10月に入り、グッと秋らしくなってまいりました。サイクリングには良い季節ですね。
2週間前のお休みに、お天気良いのを確認して、大分県は久住高原まで1泊ツーリングしてまいりました。流石に九州は車で弾丸するのはツライ。。だけど九州にもいってみたい。。そこで、新幹線と九州の鉄道網を駆使して、カーサイと変わらない「良いとこ取りツーリング」してきましたよ!
【往路】
JR京都駅(発7:20)→新幹線ひかり491号→小倉駅(着9:56/発10:09)→特急ソニック11号→大分駅(着11:38/発11:58)→九州横断特急64号→豊後竹田(着13:01)→自転車→宿(標高853m地点)
自宅からの電車移動、概ね6時間を経て、昼過ぎに豊後竹田の駅に降り立ちました。
駅の到着メロディとして流されている「荒城の月」を背に、すぐ右に折れ、飛田川沿いを緩やかに上って行きます。4-5%勾配の2車線道路は走りやすいのですが、その分、 スピードを出した車も結構走っていて、油断できない道でもありました。 天気は良く、日差しはまだ夏を感じさせるほど。季節は京都と比べるとちょうど1ヶ月遅れといった感じで、田畑を見れば黄金色の稲穂は収穫直前で美しい盛りでした。緩やかに上る、見晴らしの良い高原道路はハイシーズンの週末などはさぞかし賑わっているのでしょう。ですが、この日は阿蘇山の噴火が報道されてちょうど3日目。直前まで行くかどうか悩んでいましたが、勢いで決めました。
噴火だけではなく、今年の4月におきた熊本地震の影響をそこかしこに残すやまなみハイウェイを1泊2日で大人旅してまいりました。
自宅を出発したのは朝の5時半。電車4本乗り継いでの輪行三昧スタートです。親方、未だ眠そうです。
大分駅。九州に入ると車両の色が本州とは違っていて新鮮です。
次の列車は真っ赤な車両の九州横断特急64号。
「かあちゃんの幕弁」。ワンコインのこのお弁当、とっても美味しかったです。
豊後竹田の駅にも予定通り到着。
「はーるーこーろーのー。。」に見送られていよいよツーリング開始です。
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残念ながらこの日は久住山は雲の中。
スピードを出した車が時折走る2車線道路をできるだけ避けて旧道を走ります。そのほうが遠回りでも良い景色と出会える確立は格段に上がります。
ですが、緩やかですが、走り始めてからずっと上り坂。30キロ弱の距離でしたが、終盤かなり堪えました。。。
それでも、ようやく、この日のお宿があそこに!
なんとか夕暮れまでに辿り着けました。
【STRAVAデータ】
走行距離 26.9km
獲得標高 880m
走行時間 2時間34分 (寄り道含まず)
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【複路】
宿(標高853m地点)→自転車→湯布院駅(発16:06)→JR久大本線→大分駅(着17:01/発17:10)→特急ソニック50号→小倉駅(着18:37/発18:49)→新幹線のぞみ62号→京都(着21:16)
2日目の朝。高原に面したバルコニーから賑やかな鳥の声が聞こえてきます。そっと外に出てみると鳥の姿はいくつも見つけられませんでしたが、朝霧に包まれた広大な景色に息をのみました。これまで訪れたことのある南仏にも、イタリアはトスカーナにも決して劣らない、堂々としたすばらしい景色!
「あー、思い切って来て良かった」
いつもより高めの交通費や宿泊代も大目に見れるほどのものでした。
大きなリゾートホテルの宿泊客はこの日はたったの5組との事で、お部屋がバルコニー付にアップグレードされていました。
そのバルコニーからの景色がこれです。
祖母連山でしょうか。
今回のコースで駅からの距離がちょうど良かった。健脚の方なら5キロ先にももう一軒、更に10キロほど行くと国民宿舎もありましたよ。
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この日はお天気も良く、久住山もバッチリ姿が見れました。
そして、しばらく行くとこちらも朝もやに浮かぶ阿蘇山が!
