アイズの独り言>

約1か月も前のことですが、実はツーリングに行っていました。大介店長と偶然重なった2日間の休みにそれは決行されました。はじまりは、私の元にやってきた一台の自転車でした。

 

 

 

アレックス・サンジェがやってきたのです。憧れの自転車が、思いもよらない時に目の前に現れました。

私は今年で24歳になりますが、私世代の人たちにはあまり馴染みがないかもしれない、アレックス・サンジェ。今尚、フランス・パリにて伝統的なツーリング車を作り続けています。私とサンジェの出会いは、アイズバイシクルのバイトをはじめて間もない、大学1回生の2月頃。今までにいくつものフレームのメッキ処理のための研磨作業をやってきましたが、初めての一本目がまさにサンジェのフレームだったのです。ボロボロにメッキがはがれたフレームを前に、店に並んでいるような綺麗な自転車に仕上がるのかと、不安を抱いたのを覚えています。しかし、メッキが施され、きれいに塗りあがったフレームが組まれていくのを目にしたとき、「なんて綺麗な自転車なんだ」と強く思いました。店内に並ぶ数あるフランス車の中で、サンジェが私には輝いて見えたのです。ですが、バイトをしていた当時は、まさか自分がサンジェオーナーになるとは微塵も思っていませんでした。

 

ある日、私と親方の2人で店番をしていたとき、「自転車を引き取ってほしい。」とお客様が来店されました。私は奥の作業場にいたため、気付かなかったのですが、一台の自転車を持って親方が店の中へ戻ってきました。毎日自転車を見ていると、目視で自分にサイズが合うか否か見てしまう癖がついてしまいまして、親方もきっとそんな気持ちで、私サイズの自転車だと判断し、私に「この自転車いる?」と笑いながら聞いてくれたんだと思います。私もそのときは、「あ、乗れそうなサイズだな。」と思いましたが、よくよく見ると見覚えのあるデカールがヘッドマークとダウンチューブにあるではありませんか。その容姿からも、紛れもないアレックス・サンジェだとわかりました。

その後、何気なくサンジェのサイズを測ってみると、なんと私サイズではありませんか。こうなっては落ち着いていられません。サンジェの事を何気なく聞き、様子を伺います。すると、店で買い取りをするということで話がまとまったようです。親方にお願いをして、なんとか私の手の届く価格で譲っていただけることになりました。アレックス・サンジェですから、そのまま店で販売すれば、高値ですぐ売れてしまうでしょう。親方の寛大な心が、私にサンジェオーナーになる機会を与えてくれたのです。

2001年6月を始めに、アイズバイシクルが事務局として催されているランデヴー・アレックス・サンジェ。数多くのサンジェが集まるこの行事に、私も参加できると思うと、大変嬉しいかぎりであります。

 

さて、私の元にやってきたサンジェですが、状態もかなり良く、あまり乗られていないようでしたので、フレームは軽く拭く程度、各パーツも自分の好みのものに変更して乗ることにしました。

出来上がったアレックス・サンジェを前に「サンジェツーリングに行こう」と店長の言葉、そして2日間の休み、偶然が重なり、急遽ツーリングに出かけることになったのです。
行先の候補をいくつか出しあい、あれこれ言っていればもう前日。宿の手配のことなどを考えれば、すでに手遅れ?の事態です。サンジェで風情ある街並みを走ってはどうだろうかという店長の提案から、妻籠宿に行くこととなりました。宿も当日観光案内所で探すことにしました。

 

 

10:00頃、道の駅きりら坂下から出発。まずは妻籠宿よりも手前に位置する馬籠宿を目指します。

 

 

車通りの少ない道を選びます。当初の予報では曇りでしたが、カラっと晴れ、気持ち良く走れました。

 

 

三脚を持っていくつもりでしたが、お互いに忘れてしまったため、ペットボトルなどを駆使して、なんとか撮った唯一の集合写真。なぜか同じ口をしています。(笑い)

 

 

店長のサンジェは42B仕様のシクロランドナー。少し試乗させてもらいましたが、とても軽い乗り味でした。

 

 

妻籠宿までは約30km。なので、ゆっくり休憩しながら先を目指します。

 

 

