毎年5月の第三土曜日・日曜日に開催されているのが、ランデヴー・アレックス・サンジェです。私の元にサンジェがやってきたのは去年の9月頃ですから、去年の5月の時点では自分がランデヴー・アレックス・サンジェに参加するとは夢にも思わず、当然の如く店で働いていたものです。サンジェオーナーになったからには憧れの会に参加しないわけにはいきません。
2001年をはじめとし、なんと今年で第20回目のランデヴー。初参加の私が記事を書くのは少々恐れ多いですが、“はじめて参加した私だからこそ感じた衝撃“をお伝え出来たら幸いです。
朝6時京都を立ちます。この日のために用意したという店長自作の幌。雨風も心配いらないと喜んでいました。

心配していた天気も嘘のよう。快晴の中、富士山は見えるものかと期待を膨らませます。

ランデブー・アレックス・サンジェは毎年静岡県で開催されており、日本各地からサンジェオーナーが集まります。ざっくり行程をいいますと、初日には時間指定で設けられたチェックポイントまで走ります。推奨ルートもありますが、走り方は自由で、各個人でチェックポイントを目指すスタンスになっています。その後宿まで戻り、夕飯、宴会というかたちで1日目が終わります。2日目は朝に集合写真を撮り、その後は特に決まった行程はありませんので、帰路につく人、午前中だけ走る人等に分かれます。
11時半頃、宿泊する温泉旅館芝川苑に到着。宿からチェックポイントの白糸の滝を目指します。

宿から稲瀬川、富士川沿いを北上します。国道469号にぶつかったところで稲子川を北上、上稲子まできたところで時刻は12時半。タイミングよくあらわれた蕎麦屋で昼食をいただきました。


ブログを見ていただいている方なら「おや?」と思ったかもしれません。私も店に入った時点では気付かなかったのですが、去年の夏に行った大介店長とのサンジェツーリングの時にも昼飯に蕎麦を食べているんです。食べ終わった後、「いつも蕎麦ばかり食べているな」と気付く二人…。
稲子川温泉の分岐をそのまま国道469号へ進み、桜峠へ。
車も数台ほど、何よりも木々のおかげで日陰が多く走りやすい峠でした。

富士宮市方面へ下りの最中、木々がひらけたところで写真をとっていると、左端になにやら気配が…!

富士山が見えるではないですか。
チェックポイントの白糸の滝に到着。私たちは最後の方だったらしく、すでに数台のサンジェが到着していました。

帰りは下り基調なので、あっという間に宿まで到着。
お風呂で疲れを癒した後は、夕飯の時間です。

ご飯を頂いている時も大半は自転車の話。お腹いっぱいになるまでご飯と自転車の話を楽しみました。学生時代にサイクリングサークルの合宿で大勢でご飯を食べるとき、部屋の中に自転車があるということは一度もありませんでしたから、とても不思議な気持ちでした。
奥に見えるのはもちろん全てサンジェ。こんな台数のサンジェを一度に堪能できる機会は滅多にありません。

夕飯の後には宴会が始まります。私は初参加の為、自己紹介と自身のサンジェの簡単な紹介をさせていただきました。初参加は私だけだったので、その後はレストア等生まれ変わったサンジェの紹介に移ります。
アイズバイシクルでニベックス仕様にモデファイされたAさんのサンジェ。リエール36Bエキストラレジェを絶賛されていました。フレームカラーもアレックス・サンジェ現地でオーダーされたオーナーならではの話で大変盛り上がりました。

同じくアイズバイシクルでニベックス仕様にモデファイされたY様のサンジェ。
ランデヴーの直前まで急ピッチで仕上げられた一台です。サンジェのファミリーカラーであるブルーフォンセに銀・赤の線引きが目を引きます。

こちらはなんとご自身でニベックス仕様にモデファイされたKさんのサンジェ。
カンパ台座につけられたニベックスの変速レバーなど、興味深い加工が施されている一台でした。

2日目の朝。やはり自転車が並んでいるので、皆さん自転車を眺めながら様々な自転車談義を楽しみます。

親方と店長がしげしげと一台のサンジェを見ています。

ブルーメタリックが眩しいYさんのサンジェ。よく見えると、左変速レバーがありません。ロッド式フロントディレイラーかと思いきや、ロッド棒も見当たりません。

こんなところに変速レバーが!!