うっとり。
引くとこんな感じ。
阿蘇五岳。左手の根子岳をお顔にお釈迦様に見立てて、涅槃像とも言われるそうです。
標高を上げてもずっと見えていますよ。
そして本日の最高点。
牧ノ戸峠。
それにしても自衛隊の車両の多かったこと。
追い越しは紳士的でしたが、やはり大きな車両が横を通るときはちょっとドキドキ。。
やまなみハイウェイは親方が18歳のときに訪れた事があるんですって。
その頃はもう少し見晴らしよかったと思ったけどな。。(親方)
そりゃそうですよ。もう、40年近く経つんですから、その頃植えた小さな木の苗も大木になっている年月ですよ!
途中、南由布院に抜ける脇道を下り、帰途に着きました。
由布岳もきれいでした。
【STRAVAデータ】
走行距離 57.6km
獲得標高 1354m
走行時間 4時間 (寄り道含まず)
ルイゾンボベは、後ろ姿がいいのです。
前から見てもかっこいいのはもちろんですけどね!
ゾーリンゲン54/ドレスブルー × ペノンブル/白×橙 × サンブリュ―48
ルイゾンボベのウェアはすべてフランスからの取り寄せ品になります。
10月分のオーダーは、本日20日に締め切ります。
本日中にご注文の場合は、10月末~11月上旬にお届けの予定です。
次回のオーダーは11/20まで。お届けは11月末~12月上旬です。ひと月に一度の入荷ですので、ボベのウェアで走りに行きたいところがある!という方はぜひお早目にオーダーしてくださいね。
(一部在庫のあるものもあります。その場合はすぐオーダー後すぐのお届けとなります。)
先日、実際に使ってみて、湿気た蒸し暑い日のツーリングでもとても快適に過ごせました。タンクトップの上にボベの長袖を着用しました。やさしい肌触りでじかに肌に触れても着心地がいいのはメリノウールという素材を使っているからです。ベースレイヤーとしてよく使われていますので、アウトドアをする人にとってはもうお馴染みですね。汗をかいてもウェアが冷たくならず、冷えを感じやすい方にはとてもおすすめです。私もアウトドアのシーンでは(冬になったら日常でも!)メリノのアンダーウェアを使っています。
ウールと聞くとメンテナンスが大変な印象もありますが、お洗濯もそこまで特別扱いしなくても大丈夫でした。私はヴァール50MLを洗濯ネットにいれて洗濯機で他の洗濯物と一緒に洗っています。親方、はるみさんは何度もツーリングで着ていますし、チョコ君は長距離を走るブルべでハードな使い方をしていますが、痛みもなく気に入って使っているようです。
日本初上陸のウェアで、取り扱い店舗も日本ではアイズバイシクルだけということもあって、まだあまり知られていないのですが、自分たちで使ってみて良い!と思ったものは是非皆さんにも紹介して使ってもらいたいと思っています。そういうわけで、ルイゾンボベの発売記念10%OFFキャンペーンは今も継続中。
たくさんイベントに出かける11月。もちろんボベのウェアも持っていきますので、ぜひお手にとってご覧ください。
11月がすごい事になっています。。。
自分たちの企画イベントに加えて、今年は東京サイクルモード出展が決まりました!新しく加わった若いスタッフをフル動員してランドナーのアピールに力を入れていきますよ!