12時半頃には最初の目的地、馬籠宿に到着。昼食をいただきました。

 

 

馬籠峠の上には茶屋がありました。馬籠宿は標高約600mほどなので、あまり峠を上ったという感じはしませんでした。しかし、休憩はしっかりとります。(笑い)

 

 

馬籠峠を下れば、あっという間に妻籠宿に到着です。時刻は14時頃。気をつけなければならないのは、観光案内所、飲食店、あらゆるお店が17時に閉まってしまうという点です。なので、今回のルートも、目的は妻籠宿だったので、走る距離は少なく、時間に余裕をもたせたプランになりました。

郵便局もご覧の佇まい。

 

 

早めに宿に行ってゆっくりするのがいいだろうということで、観光案内所で宿を選びます。目星をつけたところで、案内所の方に話を聞いてみると…なんと妻籠宿内の全宿が予約でいっぱいの状態だと告げられます。まだ14時過ぎで良かった…。
途方に暮れていると、案内所の方が「あそこなら空いているかも…、みんなが知らん宿がある」と、ある宿を紹介してくれました。「行っても空いてなかったらいかんからね。」と、電話をしていただき、今日は空いているとのこと。本当にありがとうございます。
天気も昼間の晴れ晴れとした空とは一転して怪しくなってきたので、妻籠宿の観光もほどほどに、宿まで急ぐことにします。紹介していただいた宿は妻籠宿内にあるのではなく、10㎞ほど北上した先にあると、地図まで書いてくださりました。

 

 

 

たどり着いたのは、結い庵さん。古い建屋をご主人がご自身で改修されており、オープンしたのもつい最近だということ。観光案内所の方が言っていたことにも納得しました。夕飯の時、ご主人と世間話をしていると、なんと私たちの大学の先輩ということが発覚。京都話で盛り上がりました。是非また京都にもいらっしゃってくださいね。

 

 

2階に10人ほど泊まれる共有スペースがあるのですが、泊まるのは私たち2人だけ、貸し切り状態でした。

 

 

 

 

宿から北上します。心配していた天気予報も嘘のよう。日頃の行いが良いのでしょう。
途中道が破線になっているところを気にしつつ、進みます。

 

 

面白そうな道を発見。しかし、私のサンジェは25Cのタイヤを履いており、そもそもあまり無理はしないほうがいいだろうと判断し、ダート道は断念。
写真の感じからは完全に、ダート道走ってる感が出てますね。走ってませんよ。

 

 

この日の昼食もそば。やっぱりおいしいですよね、そば。

 

 

南アルプスをバックに店長とサンジェ。

 

 

きれいに舗装はされていますが、そこそこ険しい道でした。

 

展望は抜群でした。

 

 

こんな面白い道もありました。

 

 

偶然に偶然が重なった今回のツーリングでしたが、見所満載の店長お勧めプランでした。妻籠宿は、海外の方たちの間でも密かにブームになっているらしく、数か月も前から宿の予約をしているとのこと。妻籠宿に泊まる際は、早めの行動がよろしいかと思います。
また、サンジェツーリングはしたいものですが、グランボアジャージを着て跨る自転車は、グランボアですね。失礼しました。

takumi

自転車旅行中に寄り道した場所や泊まった宿を旅程と一緒にご紹介します。全行程はこちら。

▼2~4日目

▼5日目

内陸から釧路湿原を向かって走りました。美幌からこのようなルートで釧路まで自転車で走りました。4日目、釧路~塘路(とうろ)までは輪行しました。塘路では連泊し、5日目の朝にもう一度自転車を組み立ててフロントバックひとつで釧路湿原をゆっくり堪能しました。
 
 
 
【1日目 新千歳から美幌】

美幌行きの電車は、前乗り前降りのワンマン列車でした。私のほかにもキャンプの装備も持った大荷物の自転車乗りが二人乗っていて、地元の高校生の帰宅時間とも重なり、車両はとても混雑していました。汽車に乗る前に車掌さんに「美幌で降りますが、自転車はどこに置かせてもらえば良いですか」と尋ねると、運転席横の荷物スペースに自転車を入れてもらうことができました。輪行するときは他のお客さんにも配慮しながら自転車の置き場所を考える必要があります。だいたい、ドア付近のこんなスペースに乗せます。どこに乗せるといいか分からないときは車掌さんに聞くといいと思います。
青葉荘 駅から一番近い宿。自転車は玄関の中に入れさせてくれました。素泊まり3,500円。美幌にはほかにも数件お宿がありました。
 
