アイズの独り言>

こんにちは、前野です。

オダックス近畿主催のブルべ「BRM909近畿600km神戸・乙・日本海と瀬戸内海」に参加してきました。

コースは神戸をスタート、三田、丹波篠山経由で北上して堀越峠、石山坂峠を経て日本海へ。

高浜から舞鶴、丹後半島の海岸線を走り、鳥取市へ。そこから一路南下して赤穂市からは瀬戸内海沿いを走って神戸に戻る600kmです。今年最初で最後の600kmブルべ。無事に走り切って今年もSRを確定させようと思っていました。そう思っていたんです…

 

 

前日に神戸へ

スタートが4:30と早朝で、京都から神戸まで自走で行くのは流石に遠いのでスタート近くに前泊します。
前日の昼過ぎに輪行して電車移動。帰宅時間帯と被らないよう早めに出たので神戸まで快適に移動できました。

 

宿の最寄り駅に到着

輪行解除して自転車を組み立てます。フォーク抜き輪行も回数を重ねるごとに手順が定まり、作業時間が短くなってきました。
自転車の準備が整うと、宿にチェックインする前にスタート地点の下見に行きます。

 

スタート地点近くを散策

輪行解除した駅から10分ほどで明日のスタート地点HATなぎさ公園に到着。港の景色と自転車を写真に収めます。明日のスタートは日の出前なので、明るい時間に神戸の港を見ることが出来て良かったです。

ちなみに、今回は輪行時の着替えなども全て自転車に積んで走ります。
輪行用の服として軽量なTシャツとハーフショーツ、インナーを1セット用意しました。コンパクトな着替えが1セット有れば走行中に運ぶ荷物の嵩を増やさずに、快適に輪行できます。

 

午前4時過ぎ、ブリーフィングと車検が行われる

早めに夕食を済ませ、20時過ぎに布団に入りましたが思ったほど眠れずに起床しました。

受付でブルべカードを受け取ってブリーフィングを聞き、車検を受けて4:30にスタートです。

 

4:30 スタート 神戸HATなぎさ公園

昨年から頻繫にブルべを一緒に走っている友人のSと、600kmブルべ初挑戦のH君の3人で走ります。
Sはカーボンディスクロードですが、H君は自分と同じく650Bランドナーで出走です。ただ、今回は600kmと距離が長くブルべまでに3人で一緒に走ることが出来なかったので、あくまでもペースが合えばの話です。
自分の計画は約30時間での完走。途中、ビジネスホテルなどで長い時間の仮眠をとる計画はありません。
SとH君は400km過ぎの鳥取市付近で仮眠場所を確保しています。もし2人と同じペースで走れば400kmくらいまでは話し相手がいて夜間も気が紛れそうです。

 

5:20 9km 通過チェック1 再度山公園入口

スタートしてさっそくガッツリ登ります。神戸ブルべ定番の再度山です。登りの序盤で装備が重いH君は後方に…
先は長いのでどこかで合流することに期待しつつ、Sと二人で淡々と登って再度公園の看板に到着しました。
ここでは通過証明の写真を撮ります。

 

7:28 朝霧の中へ

三田、丹波篠山と北上していきます。丹波篠山では霧が発生していました。これから雲海の季節。今年もおにゅう峠の雲海と紅葉を見に行く計画を立てたいところです。

 

9:33 約110km、南丹市美山

60kmほど走ったコンビニで一息つき、H君にも連絡を入れます。どうやら彼のペースで順調に走っているようです。

京都府南丹市下山から福井県高浜市までの区間は何度も走っています。美山の見慣れた景色の中走っていると、スタートから100km進んでいることに気が付いて驚きました。普段なら100kmも走れば満足ですが、今日参加しているのは600kmブルべ。ゴールまでの距離が長いと100kmも短く感じるものです。

 

10:11 128km 堀越トンネル

美山から緩やかに上って堀越トンネルに到着。ちなみにここは砂利道の旧道がお勧めです。

トンネルを抜けた先の福井県側はダイナミックな下りで一気に名田庄の道の駅まで下ります。

自分のランドナーのブレーキはグランボア シュエット3642 センタープルブレーキ
36~42mm幅タイヤとそれに対応した泥除けをカバーするクリアランスを持ちながら絶対的な制動力が高く、ハイスピードな下り坂でもコントロールしやすいです。コーナー手前で一気に減速したり、当て効きによるスピードコントロールなど思いのまま。
新しい自転車の機敏なハンドリング、ハイグリップな650×42Bタイヤと相まって下りがとても楽しいです。

 

 

11:03 146km 石山坂峠を下る

堀越峠を名田庄まで下った後、緩やかに登り続けて石山坂峠(トンネル)に到着。

堀越峠と同じく、北側はダイナミックな下りでループ橋もあります。
気持ちのいい下りの途中には決まっていい景色があるのは何故でしょうか。
止まって写真を撮りたいけど、気持ちよく下り続けたい。そんなジレンマが有ります。

 

11:11 153.7km PC1 ファミリーマート高浜国道店

最初のコントロールポイントに到着。ここでは買い物をしたレシートの時刻が通過証明になります。

コーラと梅おにぎりで早めの昼ごはん。普段なら選ばない食べ合わせですがブルべ中だと最高です。フロントバッグに行動食を補充し、2本のボトルを満タンにして出発します。

 

13:07 190km 由良川橋梁

舞鶴の市街地を抜けて宮津を目指して走っていると由良川の河口にかかる由良川橋梁が見えてきました。
残念ながら電車が通る瞬間は見れませんでしたが、青空と日本海に映えるレンガ色の橋は一見の価値があります。電車を待ってカメラを構えている人もいました。

 

13:59 206km 天橋立

天橋立手前でアイス休憩をして、天橋立の砂利道区間を走ります。
土曜日で混み合っているので僕たちも観光気分でのんびりと進みます。

 

リフレッシュするために手袋を外して走る

トイレに寄った後、しばらくグローブを外して走ることにしました。
基本的にグローブは装着していますが、長時間走るときは手のひらをリフレッシュさせるために一時的に外すことが有ります。

 

 

日差し除けと汗留めを兼ねてサイクルキャップを着用

晴天で気温も高かったので縁のサイクルキャップをヘルメットの下に被りました。日差しを緩和し、汗を吸収してくれるので暑い日も快適です。

それに薄手のコットン生地なので通風性が有り、ヘルメットの中を流れる風を感じられます。

そして、僕とSのヘルメットの後部にはLinden BK-02が付いています。
5gと超軽量、超小型ながら充電式で光センサーによる自動点滅機能を備えたテールライトです。

 

綺麗な景色、経過は順調。完走は確実と思いきや…

天橋立を抜けると、舟屋で有名な伊根に向けて丹後半島の海岸線を進んでいきます。
きれいな空と海、普段とは違う景色が見れて「今日は最高の1日だ」と思いました。

平坦な道で交通量はそこそこありましたが舗装は整い、物を落とすような要因はありませんでした。

 

