謎の彼女
ヴィンテージの自転車を多く扱っていると、出所不明、だけど趣のある良いものというのが時々入荷してまいります。今回ご紹介してます自転車はそんな中でも、由緒ある工房の手跡がはっきりと見て取れ、縁あって当店で再度完成車の姿を取り戻すことができた自転車です。どんな方がオーナーだったのかは定かではありませんが、そのフレームが経てきた生い立ちみたいなものを思うとなんだかゾクゾクしてきませんか。
ところで、SKFのBBにつきまして、サプライヤーから大幅な値上げの通知を受けました。4月1日より13,860円(税込)となってしまいます。ご入用の方は是非今月中にお願いします。
お待たせしました。
しばらく欠品してました650B/36Hのリムがスカラベとパピヨン共再入荷してきました。それと、650x32Aのタイヤも本日入荷しています。お待ちいただきましてありがとうございます。それにしても今日はとっても寒いですね。日中でも我が家の近隣は氷点下! 猫たちもこたつに入ったまま出て来ようとしませんよ。
臨時休業のお知らせ
営業日カレンダーではすでにお知らせしておりますが、2月8日から10日は店長と大介は学生たちとのツーリングに出かけますのでお休みとなります。卒業生たちを送るこの行事、私の記憶では店長はインフルエンザで寝込んだ時以外は欠かしたことがありません。今年は伊勢を走るそう。いい天気になるかな。
ギャラリーページ、また少し更新できました。
年賀状紹介
今年もたくさんの年賀状をいただきましたが、どれも力作ぞろい。中でもH画伯のイラストがとっても素敵でしたのでご紹介します。

添えられたコメントがまた素敵です。

うーん、旅してるって感じ。
今年もどうぞよろしくお願いします。
ギャラリーページ、さらに進みました。ぜひ、ご覧下さい。
初納車
この間の火曜日、今年最初の納車がありました。
かなり力の入った仕事だったんですよ。イタリアの名車と言えばチネリやコルナゴなどがとても有名ですが、歴史があるだけにまだまだ一般に知られていない素晴らしい工房がいくつもあります。中でもグロリアは昔から店長が大好きな憧れのアトリエです。アイズには店長の影響でグロリアやマラストーニなどあまり知られていないイタリア工房のファンの方が何人もいらっしゃいます。
そんな中、今回、Tさんのご依頼で錆だらけのうえ、黒く塗られてしまっていたグロリアのフレームを完成車に仕立て上げるレストアをさせていただきました。

この工房のフレームの大きな特徴は三つ葉パターンの特殊なラグですが、ラグはクロムメッキでありながらパイプ部はニッケルメッキと、二種類のメッキが施されているのです。再メッキだけでも大変な作業なのに種類の違うメッキをどうやって施すのか、そこからレストアが始まりました。IRIBEさんにはフレームの修理修正をお願いし、すべての錆穴を埋めていただき、さらに当店のスタッフが何日もかけてフレームを磨き上げ、そして鍍金屋さんに手間の掛かる方法を使ってもらってなんとかオリジナルのメッキを再現し、デカールを準備して、仕上げの塗装ではTさんの思う色に仕上げるのに2度塗っています。もちろん当時のパーツ集めも大変な作業です。いろんな方に手伝ってもらっていますが、完成車の姿は店長の頭の中だけ。そして、多くの職人の手を経て、ほぼ一年をかけてようやく完成した姿は、まぁ、なんと、熱意が詰まった素晴らしい出来上がり。Tさんにも喜んでいただき、みんなが報われる日となりました。

この自転車は現在建設中のTさんの私設博物館の旗艦モデルとして展示されるとのこと。そりゃ、もう、力も入ります。新年早々いい仕事させていただきました。ありがとうございました。
ただ今、溜まりに溜まったギャラリーページの作業を進めています。そのうち、この自転車もアップしますので詳細はちょっとお待ちを。




