アイズの独り言

2022.06.25

2/3 ジャパンバイクテクニーク2022 走行記

こんにちは、前野です。

ジャパンバイクテクニーク2022の走行会の様子を引き続き紹介していきます。
2回目は笠岳峠から毛無峠までの区間です。

前回はこちら

 

スタートから笠岳峠ヒルクライム区間を走った後は、タイム計測や着順が付かないリエゾン区間になります。
ヒルクライム区間はレースのつもりで走りましたが、ここから先は景色を楽しみつつツーリング。
指定の場所付近で写真を撮って、Facebookに投稿する撮影ポイントが三か所設定されています。
この撮影ポイントは第一回JBTには無かったもので、写真を撮ってSNSに投稿するという現代的なツーリングの楽しみ方を表現しています。

ちなみにFacebookに写真を投稿して「いいね」をもらえるとそれが得点になります。
期間中「いいね」を押していただいた皆様ありがとうございました!

 

雲が晴れて渋峠方面が見える

標高1890m、笠岳峠までのヒルクライム区間が終わり、ここから先はeBIKEに乗る親方と二人でゴールを目指して走ります。登りで気になっていた渋峠が見えるポイントでは立ち止まって撮影会。2019年のJBTでは笠岳峠を越えて志賀高原から渋峠を登ったのを思い出します。あの時も笠岳峠は似たような天気でした。

 

山田牧場に向けて下っていくパナソニックの伊藤さん

撮影会をしているとパナソニックの伊藤さんが下っていきます。
この後もペースを落とさず駆け抜けたようで1番早くゴールされていました。

 

撮影ポイント1 山田牧場

最初の撮影ポイントは山田牧場。放牧地をバックに写真を撮りました。

 

NAGARAの服部さんが峠を目指して登っていく

写真を撮っているとNAGARAの服部さんが叫びながら登っていきます。少し前に山音製輪所の尾坂さんとすれ違ったので、服部さんは先行する尾坂さんに何か叫んでいるのでしょうか…

 

山田牧場に手袋を忘れて1㎞戻る

山田牧場の駐車場まで降りるとFacebook投稿とトイレ休憩。ダウンヒル区間の防寒に着けていた長指グローブを外してスマホを操作。手袋を着けたままだと操作しずらいのです。写真の投稿を確認して走り始めます。
1㎞程下ったあたりで右手だけ寒いことに気が付きました。トイレ前で手袋を外してそのまま出発していたのです。親方には先に下ってもらって自分は手袋を取りに戻りました。

山田温泉まで下らなくてよかった…

 

山田牧場から温泉街まではテクニカルな下りが続く

手袋を回収して山田牧場駐車場から再び下って親方と合流。しばらくタイトな下りコーナーが続きます。雨で濡れ、枝なども散乱しているので慎重に。

 

ダウンヒル中にeBIKEの前輪がパンク

山田温泉まであと少しというところで親方の前輪がパンク。一気に空気が抜けたのでコントロール不能で親方は落車してしまいました。
幸いレインウェアが少し破けた程度で、親方も走行を続けられるというのでパンク修理。パンクの修理と落車後の確認をしたので復帰に30分程かけました。コース後半も大きな登りと未舗装路が有り、万が一身体に異常があるようなら撤退しやすい場所だったので親方のリタイアもあり得ました。大事にならなくてよかったです。

 

山田温泉の東屋で休憩

落車とパンク修理から復帰するころには本降りになってきたので山田温泉の足湯がある東屋で雨宿り。この間に山音製輪所の尾坂さんとNAGARAの服部さんが温泉街を通過してきました。雨で少し寒かったのでレインパンツを履いて防寒対策。レインパンツはめったに使いませんが、標高の高い場所で雨が降る時は携行していると安心です。
ここではオオマエジムショの大前さんなど数人の方とおしゃべりタイム。
寒いので自動販売機で暖かい飲み物を買いたかったのですが全部冷たい飲み物。スポーツドリンクよりはマシと思いアイスミルクティーを買いました。

 

標高780m 林道中日影線入り口

本降りの雨の中、山田温泉からさらに下ると林道中日影線の入り口に到着。下り区間の途中で林道の標識も見えずらい場所にあるので注意していないと通り過ぎてしまいます。笠岳峠から標高差1000mを下ってきました。この先は再び登りになります。

 

登りになるとeBIKEに着いていけない

林道中日影線は未舗装路の登り。ここまでの下り区間は親方と一緒か僕が先行して走っていたのですが、砂利の登りになるとeBIKEに全くついていけません。4㎏の荷物もあるので尚更アシストユニットにアドバンテージが有ります。
ついていくのを諦めて親方を見送り自分のペースで登っていきました。レインパンツが邪魔に感じてきたので登り始めて数百メートルで脱ぎました。雨は落ち着いてきたので寒くありません。

 

路面に合わせて空気を抜くNAGARAの服部さんと山音製輪所の尾坂さん

先行する親方を待たせないようにペースを上げて登っていくとNAGARAの服部さんと山音製輪所の尾坂さんが自転車を降りてしゃがんでいます。二人同時に何かトラブルかと思いきや、路面に合わせて空気圧を調整していました。
NAGARAは700×32Cのチューブレス、山音製輪所は650×38Bでこちらもチューブレス。空気圧をギリギリまで下げられるのはチューブレスの利点ですね。
自分の自転車は650×42Bタイヤにラテックスチューブを組み合わせ、スタートから低めの空気圧なので調整せずにそのまま登っていきます。