自分の失敗は天橋立で外したグローブです。
外したグローブを普段はスマートフォンを収納するジャージの背中ポケットに入れていました。グローブが詰まったポケットにスマートフォンを差し込んだところ、入りが甘く、スマホはポロっと落下しました。
後方を確認してすぐに停車。探しに戻ると当たり所が悪かったのかスマートフォンの画面はヒビだらけでまったく表示が出来ません。おまけに道路に落ちた後、さらに脇の水路に落ちて水に浸かっていました。

今回のブルべはレシート取得のコントロールよりも通過証明の写真を撮影する通過チェックが多く、写真は全てスマートフォンで撮影しています。
ここ数年はスマホのカメラの性能が良いのでデジタルカメラを持ってブルべに参加することは無くなりました。スマホが唯一のカメラでもあるので破損してしまうと致命的です。

SNSにバックアップを兼ねて通過チェック写真をアップしていたので、スタートからここまで一緒に走ってきたSとゴールまで共にすればどうにかなるかもしれません。ただ、もしSと離れてしまうと京都で待っている家族への連絡手段は公衆電話しかありません。それに明日ゴールできたとしても、明後日から日常に戻るのに電話が使えない状況はちょっと困ります。
理性的な選択は、ここでDNFして宮津に戻り今日の内に輪行で京都に帰ること。
わかってはいましたが、この時はまだ受け入れられませんでした。

 

14:50 224km 通過チェック2 伊根の舟屋

「スマホは壊れたけど完走目指して走り続ける」と、Sに言ってコースをそのまま進み、伊根の舟屋に到着。周辺は観光バスが多く停まり、一大観光地になっていました。

この写真は自分のスマホで撮影しました。壊れたはずなのに何故?

画面は写らなくなりましたが内部は無事でした。
音量調整ボタンと電源ボタンを利用した写真撮影を行うとシャッター音が鳴ります。画面が映らないのでその場で写真の確認は出来ませんが、後日確認すると写真は撮れていてクラウドに保存されていました。

Sに電話を借り、京都の妻にスマホが壊れたが明日のゴールまで走り続けることを伝えました。
幸い、財布に何かあった場合の緊急連絡先として電話番号を入れていたので連絡が出来て助かりました。スマートフォンに電話、カメラ、財布の機能を集約させていますが、アナログなバックアップは必要です。

 

丹後半島を走るのは楽しい。でも…

次の通過チェック経ヶ岬の標識を目指して丹後半島の海岸線を進んでいきます。
普段なかなか来られない場所なので走れる嬉しさ半分、このまま続けていいのかと悩む気持ち半分と言った具合です。身体の調子はいいので完走は問題ないと思いますが、いろいろなリスクを考えると頭の中はスッキリしません。

 

通過チェックを前にSがパンク

経ヶ岬の入り口までもう少しという所でSの前輪がパンク。何か異物が刺さったようです。
リムとタイヤの嵌め合わせが固いというのでタイヤの脱着を手伝い、素早く復旧。

 

 

16:00 241km 通過チェック3 経ヶ岬標識

パンク修理の場所から2~300mで通過チェックに到着。
経ヶ岬灯台の標識と自転車を写真に収めます。自分のスマホでは写真が撮れているかわからなかったので、Sに撮影してもらいました。

「このまま続けていいものか…」

明るいうちにDNFするべきではないかと何度も考えます。

 

19:00 296km 城崎温泉

琴引浜を通過し、丹後半島の海岸線が終わると暗闇の中峠越えをして城崎温泉に到着。

約300kmを14時間半なので、ここまでのトラブルや天橋立でのんびりしたことを考えると順調に進んでいます。

ちなみに城崎温泉でDNFすれば京都まで特急1本で帰れます。それにこの時間なら、普通電車で帰ることもできるでしょう。スマホが壊れたことを除けば快調に走れているので、この時は駅に向かおうとは思いませんでした。

 

 

20:56 324km DNF PC2ローソン香住バイパス店

城崎温泉を出発した後も淡々と走り続けましたが、PC2手前の海岸線で自分の自転車のチェーンが切れてしまいました。

正確には、チェーンが切れたのではなく、フロント変速の際にチェーンを詰まらせ、チェーンからテンションが抜けた拍子にミッシングリンクというチェーン簡易着脱用のコマが外れてしまいました。登り初めで少しトルクがかかった状態で変速を行った自分のミスが原因です。普段なら変速時はトルクをかけないようにするのですが、気が散っていたのでしょう。

このアクシデントで諦めが付きました。通信手段が無く、これから本格的な夜間走行なのにメカトラブル。晴れない気持ちのまま走り続けるのはさらに重大なトラブルを起こしかねません。

外れたミッシングリンクはどこかに飛んでいったので見つからず、いつも携行しているトピーク ラチェットロケットライトDX+のチェーンツールでチェーンを繋ぎなおして復旧しました。ちなみに、この工具はフルセットでは持たず、ラチェットハンドル本体、エクステンションバー、チェーンツールと自分の自転車に必要なビットのみ携行しています。

少し走れば香美町のPC2に到着です。DNFすることを決心したので足取りは重く、僅か数キロがとても遠く感じました。

PC2のローソンに到着すると、ここまで一緒に走ってきたSにDNFすることを伝え、電話を借りて宿の手配と妻に連絡をしました。宿が懸念事項でしたが何件か電話したところ、素泊まりが出来て22時までチェックイン可能な宿が駅の近くで見つかりました。

夕飯を済ませて出発するSにお礼を言って、自分は紙に写した道順を頼りにゆっくりと宿へ向かいました。DNFしましたが身体は元気で、自転車はチェーンを短く切り詰めたのでアウターローが使えないことを除けば快調です。

そんな状況で宿に入るとDNFでは無く仮眠休憩の為に入ったようですが、明日はもう走らないので時間を気にせず眠れます。風呂に入り、コンビニで買った夕飯を食べて、テレビを見て24時過ぎにようやく眠りました。

 

翌朝は早めにチェックアウトして、昨夜は暗くて見えなかった香美町の港を眺めてからJR香住駅へ向かいました。

駅前の公衆電話から主催者の方にDNFの連絡、妻にこれから帰ること伝え、約4時間のんびりと電車に揺られて京都に帰りました。
 

香美町まで一緒に走ったSは翌日にトラブルもあったようですが完走。序盤の再度山で分かれたH君は500km付近でPCの制限時間に間に合わずタイムアウト、DNFとなりました。
H君からブルべ後にホイールの相談を受けました。相談の結果、今後のブルべで余裕を持って走れるように軽やかに走れるホイールとエキストラレジェタイヤの組み合わせに新調してくれました。

10月末の姫路からしまなみ海道を往復する600kmに挑戦するそうです。頑張れ!!

