フランスをツーリングしていて羨ましい事はいくつかありますが、その中のひとつがこの標識。「車は自転車を追い越すとき1.5m開けなければならない」というものです。これのお陰か走っていても日本のようにギリギリを追い越されて怖い思いをすることはほとんどありませんでした。
矢印のところに目指す峠はあります。まだまだじゃのぉ。。
広大な景色と一緒に写真に納まるのも楽しみの一つ。遅い上にこんなことばかりしているのでなかなか峠にたどり着きません。
峠の5km手前に小さなチーズ屋さんがあり、テレグラフ峠から越えてきたオリビエたちはそこでビールを飲んで休憩していました。近くには牛の放牧もされていてなんとものどかな風景。そこに着いたときに冗談のつもりで「セ、フィニ?」(これで終わり?)と訊ねたところ全員から「Non!!」と一斉に言われました。わかってるよぉ。。オリビエの指差している方角に峠があります。
SAVOIR地方のチーズでBeaufort(ボーフォール)というものがありますが牛を山に放牧できる6月から9月までのものが珍重されるようです。前日の晩餐で夕食に出されたモノがとても美味しかったので、帰りの下りで私たちも行列に加わってこのチーズ屋さんからBeaufortを買って帰りました。コクがあってとっても食べやすいおいしいチーズ、赤ワインにピッタリ。こういうご褒美がないと「峠なんて越えられない」と思ってるのは私だけ!?
オリビエたちを後に残し、先に上り始めましたが、あっという間に追い越されてしまいました。下って来る人もチラホラ。皆それぞれすれ違いざまに「Bonjour!」とか「Alliez!」とか声を掛けてくれます。同じ峠を目指している者と超えてきた者。見ず知らずの人でもなんとなく仲間意識があって、苦しくても思わず笑顔がこぼれます。
最新記事
Categories
Archives