 

にぎやかな林道ヒルクライム

親方は少し先にいるということなので服部さんと尾坂さんのパックに混ぜてもらって3人で登っていきます。一人では自分と向き合うハードな道のりも、みんなで登れば楽しい時間に変わっていきます。

 

NAGARA服部さんと撮影車

本降りだった雨は落ち着き、標高と共に霧が濃くなっていきます。見晴らしのいい道だと晴れて欲しいものですが、もともと眺望が期待できない林道ではこの方が雰囲気が出ていいと思いませんか?

 

激坂区間を登る山音製輪所尾坂さん

林道中日影線は比較的登りやすい勾配が続きますが、一部は厳しい区間も。そんな砂利道の激坂もペダルを踏みしめてゆっくりでも進んでいきます。霧の中ライトが付いた自転車が登っていく姿は画になりますね。

 

 

登りの中盤で砂利道は終了

標高1370mで県道112号線に合流、砂利道の登りは終了です。
撮影ポイント2の北信五岳展望台は標高1743m、登りのピークが1940mなので標高差にしてあと550mほど登りが続きます。
林道中日影線を4人全員が登り切るとまた各々のペースで県道を登っていきます。

 

雨とも、霧とも言い難い天候が続く

舗装路に出ればeBIKEと一緒に走れるかと思いましたがこの通り。ヘアピンを抜けるとカメラを構えた親方が待っていました。
ただ、そんな親方もeBIKEのバッテリー残量は残り僅か。予備を含め3本のバッテリーで走行会に臨んでいますが、登りが多く荷物も重いのでバッテリーの消耗が激しく、林道中日影線を登り切った時点で3本目が残り僅かの状態でした。まだ標高差にして400mほど残っています。

 

 

登り坂を残してすべてのバッテリーが空に…

いよいよその時はやってきました。
「あ、終わった。」
電動アシストユニットの音が止まりました。バッテリー切れです。
親方はこの先アシスト無しで峠まで登らなければなりません。展望台まではもう少しなので僕は先行させてもらいます。

 

撮影ポイント2 北信五岳展望台

バッテリーを使い果たした親方と別れて少し登っていくと、撮影ポイント2の北信五岳展望台に到着。
晴れていれば北信五岳を見渡せる展望スポットもこの通り真っ白で何も見えません。
NAGARAの応援隊の皆さんとお話しできたのが救いでした。また晴れている時に訪れてのんびりと景色を眺めたいですね。

写真を撮ってFacebookに投稿していると親方が追いついてきました。アシストの無いeBIKEで登るのはなかなかしんどそうですが、どこか楽しそう。
親方に「ダートで壊すなよ!!」と何度も念押しされて、僕は展望台を出発。
僕の自転車が壊れることより、下りで落車している親方の体の方が心配でしたよ…

 

チェックポイント2 毛無峠(1820m)

登りのピークに達すると毛無峠まで緩やかな下り基調になります。
こんな天気でも根曲竹採集の車が霧の中から急に現れるので慎重に進んでいきます。
毛無峠が近づいてくると霧はどんどん濃くなり、ハンドルが取られそうなほど風が強くなりました。
濃い霧の中、群馬県の標識を目指して進んでいくと待機中のスタッフの方とランドクルーザーを発見。

チェックポイント2そして撮影ポイント3の毛無峠に到着しました。

 

毛無峠の群馬県看板

峠付近は強い風と霧でとても寒く、動きを止めるとあっという間に体温を奪われそうです。
峠に着いて最初にしたことは登りで脱いだレインジャケットを羽織り、さらにメリノウールのネックウォーマーとレッグウォーマーを着けて防寒対策。
後で聞いた話によると毛無峠付近の気温は1桁だったようなので寒いわけです。
防寒対策に持ってきていた小物類が役に立ちました。

写真を撮ってFacebookに投稿し、スタッフの方に時間を記入した通過チェック用のカードをもらって林道湯沢線の未舗装路下りに向けて出発。

 

この先は遅くても、早くてもダメ。基準タイムから外れないように時間を計りながら走行します。
毛無峠の第2チェックポイントから林道中盤の第3チェックポイントまで距離約7㎞を目安時間30分で下ります。
早着は5分、遅着は30分までペナルティ無しなので、毛無峠出発から25~60分の間に第3チェックポイントに着けばいいわけです。
基準タイムの設定は650×35Aのランドナーで試走した際のタイムを基にしたそうなので、より太いタイヤを履いている自分の場合は早く着くことに注意して進んだ方がよさそうです。

 

第3回に続きます

 

笠岳峠から毛無峠

 

 

 

読売新聞バイシクルクラブにてJBT2022の様子が紹介されています。

読売新聞さんは読売オンラインでプレゼンテーション、走行会の様子を動画で。
バイシクルクラブさんは綺麗な写真を豊富に使って紹介していただいています。

こちらも是非ご覧ください!

まえの

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