 
 
【2日目 美幌峠・屈斜路湖】
2度目の美幌峠&屈斜路湖。
美幌峠
美幌峠には美幌側から登るのがいいです。峠まで登ったら反対側にいきなり屈斜路湖が見えるからです。訪れた日はこんな様子でしたが・・・。


斜度がそんなにきつくないので、ゆっくり登っていればお昼には峠に着きます。峠のレストハウスでお昼ごはんを食べました。名物はあげ芋です。

屈斜路湖に突き出た和琴半島ではミンミンゼミが鳴いていました。後から気づいたのですが、北海道にミンミンゼミはここ和琴にしかいないそうです。不思議です。屈斜路湖畔には温泉がたくさん湧いていますが、ぜんぶ成分が違うそうです。これも不思議です。夕立ちのあと、さわやかな夕焼けを見ることができました。

コタン温泉 
屈斜路湖畔にある町営の共同浴場、200円。ライダーハウスぽんとから自転車で20分くらいです。すぐそばに無料の露天風呂があります。無料露天風呂というと人里離れた場所にばかりあって入浴するのに勇気が入りますが、ここは露天風呂の裏に民芸のお土産屋さんやレストラン、共同浴場があり、地元の方が管理してくれていてキレイなので、ひとりでも安心して入ることが出来ます。目の前は屈斜路湖。すっごくお勧めです!(上の夕焼け×自転車の写真のすぐ横が露天風呂なのです。)
レストラン&ライダーハウスぽんと レストランなので晩御飯に定食が食べられます。自転車乗りはお得なライダー定食540円がおすすめです。布団もあり、裏はすぐに屈斜路湖という最高のロケーション。きれいなライダーハウスです。素泊まり1,080円。
 
 
 
【3日目 虹別・多和平・標茶】
わたしのなかのthe北海道の景色というとこのあたりの丘の風景です。

多和平 酪農地帯・虹別の大展望スポットで、360度ぐるりと地平線が見えます。
まわりの丘はぜんぶ牧場なので、放牧されている牛や羊を見ながらのんびり過ごせます(写真の、一列に並んだ点々は牛です。帰宅時間なのでしょうか、急に自ら列になって歩き始めました)。レストハウスがあるのでお昼ごはんはここで食べました。キャンプ場でもあり、自転車で行ける範囲にお風呂がないのが難点ですが、とてもキレイなところです。道東の展望台というと開陽台が有名ですが、わたしは開陽台よりこっちの景色が好きです。
クレヨン工房tuna-kai 自然から色をいただいてクレヨンや水彩絵の具を作っている工房です。併設のショップではオリジナルのクレヨンや絵の具のほかに、店主の方の好みの雑貨が置いてあります。ここに再訪するのも旅の目的の一つだったのでした。
味幸園 中華料理屋ではありません。宿泊した木理さんのすぐ近くにある温泉です。赤い湯ですっごく温まります(とても熱い湯です)。

とほ宿 木理 カメラマンでもあり、カヌーイストでもある宿のおじさんがとっても面白いです。釧路湿原でのカヌーツアーもされています。夜はみんなでお喋りを楽しみました。一泊二食付5,400円。

 
 
 
【4日目 釧路湿原・コッタロ】
標茶~釧路まで自転車で走ったあとは、宿のある塘路まで輪行しました。夕方から雨予報だったので、なるべく早く釧路まで行こうと思いながら結局ゆっくり過ごしてしまい雨に降られました。市街地を走るときのほうが心細く感じるのは何故なのでしょうか。釧路駅に着いてほっとしました。