 

 

 

今回は思わぬトラブルでDNF、2023年のSRを取り逃した形になりました。ブルべを完走出来なかったのは残念ですが、普段走らない丹後半島を満喫できたので悪いことばかりではありません。

来年も200~600kmのブルべを各1本ずつと、SR600を走りたいと思っています。いまは子供が小さく、家を空けるのが難しいのでなかなかブルべに出走が出来ませんが、長距離を走るのは楽しいので走力を落とさないように続けていきたいです。

 

【アイズラリーのお知らせ】

11月23日(木)にアイズラリーを企画しています。

京都市北部の京北と南丹市美山町の間にある未舗装林道を含んだ約50kmをみんなで走る予定です。

近日中に試走を行い、詳細はまた後日お知らせします!

 

まえの

こんにちは、伊藤です。

つい先日大学時代の友人に会う機会がありまして、子供の保育園の話になりました。

朝は私が保育園まで送っています。ランドナーで送り迎えしていると言うとかなり驚かれました。

 

学生時代に乗っていたBSのアトランティス・スポルティーフ。THULEのチャイルドシートはシートチューブにマウントするかたちで後付けができます。ハンドルはアップハンドルにして街乗り仕様にしていますが、スタンドはつけていません。壁に立て掛けて子供の乗り降りをしています。妻は今時の電動アシスト自転車に乗っていますが、私は乗り慣れた自転車でないとしっくりこなくてこんな仕様で保育園まで通っています。子供を乗せる予定がないときはワンタッチでつけ外しができるので便利ですよ!

 

 

 

少し間が空いてしまいましたが、四国ツーリングの後編に入りたいと思います!

 

 

【石鎚スカイライン編】

山小屋の朝は早いです。
他に宿泊されていた登山者の方々の声で目が覚めました。

 

 

宿のご主人と話していると、
「これから黒森峠に行くの?」
「そうです。自転車の方はよくいかれるんですか?」
「そうだね~。結構しんどいよ~」

 

 

そうは言われても行くしかありませんので、ひとまず石鎚スカイラインの下りを楽しむことにしました。

 

早朝ということもあって上ってくる車はちらほらいましたが、下りる車はほとんどいなかったので爽快に下ることができました。逆に上るのは私的にはなしです(笑)

 

途中展望所があったので寄ります。

 

 

石鎚山がひょっこり顔を見せてくれました。目の前にそびえ立つ様はかなりの迫力がありました。

 

 

 

 

 

話が脱線しますが、

 

 

今回乗っている自転車については前編では一切触れていなかったのですが、実は自分で作ったフレームなんです。もったいぶりたかったんです、お許しください・・・

 

 

セミオーダーモデルTypeERは現在私が作っていますが、これは親方が図面をサイズごとに設計し、決められた枠の中で製作しています。フルオーダー車の醍醐味は「図面を一から引くこと」。CADを使い始め、出来上がっている図面から数字を拾うことからはじまり、親方が過去に作成した図面に片っ端から目を通し、まずは自分の自転車の図面を引くことを目標としました。引いては消してまた引くを繰り返し、なんとか形になったものの、自分がはじめて設計した図面からいざパイプをカットして寸法通りにフレームを製作することなんてできるのかと不安しかありませんでした。そんなこんなで少しずつ修正を加えながら自分の自転車の図面を温め続けていました。そして今年の1月のハンドメイド展で前野店長のブルべ車製作の話が舞い上がりました。製作は私。2本目に図面を引いた自転車が製作第1号になったというわけです。しかもそれは健脚な前野店長の自転車。私のフルオーダー一号目は彼に譲ることになったわけですが、自分で評価するよりも、私よりも何倍も自転車に乗る彼からの評価のほうが遥かに貴重です。ERフレームとは作る勝手が少し違いますから、「壊れませんように」と念じながらロウ付けしたことはここだけの秘密です。

 

 

 

そうしてほんの少しだけ要領を覚えて?製作したフルオーダー車2号目。それが今回のツーリングに乗りました32BフルオーダーERです。

 

 

自転車のテーマとしては「ライトキャンピング」

今までフルオーダーの中で作られていないような自転車、それが狙いでした。
オーダーらしさを出したくてタイヤは32B。TypeERでは36B~42Bが適正サイズなので32Bはオーダーしなければつくれません。タイヤが小さいのでその分肩下寸法が短くなり、シートチューブ芯ー芯で520のフレームですが、小ささを感じさせないそんなジオメトリも狙いでした。そして荷物もそれなりにしか載せないのであれば32Bで十分であろうとも思ったわけです。

 

パーツ構成は自分の持っている部品でライトキャンピングにふさわしいであろう部品をチョイスしました。一番の目玉は変速機一式のユーレ・ジュビリーで、これはアレックス・サンジェから外したもの。ジュビリーのイメージとしてはスポルティーフについている印象なんですが、これをキャンピング車で使ってやろう!というのが最初の目論みでした。よく壊れるという話を耳にしますが、今までまともに使ったことがないので私の実体験ではまったくありません。壊れるまで使ってやる!と意気込んでいる現在ですが、他の変速機にしれっと変わっていたらお察ししていただければと思います(笑)

それと、もちろんジュビリー用シフトアダプターを組み込んでいますので引きもバッチリ!

 

 

乗った印象としましては、乗り味は非常に軽かったです。ジルのセパレートパニアであれば操作性もいいですし、下りのコーナリングは絶妙に楽しかったです。もう少し重い荷物を載せるのであれば32Bでは少し細いかなとそう感じました。

 

私個人的には「ライトキャンピング」というテーマにふさわしい一台が完成したと、そう感じることができたと思います。

 

 

 

 

 

 

あっという間に石鎚スカイラインを下ってしまいました。

 

 

 

 

【いざ黒森峠へ】

石鎚スカイラインから県道12号を更に下ります。途中に「おもご ふるさとの駅」に寄り、昼食を確保。このあたりにコンビニなどは皆無なので貴重な補給ポイントです。

 

 

 

黒森峠を目指すため、国道494号を北上します。

地図を見ていると、面河ダムの西側を抜ける県道153号がおもしろそうだったのでそちらを通ることに。国道494号線自体車の交通量は限りなく少なかったのですが、さらに交通量の少ないであろう県道153号から北上し、国道494号に再び合流することにしました。

(県道153号へ合流するため宝来橋の手前で左に)

 

 

 

小刻みにアップダウンがあり、何よりも木々のおかげでとても快適に走ることができました。

 

再び国道494号に合流。ここからおおよそ300mUPで黒森峠です。

 

 


宿のご主人からしんどいと聞いていたものの、思いのほかすぐ上れてしまった印象でした。声を大にして今言いたいこと。瓶ヶ森林道のほうが何倍もしんどかったです(笑) 2人に置いていかれて一人でちんたら上っていたんですけどね・・・・

 

 

 

 

 

東温市側へ下る道は展望抜群、気持ちの良い下りでした。約15kmの800mDOWNの下り道はひたすらに下ったという印象で、黒森峠は久万高原町側から上ることを強くお勧めいたします!