こちらに11月のイベントの一覧をご用意しましたので是非ご覧ください。
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まずは、走るイベント。
◎秋のアイズラリー
日時 11月3日(木・祝) 9時スタート
秋の丹波路、三春峠を含む50キロほどのコースです。輪行を取り入れて、少しいつもより遠出のコースを計画しました。
毎年恒例アイズラリー!馴染みのある方々と丸一日ツーリングを楽しむ日です。
今年のコースは「輪行ツーリング」です。コースの一部に輪行を含みますので、みなさま輪行用具をお持ちいただきご参加くださいね。
◎朝サイクリング
今回は宝ヶ池サイクルフェスタで試乗会となります。
グランボアのランドナーに興味のある方は以下のホームページにアクセスして、試乗申し込みしてください。
日時 11月13日(日) 9時 ~16時
場所 京都市北区宝ヶ池 自動車教習所
詳細 サイクルフェスタ ホームページ
お店集合でのサイクリングは11月はお休みです。
次回は12月の第二日曜日。朝、寒いなぁ、眠いなぁ、と言っている体がだんだん起きていくのはきっと気持ちいいはず。ぜひお楽しみに!
◎タンデムラリー
日時:11月23日(水・祝) 10時スタート 9時30分にはお集まりください。
コースは前回と同じです。季節を変えて概ね平坦な京都の里山を ゆっくり、寄り道しながら走ります。
6月に初めて開催して、とても楽しかったタンデムラリーです!
ふたり乗り自転車タンデムが揃って走る姿は圧巻。そしてとっても優雅です。タンデムをお持ちでない方も、ソロでご参加いただけます。ぜひ遊びにきてくださいね。
去年のアイズラリーはちょうど紅葉の真っ只中でした。今年はどんな一日になるでしょうか。。
★いずれも参加をご希望の方は、事前にお申し込みください。
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そして、魅せるイベント。
◎ サイクルモード 幕張メッセ
久しぶりに関東でのサイクルモードです!
今回は、ツーリング車ではなく、ヴィンテージ車メインの展示です。アイズバイシクルの知識と技術の集大成、レストアを直にご覧いただければと思います。
同時にブースでは物販も行いますよ!お財布パンパンにしてご来場ください。
日時 11月4日(金)~6日(日)
場所 幕張メッセ 1~4ホール
詳細 サイクルモード ホームページ
【国際航路にあこがれて】
一昨年のサハリンツアーで稚内―コルサコフ航路に乗船し、サハリンツーリングを経験しました。それ以降フェリーを利用したツーリングに旅情を感じ、旅の計画を模索するうちにウラジオストク航路の存在を知りました。
その名もイースタンドリーム号。
韓国のDBSクルーズフェリー社が運航する、境港を出港し韓国の東海(トンヘ)に一時寄港し、2泊掛けてウラジオストクを目指す国際フェリーであります。
このレポートは鉄道とフェリーでランドナーを運び、シベリアの大平原を走ろうとした男の話です。
【輪行して境港へ】
出発の朝、自宅より千本通りを下り、二条駅から輪行します。朝のラッシュ時間と重なりそうなので特急券を購入し、きのさき一号に乗り込みました。
輪行袋は最後尾の座席の後ろに置くと邪魔になりません。
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10時頃城崎温泉に到着。時間に余裕があったので城崎温泉で途中下車し、一の湯に入浴することにしました。これも輪行旅行の楽しみの一つです。炎天下の中、大阪へビザを取りに行った事など旅の準備のことを思い出しながら湯につかり、旅が始まっている事を実感します。
12時頃真っ赤なキハ48は山陰本線を西に向かって出発しました。空はどんよりとしていて雨も降りだします。スプリングの利いた座席が気持ちよくて、うとうとしていると、気づいたら鳥取に着いていました。鳥取駅で下車し、今度は境港行のリムジンバスに乗ります。29人掛けの中型バスでしたが乗車したのは同行の友人と私の二人だけでした。