◎コッタロ展望台 湿原を流れるコッタロ川が近くに、大きく見えます。

釧路市湿原展望台 木道歩きができる展望台です。建物の中に入るには入館料がいりますが、木道を散歩するだけなら無料。木道の途中にある展望広場も十分に景色が良いです。
※このブログを書いている最中に、釧路湿原のおすすめスポットをきれいな写真でまとめたサイトを見つけました。出発前に読んでおけばよかったです。湿原のなかの水のあるところの木道を歩きたかったので釧路市湿原展望台ではなく温根内のビジターセンターに寄れば良かったです。
野生動物保護センター 釧路市湿原展望台から釧路市街地へ下る途中にあります。
掲示物などを見ていると、作った人のやさしいまなざしを感じることができてとても良い施設だったので時間が許せば立ち寄ってみてください。無料。
とうろユースホステル 塘路にはコンビニやスーパーが無いので要注意です。ユースでは、朝ごはんや晩御飯も頼むことができます。(ご飯の時間は決まっています。)
 
 
 
【5日目 釧路湿原・細岡・達古武(タッコブ)】
快晴!1日で5日分の日焼けをしました。風が強い日で、湿原の上を雲がどんどん姿を変えていくのを展望台から見ているのが面白かったです。蛇行する釧路川を上から見て、これが見たかった!と大興奮でした。初めてこの釧路川を見たときは、本当は川って真っ直ぐじゃないんだということに驚きました。日本の川で護岸工事をされていないところはここ以外にもあるのでしょうか?釧路川は今も少しずつ川の形を変えながら流れているそうです。


◎細岡展望台 釧路湿原でいちばん有名な展望台。展望台の手前に駐車場がありますが、展望台までそのまま自転車で行くといいです。レストハウスで休憩できます。

達古武湖オートキャンプ場/夢が丘展望台 「自転車か車じゃないと行けないから」とユースのお母さんに勧められた展望台。釧路川とJRをのぞむことができます。展望台まではキャンプ場から片道40分(徒歩。自転車不可)と距離があるので、ほとんど人が来ず釧路湿原をひとりじめしているような気分になります。達古武湖のそばに休憩できるテーブルとイスがあり、いつまでも座っていたくなるのんびりした場所でした。レストハウスもあります。


◎パスタアンドコーヒー・プレッツェモーロ ものすごく美味しいイタリアンが、塘路にありました!おそらく塘路で2軒しかない食事のできるお店のひとつです。
●とうろユースホステル(連泊) そういえば、塘路駅にレンタサイクルがあるのを見つけました。
 
 
 
【6日目 釧路湿原から新千歳】
釧路湿原のどまんなか塘路に泊まって一番良かったことは、早朝の釧路湿原を堪能できることでした。始発前の静かな線路にはエゾシカが群れで朝ごはんを食べにやってきました。タンチョウの鳴き声が響きます。6時から2時間、念願のカヌーに乗りました。カヌーは今まで乗った乗り物のなかで一番静かな乗り物でした。自転車で走ることのできる道や展望台から見る湿原とは全然違いました。目の高さが変わると景色が一変します。エゾシカの他に、カワセミを間近で見ることができました。豆粒ほどの大きさですが、タンチョウが湖の対岸を悠々歩いているのを見ました。予想以上に背の高い鳥です。ガイドさん曰く、カヌーは静かな早朝が動物にも会いやすくて一番良いよ、ということです。

9時27分塘路発の汽車で新千歳へ。塘路駅ではユースでお喋りしたほかの旅人や、カヌーのガイドさんまで見送ってくれてとても嬉しく、ちょっと寂しかったです。

◎カナディアンカヌー ユースのお母さんが一人でもカヌーに乗せてくれるところを予約をしてくれました(ユースでもカヌーツアーをやっていますが、予約がとれませんでした)。
◎和商市場 釧路駅で1時間、乗り換え待ちの時間があったので勝手丼を食べにいきました。
 
 
 

*****

今回初めて、自転車旅行で「連泊」をしました。要らない荷物はぜんぶ宿に置いておいて、フロントバックと万が一のときの輪行袋だけ自転車に付けて走るのは、身軽でとても楽でした。使ったフロントバックは、コンクールマシンがきっかけで生まれた軽量バックでした。「軽量バック」だから、小ぶりで、お散歩程度の荷物しか入らないと思っていたのですが・・・
 
 
予想外の容量があります!!!
 
