アイズの独り言

2018.03.20

イデアル復活!

フランスのヴィンテージ自転車が好きな方なら必ず憧れるブランドのサドルがあります。

 

IDEALE (イデアル)

 

1990年代後半まではかろうじて製品が流通していたようですが、最後の製品は全盛期の製品とはまったく違う品質のものへと変わってしまい、そのうちにその名を聞かなくなってしまっていました。それが、なんと、フランス人の手によって復活を果たしたというのです!

 

かつての良い製品や良いブランドが無くなってしまったという悪いニュースばかり耳にしてきた私たちにとって、それはとても嬉しいニュースでした。それも、当時の職人に何年も掛けて手ほどきを受け、完全ハンドメイドでの復刻というではありませんか! これは是非、製造現場を見てみたい。昨年のコンクールのときにすでに面識は出来ていたので、メールで打診すると快く受け入れてくれ、「それなら、取って置きの作業を見てもらえるように準備しておくよ。」とのこと。いやー。嬉しいな。

 

***

新しいイデアルの工房はフランスの南西部の町、トゥールーズにあり、フレッドとカティアのご夫婦2人で営まれています。フレッドは現在45歳、以前はパリでインターネット関連のお仕事をされていたそうですが、ある日思い立ち、職人の道へ。

「なぜサドルだったんですか?」と聞くと、少し笑って、「サドルは未だ誰もやってないと思ったんだよ。それにもっと簡単だと思ったんだ。」と照れくさそう。確かに、思い立ってから今年で丁度7年、技術の習得だけでなく、失われた工具や道具、型なども一から用意する必要がありました。工程を一通り見せてもらいましたが、よくぞ途中で諦めたりせずここまで成し遂げてくれたものです。

 

 

革の選別。

イデアルのサドルに使用される革はいずれもフル グレインレザー (Full grain leather)で、オーク樹皮から作られた天然のタンニンの溶液に12ヶ月間漬けてなめしています。 イデアルが必要とする革の強度と美しさを得るためには1881年から続くこの伝統的な鞣しの技術が重要なのだとか。また、サドルの硬さには乗り手の体重75キロを境に2種類用意されていますが、その識別は革の厚さではなく、質によるものとのこと。一枚の革の切り抜く場所によってその質は異なり、その識別こそ一つの技術なのです。ですので、カットの仕方は現場では見せていただきましたが、撮影はNG。

 

 

 

 

カットされた革にはこの段階で識別番号が振られ、製品管理のための台帳に登録されます。そして、丸1日水に浸されたのち、型を使って基本の形に成形され、再び丸一日かけて乾燥させます。手前にあるのがその段階のサドル。
フレッドは私たちに分かりやすいようにいくつかの段階の半加工品を準備しておいてくれました。

 

 

 

 

成形したサドルを更に整えていきます。

さまざまな器械や道具を駆使してあの形が出来上がるのがお解りいただけるでしょうか。

 

 

 

そして、形が決まったらあの刻印が押されます。

サイドにはお馴染みのイデアル90のマーク。そして座面にはルブールのサイン。

このルブールのサインはルブール考案の技術で革の「慣らし」が施されている証です。通常、革のサドルを自分の体に馴染ませるにはしばらく乗り込む必要があり、その間固いサドルの上では痛い思いをする事が多いのですが、この工程を入れることでそのつらい期間が短縮されるのです。確かにこの工程の前後の革の状態を比べさせていただきましたがまるで違うのです。この工程をどう日本語で説明するべきか難しいところで、ここでは「慣らし」としましたが、英語でBreak-inと表現されることを考えるともっと強い言葉でもいいような気がします。「革の腰を砕く」それぐらい言っても良いのかも。

その工程がこの刻印を入れた後専用のグリス(サドルにも付属しています)を使って行われるそうですが、実際は見せてもらえませんでした。現在、この技術を習得しているのはフレッドとその師匠のみ。門外不出、一子相伝の技術つてところでしょうか。

 

 

 

 

さてベースですが、これもフレッドとカティアによって鉄板から手作りされていました。

鉄は硬いのでカシメるのも時間がかかり大変。それでもしっかり丈夫にしなくては。ここで定期的に製作して鍍金屋さんで鍍金してもらうそうです。

 

 

 

 

革とベースをリベットで止めていきます。

イデアルのバックプレートの装着。出来上がりつつあるサドルが愛おしそうなフレッド。

 

ベースを工具を使って入れ込んで形は出来上がり。

 

 

まだ揃っていない道具があり、今のところ、月産20個だそう。これを聞いてちょっとビックリしました。。。既にお手元にある方は本当にラッキーですね。ショッピングサイトでも在庫を上げるとすぐ売れてしまい、なかなか在庫を維持する事が難しいのです。。。ご希望の方はどうぞ根気良くお待ちくださいませ。来週、また少し入荷する予定です。

