こんにちは、スタッフの前野です。
少し前の話ですが10月8~9日に開催された大津~新潟を走る600㎞ブルベに参加してきました。
前回のブルベは単独での参加でしたが、今回は初600㎞の友人(以後友人Sと呼ばせていただきます)も一緒です。彼とは大学時代同じサイクリングクラブに所属し、九州一周、四国一周を共にした仲です。今年からブルベに参加し、グランボアのランドナーで200、300㎞のブルベを完走しています。
コースは大津を出発して琵琶湖の湖岸を北上し、関ヶ原を抜けて岐阜から高山へ。高山から野麦峠で松本へ抜け、妙高高原を越えて上越へ。上越から先は日本海を左手に新潟まで走ります。このコースを40時間以内に走り切るのです。前半約300㎞は上り基調で、野麦峠を越えてしまえば峠はあるものの下り基調。後半約150㎞は海沿いの平坦路です。獲得標高は4800m、野麦峠を越えてしまえば完走が明るいコースプロフィールなので、2人揃って完走できると考えていました。
大津駅をスタートするのは午前6時、眠い目をこすりながら4時過ぎに自宅を出発して大津駅へ向かいます。

まだ暗い大津駅前には既に多くの参加者が。天気予報は曇りのち雨。天気予報を見て友人Sはなんだか弱気です。「自分は松本まで行ければ十分だ」とまで言っています。「どうにかして友人のやる気を引き出さねば!」と思いますが僕自身も、深夜に超える予定の野麦峠の気温、天候が心配でした。とりあえず友人Sが行けるところまでは一緒に走って、もし何かあったらその時決めることにして肌寒い大津駅をスタートしました。

【装備紹介】
フロントバッグの中にはゴール後に着る衣類、レインジャケット、防寒用のウールインナー、手袋、シューズカバー、予備チューブ2本、モバイルバッテリーなどが入っています。8月の北海道600㎞に比べると防寒具、輪行時の着替えなど荷物が多いです。携行するボトルは一本にして、空いたケージにはレインパンツを入れています。雨予報だったので、普段は使わないクロスカントリー用のチェーンルブを使用しています。
8月の600kmでは上下ルイゾンボべを着て走りました。今回の600kmは寒暖差が激しい10月開催のため、ウェアも異なっています。まず上はルイゾンボベの半袖ジャージゾーリンゲンとメッシュのアンダーウェア、アームカバーを基本とし、夜間に気温が低下した場合はメリノウールのアンダーウェアを着用します。ルイゾンボベのジャージはメリノウールが含まれているので、化繊のみのジャージに比べて快適に着用できる気温帯が広いです。下半身は荷物削減のため、1枚のビブブショーツで乗り切れるよう、裏地フリースの七分丈ビブショーツを着用しました。夜間、想定よりも気温が下がったらレインパンツを履きます。
ブルベは昼夜、天候を問わず走行するのでウェア選択はとても重要です。特に気温が低くなる秋~春の峠では遭難に繋がりかねないので自転車選び以上にウェアの選択が成否を決めます。

スタートしてしばらくの間は幹線道路を走行するので黙々と走ります。友人Sも調子が良さそうで、30km/h前半を維持しながら距離を稼いでいきます。関市を抜けるまでの約140㎞は交通量が非常に多く、とても気を使う区間でした。
関を抜けると山間を縫うようにして下呂方面へ向かいます。

ダム沿いを他の参加者と共に走ります。写真では確認出来ませんが、ダム対岸の斜面には民家が点在しています。普段走っている京都北山の景色とは異なる雰囲気で、旅情を感じます。

こちらは約190㎞地点の岩屋ダム。ダムの壁が岩で敷き詰められています。ロックフィル式ダムというもので粘土質のコア、砂や砂利で構成されるフィルター材、そして外側の岩から成るロック材の3層で構成されているそうです。なかなか見ることがないタイプのダムだったので友人と写真を撮りながら休憩します。ダムカードをもらってこなかったのが少し悔やまれます。
ここまで雨の勢いは弱く、レインウェア無しで進んできましたが、雨脚が強まりレインジャケットを羽織ります。この時点で午後3時、この先さらに雨が強くなる予報です。景色を眺めている僕の横で友人はリタイア後のことを考え、天気予報や帰りの電車を調べ始めました。

岩屋ダムの上から馬瀬川を臨む。
なかなか足を運ばない場所に来られるのも、ブルベをやっていて楽しいと思うポイントです。普段はダムを目当てにツーリングコースを組むことがありません。こんな景色を見ると、淡々と通り過ぎるのが惜しくて脚を止めてしまいます。

