アイズの独り言>

2020.09.11

RIDE & HIKE

「ツーリングに行きたい!」

春からずっとまともなツーリングに出かけておらず、とうとう親方のフラストレーションが爆発しました。というとちょっと大げさかもしれませんが、あの台風10号の翌日だというのに、まだ暑いというのに、もう少し待てば紅葉が始まるというのに、我慢できずに徳島は剣山まで1泊2日で出かけてまいりました。

もう、ずっと旅に出たいと思っていたのです。

 

【1日目ルート】

道の駅貞光ゆうゆう館(標高50m)→国道438(貞光川沿)→ラ・フォーレつるぎ山(標高1500m)

 

 

 

台風一過。だけど暑い!この日の天気は晴れ。最高気温は33.5℃。この日も京都から徳島まで移動して午後からのスタートです。

水分はもちろん、首には保冷剤を巻き、塩飴やエナジードリンクも忘れずに。この間の高山村のことがあるので周到に暑さ対策をして臨みました。

往路はずっと貞光川沿いを緩やかに登っていきます。距離は40km弱ですが、なんといっても目指すお宿は標高1500m。出発地が標高50m地点なので1450mアップです。久しぶりのツーリングなのでなまった体を確認しつつゆっくり上がっていきました。

 

 

序盤から川は谷深くを流れ、山は連なり、景色はとてもダイナミックです。

 

 

そして、行けども行けども人家がその山々に張り付くように点在していて驚かされました。毎日の生活はどうされているんだろう、そんな素朴な疑問が頭から離れません。車が入れる道が通っていれば何とかなるのかな。

 

 

 

と、もやもやしていると謎を明かすかのように現れたモノレールの駅。

ここから使える交通手段はこのモノレールだけとのこと。

へぇ。すごい。日本にもこんな所があったんだ。

戻ってきてから少し調べてみたところ、このモノレールはすでに動かすことはできないようですが、今もこの十家地区にはお一人の方が生活されているようです。徒歩でここから1時間、山道を歩いて辿り着く我が家。

おぉ、美山での生活なんて便利そのものですね!

 

 

 

 

 

そして、この日はルート上にたくさん見所がありました。

つるぎ町一宇の「土釜」。

土釜ってなんだろ、と思って道を少し外れて観光してきました。流れる水の勢いで岩が削られて猛々しくも美しい滝を形成していました。この日は台風の影響もあってか水量もあり迫力満点でしたよ。きっと紅葉の頃はさぞかし人気のスポットなんでしょうね。

 

 

 

滝といえば、この日は本当にたくさんの滝!

ルート上には数えればきりがないくらい様々な滝が出現していて、いくつも息をのむような美しい姿を見せてもらえました。

きっとその多くは日頃は姿を消している「幻の滝」で、台風後のこの日に限り、しかも自転車のスピードだから目に留まる、そんな景色だったのかもしれません。

 

 

 

 

あちこち寄り道しつつ、休憩しつつ、ゆっくり上り、お宿まで2キロ手前のスキー場にたどり着いた頃には影も随分長くなっていました。

ここからお宿までは勾配もきつくありません。

今回のお宿はラフォーレ剣山。夫婦池の畔に立つ町営のお宿でお手頃です。

 

 

 

 

 

*****

【2日目】自転車→ハイキング→自転車

ラ・フォーレつるぎ山→自転車→剣山観光登山リフト起点の見ノ越駅(標高1420m)→リフト→西島駅(標高1750m)→歩き→剣山山頂(標高1995m)→歩き→西島駅→リフト→見ノ越駅→自転車→国道438(穴吹川沿)→中尾山高原→国道438(穴吹川沿)→国道492(穴吹川沿)→美馬→道の駅藍ランドうだつ→吉野川沿自転車道→道の駅貞光ゆうゆう館

 

 

 

 

朝9時始発の剣山観光登山リフトに乗るべく8時30分頃スタート。天気は少しどんよりしていますが、暑くなく、寒くなく、気持ちの良い朝です。

 

 

 

 

始発の見ノ越駅から西島駅まで約20分。

こんな剥き身のリフトに乗るのはホント久しぶりでちょっとドキドキしましたが、鳥のさえずりや、景色や気温の変化が直接伝わり、何とも言えない気持ちの良い時間でした。

振り返ると自転車で走ってきた道がずーっと見えています。

 

 

目指すは剣山頂、矢印のところ。

うーん、いやな雲が近くにあります。。。

 

 

 

雲はありましたが、幸いなことに周りの景色はしっかりと見えました。

これから下る道が見えています。

 

 

うーん、あれって小豆島?