ダウンチューブの裏側にあるこの変速レバーは、昔のサンジェのカタログに実際にのっていたものなんだそうです。
そしてあまり見かけないフロントキャリア。

私のサンジェもそうですが、大抵はポリー型と呼ばれる正方形のキャリアが多くついています。このキャリアはポリーロング。他と違う個性を出したいということで、このポリーロングをあえてオーダーされたようです。
2日目も天気は快晴。富士山をバッグに走るサンジェたちがとても生き生きしていました。

今年は参加者が他のイベントとバッティングしたりと少な目だったようですが、とてもいい経験ができました。
さらなるサンジェたちとの出会いを楽しみに、来年も宜しくお願い致します。

本日10月8日は、第二日曜日。 朝サイクリングの日でした!参加していただいた皆様、有難うございました。
アイズバイシクルから、六丁峠、神明峠を越え、越畑までいくルートでした。現地解散ということでしたので、皆様お蕎麦を堪能された後、引き続きサイクリングを楽しまれていることだと思います。
現地解散は今回の朝サイクリングで初めての試みだったのですが、いかがでしたか? 今後の朝サイクリングも楽しみに待っててくださいね。
11月は、秋の1日ツーリング、タンデム学会が合わさって催されます!この日が第二日曜日なので、朝サイクリングはお休みとなっております。詳細は後日アナウンスされますので、お待ちください。
本日はありがとうございました!
約1か月も前のことですが、実はツーリングに行っていました。大介店長と偶然重なった2日間の休みにそれは決行されました。はじまりは、私の元にやってきた一台の自転車でした。

アレックス・サンジェがやってきたのです。憧れの自転車が、思いもよらない時に目の前に現れました。
私は今年で24歳になりますが、私世代の人たちにはあまり馴染みがないかもしれない、アレックス・サンジェ。今尚、フランス・パリにて伝統的なツーリング車を作り続けています。私とサンジェの出会いは、アイズバイシクルのバイトをはじめて間もない、大学1回生の2月頃。今までにいくつものフレームのメッキ処理のための研磨作業をやってきましたが、初めての一本目がまさにサンジェのフレームだったのです。ボロボロにメッキがはがれたフレームを前に、店に並んでいるような綺麗な自転車に仕上がるのかと、不安を抱いたのを覚えています。しかし、メッキが施され、きれいに塗りあがったフレームが組まれていくのを目にしたとき、「なんて綺麗な自転車なんだ」と強く思いました。店内に並ぶ数あるフランス車の中で、サンジェが私には輝いて見えたのです。ですが、バイトをしていた当時は、まさか自分がサンジェオーナーになるとは微塵も思っていませんでした。
ある日、私と親方の2人で店番をしていたとき、「自転車を引き取ってほしい。」とお客様が来店されました。私は奥の作業場にいたため、気付かなかったのですが、一台の自転車を持って親方が店の中へ戻ってきました。毎日自転車を見ていると、目視で自分にサイズが合うか否か見てしまう癖がついてしまいまして、親方もきっとそんな気持ちで、私サイズの自転車だと判断し、私に「この自転車いる?」と笑いながら聞いてくれたんだと思います。私もそのときは、「あ、乗れそうなサイズだな。」と思いましたが、よくよく見ると見覚えのあるデカールがヘッドマークとダウンチューブにあるではありませんか。その容姿からも、紛れもないアレックス・サンジェだとわかりました。
その後、何気なくサンジェのサイズを測ってみると、なんと私サイズではありませんか。こうなっては落ち着いていられません。サンジェの事を何気なく聞き、様子を伺います。すると、店で買い取りをするということで話がまとまったようです。親方にお願いをして、なんとか私の手の届く価格で譲っていただけることになりました。アレックス・サンジェですから、そのまま店で販売すれば、高値ですぐ売れてしまうでしょう。親方の寛大な心が、私にサンジェオーナーになる機会を与えてくれたのです。
2001年6月を始めに、アイズバイシクルが事務局として催されているランデヴー・アレックス・サンジェ。数多くのサンジェが集まるこの行事に、私も参加できると思うと、大変嬉しいかぎりであります。
さて、私の元にやってきたサンジェですが、状態もかなり良く、あまり乗られていないようでしたので、フレームは軽く拭く程度、各パーツも自分の好みのものに変更して乗ることにしました。

