2019コンクールとパリブレストパリ 3
【コンクール走行会=パリブレストパリ】
7月18日(日)
7000人近い人数のライダーたちをスムーズにスタートさせるのはなかなか大変です。どのようにしているかというと実績と完走目標タイムと申し込み順で細かくグループに分けられて時間差でスタートしていくのです。ですが、7,000人ともなると200-300人づつに分けたとしても20-30以上のグループになります。実績のあるライダーたちが集まるAチームが最初で午後4時スタート。それから15分おきにアルファベット順のグループに分けられて流れるようにスタートして行きます。夜間は無いとしてもそのスタートは翌日まで続きます。
グランボアのスタート時間はEグループで午後5時。これは事前に打合せがあって「コンクール参加チームは5時スタートで一緒にしましょう」と聞いていたのですが、実際は5時15分スタートに変更になっていました。私たちは既に5時で登録を済ませていたのでそのまま一足早くスタートすることとしました。
Eチームの集合場所。
そこにはすでにGPSをスタートさせるためにコンクールのスタッフが待機していました。
JBTで使ったものに比べると少し大きいですが、フレームに固定してしまえば邪魔にはなりません。これがあったおかげでサポートもライダーの位置を常に把握できるので大変助かりました。JBTの時は回線が早々にパンクしてしまいましたが、今回のコンクールではそういったことはありませんでした。ただ、やはりそれぞれの更新時期がまちまちで順位を正確に把握するのは難しかったです。グランボアではこのGPSとグーグルの位置情報サービスをライダーと共有して2重で位置確認をしながらサポートしていました。
スタート
【サポート】
事前に打ち合わせた予定では前野の目標タイムは60時間。だとすると18日午後5時にスタートすると予想ゴール時間は21日の未明ということになる。これは大変!それにペッタリくっついてサポートしていたのではこちらが参ってしまう。ライダーが疲れる後半のサポートに重点を置くためにも、私たちは午後5時のスタートを見送ってからいったん宿泊地に戻って仮眠をとってから約360キロ地点にあるコントロールポイント(Tinteniac)で最初のサポートをすることとしました。その次はドライバーをもう一人確保するべくルートをそれてサポートに合流してくれるJPを迎えになんと160キロ先のAnjouへ南下。それから300キロ先の次のサポート予定地(CARHAIX-PLOUGUER)へ向かったのでした。今回のサポートで車は恐らくトータルで2000キロ近く走りましたよ。。。
-360km TINTENIAC- 19日の未明から朝にかけて待機したタンテニアックコントロール。
日本ではほとんど見かけることのないベロモービルが結構PBPを走っていました。しかも速いんですよ。ビックリしました。
-521km CARHAIX-PLOUGUER- 19日の夕方、カレ・プルージェコントロール。
車を飛ばして何とか一足先にコントロールに到着していた前野に会うことができました。
そて、次はいよいよ折り返し地点のブレストですが、町が大きく複雑なこともあり、フランス人の友人のアドバイスからブレストでのサポートはせず、次のサポートは再びこのカレ・プルージェですることとしていました。ですが、一応念のためブレストでもホテルを確保していたのでサポートもブレストに向かい、夕食と3時間ほどの仮眠をとることとしました。
車でもこの海が見えたときは感動です。自転車ならなおさらでしょうね。
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-693.5km CARHAIX-PLOUGUER- 復路のカレ・プルージェコントロール。
夜明け前の4時前から前野の到着を待っていましたが、予定より少し遅れ始めていました。ブレストへ向かう人、パリへ戻る人、いろんな自転車、様々な国籍の方、老若男女、絶え間なく行きかう交差点に立っているとちょっと不思議な感覚。あれ?ここってどこだっけ。。
-783km LOUDEAC- ルディアック、町が動き出す前。
カレ・プルージェからルディアックまで90キロほど。自転車だと4-5時間ほどかかりますが、車だと1時間で移動できます。ですのでルディアックには早めに入って車で仮眠をとりながら前野を待っていました。ブレストへ向かう人、パリへ戻る人、ここでリタイアしてしまう人。ずっと、夜明け前の街を眺めていると自転車だけでなくこのような2台ペアのバイクを時々見かけるのに気が付きました。自転車の小さなグループを見つけてはそれらを守るように追走するそうです。他にも間違いやすい交差点などにも始終ボランティアが立って道案内しています。参加人数も桁外れですが、このボランティアの数もすごい数なんでしょうね。
