こんにちは。伊藤です。
学生がランドナーの整備に来ている今日この頃です。
どこに走りに行くんでしょうか。

さて、先日納車させていただいたトーエイのランドナー。

ハイテンフレームなのですが、珍しくユーレーエンドがついています。

フレームと部品の持ち込みでのアセンブルのご依頼です。
フレームの塗装はそのまま、オリジナルの雰囲気を残しつつ、組み上げました。
今回の着目点はこのフロントキャリア。
フルオーダーはもちろん、ERフレームに追加でキャリア製作ばかりが最近のキャリア製作事情だったのですが、持ち込みでのご依頼ももちろん大歓迎です。

小ぶりなサイドバックをつけたいとのご希望で、ワンオフで製作しています。


パイプの接合部がどちらがロウ付けで盛っているのかわからないような造作や、フォークブレードのアールに揃えて曲げている支柱部分。
全てオーダーメイドだからこそできるこだわりです。

オーナー様もご満悦の様子。
このフレームはカンチ台座使用なので、フォークブレードに2か所ダボを溶接してタッチアップ処理していますが、センタープル使用のフレームでフロントキャリア用のダボが既についていれば、火をいれることなく取り付け可能です。
フロントエンドの上側にダボがあることも条件です。(ダボがなくても、ダボを溶接してタッチアップ処理もできます)
フレームの再塗装の際にフロントパニアも・・・も可能ですが、今回のようにタッチアップ処理であればコストも抑えることができます。
お気軽にご相談ください。
久々の登場になってしまいました、伊藤です。
ここ数年はコロナの影響、そして身の回りの環境の変化に対応していくのが必死といったところで、めっきり自転車に乗ることが減ってしまい、悲しい限りです。
現在、工房内はというと、ジャパンバイクテクニークに向けて総動員で動いております。
親方はフレーム製作にはじまり、大会に向けての準備に勤しんでおります。
専務はアイデア満載のオリジナルサイドバックの製作、前野店長はフレームの仕上げ作業、私はキャリアの製作や部品の加工等、各々が大会に向けて全力をあげて準備真っ最中でございます。
そんな忙しい日々ではありますが、大阪は服部緑地公園でシクロジャンブルが3年ぶりに開催されるということで、急遽お休みを頂き、行って参りました。
I‘s BICYCLEも出店ということで毎年行っていたのですが、冒頭で申し上げた通りジャパンバイクテクニークの準備もあり、忙しく… 出店は断念することになりました。
親方と専務は朝一に向かって午前中のうちに店に戻るという弾丸スケジュールで、
私は1日お休みを頂き、ゆっくりと… フリーマーケットを楽しみました。
フリーマーケットの朝は早いのです。6時頃に家を出発。
久々の道に少し迷ってしまい、到着は7時半ごろ。
いつも混みこみになるイメージの駐車場は比較的空いていて、一安心。
会場に向かう途中、I‘s BICYCLEでアルバイトをしていたI君に遭遇。
会って早々、第一声が「キャンピングキャリア1000円でした」
既に買い物をしていました。熱心です。
8時前 出展者の方もちらほら。


1時間も経過すると、賑わいはじめました。



数はそんなに多くはなかったと思いますが、完成車の販売もありました。


ピン球ライトに悩むI君。現在組んでいるランドナーに使えそうな部品を吟味している様です。
最終的には親方に背中を押され購入していました。笑

若者も良いものはないか目を光らせています。

ちなみに私が買ったものは

私自身カーサイクリングはよくするのですが、基本的には後ろのシートを倒して車載します。
ですが、やむを得ない場合が時にはあると思います。現に今私の車には後部座席にチャイルドシートが付いていますし、人が定員まで乗っている場合など理由は様々です。
最終的には“つけてみたかった”の理由が大きいのかもしれません。
幾分か前に何気なく調べてみたことがありました。
定価で数万円。 気軽な気持ちでは中々買えません。
そんなことを頭の片隅に置きながら色々物色していると、中古のTHULEのルーフキャリアを置いている方がいるではありませんか。話こんでると、後ろから「うちにサラがあるよ」と。振り返ると顔なじみの方がいました。数千円で譲ってもらえることになり、大変うれしい限りです。ありがとうございました。
ルーフキャリアを安く手に入れたのはいいですが、ルーフキャリアをマウントするためのベースキャリアは別途用意しなくてはならないのですが…、トホホ。
シクロジャンブルは買い物だけではありません。
売り物だけでなく展示として持ち寄られた自転車や実際に来場するために乗られてきた自転車等を囲んではじまる自転車談義。むしろこちらのほうが私的には醍醐味だと思っています。


