坦な道が多く、風向きさえよければ非常に走りやすいです。交通量も多くありません。海沿いの道はところどころ舗装が荒いですが、650×36Bタイヤのおかげで苦になりません。

 

ところが、

淡路島南部は一転、それまでの平坦基調が嘘のような登りが出現します。具体的には、立川水仙郷付近のアップダウンが勾配が急、脚に堪えます…
アワイチの道中なら楽しめそうな登りですが、今日は300kmブルベ。なるべく脚を使いたくないので、歩くようなスピードで登っていきます。

 

それに、

淡路島ではサイクリスト向けに、上り坂の残り距離と平均勾配を主要な坂ごとに看板で教えてくれます。看板で教えてくれてもしんどいのは変わりません…

 

これも淡路島南部で通った坂です。距離はかなり短いのですが、急勾配。無理せず、軽いギアに入れてゆっくり登っていきます。最低ギア比1が活きました。

 

 

そんな感じで坂をやり過ごしていくとPC3、鳴門海峡大橋にある道の駅渦潮に到着です。


渦潮は……

残念、見えませんでした!
道の駅ではレシート取得のために、淡路島ミルクキャラメルを買いました。家に帰ってから食べましたが、美味しかったですよ!

次のPCは淡路島島内ではなく、船で明石に戻った先にあります。PC3道の駅渦潮を出発後は、休み無しで岩屋港まで戻るつもりでした。淡路島西部は多少の起伏と平坦基調。風向きも悪くなかったので淡々と北上します。
ところが、

順調に岩屋港まで走って、16時発のフェリーに乗れたらよかったのですが問題発生。PC2でグローブを外して100km近く素手で走ってきたのですが、PC3以降気温は下がり気味。そんな中グローブ着用を渋っていたので指先の感覚がなくなってきてしまったのです。

 

 

疲労も感じていたので急遽コンビニにピットイン。

船の中で食べるおにぎりとその場でチャージするプリンを買いました。プリンを食べ、グローブもはめて再出発。力はみなぎり指先も感覚が戻って、目指すは16時発明石行きフェリー!

 

 

 

 

ん~… 残念!

岩屋港到着直前に、16時発明石行きのフェリーは出発してしまいました。
次の便は16時40分。ここで大きくタイムロスが生まれました。普通のツーリングだったら港の周りを散策するのですが、この時はそんな余裕も無く、フェリーターミナルの暖かい室内で椅子に座って休んでいました。

 

明石行きのフェリーは、行きで乗った船よりも大型で、自転車用のラックが備付けられていました。このタイプの船はバイクも載せることが出来るようです。

 

明石から枚方までは、行きとほぼ同じ道を走ります。有馬街道は交通量が多く、何度か信号渋滞に巻き込まれて大変でした。焦っても仕方が無いので安全第一で走ります。特に宝塚から茨木までの国道は、信号と交通量の多さにくたびれました。

 

 

そして、

予想していたよりも少し遅い、21時50分、枚方にゴールしました!

累計タイムは16時間50分、16時発のフェリーに乗れていたら、15時間台もいけたかもしれません。そんなことを言い出したらきりが無いですが…

 

ひとまず、2017年最初のブルベを完走できてよかったです。

 

【反省点】

この時期は寒さ対策が非常に重要だと思います。手袋を外したまま冷風の中、100kmを走ったのは失敗でした。寒暖差に備えて、薄手のグローブも持っていくべきでした。フロントバッグにはまだまだ余裕があったのに…!

 

 

【次】
2月、3月はブルベの予定無し、4月中旬以降のブルベに参加していくつもりです。出走するのは近畿地区のブルベが中心になると思いますが、秋に徳島で行われる1000kmか、自分で出走日時を自由に選べるパーマネントブルベ、SR600日本アルプスに挑戦したいです。

まえの

2016.11.22

BRM1008大津600km

こんにちは、スタッフの前野です。

少し前の話ですが10月8~9日に開催された大津~新潟を走る600㎞ブルベに参加してきました。

前回のブルベは単独での参加でしたが、今回は初600㎞の友人(以後友人Sと呼ばせていただきます)も一緒です。彼とは大学時代同じサイクリングクラブに所属し、九州一周、四国一周を共にした仲です。今年からブルベに参加し、グランボアのランドナーで200、300㎞のブルベを完走しています。