 

後は海抜0mの東予港まで下るだけでしたので記憶がほとんどありません(笑)

 

時間もかなり余裕がありましたので、温泉施設で疲れた体を癒し、地元の食堂やさんで打ち上げとまではいきませんが晩御飯をいただき、フェリーターミナルへ。

I君とはここでお別れ。彼は車で来ているのでそのまま積載しますが、私たちは帰りもフェリーなので自転車をそのままフェリーに乗せたいところですが、大阪南港に着いてからも電車で輪行ですし、なによりも輪行状態でフェリーに乗せれば料金はかからないので、心を無にして輪行します・・・

 

 

 

 

22:00 東予港を出発し翌朝大阪南港に到着。

後は電車で京都に帰るだけなので、少し船内で休憩した後帰路につきました。

無事花園駅まで帰ってこれました。行きのときは急いで電車に飛び乗ったので写真なんて撮る暇なんてありませんでした。

 

 

今回の久しぶりのツーリング、UFOラインは霧との闘いでしたが天気に恵まれ、自分の造ったランドナーで走れて最高でした。一緒に行ってくれたT君とI君には感謝しています。

 

あれこれ妄想しながら自転車を作る時間ももちろん好きなのですが、できた自転車でどこに行こうとプランを練る時間も最高の時間でした。行きたい所はまだまだたくさんありますので、この32B ERランドナーと共に駆け回りたいと思います。

 

 

takumi

こんにちは、伊藤です。

長らく欠品しておりました「カンパニョーロ ブレーキレバーフード」が入荷してきました!

イタリアンレーサーやランドナー、スポルティーフにもよく使用されるカンパニョーロのブレーキレバー。パッドはやはり劣化してしまうのでレプリカパッドはなくてはならないものですね。

 

チェーンリングにクランクといえば自転車の顔といっていいほど目立つ部品。その中心にはメッキが光り輝く「グランボア フィキシングボルト SL50」です。見た目だけでなく、真鍮ワッシャーを使うことで緩みにくくなっており、機能面もしっかりおさえています。

 

 

 

 

・・・・・・と前置きしつつ、実は3連休の日にお休みをいただき、久しぶりに泊まりでツーリングに行ってきました!コロナや家の事情もあり、2018年の東北フェリー旅の時以来になった今回のツーリング、行き先はめちゃめちゃ悩みました。いかに3日分の行程をキレイにまとめるかあらゆるパターンを考え続け、気が付けば数プランが出来上がり、、、と何処に行くか迷ってしまう始末となっていました。もちろん行ったことのない自分が行きたい所を優先的に絞ってプランを練っていたのですが、目的地までの行き方もとっても重要です。学生のときはお金はなくても時間はあったので、18きっぷで!の一択でなんとかなりましたが、お金も時間もない現在はそうも言ってられません。見方を変え移動方法から考えてみると、とあるウェブページに目がとまりました。四国開発フェリー株式会社が運航しているオレンジフェリーです。結局フェリーかい!と突っこまれそうですが、関西航路が大阪南港を22:00に出航して、翌6:00に愛媛の東予港に到着するんです。そこから目指すは瓶ヶ森林道、通称UFOラインです。元々行きたいところではあったのですが、京都からのアクセスは決していいものではなく、車で行けるかな?くらいに思っていました。ですがこのフェリーの存在は盲点でした。フェリーの中で過ごす時間がたまらなく好きで、今か今かと待ち遠しい中眠りにつき目が覚めれば目的地。結局のところ目的地を決めた理由はここにあるのかもしれません。

 

帰りも東予港を22:00に出航し、大阪南港に6:00着というスケジュールなので周回コースでプランを立てました。

2日でコースを分け、初日は東予港から石鎚スカイラインの北側ゲート土小屋までひたすら登り、2日目は石鎚スカイラインを南に向け下り、国道494号とぶつかったところで北上し、黒森峠を越え再び東予港を目指す行程にしました。

 

 

【大阪南港まで】

行きの電車は久々の輪行でしたので写真をとっている暇も当然なく、ささっとフェリーターミナル駅まで。大阪駅あたりまではまったく見なかったのですが、徐々に南港まで近づくにつれてちらほら輪行している人を見かけるようになりました。こちらが「あっ」と思えばあちらも「おっ」と目を丸くしてこちらをみているあたり同じことをかんがえているんでしょうね(笑)

フェリーターミナル駅から乗り場までは連絡通路のようになっているので輪行状態のまま目指します。フェリーにもそのままのせれば追加料金はかかりません。

個室なのでキレイに収まります。

フェリーの予約の時から思っていたのですが、一番リーズナブルな客室でもシングル部屋、大部屋がないんです。学生の時は皆で一部屋、、、なんてことを思い出します。

なんでも数年前に改修されたようであまりのキレイさに驚きました。外を眺めれば瀬戸内海なので夜の街の光が見え、遊覧船にでも乗っているかのような気分でした。日本海を運航するフェリーとはまた一味違い新鮮でした。

すごく快適でおもわず夜更かししてしまいました。オススメです。

 

 

 

【東予港より土小屋まで】

朝6時に到着。7時まで船内休憩ができるので時間調整できます。私たちは先を急ぐことにしました。

 

まずは輪行解除から。


今回のツーリングは私含め3人。私とT君は京都から、I君は四国在住なので車で現地集合で合流。

 

この日は晴れ。石鎚山の天気も良好のようです。T君から過去に何度かUFOラインに行こうとするも雨ばかりで断念してきたことを聞かされていたので、2週間程前から天気予報とにらめっこ状態でした。あるサイトでは雨予報だったり、曇りだったり定まらなかったのですが、近づくにつれ晴れ予報に、、、。ツーリングに向けて一番高揚する瞬間です。

 

 

 

朝の7時過ぎ、車の交通量も少なく走りやすいです。まずは目指すはUFOラインの入り口、旧寒風山トンネルです。

基本は国道194号を上っていくのですが、なるべく大きい道路は走らず、すぐさま細かな道へ避難できるところは避難します。ツーリングに行くとき、あらかじめ走るルートは決めておくのですが、五万図を持っていればその場で道を選びながら走ることができるのでとても便利です。五万図の用意も考えたのですが、スマートフォンのアプリで地形図が見れる便利なものがあるので今回はそれを使ってみることに。GPS機能も兼ね備えていて、今自分がどこにいるのか一目瞭然なので初めての方でも扱いやすいとは思うのですがやはり欠点はバッテリーの持ちで、紙の媒体には敵いません。次はこうしようああしようと考えるのが楽しかったりするので今後の課題です。


上りにさしかかったところですぐさま休憩。話す内容は大半が自転車のこと。頭の中が自転車で埋まっている3人組です。。。。

まだまだ序の口、旧寒風山トンネルまで1000mアップです!