-869.5km TINTENIAC- ライダーと会えなかった復路のタンテニアック。
明るくなって調子が上がった前野はサポートが昼食をとっている間に先に行ってしまいました。
-923.5km FOUGERES- 美しい古都、フージェール。
ALOUETA(FR)
ROSSEMAN CYCLES(USA)
CYCLES GRANDBOIS(JP)
昼間は前野の走りはとても良い。夜間に先んじていた他チームに追い付く勢いです。食欲もあり、トラブルもなく順調に距離を伸ばしていました。
-1012km- VILLAINES-LA-JUHEL ここから先は未知の領域。ヴィラネラジュエル。
ROSSEMAN CYCLES(USA)とCYCLES GRANDBOIS(JP)一緒にコントロールにやってきました。
18日にランブイエを発ち、1000キロを51時間ほどで走ってきました。ここから先は前野にとっても初めての距離になります。しかも3回目の夜が迫っていました。あと200キロ。これまでのペースだとほぼ目標通りの61時間でゴールできるはず!一緒にコントロールにやって来たロッスマンサイクルのハーンが早々にこのコントロールをスタートするのを見送りながら、夜に向けて少し長めの休憩(1時間ほど)を取り、日が沈んだころ次のコントロールに向けてスタートして行きました。ただ、スタートする前にトイレに行った前野が30分経っても戻ってこない、アタフタと戻ってきた彼に聞くとトイレで寝てしまったとの事。後から思えばここでもう少し、数時間でも仮眠をとるべきでした。目標タイムに届く走りができていただけにライダーもサポートも無理を選んでしまいました。よーく考えれば3日間も寝ずに走りとおせるわけが無いのですから。
***
このコントロールではAグループでスタートしたCYCLES VICTORにも会うことができました。今回はそれほど飛ばしてはいないようでしたが、2015年のPBPでは1200キロを50時間以内で走り切った実績を持っています。今回、彼からサポートのコツなどをイロイロ教えてもらいました。彼らはまだまだ元気でまだ明るいうちに次のコントロールに向けてスタートして行きました。
目を引く華やかなウェアと自転車のコーディネイトがとても素敵でした。
ウェアといえば。。。
Rossman Cycles のハーンが着ているこのウェアのモチーフは自国のアメリカの国旗とパリブレストパリが開かれるブルターニュ地方の紋章のミックスになっているパリブレストパリの特別デザインです。そして、その一部に来日した時の日本の思い出が盛り込まれているというとても複雑で面白いデザインになってるんですよ。写真?その部分撮れてないんだよね。。。答えは熊。ブルターニュの紋章とアメリカ国旗、そして熊。あー、、ますます見たいよね。スミマセン。
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-1097km- MORTAGNE-AU-PERCHE 待ち続けた10時間。モンタンオーペシェ。
ヴィラネラジュエルからモンタンオーペシェまで85キロ。普通だったら5時間もかからないはずなのですが、サポートにとってもライダーにとってもこの区間が最も辛い区間となりました。車での移動は1時間ほどですのでずっと車内やコントロールの中の休憩所で待っていたのですが、GPSを見ていると40-50キロほど進んだところでパッタリと動かなくなってしまったのです。夜中の気温は数字は確認していませんが、持っていたダウンのジャケットを着ていてもまだ寒いくらい。「まずいなぁ。」と親方と話してリタイア覚悟で迎えに行ってみるか、と思った矢先にGPSが動き出す。そして、また止まる。そうかと思えば、「あ、道が違う。間違ってる。」と親方。なかなか近づいてこないその点をただただ祈るような気持ちで夜通し見つめていました。先にも少し書きましたが、サポートカーとして登録した車はコントロールポイント周囲5キロまでしかコース上に入ることはできません。やっとその点がコントロールまで2.4キロとなった時、また動きを止めたので車で見に行きました。ですが、草むらや人家の庭先などをのぞいてみましたが姿はなく、そうこうしている内に夜明けを迎え、前野は私たちが探しに出ている間にコントロールにたどり着いていました。ホッとしました。やっと会えた時、ちょっとボーとした様子でしたが、怪我も無く、しっかり食事もとれました。ですが、この区間のことはほとんど覚えていない、断片的なシーンしか覚えていないと彼は言いました。
-1174.5km- DREUX ここを過ぎればゴールまで45キロ!
