輪行九州ツーリング 3
【DAY3】
天草イルカウォッチングツーリング
8時30分スタート。
2日目のお宿は下田温泉のくれよんさんにお世話になりました。全室離れで部屋風呂の有るちょっと贅沢なお宿ですが、感染のリスクを減らす意味もあって奮発しました。でも結果的に設備やサービスの割にとてもリーズナブルだと感じましたよ。
お湯は源泉かけ流し。食事は朝夕とも完全個室。しかもそのお料理!
ホームページに出ているお刺身の盛り合わせ、あれ、見えてる部分で1人分なんです。だから、エビの後ろにも同じだけギッチリ盛られています。どう見ても6人分くらいあります。
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私 「わ、私たち、2人しかいないんですけど。。」
女将 「天草ですから!」
私 「えー。でも、とても食べきれません。。」
女将 「大丈夫です。残った分は明日かき揚げにして差し上げます。」
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そうなんです。
伊勢海老の頭は夕食〆のお味噌汁にしていただいて、食べきれなかったお刺身はチェックアウトの時にかき揚げにしておにぎりと一緒に持たせてくださいました。これはとっても助かりました。その日の昼食の心配をしなくていいんですから。それに、いろんなお魚のかき揚げって美味しいですね。家で再現したくなりました。
これは朝ごはん。パンはとても食べれないのでこれもお弁当に持たせてくださいましたよ。
でも、やっぱり、多すぎますよね。
日本の旅館の良いところでもあり、悪いところでもあり。今回のように食べきれなかったものを再利用してくださるところって少ないですから。
と、お宿の話が長くなってしまいました。
***
で、この日のメインイベントはイルカウォッチングでした。
天草の海岸線をずーと走って、途中イルカウォッチングのツアーで野生のイルカを見て、それから天草の上島の先、前島まで行こうというプランです。
ですが、残念なことにこの日の天気は曇りのち雨。夜半から風が出ていました。
何かと思ったら、大根でした。
これぞ天日干し、おまけに潮風にさらされて塩まで効きそう。
美味しく漬かりそうですね。
で、結局、ツアーは欠航。
この日のメインイベントは無くなってしまい、ただただ海沿いを走ることに。しかも、天草市内に向かうこの道は車の量が多く、私たちにとってはちょっと辛い道でした。途中、本渡海水浴場でお弁当を食べた後、この日のメインイベントの穴を埋めるべく、本渡港公園、歴史民俗資料館、とれたて市場、有明タコ街道の道の駅 (リップルランド) など、寄れるところは片っ端から立ち寄りました。
本渡港公園の天草四郎さんと記念撮影。
途中、少し小高く見晴らしの効く場所に金網で囲われた場所。
小さな説明板によると天草特攻隊の発進基地だったとのこと。
この場所で命を懸けた若者たち、かたや同じ場所を呑気に自転車で旅する私たち。
過ごす時代が異なるだけでこんなにも違う空間になるんだよね。
しばらく想いを馳せながら青い空を眺めていました。
上島へ渡る橋。
塩田です。
雲仙普賢岳が前に見えたり、横に見えたり、後ろに見えたり、それでもだんだんと大きくなってゆくのが楽しかったです。
上島に渡ってからはさらに交通量が増え、しかもいくつか超えなくてはならない橋は幅が狭くちょっと危険。前島のこの日のホテルまで油断ならない道が続きました。
宿についたのはやはり5時。イルカツアーに行ってたら、ちょっときつかったかな。
走行距離 77.24km
獲得標高 +661 m / -662 m
【DAY 4】
最終日。
この日、京都に19時着でプランを練ると、熊本を15:02発の新幹線に乗る必要があります。
親方の最初のプランでは御輿来海岸や長部田海床路などの海岸線の名所迄足を延ばして住吉駅から輪行する予定だったのですが、「ちょっと無理する必要があるなぁ」、「しかも潮目も悪い」、という事でJR三角線始発駅の三角駅までのツーリングプランとなりました。
「ちょっと無理する必要があるなぁ」というのは13時57分発の住吉駅発に乗ろうと思ったら輪行する時間も考えて13時過ぎには着いておきたい、とすると4時間ほどで40km強走ることになり、のんびりお昼ご飯や観光などしてられないなあという事。
「潮目も悪い」という事は目当ての観光地は夕日が良かったり、引き潮の時が良かったりという風に訪れるタイミングが重要。今回は残念ながらそのタイミングではないという事。
で、三角駅13:31発の熊本行きに乗るというプランだと、昼食は輪行を済ませた後に三角駅周辺でとることとなり、万が一ギリギリになったとしても昼食用の時間で少しは調整が効きます。それに、4時間で20kmほど。これならそこそこ観光も楽しめそうです。
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悩んだ挙句、プランを短くした親方と私は朝からなんだか余裕です。
「近くに水族館があるからちょっと寄って行こうか。」
昨年末にリニューアルオープンしたばかりの海に浮かぶ小さな水族館。中を見るだけだったら小一時間もあれば十分な規模です。だけど、近くにはおしゃれなカフェやお土産物屋が立ち並ぶゾーンがあって誘惑多めです。
昨日見れなかったイルカ。
朝一番の健康チェックと朝ごはんの時間を貸し切りで見学させていただけました。
しかも、遊覧船があるのを発見した親方は乗りたいと言い出した!
天草の島々をつなぐ5橋を巡る約40分の周遊船ですが、これまた貸し切り状態。
「イルカ、見れますかね?」と尋ねると、「運が良ければ」と笑顔。私が海の美しさを褒めると「僕が子供のころはもっとずっときれいだった。」と。他にお客もいないので、まるで大きなタクシーに乗ったかのように船長さんとたわいない会話を楽しみました。
終盤に「ほら、あそこ」と教えてくれた先に渡り鳥の群れ。
慌てて撮影して見事にピンボケばかりですが、ウミウの大群でした。大きな鳥が一斉に飛び立つシーンは大迫力。一緒に写っているカモメと比較してもその大きさがわかると思います。大食漢の鵜がこんなにたくさんいるのですからやっぱり天草の海はとても豊かなんだなぁ。
案の定、余裕があったのも束の間、この後は時間との競争ですよ。
なのに、駅へ向かう島の真ん中を通る道は交通量が多く急遽迂回して海岸線を行くことに。
そりゃこっちの方が楽しいんですけどね。
そして、駅まであと少しというところでパンク発生。
5分もかからずリカバーしました。(さすがプロ!)
三角駅に着いたのは12時40分くらい。
よし!
お昼食べられる!?
輪行しながら話しかけてくる地元のおばあさんとおしゃべりしているとあっという間に時間は過ぎ、結局ランチはできませんでした。
でもね、楽しいひと時。
「私ね、娘にいつも言ってんの、旅しなさいって。旅は良いよ~。一番良かったのは与論島。行ったことある?」
与論島、行ったことありません。
なので、来年の旅はそこにします。与論島。
親方、即断してました。
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車窓から見えた御輿来海岸。
夕焼けじゃなくても良かったかも。
走行距離 34.85km (周遊船含む)
獲得標高 +299 m / -299m
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私の旅の装備についても書こうと思っていましたが、今回ほとんど写真がありませんでした。また、次回。次は5月か6月の富山を計画しています。
さぁ、旅に出よう!
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