 

 

 

 

夏の剣山はキレンゲショウマの群生が見られるとのことで有名なようですが、この日はすでに花は終わっていました。でもまだ夏色の草木の葉は美しくみずみずしい。夏と秋の間のこの数日は、きっと一般的にはオフシーズンなのでしょうね。でも、私的には大満足。

自然の移ろいにオフなんて無い。いっつも完全に圧倒されてしまう。

 

 

山頂付近はきれいに板が張られていて整備が行き届いています。

足元はハイキング用の靴に履き替えていますので歩くのも快適です。

ところが、山頂に立った途端に雨が降り出し、山頂近くのヒュッテで30分ほど雨宿りする事となりました。ただ、これから先の道中を考えるとゆっくりもしていられません。雨雲の動きを見ながらまだ雨が降る中下山を開始しました。

 

 

御塔石(おとうせき)

この石の下にある大劔神社のご神体で、その形は剣に似ていることから山の名前の由来にもなっているとのことです。

神社には先客が雨宿りされていて立ち寄らず。また今度お参りしよう。

 

 

 

 

帰りのリフトに乗る頃には雨が上がり、次の雨雲が到着するまで2-3時間は持ちそうです。

さぁ、一気に下るぞ!

さっきまで立っていた山の頂がもうあんなに遠い。

 

 

 

雲のかけらの向こうに人家の屋根。

昨日とは違うルートで下ってきているのですが、やはりこの地域の特徴なのか、人家が山にへばりつくように点在しています。まだまだ知らないことがたくさん身近にありそうです。

 

 

 

リフト乗り場からの65キロほどの内、後半の30キロくらいは概ね平坦路です。雨にあたらないようにと昼食もとらずに下ってきたので結構しんどかった。やっとこさ辿り着いた美馬の「道の駅藍ランドうだつ」で遅めの昼食を食べたのは2時を回っていました。。

「うだつ」のある家々が今も見れる美馬の町。

 

美馬の道の駅から車をデポした貞光ゆうゆう館までは日本三大河川の一つ四国三郎こと、吉野川沿いを行く自転車道があります。ただ、自転車道と言っても交通量の多い国道の歩道を利用したような道なのであまり趣はありませんが。

 

いろいろと見どころ満載のツーリングとなりました。

ツーリング後の親方の第一声は「あー、すっきりした!」でしたよ。

皆さまもそろそろいかがですか?

 

 

 

*****

【おまけ】

私の自転車。

親方フレームER仕様650x38B(エキュルイユ)、フロントシングル(ナローワイドサンクフィーユ試作)、クランク(サンエクシード)ブレーキ(シュエットモダン)、ブレーキレバー(東京サンエス)、サドル(イデアルスタンダード)、フロントバッグ(ランブイエ2019試作)、ペダル(ウェルゴー輪行ペダルグランボアSP)

フロントバッグにはタオルにティッシュはもちろん、携帯にipad-mini、工具やチューブ1本のほか、救急セット+コロナ対策セット、おやつ各種、保冷剤3つ、エナジードリンク2つ、雨具上下にウィンドブレーカー、あと小さめのお化粧ポーチ。少し大きめのカメラも入ります。

 

 

親方の自転車。

親方フレームER仕様、650x38B(エキュルイユ試作)、フロントシングル(秘密)、ブレーキ(ミラン)、ブレーキレバー(東京サンエス)、サドル(イデアルチタン)、フロントバッグ(アンベール2017特別サイズ)、パニアバッグ(グランボアバコーズ製)、ペダル(ウェルゴー輪行ペダルグランボアSP)

パニアバックには2人分の着替え一式とハイキングシューズ、駐輪用の鍵2本が入っています。

 