コースは大津を出発して琵琶湖の湖岸を北上し、関ヶ原を抜けて岐阜から高山へ。高山から野麦峠で松本へ抜け、妙高高原を越えて上越へ。上越から先は日本海を左手に新潟まで走ります。このコースを40時間以内に走り切るのです。前半約300㎞は上り基調で、野麦峠を越えてしまえば峠はあるものの下り基調。後半約150㎞は海沿いの平坦路です。獲得標高は4800m、野麦峠を越えてしまえば完走が明るいコースプロフィールなので、2人揃って完走できると考えていました。

 

 

大津駅をスタートするのは午前6時、眠い目をこすりながら4時過ぎに自宅を出発して大津駅へ向かいます。
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まだ暗い大津駅前には既に多くの参加者が。天気予報は曇りのち雨。天気予報を見て友人Sはなんだか弱気です。「自分は松本まで行ければ十分だ」とまで言っています。「どうにかして友人のやる気を引き出さねば!」と思いますが僕自身も、深夜に超える予定の野麦峠の気温、天候が心配でした。とりあえず友人Sが行けるところまでは一緒に走って、もし何かあったらその時決めることにして肌寒い大津駅をスタートしました。

 

 

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【装備紹介】

フロントバッグの中にはゴール後に着る衣類、レインジャケット、防寒用のウールインナー、手袋、シューズカバー、予備チューブ2本、モバイルバッテリーなどが入っています。8月の北海道600㎞に比べると防寒具、輪行時の着替えなど荷物が多いです。携行するボトルは一本にして、空いたケージにはレインパンツを入れています。雨予報だったので、普段は使わないクロスカントリー用のチェーンルブを使用しています。

8月の600kmでは上下ルイゾンボべを着て走りました。今回の600kmは寒暖差が激しい10月開催のため、ウェアも異なっています。まず上はルイゾンボベの半袖ジャージゾーリンゲンとメッシュのアンダーウェア、アームカバーを基本とし、夜間に気温が低下した場合はメリノウールのアンダーウェアを着用します。ルイゾンボベのジャージはメリノウールが含まれているので、化繊のみのジャージに比べて快適に着用できる気温帯が広いです。下半身は荷物削減のため、1枚のビブブショーツで乗り切れるよう、裏地フリースの七分丈ビブショーツを着用しました。夜間、想定よりも気温が下がったらレインパンツを履きます。

ブルベは昼夜、天候を問わず走行するのでウェア選択はとても重要です。特に気温が低くなる秋~春の峠では遭難に繋がりかねないので自転車選び以上にウェアの選択が成否を決めます。

 

 

 

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スタートしてしばらくの間は幹線道路を走行するので黙々と走ります。友人Sも調子が良さそうで、30km/h前半を維持しながら距離を稼いでいきます。関市を抜けるまでの約140㎞は交通量が非常に多く、とても気を使う区間でした。

 

 

関を抜けると山間を縫うようにして下呂方面へ向かいます。

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ダム沿いを他の参加者と共に走ります。写真では確認出来ませんが、ダム対岸の斜面には民家が点在しています。普段走っている京都北山の景色とは異なる雰囲気で、旅情を感じます。

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こちらは約190㎞地点の岩屋ダム。ダムの壁が岩で敷き詰められています。ロックフィル式ダムというもので粘土質のコア、砂や砂利で構成されるフィルター材、そして外側の岩から成るロック材の3層で構成されているそうです。なかなか見ることがないタイプのダムだったので友人と写真を撮りながら休憩します。ダムカードをもらってこなかったのが少し悔やまれます。

ここまで雨の勢いは弱く、レインウェア無しで進んできましたが、雨脚が強まりレインジャケットを羽織ります。この時点で午後3時、この先さらに雨が強くなる予報です。景色を眺めている僕の横で友人はリタイア後のことを考え、天気予報や帰りの電車を調べ始めました。

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岩屋ダムの上から馬瀬川を臨む。

なかなか足を運ばない場所に来られるのも、ブルベをやっていて楽しいと思うポイントです。普段はダムを目当てにツーリングコースを組むことがありません。こんな景色を見ると、淡々と通り過ぎるのが惜しくて脚を止めてしまいます。

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岩屋ダムを後にして交通量の少ない山道を進みます。走りながら今後の進退について話し合い、体調不良と天候悪化で友人SのDNF(Did Not Finish)が濃厚になりました。この時、僕は友人Sと別れて走り続けるか否か決めかねていました。