岩屋ダムを後にして交通量の少ない山道を進みます。走りながら今後の進退について話し合い、体調不良と天候悪化で友人SのDNF(Did Not Finish)が濃厚になりました。この時、僕は友人Sと別れて走り続けるか否か決めかねていました。

道の駅馬瀬美輝の里で足湯につかります。岩屋ダム以降、友人Sは体調不良で走りに覇気がありません。この先、別れて一人で進みことも考えましたが、折角予定を合わせて走っています。今回はブルベの完走にこだわらず、楽しく走ることを優先して自分もDNFすることにしました。

DNFを決めて鉄道や宿がある町に着くまでは自分の脚で進みます。ブルベではリタイアした人を回収するためのサポートカーは用意されていないので、リタイア後も自己完結しなければなりません。

下呂の市街地に到着し、DNFの連絡を主催者に入れて急いで宿探しです。時刻は16時過ぎ、3連休初日ということもあって、空室を見つけるのに難儀しました。
10軒近く電話して部屋を確保。布団と風呂で英気を養い、明日以降の行程を計画します。下の地図は1日目の走行ログです。
友人Sも宿に入って体調が回復したようで、2日目は下呂から高山へ抜けて天生峠を越え白川郷へ。白川郷で茅葺集落を観光し、五箇荘から砺波、金沢まで走ることに決めました。金沢で輪行してその日のうちに京都に帰る計画です。
2日目は飛騨までブルベとほぼ同じ道を走って高山へ抜けます。途中に野麦峠への分岐がありました。もしDNFしていなかったら深夜に大雨の中、同じ場所を通過していたかもしれません。写真はトンネルを迂回して走った旧道です。交通量ゼロ、川沿いの静かな道を満喫しました。ブルベ中と比べて頻繁に立ち止まって写真を撮り、走るペースもスローになりました。友人と他愛もない話をしながら景色を満喫し、のんびりペダルを回していい気分です。まだ午前中で、時間に余裕があって気楽でした。のんびりサイクリングが後半に響くとは思いもせず…

2日目のメイン、天生峠です。飛騨から合掌造りで有名な白川郷へ抜ける標高1289mの峠で、国道360号線上に位置しています。登りの飛騨側は細かいヘアピンが多く、路面は比較的きれいです。下りの白川郷側は落石、落ち葉が路面を荒らし、全体的に頭上は樹木で覆われており薄暗い道でした。

序盤は九十九の急こう配が続きます。

標高を稼いでいくと勾配は緩やかになり峠に近づいていきます。紅葉シーズンに行ったら絶景が期待できます。峠には天生湿原と籾糠山への登山口が設けられ、車とバイクの往来も少なくありません。

峠に到着して少し休憩した後、ウインドブレーカー代わりにレインジャケットを羽織って白川郷へ下っていきます。この白川郷側の下りが落石と大量の落ち葉、枯れ枝でスリリングなダウンヒルになりました。

天生峠を下ると白川郷の入り口に合流します。実は以前もブルベで白川郷に来たことがあったのですが、その時は深夜に通過しただけ。暗闇の中、茅葺集落のシルエットがぼんやりと見えただけだったので、今回初めて白川郷を見学することが出来ました。ここで昼食をとります。

午前中のまったりサイクリング、天生峠と白川郷見学で時間が押してきました。白川郷を出た後は前日のブルベと同じか、さらに速いペースで先を急ぎます。何せこの日のうちに京都へ帰ると決めたので、終電金沢駅発20:30に間に合わせなければなりません。実は2日目の走行距離は天生峠を含んだ約180㎞、午前中にまったりサイクリングをしていられるほど短い距離ではなかったのです。

僕たちが先を急いでも登り坂が平らになってはくれません。「昨日のブルベよりもしんどいな~」と嘆きながら坂を上っていきます。

南砺に到着したあたりで日没を迎え、2時間ほどナイトランをして金沢駅に到着しました。初日は日没前にDNFを決めて宿に入ったので、ナイトランをした2日目の方がブルベの雰囲気があったかもしれません。

