アイズの独り言

2019.09.05

2019コンクールとパリブレストパリ 2

8月14日(水)

夕方フランス着。

レンタカーを借りて早速サンジェのお店へ。そしてそのままオリビエと夕食を共にしてからㇾバロワで一泊しました。翌朝はエルネストのお墓参り。お盆だしねぇ、なんて言いつつ朝のお散歩。

 

 

 

8月15日(木)

午後、スタート地近くの連泊予定のレンタルハウスへ移動しました。早速コンクール本戦車の組み立てを済ませ試走へ。前野は5時ごろから走りはじめて2時間半で70キロほど走って帰ってきましたよ。この時期フランスは夜8時くらいまで明るいので助かりました。

本番と同じように試作のバッグをつけて走るのはこの日が初めてでした。ようやく形になった本戦車に嬉しそうです。試走から帰ってきた前野は「今までで一番いいです。すごく走ります。」と。

よしよし、後は本番を待つだけだね。

 

 

 

 

8月16日(金)

この日からコンクールのプレゼンがフランスチームから始まりました。予定では30チームが参加する予定でしたが、リストには29チームしかありません。8/16は15チーム、8/17は14チーム、8時30分から30分おきに順次行われました。呼び出しは特にありません。決められた時間の少し前に指定された場所に出向くだけです。プレゼンが公開されるようならぜひ見てみたいと思っていましたが、審判へのプレゼンは非公開でした。

ですので、前野は朝から予備車の用意を整え終日コースの下見へ。

どんなコースを走ったんだろうね。あとで本人にレポートしてもらいましょう。

グランボアではこのようにコンクール本戦用と予備車の2台を用意していきました。万が一、コンクール用の自転車にトラブルがあったとしても、せめてパリブレストパリには出走できるようにと考えていました。親方はこんな時はとても用心深いんですよ。

 

 

そして、サポート隊は買出しと会場の下見、そして取引先へのご挨拶。

 

おなじみサンジェ。

 

オリビエも元気です。

 

 

 

こちらはイデアルのスタンド。

JBT用にすでにチタンレールの軽量モデルは送ってくれていたのですが、色がより合うようにと黒のバージョンも作ってくれていたのです!この日出来立てのスペシャルサドルを渡されて、前野はなんと新品の革サドルでパリブレストパリを走破しました。前野のお尻がすごいのか、イデアルがすごいのか。。。革サドルはなじむまでが大変でと思う方もいらっしゃるでしようが、いくつものイデアルのサンプルサドルを使わせてもらっている前野にとってイデアルの新品サドルは特に警戒するものではありません。革はしっかりと厚いのに本当になじみが良く快適に体を支えてくれます。しかも、このチタンレール、アルミのクロワッサン、アルミリベットのスペシャルモデルの重さはなんと350グラム! Good job! IDEALE!

 

 

 

 

【懇親会】

その日の夕方はコンクールマシンを運営するAAC(Association des Artisan du Cycle)主催の懇親会がありました。

AACは日本語に訳すと自転車製作者協会でしょうか。このコンクールは最初1ショップがけん引する形で始まりましたが、今回から本格的にこの協会を発足させ、ハンドメイドの自転車を製作するビルダーやショップなどかが会員となり、フランスの自転車産業の発展を目的にコンクールを運営するようになりました。今年でこのコンクールも4回目。グランボアはそのうちの2回に参加したわけですが、自分たちに置き換えると自分たちの技術やアイデアをさらに深く考えて磨き上げる良い場になっている事に間違いありません。いろんな考え方があり、いろんな思惑もうごめいている中、勝ち負けにこだわりすぎず、ただ真剣に正直に取り組むことがコンクールを面白くするカギだと信じています。

地元のサラミやチーズ、手作りのお惣菜、パン、ワインなどが並びました。楽しかった。この手作り感がイベントを優しくしているように思います。因みに私たちはあられなどが入った小袋の所謂「酒のアテ」をお持ちしました。このパーティ、全てのチームが参加していたわけではありません。やはりまだ本番を迎えていない中、私たちも小一時間ほどで退席しました。

 

 

 

 

 

8月17日(土)PBP前日

 

【PBP車検+サポート登録】

PBPの車検と出走登録はスタートが始まる前日から始まって2日間にわたります。雨の中自転車を押す人たちの長い列ができました。混雑する前にと考えて早くから出かけましたが既にいっぱいです。

日本からの参加者は400名ほどとの事。1200キロ走るだけでもすごいのに、ほとんどの方がお仕事をされながら、機材も、SR獲得までの費用や時間の調整も、フランスまでの旅行の段取りも、会場までのアクセスも、ぜーんぶ自分でされてここまでこられているわけですから本当にすごいなぁと思います。しかもこちらの方たち、パリブレスパリのコース以外にモンサンミッシェルにも足を延ばしたいんだと意気込んでいらっしゃいました。行けたのかな。。

