ゴールデンウィークに
ゴールデンウィークが始まりましたね。28日は真夏のような暑い日でしたが好天気に恵まれてのスタート、皆さんそれぞにサイクリングを楽しまれたのでしょうね。
アイズバイシクルは休まず営業です。というか私は昔から世間の皆様が遊ぶときには仕事をして、世の中が仕事モードの時に遊ぶ生活をずっと続けてきました。このゴールデンウィークの直前も、久しぶりに専務の両親と共に自転車抜きで四国の観光名所めぐりをしてきました。自転車のツーリングでは有名観光地を避けてしまっていますから・・・今回は松山城・牧野植物園・鳴門海峡と名だたる観光地ばかりです。特に最後に乗った鳴門の遊覧船から見た渦潮は迫力満点でした。
こんな観光船もあるんですね。
今年からこの鳴門海峡に掛かる大鳴門橋に自転車専用道を整備する工事が始まるそうです。数年後には渦潮を眼下に自転車に乗ることが出来そうですね。
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さて、このGWの直前27日は東京の京王閣フリマに出店しました。
今回はエルスをはじめとする完成車ばかりをお持しての特別セールで、大勢のお客様においでいただき、いろいろな方とお話が出来ました。何台かはお買い上げいただけましたが、自転車にはサイズがあり、どんなに好みの自転車でもサイズが合わずに購入いただけない場合もございます。
そこで、それらを先ほどそのまま当店のショッピングサイトに掲載しました。残念ながらショッピングサイトでは消費税を付加せざるを得ませんがそれでも特別価格になっています。特に現在在庫のマラストーニにつきましては22万円均一と、自転車のスペック・コンディションから考えたら破格のお値段です。
どうぞこの機会をお見逃しなく、ゴールデンウィークをお楽しみください。
台風+残暑お見舞+告知
中部・関西を直撃した台風のあと、各方面からご心配頂きましたが、今回は幸運にも陸の孤島化することもなく平常でした。ありがとうございます。
でも、蒸し暑い。。。
もう、一気にバテる。。
京都のお盆の恒例行事、五山送り火も久しぶりに開催されて、全身で京都の夏を感じていますよ。いつもなら「早く涼しくなれ」と願う夏の折り返し地点ですが、今年は「久しぶりの元気な夏ももう後半か」と少し寂しい気もしています。
皆さま、たくさん遊びましたか?
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親方フレームはいよいよ60番台に突入です。
59歳でビルダーデヴューして、6年。単純に計算すると年間10台。最初のころの試行錯誤を考慮しても未だ1月に1台のペースです。順調といえば順調なのかもしれませんが、日頃「俺は100台しか作らへん。」と親方が自ら言っているのが、なんだか現実味が帯びてきます。。
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先日組みあがったステンレスフレームの完成車。
まだ納車前なので部分写真でスミマセン。
こちらは組みあがったばかりのルネエルス。
Yさん、大変お待たせしました。
新作の他にも希少なヴィンテージ自転車のレストアから、酷使されているツーリング車のオーバーホール、はたまたオリジナルパーツの製作も業務に織り込みながら進めています。
NCミランはただいま製作中で間もなくご用意できます。
Uさんの完成車もあともう少しで完成です。
あと、久しぶりにアンベールグランデが入荷しています。先日入荷したオオマエジムショモデルの白いフロントバッグと共にバッグ類が充実しています。
と、入荷の案内の後であれなんですが、来月は決算セールを企画中!!! 入門モデルとして好評なアラヤのツーリストをもっと親しみやすい価格で提供させていただこうかなと思っています。
良いのかな、書いちゃって。
あと、新しいカタログも只今製作中です。
なんとか来月には配布したい。
だって去年の9月に行った北海道のツーリングレポートですから。
それにいろいろ紹介したい自転車もありますし。
てか、もう、ホント、ブログ書いている場合じゃないのよ。。。
ハンドメイドバイシクル展
いよいよ今週末です。
今年は親方と専務で皆様のお越しをお待ちしています。
展示させていただく自転車の他、新しいパンフレットも出来上がっています。今回はツーリングの記事はありませんが、去年の大きのイベントのために製作したJBT号とCdM/PBP号の他、親方フレーム2台と大きなレストア仕事3台ご紹介できました。ハンドメイドバイシクル展ではもちろん、京都のアイズバイシクルでもご来店の方には無料でお渡ししていますので是非ご来店ください。ただし、3の付く平日が定休日のアイズバイシクル、今月は23日がお休みとなりますのでご注意ください。よろしくお願いします。
また、通販のご利用でもカタログがある限り、ご注文の品と一緒にお送りしていますのでどうぞご利用ください。パンフレットのみご希望の方は送料分の200円をご負担いただければお送りさせていただきます。
2018ポリージャポン行ってきました!
