こんにちは、前野です。
6月の半ば、600㎞ブルべに参加してきたので紹介します。

久々に参加した600㎞ブルべはオダックス近畿主催のBRM618米原600㎞
滋賀県のJR米原駅前をスタートして信州を満喫するコースです。
当初は諏訪湖までの往路に野麦峠が含まれていたのですが、通行止めでスタート1週間前にコース変更。
野麦峠の代わりに開田高原を経由して諏訪湖まで向かうことになりました。
コース説明にはこう書いてあります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
近畿から信州に行くには車を使うしかない。
そう思っていた時期が私にもありました。
ですが、よくよく考えてみると近畿の東端、米原からならば行けなくはない訳です。出来るのならば行くしかありません。
しかしどう考えても長野県内は夜間にしか通過しないので風景もあまり見えないんですよね。
ほとんど岐阜県内の風景しか記憶に残らないはず。
苦労するしかないと分かってはいます。見返りが少ないことも予想出来ます。
ないないずくしであっても、そこに道があるのならば行くしかありません。
それが旅人(ランドヌール)というものでしょう。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
何というか、普通じゃないですね…
そもそも今回エントリーしたのは最も日照時間の長い時期に近場でエントリーできる600㎞という条件で探したから。日照時間が長い季節なら夜間走行は短くて済みますし、気温も寒くないので走りやすいはずです。
ただ、この米原600は登りが多く、コースの難易度はやや高め。600㎞で獲得標高7500mなので山岳コースと言って差し支えないでしょう。
300㎞以上のブルべはSR600紀伊山地を一昨年に走ったのを除くと2019年のPBP前に走った守山300㎞以来になります。
PBP以降参加したブルべは数えるほどで2020年はSR600紀伊山地のみ、2021年は200㎞を2本。
SR600紀伊山地は計画的に宿を取って走ったのでもはやツーリングでした。夜通し走るサイクリングをしていないので、400㎞以上のブルべの走り方をもはや忘れています。
そして今回は600㎞ブルべ初完走を目指す友人と共に走るので二人で確実に完走できるように制限時間をフルに使う計画を立てました。その名も「40時間計画」
600㎞ブルべの制限時間が40時間なので制限時間目一杯使って完走しようという計画です。
初日は5~22時で約300㎞を走り22時~翌朝4時までホテル滞在、二日目は4時~21時の間に残りの300㎞を走ってゴールを目指します。

一緒に走る友人は手前のディスクロードで出走
JR米原駅を5時にスタート。今回一緒に走る友人とは5月に湖東の峠巡りをしたり、小浜日帰りサイクリングを一緒に走って調整済み。
彼とは5年ほど前に大津スタートの600㎞ブルべを一緒に走ったのですが、悪天候と計画不足でDNFに。その頃の自分は400㎞でも600㎞でも出たとこ勝負。宿は取らずに勢いに任せて夜通し走り、なるべく早くゴールするスタイルだったのでそれに600㎞が初めての友達を巻き込めば当然の結果でした。
今回はその時の反省を活かしてエントリー前に走行計画を作成しました。
ホテルに6時間滞在することを計画に入れ、制限時間ギリギリのタイムスケジュールで完走を目指します。

5:46 関ケ原
スタートは一人ずつ呼ばれた順番に出て行くので友人と同時にスタートは出来ず、しばらく短独走。友人を追いかけて合流できたのはスタートして15㎞ほどの地点でした。関ケ原付近は大型車が多い国道でしたが、垂井から先は旧中山道をトレースする巧みなルート運びで快適でした。

7:38 64.5㎞地点の関市内でパンク
スタートから2時間半ほど経った頃、友人が前輪の空気圧が下がっているということで停車。焦らずパンク修理です。
パンクの原因はタイヤブート。実は同じことを自分も過去のツーリングで経験しています。
少し前に二人でおにゅう峠を走ったのですが、その時に小さなサイドカットをして念のためにタイヤブートを貼っていました。ただ、このタイヤブートはあくまでも応急処置用で、張ったまま使い続けるとタイヤブートのふちがチューブと擦れてパンクしてしまいます。
応急処置したタイヤをそのまま使っていたことで起こるべくして起きたパンクでした。友人も前輪のタイヤに不安を感じていたようで、サドルバッグの中から予備タイヤが登場。タイヤも交換して不安を取り除きました。
タイヤとリムの嵌め合わせがきつくて時間がかかり、結局パンク修理と近くのコンビニで一息ついたので30分ほど停車。この間にどんどん抜かれてほぼ最後尾に。序盤とは言えみんなが先に行くのを見送ると焦ります。

10:54 岩屋ダム
3年前の京都1000㎞でも走った道を通って飛騨方面へ進んでいきます。道の駅平成、そして岩屋ダム。岩屋ダムは二人で初めて走った600㎞ブルべの時にDNFがよぎり始めた場所だったので感慨深いです。
今日は二人とも快調で天気は曇り。じつはこのブルべも雨が降るか微妙なところで1週間くらい前から天気予報とにらめっこをしていたのですが、結局最後まで雨が降ることなく終わりました。

12:41 161㎞地点 PC1
そんなこんなで多少の峠も挟みつつ161km地点のPC1に到着。ここはスタッフの方が待機している有人PCで飲み物と補給食の用意がありました。関市以降しっかり補給できる場所が無かったので助かります。パンと飲み物を貰い、15分ほど滞在して出発。ここから先が本格的な登りの始まりです。