 

アイズでは既に親方と私とチョコがテストを兼ねて使用していますが、3人とも乗りはじめから痛みも違和感も無く既になじんでいたかのような乗り心地を味わっています。特にチョコは昨年のコンクール後から真っ先にサンプル品をブルベなどで長距離使用をしていますがとても気に入っているようです。

ただ、チョコの場合、体重は70キロなので最初はソフトタイプから乗り始めたのですが、雨のブルベ600キロですぐに革の馴染が出始めました。その後ハードタイプも乗り比べしてもらったところ、彼のような使い方だと体重は軽くてもハードタイプのほうが良いようです。ですので選ぶ基準としては。。

  • ソフトタイプ 体重75キロ以下で雨天での使用は稀な方。
  • ハードタイプ 体重75キロ以上、もしくはブルベやロングツーリングなどで雨天での使用もあり得る方。

ぜひ、悩まれている方は参考にしてください。

 

 

 

*****

「そうそう、サドルから異音がするときはここにオイルを少し塗っておくと良いんだ。ただし、両面だよ。」と。

これはシッカリ教わってきました。ですので、サドルから異音が絶えない方は是非ご相談ください。

 

Merci beaucoup, Fred et Katia!

つちやはるみ


さくらの蕾がぷっくりふくらんできました。いよいよ春本番まで秒読みですね。
そんな春ど真ん中を狙って開催日を決定いたしました!

【京都タンデム学会】

■開催日 4月8日(日)滋賀県某所

京都タンデム学会は、タンデム走行の認可を記念にはじまった今回で5回目のタンデム一日サイクリングです。関西から日帰りできるサイクリングのプランを立てています。いつもはお店で食事をとることが多い京都タンデム学会ですが、今回はお花見をしながら外でお弁当を広げようと思います。お昼ごはんは各自でご持参ください。輪行でもご参加いただけます。タンデムをお持ちの方はもちろん、ソロでのご参加もお待ちしています!息の合ったペアが走らせるタンデムのスピードに、きっとびっくりしますよ!
※4月8日はアイズバイシクルはお休みです。

・ご参加希望の方は必ず前日までにお申し込みください。
・集合場所、時間は折り返しのお返事でお知らせいたします。
・雨天中止。中止の場合は前日までにこちらのブログでお知らせします。

お花見なんてずいぶんしていません。晴れると良いな。桜が咲いているといいな。ご参加お待ちしています!

なっぱ


2018.03.12

Spring has come!

日曜日、快晴のラリーグランボア!ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました!


 
 
昨年納車をさせていただいたお客様や、自転車のイベントに初めて参加しますと言って来てくださっていた方、遠くは関東や四国からも遊びにきてくださいました。そして、常連Nさまはつい最近納車させていただいたばかりのキャンピングで、常連Tさまはハンドメイドバイシクル展でもご覧いただいたスポルティーフでご参加してくださいました!

 
お父様と一緒に走っていたTくんが最年少。持越峠の上にも早くに到着して、まだまだ余裕の表情だったんですよ。

 
今年もご参加いただいた名古屋のカトーサイクルさんと常連Iさま。峠でみなさんのお話を聞いていると、「カトーさんめちゃくちゃ早かった」という声が・・・さすがです!

 
 
持越峠のcafe de Grandboisでは今年もコーヒーとケーキをご用意して皆様をお迎えしていました。K’s sweetsのケーキはとてもおいしくて、今年も大好評でした!

photo by Mr.Ueno

峠の上はあっという間にたくさんの人と素敵な自転車でいっぱいに!

朝は寒かったですがお昼頃には木々の間から日が差して、ぽかぽかと暖かくなってきました。峠でのチェックを済ませて休憩したあとは、山の家はせがわさんへランチに行かれた方、峠の上で持参した自家製パンを召し上がっておられた方もいらっしゃいました。毎年ご参加いただいている方のなかにはご自身でスケジュールを組んで、お弁当を持ってきて沢の池まで行かれたグループも!
ラリーグランボアは短いコースのわりに帰りの受付時間を13-17時とゆったりとってありますので、峠でチェックを済ませて峠印をもらったら、こんなふうにのんびり過ごされるのも良いですね。それぞれにサイクリングを楽しんでいただいて、本当にうれしく感じました。
 
 
 
 
さて、お店に帰ると大抽選会!誰に何が当たるのか、周りの人に見守られながらくじを引きます。みなさまいいもの当たったでしょうか!?