11月に入り、朝晩もすっかり寒くなりまして、体調管理に気をつかう今日この頃。
実は、10月の第3土曜日に毎年開催されているポリージャポンに初参加してきました。
親方は開催された年から唯一回の欠席を除いて出席しているため、イベントのことは私も聞いていましたが、詳細はわからず、自転車マニアの中のマニアの集いということしか認識がありませんでした。
簡単に説明しますと、ポリージャポンとは自転車で走るイベントではなく、「テーマ部門」と「レストア部門」からなるコンクールがメインで、各人が部門に沿った自転車を持ちより、発表、順位を競うといったものです。
ビンゴ大会、オカルトクイズ大会なども行われ、賑やかな雰囲気で楽しく過ごすことができました。 気さくに話しかけてくださった皆様、どうも有難うございました。
その中で、初参加ながら「レストア部門」であるおもしろい自転車を出展しました。
マニアに方にはご存じの方が多いと思いますSW製の子供車モモコNo.1です。
before
ニューサイクリングに完成秘話の記事が載せられており、親方は実際に走られているところを見ているそうです。
約30年経過して、なぜこの自転車がアイズバイシクルにやってきたのかといいますと、当時乗られていたオーナーの甥っ子さんが乗れる自転車がほしいとのことで持ち込まれたのです。
製造は1983年。当時のままのタイヤがついていますので、もちろん使えるわけがありません。普段店でレストアをする際はグランボアのタイヤに交換することでレストアを進めていきますが、この自転車はそうはいきませんでした。
まず、タイヤにサイズの表記がされていないのです。親方がニューサイクリングに記事が載っていたことを思い出し、早速読んでみるとそこには信じられない文面がありました。
試作タイヤを使用しており、1983年当時の時点で、3本しか存在しないタイヤをもとにフレームがつくられていたのです。
当然30年近く経過すればタイヤのサイドウォールの繊維がほつれてしまい、とても使える状態ではありません。
最初にして最大の難関が立ち塞がったのです。使えるタイヤはないか探してみるもののまったくの空振り。ブレーキ台座の付け替えも考えていたところ、グランボアのタイヤを製造していただいているパナレーサー社に相談しました。
オリジナルのタイヤを修理できるかもしれないとのことで、一度工場へ持ち込んでいただき、後日送られてきたタイヤを見て、親方も「おっ!これならいけるかもしれない」と一言。子供の体重なら耐えうるであろうと、最大の難関が解消されたのです。
試作のリム、タイヤをもとにフレームがつくられているのは驚きですが、他に使用されている部品も驚くものばかりです。試作のリムということで、20Hのリムが使用されているのですが、リアハブはシマノ社がその昔わずかながら製造していた幼児車用のコースターブレーキMITE、フロントハブに至ってはノーマルのラージフランジハブを旋盤で削り落として20Hのハブが使用されています。
フレームのパイプはレイノルズの軽量パイプがつかわれていますが、驚いたのはBBハンガー部の大胆な穴あけ加工。日付の刻印を逃がして穴をあけていることから、フレームが出来た後に追加で穴あけ加工をしていることがわかります。
わずかな長さですが、リアブレーキワイヤーが内臓加工されています。組み付けの時に気付いたのですが、中にガイドのパイプが入っていないため、はじめにタコ糸を通し、それをガイドに銅線を通し、銅線とブレーキワイヤーをハンダ付けしてと三段構えで通しました。
一番レストア最中に気をつかったのが、BB回りの作業でした。
フィキシングボルトがアルミなのは私でも数回使われているのを見たことがありました。ですがこの子供車はハンガーシャフトまでもアルミの中空シャフトなのです。もちろん替えはありませんので、細心の注意を払って作業しました。クランクも90㎜と特注のものが使用されています。
