アイズの独り言

2026.10.18

Pielのペダル

久しぶりに新製品の紹介です。

 

 

まごうことなきフランス製のペダル「Piel」です。このペダルのすごいのは鋼球やベアリングが使われていないこと、ペダルシャフトと本体のシェルが高精度で組み合わせられていて、絶妙になめらかな回転が得られていることです。

そして独特なデザインも素晴らしいものです。このペダルが1950年代に作られていたとは想像もできません。当時のカタログがありますが、このペダルを現在のフランスにおいて完全に復刻した人がいるのです。

Piel はフランス人の名前です。Roger Piel「ロジェ・ピエル」第2次世界大戦後の選手で1951年のツールにも出場しています。

ゲランの自転車に乗った世界戦のファイナリストと紹介されていますね。20年程前に初めてこのペダルのオリジナルを手に入れた時にフランスの友人から聞いた話では彼が作ったペダルだということでした。

 

そんな昔に製造されていながらユニークな構造とデザインを持ったPielのペダルに魅せられて、機会あるごとに捜しましたが生産数も少なかったようでなかなか巡り合うことはありませんでした。それが4年程前突然ebayのサイトに上がったのです。私は即落札して愛車に取り付けました。最初は北海道へのツーリングでした。天売・焼尻・知床をめぐる10日間ほどの旅で楽しみました。

その後のツーリングはいつもPielのペダルです。この春先にJBTの下見ツアーで走った時のこと。早春の千曲の林道は日の当たらない山陰部分にアイスバーンが残っており、かなり激しく転倒してしまいました。ペダルが曲がったかと思いましたが、シャフトが曲がらずプレートがグニャと曲がってしまいました。でもプレートはネジ止めなので分解して直すことが出来ました。今は普通に乗れています。

 

Pielペダルかなり高価なペダルですが、ユニークなデザインと共に、ツーリングペダルとしての優れた機能を備えたペダルです。そしてこのペダルを復活させたフランスのIvan Ivry氏に感謝したいと思います。彼にとってこのペダルの製造は単なる懐古趣味の事業ではなく、フランスの自転車製造における創意工夫と卓越性を反映した、重要な産業遺産の保存と継承なのです。以下は彼の言葉です。

1950年代という早い時期から、このモデルのデザインには、エレガントで、一風変わっており、象徴的なもの――当時のありふれた製品とは一線を画す製品――を生み出したいという真摯な想いが込められていたに違いないと私は考えています。まさにこの精神こそが、私が守り、敬意を表したいものなのです。
私にとって、これこそがプロジェクト全体の本質です。単に古いペダルを再現するのではなく、その個性、優雅さ、独自性を生み出した要素を理解し、同じレベルの配慮と情熱をもって、その精神を今日へと受け継いでいくことなのです。

 

 

親方

次の記事: »

blog

最新記事

Archives

Back Pagetop