Go Slow!
今回のイタリアツーリングに際して親方が事前に用意したものは5万分の1の地図だけでなく、ある一冊の書籍でした。
- 「スローシティ」世界の均質化と闘うイタリアの小さな町 (光文社新書)
スローフードという言葉は知っていてもスローシティって言葉はこの本ではじめて知りました。少しかいつまむと1950-70年代にかけて過疎に悩んでいたイタリアの小さな村々がどうやって誰もが魅力を感じる村々の集まりに変わったのか。。。生活の質を守るために何を大事にしたのか。町の景観を守るために何を大切にしたのか。なんてことが書かれているのです。
エロイカの会場となっているキャンティ地方のガイオーレという町も人口3000人ほどの小さな町で地域としてはそのスローシティと呼ばれる地域の代表格、トスカーナに位置しています。スローライド、スロービジネス(???)をモットーとするアイズにピッタリ!
というわけで折角だからトスカーナを満喫しようと親方が選んだ宿泊先はガイオーレから80キロほど離れたピエンツァのアグリツーリズモと呼ばれる農家民宿でした。こういった宿も先日ご紹介したブッキングドットコムで予約ができるので助かります。
オーナーが生活する母屋と隣接するゲストルームは貸し別荘といってもいいほどプライベートが確保されていました。しかも4泊しましたが室内清掃やアメニティの補充などもきちんとしてくださり、とても気持ちよくすごす事ができました。おまけにちゃんとWiFiもとてもスムーズに使えたのですよ。
しかも、目の前はこの風景です。
写真には納まりきらない広大な風景が広がっています。朝に夕にここに佇んでは何枚も写真を撮りました。
お世話になった奥様。触らせてもらえませんでしたがここにも猫が3匹もいて和みました。そして贅沢なことに帰りにお土産に自家製オリーブオイルを分けていただきましたよ!また、ぜひ泊まりたい宿です。
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さて、そんな宿を拠点に我々が走ったコースのひとつがこれ。
午後は再びエロイカの市を見物をする予定でしたのでガイオーレの北西5キロほどに位置するラッダまで車で移動して 30キロほどの周回を取りました。
Radda in Chanti
ただし、走行距離30キロに対して標高差600メートル以上。プロフィールマップでも勾配のきついところが結構あるのがお分かりいただけると思います。
イタリアの村々はご覧のとおりほとんどが丘の上。自転車でめぐるのはなかなか大変なのですよ。
そして、憧れていたこの白い道。
狙ったとおりの道の展開に親方は大喜び。往時に思いをはせながら走り抜けるのはとても楽しかった。エロイカというヴィンテージバイクのお祭りが何年も続いていることに納得です。でも、私は「30Cで来てよかった。」とつくづく思いましたけどね。パンクもせずよく振動を吸収してくれました。
昼食をとったPanzano in Chanti
お昼を食べたらまた下ってまた上らなくては。。平らなところがほとんど無いのです。
オリーブとシプレ(糸杉)の並木。どれもが印象深い風景です。
イタリアツーリングの話はあとひとつ。気長にもう少しお付き合いくださいませ。
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