出来上がったアレックス・サンジェを前に「サンジェツーリングに行こう」と店長の言葉、そして2日間の休み、偶然が重なり、急遽ツーリングに出かけることになったのです。
行先の候補をいくつか出しあい、あれこれ言っていればもう前日。宿の手配のことなどを考えれば、すでに手遅れ?の事態です。サンジェで風情ある街並みを走ってはどうだろうかという店長の提案から、妻籠宿に行くこととなりました。宿も当日観光案内所で探すことにしました。
10:00頃、道の駅きりら坂下から出発。まずは妻籠宿よりも手前に位置する馬籠宿を目指します。

車通りの少ない道を選びます。当初の予報では曇りでしたが、カラっと晴れ、気持ち良く走れました。
三脚を持っていくつもりでしたが、お互いに忘れてしまったため、ペットボトルなどを駆使して、なんとか撮った唯一の集合写真。なぜか同じ口をしています。(笑い)
店長のサンジェは42B仕様のシクロランドナー。少し試乗させてもらいましたが、とても軽い乗り味でした。
妻籠宿までは約30km。なので、ゆっくり休憩しながら先を目指します。
12時半頃には最初の目的地、馬籠宿に到着。昼食をいただきました。

馬籠峠の上には茶屋がありました。馬籠宿は標高約600mほどなので、あまり峠を上ったという感じはしませんでした。しかし、休憩はしっかりとります。(笑い)

馬籠峠を下れば、あっという間に妻籠宿に到着です。時刻は14時頃。気をつけなければならないのは、観光案内所、飲食店、あらゆるお店が17時に閉まってしまうという点です。なので、今回のルートも、目的は妻籠宿だったので、走る距離は少なく、時間に余裕をもたせたプランになりました。
郵便局もご覧の佇まい。

早めに宿に行ってゆっくりするのがいいだろうということで、観光案内所で宿を選びます。目星をつけたところで、案内所の方に話を聞いてみると…なんと妻籠宿内の全宿が予約でいっぱいの状態だと告げられます。まだ14時過ぎで良かった…。
途方に暮れていると、案内所の方が「あそこなら空いているかも…、みんなが知らん宿がある」と、ある宿を紹介してくれました。「行っても空いてなかったらいかんからね。」と、電話をしていただき、今日は空いているとのこと。本当にありがとうございます。
天気も昼間の晴れ晴れとした空とは一転して怪しくなってきたので、妻籠宿の観光もほどほどに、宿まで急ぐことにします。紹介していただいた宿は妻籠宿内にあるのではなく、10㎞ほど北上した先にあると、地図まで書いてくださりました。

たどり着いたのは、結い庵さん。古い建屋をご主人がご自身で改修されており、オープンしたのもつい最近だということ。観光案内所の方が言っていたことにも納得しました。夕飯の時、ご主人と世間話をしていると、なんと私たちの大学の先輩ということが発覚。京都話で盛り上がりました。是非また京都にもいらっしゃってくださいね。
2階に10人ほど泊まれる共有スペースがあるのですが、泊まるのは私たち2人だけ、貸し切り状態でした。
宿から北上します。心配していた天気予報も嘘のよう。日頃の行いが良いのでしょう。
途中道が破線になっているところを気にしつつ、進みます。
面白そうな道を発見。しかし、私のサンジェは25Cのタイヤを履いており、そもそもあまり無理はしないほうがいいだろうと判断し、ダート道は断念。
写真の感じからは完全に、ダート道走ってる感が出てますね。走ってませんよ。
この日の昼食もそば。やっぱりおいしいですよね、そば。
南アルプスをバックに店長とサンジェ。
きれいに舗装はされていますが、そこそこ険しい道でした。
展望は抜群でした。

