アイズの独り言

2023.10.20

ランドナーと共に四国フェリー旅(後編)

こんにちは、伊藤です。

つい先日大学時代の友人に会う機会がありまして、子供の保育園の話になりました。

朝は私が保育園まで送っています。ランドナーで送り迎えしていると言うとかなり驚かれました。

 

学生時代に乗っていたBSのアトランティス・スポルティーフ。THULEのチャイルドシートはシートチューブにマウントするかたちで後付けができます。ハンドルはアップハンドルにして街乗り仕様にしていますが、スタンドはつけていません。壁に立て掛けて子供の乗り降りをしています。妻は今時の電動アシスト自転車に乗っていますが、私は乗り慣れた自転車でないとしっくりこなくてこんな仕様で保育園まで通っています。子供を乗せる予定がないときはワンタッチでつけ外しができるので便利ですよ!

 

 

 

少し間が空いてしまいましたが、四国ツーリングの後編に入りたいと思います!

 

 

【石鎚スカイライン編】

山小屋の朝は早いです。
他に宿泊されていた登山者の方々の声で目が覚めました。

 

 

宿のご主人と話していると、
「これから黒森峠に行くの?」
「そうです。自転車の方はよくいかれるんですか?」
「そうだね~。結構しんどいよ~」

 

 

そうは言われても行くしかありませんので、ひとまず石鎚スカイラインの下りを楽しむことにしました。

 

早朝ということもあって上ってくる車はちらほらいましたが、下りる車はほとんどいなかったので爽快に下ることができました。逆に上るのは私的にはなしです(笑)

 

途中展望所があったので寄ります。

 

 

石鎚山がひょっこり顔を見せてくれました。目の前にそびえ立つ様はかなりの迫力がありました。

 

 

 

 

 

話が脱線しますが、

 

 

今回乗っている自転車については前編では一切触れていなかったのですが、実は自分で作ったフレームなんです。もったいぶりたかったんです、お許しください・・・

 

 

セミオーダーモデルTypeERは現在私が作っていますが、これは親方が図面をサイズごとに設計し、決められた枠の中で製作しています。フルオーダー車の醍醐味は「図面を一から引くこと」。CADを使い始め、出来上がっている図面から数字を拾うことからはじまり、親方が過去に作成した図面に片っ端から目を通し、まずは自分の自転車の図面を引くことを目標としました。引いては消してまた引くを繰り返し、なんとか形になったものの、自分がはじめて設計した図面からいざパイプをカットして寸法通りにフレームを製作することなんてできるのかと不安しかありませんでした。そんなこんなで少しずつ修正を加えながら自分の自転車の図面を温め続けていました。そして今年の1月のハンドメイド展で前野店長のブルべ車製作の話が舞い上がりました。製作は私。2本目に図面を引いた自転車が製作第1号になったというわけです。しかもそれは健脚な前野店長の自転車。私のフルオーダー一号目は彼に譲ることになったわけですが、自分で評価するよりも、私よりも何倍も自転車に乗る彼からの評価のほうが遥かに貴重です。ERフレームとは作る勝手が少し違いますから、「壊れませんように」と念じながらロウ付けしたことはここだけの秘密です。

 

 

 

そうしてほんの少しだけ要領を覚えて?製作したフルオーダー車2号目。それが今回のツーリングに乗りました32BフルオーダーERです。

 

 

自転車のテーマとしては「ライトキャンピング」

今までフルオーダーの中で作られていないような自転車、それが狙いでした。
オーダーらしさを出したくてタイヤは32B。TypeERでは36B~42Bが適正サイズなので32Bはオーダーしなければつくれません。タイヤが小さいのでその分肩下寸法が短くなり、シートチューブ芯ー芯で520のフレームですが、小ささを感じさせないそんなジオメトリも狙いでした。そして荷物もそれなりにしか載せないのであれば32Bで十分であろうとも思ったわけです。

 