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境港国際旅客ターミナルに到着したのは日暮れ前。フェリーに乗船する人もさぞ少なかろうと思っていましたが、ターミナルは韓国人の団体であふれていました。定員480人の船に400人乗るそうです。韓国では有名な航路なのかもしれません。
受付で運賃2万4千円(内自転車運賃2千円)を支払い、船内に自転車を持ち込めるよう交渉しました。通常は預け手荷物扱いでコンテナに積まれるそうです。輪行袋を担いでイミグレーションを通り、桟橋からタラップを上がって乗船します。
そして、定刻前に船は静かに出港しました。
【東海ポタリング】
船の受付嬢が部屋にやって来て点呼を取っています。時間は朝8時半頃。どうやら他の日本人を探しているようです。デッキに出ると東海の港町が見えていました。
やがて東海港に入港し韓国人から順番に下船します。我々も韓国に入国し、ターミナルで自転車を組み立て、出港までポタリングを楽しむことにしました。海沿いを北上し、東海市街へ向かいます。東海は東海岸の田舎町だけあって交通量も多くなく、右側通行であること以外は日本と同じように走れました。自転車道がある場所もあります。
スーパーで刺身やカップ麺を購入してターミナルに引き返しました。市内には鍾乳洞があるそうですが時間がなく断念しました。今回は2時間ほどでしたが韓国の雰囲気を楽しめました。東海から上陸して韓国ツーリングをするのも面白いかもしれません。
東海からは完成車のままフェリーに持ち込むことにしました。ランドナーをひいてイミグレーションを通過するのは緊張しましたが、特に問題はありませんでした。タラップからランドナーを担いで乗船すると車両甲板に案内してもらいました。中には中古のプリウスが沢山停めてあります。これからロシアで活躍するのでしょう。
晴天の中、船は東海港を離れていきます。東海は韓国海軍が置かれる軍港で、軍艦も多数みられました。船内を見わたすと乗客数は前日の半分以下になっていました。
明日はいよいよロシアに上陸です。
【ウラジオストクへ上陸】
デッキで大陸を眺めながら韓国カップ麺を食べているとウラジオストクが近づいてきました。「東方征服」という厳つい名のその街は、ボートで釣りを楽しむ人や海辺でくつろぐ人も見え、1958年から1991年まで軍事的な重要港として外国人は立ち入ることができなかったことなど想像がつかないほど穏やかで美しく見えます。着岸から1時間半程経ちようやく下船の指示が出ました。タラップから桟橋へランドナーをひいて下ります。ついにロシアに上陸しました。
ウラジオストク港
東海の時と同じようにイミグレーションへ進みます。ガタイの良いお姉さんが灰色の大型動物を連れてきて、ランドナーと体の匂いを嗅がれます。お姉さんによるとおとなしそうに見えるそれはウルフだったそうです。
駅前のキオスク(ロシアでは小型商店を指します)で地図を手に入れ、ピロシキも買って食べました。ロシアのピロシキは具材が多様でひき肉のものやホウレンソウ、卵、ジャガイモ、サラダ入りなど、どれもおいしくいただけました。
ウラジオストクは長崎の様に坂の多い港町で、交通量もかなり多く自転車では走りにくいです。ひやひやしながらホテルにたどり着きチェックインをします。英語はほとんど通じなかったので苦労しましたが自転車を建物の中に入れてもらえるようにお願いしました。今回はアイロン部屋に置かせてもらいましたが輪行袋にいれて部屋に持ち込むという手段もあります。安い部屋でしたがテレビが2つもある立派な部屋で、設備は日本のホテルと変わりませんでした。街を散策し、夕食にレストランでポトフと5cmほど厚みのある焼鮭を食べました。豪快なロシア料理でスタミナをつけます。
【シベリア鉄道輪行】
朝食付きだったのでホテルのカフェで食事し、駅へ向かいます。国土の広いロシアは国内で時差がありモスクワとウラジオストクでは7時間の時差があります。鉄道の時間はモスクワ時間で統一されており、駅構内の時計もモスクワ時間を指していました。我々が乗る001番ロシア号は11時2分発でしたが切符には4時2分と記載されていました。