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道の駅馬瀬美輝の里で足湯につかります。岩屋ダム以降、友人Sは体調不良で走りに覇気がありません。この先、別れて一人で進みことも考えましたが、折角予定を合わせて走っています。今回はブルベの完走にこだわらず、楽しく走ることを優先して自分もDNFすることにしました。

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DNFを決めて鉄道や宿がある町に着くまでは自分の脚で進みます。ブルベではリタイアした人を回収するためのサポートカーは用意されていないので、リタイア後も自己完結しなければなりません。

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下呂の市街地に到着し、DNFの連絡を主催者に入れて急いで宿探しです。時刻は16時過ぎ、3連休初日ということもあって、空室を見つけるのに難儀しました。
10軒近く電話して部屋を確保。布団と風呂で英気を養い、明日以降の行程を計画します。下の地図は1日目の走行ログです。

 

友人Sも宿に入って体調が回復したようで、2日目は下呂から高山へ抜けて天生峠を越え白川郷へ。白川郷で茅葺集落を観光し、五箇荘から砺波、金沢まで走ることに決めました。金沢で輪行してその日のうちに京都に帰る計画です。


 

 
2日目は飛騨までブルベとほぼ同じ道を走って高山へ抜けます。途中に野麦峠への分岐がありました。もしDNFしていなかったら深夜に大雨の中、同じ場所を通過していたかもしれません。写真はトンネルを迂回して走った旧道です。交通量ゼロ、川沿いの静かな道を満喫しました。ブルベ中と比べて頻繁に立ち止まって写真を撮り、走るペースもスローになりました。友人と他愛もない話をしながら景色を満喫し、のんびりペダルを回していい気分です。まだ午前中で、時間に余裕があって気楽でした。のんびりサイクリングが後半に響くとは思いもせず…

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2日目のメイン、天生峠です。飛騨から合掌造りで有名な白川郷へ抜ける標高1289mの峠で、国道360号線上に位置しています。登りの飛騨側は細かいヘアピンが多く、路面は比較的きれいです。下りの白川郷側は落石、落ち葉が路面を荒らし、全体的に頭上は樹木で覆われており薄暗い道でした。

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序盤は九十九の急こう配が続きます。

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標高を稼いでいくと勾配は緩やかになり峠に近づいていきます。紅葉シーズンに行ったら絶景が期待できます。峠には天生湿原と籾糠山への登山口が設けられ、車とバイクの往来も少なくありません。

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峠に到着して少し休憩した後、ウインドブレーカー代わりにレインジャケットを羽織って白川郷へ下っていきます。この白川郷側の下りが落石と大量の落ち葉、枯れ枝でスリリングなダウンヒルになりました。

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天生峠を下ると白川郷の入り口に合流します。実は以前もブルベで白川郷に来たことがあったのですが、その時は深夜に通過しただけ。暗闇の中、茅葺集落のシルエットがぼんやりと見えただけだったので、今回初めて白川郷を見学することが出来ました。ここで昼食をとります。

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午前中のまったりサイクリング、天生峠と白川郷見学で時間が押してきました。白川郷を出た後は前日のブルベと同じか、さらに速いペースで先を急ぎます。何せこの日のうちに京都へ帰ると決めたので、終電金沢駅発20:30に間に合わせなければなりません。実は2日目の走行距離は天生峠を含んだ約180㎞、午前中にまったりサイクリングをしていられるほど短い距離ではなかったのです。

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僕たちが先を急いでも登り坂が平らになってはくれません。「昨日のブルベよりもしんどいな~」と嘆きながら坂を上っていきます。

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南砺に到着したあたりで日没を迎え、2時間ほどナイトランをして金沢駅に到着しました。初日は日没前にDNFを決めて宿に入ったので、ナイトランをした2日目の方がブルベの雰囲気があったかもしれません。

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金沢駅に到着したのは19時過ぎ。急いで輪行すれば終電より1時間早い電車に乗れそうだったので10分ほどで輪行、急いで特急に乗り込みました。京都まで約2時間、友人と乾杯して今回のブルベの反省と思い出を語り、帰路に着いたのでした。

 

今回はDNFに終わりましたが、楽しくツーリング出来たので結果オーライ。完走にこだわる事も大事だと思いますが、楽しく走って無事に帰ってくるのが一番です。

今年はエントリーしたブルベが少なく、スーパーランドナー獲得を逃しました。来年は出走回数を増やして、スーパーランドナー獲得+1000kmブルベに挑戦しようと思います。

まえの

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