こんな面白い道もありました。


偶然に偶然が重なった今回のツーリングでしたが、見所満載の店長お勧めプランでした。妻籠宿は、海外の方たちの間でも密かにブームになっているらしく、数か月も前から宿の予約をしているとのこと。妻籠宿に泊まる際は、早めの行動がよろしいかと思います。
また、サンジェツーリングはしたいものですが、グランボアジャージを着て跨る自転車は、グランボアですね。失礼しました。

1月~4月は天候不良などで中々開催できなかった朝サイですが、5月は無事に開催することができました!
距離はあまりなかったですが、ダートコースがあったり、自然を楽しむことができました。
来月ももちろん朝サイは開催されるので、是非ご参加ください!
来てくださった皆様、ありがとうございます。
2月も残りわずかですね、拓未です。1月、2月と朝サイができない日が続いていますが、2月4日に昨年卒業しましたサイクリング同好会の4回生の追い出しランがあるということで、参加してきました!追い出しランとは、卒業を間近に控えた4回生と最後に走ろうという趣旨のもと行われているのですが、現役生だけでなく、会のOB・OGも数多く参加します。もちろん同好会の大御所である親方は参加していないのがごく数回というほど追い出しランに参加しています。親方、大介店長とOB枠では参加が初めてな自分と同期であるチョコ君の4人で参加の予定でしたが、親方は仕事の都合がつかず、断念。なので、3人で参加させていただきました。
仕事終わりに初日の宿へ。到着したときは、暗くて見えませんでしたが、朝になり、駐車場には無数の自転車が姿を現しました。部員の多くがランドナーに乗っています。4月、5月のアイズには多くの一回生が自分の自転車を自分の手で組んでいる姿が見られます。

行程は三重県鳥羽市から志摩市を結ぶパールロードをメインとした約44㎞。
行先は同好会の4回生が好きなようにルートを組むところからも、4回生のためのランであるということがわかります。
宿→県道514号線→県道61号線→県道128号線(パールロード)→県道750号線→国道42号線→宿
朝の9時過ぎ、宿を出発します。

パールロードに合流するまでは、なるべく車が通らないような道を進みます。

肝心のパールロード。少し車通りが多い気もしましたが、天気が良く、気温も自転車を漕ぐには最適と、大変気持ち良く走れました。
パールロードは平成18年までは有料道路でした。現在は無料化されています。

大介店長もご満悦。

初日の宿まで自走してきたチョコ君は少しお疲れ気味!?

全体的に急な上りや下りがあるというわけではなく、緩やかな上り下りが繰り返しやってくるという印象でした。今回は志摩市から鳥羽市と、南から北へ海岸線を走ったため、海が向かって右側に見えたので、北から南へ走るルートを組まれると、より海を傍に感じながら走ることができるかもしれません。ですが、今回のルートでも、海に飛び込んでいくような迫力ある下りがあったりと、見所は多々ありました。


昼食は鳥羽展望台にて。食堂スペースもあります。

学生たちは12月、1月とオフの期間があるため、この追い出しランは久しぶりの大勢で走る行事。皆楽しそうに走っていました。先頭より先廻りして皆の写真を撮りたかったのですが、先頭集団が早すぎて、追いつけませんでした。もっと走らねば・・・と痛感しました。


服装もそうなのですが、学生たちの自転車はすごくカラフルです。アイズバイシクルでは、自分の好みの色でフレームを染めることができるので、より自転車に個性が出やすいのです。個性が強すぎて、自転車の色で誰の自転車かわかってしまうのはここだけの話です(笑い)

現役生の皆さん、運営お疲れ様でした。天気にも恵まれ、大変心地の良い時間を過ごせました。大勢で走るのはやっぱり楽しいですね。
懐かしい顔ぶれに会うことができましたし、OB・OGにとっても大事な行事だと思いました。来年がまた楽しみですね。
4回生の皆さん、おめでとう!