 

【今回撮影できた鳥たち】

ゴジュウカラ

 

 

 

ヒガラ

どちらも小さくてすばしっこい。宿の近くの池の畔にたくさんいました。

 

 

 

トリカブト

登山中にたくさん見かけました。今が旬なんですね。

 

 

そして、こちら。

ヤツガシラ

2日目の朝一番に道先を案内してくれた鳥を撮影したものだったのですが、帰ってから画像を明るくしてみたらビックリ!とても珍しい鳥が映っていたのです。だけど一番特徴的な冠羽が電線に隠れてしまっていてかなり残念。それでもこの出会いは嬉しかったなぁ。

 

鳥の話は興味ない方が多いのはわかっているんですけど、ちょっと誰かに見てもらいたい。たぶんね、ポケモンゴーとかされていた方には、この撮影できた時の喜びをわかってもらえそうな気がするんだけど。。。

つちやはるみ

いよいよ始まりました春の大型連休、でも、今年は「黄金週間」ではなく「ステイホーム週間」と呼ばれるそう。だけど、京都はとても良い天気で朝からたくさんの車が郊外を目指しています。すでに市中感染が広がっているとのことですので外に出るときは皆様本当に気を付けてくださいね。

 

 

 

アイズでも今日は納車がありました。ここの所定番化している青空納車です。

とても上品な水色のミキスト。

 

 

色は今年高校一年生を迎えるHちゃんが選びました。飽きの来ない良い色を選びましたね。雰囲気がぴったり合ってとても素敵です。

 

 

そして、後ろの白いランドナーは彼女のお母さんが30年以上乗り続けているもの。そう、母娘でランドナーを選んでくれたのです。しかも、2016年にはHちゃんのお兄さんもランドナーデビューしていますから、お母さんやお兄さんの良い影響があったのでしょうね。

 

 

乗り方指導も母から直伝。

 

 

「こんな時だからこそ、この自転車を買うことができてとても嬉しい。」

お母さんがそんな事を話してくださいました。

私たちもこんな時だから、このひと時がとても嬉しかった。

 

当たり前にあった日常を大きく変えなければならない今、私たちは自転車屋として何ができるだろう。こんな時だからこそ、喜んでいただける、心を明るくする仕事を続けていきたいと思っています。

 

少し遠回りしておうちに帰るとのこと。気を付けて楽しんできてね。早く安全に新学期が始まって、新しい自転車で通学できますように。どんな困難な時代のさなかであっても、この日は嬉しい日として心に残りますように。

 

つちやはるみ

やっと帰ってきました。

先週の月曜日に出発して、東京での展示会2つに出展し、ようやく昨日お店に戻ることができました。2つの展示会の間に次のJBTに向けての打ち合わせなんかが入ってきてホント盛りだくさんな一週間でした。

 

さて、ハンドメイドバイシクル展にこれなかった方のために展示車両について紹介しますね。

一台は昨年のフランスでのコンクール出展車です。こちらは何度もすでにあちこちで説明させていただいてますので簡単にご紹介。

伝統的なフランス車のトップモデルのようにオールメッキのフレームに最新のパーツを組み合わせたグランボアならではのランドナーです。これでパリブレストパリを完走した前野のゼッケンプレートもそのまま展示しました。

 

 

 

 

 

IDEALE Ti/Al スペシャルモデル

 

 

LEDライトのユニットに入れ替えたシビエの砲弾型ライト、1950年代の製品です。

 

 

親方フレームの特徴的なシートステー部分 + KIMURA TL06A

 

 

ステムトップのライトのスイッチ + 軽量穴開きベル

 

 

 

グランボアのカンチブレーキ「ミラン」も軽量加工してあります。

 

 

 

そして、もう一台はお客様からのご注文のスペシャルな一台。

コンクールモデルとはとても対照的なヴィンテージモデルです。

フレームは持ち込まれたレイノルズ531のパイプを使い、一週間程度のツーリングを想定して製作しています。

 

 

シートステーの集合部分は親方らしくプックリ仕上。伝統的な線引きが更にその特徴と美しさを引き立てます。

 