ハンドル回りですが、ハンドルとステムが一体となったSW製。そこに子供の手にフィットするよう小さく削り込まれたブレーキレバーが直付けされます。ブレーキはMAFACのジャッキーが使われていますが、小物がアルミのものに替えられています。
こうして綺麗にレストアされたSW製子供車。あらゆる部品が軽量加工されているこの子供車ですが、子供だからアルミで耐えうるだろうということではないのです。
after
私たちが乗る自転車は(個人差がありますが)だいたい重くても15~16㎏前後ぐらいでしょうか。10㎏をきる自転車にも多くの方が乗られていると思います。だいたい自分の体重の2割ほどの重さの自転車に乗っていることになります。
当時オーナーのお父様は市販されている子供車が、子供の体重と同じくらいの重さがあることに疑問を抱き、せめて子供の体重の半分くらいの重さの自転車に乗せてあげたいと願い、軽量化が施されているのです。
自転車乗りのお父様だからこそ、良い自転車を自分の子供にもつくってやりたいと願い、この子供車が生まれたのです。
はじめにこの自転車がモモコNo.1と紹介しましたが、その前に乗られていたNo.0とNo.1に続くNo.2が存在するのです。No.0に関しましてはこれもニューサイクリングに記事があがっています。
No.2に関しましてはNo.1の製作記事の中で少し触れられていまして、No.1は試作タイヤですが、12インチというサイズのタイヤがつかわれており、No.2は14インチのタイヤが使われているとしか情報がありません。フレームもどこの製造かわかっていない状態です。
というのも、No.2は現在オーナー様の手元にない状態なんですが、もし甥っこさんが成長したらNo.2にも乗せてあげたいということで、No.2を探してほしいとの要望も伺っております。
数年前の大阪服部緑地公園で行われているシクロジャンブルで見かけたかもしれないとのお声も耳にはしておりますが、詳細はわかっておりません。
もしNo.2に関しまして、わかることが少しでもあればアイズバイシクルまでお知らせください。
最後になりますが、タイヤの修復に全面協力していただきましたパナレーサー株式会社様、誠にありがとうございました。
ランドナーのオーバーホール
お預かりしていましたY様のランドナーのオーバーホールが完了しました。
この自転車はオーナー様が学生時代に当店でオーダーされたランドナーですが、部品の劣化により自走不可能な状態になってしまっていました。
今回は転勤先の北海道の大地で、再びサイクリングを楽しめるようにオーバーホールのご依頼を承りました。消耗部品と破損した部品を交換し、学生時代の思い出のランドナーが甦りました。
フロントキャンピー仕様のオーソドックスなランドナーです。
車輪はハブをオーバーホールして新しいスポークで組み直しました。スポーク交換は5000kmが目安です。破れたサドルも新調しましたよ。
破損したブレーキレバーは現行品を装着し、ブレーキシューとケーブルも交換しました。
ケーブルはグランボアではヴィンテージケーブルを標準的に使用しています。ライナー入りのこのケーブルは容姿が良いだけでなく、レバーの引きも軽くなるのでブレーキのアッセンブルに欠かせない存在となっています。
マッドガードは丸型のH50から亀甲パターンのH50Cに変更して、クラシカルな雰囲気に生まれ変わりました。ガードのパターンを選んで遊べる事もランドナーの魅力ですね。
グランボアではご予算に応じて、簡単なオーバーホールのご依頼も承っております。
ご自宅で眠っているランドナーはございませんか。暖かくなる前の今がチャンスです。
ご相談お待ちしてます!