 


写真は2日目のコタン温泉に行くときのバック。宿に入要らない荷物は置いてフロントバックひとつでお風呂にいきます。レインウェア、飲み物、ツーリングマップル、貴重品、着替え、お風呂道具を入れた状態です。実際にツーリングのシーンで使ってみて、この予想以上の容量の秘訣は、エクステンション仕掛けの上蓋(コンクールでA4サイズ・重さ3キロ相当の荷物を運ぶ必要があり、そのためのバックをと考えて生まれたのがこのフロントバックの始まりです)の他に、生地とバックの形にもあると思いました。軽量化するため薄手の帆布生地を使用してることと、角が四角ではなく丸みのあるデザインになっていることで、荷物を詰めたときの無駄なスペースが出来にくいんだと思います。荷物をぎゅうっと詰めてもかっこ悪くないところも気に入りました。
 
 
後ろポケットのマチが大きくとってあって、ここも予想以上に物が入ります。片方に雨カバーに使っていたスーパーの袋(現地で急きょ調達しました・・・)、片側には替えチューブ+カメラのフィルム1本を入れていました。
650ABのレール1本を入れた様子。まだスペースがあります。生地が薄いので、ポケットを使わないときはマチを折りたたんでポケットを平らにしておくことができます。ここも気に入ったポイントです。
 
 
バックの肩紐は、貴重品を入れる小さなポシェット(旅人宿は相部屋なので貴重品が入るくらいの小さなポシェットがあると便利です)と兼用していました。輪行中はポシェットの肩紐をフロントバックに付け替えて使っていました。

 
 
装着方法は、バックサポーター+バックの底のゴムです。革ワッシャーが二つ付いているところを引っ張るとゴムが出てきます。そのゴムをフロントキャリアの背もたれにひっかけるだけのとってもシンプルな仕掛けです。

 
 
使わないときは折りたたんでこんなに控えめなサイズになるのに、いざとなったら何でも収納してくれる懐の大きなグランボアの新フロントバック。本当に助かりました。
使わないときはぺったんこ。この薄さには驚きです・・・!
 
 
 
*****
 
 
 
ひとりで行けるかなと半信半疑でしたが、行ってみると出発前の不安も忘れて朝から夜まで本当によく遊んでいました。何かあったらどうしよう、の「何か」が起こらずに、トラブルなく旅が出来たからなのですが。。帰りの電車でしんみりツーリングマップルを見ていると、釧路川の源流は屈斜路湖にあることが分かりました。今回は川をめぐる自転車旅行をしていたんですね。じつはもう次に行ってみたいところがモクモクと生まれています。自転車旅行中ずっと見えていたあるところが気になって仕方ありません。「何か」があっても大丈夫なようにしっかり準備をして、また気軽に身軽に自転車旅行に行きたいなぁと思います。

 
 
アイズバイシクルは自転車旅行をしたい人を応援します!ここに行ってみたいなぁ・・・という思いが募ってきたら、自転車にまつわる不安なことはなんでも気軽に相談してください。旅の計画のお話を聞くことほどワクワクすることはないのですから!

なっぱ

北海道に自転車を持っていくのは6回目でした。今までの自転車旅行のなかで、いつも輪行で通り過ぎていた場所がありました。そして汽車の窓から見える景色を眺めながら、ここで降りて、あそこにいってみたいなぁといつも思っていました。今回、お休みをいただくことになって最初に頭のなかにうかんだ景色がその風景でした。だから、行き先はすぐに決まりました。

目指すは釧路湿原です。そして道東に行くなら前回の自転車旅行中に訪れたクレヨンやさんにも再訪したいと思いました。
8月21日~26日の6日間の旅程で、どんなところに泊まって、どんなふうに走ったのか、何を持って行ったのかも記録しておきます。
 
 
 
■旅程と滞在先
「身軽に気軽に」自転車旅行をするために、キャンプはしないことにしました。
内陸の摩周あたりから、もしくは、東の端っこ根室のほうから、釧路湿原に向かって走っていこうとざっくり決めました。幸いどちらも道路の近くにJRが通っています。途中でトラブルがあって走れなくなっても駅まで行けばなんとかなる場所で、私にはぴったりだと思いました。スタート地点となる一日目の宿は、札幌に着いてからの気分と天気予報を見て決めました。お盆明けだったこともあり、何軒か宿のある町だったら当日予約でも大丈夫だろうと思っていました。1日目、汽車で新千歳から輪行すると道東に着くのは夜8時ごろになるので、駅のそばの民宿を予約しました。それ以降の宿は、当日のお昼ごろに検討をつけておきました。北海道には、ライダーハウスやとほ宿と呼ばれる相部屋の旅人宿があるので、今夜の宿がなくて困る心配はほとんどないと考えていました。実際、宿が取れなくて困ったという日はありませんでした。
最後の2日間だけは、釧路湿原で連泊すると決めていたので事前にユースホステルを予約しておきました。
滞在したかったところにはユースを含めて2軒しか宿がなかったのです。
 