14:06 飛騨小坂から約15㎞、1000mアップの登り
PC1を出るとすぐに長い登りに。頑張ってもペースは上がらないので二人で話をしながら登っていきます。雲が多い天気ですが雨が降ることは無さそう。楽しいけどしんどい時間が続きました。普通のツーリングだったら濁河温泉かこの先の開田高原で一泊したいですね。

14:54 日本一の溶岩流展望台
ようやく登りがひと段落すると道は尾根伝いになって緩やかにアップダウンを繰り返します。あいにく雲が多く御嶽山全体を眺めることは出来ませんでしたが、さすが信州と思わせる景色でした。ここから先は開田高原に向けて長い下りになります。

16:21 御嶽山
開田高原への下りの途中で他の参加者の方が大勢立ち止まって写真を撮っているポイントがあったので僕たちも停車。「飛騨御嶽尚子ボルダーロード」という石碑で、シドニーオリンピックで金メダルを取った高橋尚子さんが高地トレーニングをしていたことに由来しているようです。
石碑正面には御嶽山、裏には乗鞍岳が見える最高のビューポイントでした。

16:22 景色のいい場所に石碑があると撮りたくなりませんか?
乗鞍にはしばらく行っていませんが、乗鞍を通るSR600もあるのでそのうちチャレンジしたいです

乗鞍を眺めながら下る
標高が高く、下りでは寒いくらいの気温なのでレインジャケットを羽織ります。
開田高原までの道は路肩が広くとられていて、赤い舗装の部分は高地トレーニングをするランナーが走りやすいように整備されていました。下った先にはきれいに整備されたトラックで陸上選手がトレーニングをしていました。この下りはダイナミックでとても楽しかったです。

19:09 権兵衛トンネルへの登りで日没
開田高原区間を抜けると木曽でようやくデイリーヤマザキを見つけて小休止。ホテルを予約している諏訪まではまだ距離があるのでパンとプリンを食べました。
木曽から伊那谷へは権兵衛トンネルを越えていきます。トンネルの入り口までヒルクライム。

19:23 権兵衛トンネル手前
権兵衛トンネルが見えたところで一旦止まって装備を整えます。友人はサドルバッグがタイヤに擦りそうだったのでバックルを締めなおしていました。権兵衛トンネルは4㎞の下り基調。こんなに長いトンネルはなかなかありません。交通量も少なくて伊那谷への下りを楽しみました。

19:48 暗くなった伊那を走る
4㎞続く権兵衛トンネルを抜けると辺りは暗くなっていました。伊那谷へ下り辰野、岡谷、そして本日の宿を取っている諏訪を目指します。辰野では道路が川から近く、時々道に蛍が飛んでいました。

ランドナーに装備しているライト
自分の乗っているグランボアランドナーはSON28ハブダイナモで前後のライトを点灯します。フロントはSON Edelux2、シートチューブに直付けされたテールライトはキムラTL-06Dです。
フロントライトのEdelux2は上側への光がカットされたワイドな配光で遠くまで均一に照らしてくれるので路面が見やすく安心して走れます。
テールライトのTL-06Dは走行中の安全確保はもちろん、停車後も明るさを維持して光り続けてくれるので信号待ちも安心です。
ライトが充実すると夜走るのが楽しくなりますよ。
ちなみに400㎞以上のブルべでは前照灯2灯以上装備がルール上必須。フロントキャリアの左側にキャットアイVOLT800をサブライトとして装着しましたが今回は一度も使いませんでした。
サブライトのVOLT800は悪天候時に点灯させるほか、自転車から簡単に外せるので夜間のパンク修理などにも役立ちます。

22:03 初日は中間地点の諏訪で終了。残り300㎞
21時過ぎに諏訪のホテルに着いて近くのマクドナルドで夕食。ご当地の食事を食べたいのですが時間が遅くて店が開いていないのと、睡眠時間が惜しいのですぐに食事が出来るファストフードで正解でした。
風呂に入って装備を整え、23時頃就寝。今日はたくさん登りました!明日は少し楽かな?
・
・
・
・
・
【2日目】
アラームの音で3時に起床。ブルべ中に4時間眠るとめちゃくちゃ回復します。
ホテルを出て集合場所のファミリーマートへ。黒から濃い青になっていく空を見ながら朝食を食べ、友人と合流しました。4時にコースへ戻り二日目スタート!

4:07 フォトチェック諏訪大社前宮
再スタートしてすぐ、フォトチェックの諏訪大社前宮で撮影。空がどんどん明るくなっています。

4:14 杖突峠で夜明けを迎える
杖突峠の序盤で空はこの通り。杖突峠に来るのは確か2回目ですが、諏訪側から登るのは初めて。最初に訪れたのは6年前。浜松をスタートして中央構造線沿いにソロツーリングをした時でした。浜松から兵越峠、下栗の里、しらびそ峠、分杭峠、そして最後に杖突峠を通って諏訪がゴールでした。下栗の里ではおばあさんが一人で切り盛りしている民宿に宿泊。まだ続けていらっしゃるのだろうか…