金沢駅に到着したのは19時過ぎ。急いで輪行すれば終電より1時間早い電車に乗れそうだったので10分ほどで輪行、急いで特急に乗り込みました。京都まで約2時間、友人と乾杯して今回のブルベの反省と思い出を語り、帰路に着いたのでした。
今回はDNFに終わりましたが、楽しくツーリング出来たので結果オーライ。完走にこだわる事も大事だと思いますが、楽しく走って無事に帰ってくるのが一番です。
今年はエントリーしたブルベが少なく、スーパーランドナー獲得を逃しました。来年は出走回数を増やして、スーパーランドナー獲得+1000kmブルベに挑戦しようと思います。
ここのところいろいろ忙しくって、いろいろ入荷したり、出来上がったりしてるというのにご案内が遅れておりました。。。
まずは、完成車のページ。
まず目を引くのは先日サイクルモードで展示しましたグランボアのヴィンテージモデルですよね。そうなんです。ようやくショッピングサイトのページが出来上がりました。グランボア第一号が1996年ですので今年がちょうど20年目。オリジナルパーツもこんなにそろえる事ができました。変速機とライトとサドル以外はすべて現行品で組まれた、見て良し、乗って良しの一台です。価格も既に特価となっています。是非、ご検討いただければと思います。
また、こちらは少し前からアップしてあったのですが、まったくお知らせしていなかったのできっと初めてご覧になる方もいらっしゃるんではないでしょうか。マスプロ車を掲載するのは初めてかもしれませんが、このアラヤのツーリストの価格には驚きました。グランボアではほんの少しグランボアのエッセンスをプラスしてご案内しています。サイズは3種類しかありませんが、サイズが合えば入門用として申し分ない一台です。
そして、ヴィンテージのページ。
こちらも先日サイクルモードでお披露目したものをアップいたしました。2台のマラストーニは戻ってからすでに売れてしまいましたが、まだサイクルモード来場者を唸らせたエルスもゲランもビアンキもプジョーもありますよ。是非、ご検討ください。
あと、部品ではずっと欠品していたバッグサポーター各種、クロモリステム、キムラのタンケンライト、グランボアの輪行袋などすべて再入荷しています。
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この間のお休み、両親を連れて別子銅山と小豆島観光に出かけていました。紅葉は少し盛りを超えた感じでしたが、良いところでしたよ。

今度は是非自転車で行きたいな。
先日は、京都サイクルフェスタにお越しいただきありがとうございました。初めての出展でしたが、とても有意義な1日でした。

天気が良すぎて眩しすぎるくらいの晴天!
「お店どこですか?」と聞かれ、「仁和寺の交差点近くのバス通りにあるガラス張りの・・・」と答えると、「あ!あそこですか!」と驚かれることも多々。やっぱり自ら外に出ていくって大切なことなんですね。


京都サイクルフェスタは、1日で4回入れ替え制の試乗メインのイベント。1回の人数が概ね限られていることや、運営スタッフの皆様が試乗前に説明会をしてくださるなどきめ細やかで、安心してゆっくりと自転車に乗っていただくことができました。お客さんにとっては、試乗のための順番待ちをしなくてもたくさん自転車に乗れるところが良いですね。運営スタッフの皆様、どうもありがとうございました。
お昼休みの時間帯には、出展ブースのスタッフによるエキシビジョンレースも白熱!グランボアからはもちろんチョコ君がランドナーで出走!
スタート前。光る泥よけが目印です。

チョコ~!

ファイト~~!!
レースを見るのは初めてで、すごく面白かったです。一緒に応援してくださったN様、S様ありがとうございます!
アイズバイシクルの地元京都で、こんなふうに皆様とお会いできる機会は、本当に貴重で楽しい一日でした。
エトワールに試乗してみたけれどお勧めのERモデルに乗ってみたい、700Cランドナーを試乗したけれど650Bにも乗ってみたかったという方、ぜひ次は実店舗アイズバイシクルへ!
11月は、23日以外はすべて営業しております。スタッフ一同お待ち申し上げます。
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さて、徐々に秋も深まってまいりました。
次はこちら!ご遠方からもご参加いただけるように、集合時間を当初より1時間遅く設定し直しました。ぜひたくさんの方にご参加いただければ嬉しいです。
【タンデムラリー】
日時:11月23日(水・祝) 10時30分 集合
★集合場所などの詳細は直接お問い合わせください。また、参加をご希望の方は必ずご一報お願いします。
タンデムラリーはソロでもご参加いただけます!前回同様、スタッフもソロで走ります。距離はおよそ35キロと短いので、一日ツーリングが初めての人にもぴったりです。ちなみにこんなところを走ります。
初夏は緑の田んぼがとてもきれいでした。秋の丹波高原はどんな景色が広がっているでしょうか。。
楽しみですね!
こんにちは、スタッフのチョコです。
さて、サイクルモードの前日、11月3日木曜日文化の日は京丹波でアイズラリーでした。こちらもとても沢山の方に集まっていただきとても賑やかなサイクリングとなりました。少し遅くなってしまいましたが、コースなどご紹介しておきます。
コースは峠を2つ越える49km、獲得標高800mの丹波を満喫できるコースとなっています。お昼ごはんはコース中盤にある三和荘でいただきます。帰りは丹波道の駅「おばあちゃんの里」近くの黒井駅から輪行で和知駅まで戻るグループと、復路45kmを自走で戻るグループに分かれました。
朝9時、道の駅和から出発します。総勢29名の大所帯、橋を渡る様は壮観です。

