アイズの独り言

2022.10.03

留萌から宗谷 ~礼文島~

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9月11日

前夜は抜海のばっかすさんでお世話になりました。

礼文行きの港がある稚内迄は納沙布岬経由だと23キロ、丘越えになる最短路だと16キロ、「どっちで行こうか。。」と直前まで悩んでいたのですが、宿のご主人の勧めで最短ルートを行くことにしました。最初から稚内で宿をとればいいものですが、親方が探したところ稚内はほとんどがビジネスホテルで面白そうなお宿が無かったとのこと。とほ宿に名前を連ねるこの「ばっかす」さんも「あしたの城」さん同様、旅好き人好きのご主人がオーナーのユニークなお宿で、旅の情報もいくつか教えてもらえました。夕食後、9時から11時ごろまで座談会的なものがあって話し声がしていましたが、ちょうどいい感じの人懐っこさとちょうどいい量の家庭料理にとてもほっこりしましたよ。

 

というわけで、朝8時30分に盛大に見送られながら出発。

海沿いの宗谷サンセットロードから道道106へ入るとしばらく上りですがすぐに展望の良い駐車場が見えてきます。

 

 

この日は利尻島も礼文島もとてもきれいに見えました。

上りはここまで。あとはフェリーターミナル迄下りです。

 

 

 

 

【稚内フェリーターミナル】

稚内から礼文島まで2等自由席で3,070円。自転車は輪行せずに載せてもらうと1,800円。(輪行すると無料)

この日は車も少なく、自転車は私たちだけだったみたい。。。宿のご主人から「朝一の船は混んでるけど、10時台は空いてるから少々遅れても大丈夫」と聞いてはいましたが、これほどとは思っていませんでした。

 

 

 

海もとても穏やかです。

2時間の船旅の間に稚内のフェリーターミナルで買っておいたサンドイッチでお昼ご飯を済ませておきました。

 

 

【礼文1日目】

香深港に着いたのは12時半くらい。結構な向かい風。礼文町町郷土資料館や海原で寝そべるアザラシなんかを眺めて久種湖畔の礼文荘さんまで26kmほど走りました。

 

 

礼文町郷土資料館は香深港を北へ向かうとすぐです。特にリサーチしていたわけではありませんが、立派な建物でこの地域独特のオホーツク文化の遺跡の展示などもあって面白かったですよ。北海道開拓期の鰊が果たした役割の大きさも改めて感じました。入場料300円。

 

 

 

あとはもう、きれいな海を眺めながら走っては眺め、走っては眺めの繰り返し。

ウニを食べるオオセグロカモメ。

 

若鳥もたくさん見かけました。この子は懸命に飛ぶ練習をしていました。

 

 

 

さて、私は何を撮影しているでしょう。

岩礁?

いえいえ、アザラシの群れです。

 

いい顔して寝てるんですよ。

 

 

 

 

 

 

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9月12日 礼文2日目

久種湖畔展望台~トド島展望台~スコトン岬~澄海岬~双葉食堂~礼文高山植物園~宿(花れぶん)~北のカナリアパーク 約50km

 

 

朝食前の散歩で久種湖畔展望台へ。

期待満々で上りましたが、上からの景色の印象がほとんど無いんですよ。。しかも写真も浜に降りた後に見たアザラシの写真ばかり。

 

 

朝のアザラシ。

漁師さんがこんなに近くにいても平然としています。

 

 

普通に撮影するとこんな距離感。

一頭だけ浜の近くで寝そべっていました。

 

群れはたいてい浜から肉眼でははっきりわからないくらいの距離にいます。なので普通だと見逃してしまう方がほとんどだそう。荷物の隙間に望遠カメラか小さな双眼鏡があると良いですよ。

 

 

 

【トド島展望台】

宿を出てからまっすぐスコトン岬を目指さず、まずは小高い丘を上り「トド島展望台」へ。花は盛りを終えて華やかさはありませんが、とても開放的で気持ちの良い道でした。2人とももう1週間以上自転車に乗り続けていますので体の調子も上がってきています。この程度の坂道ならスイスイ、楽しくて仕方ありません。

 

 

 

 

展望台の反対側。

親方、小さいですが写っていますよ。探してみて。

ただ、この道はこの時期でもちょいちょい車とすれ違いました。花の時期ならもっとでしょうね。

 

 

 

【スコトン岬】

礼文島最北端は観光バスも来る観光名所です。

土産物屋はもちろん、併設しておしゃれなカフェもありました。

 

 

 

【澄海岬】

岬へ向かう途中に礼文を代表する花、礼文アツモリソウの群生地があります。花は咲いていませんでしたが、地元の方が数人で手入れをされていました。手付かずの自然のようできちんと手入れされているんですね。