5:01 杖突峠から先は霧の中
杖突峠の南側は霧が出ていて気温も低そう。しばらく下って高遠へ。周りにブルべの参加者はいません。多くの方が諏訪ではなく、杖突峠を越えてから仮眠を取ったようでした。睡眠時間を多くとった分、ギリギリのタイムスケジュールで走っているのでゴールに間に合うのか少し心配です。
朝5時に杖突峠の上にいて、夜までに米原駅へ自転車で移動するなんて実感が湧きませんよね…

6:55 信州は山がきれい
淡々と距離を消化していきます。しばらく大きな峠は無いので景色を楽しみながら。前日は雨こそ降らなかったもののずっと曇り空。今日は青空に南アルプスが映えています。
阿智に着くとコンビニで休憩して峠越えの準備。清内路トンネルを通って木曽に戻ります。

10:05 阿智から清内路トンネルを越えて木曽へ
清内路トンネルは前日通った権兵衛トンネルと同じく市街地からしばらく登った先にあるトンネルなので入り口まで標高差500mを登らされます。

11:06 馬籠峠
清内路トンネルを通って木曽へ戻ると次は馬籠峠の登りになります。なんだか昨日より登っている時間が長いような。馬籠峠はハイカーの方もちらほら。

11:14 フォトチェック 馬籠宿
馬籠峠から下るとフォトチェックの中山道馬籠宿に到着。撮影とトイレ休憩を挟んで出発。下りきるとすぐに次の登りが始まります。そして天気が良くて景色が映えるのは嬉しいのですがとても暑い。2本のボトルがあっという間に空になっていきます。

14:05
アップダウンは続きます。この辺りまで来ると徐々にほかの参加者に追いつき始め、時間内完走の勝算が立ってきました。


14:21 後半も名の無いアップダウンが続く
通称?茶畑の登り。茶畑の中をロングストレートが突っ切っています。峠ではないけどしっかり登る道が次々と登場。500㎞過ぎればゴールまで残りは平坦。そう言い聞かせながら淡々と登りました。

17:49
山の中から市街地に戻ってきました。まだ滋賀県にも入ってないのに岐阜城を見るとゴールに帰ってきたような安心感を覚えます。

18:01 長良川沿いを走る
往路とほぼ同じ道を通って米原まで。500㎞以上走っているので二人とも疲れているけど夜間走行を避けたおかげかモチベーションは高く、走ることを楽しめています。

19時すぎ 垂井から関ケ原への登りで日没を迎える
2回目の夜がやってきました。とは言ってもゴールまでもう少しなのでエネルギーを使い切っても大丈夫。このままいくと20時半には確実にゴールできそうです。パンクしてもギリギリ間に合います。