前の区間で意図せず眠ることができたおかげですっかり調子を取り戻しました。それ以上にこれまでで一番足が回ったとのこと。驚きます。26歳の回復力はすごいですよね。。あとはゴールのランブイエ迄45キロ。油断せずに走るだけです。
-1219km- Rambouillet ゴール 69時間16分
やったー。
【走行後車検】
ゴールして間髪いれずにコンクールの最後の課題です。1200キロ走り終えて、手がしびれたりしていないかをチェックするために新品のピクルスの蓋を開けるよう指示されます。
問題なし。
さらに硬いサラミを薄ーく切るよう命じられます。
もちろん問題なし。しかも、前野は手がしびれないことをアピールするためにゴール100キロ手前から手袋を外していたそうです。グランボアに乗っていて「手なんかしびれた事は無い」ですって。フランスならではのチェックで楽しかったです。
そして、車検。
まずは、GPSをはずして。。。
ちゃんと変速するか、ライトはつくか、ブレーキは利くか、各所にガタはないか、タイヤに問題は無いか、ひやひやするほど念入りにチェックしていただきました。
結果はペダルに少しガタがある程度との事で問題無しでした。すごいですよね。走行中も自転車はパンクも無ければトラブル無し。全くノーメンテナンスで走りきったのですから。
ところで、この車検係の方たちも各チームが走っている間は同じようにコースに出て、撮影したりして、同じように大変だったはず。お疲れさま!
さて、翌日に発表されたそのコンクール結果は。。。
1位 VICTOIRE CYCLES(FR)
2位 PECHTRAGON(FR)
3位 ROSSEMAN CYCLES(USA)/CYCLES GRANDBOIS(JP)
めでたくロッスマンサイクルとシェアする形で総合3位を頂きました。ただ、得点などは公表されませんので詳細は不明です。親方が後ほど解説してくれるはずですのでそちらをお楽しみに!
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こちらはコンクール終了後に製作されたショートムービーです。残念ながらグランボアは最後の0.1秒くらいのカットに入ってるか入ってないかというくらいしか登場していませんが、6分ほどでとても良くできていますのでぜひご覧下さい。
2019コンクールとパリブレストパリ 2
8月14日(水)
夕方フランス着。
レンタカーを借りて早速サンジェのお店へ。そしてそのままオリビエと夕食を共にしてからㇾバロワで一泊しました。翌朝はエルネストのお墓参り。お盆だしねぇ、なんて言いつつ朝のお散歩。
8月15日(木)
午後、スタート地近くの連泊予定のレンタルハウスへ移動しました。早速コンクール本戦車の組み立てを済ませ試走へ。前野は5時ごろから走りはじめて2時間半で70キロほど走って帰ってきましたよ。この時期フランスは夜8時くらいまで明るいので助かりました。
本番と同じように試作のバッグをつけて走るのはこの日が初めてでした。ようやく形になった本戦車に嬉しそうです。試走から帰ってきた前野は「今までで一番いいです。すごく走ります。」と。
よしよし、後は本番を待つだけだね。
8月16日(金)
この日からコンクールのプレゼンがフランスチームから始まりました。予定では30チームが参加する予定でしたが、リストには29チームしかありません。8/16は15チーム、8/17は14チーム、8時30分から30分おきに順次行われました。呼び出しは特にありません。決められた時間の少し前に指定された場所に出向くだけです。プレゼンが公開されるようならぜひ見てみたいと思っていましたが、審判へのプレゼンは非公開でした。
ですので、前野は朝から予備車の用意を整え終日コースの下見へ。
どんなコースを走ったんだろうね。あとで本人にレポートしてもらいましょう。
グランボアではこのようにコンクール本戦用と予備車の2台を用意していきました。万が一、コンクール用の自転車にトラブルがあったとしても、せめてパリブレストパリには出走できるようにと考えていました。親方はこんな時はとても用心深いんですよ。
