つちやはるみの投稿記事一覧

2017.02.06

Made by OYAKATA 1号車

あともう一台、ハンドメイドバイシクル展でお披露目した自転車。満を持して親方が自らフレームから製作した一号車。

 

 

 

ホィール組はチョコ、フレームの仕上げは拓未、組立は大介店長と。親方が年末年始のお休みのすべてを費やして一人で作ったフレームをスタッフ総出で仕上げます。

 

フレームでは形にはなったものの、実際に組んでみないと細かな点はうまくできているかわかりません。皆ドキドキワクワクしながらその工程を見守りました。案の定、組み始めてみるとアウター受けの高さが間違っていたようで、フォークをフレームにセットするのに数時間。。。ですが、結果的に苦戦したのはその点のみ、ホィールも真直ぐ装着でき、泥除けもキャリアもピッタリ美しく狙ったとおり。ひとつだけ親方があとから「あーっ、しまった。。」と言った事はチェーンフックをシートステーに付けておくのを忘れていたこと。

最初の一本にしては上出来でした。

 

しかも、最初からラグレス、ブレーキワイヤー内臓。IRIBEさんには「神業やな。」とひやかされたり。。

シートステーの先端やフレームエンドなどの部材はグランボアではオリジナルのものをすでに用意していました。

 

 

細かな仕様やクリアランスもピッタリ。

 

フォークはERでお馴染みの二枚肩のタイプで輪行簡単仕様となっています。

普通のクラウンを使ってのフォーク単体はもう既に何本か製作し、実装テストも済んでいますが、この板から作成するERフォークは初めてでした。そのためにプレス機まで導入したんですよ。

 

それに、見てください。

フォークの曲げにこだわりのある親方は2本同時に曲げる道具まで独自に作ってしまったんです。。。

 

 

*****

 

全体像

MTB用変速機を使ったフロントシングル38T×リア10速11-36T。前後には実は少し違う試作のカンティブレーキ。

パーツのセレクトは好き嫌いの分かれるところですが、軽量で無駄の無い、今後のツーリング車を模索したひとつのチャレンジです。この形はまだまだグランボアモデルとしてブラッシュアップしてゆく予定です。お楽しみに!

 

つちやはるみ


2017.02.04

春の歓び

今日は立春。春の初日。

我が家の周りもあれだけたくさん積もった今年の雪は大方融けてしまいましたよ。それにしても雪が無くなると隠れていたものが出てくるわけですが。。。

 

2階からの雨どいがすべて雪の重みで破損。

駐車中の軽自動車のミラーが屋根からの落雪で破損。

普通車がアイスバーンで制御不能となり、縁石にぶつかり要修理。

3匹の猫たちが順番に下痢と嘔吐。(今は元気)

親方のコンピューターのバッテリーが壊れる。

という具合に、我が家の今年の冬の被害は甚大です。。。とほほ。

 

だから、なおさら今年の春は嬉しい! それに、もう、間もなく長らく抱えていた一つの計画が完成を迎えようとしています。先日のハンドメイドサイクル展と昨年のサイクルモード幕張でそれぞれサンプル展示させていただきましたあの泥除け!

 

サイクルモードでマラストーニに付けたイタリアンスタイルとはまた違う、使いやすいバージョンでもセット販売することが決まりました。アルミポリッシュそのままでも、フレームカラーに合わせて塗り分けても素敵。とても個性的な一台になりますね。

 

 

そして、全体像は。。

今回の展示会で泥除けの展示のために組み立てたこの自転車、実は私の昔から使っているデモンターブルをモディファイしたものなのです。スラムのワイヤーレス変速機はデモンタ輪行を更に簡単にしてくれるでしょう。見た目はクラシックでも機能は最新。実にグランボアらしい仕上がりとなりました。

「で、乗ってみてどうだった?」って必ず聞かれるのですが、実はまだ一度も乗れていません。なんだかいけませんね。地道に下すタイミングがまだなくて。。。今年のパンフレットが完成したらこれでツーリングに行くぞ!

