アイズの独り言

11月に入り、朝晩もすっかり寒くなりまして、体調管理に気をつかう今日この頃。

 

実は、10月の第3土曜日に毎年開催されているポリージャポンに初参加してきました。

親方は開催された年から唯一回の欠席を除いて出席しているため、イベントのことは私も聞いていましたが、詳細はわからず、自転車マニアの中のマニアの集いということしか認識がありませんでした。

簡単に説明しますと、ポリージャポンとは自転車で走るイベントではなく、「テーマ部門」と「レストア部門」からなるコンクールがメインで、各人が部門に沿った自転車を持ちより、発表、順位を競うといったものです。

ビンゴ大会、オカルトクイズ大会なども行われ、賑やかな雰囲気で楽しく過ごすことができました。 気さくに話しかけてくださった皆様、どうも有難うございました。

 

その中で、初参加ながら「レストア部門」であるおもしろい自転車を出展しました。

 

 

 

 

 

マニアに方にはご存じの方が多いと思いますSW製の子供車モモコNo.1です。

before

 

 

ニューサイクリングに完成秘話の記事が載せられており、親方は実際に走られているところを見ているそうです。

 

 

約30年経過して、なぜこの自転車がアイズバイシクルにやってきたのかといいますと、当時乗られていたオーナーの甥っ子さんが乗れる自転車がほしいとのことで持ち込まれたのです。

製造は1983年。当時のままのタイヤがついていますので、もちろん使えるわけがありません。普段店でレストアをする際はグランボアのタイヤに交換することでレストアを進めていきますが、この自転車はそうはいきませんでした。

まず、タイヤにサイズの表記がされていないのです。親方がニューサイクリングに記事が載っていたことを思い出し、早速読んでみるとそこには信じられない文面がありました。

 

 

試作タイヤを使用しており、1983年当時の時点で、3本しか存在しないタイヤをもとにフレームがつくられていたのです。

 

 

当然30年近く経過すればタイヤのサイドウォールの繊維がほつれてしまい、とても使える状態ではありません。

 

 

最初にして最大の難関が立ち塞がったのです。使えるタイヤはないか探してみるもののまったくの空振り。ブレーキ台座の付け替えも考えていたところ、グランボアのタイヤを製造していただいているパナレーサー社に相談しました。

 

オリジナルのタイヤを修理できるかもしれないとのことで、一度工場へ持ち込んでいただき、後日送られてきたタイヤを見て、親方も「おっ!これならいけるかもしれない」と一言。子供の体重なら耐えうるであろうと、最大の難関が解消されたのです。

 

 

 

 

試作のリム、タイヤをもとにフレームがつくられているのは驚きですが、他に使用されている部品も驚くものばかりです。試作のリムということで、20Hのリムが使用されているのですが、リアハブはシマノ社がその昔わずかながら製造していた幼児車用のコースターブレーキMITE、フロントハブに至ってはノーマルのラージフランジハブを旋盤で削り落として20Hのハブが使用されています。

 

 

フレームのパイプはレイノルズの軽量パイプがつかわれていますが、驚いたのはBBハンガー部の大胆な穴あけ加工。日付の刻印を逃がして穴をあけていることから、フレームが出来た後に追加で穴あけ加工をしていることがわかります。

 

 

 

わずかな長さですが、リアブレーキワイヤーが内臓加工されています。組み付けの時に気付いたのですが、中にガイドのパイプが入っていないため、はじめにタコ糸を通し、それをガイドに銅線を通し、銅線とブレーキワイヤーをハンダ付けしてと三段構えで通しました。

 

 

 

一番レストア最中に気をつかったのが、BB回りの作業でした。

フィキシングボルトがアルミなのは私でも数回使われているのを見たことがありました。ですがこの子供車はハンガーシャフトまでもアルミの中空シャフトなのです。もちろん替えはありませんので、細心の注意を払って作業しました。クランクも90㎜と特注のものが使用されています。

 

ハンドル回りですが、ハンドルとステムが一体となったSW製。そこに子供の手にフィットするよう小さく削り込まれたブレーキレバーが直付けされます。ブレーキはMAFACのジャッキーが使われていますが、小物がアルミのものに替えられています。

 

 

 

こうして綺麗にレストアされたSW製子供車。あらゆる部品が軽量加工されているこの子供車ですが、子供だからアルミで耐えうるだろうということではないのです。

after

 

 

 

私たちが乗る自転車は(個人差がありますが)だいたい重くても15~16㎏前後ぐらいでしょうか。10㎏をきる自転車にも多くの方が乗られていると思います。だいたい自分の体重の2割ほどの重さの自転車に乗っていることになります。

当時オーナーのお父様は市販されている子供車が、子供の体重と同じくらいの重さがあることに疑問を抱き、せめて子供の体重の半分くらいの重さの自転車に乗せてあげたいと願い、軽量化が施されているのです。

自転車乗りのお父様だからこそ、良い自転車を自分の子供にもつくってやりたいと願い、この子供車が生まれたのです。

 

 

 

 