2人揃って完走 39時間17分
国道27号線で友人が前に出ると猛然とペースアップ。600㎞ブルべの終盤とは思えないスピードで関ケ原への暖斜面を登っていきます。あまりにも早いので千切られないように空腹の腹に力を入れて着いていきました。以前走った米原600㎞でも最後は関ケ原を越えたのですが、その時一人で走っていた時とは比べようもないペースで登りをクリア。ここにきてなかなか会えなかった他の参加者の姿も。
関ケ原でのペースアップのおかげで米原駅前のゴールには20時17分に到着しました。
主催者の方にブルべカードを提出し、2人そろって600㎞完走の認定を受けることが出来ました。
コースは今まで走った600㎞ブルべの中で最も過酷でしたが、夜間走行を避けて睡眠を十分にとったおかげで最後まで調子よく走れました。それに今回は友人がいてくれたおかげでソロ参加の何倍も楽しいブルべでした。
タイムを意識して走るブルべもまたやりたいですが、友達と参加するなら楽しく走れるこのスタイルがいいですね。
次回は10月の守山300㎞を一緒に走る予定です。
・
・
・
・
・
明日から夏のセールが始まります。商品1割引きとなりますので是非ご利用ください!
【店頭セール】
日時 7月17日(日)10時頃から18時頃まで
店頭商品すべて店頭価格から1割引きとなります。ただし、ご予約品やお取り寄せ品、修理などの作業工賃は対象外となります。
【通販セール】
7月18日(月)から7月24日(日)まで。
オンラインストア掲載中の商品すべて表示価格から1割引きとします。ただし、ご予約品やお取り寄せ品、修理などの作業工賃は対象外となります。
ジャパンバイクテクニークからもう1ヶ月が過ぎ来ました。ようやく滞留がちだった仕事もスムーズに流れるようになり、落ち着いて振り返ることができます。
今回のJBTはコロナの影響で前回に比べてエントリー台数は少なくなってしまいしたが、全体的な質のステップアップがなされたと思います。
グランボアではステンレスチューブを使ったランドナーと前回2019年のJBTにオープン参加ながら出走した車体に後付けの電動アシストユニットを搭載したebikeランドナーで参加しました。
まずはステンレスチューブをつかったグランボアのランドナーですが、ステンレス製のランドナーフレームはほとんど聞いたことはありません。大分以前からステンレチューブは存在するのですがなぜでしょうか。コロンバスXCRやレイノルズ953といった老舗ブランドのステンレスチューブも存在するようなのですが、ほとんど入手は困難な状況になっています。今回使用したチューブは現在唯一と云ってよい米国のステンレスチューブメーカーKVAのMS3というチューブセットです。06/0.4/0.6とかなり肉薄ながらステンレスらしく固くしっかりしたチューブです。これを今回仕入れて分かったのですが、ステンレスチューブがそもそも高額すぎます。普通のクロモリチューブの7~8倍ほどの価格がします。その割にはチタンのように大きく軽量化ということにはなりません。やはり素材のコストがフレーム製作者に嫌われてしまって市場から消えつつあるようです。
チタンやステンレスなどの非クロモリ素材のチューブは一般的にはTig溶接で組上げていくのですが、ステンレスは専用の銀ローを使用すればフィレット(ラグレス)で製作することもできます。ただフィレットであればこれまた高価な銀ローも相当量使うことになります。
ラグやクラウンなど必要なステンレス部材も見当たりません。グランボアではエンドやクラウンも普段ERモデルで使用しているものと同じデータで304ステンレスからレーザー加工で製作しました。ロードバイクでしたら必要のないカンチブレーキ台座も作る必要があります。通常のカンチ台座をばらして広げて、展開図を起こしこれもステンレスの板からレーザーで抜き、折加工をするための切削を施してから箱型の台部分を用意して、さらにステンレスの丸棒から削りだした円柱部分と組み合わせ、銀ローでしっかりと固定して仕上げます。
すべての直付け小物をステンレスで用意したところでフレームの製作に取り掛かれるのです。
ステンレスはクロモリに比べて熱による延びが大きく、低温で素早くローを回す必要があります。またちょっとでも加熱しすぎてしまうと表面が酸化してしまって銀ローがのらなくなってしまいます。そしてトーチの取り回しには注意が必要です。固いステンレスではチューブ同士を接合した後で芯だしなどのための修正することもできません。正確で均等な火入れを要求されます。
銀ローは柔らかくステンレスのチューブは固いので仕上げのために削っていくことは真鍮ローよりは容易です。ただ塗装しないで鏡面仕上げの状態にしようとするとかなりの手間を強いられてしまいます。今回もまずチューブ状態でバフ掛けを行って、フレームになってから再度磨いてみましたが、鏡面と呼べるまでには至りませんでした。次は知り合いのステンレス加工屋さんに訊いてから鏡面仕上げを実現したいと思います。
ステンレスチューブの大きなメリットとして塗装しなくても錆びないということがあります。確かにステンレスは錆びないのですが、銀ローは経年による変化として黒ずんでくると聞いています。確かに昔の100円銀貨は黒っぽくなっていたと思います。実際銀の含有量がどの程度なのかは知りませんが、1ヶ月ではまだ変化はありません。
今回はフロントフォークもステンレスで製作しましたが、これがとてつもなく硬くて、普段クロモリφ23のブレードで製作しているフォークであれば冷間でも簡単に曲げられるのですが、まったく曲げることができませんでした。そこで以前あるビルダーさん聞いたことのある熱間での曲げにチャレンジしてみました。そのビルダーさんによると熱間でバケツをR合わせに使って曲げることができたというのです。グランボア特製の2本曲げベンダーにセットしたままトーチで炙って素早く曲げてみたところ、確かにあっさり曲がってくれました。ところが今度は曲がりすぎてしまい失敗です。やむなくクラウンを炙ってブレードを外して、新しいブレードを用意しての再チャレンジで狙い通りのRを出すことができました。こう書くと簡単にリカバリーできたように見えますが、1本1万円以上するブレードを2本ダメにして、さらには新たに入手したステンレスブレードは当初のブレードよりかなり短くギリギリのところでものにすることができたので、今回の一番の難所でした。
こうしてフレームとフォークが形になったのがJBT開催の10日ほど前でした。さらにキャリア製作担当の伊藤君が初めてのステンレス製ながらほぼ2日でパニアキャリアを製作しました。パーツ構成は今回延期開催となっていたためすでに昨年のうちからほぼ用意しており、フレームの仕上げ担当且つ今回のライダーでもある前野君がせっせと作業を進めてくれてギリギリの9日に彼による試乗ができました。私としてものその乗り味に大変興味がありJBT前に試乗してみたかったのですが、私自身が今度はグランボアebikeのライダーとして参加するため、前日にはヒルクライム部分だけでも試乗をするために前日に現地入りして後日の楽しみとしました。
走りについてはヒルクライムセクションをグランボアebikeに続いて2番目にクリアすることができましたので、健脚ライダーにも十分にこたえられるフレームであると思います。それより気になったのはダートでの下りでチューブの硬さ故に振動吸収が十分にできるかどうかで、特に今回の課題のペットボトル4本をそれぞれ左右のフロントサイドに積載しての走行でしたので、フロントフォークにかかるストレスの大変大きくなっていました。結果としてライダーの感覚としても堅いけれどもしっかり振動吸収してくれるということでした。このことはJBT後に私が乗っ見て確認しましたが、身体に帰っ来るようなストレスになる振動は感じられず、ステンレス車の独特の乗り味であると判断できました。
このステンレスグランボアJBT号は私自身の主力ツーリング車として使用していきます。すでに数台のバックオーダーをいただいており、さらなるフィードバックのご意見を聞きながら製作していくことになります。オールメッキのクロモリフレームの製作が困難になっている現状で錆びないステンレス車でポリッシュ仕上げにしてモノトーンの自転車を製作することは魅力的な選択肢であると思います。
もう、30℃越えがフツーになってしまった日本の夏。
しかも30℃後半の数字も路上の気温計でチラホラ見かけるようになりました。。。
緑が眩しい良い季節ですが、日中の外出は要注意ですね。
皆様、お元気にお過ごしでしょうか?
さて、七夕も終わってしまいましたが、アイズでは夏のセールを企画しています。
コロナもまた増えつつあるので悩ましいところではありますが、感染対策をしっかりして皆様のお越しをお待ちしています。
*****
【店頭セール】
日時 7月17日(日)10時頃から18時頃まで
店頭商品すべて店頭価格から1割引きとなります。ただし、ご予約品やお取り寄せ品、修理などの作業工賃は対象外となります。
【通販セール】
7月18日(月)から7月24日(日)まで。
オンラインストア掲載中の商品すべて表示価格から1割引きとします。ただし、ご予約品やお取り寄せ品、受注生産品、修理などの作業工賃は対象外となります。
*****
店頭で展示しています完成車などもすべて対象となりますのでお見逃しなく~。
*
*
*
【おまけ】
写真は家の近所で見かけた狐ちゃん。
満足そうなそのお顔のわけは、、、スイカ!
小ぶりですが丸丸一個ペロリと平らげて、この後皮まで名残惜しそうにどこかへ運んで行きました。
美味しかったのね~。
こんにちは、前野です。
ジャパンバイクテクニーク走行記、今回で最終回になります。
前回まではこちら

