四万十川下りに出かけてから早1週間以上。期待していたヤイロチョウは残念ながら声も聴き分けられませんでしたが、久しぶりの泊りがけのツーリングはとても楽しかったです。還暦を目前に自転車に乗れないほど体調を崩すと、回復してからも以前のように乗れるだろうかと正直不安。でもなんとか乗り続けられそう!
良かったぁ!
皆様も春の旅は楽しまれましたか?
さて、入荷していたイデアルの在庫もやっと更新できました。今回は何とか価格を据え置くことができました。
日東さんからはプロムナードバーやら、フランス型ランドナーバー、フランス型マースバーが入荷しています。
プロムナードバーは今回から幅を430mmから450mmに20mm広くしました。
今回から420mmが入荷しました。
本当なら400mmと420mmのラインナップが欲しいところをここ数年は間を取って410mmとしてきましたが、最近の若者は体格の良い方が多く、幅の狭い方の需要が年々減ってきています。そこで今回から420mmへとランニングチェンジしていくこととなりました。420mmはバルジ加工で生産できるギリギリの幅です。それ以上の幅になると焼き入れで強度を上げる必要が出てきてハンドルが硬くなってしまいます。適度にしなるハンドルは走行中に腕に伝わる振動を吸収してくれて長距離でも疲れにくい。毎日自転車に乗る「旅自転車」を製作しているグランボアには欠かせないスペックなのです。
という事で、只今のフランス型マースバーは溝無しが420mm、溝ありが410mmのラインナップとなります。
ランドナーバーは発注時期の違いで今回は410mmのまま。
次回の入荷分からこちらも420mmへと変更予定です。
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いくつか納車した自転車の紹介を少し。
グランボアヴィンテージモデル。
6速のシクロランドナーを使用してチェンレスト+5速フリーをドライブさせる贅沢な仕様です。フレームはもちろん、リアメカのためのエキセントリックレバーとフロントロッドのメカもワイドレシオに合わせた羽根をグランボアで製作しています。
1960年製のエルスのルートです。
オーナー様がオリジナルのまま鈴鹿のレースにも出たり楽しんでおられましたが、塗替えを希望されフェザーブルーをメインカラーとしてリペイントしています。
1964年製ルネエルス フルレストア
レストア前
トップ63とレコード60を組み付けた状態で見つかったエルスの半完成車をレストアしました。
塗装は塗り替えられておりましたが、ラグ部の仕上がりから元々トゥークロメで製作していることが分かります。塗装と元のメッキを剥離してフレームを再研磨してメッキし直ししました。チェンリングを除いたパーツは当時のエルスの純正パーツを揃えて組み上げました。
近々ギャラリーページにアップ予定です。
こちらはグランボアのコンテンポラリーモデル。
フェザーブルー(クロウブルー)を気に入ってくださり、それと同じ手法でブラウンを重ねたフェザーブラウン。メッキを施したフレームに染料を何度も塗り重ねて得られる微妙な色は光の当たり具合で鳥の羽のように変化します。まるで命が宿っているかのよう。
こちらの自転車はグランボアのオリジナルパーツをふんだんに取り入れたフラッグシップモデルと言ってもいいほどの一台です。
ギャラリーページにすでにアップしていますので是非じっくりとご覧ください。
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それにしても、このフェザーシリーズはこれからも増えそうな予感。
個人的には次はカナリアをイメージしたフェザーイエローが良いな~。
5月からグランボアのタイヤのパッケージが変わりました。
長らく使ってきたオリジナルパッケージですが、いろいろなご縁がつながり今年から紙の袋に変更することになりました。これまでは紫外線防止の機能を持つオリジナルの袋ではありましたが、やはり素材はビニールですし、比較的であっても環境に優しい素材に変えたいなと思っていたところでした。で、今回、京都の伝統工芸品などの修復を手掛ける大入さんとご縁を結んでいただき、クラフト紙でありながら和紙のような絞り加工を施した専用の紙を作っていただくことができました。これが紙でありながら柔らかくてとても優しい手触りなんです。