 

今日明日は親方も店にいます。ぜひ、実写を見に来てくださいね。

 

つちやはるみ


2017.01.28

ハンドメイドバイシクル展 お礼

関西が大雪に見舞われた先週末、東京で開催されましたハンドメイドバイシクル展に出展してまいりました。

自転車文化センター主催で競輪の補助事業として運営されるこの展示会は、今年の出展者数47社、2日間の来場者数3,172人とこれまで出展してきたサイクルモードなどに比べると規模はとても小さいものでした。ですが、出展社数、来場者数ともに年々アップしているこれからが楽しみな展示会です。特に大きな展示会にはまず出展されないベテランのビルダーさんだけでなく、若手のビルダーさんもブースを出していて間近にその勢いを感じる事ができます。私たちもたくさん刺激をもらって帰ってきましたよ。

 

遠くから我がブースを目当てにご来場いただいた方も何人もいらっしゃってありがたい事です。「親方のフレームはどっち?」なんて本当にたくさんの方にお尋ねいただきました。

会場はとてもアットホームで、日頃お話しする機会の無いベテランのビルダーさんや若手のビルダーさんともご挨拶できてとても有意義でした。また備品やパネルなども主催者で用意してくださって、お弁当まで出してくださって、出展無料、入場無料は嬉しいことばかり。競輪ありがとう。自転車文化センターの皆様、大変お世話になりました。初めての出展でしたが何の不安も無く終える事ができました。ありがとうございました。また、来年もよろしくお願いします!

 

*****

あと最後に、グランボアの製品をふんだんに使った素敵なランドナーを展示してくださったエム、マキノサイクルファクトリー様。スタンドまで使っていただいてありがとうございました!

生地フレームでの展示が流石です。

 

グランボアの出展車の詳細はまたボチボチとご紹介しますね。

つちやはるみ


2017.01.18

ハンドメイドバイシクル展

いよいよ今週末は東京で開催される「ハンドメイドバイシクル展」、ただいま休日返上して急ピッチでその準備にかかっています。

 

まずはこちら。

ようやく試作までこぎつけた新作の泥除けを搭載したデモンターブル。他にも見所満載なんですよ。

 

 

 

長年、フレームビルダーさんたちの展示会かと思っていたハンドメイドバイシクル展ですが、最近ではパーツメーカーさんなどもちらほら出展社リストに上がってきていて、どうもその限りではなさそうな様子です。完成車のためのパーツづくりを重ねてきたグランボアも出展しても良いかな。。さらに、数え切れないほど古今東西の良いフレームも悪いフレームも”生地の状態”でその目で見てきた親方は、いつかはフレームも自分の手で作りたいと思い続けていました。その夢の実現の為に自宅の工房でキャリアの製作やフレームの修理、後付け加工など少しづつ自ら行い、旋盤やフライス盤を手始めに、フレームづくりにつながる必要な冶具や道具を集めたり作ったりしてきたのです。

 

「自転車屋は完成車を作るのが仕事。グランボアはタイヤメーカーでもハンドルメーカーでもない。グランボアの完成車に必要だから部品を作る。無いものは作るしかない。」

これは親方がたびたびいう言葉。

 

サイクルグランボアはツーリング用完成車メーカーとして完成車のプロデュースやオリジナルパーツの製作だけでなく、フレームの製作もこなせるバイクビルダーへとまたひとつ進化しました。まだお客様にお渡し出来るほどのものではありませんが、今回の展示会ではその記念すべき1号車を展示する予定です。

たくさんの方にご覧いただければ嬉しいです。

 

大晦日もお正月も返上して作り上げたフレーム。いつもお世話になっているビルダーのIRIBEさんには要所要所ご指導いただきました。ありがとうございました。

つちやはるみ


2017.01.14

これ、めっちゃいいです!

今朝から美山は深深と雪が降り出しました。

年々積雪量は少なくなって入るものの、今も年に数回はこんな日があります。

暖かい部屋で雪景色を眺めるのは一番の贅沢だと思うわけですが、そんな暢気な事は許してもらえるわけも無く、今日も雪道を店までやってきましたよ!

 

 

こんな日はこれが活躍します。

先日届いたルイゾンボベのウールのインナー。BEDEE43 (べデ)

パリ-ブレスト間のフランス北西に位置する小さな村の名前がつけられたメリノウール100%のインナーです。内側のMADE in FRANCEの文字が誇らしげです。

もちろん、自転車用なので冬のサイクリングのときにウェアの下にベースレイヤーとして着用していただくものなのですが、私の場合はこの季節フルで活躍しそうです。

薄くて、軽くて、暖かい。

蒸れない、乾燥しない、チクチクしない。

自転車用なので後はお尻までしっかり長さもあります。

とてもいいです。

 

そして、この他、冬用のグローブも入荷しました。こちらもすばらしいです。寒さだけでない、雨風からも守ってくれる全天候型グローブなんて、荒れがちな冬のライドには必須です。是非見に来てください。

 

 

いずれも在庫は極わずかです。在庫が無い場合は今月20日までにご注文いただいた分は来月初めごろまでに入荷する便で手配させていただきます。

つちやはるみ


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