 




漕いでは止まり、自転車を眺めるを繰り返しながら、、、気が付けば寒風山トンネルの手前まで。無論旧道を進みます。

 


旧寒風山トンネルです。灯りもなく真っ暗なトンネルなのでLUNEをすかさず点灯させます。もちろんフロントライトも忘れずに。

 

 


トンネルを抜ければゲートです。いよいよUFOラインまでの道のりです!

 

ですが、その前に13時を過ぎていたので東屋で遅めの昼食。

 

 

 

 


ゲートをぬけようとすると一つの看板が目にとまりました。“四国のてっぺん酸欠マラソン大会”なるものが開催されているようです。ん~~、めちゃめちゃ気になります、参加者に話を聞いてみたいです(笑)

 

ゲートから先はゆるやかな上りだったとそう記憶しています。一時間半ほど上り、、、目の前にそびえる山に向かって「あんなに上るのか・・・・」とため息をもらしていると、左側には写真で見たことがある景色が広がっていました。

自分では気が付かない間に頂上付近まで上りきっていたようです。


雲が少なくなったタイミングでパシャリ。

雄大な景色を見渡していると、自分たちがいかに自転車を漕いだのか実感します。

標高が1500m付近だとだいたい気温が20°ほど。半袖では少し寒かったです。

 

瓶ヶ森登山口駐車場、バイオトイレがある場所までは上ったり少し下ったりを繰り返し、ここから300m程山荘しらさまで一気に下ります。


カフェが併設されているのですが、私たちが到着したのは16時過ぎ。営業時間に間に合わず利用できませんでした。残念。

山荘しらさからはまた上り道・・・と思えば少し下り、また上り・・・

最後の上りだと思い、最後の力を振り絞りました。

 

 

 



とうとう宿泊予定の白石ロッジのある土小屋までたどり着きました。この日は60km,2300mUPに800mDOWNという一日でした。

宿について早々にお風呂に入り、ご飯を食べて8時くらいには就寝。。。健康的です。

 

 

2日目は石鎚スカイラインを下り、黒森峠を越え西条にもどる行程です。

後編に続きます!

 

 

 

 

takumi

こんにちは、前野です。
BRM400km100周年記念ブルべ走ってきたので紹介します。

 

今回参加したのはオダックス近畿主催のBRM722近畿400km彦根(R) 飛騨詣でをして温泉へ

JR彦根駅前を出発して岐阜、美濃、郡上八幡を通って高山へ行き、下呂温泉を通って彦根に帰る400kmのコースです。コースの最高標高地点は1000mを越えますが、獲得標高は400kmで3000m程度なのでコース難易度としては優しめでしょうか。

7月22日に開催されるブルべはどれもBRM400㎞100周年記念ブルべ。

100年前にフランスで初めて400kmブルべが開催されたことを祝う記念メダルが用意された特別なブルべです。この日は全国各地で400kmブルべが開催されました。

この彦根400kmはほぼ同一コースを右回り、左回りで走る2パターンが用意されており、自分は右回りのコースにエントリーしました。右回りだとコース前半に最高地点の西ウレ峠を通過するので後半は下り基調。左回りだと疲れた後半に西ウレ峠を登ることになります。峠は前半に片づけてしまった方が楽だと思いませんか?そんなわけで右回りにエントリーしました。

ほぼ同時刻に右回りと左回りが出走するので、折り返し地点の高山市付近で左回りの参加者とすれ違うコース設計です。参加者同士のスライドが今回の楽しみでもあります。

 

ヘルメット用ライトLinden BK-02を前夜に充電

 

自分が400kmブルべを走るのは4年ぶり。2020、2021年はコロナ禍でブルべの参加自体が殆ど無く、久々にSRを取った昨年は200km1本、300km1本、600km2本だったので400kmブルべには参加しませんでした。

振り返ると最後に400kmブルべを走ったのは2019年のBRM420近江八幡400km。PBPに参加するために200~600kmの完走実績が必要で走りました。その時は体調不良の中出走して27時間の制限時間をほぼ使い切って完走。今回の走行プランを立てる上で殆ど参考になりません。

そういうわけで、今の自分がどのくらいの時間で400kmを走れるのか測りかねていました。4年前は自分の好きなタイミングで自転車に乗れて、ブルべの参加本数も多かったです。今は子供が生まれ、時間的な制約も増えたので丸一日自由に走りに行ける日は貴重ですし、ブルべの参加もSRが取れれば御の字くらいの頻度になっています。それに今回は単独参加です。ここ最近は友達と走ることが多かったので一人でブルべを走るのは久しぶりです。

 

輪行で彦根へ

夕方スタートという変則的なブルべなので昼過ぎまでゆっくりしてから輪行でスタート地点の彦根駅に向かいます。

今回使用するランドナーはフォークを抜くことで輪行状態になるので、普段よりも時間をかけて慎重にパッキングしました。フォーク抜き輪行も慣れれば縦型輪行と同じくらいの時間で輪行できそうですが、まだ試行錯誤の段階なので15分以上かかります。

 

 

7月22日16:30 0km JR彦根駅前スタート

京都駅で乗り換えると琵琶湖線が20分ほど遅延していました。時間に余裕が有るので焦ることはありませんが、暑い駅のホームでじっと待っているのは堪えました。

京都駅から40分ほど電車に揺られて彦根に到着すると、輪行解除して自転車を組み立て、駅前のコンビニで2リットルの水を買ってドリンクを作ります。駅前で自転車を組み立てるだけで汗だくになりました。

スタート前にブルべカードを受け取り、手荷物を預けます。今回のブルべは主催者による手荷物預かりのサービスが有ります。駅構内のコインロッカーを使う手もありますが、ゴール後に疲れた状態で荷物を取りに行くのはなかなか憂鬱な作業です。輪行用の着替えなど、ブルべに不要な物を預かっていただけるのは輪行派に嬉しいサービスです。

 

ブリーフィングを聞いて車検を受け、16:30にスタートしました。

 

17:22 関ケ原を越えて東へ

スタートからしばらく信号が多く、関ケ原の登りは緩やかなので基本的に誰かが近くにいる状態で走ります。前の人とペースが合わないから先を急いでも、数百メートル先の信号で足止めされてまた団子に戻ってしまいます。ペースを上げてもメリットが無いので負担を増やさないように淡々とペダルを回します。

陽も傾き、彦根駅前で輪行解除をした時のことを思えば日差しもマシになっています。

最も懸念していた暑さは給水とペース配分さえ間違えなければ大丈夫そうです。

 

18:43 岐阜市近辺は交通量、信号が多い

揖斐川、根尾川を渡って岐阜の市街地を東へ進んでいきます。常に誰かが近くにいる状態で走っていたのが、長良川沿いを走るころには一人になりました。多くの参加者が給水や休憩のためコンビニに寄ったようです。