一見、コーヒーの袋と見紛う出来上がりですが、まだ最初のロットですのでいくつか修正点もあったりですので、ロットの度にマイナーチェンジが続くと思われます。そして、少しづづまた馴染んでいけばいいなと思っています。
ヨーロッパと取引をしていると彼らからの荷物はビニール系の梱包資材が一切含まれないことに毎回驚き感心していました。これでこちらからタイヤを送るときも安心です。もちろん、これまで通りパッケージ無しでの発送にも同様に対応しますのでそちらもどうぞよろしく。何が一番環境にいいかというと、やはり消費しないことに行きつきます。物を生産し、販売している身としてはジレンマもありますが、お客様にとって本当に必要なものをお届けできれば十分だと思っています。
さて、月曜日にはイデアルからもサドルが届く予定です。
ご予約いただいてる皆様には大変お待ちどうさまでした。検品が済みましたら順次お届けいたしますね。
あと、親方と専務は明日から春のツーリングに出かける予定です。今回は3泊4日で四万十の川下り。テーマはヤイロチョウです。仕事もプライベートもキチキチではあるのですが、いつもの通り、「今」を大切に楽しんできます。
そんなことで、29日が臨時休業となってしまいました。
もしかして予定を組んでおられた方がいらっしゃいましたらゴメンナサイ~!
本日、ようやく、グランボアのラージハブが再入荷して参りました。
とくに32Hはご要望にお応えできない期間が長くご不便をおかけしました。価格はやはり上げざるを得ませんでしたが、これでリムもハブも揃いましたのでしばらくは安心です。
お待たせしました!
5-6段用のハブもご用意できます。
28Hも可能です。
そうそう、もうひとつイベント忘れてました。
4月13日(日)開催予定の岐阜羽島サイクルフリーマーケット、アイズバイシクルも出店予定です。
来週末、お天気なら気持ちいいでしょうね。
このイベントはこじんまりしていて、のんびりしていて、だけどカトーサイクルさんや、ヴェロドレーヴェさん、RSA SUNBAGSさん、LINDENさんなど、コアなプロも出店しているイベントです。和気あいあいと楽しくやってますので是非足を延ばしてみてください。
荒天ではさすがに中止だそうですが、少々の雨でも開催予定とのことです。
というわけで4月13日はまたまた臨時休業となります。
イベント続きでご不便をおかけしますがよろしくお願いします。
台湾のサイクルショー、行ってきました。
親方と専務は去年はこの時期はフランスに行ってましたので2年ぶり、拓未君はコロナの時期を挟んで7年ぶりです。毎度のことながら月日の経つのは早いですね~。2年前の台湾はまだ少しコロナの余韻が残る感じでインスタで少しご紹介する程度でしたが、今回はいろいろ手ごたえを感じるミーティングができました。概ねアシストユニットに関する事なので詳しくはまだ書けないのですが、うちみたいな小さなところが何年もコツコツと取り組んでいる事実と、その結果として内蔵用のユニットを外付け用にするべく知恵を絞り3Dプリンターを駆使して組付けたサンプルを目にしたのとで、台湾メーカーの技術者たちも一気に興味を持ってくれたようです。とても協力的で「この分だと年内に何とかなるんじゃないの!?」と期待してしまうほどでした。
お馴染みの日本メーカーも大忙しのご様子でした。
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今回は北投温泉に宿をとりました。
台北からMRTで1時間もかからない温泉街です。
仕事と温泉旅行が同時にできちゃうなんてなんて合理的!?
しかも、日本の有名温泉地を一挙に集めた街の作りになっています。
これはオモシロい!
町を流れる川から湯気が立つほど熱く、湯量もあり、とっても良いお湯でした。
町中に温泉ミストが満ちていてまるで町全体が低温サウナ状態。
それに、街には殺菌効果の高いフトモモ科の植物のティートリーやカユプテの古い木が何本もあり一気に浄化されます。実際に花粉症で鼻やのどの調子が今一つだったのですが、滞在期間中はすっきりしていました。
鳥もたくさんいましたよ。
日本にもよく似た鳥はいるのですが、戻ってじっくり見てみると台湾固有のものも何羽も居ました。
これは、ちょっと写りが悪いのですが、タイワンゴシキチョウ。
鮮やかな色がわかりますか?
