樺太旅行以来すっかり船旅に魅力を感じた私は、佐渡島に訪問することに決定しました。佐渡島は沖縄本島に次ぐ面積を有しており、1周すると200km程あります。国際トライアスロン大会や佐渡ロングライドというサイクリングイベントも開催され、自転車には馴染みがある島といえるでしょう。旅行中も「トライアスロンの練習か」と数人に声をかけられました。
本州から佐渡島へのアクセスは北から新潟港、寺泊港、直江津港からの3通りあり、その内フェリーは新潟と直江津から出ています。今回は直江津港発の高速カーフェリー「あかね」に乗船しました。ちょうど小木港でアースセレブレーションという祭の開催中で多くの外国人とすれ違いました。船は今年の4月に就航したばかりのオーストラリア製の新造船で、直江津―小木間をわずか100分で結びます。11月3日までキャンペーン中で名前が「あかね」さんの方は記念品がもらえるそうです。
酒蔵見学と佐渡随一の名所佐渡金山を観光し、この日は両津の旅館に1泊することにしました。翌朝、道の駅「芸能とトキの里」に移動します。この道の駅以前は物産館、展望レストラン、そしてロボットが能を演じる能楽館があったそうですが、現在は閉鎖され大学の施設になっています。トイレと駐車場は使用できるので車を置き、雨が振りだした為ヤッケを着て出発します。
道の駅を出発する
県道81号線を北西に進行し、佐渡島の最高峰金北山の北にあるドンデン山に登ります。両津の港町、加茂湖が見下ろせる急勾配のワインディングが続き、かなり気合が要ります。峠には山荘があり山頂からは鳥海山や立山連峰が一望できるそうです。この日は残念ながら天候不良の為展望はありませんでしたが、登り甲斐があると思います。外海府の国民宿舎に1泊し、景勝地大野亀に向かいます。
外海府海岸を北上します。日本海の荒波で削られた独特の地形に岩をくり抜いたトンネルが続き爽快に走ります。
トンネルが続く海岸線
大野亀は標高167mの1枚岩で迫力があります。5月下旬から6月頃にはトビシマカンゾウという黄色の花が一斉に咲くそうです。訪れた8月下旬は草原でしたがとても開放感のある場所でした。
大野亀を望む
温泉で旅の疲れを癒し、最終便の「あかね」で北国佐渡を後にしました。今回はカーサイクリングで佐渡を楽しみましたが、新幹線輪行してフェリーに乗船するのも面白いと思います。関西方面からは北陸新幹線上越妙高駅から直江津港に連絡バスが出ています。また、佐渡には配流された日蓮にゆかりがある寺社や霊場も多数存在し、史跡めぐりも可能かと思います。次の旅に夢が広がります。
グランボアタイヤにチューブラータイヤが仲間入りしました。
以前よりヴィンテージロードに使える太目でスキンサイドのチューブラータイヤはグランボアにとっては課題のひとつでした。そんな中、親方が選んだタイヤメーカーは日本の繊細な技術で作り上げるソーヨータイヤ。なんどか作ってもらっていたグランボア仕様のシームレスチューブラー「アップストリーム24」で、その性能は確認済みです。今回はラベルを控えめにしてグランボアモデルとして名前を新たにしました。
アミアータとは友達の意味。皆様に末永く親しんでもらえると嬉しいです。
欠品してましたアルミバーエンド、本日再入荷しています。
欠品してましたTAのリングやサンエクシードのクランク、旅する自転車の本など再入荷しています。あと、クールストップのシューも今ならすべて在庫ございます。
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そして、夏のツーリングに出かけている学生アルバイトのブンちゃんとファー君から。
今まで学生たちがわざわざ旅先からお菓子を送ってくれるなんて、まず無いことなので驚きました。お菓子のネーミングでアイズを思い出してくれたんだね。ありがとう!
そして、先週、佐渡にツーリングに出かけていた店長のお土産は。。。
彼らしい、しぶーいパッケージの美味しいお菓子。
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大介店長が紹介されたウラバス、まだご覧いただいてない方は是非。今見たらサイト内記事のウィークリーランキング1位に輝いてました!
先日、親方に新しい自転車を作っていただきました。その名もピスタッシュ号!(色の名前です。ピスタチオです。)
学生時代からずっと私の走るペースはゆったりまったり、のぼり坂ともなると蛇行しまくりの「もったり」サイクリングでした。そんな中で親方が考えて下さったのが「軽量フレーム」と「軽いペダリング」です。

▲ピスタッシュ号(左)とはるみさんのTypeER 700Cランドナー(右)
グランボアのセミオーダー車TypeER。ピスタッシュ号は泥除け・キャリアが付いた状態でなんと重量10.9キロ!650×42Bという太いタイヤサイズで10キロ台です。
学生時代から乗っているランドナーを持ち上げて運ぶときと比べると、拍子抜けするくらい軽くて驚きました・・・!せーのっ、と持ち上げなくていい自転車に感激!これは、フレームを作る基となるパイプの厚みが当時作った入門モデルのランドナーより薄いからです。(ちなみに学生時代に作ったランドナーは13キロほどありました。)
また、以前からビンディングペダルを使えば楽になるよと勧められていたのですが、ビンディングは速く走りたい人が使うもので、靴の裏に付けるクリートという金具が自転車を降りたときに歩きにくくて、両足がペダルに固定されるなんて自由に動けずじれったい、というイメージがありました。私はゆっくり走るのが好きだし、クリートが歩くたびに地面に当たってコツコツ音が鳴るのも嫌だし、立ち止まりたいところがあったらすぐ自転車を停めたいし、、、とビンディングペダルを使うことは自分には合わないと思っていたので、今までトークリップも使わず、ベタ踏みで自転車を漕いでいました。
が、今回ピスタッシュ号のペダルがWellgo RINKOペダルだったのでビンディングペダルに初挑戦。
ビンディングの装着と脱着は、コツが分かれば難しくありませんでした。とくに脱着はもっと苦労するものだと思っていたのですが、足首を普通の力でクイッとひねるだけで簡単に外れました。
また、足がペダルに固定されているという感覚はぜんぜんありませんでした。景色のいい場所で止まって写真を撮ろうとしたときに、ビンディングだったことを忘れていてあやうく転びそうになったくらいです。また、自転車を降りてコンクリートの舗装路を歩くときも思っていたほどコツコツ鳴らず、クリートが付いている部分の違和感もなかったです。
一番驚いたのは、店長に言われて気づいたのですが、「今日蛇行してないじゃないですか!」
そう、栗尾峠を蛇行せずに登っていたのです!しかもギア(これも44×28と軽いギアにしてもらいました。)がまだ2段階も残っていたんです。

ビンディングペダルを使ってみて、今まで自転車を「漕ぐ」という動作が、ひと漕ぎひと漕ぎヨイショ・ヨイショとブツ切りの動作だったことが分かりました。ビンディングを使うと、両足が流れるように「回転」しました。この足元の感覚の違いはとても印象的で、自転車を颯爽と漕げる人はいつもこんな感覚を味わっているのかなぁ、それは気持ちいいはずだわ・・・と心の中で考えていました。

京北までの往復はいつものとおり店長のサニトラに便乗。
18歳のときにランドナーを作って大学の4年間汗だく乗っていましたが、軽やかに心地よくランドナーに乗りたいと思う28歳の私には、この軽量TypeERがとても相性の良い自転車だという予感がしています。