はじめにこの自転車がモモコNo.1と紹介しましたが、その前に乗られていたNo.0とNo.1に続くNo.2が存在するのです。No.0に関しましてはこれもニューサイクリングに記事があがっています。

No.2に関しましてはNo.1の製作記事の中で少し触れられていまして、No.1は試作タイヤですが、12インチというサイズのタイヤがつかわれており、No.2は14インチのタイヤが使われているとしか情報がありません。フレームもどこの製造かわかっていない状態です。

 

というのも、No.2は現在オーナー様の手元にない状態なんですが、もし甥っこさんが成長したらNo.2にも乗せてあげたいということで、No.2を探してほしいとの要望も伺っております。

数年前の大阪服部緑地公園で行われているシクロジャンブルで見かけたかもしれないとのお声も耳にはしておりますが、詳細はわかっておりません。

 

もしNo.2に関しまして、わかることが少しでもあればアイズバイシクルまでお知らせください。

 

 

最後になりますが、タイヤの修復に全面協力していただきましたパナレーサー株式会社様、誠にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

takumi


先日の土曜日、秋のアイズラリーで一日サイクリングに出かけてました。

いつもでしたら京都の里山をコースに選ぶのですが、今年は台風の影響で予定していた広域基幹林道大布施側が倒木で通行不可。。。仕方が無いので今回は趣向を変えてちょっと遠出をしてまいりました。

 

コースはコウノトリの郷、豊岡!!

最近のアイズラリーでは珍しい獲得標高も少なめなショートコースです。

 

 

10時集合、10時半スタート。輪行組もバッチリ予定通り集まってくださいました。

 

まずは出石川沿いを行きます。お天気も文句なし。

 

走り始めて間も無く、お目当てのコウノトリ発見。

普通に鷺などの野鳥に紛れてコウノトリが見られるなんで貴重ですよね。

なので、いきなりコウノトリ撮影会となりました。

 

 

川沿いを離れて田んぼの間もコースに選びました。すると、こんなダートや、

 

こんなダートが。

往路はほぼ平坦路でしたが、路面のこんな変化が面白いコースでした。だけど、ロードで参加された方、ゴメンナサイ。ダートがあることお伝えしていませんでしたね。(笑)

 

 

そして、目的のコウノトリ郷公園に着いたのは丁度お昼前。

下見の時に聞いたお話によると、日本で最後の野生のコウノトリが確認されたのが豊岡で、昭和46年に完全に絶滅する数年前の昭和40年からコウノトリの人工飼育を始めているとのこと。それが今では野外の生息羽数は100羽に到達し、全国47都道府県でコウノトリの飛来が確認され、さらに韓国と日本を往復しているコウノトリもいるのだそう。公園には飼育施設だけではなく、完全肉食のコウノトリが野外で生活できる用、研究施設のほかビオトープの整備にも力を入れられています。

 

施設のまん前の田んぼの中には人口巣塔の上で寛ぐコウノトリ。

 

上を見ると、

羽を広げると2メートルにもなるので、近くで見ると迫力があります。それに、この日は7羽ほどが飛んだり、電柱の先に止まったりしていました。

 

 

おそばを食べるのも良し、但馬牛のハンバーグなんかも下見の時に頂いておいしかったです。私たちはコンビニで事前に買っておいたお弁当をコウノトリを見ながら頂きました。

 

そして、これ。

地元の高校生が振舞っていたお茶会でお茶を頂きましたよ。お茶菓子かわいいですよね。この日だけの特別なんですって。

 

 

 

さて、復路。

1つ目の上り坂は長くはありませんがちょっときつい勾配、皆、蛇行して上っています。

 

2つ目は短いので楽楽!

 

 

 

3時前には解散場所の一宮出石神社前に到着。距離が短いので余裕でした。

この後、おそばを食べに行った方や、出石の町を散策しに行った方など自由に過ごしていただきました。

 

 

私たちはというと、

城下町出石を象徴する「出石お城まつり」の開催日でもあったので、お城跡まで歩いて上がってきました。すると、お祭り最後の出し物の大人大名行列を少し見物できました。(写真ではちょっと分かり難いですね。)

 

そして、更に上に上がるとたくさんの鳥居、諸杉神社の境内へと誘われ。。

大きな杉が何本も立ち並ぶ素敵な空間でした。眺めも最高でしたよ。

 

皆様はあの後いかがでしたか?

 

そうそう、Tさんが早速にビデオにまとめて下さいましたよ。是非ご覧ください。Tさん、ありがとうございました。

 

また、遊びましょうね〜。

 

つちやはるみ


2018.11.02

明日

お天気も良さそうですので予定通りアイズラリー開催します。

という事は京都のお店はお休み。ラリーに参加される方、集合場所はいつもより遠いですのでどうぞ気をつけてお越しください。また、お店に来る予定にしてた方、スミマセン。。因みに今度のタンデムラリーの日もお休みになりますので、予定を組まれる場合はどうぞ11月23日は外してくださいね。よろしくお願いします。ただし、雨で無ければですけどね。

つちやはるみ


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