赤いベレー帽の車掌さんに切符を見せ乗車します。1等室のコンパートメントは輪行袋2つを入れても問題ない広さで特に気を使うことはありませんでした。定刻に列車が走りだすとパンやチョコレート、ジュースなど次々に出してもらい、更には立派な食事まで用意してもらいました。車窓からは海やシベリアの大平原がゆっくりと流れ大変優雅です。あっという間にウスリースクに到着し、車掌さんが呼びに来てくれます。わずか2時間だけでしたが夢のような時間でした。
【ウスリースク】
水色が爽やかな駅舎のウスリースク駅に降りました。列車を見送り駅前で自転車を組み立てます。人慣れた犬がその様子を不思議そうに眺めていました。キオスクでウスリースクの地図を手に入れてホテルに向かいます。道も広くウラジオストクよりは走りやすいです。
ウスリースクは中国、北朝鮮方面からの鉄道の合流点で交通の要所であり、またロシア陸軍の基地がある軍事都市でもあります。街をまわってみましたが調べていたとおり観光するような場所はなく、観光客の姿も見えませんでした。しかし、観光地化されていないリアルな街の様子がうかがえて私はその街並みに好感を持てました。
【シベリア大平原】
時計の針が10時40分を指しているのに気づき飛び起きる。到着が遅れることを覚悟しましたが、その時計の針は止まっていました。実際は7時前でした。ゆっくり仕度をして8時前には出発。玄関前にはホテルに泊まっていた高校生の団体が整列しており、彼らに見送られます。
街はまるで冷蔵庫のようにひんやりとしていて霧もかかっていました。これが大陸かと身をもって感じながら市街地を抜けます。交通量は極端に減り、路面もダート道(未舗装路)になりました。戦車でも走ったのではないかと思うようなガタガタ道や、ダイナミックな砂利道の丘を超えます。でもショックの吸収性がよいエートルタイヤが路面を捉えてくれるので大丈夫。ウテスノエの集落を抜けるころには霧も晴れてきました。
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更に丘を越え目指していた大平原に辿り着きます。思い描いていた果てしなく続く草原に感激します。開放感のある景色を眺めながら昼食にしました。心配していた野生動物も気配すら感じらません。いつまでも眺めていたかったです。
草原を抜けるとシベリア鉄道の線路沿いに南下し、ラズドリノエで主要道路に合流しました。ウラジオストクからハバロフスクを通りモスクワまで続くその道は、まさに高速道路そのものでその脇を走ることになります。路肩は広くありますが舗装されているのは車道の白線までで自転車が走るのはダート道です。大型車の轟音が鳴り響く中ダイナミックなアップダウンが続きそれは過酷な道でした。アルチョームに入るころには慣れてきましたが、決しておすすめできる道ではありません。他に道の選択肢が無いので近郊列車で輪行したほうが良いと思います。
アルチョームの街は、花壇が多く綺麗な街でした。公園では子供たちが遊んでいて平和な空気に癒されます。ホテルの場所が分かりにくく迷いましたが、数人の街の人に尋ねてようやく辿り着きました。ロシア人は親切な方ばかりです。
【アルチョームからウラジオストクへ】
朝食にホテルのカフェでパンやオムレツを出してもらいました。出発の準備をしていると仲間の後輪がパンクしています。玄関の前でパンク修理をしていると、珍しいのか4,5人その様子を見に集まってきました。受付のお姉さんも煙草を吸いながら眺めています。チューブを交換して出発です。
脇にパイプラインが続く道を南に入り、ラズルナヤ方面に向かいます。ほとんど車が通らない道で、アスファルトの上を走ることができました。うっそうとした森の中を進みます。
斜度8%の丘を2度3度越え、海が見えてきました。リゾート地ラズルナヤです。夏場はウラジオストクから海水浴やキャンプをしに多くの人が訪れるそうですが、平日だったせいかビーチは閑散としていました。丁度昼時だったので浜辺でパンを食べ、せっかくなので泳ぐことにしました。どこまでも遠浅の海は地中海のようで日本海とは思えません。クールダウンした所でラズルナヤを出発しウラジオストクを目指します。
