今年の湯飲み
日中はおいそれと外に出られないほどの暑さですが、皆様お元気に過ごされていますか?
私はここのところプライベートで何かと時間を取られ、日々をこなすのがやっとこさな毎日。2年前のこの時期は北海道を走り回っていたんだなぁ、と感慨深いです。
それでも楽しみはあるもので、先日いつもうちのお店で使っているお湯呑みの新しいバージョンが出来上がってまいりました。毎年というわけではありませんが、少なくなるとお願いしに行って、デザインはお任せで焼いてもらっているのです。
「八入窯」さんは京都市内から北へ50kmのところにある美山町。
親方フレームのアトリエとすぐ近くにある焼き物工房です。
今年のも良い感じです。
デザインは優しいベースに濃い目の色を合わせたツートーン。ボトムの濃いめの色は力強い幾重ものラインが含まれていて、それまで自転車で走ってきた様々な「道/旅」を想起させます。落ち着いたベースに自転車の絵柄。自転車は小さかったり、大きかったり、どれも旅情を誘います。手になじむ独特なフォルムはもう、作り始めた当初からのものでとても使いやすいのです。
先ほどショッピングサイトにアップしましたので宜しければお買い求めください。
ベースの色はお選びいただけますが、柄はお任せでお願いします。特別なご希望がある場合はカート内のご要望欄に書いておいていただければ、できるだけお応えできるようお選びいたします。
なんか、お茶も良いけど、日本酒も良いかも。
お知らせいろいろ
四万十川下りに出かけてから早1週間以上。期待していたヤイロチョウは残念ながら声も聴き分けられませんでしたが、久しぶりの泊りがけのツーリングはとても楽しかったです。還暦を目前に自転車に乗れないほど体調を崩すと、回復してからも以前のように乗れるだろうかと正直不安。でもなんとか乗り続けられそう!
良かったぁ!
皆様も春の旅は楽しまれましたか?
さて、入荷していたイデアルの在庫もやっと更新できました。今回は何とか価格を据え置くことができました。
日東さんからはプロムナードバーやら、フランス型ランドナーバー、フランス型マースバーが入荷しています。
プロムナードバーは今回から幅を430mmから450mmに20mm広くしました。
今回から420mmが入荷しました。
本当なら400mmと420mmのラインナップが欲しいところをここ数年は間を取って410mmとしてきましたが、最近の若者は体格の良い方が多く、幅の狭い方の需要が年々減ってきています。そこで今回から420mmへとランニングチェンジしていくこととなりました。420mmはバルジ加工で生産できるギリギリの幅です。それ以上の幅になると焼き入れで強度を上げる必要が出てきてハンドルが硬くなってしまいます。適度にしなるハンドルは走行中に腕に伝わる振動を吸収してくれて長距離でも疲れにくい。毎日自転車に乗る「旅自転車」を製作しているグランボアには欠かせないスペックなのです。
という事で、只今のフランス型マースバーは溝無しが420mm、溝ありが410mmのラインナップとなります。
ランドナーバーは発注時期の違いで今回は410mmのまま。
次回の入荷分からこちらも420mmへと変更予定です。
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いくつか納車した自転車の紹介を少し。
グランボアヴィンテージモデル。
6速のシクロランドナーを使用してチェンレスト+5速フリーをドライブさせる贅沢な仕様です。フレームはもちろん、リアメカのためのエキセントリックレバーとフロントロッドのメカもワイドレシオに合わせた羽根をグランボアで製作しています。
1960年製のエルスのルートです。
オーナー様がオリジナルのまま鈴鹿のレースにも出たり楽しんでおられましたが、塗替えを希望されフェザーブルーをメインカラーとしてリペイントしています。
1964年製ルネエルス フルレストア
レストア前
トップ63とレコード60を組み付けた状態で見つかったエルスの半完成車をレストアしました。
塗装は塗り替えられておりましたが、ラグ部の仕上がりから元々トゥークロメで製作していることが分かります。塗装と元のメッキを剥離してフレームを再研磨してメッキし直ししました。チェンリングを除いたパーツは当時のエルスの純正パーツを揃えて組み上げました。
近々ギャラリーページにアップ予定です。
こちらはグランボアのコンテンポラリーモデル。
フェザーブルー(クロウブルー)を気に入ってくださり、それと同じ手法でブラウンを重ねたフェザーブラウン。メッキを施したフレームに染料を何度も塗り重ねて得られる微妙な色は光の当たり具合で鳥の羽のように変化します。まるで命が宿っているかのよう。