そして、サポート隊は買出しと会場の下見、そして取引先へのご挨拶。
おなじみサンジェ。
オリビエも元気です。
こちらはイデアルのスタンド。
JBT用にすでにチタンレールの軽量モデルは送ってくれていたのですが、色がより合うようにと黒のバージョンも作ってくれていたのです!この日出来立てのスペシャルサドルを渡されて、前野はなんと新品の革サドルでパリブレストパリを走破しました。前野のお尻がすごいのか、イデアルがすごいのか。。。革サドルはなじむまでが大変でと思う方もいらっしゃるでしようが、いくつものイデアルのサンプルサドルを使わせてもらっている前野にとってイデアルの新品サドルは特に警戒するものではありません。革はしっかりと厚いのに本当になじみが良く快適に体を支えてくれます。しかも、このチタンレール、アルミのクロワッサン、アルミリベットのスペシャルモデルの重さはなんと350グラム! Good job! IDEALE!
【懇親会】
その日の夕方はコンクールマシンを運営するAAC(Association des Artisan du Cycle)主催の懇親会がありました。
AACは日本語に訳すと自転車製作者協会でしょうか。このコンクールは最初1ショップがけん引する形で始まりましたが、今回から本格的にこの協会を発足させ、ハンドメイドの自転車を製作するビルダーやショップなどかが会員となり、フランスの自転車産業の発展を目的にコンクールを運営するようになりました。今年でこのコンクールも4回目。グランボアはそのうちの2回に参加したわけですが、自分たちに置き換えると自分たちの技術やアイデアをさらに深く考えて磨き上げる良い場になっている事に間違いありません。いろんな考え方があり、いろんな思惑もうごめいている中、勝ち負けにこだわりすぎず、ただ真剣に正直に取り組むことがコンクールを面白くするカギだと信じています。
地元のサラミやチーズ、手作りのお惣菜、パン、ワインなどが並びました。楽しかった。この手作り感がイベントを優しくしているように思います。因みに私たちはあられなどが入った小袋の所謂「酒のアテ」をお持ちしました。このパーティ、全てのチームが参加していたわけではありません。やはりまだ本番を迎えていない中、私たちも小一時間ほどで退席しました。
8月17日(土)PBP前日
【PBP車検+サポート登録】
PBPの車検と出走登録はスタートが始まる前日から始まって2日間にわたります。雨の中自転車を押す人たちの長い列ができました。混雑する前にと考えて早くから出かけましたが既にいっぱいです。
日本からの参加者は400名ほどとの事。1200キロ走るだけでもすごいのに、ほとんどの方がお仕事をされながら、機材も、SR獲得までの費用や時間の調整も、フランスまでの旅行の段取りも、会場までのアクセスも、ぜーんぶ自分でされてここまでこられているわけですから本当にすごいなぁと思います。しかもこちらの方たち、パリブレスパリのコース以外にモンサンミッシェルにも足を延ばしたいんだと意気込んでいらっしゃいました。行けたのかな。。
「賞味期限じゃないよ!期限はまだ切れてないから!」
真剣過ぎない、この抜けた感じにスタート前にいっぱい笑わせていただきました。ありがとうございました。
さて、車検会場はコンクールマシンの展示スペースと併設する形となっています。奥に見える水色のTシャツを着た方々が車検のスタッフの方たちです。
これならPBP参加者は目にしやすいようですが、残念なことに車検会場の入り口とコンクールマシンの展示スペースとは別の入り口になっていて、多くのPBP参加者は横目で見るだけで車検会場を後にしていたように思います。特にこの日は雨でコンクール用のスペースにはこの建物の裏側の雨でぬかるんだところを通らなくては入れないようになっていました。ただ、PBPの参加者がみーんなこのスペースになだれ込んできたらそれはそれでパニックですけどね。
車検が通れば出走登録をして記念品とともにGPSつきのリストバンドとブルベカードが渡されます。
それにしてもすごい数です。
車でサポートする場合はその後ライダーの登録番号とともにサポートカーも登録する手順となっています。