交通量がどっと増え道も悪くなってきました。薬品でもこぼしたのかアスファルトに沢山穴があいています。街に入ると車だけでなく歩行者も増え、時には自転車を押さなければなりません。大きな交差点では歩行者と同じように歩道橋か地下道を通りました。やはり自転車で走る街ではありません。街の中心にある中央広場で休憩してホテルに向かいました。
入国した日には気づきませんでしたが中国人団体客や日本人観光客が目立ちます。現在ウラジオストクへは成田から直行便が出ていますので2時間で行くことができますし、気軽にヨーロッパの雰囲気を楽しむことが出来ます。ソ連崩壊から四半世紀経ち、観光地としての一面を見せるようになったウラジオストクは活気にあふれています。自転車には厳しい街でしたが鉄道輪行で郊外や地方に出たらまだまだ可能性のある国だと思います。
【旅の準備】
今回のシベリアツアーで必要とされた準備について紹介します。
1、ビザ申請
現在日本人がロシアへ渡航する為にはパスポートだけでなくビザが必要になります。ビザを取得するにはロシア領事館のオンラインフォームで事前申請し、バウチャーとパスポート、写真、申請フォームを領事館に持っていけば2週間で発行してもらえます。申請・引き取りは代理人でも可能だそうです。
2、バウチャー
バウチャーとは予約確認書のようなもので、現地での旅程(特に宿泊先)が記載された書類です。日本の旅行代理店でお願いするかロシアのバウチャー会社、或いはホテルのビザサポート(ホテル予約後メールで紹介があります)で取得できます。今回はホテルのサポートで取得しましたが、とても簡単でした。インターネットで宿泊先の情報を入力し、手数料をクレジットカードで振り込むとPDFファイルがメールに送信されてきます。料金は2千円程度でした。
3、ホテル
予約サイトBooking.comとホテルのホームページから予約しました。ホテルの場所やランクも自分で決めることができるので安心です。
4、鉄道、飛行機、フェリーの予約
シベリア鉄道はロシア鉄道のホームページから会員登録して予約することが出来ますが、今回はtutu.ruというロシアの旅行会社から予約しました。座席の指定も可能です。航空券は航空会社のホームページから、フェリーはフェリー会社に電話して予約しました。
5、地図
プランニング用に事前に東京のロシア書籍専門店から通販で購入しました。現地では駅前キオスクで最新のものが安く手に入ります。
6、装備
キャンプの予定がなっかたので最小限の着替えと、最低限の工具を準備しました。さらに路面状況を考慮して予備タイヤを持っていきました。グランボアタイヤは折りたためるのでかばんのそこに入れておくと安心です。*国内でしたらアイズから局止めかご宿泊先にお送りすることも可能です。
ウスリースク駅にて
今回のツアーは輪行無しでは実現できませんでした。旅の可能性を広げてくれる輪行ツーリングに貴方も出かけてみませんか?
雨続きだったお天気でしたが、ようやく安定してきましたね。みなさま楽しい連休を過ごされましたでしょうか?
連休中、アイズでは楽しい納車がありました。
新しいグランボア エトワールのオーナー様です!
「まだまた背が伸びるだろうから、背が伸びても大丈夫なように作ってあります」と親方。
なんと、お母さまが親方の大学時代のクラブの後輩に当たる方だそうで、自転車が欲しいと話していた息子さんに、どうせだったらいいものを!とアイズバイシクルへ一緒に来てくださったのでした。
ついでに、お母さまの現役時代の自転車も復活!
使える部品はオーバーホールをして、走行に耐えられないものだけを新調しました。フレーム自体に痛みがなかったので、再塗装して新車のようになりました。
走っていて、なんかヘンだなと思ったらすぐにアイズへ持ってきてくださいね。いつもと違うところを自転車で走ってみたいな・・・と思ったら、毎月第二日曜日のアイズの朝サイにもお気軽にご参加ください。今日が一生の相棒ができた記念日になりますように。