先週末に出来上がったデモンターブルの引き取りに来て頂いたYさんからお便りを頂きました。納車日はあいにくの雨でしたがデモンタならこのように輪行袋に入れて連れて帰れますね。それにしても先日のKさんも今回のYさんも50歳記念オーダー。店長の50歳記念は何だったっけ。そうそう、ボロボロのイタリア製中古車でした。ピカピカのグランボアとはちと違いますがやはり人生半世紀はアニバーサリーですよね。
Yさん、永らくお待ちいただきましてありがとうございました。今度は京都ツーリングを楽しみにいらして下さいね。
連れて帰ってきたデモンタ、お店でもすでに感じていましたが、改めてその素晴らしさに感激しています。指定通りのサイズ、デモンタの接合部の精度、ルネエルスブルーの色の良さ、手書きのネームおよび金線のアクセントなどフレーム自体の良さはもちろんのことですが、ハンドル、ブレーキ、シフト、ガードなどの組み上げの丁寧な出来に感心しています。そして、まだ遠出はしていませんが、その乗りやすさは想像以上のものでした。この自転車は飾っておくことが目的ではなく、これからの旅の相棒として作っていただいたものであり、どんどん使っていきたいと思っています。東京から京都までうかがってオーダーした甲斐がほんとうにありました。この自転車は50歳を目前とした自分にとって、ひとつのご褒美という気持ちです。日々の生活、仕事でやや疲れ気味ではありますが、この自転車とともにまた新しい気持ちで仕事にそして余暇に張り切っていきたいと思っています。
5月第3週末は毎年「ランデヴーアレックスサンジェ」のミーティングがあります。昨年は残念ながら2日間とも雨でコントロールポイントにも数人が集まっただけだったのですが、今年は参加者のほとんどが自転車でそのサッタ峠に集まりました。残念ながら富士山は顔を出してはくれなかったのですが暑くなく寒くなく走るには絶好の2日間。楽しかったです。
昨年末にエルネストが亡くなって、もしかしたら湿っぽい集会になるかも、なんて思っていましたが新しい方の参加もありましたし、オークションも久しぶりに賑やかで、氏が残した多くの美しい自転車に囲まれていつものように(以上に?)皆様至福のひと時を過ごされたように思います。
来年はもう少し関西寄りで5月21日(土)22日(日)に開催予定。サンジェオーナーの方は今から予定を押さえておいてくださいね。詳細を知りたい方は事務局アイズバイシクルまでお問合せ下さい。
2006年から始めた「棒式変速機優勝杯」ですが今年は趣向を変えてそれらを含むちょっと古めな自転車でツーリングしましょうという企画となりました。
コースは以下の通り。走り終えてみれば60kmほどで適度なアップダウンがあるものの概ね平坦。車も少なく、ツーリングを始めたばかりの方にもお奨めなコースですのでご紹介します。常照皇寺は春は桜、秋は紅葉の穴場的場所です。ぜひトライしてみて。(写真は常照皇寺参門前にて。)
南丹市日吉ダム→府道19号→佐々江→府道78号→田貫→船越峠→下中→昼食「レストランけいほく」→筒江→井戸峠→常照皇寺→国道477号→山国→上桂川沿い道→周山→中地→日吉ダム
今回、11台参加のうち3台がカンビオコルサ、2台がパリルーべが装着された自転車でした。その中でも4台は木リムを使用した「超こってり派」。こうやって並ぶと見ごたえありますね。
棒式変速機の自転車はシルエットがとてもすっきりしていて美しく大好きですが、それを手際よく変速している姿もカッコイイ!特に後ろから眺めるのがお気に入りです。
1930年代から約20年間に渡って使われていたカンパの初期の変速機「カンビオコルサ」と呼ばれる2本ロット式と「パリルーべ」と呼ばれる1本ロット。今の変速機と比べるとその機構は比較的単純なのですが操作方法がとても複雑です。どちらも変速させるためには一度走りながら後輪のシャフトを緩めなければなりません。その間に変速レバーを使ってチェンを移動させながらクランクを逆転させ変速します。チェンのテンションは後輪のシャフトがフレームのエンドを移動することによりとることが出来ます。