 

もちろん、フロントフォークの曲げにはこだわりがあります。

 

 

 

キャリア製作は主に伊藤が担当し、すべて工房内で製作しています。

 

 

 

ボリュームのあるヘッドライトはフレームと同色に塗り、専用台座ですっきりとセットしました。

 

 

 

1920年代発売のシクロ変速機。コンクールモデルと比較すると概ね100年の開きがあることに驚きます。自転車のシルエットはほとんど変わらないのですからとても興味深いですよね。前3段、後4段の12段変速、チェーレスト付きで右側はウィングボルトになっていてホィールの脱着も簡便になっています。

 

親方フレーム + 親方謹製スペシャルロット式フロントメカ

 

 

エキセントリックレバーもアイズの工房内で製作したものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

もう一台、こちらはセミオーダー用のフレームを展示するために製作したER650ランドナー。

グランボアのカンチブレーキ「ミラン」、チェーンリング「サンクフィーユ」、イデアルサドル、エアロレバー用に溝を入れたフランス型ランドナーバーなどグランボアの製品でまとめています。個人的にはこのアッセンブルが一番使いやすそう。

 

 

 

グランボアではお客様のご要望に合わせてあなただけの一台をお作りしています。

完成車のご相談にはどうぞお気軽に、ただし、あらかじめご予約の上ご来店ください。

よろしくお願いします。

 

つちやはるみ

いよいよ今週末です。

今年は親方と専務で皆様のお越しをお待ちしています。

展示させていただく自転車の他、新しいパンフレットも出来上がっています。今回はツーリングの記事はありませんが、去年の大きのイベントのために製作したJBT号とCdM/PBP号の他、親方フレーム2台と大きなレストア仕事3台ご紹介できました。ハンドメイドバイシクル展ではもちろん、京都のアイズバイシクルでもご来店の方には無料でお渡ししていますので是非ご来店ください。ただし、3の付く平日が定休日のアイズバイシクル、今月は23日がお休みとなりますのでご注意ください。よろしくお願いします。

また、通販のご利用でもカタログがある限り、ご注文の品と一緒にお送りしていますのでどうぞご利用ください。パンフレットのみご希望の方は送料分の200円をご負担いただければお送りさせていただきます。

 

つちやはるみ

2019.12.31

ゆく年くる年

あっという間にこの日のこの時間を迎えています。

 

振り返ってみると、今年は本当に様々なことに取り組みながらも、突発的な事柄に懸命に対応しないとならない年でした。。。少ないスタッフで大切な外注先の廃業を乗り越え、JBTやCdMといった大きなイベントの準備や遠征をやり切りました。時間に追われるとはまさしく今年のことで、ギャラリーページの更新はほとんど止まったままとなり、丁寧にブログの記事を書くのも難しく、旬を逃してましった書きかけの記事ばかりがたまってしまいました。。。その点はホント残念。。

でも、この一年を一緒に乗り越えた前野と伊藤の成長は目覚ましく、今後がとても楽しみで、頼もしい限りです。それに親方フレームの完成車もボツボツと台数を増やし、ますます仕上がる日数も早くなってきました。ただ、まだまだレストアの仕事をこなしながら店と作業場を行ったり来たりで進めていて、今のペースは月に1.5本から2本、納期は6-10か月ほどでしょうか。フレーム作りは今も早朝とか、お休みの時間を使うことが多いのですが、前野や伊藤に店を任せることも多くなってきました。何より、自分の手で自分の理想を追求できるので苦しいながらも楽しいようです。来年はもう少しペースを上がる見込みです。

 

今年も良い仕事を続けさせていただき、ありがとうございました。

2020年も良い仕事が続けられますように。

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年末は12月28日から早めにお休みをいただき、28日、29日、30日と3日間、ちょっとのんびりさせていただきました。で、今日は自宅に戻り、お仕事再開です。三が日で作りかけのフレーム一本仕上げるそうですよ。1月25日26日開催予定のハンドメイドバイシクル展に出展予定の一台です。是非、見に来てくださいね。

 

そして、皆さまも良い新年をお迎えください。

つちやはるみ

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