自分はフロントバッグにゼリー食を5個、グミ2袋など補給食を多めに持ち、ボトルを2本携行しているので郡上八幡まで止まらずに進む計画でした。補給食や飲み物を多く携行することで重量は増えますが、誰かと駆け引きをしながらゴール目指して走っているわけではないので問題ありません。

 

 

19:21 65km  美濃市で日没を迎える

19時を過ぎると夜の気配が増し、美濃市に入ったあたりで暗くなりました。明日の朝4時半まで約9時間の夜間走行が始まりました。

スタートから数時間で夜を迎えるのは4年前のPBPを彷彿させます。あの時は序盤の100kmをトレインに乗って3時間くらいで走り、最初の補給ポイントでくたくたになって残り1100kmあることに絶望しました。PBP本番の高揚感は、どんなに走行計画を練っていてもそれを忘れさせてしまう力があります。

 

最初のコントロールポイントに向けて淡々とペダルを回し、誰か近くにいないか時々前後を気にしましたが、それらしいライトの灯りは見えてきません。

 

20:07 83.1km  美濃長瀬 ハガキを投函するポストコントロール

単独走行を続けポストコントロールに到着。スタート時に配布された官製はがきに自分の名前とエントリーナンバーを記入して通過証明として指定のポストに投函します。この時は気が回らなかったのですが、はがきを受け取る主催者の方へ何か気の利いた一言を書けたらよかった…

 

このブルべで通過に制限時間があるのは折り返しのPC飛騨古川駅のみ。他の2か所のコントロールポイントはスタート前に渡されたはがきを投函するポストコントロールと、指定された場所で自転車の写真を撮って通過証明とするフォトコントロールになっています。なので、16:30スタートの場合は折り返し地点の飛騨古川駅に午前6時ごろまでに到着すればゴールのクローズ時刻まで好きなように走ることが出来ます。 途中で仮眠しても、休憩の回数を多くしてもゴールに間に合えば大丈夫です。

自分の計画はシンプル。出来るだけ速くゴールすること。日中は酷暑、屋外にいるだけで消耗するのでいかに早くゴールするかが楽に完走するための鍵だと思いました。

16時半にスタートして翌日の12時半頃(20時間で)ゴールすれば、13~15時の最も暑い時間帯に走ることを避けられます。

 

ポストにはがきを投函し、ヘルメットに手元を照らす為のヘッドライトを装着していると岐阜の市街地で近くを走っていた参加者の方が到着しました。

一言二言会話をして先に出発。補給を予定している郡上八幡へ向かいます。

 

21:16 JR郡上八幡駅

美濃から郡上八幡までの道は狭路も含まれた交通量の少ない道でした。野ウサギ3羽、タヌキ2匹を見かけました。タヌキは茂みから現れて少しだけ並走しました。川の対岸には国道156号線が通っているので時々車のライトが見えます。一度だけオレンジ色のランプを灯しながら高山本線の列車が通りました。夜に見知らぬ土地の暗い林の中を走っていると、普段味わえないブルべ独特の楽しさを感じられます。

この区間では他の参加者に会うことなく郡上八幡駅に到着しました。ここはコントロールポイントではないので止まる必要はありませんが、風情溢れる駅舎だったので思わず自転車を停めました。

郡上踊りは毎年7月中旬から9月上旬まで開催される江戸時代から続く伝統的な夏の行事だそうです。

 

 

21:22 110km  郡上八幡 最初の休憩

郡上八幡駅からすぐ近くのコンビニで補給します。ここまで110km、約5時間の間にゼリー飲料5個、2リットル弱の飲料を消費しました。

カロリー補給も兼ねてコーラを飲み干し、ボトルにドリンクを足して出発します。コンビニの隣に吉野家が有ったので店内でゆっくりと牛丼を食べることも頭をよぎりましたが、暑さの和らぐ夜間に距離を稼ぎたかったので時間が惜しく却下しました。

ここまで身体に痛みは無く、眠気も感じません。補給を充分に摂れているのでダレることなく調子よく走れています。

郡上八幡(標高220m)を出発すると155km地点の西ウレ峠(標高1113m)まで約40km登り続けます。

 

 

23:36 鹿の多い西ウレ峠を登る

郡上八幡を出発して少し経つと後ろから1人追いついてきました。ポストコントロールで少しだけ会話した方です。

登りで追いつかれたのですぐに分かれてしまうだろうと思っていましたが、会話をしながら走っていると楽しく、ペースも合わせていただけたので一緒に走り続けることにしました。

 

この方(以後GNKさん)、初対面なので何も知りませんでしたが、会話を進めていくと素晴らしい実績をお持ちの方でお話を聞く度に感嘆しきりでした。今年の5月にキャノンボール(大阪日本橋⇒東京日本橋まで約520kmを24時間以内に完走)を達成。キャノンボール達成の為に年始から体重を12kg落とされたそうです。キャノンボールを達成された走力もさることながら、その為にストイックに努力されたことに感銘を受けました。さらには自転車を始めてまだ1年半ということに尚更驚きです。元々別のスポーツでかなりの実績をお持ちで、ブルべでのペース配分もデータを基に理論的にされていました。

自分も今年の春から運動中の心拍数を腕時計で測るようになりましたが、まだまだ活用できておらず、基本的に走るペースは気分と感覚次第。峠が近づいていたら気分と共にペースを上げて峠で息が上がる…なんてことはよくあります。GNKさんのコントロールされた走り方はとても参考になりました。

 

23:54 155km 本コースの最高標高地点「西ウレ峠」

コースの最高地点西ウレ峠に到着。月が出ておらずライトを消すと真っ暗ですが、空を見上げると星空が綺麗でした。

気が付けば日付が変わる時刻です。時間を忘れて自転車に乗る。なんて幸せなことでしょうか。

 

 

23:56 峠から高山に向けて下る

西ウレ峠から高山まで長い下りが続きます。気温20℃前後で涼しく、とても快適でした。鹿の飛び出しが怖いので車間を空けて程々のスピードで下ります。

 

路面を照らしているライトはハブダイナモ給電のSON Edelux2。優れた配光で遠くまで見渡せて安心です。ちなみに、フロントライトと連動してシートチューブのTL-06Dテールライトも点灯します。

自転車にはサブライトとしてキャットアイのフロントライトGVOLT70を装着していますが、パンク修理など緊急時以外は使いません。ライトに給電するハブダイナモはSON Delux WideBody。発電機の抵抗が非常に低く、ハブダイナモ特有のデメリットを感じません。

 

 

7月23日1:19 195.8km PC1飛騨古川駅

快調に走って折り返し地点の飛騨古川駅に到着。駅の手前で左回りコースの参加者と初めてすれ違いました。おそらく左回りコースの先頭でしょう。

 

 

