アイズの独り言

2014.11.09

旅の準備

皆様、旅に出る時の準備ってどんな風にされてますか?

準備期間って実際に旅に出る時と同じぐらい楽しい作業です。今回のフランス、イタリア旅行も親方が主にスケジュールや段取りを率先してやってくれていました。ネットの急激な進歩で数年前に比べて格段に海外旅行でも自分たちでコーディネートしやすくなり、楽しさ倍増です。少しは皆様の参考になりそうなこともあるので紹介しますね。

 

【プランニング】

まずは現地の地図。ツーリングするなら是非事前に手に入れたいところです。今回、親方はイタリアの5万分の1の地図をネットで取り寄せました。検索を上手くするとなんでも大抵のものは家に居ながら手に入れられる時代ですね。

 

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親方や大介店長は地図を見るだけでそのコースの難易度や見えるであろう景色が大体想像できると言います。方向音痴の私なんかはサッパリ解りませんが、今回も何日も飽かず地図を眺めツーリングコースを組み立てていました。

 

 

【予約】

大体のスケジュールが決まれば宿取りですね。昔はパリの宿をFAXで予約したりしていた頃もありましたが、今はとても便利なホームページがあります。世界中の宿の予約が簡単に取れる上に変更やキャンセルも簡単です。数年前から使ってますが一度もトラブルにあったことはありません。

Booking.com

 

宿が決まれば今度は移動手段。鉄道やレンタカーなども押さえておかないといけません。でも、今やそれらもオンラインでできてしまいます。

フランスの新幹線、TGVもちゃんと日本語のサイトが存在します。予約をして発券までオンラインで行うのと現地で発券するのとでは値段に差があります。我々はお得な現地で発券するタイプでチケットを購入しました。

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リヨン駅で発券しているところ。ただ、英語のナビゲートもあるのですが少し解り難かったのでKさんに助けてもらいました。

 

 

レンタカー会社はいろいろありますがそれぞれの営業所で、価格だけでなく扱いのある車種が微妙に違います。今回、我々は自転車2台とリュックが2つ、それに人が2-3人乗れることが必須条件になります。というわけで今回はHERTZで中型ワゴンを借りることにしました。営業所の場所も必ずチェックしておく事が大事です。今回ミラノ駅で車を借りましたが駅から営業所まで2キロもあり、タクシーを使わざるを得ませんでした。それらも事前に承知していれば慌てずにすみます。そして、返却は帰りの飛行場のフィレンツェ国際空港。こちらの営業所も空港まで少し距離がありましたがレンタカー会社のリムジンバスで定期的に空港まで送迎してくれます。

輪行できる自転車を持って、鉄道や車を駆使すればバリエーションに富んだ旅の組立てが可能です。

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海外での運転で心配なのはちゃんと目的地に行けるかどうかですよね。ナビが付いた車も海外で使った事がありますが案内は現地語かもしくは英語です。それにセッティングが慣れるまで大変だったりします。一度なんかはナビ付きの車の予約を入れていたにもかかわらず用意されていたのはナビの付いていない車。このときも交渉するのに余分な時間を使うことになってうんざりしたのを覚えています。もちろん以前は紙地図でヨーロッパ各地を旅していましたが、最近は細かい字が見づらくなり、使いやすいカーナビは旅のストレス軽減に大いに役に立ちます。

で、今回親方が準備したのは大きな画面のシムフリーのアンドロイド端末とそのホルダー。「こんなものまで持っていくの?」と少々呆れていたのですが、これらがとっても役に立ちました。グーグルマップでカーナビゲーションって不安でしたがイタリアの田舎道でも十分役に立ち、データーはフレッシュだし、案内も日本語でしてくれます。今後はナビ無の車でオーケーです!

 

 

 

そうそう、忘れてました。

airport

航空券も今やネットで購入できます。座席の指定やチェックインなどもオンラインでできて便利です。ただ、自転車を運ぶ場合は事前に連絡を入れておく必要があります。価格競争が激しい航空業界、料金も細分化され持ち込み荷物も細かく課金される仕組みになっています。今回エールフランスを利用しましたが、自転車の割増料金は1台に付き往路が100ドル、復路が100ユーロ。それぞれ搭乗日当日のチェックインカウンターで支払いました。

 

 

 

【おまけ】

たくさんの荷物。。。2人でどうやって運ぶ?