毛無峠の群馬県標
霧と爆風の毛無峠を出発して、まずは7㎞先の第3チェックポイントを目指します。
第3チェックポイントまで7㎞の区間は基準タイムが設定されていてそれより早すぎても、遅すぎてもダメ。具体的には30分の基準タイムに対して5分早着から30分遅着はOK。それを外れるとポイントが減点されてしまいます。基準タイム圏内に収まるように時間を確認しながらこの先は進んでいきます。

毛無峠を出発
この後も峠のチェックポイントでライダーのために待機されているお二人と、カメラマンの方に感謝しつつ林道湯沢線に向けて出発。
風が強いのは吹き曝しになっている峠付近だけですが霧は変わらず濃いままです。

林道湯沢線入り口
毛無峠から約1㎞戻って林道の入り口に到着。ここまでは往路と重複している区間なので誰かと会えないか期待しましたが、誰もいませんでした。

林道湯沢線の標識と記念撮影をして下り始める
入り口の標識を写真に収めたらダート区間の始まりです。林道湯沢線は前回のJBTも含めて何度か走ったことがあるので初めての道ではありませんが、前回走ってから3年経っているので路面状況は変わっているかもしれません。林道湯沢線の総延長は14.3㎞。大半が未舗装なので走り応えがあります。

湯沢線の路面状況
過去の経験から、入り口から林道を半分以上下った先に位置する閻魔橋より上は荒れていて、それより下はスリックタイヤでも問題なく飛ばせる走りやすいグラベル。そんな認識でした。
しばらく無心で下っていくと、想定より走りやすい気がしてきました。
前回は650×38B、今回は650×42Bなのでタイヤが太くなったことも影響していますが、林道の路面が全体的に均されている印象です。

毛無峠からの経過時間を計りながら進む
楽しくて何も考えずに下っていくと基準タイムより早く着きそうだったので時々停車して写真を撮ったり時計を見て時間を調整します。

濃い霧は続く
林道の途中には所々大きな水溜まりが。相変わらず霧が濃くて、見晴らしがよさそうな場所でも何も見えません。
自転車は快調。ただ、ゆっくりと下るためにブレーキを使う時間が長いのでブレーキシューの減りに注意して下ります。見通しのいいストレート区間はブレーキレバーから指を離して重力に任せて転がし、コーナー手前でフロントブレーキを主体に急減速。
濡れたダート区間でリアブレーキを多用すると、前輪が跳ね上げた泥水がリムに付着するせいで制動力が低下し、シューがどんどん減ります。
なのでリアブレーキは補助的に使いました。

霧が少し薄くなってきた
チェックポイントが近づいてくると標高が下がった影響か霧が薄くなってきました。毛無峠を出発して25分経過したことも確認できたので基準タイム圏内。第3チェックに安心して到着できます。

第3チェックポイント
第3チェックポイントに到着。パナソニックの伊藤さんは50分前に通過したと聞きました。

経過時間33分で到着
通過時刻をカードに記入してもらいます。時間を計りながら下ってきたのでほぼ基準タイムどおりに第3チェックポイントに着いたことになります。
ここからゴールまでは45分が基準タイムになるので、ペースもそれに合わせて調整しながら下っていきます。

閻魔橋
第3チェックポイントを出て少し下ると閻魔橋に到着。林道湯沢線で一番大きな橋です。
閻魔橋の標高は1250mなので、毛無峠から600m近くの標高差を下ってきました。霧も晴れ、景色が見渡せるように。
ここからゴールまで約10㎞、標高差650mです。

雨天のダート走行は泥除けがあっても汚れる
ここで自転車の状態を確認。前回同様に後ろ半分が特に汚れていますが破損や変速の不調などのトラブルはありません。この先は路面状態が良くなるはずなので快調にゴールまで下れそうです。
変速機はSRAMの12速電動変速、FORCE eTap AXIS。過酷なシクロクロスやグラベルレースでも使用されているメカなので雨の林道を少し走ったくらいではビクともしません。電動変速機は変速に割く労力が最小限で済むので本当に楽です。PBP2019で1200㎞を完走し、今回のJBTもトラブルなく終えることが出来たので信頼性も高いと思います。
ただ、絶対は無いので万が一トラブルで動作が停止した場合などは機械式変速機に比べて現地で処置できる範囲が限られてしまいます。電動変速はツーリングにも有効だと思いますが、一長一短でもあります。

閻魔橋以降も荒れたダートが続く
閻魔橋を過ぎると路面状態が良くなると書きましたが、それは過去の話。
この3年間で路面は変化して、滑らかなグラベルだった区間が荒れています。

無事に林道湯沢線を下り切った
標高をさらに下げていくと徐々に走りやすくなり舗装路に到達しました。
今回もドロドロになりましたが林道湯沢線は何度走っても楽しいです!!