タンデムで来場された方も。

もちろん皆さんマスクをつけての参加なので、表情は読みづらいのですが、数年ぶりにお会いすることができた方もいましたし、久しぶりのシクロジャンブルに大いに楽しむことができました。
少しずつつ自転車に関するイベントが開催されることを切に願うばかりです。
この度、サイクルグランボアアトリエ長に就任しました伊藤拓未です。
グランボア史上初めての役職ということもあり、私自身も最初は戸惑いましたが、私のしている仕事そのものを表していますし、少しずつ実感することになりました。
アイズバイシクルでアルバイトを始めたのが2013年春。フレームのメッキ処理のための下磨きから始まり、色々なことを経験させていただきました。
そもそも私が自転車の世界にどっぷりつかってしまった理由は2018年に退社された野田大介元店長の影響です。大学入学前からロードバイクに乗り始め、サイクリング同好会に入会しました。そしてアイズバイシクルでランドナーを作りました。

自身でホイールを組み、パーツを組み付け、完成した時の喜びは今でも覚えています。
夏は北海道、春は九州と色々な場所へツーリングに行きました。
自転車で走ることはもちろん好きですが、自転車を見る触ることも好きだったようで、大介元店長から「この部品いるか?」とクランクを与えられたのが全ての始まりです。そして自身でアッセンブルしてはツーリングに出かけを繰り返し、気付けば一人暮らしの部屋は自転車部品で溢れ・・・、自転車が私の生活の一部になっていました。
アイズバイシクルでアルバイトをするというこの上ない環境の中で私の自転車好きは加速していき、次第にこの道に携わりたいと強く思うようになりました。
アイズバイシクルで働くようになり、フレームの下地処理磨きはもちろん、oyakataフレームの仕上げや部品の製作、加工などにも次第に携わるようになりました。

oyakataフレームの仕上げ作業
溶接の技術も学び、フロントバッグ用のバッグサポーターを拵えたのが最初です。フロントキャリア、キャンピング用のサイド枠付きキャリア等と小さな物から徐々に大きな物まで製作を任していただけるようになり、最近に至ってはセミオーダーモデルのTypeERのフレーム製作も取り掛かっております。いずれは私もフレームビルダーになるべく、まずはフレームの図面を描く勉強中です。


サイクルグランボアのアトリエは京都府南丹市美山町の親方の自宅に併設されている工房のことを指します。 以前よりフレーム製作はこの工房でされてきましたが、今回のアイズバイシクル新装リニューアルオープンに合わせまして、フレーム製作はもちろんヴィンテージ自転車のアッセンブル、加工などは全てアトリエに集約されます。アイズバイシクルはサイクルグランボアのアンテナショップとしての色を強めまして、よりグランボアの商品を感じることのできるショップに生まれ変わっています。
最後になりますが、
グランボアは日々進化しています。
ランドナー文化の維持、新しいスタイルへの挑戦。
“ないものは作る”
タイヤをはじめ、ツーリングに不可欠なもの、グランボアには沢山あります。
妥協しないモノづくり、自転車への情熱、沢山の事を学び、そして毎日が勉強の日々です。
まだまだ未熟者ではありますが、より一層精進していく所存です。
皆様、どうぞよろしくお願い致します。
伊藤 拓未

本日8月15日の営業は台風の為、正午12時までとさせていただきます。
お店周辺も徐々に風が強くなってきました。
皆様、くれぐれも気を付けてお過ごしください。
11月に入り、朝晩もすっかり寒くなりまして、体調管理に気をつかう今日この頃。
実は、10月の第3土曜日に毎年開催されているポリージャポンに初参加してきました。
親方は開催された年から唯一回の欠席を除いて出席しているため、イベントのことは私も聞いていましたが、詳細はわからず、自転車マニアの中のマニアの集いということしか認識がありませんでした。
簡単に説明しますと、ポリージャポンとは自転車で走るイベントではなく、「テーマ部門」と「レストア部門」からなるコンクールがメインで、各人が部門に沿った自転車を持ちより、発表、順位を競うといったものです。
ビンゴ大会、オカルトクイズ大会なども行われ、賑やかな雰囲気で楽しく過ごすことができました。 気さくに話しかけてくださった皆様、どうも有難うございました。
その中で、初参加ながら「レストア部門」であるおもしろい自転車を出展しました。