パーツ構成は自分の持っている部品でライトキャンピングにふさわしいであろう部品をチョイスしました。一番の目玉は変速機一式のユーレ・ジュビリーで、これはアレックス・サンジェから外したもの。ジュビリーのイメージとしてはスポルティーフについている印象なんですが、これをキャンピング車で使ってやろう!というのが最初の目論みでした。よく壊れるという話を耳にしますが、今までまともに使ったことがないので私の実体験ではまったくありません。壊れるまで使ってやる!と意気込んでいる現在ですが、他の変速機にしれっと変わっていたらお察ししていただければと思います(笑)

それと、もちろんジュビリー用シフトアダプターを組み込んでいますので引きもバッチリ!

 

 

乗った印象としましては、乗り味は非常に軽かったです。ジルのセパレートパニアであれば操作性もいいですし、下りのコーナリングは絶妙に楽しかったです。もう少し重い荷物を載せるのであれば32Bでは少し細いかなとそう感じました。

 

私個人的には「ライトキャンピング」というテーマにふさわしい一台が完成したと、そう感じることができたと思います。

 

 

 

 

 

 

あっという間に石鎚スカイラインを下ってしまいました。

 

 

 

 

【いざ黒森峠へ】

石鎚スカイラインから県道12号を更に下ります。途中に「おもご ふるさとの駅」に寄り、昼食を確保。このあたりにコンビニなどは皆無なので貴重な補給ポイントです。

 

 

 

黒森峠を目指すため、国道494号を北上します。

地図を見ていると、面河ダムの西側を抜ける県道153号がおもしろそうだったのでそちらを通ることに。国道494号線自体車の交通量は限りなく少なかったのですが、さらに交通量の少ないであろう県道153号から北上し、国道494号に再び合流することにしました。

(県道153号へ合流するため宝来橋の手前で左に)

 

 

 

小刻みにアップダウンがあり、何よりも木々のおかげでとても快適に走ることができました。

 

再び国道494号に合流。ここからおおよそ300mUPで黒森峠です。

 

 


宿のご主人からしんどいと聞いていたものの、思いのほかすぐ上れてしまった印象でした。声を大にして今言いたいこと。瓶ヶ森林道のほうが何倍もしんどかったです(笑) 2人に置いていかれて一人でちんたら上っていたんですけどね・・・・

 

 

 

 

 

東温市側へ下る道は展望抜群、気持ちの良い下りでした。約15kmの800mDOWNの下り道はひたすらに下ったという印象で、黒森峠は久万高原町側から上ることを強くお勧めいたします!

 

後は海抜0mの東予港まで下るだけでしたので記憶がほとんどありません(笑)

 

時間もかなり余裕がありましたので、温泉施設で疲れた体を癒し、地元の食堂やさんで打ち上げとまではいきませんが晩御飯をいただき、フェリーターミナルへ。

I君とはここでお別れ。彼は車で来ているのでそのまま積載しますが、私たちは帰りもフェリーなので自転車をそのままフェリーに乗せたいところですが、大阪南港に着いてからも電車で輪行ですし、なによりも輪行状態でフェリーに乗せれば料金はかからないので、心を無にして輪行します・・・

 

 

 

 

22:00 東予港を出発し翌朝大阪南港に到着。

後は電車で京都に帰るだけなので、少し船内で休憩した後帰路につきました。

無事花園駅まで帰ってこれました。行きのときは急いで電車に飛び乗ったので写真なんて撮る暇なんてありませんでした。

 

 

今回の久しぶりのツーリング、UFOラインは霧との闘いでしたが天気に恵まれ、自分の造ったランドナーで走れて最高でした。一緒に行ってくれたT君とI君には感謝しています。

 

あれこれ妄想しながら自転車を作る時間ももちろん好きなのですが、できた自転車でどこに行こうとプランを練る時間も最高の時間でした。行きたい所はまだまだたくさんありますので、この32B ERランドナーと共に駆け回りたいと思います。

 

 

takumi

« 前の記事:

次の記事: »

blog

最新記事

Archives

Back Pagetop