1:30 飛騨古川 2回目の休憩

JR飛騨古川駅で通過証明の写真を撮影すると、来た道を折り返します。飲み物と補給食を追加したかったので駅近くのコンビニで休憩することにしました。

ボトルにスポーツドリンクを満たし、コーラを半分飲んでおにぎり1個と共にフロントバッグにしまいます。

おにぎり1個と菓子パンを食べてGNKさんとこの先の事を話しながら出発しました。自分の力ではなくGNKさんの助太刀によるところが大きいですが、予定よりも早いペースで無理なく走れているのは良い傾向です。高山の市街地は信号が多く、ほとんど車が走っていないのに何度も信号で停車して時間がかかりました。信号停車はストレスでしたが、高山の市街地から暫くは左回りの参加者とすれ違ったので楽しい時間でもありました。まるで4年前のPBPでブレストを折り返した時の追体験をしているようです。

 

 

3:27 下呂市小坂町 眠気覚ましにコーヒー

深夜3時、この時間帯は二人とも口数が少なく淡々と進んでいました。ブルべを始めた頃は深夜早朝に眠気で気が狂いそうになったこともありましたが、今は少し眠気を感じる程度です。ただ、頭をスッキリさせたいのでコーヒーを飲むために自動販売機の前で停車するのは悪くないように思えました。

GNKさんも同じことを考えていたようで「コーヒー飲みますか」と提案が。二つ返事で賛成してルート上に自販機が無いか目を凝らします。下呂温泉まで行けば確実にありますが、今はなるべく早くコーヒーを飲みたいです。丁字路の定食屋さんの前に自販機の灯りが…。吸い寄せられるように自転車を停めて、缶コーヒーを買いました。一番飲みたかったブラックは売り切れでしたが、スポーツドリンクとコカ・コーラばかり飲んでいたので少し甘いコーヒー飲料は頭をフレッシュにするのに充分でした。

 

 

4:27 下呂温泉で夜明けを迎える

コーヒーを飲んでから約1時間後、下呂温泉に到着しました。空は確実に夜明けに近づいていますが、まだ駅や通りに人はおらずとても静かです。温泉街から温泉の蒸気が上がっているのが見えました。

夜間走行が終わるのはホッとしますが、早くゴールしないと昼間の灼熱地獄を走らなければなりません。幸い予定よりも早いペースで順調に進んでいます。このまま行けば、午前11時ごろ彦根駅に到着できそうです。

 

 

5:20 286.8km  フォトコントロール 飛騨金山駅

下呂温泉を出て約1時間後、フォトコントロールの飛騨金山駅に到着しました。ここは通過時間に制限がないコントロールポイントになります。通過証明となる写真を撮って先へ進みます。

 

 

5:37 下呂市金山 3回目の休憩

飛騨金山駅からすぐ近くのコンビニで朝食休憩を取ることにしました。大きなおにぎり2個に菓子パンとボトルに入れるスポーツドリンク、その場で飲むためのオレンジジュースを買いました。

日焼け止めを塗り直し、休憩は程々にGNKさんと先を急ぎます。

ゴールまで残り約120km。5~6時間で走れる距離ですが、この先は岐阜の市街地を通過するので信号が増えて平均速度を上げることは難しいように思えました。

しばらく走ると往路との重複区間に入り、道の駅平成を通り過ぎ、岐阜城が見えてきました。

 

 

8:41 361km 4回目、最後の休憩

残り約45km地点で最後の休憩。気温が上がってきたので体を冷やすためにアイスを買いました。意識して頻繁に水分を摂るようにしてきましたが、この辺りから水分が体に吸収されずお腹に溜まり続ける感覚が有りました。脱水症状を起こすことは無さそうですがお腹がタポタポです。

ちなみにゴール後に今回の400kmで摂取した飲み物を合計したところ約7リットルでした。これだけの水分を摂取しても帰宅後の計測で体重が2.5㎏減っていました。(2日後には戻りました)

 

 

9:31 370km 垂井町から関ケ原へ

往路でも通過した関ケ原を越えて滋賀県に帰ります。近くでイベントを開催していたようで、関ケ原の駅から国道沿いの歩道を沢山の人が歩いていました。

米原の平野部まで下ると彦根まであと少し。平坦区間は向かい風でしたが、10時半丁度にゴールできそうだったので下ハンを握ってペダルを回し続けました。

 

 

10:33 404km  18時間3分で彦根駅前にゴール

10時30分、彦根駅前に到着。11時から近くの侍サイクルさん4階でゴール受付が始まるので、11時前にゴールした場合は主催者の方に電話連絡します。彦根駅前のセブンイレブンと自転車を写真に収め、撮影時刻がゴール時刻となりました。

写真の時刻は7月23日10時33分。18時間3分で完走認定となりました。

 

 

郡上八幡から約300kmを一緒に走ったGNKさんの自転車と並べて

スタート前は12:30ゴール(20時間)を目安にしていたので2時間早く帰れました。信号停車は多くありましたがコースの獲得標高が少なかった事、そして何よりもGNKさんと郡上八幡からゴールまで一緒に安定して走れたことが想定より早い完走に繋がった思います。楽しい時間をありがとうございました!

 

 

BRM400km100周年記念メダル

ゴール受付で400km100周年記念メダルを見せてもらいました。フランスらしくニワトリが中央にデザインされています。完走が認定されたので後日自宅に送られる予定です。

 

 

長距離を速く快適に走る650Bランドナー

今回使用した自転車は今年完成したばかりのブルべを主眼に置いて製作したグランボア650Bランドナー

3月の200kmに続き、ブルべでの使用は2回目です。2017年から乗り続けているもう一台のフロントシングルランドナーと似通った部分が多くありますが、操舵感は大きく異なります。直進安定性が強く、安定感の有るフロントシングルランドナーに対し、こちらは走行ラインの変更が容易で非常に軽いハンドリングです。どちらが優れているかは走り方や好みに依ると思います。

今回のブルべでは新しい自転車の長時間走行での感触を確かめることが出来ました。乗り味は快適で400km走った後でも身体に痺れや痛みはありません。ロードバイクと一緒に走っていても出足や登りでハンデを負っているような感覚は無く、荷物を積んでいても軽快に走れます。手元変速のフロントシングルランドナーと異なり、フリクション式Wレバー変速なので登り坂で他人のアタックに付いていくような急加速は一拍遅れを取ってしまいますが、大きな問題ではありません。

新しい自転車が400kmブルべでも上手く機能してくれて嬉しいです。

 

 

次回出走を予定しているブルべはBRM909神戸600km。酷暑が心配ですが、これを完走すれば今年もSRを取れるので完走目指して頑張ります。

ランドナーでブルべの参加を検討されている方、すでにブルべに参加されている方も是非アイズバイシクルに遊びに来てください。ブルべのお話で盛り上がれたら嬉しいです。

そして自転車のオーダーもお待ちしております!