サポートカーの証のステッカー。このステッカーをつけた車はコントロールポイントの周囲5キロの範囲であればコース上でサポートする事が可能です。ただし、それ以外の場所でコースに入れば1回につき2時間のペナルティがライダーに課せられます。2回だと4時間。なかなか厄介なルールです。
【CdM車検+審判へのプレゼンテーション】
グランボアのコンクールの車検とプレゼンテーションはこの日の11時からでした。こちらは更に奥まった場所でしたので通りがかりの人はほとんどいません。だけど、熱心な方々が何人か見に来てくださっていましたよ。
今回の課題に対するグランボアのアプローチを説明し、重量をチェック。ギャラリーはスタッフ3人+10人ほどですが、オープンで行われました。
次は審判に対してのプレゼンです。雨の中順番待ち。
ここはクローズの状態ですが、写真の撮影などは制限されませんでした。事前に審判には日本の方が入ると聞いていたのですが、実際にはいらっしゃいませんでした。7人の方が審判としていらっしゃったように思います。
ライトの説明時には皆さん前に出てこられて熱心に聴いてくださいました。

なかなかの好感触。
【撮影-展示-一般投票】
プレゼンが終わればそのまま展示スペースへ移動してその一角で写真撮影。
そして、ようやく展示。
展示は朝からでしたが、上記の理由からグランボアが展示できたのはCdMのプレゼンが終わった正午ごろからでした。この展示会で一般投票を募り順位が発表されています。何台か抜粋して展示車両アップしますね。
ALEX SINGER(FR)
GILLES BERTHOUD(FR)
CYFAC INTERNATIONAL(FR)
VICTOIRE CYCLES(FR)
CYCLES VICTOR(FR)
ROSSEMAN CYCLES(USA)
TAILLEFER(FR)
THOMPSON CUSTOM BICYCLES
PECHTRAGON
ATELIER DES VELOS(FR)
ALOUETA(FR)
ASCENSION CATTIN(FR)
VAGABONDE(FR)
ERNEST CYCLES(FR)
ISEN WORKSHOP(GB)
MARTIGNAC(FR)
SEREN BICYCLES(DE)
PETIT BRETON(FR)
CYCLES ITINERANCES(FR)
GUILBAUD(FR)
RMAN CYCLES
CYCLES PIERRE PERRIN
CYCLES GRANDBOIS(JP)
投票は一人3チーム選ぶことになっていて、1位3ポイント、2位2ポイント、3位1ポイントとポイントが与えられ、順位が決まりました。その結果が以下のとおり。
1er – ERNEST Cycle
2e – Victoire Cycles
3e – PechTregon cycles
4e – Jean-Sébastien Guilbaud
5e – Cyfac Bicycles
6e – Thompson custom bicycles
7e – Berthoud Cycles
8e – Rossman
9e – ADV Paris
10e – Taillefer
さて、いよいよ明日はPBP。午後5時スタートです。
2019コンクールとパリブレストパリ 1
長らく留守にしていてすみませんでした。帰国して山積みの仕事を何とかかたずけて少し落ち着きました。
あの台風10号が上陸する前日に渡仏して、「一日ずれてなくて良かった。ラッキー!」なんて思っていたら、フランスに着いてからもPBP出走前日までは雨だったのに、スタート時には雨は上がったりして、今回はお天気が見方をしてくれました。おかげで初参加したPBPも途中DNFが頭をよぎる時間もありましたが無事に完走することができ、そして、グランボア2度目のコンクールマシンではエントリー29チーム中、見事総合3位をいただくことができました!!!
たくさんの応援とご協力に心から感謝申し上げます。日本とフランスとの時差は7時間、ちょうど現地での夜間や明け方のつらい時間帯にSNSを通して応援メッセージが届くのでとても励みになりました。ありがとうございました!
