たくさんの参加申し込みをいただいてました明日のタンデム学会ですが、残念ながら中止とさせていただきます。ご遠方から参加してくださる方々もいたのでなんとか開催したかったのですが、雨では仕方がありません。また、次回は春に予定を組みたいと思います。
と、いうわけで明日からの3連休はアイズバイシクル休まず営業しています。どうぞお立ち寄りくださいませ。(^^)/
どうなる事かと心配しましたが、無事復旧しました。長引かなくて良かった〜。ご心配おかけしました。
ちょっと設定の更新を失敗してしまい、今日の2時過ぎからメールの送受信できなくなってしまいました。。。ただ今修正中です。復旧までご迷惑をおかけしますが、お急ぎの方はお電話(075-461-0835)、もしくはファックス(075-461-0836)でご連絡をお願いします。
先日、またも長野県の高山村に行ってまいりました。
紅葉も終盤ながらまだ素晴らしく、さまざまな種類のリンゴがたわわに実った風景は京都では見られないもので、ただただ見惚れれるばかり。
ですが、これはいつものツーリング旅行ではありません。

大介店長の追い出しツーリングから数えて今回で4回目の訪村です。そんなに頻繁に、しかもコッソリ(?)通ってるのには実は訳がありました。先日ホームページやフェイスブックなども公開され、サイスポウェブでも紹介されましたからお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが。。。
そう、「ジャパンバイクテクニーク」と名付けた自転車ビルダーのイベントを開催する準備を進めておりました。(以下、JBTと略す)
日時や開催趣旨、その具体的な内容や走行会のコースなど、すべてホームページに掲載されていますので、是非じっくりとご覧いただければと思います。主催はイベント会社ではなく、参加表明をいち早くしてくれたビルダーたちからなる実行委員会で行います。発起人である私たちは大会要項の他に、走行会の開催地となる役場や、使用予定道路の管轄警察や道路事務所などとの折衝を行うため、毎月のように開催地である高山村まで出かけていたのです。
昨年、グランボアが参加したフランスで開催されたコンクールマシンは、国内のプロの間でも反響があり、「ぜひ、日本でもやろうよ!」と言って下さる方が何人もいたのです。私なんかは「無理だよぉ。。」と思っていたのですが、親方が去年の経験を生かして日本でのコースや要綱を考えていくうちに協力者も増えてきました。おまけに、時間がかかるかと思われていたいくつかの問題も割とスムーズにクリアすることができ、ここまであっという間に話が進んでまいりました。
うーん、、これはやり遂げるしかない。。
ホームページをご覧いただくと、参加チームもすでに面白い方々が集まっているのがお分かりいただけると思います。そのほか、サポートしてくださる企業の方もあり、今後は若手のビルダー、アッセンブラーなども参加チームとして増えていく予定です。プロが真剣に考え抜いた一台をエントリーさせ、2日間にわたり、その性能やアイデアを競います。しかも、自ら安くはないエントリーフィを支払い参加するのです。そして、そのエントリーフィは一律ではありません。獲得ポイントに応じて払う額が変わります。ようするに一番たくさんポイントを得て、優勝したチームが最高額のエントリーフィを払うことになるのです。メディアも注目していますし、勝ったチームは大きく取り上げられることになりますしね。若いビルダーは是非ここを登竜門として、自身のブランドを知ってもらう機会にしてほしい。でも、簡単ではありません。要綱を読み解いた参加候補者が口を揃えて言うことは「俺、そんなに払えるかな。。」みーんな、勝つ気ですヨ。
サポーター企業様も募集しています。たくさん集まれば集まるほどポイント単価は下がり、参加者たちの負担が軽減されます。サポートいただける企業様はホームページにリンクを張らせていただくことはもちろん、今年中に表明いただければ大会ポスターにもお名前を入れさせていただきます。
観戦希望の皆様は入場料などは無料です。高山村までお越しいただき、是非2日間のプロの真剣勝負を観に来てください。1日目は午後から各チームの公開プレゼンがあります。それぞれのチームがどこに力を入れ、どんな工夫を凝らしたのか間近で見れて、話しが聞けるチャンスです。2日目は明け方4時から走行会が行われます。まだ暗いうちからスタートするのはライトの性能のテストでもあります。標高600mから1906m地点までの上りのタイムトライアル、その後のリエゾン区間では、渋峠を超えて、毛無峠では「お土産」を受け取り、14kmに及ぶダートの林道湯沢線を下って戻ってきます。距離は74kmほどですが、その内容はとてもハード。各チームが選び抜いたライダーの走りにも注目です。
そして、高山村は「日本で最も美しい村」連合にも名を連ねる素敵なところ。温泉も豊富で地元のお宿もとても協力的です。第1次参加締め切り後にお宿情報もホームページに掲載できると思います。
そうそう、その前にプレ会として予定してますハンドメイドバイシクル展にもご来場ください。参加予定車両のうちいくつかは展示される予定ですし、気に入った車両には投票もしていただけますよ!
優勝チームだけが素晴らしいわけではありません。ツーリング車をお探しでしたら、この大会できっと、あなたに合った自転車を作る「プロフェッショナル」が見つかるはずです。