マニアに方にはご存じの方が多いと思いますSW製の子供車モモコNo.1です。

before
ニューサイクリングに完成秘話の記事が載せられており、親方は実際に走られているところを見ているそうです。

約30年経過して、なぜこの自転車がアイズバイシクルにやってきたのかといいますと、当時乗られていたオーナーの甥っ子さんが乗れる自転車がほしいとのことで持ち込まれたのです。
製造は1983年。当時のままのタイヤがついていますので、もちろん使えるわけがありません。普段店でレストアをする際はグランボアのタイヤに交換することでレストアを進めていきますが、この自転車はそうはいきませんでした。
まず、タイヤにサイズの表記がされていないのです。親方がニューサイクリングに記事が載っていたことを思い出し、早速読んでみるとそこには信じられない文面がありました。
試作タイヤを使用しており、1983年当時の時点で、3本しか存在しないタイヤをもとにフレームがつくられていたのです。
当然30年近く経過すればタイヤのサイドウォールの繊維がほつれてしまい、とても使える状態ではありません。

最初にして最大の難関が立ち塞がったのです。使えるタイヤはないか探してみるもののまったくの空振り。ブレーキ台座の付け替えも考えていたところ、グランボアのタイヤを製造していただいているパナレーサー社に相談しました。

オリジナルのタイヤを修理できるかもしれないとのことで、一度工場へ持ち込んでいただき、後日送られてきたタイヤを見て、親方も「おっ!これならいけるかもしれない」と一言。子供の体重なら耐えうるであろうと、最大の難関が解消されたのです。
試作のリム、タイヤをもとにフレームがつくられているのは驚きですが、他に使用されている部品も驚くものばかりです。試作のリムということで、20Hのリムが使用されているのですが、リアハブはシマノ社がその昔わずかながら製造していた幼児車用のコースターブレーキMITE、フロントハブに至ってはノーマルのラージフランジハブを旋盤で削り落として20Hのハブが使用されています。


フレームのパイプはレイノルズの軽量パイプがつかわれていますが、驚いたのはBBハンガー部の大胆な穴あけ加工。日付の刻印を逃がして穴をあけていることから、フレームが出来た後に追加で穴あけ加工をしていることがわかります。

わずかな長さですが、リアブレーキワイヤーが内臓加工されています。組み付けの時に気付いたのですが、中にガイドのパイプが入っていないため、はじめにタコ糸を通し、それをガイドに銅線を通し、銅線とブレーキワイヤーをハンダ付けしてと三段構えで通しました。

一番レストア最中に気をつかったのが、BB回りの作業でした。

フィキシングボルトがアルミなのは私でも数回使われているのを見たことがありました。ですがこの子供車はハンガーシャフトまでもアルミの中空シャフトなのです。もちろん替えはありませんので、細心の注意を払って作業しました。クランクも90㎜と特注のものが使用されています。
ハンドル回りですが、ハンドルとステムが一体となったSW製。そこに子供の手にフィットするよう小さく削り込まれたブレーキレバーが直付けされます。ブレーキはMAFACのジャッキーが使われていますが、小物がアルミのものに替えられています。

こうして綺麗にレストアされたSW製子供車。あらゆる部品が軽量加工されているこの子供車ですが、子供だからアルミで耐えうるだろうということではないのです。

after
私たちが乗る自転車は(個人差がありますが)だいたい重くても15~16㎏前後ぐらいでしょうか。10㎏をきる自転車にも多くの方が乗られていると思います。だいたい自分の体重の2割ほどの重さの自転車に乗っていることになります。
当時オーナーのお父様は市販されている子供車が、子供の体重と同じくらいの重さがあることに疑問を抱き、せめて子供の体重の半分くらいの重さの自転車に乗せてあげたいと願い、軽量化が施されているのです。
自転車乗りのお父様だからこそ、良い自転車を自分の子供にもつくってやりたいと願い、この子供車が生まれたのです。
はじめにこの自転車がモモコNo.1と紹介しましたが、その前に乗られていたNo.0とNo.1に続くNo.2が存在するのです。No.0に関しましてはこれもニューサイクリングに記事があがっています。
No.2に関しましてはNo.1の製作記事の中で少し触れられていまして、No.1は試作タイヤですが、12インチというサイズのタイヤがつかわれており、No.2は14インチのタイヤが使われているとしか情報がありません。フレームもどこの製造かわかっていない状態です。
というのも、No.2は現在オーナー様の手元にない状態なんですが、もし甥っこさんが成長したらNo.2にも乗せてあげたいということで、No.2を探してほしいとの要望も伺っております。
数年前の大阪服部緑地公園で行われているシクロジャンブルで見かけたかもしれないとのお声も耳にはしておりますが、詳細はわかっておりません。
もしNo.2に関しまして、わかることが少しでもあればアイズバイシクルまでお知らせください。
最後になりますが、タイヤの修復に全面協力していただきましたパナレーサー株式会社様、誠にありがとうございました。