由良川沿いを少しだけ走ると南西へ向きを変え早速上りが始まります。由良川沿いに谷が形成され、谷を上っていくと見える景色は北山のそれと異なり新鮮でした。

本日1つ目の峠、奥山峠へ向けてじわじわと標高をあげていきます。

今回の目玉は三春峠でしたが奥山峠も走りやすくて景色のいい峠でした。途中で写真撮影、自転車談義を楽しみながら上っていきます。

最後尾の親方とはるみさんも頂上に到着しました。横では皆さん自転車談義に花が咲いています。

奥山峠を下ったところにある大原神社で休憩します。この時点で時刻はまだ10時半。まだ走り始めて1時間半ほどしかたっていません。アイズラリーでは異例のハイペースではないでしょうか。

大原神社で休憩中、空が暗くなってきてポツポツと。午後も天気が崩れないか心配でしたがお昼ご飯の間に回復してくれました。大原神社で天候回復を願った甲斐がありましたね!

三和荘で昼食休憩をとって午後の部スタートです。
田園地帯を抜けて今回のメイン、三春峠へ向かいます。それにしても皆さんハイペース。もっとゆっくり走っていただいて大丈夫ですよ。

三春峠を上っていきます。天気も回復して親方とはるみさんもごきげんです。

三春峠は京都府と兵庫県の県境になっています。

三春峠の石碑前で記念撮影です。上ってきた峠のピークに石碑や峠の看板があると嬉しいですね。

三春峠を下って道の駅丹波おばあちゃんの里で一旦解散です。このとき時刻はなんと14時過ぎ。黒井駅からの輪行に予定していた列車の時刻は15時12分と16時12分でしたので、充分間に合いました。

親方たちは15時12分で。

道の駅で軽食をとられてゆっくりされた方たちはその後の16時12分で戻られました。



輪行は30年ぶりというMさん。ですが、学生時代から傷一つなく乗り続けておられる自転車で何度も輪行ツーリングをされているという伝説の輪行マスターです。本当はじっくりお手並みを拝見したかった。(はるみレポート)
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さて、他の方々はというと。。今回のアイズラリー、企画当初は輪行サイクリングのはずだったのですが約半数の方が自走で帰ることに。
ここまで概ね50km、帰りも自走したら90km越えですよ。皆さん走るの大好きなんですね。嬉しいです!
帰り道も親方特選ルートですので幹線道路を走って和知まで帰るなんてことありません。とても雰囲気のある山道を進みます。

日没が近いので休憩は短めに進みました。しんどかった方もいたかと思います。ごめんなさい!

由良川沿いに出たら道の駅までもう少し。皆様の協力もあって日没とほぼ同時にスタート地点の道の駅和に戻ってくることが出来ました。

今回のアイズラリーは日の短い季節にかかわらず走り応えのあるコースでした。特に和知まで自走で帰った皆様、90kmお疲れ様でした。輪行で帰られた方も楽しんでいただけたでしょうか。復路自走では道を知っている方がリーダー代行をしてくださったおかげで後方のサポートに回ることが出来ました。皆様の協力無しでは集団走行は難しかったでしょう。ご協力ありがとうございました!
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今回、初参加のTサンがアイズラリーの様子をビデオにまとめてくださいました。興味のある方は是非ご覧ください。ありがとうございました。
急に寒くなり、山々も色づき始めた京都。サイクリングには良い季節になりました。
ですが、今週末は朝サイお休みです。スミマセン。
その代わり宝ヶ池自動車教習場で開催されるサイクルフェスタに初出店の予定です。物販もありますが、試乗メインのイベントでグランボアでも今年のカタログに掲載しているなっぱのピスタッシュ号や大介店長のフレンチグリーンER700など試乗車としてお持ちします!ランドナー、特にグランボアの乗り味を多くの方に体感いただければと思っています。
試乗をご希望の方は事前の申し込みが必要で、イベントホームページを見ると既に完売の様子。。。ですが、各ブースで登録無で乗れるモデルの用意もあるようなので、是非遊びに来ていただければと思います。

ご来場お待ちしています。