果樹園の中を突っ切るストレート
林道を抜けるころには霧を完全に抜けて青空が見えていました。最後の〆は果樹園の中を突っ切るロングストレート。雨と霧の中走り続けた後のこの景色は最高です。


YOU游ランドにゴール
果樹園ストレートを抜けて県道に合流するとすぐにゴールのYOU游ランド入り口になります。
もう一度基準時間内に収まっているか確認してゴールへ向かいました。ゲートではカメラを構えた方が出迎えてくれました。
ゴールすると早速車検になります。破損個所や変速などに不具合が出ていないか確認されます。たった今まで乗っていた自転車なので不具合は無いはずですが、車検の時間は緊張しました。
・
・
・

到着後の輪行審査/タイムトライアル
車検が終わると輪行審査/タイムトライアルになります。
ゆっくり休憩して好きなタイミングで初めてOKということでしたが、あまり間を開けずに審査に移りました。
輪行の審査は輪行方法の創意工夫を見せるほか、所要時間を競います。ヒルクライム区間と同様に時間を計測し、タイムでポイントが決まるのです。

輪行袋へのパッキングは普段使っている自転車と大きく手順は変わらないのでそこそこ順調でした。違う点があるとすれば、ステンレス号は泥除けの先端にライトを取り付け、後ろにはリフレクターを装着していることです。普段乗っているグランボアランドナーはキャリアにライトを付け、後ろ泥除けもリフレクターを付けていないので、泥除けにライト類が付いているJBT号は部品を外す順番が異なりました。
JBTの輪行審査では壁を使うことが出来ないのも普段と異なります。グランボアTypeERは自転車を逆さにすることなく前後の泥除けを外してロードバイクと同様の縦型輪行を行うので壁に自転車を立てかけて作業するのが前提になっています。
そして問題だったのが組み立て。ほぼ順調に進んだのですが、後ろ泥除けの固定ボルトと取付穴が微妙に合いません。下ブリッジの固定金具と泥除け側金具のネジ山に泥が詰まったのと、軽量化のために泥除け側金具についているガイドになる突起を省いたことが原因でなかなか位置を合わせることが出来ず苦労しました。
京都での輪行練習や、高山村に運ぶ際も輪行状態にして分解組み立てを行った際も問題なく取り外しが出来た箇所だったのでこれには焦りました。
結局、問題になっていると思われる箇所を順番に確認して取り付けることは出来ましたが、時間がかかりすぎてしまいました。これが実際の輪行だったら予定の電車を逃していたことでしょう…
JBTという舞台での輪行を考えると、普段と同じ方法では対策不足でした。
輪行に使用した道具(グランボアTypeERの輪行と同様の道具です)
・
・
・


山音製輪所、NAGARAが揃って到着
すぐ後ろにeBIKEの親方
輪行審査の後半、林道中日影線で一緒に走った山音製輪所の尾坂さん、NAGARAの服部さん、そして北信五岳展望台で別れた親方が揃ってゴールにやってきました。3人がゴールした時、自分は輪行審査の最中だったのでゴールの瞬間は見ていませんが、3人ともめっちゃいい笑顔。
最終的に全ライダーがリタイアすることなく無事にゴールしました。
グランボアの結果としては、親方の乗ったeBIKEが「近未来の中高年の幸せに寄与する旅自転車の可能性」があると評価を頂き、審査員特別賞を受賞しました。
・
・
・
今回紹介の区間(毛無峠-林道湯沢線-ゴール)
・
・
・
・
・
ジャパンバイクテクニーク2022走行ログ
コースの全長は約78㎞ですが途中、山田牧場に手袋を忘れて取りに帰ったので余分に走っています。
前回大会のコースも渋峠を通るダイナミックで素晴らしい内容でしたが、今回のコースは獲得標高とグラベル区間が増えて難易度が増しました。コースがハードになったことに加えて、4㎏の荷物が課せられたことで明らかに平均速度が低下しています。
過酷なルートではありますが、そのぶん見れる景色や道は素晴らしいです。林道中日影線や林道湯沢線のような長いダートを連続して楽しめるというのも醍醐味でしょう。
もし自分がまたこのコースをツーリングとして走るなら笠岳峠までの登りはタイムトライアル的な走り方はせずに景色を楽しみたいです。山田温泉の足湯につかるのもいいかもしれません。昼ごはんは天気が良ければ毛無峠で弁当を。
是非、ご自身の自転車で高山村を訪れてJBT2019、JBT2022のコースを走ってみてください。走る人それぞれの楽しみ方があるはずです。
そして大会開催に尽力された実行委員会、ボランティアの皆様本当にありがとうございました。
・
・
・
【7月のアイズバイシクル営業予定】
7月13日(水)は3のつく平日なので定休日になります。それ以外は通常通り営業の予定です。
オーダーのご相談などは事前に電話、メールなどでご予約頂きますようお願いします。
在庫を切らしていた赤いエートル、サンクフィーユ43T等入荷しています。遠方の方はショッピングサイトをチェックしてみてください。
あっという間に梅雨明けして走りに行くには辛い暑さが続きますが安全第一で楽しみましょう。
暑い日は早朝か夜に走って、昼間は室内で泥除けを磨いたりするのが良いですね。
こんにちは、前野です。
ジャパンバイクテクニーク2022の走行会の様子を引き続き紹介していきます。
2回目は笠岳峠から毛無峠までの区間です。

