グランボアハブのカセットボディ入れ替え

1.5mm六角レンチと17mmの薄口スパナ(厚さ3mm以下)

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2.中空芯の左側に5mmの六角レンチを差し込み、17mmのスパナで右ロックナットを緩めます。

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3.カセットボディが外れますが、パーツ①の筒がカセットボディの内部にくっついて外れる場合がありますのでご注意ください。②のゴムシールの向きにもご注意ください。

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4.カセットボディの外側シールの中に1mm厚のワッシャー③が入っていますので取り出してください。シマノへ変更の場合はこのワッシャーを左のロックナットとダストキャップの間に入れます。②のゴムシールは交換用カセットボディにも付属していますので二重にならぬようご注意ください。

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エキストラレジェ

エキストラレジェのタイヤはチューブラータイヤのケージングを使っています。これによってグランボアタイヤは大きく軽量化を実現しました。一段と軽やかな走りを実現することに成功しました。

このケージングはあまりに繊細でデリケートです。サイドカットパンクには十分な注意が必要です。落石の多い道路やダート走行時には特にご注意ください。

パナレーサーのタイヤとの違い

同じ工場で作られているパナレーサーとグランボアですが、一番の違いはアンチパンクベルトの有無です。

パナレーサーのツアラーシリーズとグランボアのセールシリーズは同じ型から作られています。一番の違いはアンチパンクベルトの有無です。この二つのタイヤを実際に乗り比べてみますと、グランボアに比べツアラーではゴツゴツとした路面の振動が両椀に伝わってきます。当然のことなのですが、パンク防止のためのアンチパンクベルトは釘や鋭利なガラス破片などからチューブを守るため堅い材質で作られています。この堅くて丈夫な素材を入れることによってパンクを防いでいるのです。ツアラーは耐久性を重視してグランボアより丈夫なケージングを採用しアンチパンクベルトを入れてパンクに備えています。ただケージングとアンチパンクベルトの堅さが乗り味を硬くしてしまっているのです。タイヤ本来のしなやかさがスポイルされてしまっているのです。グランボアでは可能な限りしなやかなケージングを使い、アンチパンクベルトを引き算することにより、軽量化と快適な乗り心地を実現しています。そしてそれを太めのツーリングタイヤに組み合わせることよって舗装路面の微震動を吸収して長距離走行時の蓄積疲労を大きく軽減してくれるグランボアのタイヤとなるのです。

パンクはしないほうが良いに決まっています。しかしグランボアは快適な走りを楽しむことが第一であると考えます。アンチパンクベルトによってもパンクを100%防げるわけではありません。パンク修理の必要な時もあります。むしろパンク修理も旅の一部であると考えることができれば苦ではなくなります。それよりはいかに気持ちよく走れるかを大切にしたいと考えます。

グランボアのタイヤは基本的に同じスペックで作られています。しなやかでころがり抵抗のより少ないケージングとハイグリップのトレッドコンパウンドにより快適な走りを実現しているのです。

グランボアのネーミング

GrandBois「グランボア」はフランス語で大きな森、ゆかりの峠のあるその地域は豊かな森林の中にあり国立公園に指定されています。

私たちの製品は大きな森にある樹木やそこに生きる動物にちなんで命名されてています。

Cypre「シプレ」はフランス語で杉です。京都の北部は杉林におおわれています。美しい北山杉の里でサイクリングを楽しんできた私たちの思いからその最初の製品の名前としました。

Hetre「エートル」は橅です。役に立たない木ということで木偏に無の旁の組み合わせになっているこの木は、実は山奥で豊かな水源の森林を形成しています。京都の最深部芦生の里にはブナの原生林があります。

Lierre「リエール」は蔦です。タイヤトレッドに刻まれたジクザグパターンを壁に伝わって生えるツタのイメージにたとえて命名しました。

Cerf「セール」は鹿です。パナの型を使用して製作したタイヤには森の中を移動する動物の名称を使っています。Vert「ベルテ」とBlue「ブルュ」はそのままラベルの色を使用しました。実は23Cも最初はCerfBlanc「セールブラン」でした。ただサンジェの先代エルネスト・シューカ氏が亡くなられたときに氏の好きだったアルプスの峠Col de la Madeleineにちなんで名称を変更しました。

タイヤ:コルデマドレーヌにてエルネスト・スューカを囲んで

グランボアという名前の自転車を構成するパーツは、一つ一つが大きな森を形作る個性なのです。

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