 
■自転車と持ち物
自転車はグランボアのTypeER、650Bのランドナーピスタッシュ号です。タイヤは36Bリエールのスタンダード、チューブはレールでした。フロントバック+鞄が1個で大丈夫だと考えたので、親方にお願いしてピスタッシュにリアキャリアを付けてもらいました。

フロントバックはコンクールモデルの試作を使わせてもらいました。ツーリングマップル、ノート、貴重品、カメラのフィルム、食べ物と飲み物、工具類、レインウェア上着が入っています。途中で買ったお土産とか、あとで食べようと思って買ったパンや、下る前にさっと着たい長袖の上着などもフロントバックにどんどん入れるので、いつもフロントバックが膨らみます。でも、このフロントバックはとても使いやすくて気に入りました!詳しくはまた次に触れますね。
リアキャリアに積んである鞄の中身は、衣類とお風呂道具だけです。衣類は、着ているものを含めて3日分を用意しました。途中で洗濯しながら旅行します。鞄の上にくくりつけてあるのは前日の洗濯物です。お天気だったので、乾かなかった洗濯物は干しながら走りました。ズボンは、長ズボン+CCPさんのクロップドの2本です。寒い時用の防寒具として、ルイゾンボベの長袖も持って行きました。嵩張らないのでちょうど良かったです。基本的には半袖でちょうどよい気温でしたが、アブにまとわりつかれることもあるので長袖長ズボンがあって良かったと思うこともありました。
ライダーハウスに泊まるつもりだったので寝袋を持っていくかは少し悩みました。ライダーハウスは基本的には素泊・寝袋持参で1,000円程で泊まれる旅人宿です。ふとんを貸してくれるところもありますが、ふとんが無くても1日くらい大丈夫だと思い、持って行きませんでした。とほ宿は、相部屋の家族的な民宿という風情の宿が多くて、安心してふとんで眠ることができます。
 
 
■心配事
今までの自転車旅行と違うのは、ひとりで自転車旅行をするということでした。ひとりで自転車旅行をするにあたっての心配事がいくつかありました。一番の心配事は、飛行機輪行中に自転車が壊れることと、走っている最中のパンクでした。飛行機輪行で起こりやすい故障とは、なにかの衝撃でエンドが曲がって車輪がはまらなくなることだとはるみさんにお聞きしました。そしてパンク修理とチューブ交換です。今までパンクをほとんど経験せずに自転車に乗ってこられたので、パンク修理に自信がありませんでした。昔の記憶を紐解くと、チューブ交換のときにタイヤをリムにはめることができずにとても難儀したという嫌な記憶だけうっすらと残っています。それに、チューブ交換に失敗してバンッ!と大きな音をたててチューブが破裂するのを何度か耳にしているうちに、チューブ交換への苦手意識が蓄積されていきました。
親方にお願いして昼休みに輪行とチューブ交換、パンク修理を練習しました。一番懸念だったチューブ交換ですが、思っていたより簡単にタイヤをはめることができてびっくりしました。タイヤの着脱には少しコツがいるようです。これは、慣れた人の手のひらの使い方を横で見て真似をするのが一番早く上達できると思います。
リアキャリアを付けてもらったので、輪行はいつものロード320を使う縦型輪行(サドル&変速機が下)ではなくマルトを使って横型(サドル&ハンドルが下)で。電車に乗せるときと同じように輪行しますが、前後輪のエンド金具を付けることと、輪行袋に収納する前に干渉しているところはないかいつもより入念にチェックをしました。あとは、輪行中に袋の中でステーが暴れないように、ガード側のダルマのあたりを縦長のフレーム巻で固定するアイデアをチョコ君にもらいました。ペダルは、輪行ペダルではなくてスニーカーでも踏める一般的なフラットペダルです。片側が逆ネジになっているので焦っているとどちらにスパナを回せば外せるのか、わけがわからなくなります。店長から「ペダルははずすときのほうが電車の時間が気になって焦るでしょ。左ペダルも右ペダルも、チェーンステー側に回したらはずれると覚えるといいよ。」とアドバイスをもらいました。どっちが逆ネジだったっけ・・・と考えるより、よっぽど分かりやすいと思いました。
スタートの町に到着。自転車を組み立てて、どこも壊れていなかったと分かったときはホッとしました。
 