スタートから笠岳峠ヒルクライム区間を走った後は、タイム計測や着順が付かないリエゾン区間になります。
ヒルクライム区間はレースのつもりで走りましたが、ここから先は景色を楽しみつつツーリング。
指定の場所付近で写真を撮って、Facebookに投稿する撮影ポイントが三か所設定されています。
この撮影ポイントは第一回JBTには無かったもので、写真を撮ってSNSに投稿するという現代的なツーリングの楽しみ方を表現しています。
ちなみにFacebookに写真を投稿して「いいね」をもらえるとそれが得点になります。
期間中「いいね」を押していただいた皆様ありがとうございました!
・
・
・
・

雲が晴れて渋峠方面が見える
標高1890m、笠岳峠までのヒルクライム区間が終わり、ここから先はeBIKEに乗る親方と二人でゴールを目指して走ります。登りで気になっていた渋峠が見えるポイントでは立ち止まって撮影会。2019年のJBTでは笠岳峠を越えて志賀高原から渋峠を登ったのを思い出します。あの時も笠岳峠は似たような天気でした。

山田牧場に向けて下っていくパナソニックの伊藤さん
撮影会をしているとパナソニックの伊藤さんが下っていきます。
この後もペースを落とさず駆け抜けたようで1番早くゴールされていました。

撮影ポイント1 山田牧場
最初の撮影ポイントは山田牧場。放牧地をバックに写真を撮りました。

NAGARAの服部さんが峠を目指して登っていく
写真を撮っているとNAGARAの服部さんが叫びながら登っていきます。少し前に山音製輪所の尾坂さんとすれ違ったので、服部さんは先行する尾坂さんに何か叫んでいるのでしょうか…

山田牧場に手袋を忘れて1㎞戻る
山田牧場の駐車場まで降りるとFacebook投稿とトイレ休憩。ダウンヒル区間の防寒に着けていた長指グローブを外してスマホを操作。手袋を着けたままだと操作しずらいのです。写真の投稿を確認して走り始めます。
1㎞程下ったあたりで右手だけ寒いことに気が付きました。トイレ前で手袋を外してそのまま出発していたのです。親方には先に下ってもらって自分は手袋を取りに戻りました。
山田温泉まで下らなくてよかった…

山田牧場から温泉街まではテクニカルな下りが続く
手袋を回収して山田牧場駐車場から再び下って親方と合流。しばらくタイトな下りコーナーが続きます。雨で濡れ、枝なども散乱しているので慎重に。

ダウンヒル中にeBIKEの前輪がパンク
山田温泉まであと少しというところで親方の前輪がパンク。一気に空気が抜けたのでコントロール不能で親方は落車してしまいました。
幸いレインウェアが少し破けた程度で、親方も走行を続けられるというのでパンク修理。パンクの修理と落車後の確認をしたので復帰に30分程かけました。コース後半も大きな登りと未舗装路が有り、万が一身体に異常があるようなら撤退しやすい場所だったので親方のリタイアもあり得ました。大事にならなくてよかったです。

山田温泉の東屋で休憩
落車とパンク修理から復帰するころには本降りになってきたので山田温泉の足湯がある東屋で雨宿り。この間に山音製輪所の尾坂さんとNAGARAの服部さんが温泉街を通過してきました。雨で少し寒かったのでレインパンツを履いて防寒対策。レインパンツはめったに使いませんが、標高の高い場所で雨が降る時は携行していると安心です。
ここではオオマエジムショの大前さんなど数人の方とおしゃべりタイム。
寒いので自動販売機で暖かい飲み物を買いたかったのですが全部冷たい飲み物。スポーツドリンクよりはマシと思いアイスミルクティーを買いました。

標高780m 林道中日影線入り口
本降りの雨の中、山田温泉からさらに下ると林道中日影線の入り口に到着。下り区間の途中で林道の標識も見えずらい場所にあるので注意していないと通り過ぎてしまいます。笠岳峠から標高差1000mを下ってきました。この先は再び登りになります。

登りになるとeBIKEに着いていけない
林道中日影線は未舗装路の登り。ここまでの下り区間は親方と一緒か僕が先行して走っていたのですが、砂利の登りになるとeBIKEに全くついていけません。4㎏の荷物もあるので尚更アシストユニットにアドバンテージが有ります。
ついていくのを諦めて親方を見送り自分のペースで登っていきました。レインパンツが邪魔に感じてきたので登り始めて数百メートルで脱ぎました。雨は落ち着いてきたので寒くありません。

