アイズの独り言

2013.02.12

コラボ?バトル?

昨日はアイズの常連のお客様のおひとり、Kさんのグランボアの納車がありました。もう、何年もいいお付き合いをさせていただいてますが、Kさんにとっては初めてのフルオーダー。自らもデザインのお仕事をされ、様々なモノづくりの現場を見てこられたKさんならではの視点と、お互いが「あんたにゃ言われたくない。」というほどの偏屈者と頑固者。そのやり取りはまさしく見えない火花が咲き乱れる壮絶バトルでした。。。でもね、お互いがお互いを刺激しあい、結果的にお互いの想像を超えるものを作り上げることに繋がりました。傍で見ていてそれは楽しいものでしたよ。

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Kさんならではのパーツ選択。色のこだわり。
そして、知識と経験に基づく店長ならではの解釈がそれらに加味され、
一味違うグランボアとなりました。

だけど、見なれない違和感はすぐに強い印象へと代わり、
両者が共有したこの自転車のコンセプトが静かに伝わってきます。

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小ぶりでスマートなシマノサンテのヘッド小物。1990年前後の製品です。
なんと、このヘッド小物からプランが練られ、この一台の自転車へとつながったんですよ。

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フルオーダーで自転車を作るなんて、実際はとても贅沢なこと。
だからこそ、オーダーの際は是非悔いのないようご希望をお伝えください。
グランボアでは何十年も前の部品を使ってのオーダーもお受けしています。
ただし、お客様のご希望がすべて叶うわけではありませんよ。
断片的なそれらのご要望を一台の完成車にまとめるために
店長は容赦無く使えないものは使えない、合わないものは合わないとお伝えします。
そのやり取りを繰り返しながらグランボアは一台一台出来上がっているのです。

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雪の北山でお仲間と自転車遊びの後に納車させていただきました。

Kさん、ありがとうございました。
ジャパニーズゴールデンエイジを散りばめた、
軽やかで、スマートな「雲の峠号」出来上がってしまいましたね。
とても刺激的で楽しいひと時でした。

さて、次の自転車のプランはどこから始まるのかな。 
自転車のiPS細胞は思はぬ所に潜んでいるようですよ!

つちやはるみ

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