「賞味期限じゃないよ!期限はまだ切れてないから!」

真剣過ぎない、この抜けた感じにスタート前にいっぱい笑わせていただきました。ありがとうございました。

 

 

 

 

さて、車検会場はコンクールマシンの展示スペースと併設する形となっています。奥に見える水色のTシャツを着た方々が車検のスタッフの方たちです。

これならPBP参加者は目にしやすいようですが、残念なことに車検会場の入り口とコンクールマシンの展示スペースとは別の入り口になっていて、多くのPBP参加者は横目で見るだけで車検会場を後にしていたように思います。特にこの日は雨でコンクール用のスペースにはこの建物の裏側の雨でぬかるんだところを通らなくては入れないようになっていました。ただ、PBPの参加者がみーんなこのスペースになだれ込んできたらそれはそれでパニックですけどね。

 

 

車検が通れば出走登録をして記念品とともにGPSつきのリストバンドとブルベカードが渡されます。

それにしてもすごい数です。

 

 

 

車でサポートする場合はその後ライダーの登録番号とともにサポートカーも登録する手順となっています。

サポートカーの証のステッカー。このステッカーをつけた車はコントロールポイントの周囲5キロの範囲であればコース上でサポートする事が可能です。ただし、それ以外の場所でコースに入れば1回につき2時間のペナルティがライダーに課せられます。2回だと4時間。なかなか厄介なルールです。

 

 

 

 

【CdM車検+審判へのプレゼンテーション】

グランボアのコンクールの車検とプレゼンテーションはこの日の11時からでした。こちらは更に奥まった場所でしたので通りがかりの人はほとんどいません。だけど、熱心な方々が何人か見に来てくださっていましたよ。

今回の課題に対するグランボアのアプローチを説明し、重量をチェック。ギャラリーはスタッフ3人+10人ほどですが、オープンで行われました。

 

 

 

次は審判に対してのプレゼンです。雨の中順番待ち。

 

ここはクローズの状態ですが、写真の撮影などは制限されませんでした。事前に審判には日本の方が入ると聞いていたのですが、実際にはいらっしゃいませんでした。7人の方が審判としていらっしゃったように思います。

 

ライトの説明時には皆さん前に出てこられて熱心に聴いてくださいました。

なかなかの好感触。

 

 

 

【撮影-展示-一般投票】

プレゼンが終わればそのまま展示スペースへ移動してその一角で写真撮影。

 

 

 

そして、ようやく展示。

展示は朝からでしたが、上記の理由からグランボアが展示できたのはCdMのプレゼンが終わった正午ごろからでした。この展示会で一般投票を募り順位が発表されています。何台か抜粋して展示車両アップしますね。

 

ALEX SINGER(FR)

 

 

GILLES BERTHOUD(FR)

 

 

 

 

CYFAC INTERNATIONAL(FR)

 

 

 

 

VICTOIRE CYCLES(FR)

 

 

 

 

CYCLES VICTOR(FR)

 

 

 

 

ROSSEMAN CYCLES(USA)

 

 

 

TAILLEFER(FR)

 

 

 

 

THOMPSON CUSTOM BICYCLES

 

 

 

 

PECHTRAGON

 

 

 

 

ATELIER DES VELOS(FR)

 

 

 

 

ALOUETA(FR)

 

 

 

 

ASCENSION CATTIN(FR)

 

 

 

 

VAGABONDE(FR)

 

 

 

 

 

ERNEST CYCLES(FR)

 

 

 

 

ISEN WORKSHOP(GB)

 

 

 

MARTIGNAC(FR)

 

 

 

 

SEREN BICYCLES(DE)

 

 

 

 

PETIT BRETON(FR)

 

 

 

 

CYCLES ITINERANCES(FR)

 

 

 

 

GUILBAUD(FR)

 

 

 

RMAN CYCLES

 

 

 

CYCLES PIERRE PERRIN

 

 

 

 

CYCLES GRANDBOIS(JP)

投票は一人3チーム選ぶことになっていて、1位3ポイント、2位2ポイント、3位1ポイントとポイントが与えられ、順位が決まりました。その結果が以下のとおり。

1er – ERNEST Cycle
2e – Victoire Cycles
3e – PechTregon cycles
4e – Jean-Sébastien Guilbaud
5e – Cyfac Bicycles
6e – Thompson custom bicycles
7e – Berthoud Cycles
8e – Rossman
9e – ADV Paris
10e – Taillefer

 

 

さて、いよいよ明日はPBP。午後5時スタートです。

 

 

つちやはるみ

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