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今回、親方が私のリアエンド金具をキャスター付にしてくれました!駅の構内などの移動は転がして行けたので大変助かりました。ただし、急ぐときは担いだほうが早いですけどね。

 

まとめるのに時間がかかっていますが、旅の報告はもう少し続きます。次はいよいよイタリアツーリングです。

つちやはるみ


今すでに店にいます。

美山も雨、京都も雨、関西の日中の降水確率も80パーセントということで残念ながら今日のシクロジャンブルの出店は諦めました。。。その代わりといっては何ですが本日はアイズの店内でシクロジャンブルでお披露目しようと思っていた物をシクロジャンブル価格にて販売しようと思います。直前に買取などもあり各種手ごろな価格でいろいろありますよ。ぜひ覗きに来てくださいね。

本日の営業時間は9時-5時を予定しています。

つちやはるみ


2014.11.03

秋の便り

今年も橋本画伯からお葉書いただきました。はがきのすべてが素敵です。

 

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雨にも負けず走りに行きたい。今日、特にそう思います。

(アイズラリー延期したけど市内はとてもいい天気なのですよ。。。)

つちやはるみ


秋の連休が始まりましたが京都はあいにくの雨。残念ながら3日に予定していましたアイズラリーも延期することにしました。紅葉がちょうど盛りなので残念ではありますが雨では仕方ありません。どうぞ、皆様の予定を以下の日程にご変更お願いします。そして11月3日は通常営業しますのでどうぞお店まで遊びに来てくださいね。

 

【秋のアイズラリー開催日】

  • 11月24日(月曜日/勤労感謝振替休日)

 

*****

そして次はグランボアヘッドセットのバージョンアップのお知らせです。

ほぼ2年前に販売を開始しましたクラシックスタイルのヘッドセットですが、ベースとなったストロングライトP3に現行品ヘッドリーテーナを組み合わせていたため若干のサイズ違いがあり、回転不足とラジアス方向への負荷に対する対策が必要とされていました。しかしながら、それを解決するためには万単位での新たな形状のリテーナの製作が不可欠とされており、現実的ではありませんでした。また、ヘッド部はBBのように全回転により 大きなトルクがかかるパーツではなく、普通の使用には十分耐え得ります。しかし、交渉と試行錯誤を重ねる中である日親方がひらめいたのです。

 

ご覧のとおりこのたび現状のリテーナに少し加工を施すことによって回転不足の問題は解決することが出来ました。 お値段はそのままです。また、今までご購入いただいた方の中で不具合をお感じの方は交換にも応じますのでどうぞお申し出ください。

 

 

つちやはるみ


親方と私は10月18日-19日に開催されたポリージャポンに行ってまいりました。今回はレポートが少し遅くなってしまいましたので出展させていただきました自転車を中心に紹介致します。

ポリージャポンとは年に1度開催される自転車エンスーによる集会イベントです。そのメインイベントにコンクールがあります。コンクールではテーマ部門、レストア部門の2つの部門が設けられ、参加者によって各3台の優秀車が選定されます。今年のテーマは長距離旅行車でした。グランボアは1935年製グロリアと1950年製ルネエルスのタンデムの2台をコンクールレストア部門に出展致しました。

 

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グロリアは戦前から存在するイタリアのメーカーであり、エルネストコルナゴが弟子入りした工房であるといわれています。特筆すべきはフレームの表面処理であり、全体はニッケル鍍金ですがラグとエンドはクローム鍍金になっています。つまり1本のフレームに2種類の鍍金が使い分けられており、常識では考えられない鍍金処理が施されています。またヘッド周辺はラグ部分とヘッドチューブが一体構造になっており、当時としては非常に高い工作技術を得ていたと考えられます。グランボアでは不可能とされた鍍金処理を独自の手法により再現し、グロリアのレストアに成功しました。

 

 

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今回のグロリアはイタリアで塗装によって修復された車体を輸入し、レストアした車です。変速機はビットリアマルゲリータにモデファイしました。逆転式のマルゲリータはテンショナーレバーでチェーンのテンションを緩め、ペダリングを逆回転させている間にレバー上部のノブを左右に動かすことで、チェーンステーに装着した羽根を振って変速します。そして再度レバーでチェーンのテンションをとります。

非常に味わい深いグロリアは他にカンビオコルサ仕様などバリエーションがあり、グランボアでも数台のレストアを手掛けました。仕様によって一味違う雰囲気に仕上っていますので、是非ギャラリーページもご覧ください。

 

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エルスタンデムはフレーム状態でフランスから輸入されました。フレームは塗装されていましたが、当店で2ヶ月の歳月を掛けてフレームの下地処理を行い鍍金を施しました。オール鍍金の状態の事をフランス語でトゥークロメと呼びます。入手困難なオリジナル部品やボルト類、キャリアは車体に合うようにレプリカを作成しました。ボルト1本までオリジナルを使用しているルネエルスは「パリの宝石」と呼ばれるにふさわしい調和の取れた自転車です。それ故にレストアの際は特に注意を払う必要があります。

レストア技術のご紹介」にこのエルスのレストアにまつわる記事が途中までですが紹介されています。こちらも是非ご覧ください。

 

コンクールの出場車は特別な工作が施されていたり、希少な部品が装着されるなど目をみはる自転車ばかりでした。特に各部門の優勝車は磨きも素晴らしかったですが、それぞれに素敵なエピソードがありオーナーの方々の自転車に対する情熱がうかがえました。ポリージャポンでは日常の店内とは異なる雰囲気の中で先輩方から学ぶことが多く、充実した2日間を過ごしました。お世話してくださいました皆様ありがとうございました。

 

大介店長 (2018年退職)


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