2019年は年明けからこの日を目標にライダーの前野とメカニックの伊藤と共に取り組んでまいりました。特に前野は4年に1度しかないPBPの出場資格を得るために年明けからブルべのスケジュールを組み、気の休まらない日を過ごしてきたことと思います。また、伊藤につきましては昨年の夏に退職した野田店長の代わりを務めるべく製作に携わり、私たちが留守にする間は一人で店を切り盛りしてくれました。この2人がいてくれたおかげで私たちはこんな大きな挑戦を果たすことができましたし、結果も残すことができました。あらためて2人にも心からお礼を伝えたいと思います。ありがとう。また、今は育休中の店長代理のなっちゃんこと、古市も大いに応援し、留守を守る伊藤を助けてくれました。ありがとうね。
今回のコンクールはフランスのスポーツ新聞、そう、あのレキップでも記事になり、グランボアのことも紹介してもらっています。もちろん、フランス語ですが、嬉しいコメントをもらえましたのでぜひご覧下さい。レキップベロマガジン
グランボア OYAKATA 2019CdM/PBPモデル
6月のJBTが終わってから約2ヶ月でコンクール用の自転車を仕上げたわけですが、親方はお客様からの仕事もこなしながら時間外でフレームを仕上げ、オールメッキの下処理、キャリアやオリジナルパーツや小物の製作、軽量化、漠然としたそれぞれのアイデアを一つ一つ形にしながら試走ができる段階までに組みあがったのは渡仏一週間前でした。前野がその仮組状態のコンクール車を140kmほど試走して問題がないことを確認してからフレームと泥除けに仕上の線引きを施し、本組をしています。この過密なスケジュールに臨機応変に対応してくれた鍍金屋さんやグランボア専属で塗装を引き受けてくださっているEDO、毎週土曜日におしゃべりがてら来店くださるTさんにも様々な加工でお世話になりました。ありがとうございました。
***
【パリブレストパリ】
フランスのパリからブレストまで往復する1,200キロを決められた時間内で走りきるといもの。1891年に最初に開催され、現在でも継続されている世界最古の自転車イベントで今年は19回目です。計算が合わないのは開催期間が一定ではなかったため。初期のころは10年前後で1度開催される不定期のプロのレースだったようです。7回のプロのレースを経て、1951年から一般のサイクリストが参加できるラリー形式となり、5年に一度の期間もあったりしながら今の4年に一度に定着したようです。スタート地点も昨年まではパリ郊外のサンカンタンイヴリーヌでしたが、今年からパリから西に30キロほど離れたランブイエとなりました。33年前に第1回先進国首脳会議、ランブイエサミットが開かれた場所で、大きすぎない素敵なお城があり、それに付属する牧場があり、森があり、庭があり、池があり、自然豊かなとても美しい所でした。今年の参加者は公式ホームページによると6,673人。スタッフやボランティア、サポートや観戦に来られる方も入れるとすごい数の人が世界中から集まります。それがレースではなく、最長で4泊5日間にも及ぶサイクリングイベントだというところが面白いですね。
ちょっと、また長くなりそうです。
今日はここまでにしてコンクールの流れについてはまた後日アップいたします。その他、グランボアのコンクールマシンの細かな解説や他のコンクール出走車両については後日親方が、パリブレストパリとコンクールマシンのインプレッションについては前野がこれから記事にしてくれると思いますのでそちらをお待ちください。
それでは、続く~。
暑中お見舞い申し上げます。
暑い。。。
普通の自転車屋なら店舗は外気温そのままのお店も結構あるかと思いますが、アイズの場合は店舗はとても快適なのに事務スペースが暑い。。大きな天窓のおかげでクーラーがほとんど効かないのです。。なっちゃん、育休中なので、私一人がアタフタと汗だくでタオルを巻いて仕事をしていますヨ。
皆様、いかがお過ごしですか?
さて、今年のコンクールまであと8日、出発は14日なのでもう1週間を切りました。
自転車は2日ほど前に仮組が済んで昨日チョコは早速100キロほど試走に出かけました。仕上がりは上々ですよ!早くお見せしたいところですが、もう少し最後の仕上げをしてからにさせてください。あぁ、きっと出発間際になりそうです。。。でも、すごい自転車が出来上がりそうです。お楽しみに!