 
輪行は、人のやり方から自分に合うものを取り入れていくのが上達の一番の近道だと思います。もし、初めてのランドナーをオーダーしたものの、輪行やパンク修理に不安があって、行きたいところへ行くことが出来ないでいる方、ぜひアイズバイシクルに相談してください。オーダーのときだけでなく、納車のあとにも長くお付き合いさせていただきたいとスタッフを全員が思っているんですよ。

釧路湿原までの旅行編はまた次に!

なっぱ

ようやく良いお天気の週末を迎えた京都。

ソメイヨシノが散り始めてはいるものの、仁和寺の遅咲きの桜が満開。いろんな花が一斉に咲き出して、街はとても賑やかです。朝からたくさんのサイクリストとすれ違いましたよ。今日はあちこちでツーリングの企画があって、どれも大盛況でしょうね。

 

 

いつもなら「うらやましい!」とぼやくところですが、私たちは一昨日にパリからのお客様と3人でサイクリングしてきました。コースは先日タンデム学会が開催された篠山お花見コース。もう、まさにビンゴ。良いお天気で満開の桜並木を堪能できましたよ。

サクラと菜の花と水田。日本の春ですね。

写真を見返してもどれも笑顔があふれています。待った甲斐がありましたね。春が一気にやってきました。ウェアはルイゾンボベのVARS50の長袖。この季節にピッタリです。

 

 

 

*****

さて、ショッピングサイトでは先ほどお手ごろデモンターブルアップしましたよ。サイズが合えばいいのですが。今なら未だ今年の桜に間に合いますね。

 

 

 

つちやはるみ

1月末に壱岐対馬に行ってまいりました。

壱岐対馬は古くから大陸との交易の拠点とされた一方、その地理的位置から軍事的に大きな影響を受けてきた地でもあります。地図で対馬を見ると韓国との近さを実感します。釜山まで50km程しか離れていません。対馬と釜山間には高速船の定期航路が存在し、多くの韓国人観光客が対馬に訪れています。

壱岐対馬へは博多からも定期便が出ていますが、今回は大陸から文化が入ってきた頃と同じように釜山から博多へ目指すプランを計画しました。

 

【使用五万図】

佐須奈、三根、仁位、厳原、勝本

*五万図とは国土地理院発行の1:50000地形図のことです。

 

1日目行程】 

釜山→JR九州ビートル→比田勝(対馬)→自転車→厳原

 

 


1月27日、輪行袋を担いだ私は釜山港にいました。

予約しておいた比田勝行き〈ビートル〉はJR九州が運航する定期便ですが、他に韓国資本の〈未来高速〉と〈大亜高速〉も対馬・博多行きの航路があり、国際ターミナルは日本へ渡航する韓国人旅行者であふれていました。

午前9時、ビートルが出航しました。定員200人のジェットホイルはほぼ満席でしたが、日本人は一人だけだったようです。テレビに映る対馬の観光PRビデオを見て約1時間。比田勝港に入港しました。

ターミナルで税関の方とお話ししましたが、やはり日本人の利用者は少ないそうです。

 

ターミナルでランドナーを組み立て出発します。日本の島では奄美大島に次いで面積が広い対馬は山がちな地形です。小ぢんまりとした漁村は峠で繋いであり、長崎県道39号はアップダウンが続きます。

漁村から海を眺めると入り江の先に離れ小島がぽつぽつと浮かび、穏やかな風景にペダルを漕ぐ脚も軽くなります。

 

 

 

