シュエット on ユーラシア
12月某日、学生アルバイトのF君が通学に使用するBSユーラシアのブレーキが効かないと相談がありました。彼のユーラシアは82年式グランスポルティーフ(EAG-S1)というモデルでセンタープルブレーキ直付仕様の車です。台座にはダイアコンペ610が鎮座しており制動力に問題があるように見えませんが、リアブレーキに違和感があります。よく見るとダイアコンペのマークが左に寄っています。
ピポット台座のピッチを採寸してみるとフロントは64mmであるのに対し、リアは70mmもあります。確認のために店にあったフレームとお客様のフレームも採寸しましたが同じピッチでした。ピポットのピッチはブレーキの設計により決定しており、設計寸法でなければ本来の性能が発揮されません。因みにダイアコンペの設計寸法は65mm、シュエット2632(マハックレーサーと同じ)は62mm、シュエット3642(マハックライドと同じ)は75mmです。
またブレーキが効かない要因として、アームの剛性、ブレーキシューゴムの性能、劣化などが考えられます。そこでシュエット2632をフロントに、ラージサイズのシュエット3642をリアに装着して走行テストを実施してみました。
結果は、、
驚くほどよく止まります。特にリアの制動力の向上は著しく、ロックするほど効きました。設計寸法は異なりますが剛性が高く、トーイン調整ギロチンによりブレーキシューの確実なセッティングが可能なシュエットは、ユーラシアフレームともマッチしたようです。F君も大満足のご様子です。
本日より、シュエットforユーラシアスペシャルセット、シュエットforユーラシアスペシャルセット(モダン)を販売いたします。内容はフロント用2632アーム、リア用3642アーム、チドリ、ブレーキシュー、ギロチンセット、アーチワイヤー、真鍮ワッシャー、スプリングのフルセットです。
剛性のあるブレーキで確実な制動力を得られます。ユーラシアオーナーの皆様、愛車のグレードアップにいかがですか。
ユーラシア組付例フロント
ユーラシア組付例リア
*撮影に使用したシャンパンゴールドのフレームは再塗装後アッセンブルして販売予定です。もちろんブレーキはシュエットで。
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