 
 
 
ラリーグランボアは自転車のシーズンインを告げるイベントとして、毎年3月の第二日曜日に開催しています。今年で5回目のイベントですが、もとはというとフランスはパリの老舗自転車店アレックスサンジェの「ラリーサンジェ」のような春のイベントを京都でもやりたいというところからスタートしています。先日のフランス出張でラリーサンジェに参加してきた親方とはるみさん。チェックポイントのための用紙を受付でもらい、チェックポイントとなるエイドステーションでこのようにハンコを押してもらうんだそう。チェックポイントの時間、とても短いですね・・・!
嬉しいことにラリーグランボアにご参加いただく人数も徐々に増えてきました。たくさんの人に来ていただき、自転車を通して人の輪が広がっていくようなイベントにしていくために、来年は峠のチェックポイントの「峠印」のリミットをもう少しシビアにしたほうがいいかな・・・なんて考えています。
 
 
 
夕暮れ時、アイズバイシクルにはたくさんの自転車人が集まって、にぎやかな時間を過ごしました。


毎年、3月の第二日曜日はラリーグランボア!来年もみなさまと一緒に自転車のシーズンインを楽しく迎えられますように!そしてアイズバイシクルではすでに来月の自転車遊びの計画が始まっています。こちらは近日ご案内いたしますので、皆様お楽しみに!

なっぱ


グランボアのオンラインストアにこの度新しいコーナーを作りました!
オンラインストアのトップページ左サイドバー MENUの一番下へ・・・
 
 

 
 
そう、“ヴィンテージ”の完成車とパーツのページです!!
今までにも、これはぜひご覧いただきたいというヴィンテージ自転車はオンラインストアに掲載していましたが、ヴィンテージパーツはお客様からお問い合わせをいただいてから在庫の有無をお知らせしていました。今回よりヴィンテージコーナーに常設することになりましたので、いつでもアイズの在庫リストを写真付きでご覧いただけます。商品個別ページには、親方の鑑定によるコンディション(☆マーク5段階評価で、☆マーク5個が最も状態が良い)を記しています。
こちらに掲載中のパーツはその時によって増えたり減ったり入れ替わりますので、ときどき覗いてみてくださいね。また、オンラインストアに掲載のないヴィンテージパーツもございます。具体的にお探しのものがある場合は、今までどおりメールやお電話、FAXにてお問い合わせください。
 
 
 
そして、アンベール2017も再入荷しました!


こんなに薄いのになんでも飲み込んでくれる懐の大きなフロントバック。入荷数僅かで、売り切れますとご予約扱いとなります。春のシーズンインに間に合わせてバックを新調されたい方はお早目にご検討くださいね。

なっぱ


風はまだまだ寒いですが日が少しずつ長くなってきて、一歩一歩春が近づいているんだなぁという今日このごろ。この季節がやってきました!
 
 
 

要項はこれまでと変わりません。

◇受付・スタート 9~10:00
9時から10時の間でアイズバイシクルで受付をしていただいき、お渡しする地図を頼りにご自身のペースでスタートしてください。目指すコントロールポイントは持越峠。ルートはご自身で決めていただいて構いません。なお、自転車の車種や服装に決まりはありません。自由に、ご自身のペースでサイクリングをお楽しみください。

◇コントロールポイント 9:30~11:30
峠ではアイズバイシクルスタッフが暖かいお飲み物とお菓子をご用意してお待ちしています。コントロールポイントの開設時間は9時30分から11時30分を予定しています。ここで必ず峠印をもらってください。ゴールのあとの抽選会の参加証となります。暖かい日ですと、持越峠でお弁当も良いかもしれません。そうそう、この日はぜひマイカップをお持ちくださいね。

◇ゴール・抽選会 13~17:00
ゴールの受付は13時~17時です。コントロールポイントで峠印をもらったらアイズバイシクルまでお戻りいただき抽選会にご参加ください。ささやかではございますが景品をご用意しています。くれぐれも峠印をお忘れなく!
 
 
 
【注意点】
※ラリーグランボアでは、走行中の事故等の保険の用意はございません。必ず整備された自転車で、任意の自転車保険にご加入のうえ、交通マナーを守り、自らの責任でご参加ください。自転車のメンテナンスにご不安のある方は、必ず事前にご相談ください。アイズバイシクルでも自転車の点検を行っております。
※雨天の場合は中止となります。中止の場合は3月10日(土)にこちらのブログにてご案内いたします。
 
 
 
【申し込み】
ご参加いただく場合は、3月9日(金)までに必ずお電話またはメールにて直接お申し込みください。お連れ様がいらっしゃる場合も、直接ご本人さまより参加申し込みをいただきますようお願い致します。
 
 
 
今年も青空のもと、はじめての方もお馴染みの方もサイクリングを楽しめる一日になりますように!みなさまのご参加お待ちしています!

なっぱ


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