タンデムラリー改めタンデム学会!?
11月もそろそろ終わり、いよいよ12月、一年も終わりです。今年の紅葉もまずまずでしたが、あっという間に葉を落としてしまいましたね。皆様、秋のツーリングは楽しまれたでしょうか?
11月23日は第2回タンデムラリーでした。

タンデム7台、ソロ10台、総勢24名!
この日の京丹波は夜間の雨がようやく上がってはいたものの気温は低く、午後からは再び冷たい雨がパラパラ降り出したりでちょっと残念なお天気でした。ですが、ドタ参3名を含み、楽しい一日となりました。お集り下さいました皆さまありがとうございます!
コースは春のときとほぼ同じ。ですが、ご遠方の方々も参加していただきやすく集合時間も1時間遅らせました。それに、ランチの場所とお茶の場所を変えてプランニングしましたよ。水曜日はお休みのところが結構あって要注意なんです。
予定していたコースは概ね35km。
晴れていればのんびりおしゃべりしながら走るにはちょうど良い距離だったのですが、生憎のお天気でランチを頂いた後はショートカットして、結果20kmほど走っただけとなりました。ただでさえ短いコースなのにショートカットしてしまってはほとんど食べてるかお茶してるか。。。。
こんなんで良いの!? 良いのです。良いのです。楽しかったんですから。
スタート前。

今回参加のタンデムで春のときとは違う車体が4台集まりました。内3台がほぼ初ツーリングの組みあがったばかりの車体。もちろん、公道に出る前に駐車場で念入りに試乗です。
特にこちらの芯芯595mm/585mmのエルスの特大タンデムは男性二人で初参加!しかもお二人ともタンデム初めてです。だ、大丈夫でしょうか。。

キャプテン側(前)にMさん、ストーカー側(後)にHさん。どちらもソロでしたら超ベテランのお二人です。
こちらはお試し乗りのKさんとFさん。

Kさんはつっかけがトレードマーク。(≧▽≦)
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しばらく、男たちがキャーキャー言いながら乗っていたのですが。。。

ガガガッ!
異音と共に飛んで来る大介店長。

親方も出動して調整します。。なんとかなるかな??
まあ、なんとかならなければ、途中で収容します!
という感じでボチボチスタート。

タンデムとは二人乗り自転車のこと。2人のケイデンス(ペダルの回転数)を合わせてペダルを漕いでいきます。足が合えば登り坂も二人分の脚力でスイスイです。
ですが、キャプテン側は二人分の重さを乗せた自転車をコントロールしなければならず、ソロで乗るよりずっと上半身を使います。スピードも出るので利かないブレーキのタンデムの操縦はかなり怖いものがあります。車体は前後ゆったり設計されているものもあれば、競技用でホィールベースを短く設計されていて、ストーカーがキャプテンの背中にへばりつく様なポジションになってしまうものもあります。そんなので2人力で走るとソロでは味わえないスピードが出るのでビックリする事があります。慣れていないとこれまた恐怖を感じる瞬間かもしれません。私は普段ヘルメットは被りませんが、タンデムのときは時々欲しいなと思う事があるくらいです。
後のストーカーはブレーキも変速機もハンドルも与えられず、ただただペダルを回すだけでほぼ何の主導権もありません。その代わりといっては何ですが、私は時々退屈してくると両手を離して背中を伸ばしたり、振り向いて写真を撮ったり、景色をボケーと眺めたり、日頃ソロではできない事をしたりしています。
ようするに、ソロとはちょっと楽しみが違う乗物なのです。
たくさんで走ると壮観です。

ですが。。。
走り出して30分ほどでしょうか。。。
MさんHさんペアにトラブル発生。メンテナンスしたばかりのフリーが完全にフリーになってしまいました。。。おまけにブレーキワイヤーまでかつて店長も親方も見たこと無い場所で切れてしまいました。。。このタンデムには前後のセンタープルブレーキのほかに後にドラムブレーキがセットされていて、切れたのはそのドラムブレーキのワイヤーでした。
走行不可。残念。ここまでです。。