ひと際きれいな声で鳴いていました。
これはタイワンオナガドリ。
マンションのベランダの柵に止まっています。
こちらは日本でもおなじみのメジロ。
でも、台湾あたりにいるのはミナミメジロと呼ばれて区別されています。
どこが違うのかな。
こちらはクロヒヨドリ。
黒と赤のコーディネイト、かわいいですね。
日本にやってくるヒヨドリと姿もよく似ていて同じ飛び方をしますが、鳴き方はちがいました。
自転車じゃない話ばかり。
すみませんねー、でも、ときどき「鳥の話もまた書いてね。」なんて言われることもあるのです。
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ここからは自転車道の話。
北投から南港の会場までは台湾のレンタサイクル「You Bike ユーバイク」で約25kmでした。
利用する方法はクレジットカードで借りる方法と、台湾の交通系カードで借りる方法がありますが、私たちは毎年のように台湾に行くのですでに持っていた台湾の交通系電子マネーの悠遊カードで利用しました。レンタサイクルで利用するには台湾での電話番号が必要なのですが、登録してしまえばとても便利です。
北投駅前でYouBikeを借りて出発。
自転車は3段変速でサドルの高さの調整もとても簡単にできます。
前には小さいながらも籠が付いていて鍵もついています。
台湾では自転車は右側通行です。
すぐに淡水河沿いのサイクリングロードに入れます。
完全に車両進入禁止ですので安心して走れますが、日中日差しを遮る場所や自販機などはありません。帽子や飲用水など暑さ対策は必要です。それに乗車姿勢はいわゆるママチャリポジションですし、タイヤもパンクの心配はありませんが、めっちゃ硬いので25kmも走り続けるとハンドルを持つ手がしびれてきました。ゆっくり走行だとしても路面の振動をダイレクトに体が受け止めていると結構疲れるもんです。やっぱりしなやかでエアーボリュームのあるグランボアのタイヤや、適度にしなるハンドルは良いなぁ、と改めて実感したのでした。
この日はあまりサイクリストは見かけませんでしたが、自転車に乗り始めたばかりの子供たちのグループに出会いました。
台湾の食事情も少しご紹介。
イベント会場やレストランはたいてい英語、もしくは日本語のメニューがあったりしますが、街の小さな屋台ではそうもいきません。でもそういうところの方が安くて美味しいのよね。メニューも多くはないし、オーダーのやり方はすぐに慣れちゃいます。
下の写真はSNSのストーリーズに流したクイズの画像ですが、小さな屋台で注文しているところです。
テーブルに着くと注文用紙を渡されるので数量を入れていくだけなんですが、最初はメニューがちんぷんかんぷんだったりします。そんな時はグーグルの画像翻訳でメニューを日本語に変換してもらいましょう。もう、一目瞭然で安心して注文できますよ。
ここは会場近くの山東餃子店さん。早めに行かないとすぐに地元の方で一杯になってしまいます。
こちらは古い付き合いになるBambino Villageの李さんが連れて行ってくれた牛肉麺のお店。
なんと24時間営業だそうで、いつも満席なんですって。
確かに美味しかったです。
こちらはすごい行列。左端の角を曲がってまだ延々と列は続いていました。
こちらも小さな屋台式の豚の角煮で有名なお店だそう。
70年続く老舗なんですって。
台湾、身近でいて、とても面白い異文化の国。
またゆっくり旅してみたいです。
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最後に業務連絡をひとつ。
間もなくパセンティのブルべリムも入荷する予定となりました。
値段はまた大きく上がりますが、半分あきらめていてだけに嬉しいです。
検品でき次第、ショッピングサイトにアップしますね。
もうすぐハブとリムのラインナップが久しぶりにそろいますよ!