こちらの自転車はグランボアのオリジナルパーツをふんだんに取り入れたフラッグシップモデルと言ってもいいほどの一台です。
ギャラリーページにすでにアップしていますので是非じっくりとご覧ください。
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それにしても、このフェザーシリーズはこれからも増えそうな予感。
個人的には次はカナリアをイメージしたフェザーイエローが良いな~。
パッケージについて
5月からグランボアのタイヤのパッケージが変わりました。
長らく使ってきたオリジナルパッケージですが、いろいろなご縁がつながり今年から紙の袋に変更することになりました。これまでは紫外線防止の機能を持つオリジナルの袋ではありましたが、やはり素材はビニールですし、比較的であっても環境に優しい素材に変えたいなと思っていたところでした。で、今回、京都の伝統工芸品などの修復を手掛ける大入さんとご縁を結んでいただき、クラフト紙でありながら和紙のような絞り加工を施した専用の紙を作っていただくことができました。これが紙でありながら柔らかくてとても優しい手触りなんです。
一見、コーヒーの袋と見紛う出来上がりですが、まだ最初のロットですのでいくつか修正点もあったりですので、ロットの度にマイナーチェンジが続くと思われます。そして、少しづづまた馴染んでいけばいいなと思っています。
ヨーロッパと取引をしていると彼らからの荷物はビニール系の梱包資材が一切含まれないことに毎回驚き感心していました。これでこちらからタイヤを送るときも安心です。もちろん、これまで通りパッケージ無しでの発送にも同様に対応しますのでそちらもどうぞよろしく。何が一番環境にいいかというと、やはり消費しないことに行きつきます。物を生産し、販売している身としてはジレンマもありますが、お客様にとって本当に必要なものをお届けできれば十分だと思っています。
さて、月曜日にはイデアルからもサドルが届く予定です。
ご予約いただいてる皆様には大変お待ちどうさまでした。検品が済みましたら順次お届けいたしますね。
あと、親方と専務は明日から春のツーリングに出かける予定です。今回は3泊4日で四万十の川下り。テーマはヤイロチョウです。仕事もプライベートもキチキチではあるのですが、いつもの通り、「今」を大切に楽しんできます。
そんなことで、29日が臨時休業となってしまいました。
もしかして予定を組んでおられた方がいらっしゃいましたらゴメンナサイ~!
入荷しました!
本日、ようやく、グランボアのラージハブが再入荷して参りました。
とくに32Hはご要望にお応えできない期間が長くご不便をおかけしました。価格はやはり上げざるを得ませんでしたが、これでリムもハブも揃いましたのでしばらくは安心です。
お待たせしました!
5-6段用のハブもご用意できます。
28Hも可能です。
春ですねぇ。
春分の日を過ぎてめっきり暖かくなりました。
我が家の近隣でも今年の冬はしっかりと寒かったので、この暖かさで一気に芽吹いたり、花が咲いたりしています。そろそろ肩の具合も良くなって来たので走りに出たいところです。(結局、半年以上もリハビリしても二進も三進もいかず2月に手術を受けたのでした。トホホ、、、。)
さて、いろいろお知らせが滞ってしまっていましたが、明日からアイズバイシクルは台湾出張で3日間臨時休業をいただきます。親方がここ何年も地道に取り組んでいる後付けアシストユニットの開発がもう少しのところまで来ているので、今回の台北サイクルショーでの打ち合わせで一気に王手と行きたいところです。新たな壁が出現する可能性もおおいにありますが、それもまた進展。とにかくゆっくりではありますが、目指すところへは向かっていますよ!
あと、良いお知らせを一つ。
ずっと欠品していましたグランボアのラージハブがようやく生産を終え近日再入荷することになりました。32Hは特に完売していましたからホッとしています。また正式に入荷しましたらお知らせしますね!
アトリエではまた何本かフレームがメッキ待ち状態で止まっていますが、来月にはそろそろ出来上がりそうです。他には修理やモディファイも同時進行で進んでいます。
ひとつ紹介すると、こちらは問題のあるフレームを前三角だけ作り直してデモンターブルに改造した例です。
再塗装して、もう新品のような出来上がり。
これできるかな、というご相談もご遠慮なく。
ただし、できるだけご予約していただけると助かります。