路面に合わせて空気を抜くNAGARAの服部さんと山音製輪所の尾坂さん
先行する親方を待たせないようにペースを上げて登っていくとNAGARAの服部さんと山音製輪所の尾坂さんが自転車を降りてしゃがんでいます。二人同時に何かトラブルかと思いきや、路面に合わせて空気圧を調整していました。
NAGARAは700×32Cのチューブレス、山音製輪所は650×38Bでこちらもチューブレス。空気圧をギリギリまで下げられるのはチューブレスの利点ですね。
自分の自転車は650×42Bタイヤにラテックスチューブを組み合わせ、スタートから低めの空気圧なので調整せずにそのまま登っていきます。

にぎやかな林道ヒルクライム
親方は少し先にいるということなので服部さんと尾坂さんのパックに混ぜてもらって3人で登っていきます。一人では自分と向き合うハードな道のりも、みんなで登れば楽しい時間に変わっていきます。

NAGARA服部さんと撮影車
本降りだった雨は落ち着き、標高と共に霧が濃くなっていきます。見晴らしのいい道だと晴れて欲しいものですが、もともと眺望が期待できない林道ではこの方が雰囲気が出ていいと思いませんか?

激坂区間を登る山音製輪所尾坂さん
林道中日影線は比較的登りやすい勾配が続きますが、一部は厳しい区間も。そんな砂利道の激坂もペダルを踏みしめてゆっくりでも進んでいきます。霧の中ライトが付いた自転車が登っていく姿は画になりますね。

登りの中盤で砂利道は終了
標高1370mで県道112号線に合流、砂利道の登りは終了です。
撮影ポイント2の北信五岳展望台は標高1743m、登りのピークが1940mなので標高差にしてあと550mほど登りが続きます。
林道中日影線を4人全員が登り切るとまた各々のペースで県道を登っていきます。

雨とも、霧とも言い難い天候が続く
舗装路に出ればeBIKEと一緒に走れるかと思いましたがこの通り。ヘアピンを抜けるとカメラを構えた親方が待っていました。
ただ、そんな親方もeBIKEのバッテリー残量は残り僅か。予備を含め3本のバッテリーで走行会に臨んでいますが、登りが多く荷物も重いのでバッテリーの消耗が激しく、林道中日影線を登り切った時点で3本目が残り僅かの状態でした。まだ標高差にして400mほど残っています。

登り坂を残してすべてのバッテリーが空に…
いよいよその時はやってきました。
「あ、終わった。」
電動アシストユニットの音が止まりました。バッテリー切れです。
親方はこの先アシスト無しで峠まで登らなければなりません。展望台まではもう少しなので僕は先行させてもらいます。

撮影ポイント2 北信五岳展望台
バッテリーを使い果たした親方と別れて少し登っていくと、撮影ポイント2の北信五岳展望台に到着。
晴れていれば北信五岳を見渡せる展望スポットもこの通り真っ白で何も見えません。
NAGARAの応援隊の皆さんとお話しできたのが救いでした。また晴れている時に訪れてのんびりと景色を眺めたいですね。
写真を撮ってFacebookに投稿していると親方が追いついてきました。アシストの無いeBIKEで登るのはなかなかしんどそうですが、どこか楽しそう。
親方に「ダートで壊すなよ!!」と何度も念押しされて、僕は展望台を出発。
僕の自転車が壊れることより、下りで落車している親方の体の方が心配でしたよ…

チェックポイント2 毛無峠(1820m)
登りのピークに達すると毛無峠まで緩やかな下り基調になります。
こんな天気でも根曲竹採集の車が霧の中から急に現れるので慎重に進んでいきます。
毛無峠が近づいてくると霧はどんどん濃くなり、ハンドルが取られそうなほど風が強くなりました。
濃い霧の中、群馬県の標識を目指して進んでいくと待機中のスタッフの方とランドクルーザーを発見。
チェックポイント2そして撮影ポイント3の毛無峠に到着しました。

毛無峠の群馬県看板
峠付近は強い風と霧でとても寒く、動きを止めるとあっという間に体温を奪われそうです。
峠に着いて最初にしたことは登りで脱いだレインジャケットを羽織り、さらにメリノウールのネックウォーマーとレッグウォーマーを着けて防寒対策。
後で聞いた話によると毛無峠付近の気温は1桁だったようなので寒いわけです。
防寒対策に持ってきていた小物類が役に立ちました。
写真を撮ってFacebookに投稿し、スタッフの方に時間を記入した通過チェック用のカードをもらって林道湯沢線の未舗装路下りに向けて出発。
この先は遅くても、早くてもダメ。基準タイムから外れないように時間を計りながら走行します。
毛無峠の第2チェックポイントから林道中盤の第3チェックポイントまで距離約7㎞を目安時間30分で下ります。
早着は5分、遅着は30分までペナルティ無しなので、毛無峠出発から25~60分の間に第3チェックポイントに着けばいいわけです。
基準タイムの設定は650×35Aのランドナーで試走した際のタイムを基にしたそうなので、より太いタイヤを履いている自分の場合は早く着くことに注意して進んだ方がよさそうです。
第3回に続きます
・
・
・
笠岳峠から毛無峠
読売新聞、バイシクルクラブにてJBT2022の様子が紹介されています。
読売新聞さんは読売オンラインでプレゼンテーション、走行会の様子を動画で。
バイシクルクラブさんは綺麗な写真を豊富に使って紹介していただいています。
こちらも是非ご覧ください!