シンボルマークの製作やホームページの作成は山音製輪所の尾坂君が作ってくれました。
今後も本番に向け少しづつJBTの骨格を作っていきますよ。今はそれぞれのネットワークを使って周知を図っているところです。
皆さま、どうぞ応援よろしく! そして、ワクワクしながらその時をお待ちください。
11月に入り、朝晩もすっかり寒くなりまして、体調管理に気をつかう今日この頃。
実は、10月の第3土曜日に毎年開催されているポリージャポンに初参加してきました。
親方は開催された年から唯一回の欠席を除いて出席しているため、イベントのことは私も聞いていましたが、詳細はわからず、自転車マニアの中のマニアの集いということしか認識がありませんでした。
簡単に説明しますと、ポリージャポンとは自転車で走るイベントではなく、「テーマ部門」と「レストア部門」からなるコンクールがメインで、各人が部門に沿った自転車を持ちより、発表、順位を競うといったものです。
ビンゴ大会、オカルトクイズ大会なども行われ、賑やかな雰囲気で楽しく過ごすことができました。 気さくに話しかけてくださった皆様、どうも有難うございました。
その中で、初参加ながら「レストア部門」であるおもしろい自転車を出展しました。

マニアに方にはご存じの方が多いと思いますSW製の子供車モモコNo.1です。

before
ニューサイクリングに完成秘話の記事が載せられており、親方は実際に走られているところを見ているそうです。

約30年経過して、なぜこの自転車がアイズバイシクルにやってきたのかといいますと、当時乗られていたオーナーの甥っ子さんが乗れる自転車がほしいとのことで持ち込まれたのです。
製造は1983年。当時のままのタイヤがついていますので、もちろん使えるわけがありません。普段店でレストアをする際はグランボアのタイヤに交換することでレストアを進めていきますが、この自転車はそうはいきませんでした。
まず、タイヤにサイズの表記がされていないのです。親方がニューサイクリングに記事が載っていたことを思い出し、早速読んでみるとそこには信じられない文面がありました。
試作タイヤを使用しており、1983年当時の時点で、3本しか存在しないタイヤをもとにフレームがつくられていたのです。
当然30年近く経過すればタイヤのサイドウォールの繊維がほつれてしまい、とても使える状態ではありません。

最初にして最大の難関が立ち塞がったのです。使えるタイヤはないか探してみるもののまったくの空振り。ブレーキ台座の付け替えも考えていたところ、グランボアのタイヤを製造していただいているパナレーサー社に相談しました。

オリジナルのタイヤを修理できるかもしれないとのことで、一度工場へ持ち込んでいただき、後日送られてきたタイヤを見て、親方も「おっ!これならいけるかもしれない」と一言。子供の体重なら耐えうるであろうと、最大の難関が解消されたのです。
試作のリム、タイヤをもとにフレームがつくられているのは驚きですが、他に使用されている部品も驚くものばかりです。試作のリムということで、20Hのリムが使用されているのですが、リアハブはシマノ社がその昔わずかながら製造していた幼児車用のコースターブレーキMITE、フロントハブに至ってはノーマルのラージフランジハブを旋盤で削り落として20Hのハブが使用されています。


フレームのパイプはレイノルズの軽量パイプがつかわれていますが、驚いたのはBBハンガー部の大胆な穴あけ加工。日付の刻印を逃がして穴をあけていることから、フレームが出来た後に追加で穴あけ加工をしていることがわかります。

わずかな長さですが、リアブレーキワイヤーが内臓加工されています。組み付けの時に気付いたのですが、中にガイドのパイプが入っていないため、はじめにタコ糸を通し、それをガイドに銅線を通し、銅線とブレーキワイヤーをハンダ付けしてと三段構えで通しました。

一番レストア最中に気をつかったのが、BB回りの作業でした。

フィキシングボルトがアルミなのは私でも数回使われているのを見たことがありました。ですがこの子供車はハンガーシャフトまでもアルミの中空シャフトなのです。もちろん替えはありませんので、細心の注意を払って作業しました。クランクも90㎜と特注のものが使用されています。
ハンドル回りですが、ハンドルとステムが一体となったSW製。そこに子供の手にフィットするよう小さく削り込まれたブレーキレバーが直付けされます。ブレーキはMAFACのジャッキーが使われていますが、小物がアルミのものに替えられています。

こうして綺麗にレストアされたSW製子供車。あらゆる部品が軽量加工されているこの子供車ですが、子供だからアルミで耐えうるだろうということではないのです。

after
私たちが乗る自転車は(個人差がありますが)だいたい重くても15~16㎏前後ぐらいでしょうか。10㎏をきる自転車にも多くの方が乗られていると思います。だいたい自分の体重の2割ほどの重さの自転車に乗っていることになります。
当時オーナーのお父様は市販されている子供車が、子供の体重と同じくらいの重さがあることに疑問を抱き、せめて子供の体重の半分くらいの重さの自転車に乗せてあげたいと願い、軽量化が施されているのです。
自転車乗りのお父様だからこそ、良い自転車を自分の子供にもつくってやりたいと願い、この子供車が生まれたのです。
はじめにこの自転車がモモコNo.1と紹介しましたが、その前に乗られていたNo.0とNo.1に続くNo.2が存在するのです。No.0に関しましてはこれもニューサイクリングに記事があがっています。
No.2に関しましてはNo.1の製作記事の中で少し触れられていまして、No.1は試作タイヤですが、12インチというサイズのタイヤがつかわれており、No.2は14インチのタイヤが使われているとしか情報がありません。フレームもどこの製造かわかっていない状態です。
というのも、No.2は現在オーナー様の手元にない状態なんですが、もし甥っこさんが成長したらNo.2にも乗せてあげたいということで、No.2を探してほしいとの要望も伺っております。
数年前の大阪服部緑地公園で行われているシクロジャンブルで見かけたかもしれないとのお声も耳にはしておりますが、詳細はわかっておりません。
もしNo.2に関しまして、わかることが少しでもあればアイズバイシクルまでお知らせください。
最後になりますが、タイヤの修復に全面協力していただきましたパナレーサー株式会社様、誠にありがとうございました。




