アイズの独り言

2022.04.29

【新製品】キムラTL-06D ダイナモテールライト 

こんにちは、前野です。

今回ご紹介するのは個人的に待ちに待った待望の新製品になります。

シートチューブに直付けするダイナモ給電のテールライト。グランボアにはキムラTL-06Aという製品が存在していました。

2019年のパリブレストパリを走ったグランボアコンクールマシンにも装着している小ぶりなLEDテールライトです。

コンパクトでスッキリした外観、点灯中の明るさには不満はなかったのですが、夜間も走り続けるブルべで使う上で不満な点が一つ。

ダイナモの回転が止まるとライトも一緒に消えてしまうのです。

夜間走行に重点を置かなければ停車してすぐにライトが消灯しても気にならないかもしれませんが、信号待ちの際などにテールライトが消えてしまうのは安全性の面でも少し不安が残りました。

パリブレストパリ走行中は他のライダーに囲まれ、日本のように信号で止まることも殆どなかったので全く問題ありませんでした。

しかし、普段走っている日本の道路環境では停車時にテールライトが消灯してしまうのは何かと不安が付きまといます。

泥除けにリフレクターを付けたりバッテリー式のテールライトと併用すればいいかもしれませんが、理想はダイナモテールライト1つで充分と言いたいのです。

 

ことあるごとにスタンドライト機能の追加を希望していたのですが、その願いが叶う日がやってきました。

キムラさんがスタンドライト機能を追加したTL-06を作ってくれたのです!

新しい製品の名前は「TL-06D」

TL-06Aにスタンドライト機能を追加したモデルになります。

外観は殆ど変わりませんが、コンデンサーを内蔵した関係でTL-06Aより若干大きくなっています。

最大の特徴、スタンドライト機能はダイナモからの給電が止まっても輝度を維持したまま点灯を続けます。

SON Edelux2などのドイツ系ダイナモライトはダイナモからの給電が止まると輝度を少し下げた状態で一定時間(4分程度)点灯を続けます。これらのライトはコンデンサーに電力が残っていたとしても一定時間で消えるよう設計されています。

それに対してキムラTL-06Dは給電停止後も輝度は変わらずに点灯を続け、コンデンサーが空になるまで光り続けます。コンデンサーの電気で走行中と変わらない明るい状態を維持するのは5分程度で徐々に暗くなっていきます。

例えば補給でコンビニに入店して10分程度店内にいたとしてもTL-06Dは点灯を続けています。

 

 

凸型レンズによりに光は上下左右に拡散します

 

取り付け台座はTL-06AやLUNEと共通のM5台座を使用します。(M6台座の場合は取付穴の拡大が必要です)

シートチューブ直付けはある程度フレームが大きくないと出来ないのが難点ですが、左右をシートステーに挟まれた位置になるので輪行時や、万が一自転車が倒れてもライトが破損する可能性は低いです。

キムラTL-06Dと合わせるフロントライトは性能を取るならSON Edelux2がおすすめです。

実は2014年の暮れから7年以上使い続けてきたダイナモライトSON EdeluxからEdelux2に交換したのですが明るさ、照射範囲全てにおいて圧倒的な性能に驚きました。

 

 

早速、深夜の峠を走ってきました。午前2時に自宅を出発して京北方面へ。

井戸峠を登り常照皇寺へ抜けたあたりで夜が明けました。

誰もいない国道162号線を京北に向けて北上する

 

井戸峠の登り、低速でも充分な明るさ

 

夜明け前の井戸峠、TL-06DとEdelux2のスタンドライト状態。

前後ライトがしっかりしていると安心して夜道を走ることが出来ます。

TL-06DとEdelux2がSR600などの過酷なブルべに挑戦する後押しをしてくれそうです。

これからランドナーのオーダーを考えていてライトはダイナモライトを検討されている場合は自信をもってTL-06Dをおすすめさせていただきます。

ブルべでのハードな使用を視野に入れるならハブダイナモはSONデラックスワイドボディ、フロントライトはEdelux2、そしてテールライトはキムラTL-06Dの組み合わせで。

 

TL-06Dはハブダイナモを使わないヴィンテージ部品で組む自転車に合わせても違和感なく馴染んでくれるはずです。夜通し走らない方にもメリットはあると思いますよ。

 

そしてグランボアではTL-06Dにぴったりのフロントライトを開発中です。

まえの

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