 

アイズバイシクル8月の定休日

3日(木)、23日(水)は3のつく平日なので定休日です。それ以外はお盆期間中も通常営業です。

暑い日が続きますが、体調に気をつけて自転車を楽しみたいですね。

まえの

こんにちは、3月に入りすっかり春を感じる毎日ですね。

ただ、今年の花粉の飛散がいつもの10倍以上だとか。。いつもは大丈夫な親方までくしゃみをしています。皆さんは大丈夫ですか?

 

さて、今年も春のツーリングに行ってきましたよ。

いやー。楽しかったぁ。

 

旅のコースは下の通り、昨年の旅の最終日に行き先を決めた与論島を含むコースです。自転車で走った総距離で200km足らずでしたので自転車旅というよりは船旅かもしれませんね。でも、自転車だから楽しいと思えるところはいくつもありましたし、意外と低予算で南の島まで旅ができることが分かりました。今回はそんなところもご紹介できればと思います。

 

【プラン】

2022年2月27日~3月4日 (5泊6日)

 

2月27日 沖縄県本部 (もとぶ) 泊

2月28日 鹿児島県沖永良部島和泊 (わどまり) 泊

3月1日 鹿児島県与論島百合が浜前泊

3月2日 連泊

3月3日 沖縄県那覇泊

 

 

 

***

2月27日 京都~沖縄那覇~沖縄本部~美ら海水族館~マリンピアザオキナワ

まず、いつものように車に輪行状態の2台の自転車とバッグ類を積んで関西国際空港まで向かいます。車は旅の間は関空の駐車場に置きっぱなし。KIX/ITMカードをあらかじめ作っておくと駐車料金は正規料金から25%引きとなり、今回のように6日間ずっと駐車したとしても7,850円。1日1,300円ほどです。

で、那覇空港までは8時5分発のピーチを使いました。早朝の便は日の出前に家を出る必要がありますが、道も空いているし、何より午前中に沖縄に着くことができ、しかも最安です。なんと、大人一人と自転車一台で那覇まで1人15,750円、復路はなんと13,100円!!

ただし、この料金はキャンセル不可。コロナにかかったから延期、なんてことになっても返金/変更できません。でも2,000円ほどの追加料金でチケット保険に加入できるのでそういった心配にも対応できるようになっています。他にも追加の手荷物1,950円、座席指定1,090円、クレジットカード払手数料などなど、ひとつひとつに料金が加算される仕組みです。

 

飛行機に預けるときの輪行もいつもとほぼ一緒です。ただ、エンド金具をしっかりはめ、タイヤの空気を抜き、荷物の真下になるリアメカを外しておきます。

LCCですのでターミナルは少し離れて昔ながらのタラップで乗り込むことになりますが、こんなのどうってことないですよね。むしろ旅情感が増すように感じてワクワクします。離陸すれば那覇空港まで2時間半。11時前には到着です。

 

 

 

那覇空港から本部港まではやんばる急行バスで移動しました。予定では11時30分の本部港行きに乗れればと思っていましたが、20分ほど離陸が遅れたのと、荷物が出てくるのが予想外に遅く、ギリギリになってしまいました。ですので1時間遅らせて12時30分のバスを利用。おかげでゆっくりと空港でお昼ご飯を食べることができました。

でも、12時30分の次は14時30分までバスが無いので要注意です。

 

バスは86kmほどの移動で2時間かかりますが、料金は1人1,850円。自転車は無料です。料金は乗車時に運転手に支払い、自転車などの大きな荷物はバスのサイドの荷物入れに自分で入れるシステムです。道中、パラパラと雨が降ったり、自転車で移動するには交通量も多く辛そうな道が続きますが、バスなら大丈夫。道の駅での休憩もあって快適に移動できました。それに、バスで移動することで沖縄の町並みや、基地の占有率の高さを少しですが肌で感じることができましたよ。

 

 

今回の場合、与論島だけを目的としたら、那覇から飛行機を乗り継ぐか、那覇港から船で与論島に向かうかの2パターンがあるかと思いますが、飛行機は高いし、那覇の鹿児島行きの船は朝の7時発しかありません。結局1泊することになるのです。でも、那覇市内は交通量も多く、自転車ではちょっと走りたくない。で、自転車で走るにはまだ楽しそうな本部までバスで移動して、翌日の9時20分発の船に乗ることにしたのでした。

移動中はオーディブルで沖縄が舞台の「宝島」を聞きながら過ごすのであっという間です。

 

 

 

本部港についたのは14時30分くらい。

港の待合所の前で自転車を組みあげました。

パニアバッグの荷物はバッグと共に1つのリュックにまとめてあります。

手作りですが、最新のパラシュート生地で作ったバッグはとても軽くて、こんな風にまとめることができるのでとても重宝しています。何より洗濯できるのも良いところ。

荷物を自転車にセットするまで30分ほどかな。

 

 

ここまでの時間が予定より1時間遅れていたのでその日に予定していた水族館までは直接行くことにしました。距離は6キロほど。

きれいな海の向こうに見える島は伊江島。小さな島ですが、そこにも米軍基地があるそうです。

 

 

 

 

まだ2月だというのに花盛り。

水族館前の広場は伊江タッチュー(城山-ぐすくやま)が借景になっていてとても印象的。大学生かなと思われる若者が結構いました。春休みですね。

美ら海水族館のチケットはこの日のホテル料金にセットされていたものです。しかも入館が16時を過ぎてしまったのでなんとひとり440円返金してくれました。なので旅行補助や地域振興券なども活用してこの日のお宿は朝・夕食+水族館のチケット付きで一人9,500円。

 

沖永良部島も与論島も夕食付きの宿がほとんど無く、朝食だけの提供で1泊7,000円~8,500円。

フェリー料金も本部港から沖永良部島まで3,400円、沖永良部から与論島まで1,310円、与論島から那覇まで3,510円。自転車を輪行せずに乗船させる場合は別途1,000円程度の料金が必要ですが、飛行機に比べて船旅はお財布に優しくていいですね~。

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それにしても、水族館の中の大水槽は聞きしに勝る迫力でしたよ。

17時から18時頃までの1時間程度で、駆け足見学でしたがとても楽しめました。でも、欲を言えば、せめて半日は欲しい。。敷地内の散策やウミガメ館やマナティ館など他の施設も充実しています。更には近くには植物園や民俗資料館もあるので、次があるとしたらぜったい2泊はしたい。そして島の北側のやんばるにも足を延ばしてみたいものです。

 

 

そうそう、その日の食事ですが、とっても豪華なうえ、沖縄色も適度にあってとても良かったです。

沖縄の柑橘、タンカン尽くしのコースメニューを出していただきました。画像はタンカンソースのスペアリブと茶碗蒸し。美味しかったです。

 

しかも、貴重な沖縄野草がバイキング形式で取り放題!

好きなんですよ~。こういうの。

もう、嬉しくて小躍りしました。💛

 

つづく

 

つちやはるみ

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