緩やかに上る道はとても開放的。

ただ、岬の写真は良いのがありませんでした。ホームページで検索するともっと素敵ですよ。

 

 

 

【礼文高山植物園】

久種湖畔から「れぶんアツモリロード」を行くと峠を越えたところに高山植物園があります。入場無料。それほど広くはありませんが、手入れが行き届いていますし、そこから見える利尻も素敵です。

 

時期外れでしたが、礼文草が一凛咲いていました。

園のフロントにはこれらの種が小分けされ、無料で配布されています。うまく育つかどうかわかりませんが、私たちもいくつかいただいてきました。良いお土産です。

 

 

宿までの道中。

この日の利尻もとても美しく印象的でした。

 

 

【北のカナリアパーク】

島の南側に有名観光地は集中しています。この日の宿には15時過ぎにチェックインできたのでカナリアパークまで行ってみることにしました。

宿から3kmほどのところですが、最後の500mはグイッと上っています。

 

上りきると利尻山を愛でるには絶好の場所に小学校があります。

でも、実際は映画のロケ地でこの小学校も平屋の木造校舎というイメージに合うものを撮影用に建てられたものなんですって。中のセットも手が込んでいて本当にここで小学生が学んでいたかのようでしたよ。前の日の晩にipadで「北のカナリアたち」のビデオを見ておいてより楽しめました。

今はホント便利ですね。

 

 

利尻山は半分隠れてしまいましたが、併設されているカナリアカフェの営業にも間に合ったのでゆっくりお茶もできました。

 

ただ、この日は近づいてくる台風の影響で午後から雲も多く風が出ていました。利尻山を見るために奮発したお宿「花れぶん」もなんと大きな窓から見えるはずの利尻山は全く見えず。。。翌日の船まで欠航になるんじゃないかと心配したのでした。

 

 

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9月13日 礼文3日目 礼文島~利尻島

心配していた通り、いくつかの船が欠航する中、利尻島行きの船は南へ向かう沓掛行から東へ向かう鴛泊行に行き先を変えて出港するとのこと。よかった、よかった。船の運航状況は当日の朝5時30分には決定してくれます。すべてオンラインで確認できますし、チケットの予約も可能なので便利ですね。

風は少しありましたがお天気は良いので午前中は予定通り走るにしました。

 

 

 

【桃岩展望台】

まずは桃岩展望台までピストン。

 

片道3km、標高は200mほどかな。短いけど結構きつい登りです。

 

赤い屋根の建物がトイレでそこまでは自転車で上ることが可能です。そこから先は歩くことに。とってもいいお天気なんですが、残念ながらこの日は展望台から利尻山は見ることができませんでした。

 

 

展望台。

結構人がいたのでマスクをしています。

猫岩が見えます。

 

確かに猫の後ろ姿に見えるね。

 

 

 

 

 

【桃台猫台】

展望台からいったん降りてきて今度はトンネルを通って対岸へ行きます。

新桃岩トンネルは2016年開通ですので結構新しいですね。

 

 

 

トンネルを抜けて海岸線を南下するとすぐ見えてきます。

おお、確かに桃みたい。

 

 

展望デッキまで上がると更にいい景色が開けます。

左手の赤い屋根が伝説のユースホテル。猫岩もすぐそこです。懐かしい方もおられるんじゃないでしょうか。

 

 

【地蔵岩】

トンネルまで戻って今度は北上すると地蔵岩に出ます。

赤い矢印が地蔵岩。なんで地蔵? って思うよね。

 

 

高さ50m。拝むときの手を合わせた仕草に似てるから、なんですって。

このプチ情報、抜海で泊まったばっかすの女将が出発間際にさり気ない会話の中で教えてくれました。

確かにね~。

 

 

それと、これはあとから調べていて知ったんですが、この辺の浜は「メノウ浜」と名前が付くほど「瑪瑙」が採れたそう。

反対側は砂浜なのにこっち側は小石の浜なんだ、と思って写真に収めてました。珍しいですよね。

 

 

さあ、この後お昼ご飯を食べて港へ向かう予定ですが、この時点でまだ10時30分。この近所のdining cafe 海さんでランチと決めていた、というかここ以外だと港で探すしかありません。でも、オープン時間は11時。仕方ないので30分ほど浜をプラブラして時間をつぶしました。でもね、待ったかいありましたよ。ここのウニバターソースオムライス、とっても美味しかった。宿での料理はやはり海鮮懐石が多いので長旅ではこうゆうのが新鮮で嬉しい時ありますね。

 

 

いやー、長い!

本当は利尻まで書きたいところですがまた次にしますね。

読んでくださってありがとう!

つちやはるみ

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