舟志川から東に入り、静かな林道を超えると茂木の集落に入ります。

ここの浜辺は1905年に茂木浜沖で繰り広げられた日本海海戦で撃沈されたバルティック艦隊のロシア兵が上陸した地であります。ロシア兵を発見した島民は救助にあたり食事や焼酎でもてなしたそうです。

誰もいない海水浴場の脇には記念碑と、後に引き上げられた巡洋艦ナヒモフの主砲が鎮座しています。美しい海水浴場に不釣合いなその大砲は、ここに据えられた理由を知る由も無いでしょう。

 

 

 

 

昼食に志多賀の商店で買った弁当を食べ、万関瀬戸へ向けて南下します。対馬は元々一つの島でしたが、軍事目的で山が開削され南北に二分されました。

橋の上から明治33年(1900年)に開削された運河を見渡すとその規模の大きさに驚かされます。

 

 

 

国道から東へ逸れて、緒方の集落を抜けます。かつては軍道だった険しい山道を登ると天空の要塞と称される砲台跡が現れました。姫神山砲台跡です。

日本と大陸の中間に位置する対馬は国防の最前線として明治20年(1887年)より30ヶ所を超える砲台が建設され、島の要塞化が進められました。

明治34年(1901年)竣工の重厚感のある赤煉瓦がもの寂しく残され、不気味な雰囲気が漂っています。観測所に登ると見事な展望で、対馬海峡の美しい景色が一望できます。

 

 

日暮れが近づき急ぎ足でペダルを回します。厳原のホテルに到着しました。宿の方のご厚意でシャッタ付の倉庫にランドナーを置かせてもらいました。

 

 

*****

2日目行程】 

厳原→九州郵船フェリー→芦辺(壱岐)→自転車→郷ノ浦→九州郵船フェリー→博多

翌日はフェリーで対馬を離れ壱岐島に上陸しました。博多行きフェリーの出航まで壱岐ツーリングを楽しみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

「寒かけんポッケに入れていけ」宿のご主人に頂いた缶コーヒーでポッケを膨らませ厳原港へ。8時50分発の〈九州郵船フェリーちくし〉は壱岐島の芦辺港を目指します。

対馬海峡にはイルカやクジラが多く生息していると聞いたので、コーヒーを飲みながらデッキで海を眺めていましたが見つけることはできませんでした。芦辺港に入港し車両甲板で上陸を待ちます。

 

 

 

 

芦部から西へ進み鬼の窟呼ばれる古墳に寄りました。一帯は6世紀後半の大規模な古墳群をなしています。遺跡からは新羅産の遺物が多数出土されるなど、かつて壱岐がアジアとの交流の要所であったことがうかがえます。

さらに西へ進み昼頃には湯本温泉に到着しました。土産屋の壱岐娘に勧められた平山旅館で入浴することにしました。ここの温泉は神功皇后が産湯に使ったとの伝説が残された歴史のある温泉だそうです。褐色の熱いお湯に旅の疲れも癒されます。

潮風が爽やかな海岸線を走り抜け、次に訪れたのが猿岩。全国各地にこの類の岩が存在しますが、今まで見た中で一番リアルでした。岬の草原からは岩を間近で見ることができます。

 

 

 

 

猿岩の近くには黒崎砲台跡があります。黒崎砲台は壱岐要塞の一つとして対馬要塞とともに対馬海峡防衛を目的として昭和8年(1933年)に竣工しました。

ここに据えられた砲台は、巡洋戦艦赤城の主砲が砲台砲塔に転用されたものであり(諸説あるようです)、35kmという射程距離から東洋一の砲台と呼ばれたそうです。一度だけ試射されましたが実戦で使用されることはなかったそうです。

 

 

 

海岸沿いのアップダウンを南下しフェリーの出航まで時間があるので牧崎に寄ることにしました。牧崎は海岸浸食によってできた大穴が岬の草原の中にあり観光スポットになっています。解放感のある草原は穏やかな空気が流れています。

 

郷ノ浦港へ一気に下ります。午後5時45分〈九州郵船フェリーきずな〉は博多へ向けて出航しました。風が吹き付けるデッキで缶コーヒーを握りしめ、うす暗い海を眺めます。旅が終わります。

大介店長

1 2 3 4 5 6 42

blog

最新記事

Archives

Back Pagetop