なぜかな。。。フリーもほぼ新品だったしメンテナンスもしたばかり。メンズの馬鹿力ばかりではなさそうです。。。
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【フリーになってしまったエルスのフリー】
店で蓋を外して分解したところ、見た目には異常なく、爪も正常に動いている状態でした。原因が分からず、店長がバラバラにしたフリーを前に長らくあーでもないこうでもないといじっていて、ようやく出した結論は。。。

【爪ではなく、ラチェット】

(右がほぼ新品のシクロ、左が今回のフリーのもの。)
新品に近い別のシクロのラチェット部と比較しますと今回のフリーのラチェット山が低いことがわかります。さらに強い漕ぎ出しの力によって爪がラチェット山の一部をなめてしまっていて、爪が引っかからなくなってしまっていたのです。当初使用上の摩耗により山が低くなっているのかと思いましたが、在庫のフリーボディのいくつかを調べますと旧いシクロのフリーに比べて新しいシクロフリー(コンペティションやシクロ72)のラチェット山は低くなっています。明らかに製造上の変更がなされているようです。
そして、実はこのフリーホイールはシクロではレアなタンデム用のフリーホイールでした。

(左が普通のシクロ、右が今回のフリーのもの。)
普通のシクロフリーは2つの爪がラチェットに引っかかって駆動力を支えているのですが、タンデム用に作られたこのフリーではそれが倍の4つで、よりしっかり駆動を伝えるようにできています。これらの事は実際に分解してみませんとわかりません。ですが、見た目が一緒でもタンデム用にはこうした特殊なパーツが使われています。
今回のトラブルは元々のボディの山が低く作られていたのと、爪の多さが摩耗を早めてしまった結果と推測されます。普通ではありえないトラブルがタンデムには起きるものですが、今回のトラブルは私たちも初めてです。勉強になりました。(親方)
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さて、再スタート。
店長には車を取りに戻ってもらい、MさんHさんには車で伴奏してもらうこととなりました。寒い一日でしたが、時折陽が差すととてもきれいです。

私たちは今回ルネエルスのシャンテルーというモデルで参加しました。ホィールベースを短く設計した競技用モデルです。ついついスピードが出て暴走してしまうので要注意。ですが、どんなにスピードを上げてもKさんが静かについていてビックリしました。流石です。
大阪から初参加くださったAさまご夫妻。
3日前に組みあがったペガサスのタンデムでご参加くださいました。車体は初ツーリングでしたが、ライダーはタンデムに慣れていらっしゃって息ピッタリでした。

京都府のタンデム走行認可に尽力してくださったSさん。春はどうしても都合がつかず断念されましたが今回は念願叶いました。ご自身でコツコツ組上げられたTOEIのタンデムも調子良かったですね。

Y様ご夫妻。春と同じジャックテイラーのタンデムでしたが、ライダーの秋冬ファッションで更にエレガントですね。

K様ご夫妻はいつも素敵な笑顔を見せてくださいます。

タンデムベテランのO様ご夫妻。うしろはこれぐらい力を抜いて乗らなくちゃ。。とは思うのですが。。。

さぁ、お昼ごはん!


今回は丹波ワインさんでお昼のコースをいただきました。デザートまでで3,000円。ちょっと奮発しました。
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ゆっくり時間掛けて昼食をとり、表に出た頃にはパラパラと冷たい雨。

あちゃー。
でも、あえて無理する必要も無いので素直にショートカットコースを行きます。来年は良い天気に恵まれますように!

ソロでご参加くださったUさん。
Fさん。


NさんにNさん。ソロの方々にはちょっと走り足りなかったかもしれませんね。

今年から取り扱いを始めたリアバック。タンデムにピッタリです。少しの雨ならジルのバッグは大丈夫なんですよ。中まですぐに浸みてきたりはしません。でも、後でシッカリ乾かして、革の部分はオイルなどで保湿しておいてくださいね。
さぁて、オーブでお茶して帰ろう。

来年はまた春に企画する予定です。なんだかランチのときの話の流れでタンデムラリーをタンデム学会にしよう!なんて話が出て、何だか皆その響きが気に入っています。
タンデムをお持ちの方、興味のある方、どうぞお気軽にご参加ください。希少なタンデム自転車を今後も末永く楽しく走らせるためのノウハウを共に研究しようではありませんか。お待ちしています。
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ところで、スタッフ紹介のページ、新しくなりました。今年の新入社員ともども、どうぞよろしくお願いします。
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