タンデム日和
今年もあと残すところ10日あまり。
今日の京都は日中とても良い天気で、京都サイクリング協会さんから修理とオーバーホールのご依頼でお預かりしていたタンデムの仕事が完了したのを見ていると、ついつい誘われるかのように皆で試乗させていただきました。年末までにやらないといけないことを数えると、こんなふうに遊んでいる場合ではないのですが。。。
先日もお伝えしましたが、京都は交通規則の改正がされて公道でのタンデム走行が許されるようになりました。ですので、アイズでも堂々と店前で試乗会ができます。
ほぼ初めてのタンデム。チョコとなっぱコンビ。
何度か繰り返すうちに、「怖い、怖い。」といっていたなっぱもこの笑顔。
見ていると、乗りたくなってきて私たちも。
ワンゲルのタンデムなんて珍しいですよね。おまけにサイズもとても小さめなんです。セントラルステーが入るととても乗り心地も安定する気がします。
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で、今売りに出ているエルスのタンデム。
1950年代に作られた自転車がこんなにきれいな状態で残っていることはまずありません。欠品している部品や破損している部品が混在していて、一つ一つ解決していくのはホントに地道な作業の繰り返しです。
レストア前はこんな感じ。
一見、ちゃんとしてそうですが、ストーカー側のステムは破損して仮のベルトとボルトで補修されているのが見えます。ブレーキレバーのフードも欠損してますし、泥除けもあっていないようです。なにより。。。
後の変速機のプーリーゲージがちぎれて欠損しています。
フレームの再メッキはもちろん大変な作業ですが、これら使われている部品をすべて、文字通りネジ一本にいたるまで、すべて直していくのがアイズの仕事です。
ステムは今回は使えそうなものを伝を頼りに探し出して再生して使用しています。
ゴム製品は劣化している事が多く、当時のものが残っていたとしてもまず使い物にはなりません。ましてやタンデム用の2つ穴のレバーフードなんてあるわけもなく、アイズでは一品物でレプリカの製作をしています。
ハブはタンデムにふさわしく、タンデム用のサイズでフランジ加工。
千切れてしまったゲージも工房内で鉄板から曲げて製作しています。野田店長の力作です。それに後のエクスバンディングブレーキ付ハブもピカピカ。
泥除けも見合うものを探し出します。2本の線引きは親方のチョイス。このタンデムの重厚感が増している気がします。
価格的にはとても高価なものではありますが、希少性と仕事の内容から見れば、今回のタンデムはとてもお買い得なのですよ。サイズが合うのなら是非。
そして、一緒にタンデムランに行きましょう!
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ちなみに、先にご紹介したワンゲルのタンデムは京都サイクリング協会会長さん自ら先ほどお持ち帰りになられました。喜んでいただけて何よりです。
サイクルグランボア、オンラインストアのセールは今日の22時までです。まだ、間に合います!
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