夜のブルべ~BRM727守山300㎞~
こんにちは、スタッフの前野です。先日開催されたオダックス近畿主催のブルべ、BRM727守山300㎞に参加してきました。PBP前に走るブルべはこれで最後です。
コースは琵琶湖大橋東側をスタートし、途中越と江文峠を経てて京都市街地へ。市内を抜けて老の坂峠、亀岡、天引峠、丹波篠山、加東を通って姫路へ行き、復路とほぼ同じ道で帰る300㎞です。普段のブルべは早朝スタートのことが多いですが、今回のスタート時刻は18:30。走り始めてすぐにナイトランを迎えることになります。2週間後のパリブレストパリのスタートも17:00でフランスの場合は日の入り時刻が遅いので少し条件は異なりますが夜スタートの練習になるのでは?と思いエントリーしました。コースプロファイルも細かなアップダウンの連続で100㎞あたりの獲得標高約1000mという点も丘陵地帯を走るPBPに近い気がします。
ちょうどこの日は台風6号が紀伊半島に接近していてスタート時刻に雨が止むかわからないような状況でした。午前中は普段通り過ごして昼食を済ませた後から部屋を暗くして仮眠ができるように整えました……が、結局台風情報が気になりしっかり眠ったのは1時間ほどで、スタート地点の守山へ向けて走り出しました。自宅からスタート地点まで30㎞ほど。これからブルべで走る江文峠と途中越えを通って琵琶湖大橋へ。空は曇っていましたが雨に合うことなくスタート地点のピエリ守山に到着。飲み物と補給食を買い足して、ブリーフィングと車検を受け18:30にスタートしました。
琵琶湖大橋は行き帰りの自走とブルべでも往復したので4回渡りました。向こうに見える施設がスタート地点です。
途中越え、江文峠は凄まじい湿度の中通過。京都産業大学近く、原峠の先にあるコンビニが通過チェックなのでゼリー飲料を買って長居はせずに再スタート。京都市内に入って丸太町通りのあたりで強い雨が降り出しました。
20時ごろで交通量が多く、雨の降る京都市内通過が一番神経を使いました。普段見慣れた景色もブルべ中だとちょっと新鮮?
雨は老の坂の登りに入るころには止み、モワッとした湿気が残りました。今回、通過時間の制限があるチェックポイント(PC)はなんと2か所だけ。1つ目は154㎞地点の姫路、2か所目は289㎞地点の京都です。普通のブルべだったら50~60㎞に一か所はPCが設定されているものですが、今回は止まる必要があるのはPC2か所と通過チェック1か所(通過時間制限なし)の計3か所のみ。今回はロードバイクで走っているので補給食はともかく、水は2時間に1回は補給する必要がありました。(ボトルケージ2つの内1つはツールボトルに割り当てているためフレームに固定できる水は700mlのボトル1本のみ)コンビニに入って飲み物を買おうとすると余計な時間がかかるので自販機で補給は済ませました。
0:57姫路のPC1に到着。この先京都のPC2まで100㎞以上停車する予定が無いので補給は多めに!
亀岡に入るころ夜が明ける。
前日の昼寝のおかげでひどい眠気に悩まされることはありませんでした。しかし、滝のように流れる汗と不快な湿気が一晩中続いたせいでこの頃には早く家へ帰ってシャワーを浴びることが走り続けるモチベーションになっていました。
しっかりした食事を摂らなかったせいで江文峠でガス欠寸前、途中越えのピークまで残り200mほどでハンガーノックになりましたが、残りは惰性で下って8:08に307㎞地点のゴールに到着。
13時間38分で完走です。
ゴール後は楽しみにしていたオダックス近畿の300㎞ピンバッジをゲット。今年最初に認定を受けた300㎞はAJ福岡の小倉300だったのでようやくオダ近ピンバッジコレクションが増えました。写真のプリンは主催者の方からのご褒美です。完走後の身体にしみわたりました。ごちそうさまです。
今回、300㎞の認定時間としては自己ベストでしたがハンガーノックの原因になった補給の管理など課題も残りました。PC間の距離が長く停車回数が減り、気温が高いので固形物を食べる頻度が下がって飲料を多めに摂る傾向がありました。PBPでは補給食を口にする頻度を増やす、持参する補給食を今一度精査するなどの対策をして最後まで踏み続けられるようにしたいです。
今回のブルべは650Bランドナーではなく700Cロードで走りました。
タイヤは乗り心地と走りの軽さを優先してセールヴェルテ700×28Cエキストラレジェを選択しています。
700×28Cのエキストラレジェモデルは28㎜幅でありながら、軽量でしなやかなケーシングのおかげで平均210gという一般的な高性能23Cタイヤ並みの軽さです。エキストラレジェのしなやかなケーシングは振動吸収性と路面追従性が良く、スピードと快適な乗り味を高次元で両立しています。また、細幅のタイヤに比べるとエアボリュームがあるのでリム打ちパンクも発生しずらいです。
ちなみに自分はフロント4.5bar、リア4.8barほどで運用しました。空気圧の決め手は突き上げや振動がきつくない範囲で、ダンシングをしてもタイヤが潰れないくらいを目安にしています。高圧にしすぎると突き上げと振動がきつくなりタイヤの良さがスポイルされてしまうので、少し低めぐらいがいいと思います。
グランボアのエキストラレジェタイヤはダート走行には不向きですがランドナーでの使用に限らず、速さと快適さが求められるブルべやファストランをする方に最適のタイヤです。
クリアランスに余裕のあるディスクブレーキのフレームにはよりエアボリュームがある700×30Cエキストラレジェがいいですよ。こちらも30Cで250gと超軽量です。
リムブレーキロードバイクの場合、28Cタイヤはチェーンステーやブレーキキャリパーとのクリアランスが足りない場合もありますので現状のタイヤ幅とクリアランスを事前にご確認ください。
これでPBP前に予定していたブルべは全て終わりました。あとは8月18日17時のスタートまで準備を続けることです。
今年1月から走ったブルべです↓
BRM102神戸600㎞DNF
BRM112淡路200㎞
BRM216小倉300㎞
BRM309近江八幡200㎞
BRM323高松600㎞
BRM420近江八幡400㎞
BRM503京都1000㎞
BRM622紋別600㎞
BRM727守山300㎞(今回)
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