そして、今日は欠品してましたシプレが再入荷してまいりました。お待たせしました!
GrandBois JBT Model
長かった梅雨が明け、ようやく今年の夏本番!
だけど、なんだかこの湿気にまいっちゃう。。。
皆様、お元気にお過ごしでしょうか。
さて、まずは入荷のお知らせ。
エキストラレジェだけでなく、スタンダードモデルまで欠品してしまっていた32Aタイヤ、ルナールのエキストラレジェが再入荷してまいりました。Aタイヤの軽量モデルはスポット的扱いだったのですが、ご要望が絶えずほぼほぼ定番化しています。エクストラレジェに使われているベースの布(ケージング)はチューブラータイヤ用のケージングをベースにしたグランボア専用の特別仕様です。未体験の方は是非今年は使ってみてくださいね!
そして、リム、パピヨン。700Cの36穴モデルだけタイミングが合わずシングルアイレットのままだったのが、今回の生産でようやくダブルアイレットモデルとして入荷してまいりました。これでパピヨンの主要モデル、28H/32H/36Hは650Bと700Cいずれもダブルウォール+ダブルアイレットモデルとなりました。2009年の発売から今年で10年目。極めて剛性が高く、舗装路、ダート、キャンピング等どんなシーンにもお使いいただけるオールマイティーなポリッシュリムとして今なお少しづつ改良が進んでいるグランボアのロングセラー商品です。
更にウルトラライトのブレーキケーブルアウターに丸線タイプがラインナップされました。色味もシックで合わせやすそうです。しかも驚く軽さ!
他に、ページの更新がなかなかできずにいた120mm/126mmエンド幅のハブのページもようやく更新できました。Jスカイのカセット軽いですよ~。
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さて、グランボアのJBTマシン。
忘れないうちに記録も兼ねてどんな自転車をエントリーさせたのか書いておこう。ちょっと長いですよ。
【フレーム】
OYAKATA カイセイの軽量パイプ、8630R。
軽量化のためパイプの接合部に大穴を開けてロー付けしています。
【フォーク】
OYAKATA ERフォーク。ハンドメイド展に展示した段階では剛性アップを狙って通常より大きな径のブレードで製作していたのですが、試乗の結果、あまり違いを感じることはできませんでした。そこで、イロイロ吟味して結局ブレードの径はグランボアのいつものもので、オフセットをチョコの走りに合わせる形で作り直しています。
結果、2年前のコンクールマシンよりも軽量で剛性のあるフレームに仕上がりました。
2年前のコンクールから進化したパーツたち。
【チェーンリング】
サンクフィーユ。5枚の葉っぱの意匠はそのままに刃先をナローワイド化し、フロントシングルで多段変速時のチェーン落ちを解消しています。
【ペダル】
シマノPDA520。サードパーティのチタンシャフトに交換して更にシールドベアリング化しています。
【変速機】
マイクロシフトのロングケージリアメカ、R47を極限まで肉抜きしています。2年前のコンクールでの経験を生かした市販モデルをそのままセットしました。
【変速レバー】
ENEシクロ フリクションレバーを肉抜きしました。
【ベル】
アルミベルを工房内で加工した肉抜きベル こちらは2年前と変わっていません。
【ステム】
グランボアのアルミステム。引き上げ棒を昔のパールのステムに使われていたアルミに交換しました。1本だけ在庫があったのです。
【ハンドル】
グランボア フランス型ランドナーバー。
グランボアのハンドルはすべてバルジ製法で作られています。420mmまでしか幅をご用意していないのもそれ以上の幅になると焼き入れの必要があり、ハンドルが固くなってしまうのです。適度なしなりはダートや長距離ツーリングでの微振動を吸収してくれて上半身の疲労の軽減に欠かせません。更に今回は、日東さんに試作していただいたエアロレバー用の溝入モデルですのでワイヤーの処理もすっきりできました。バーテープはヨシガイの新作、クッシーコットン。
【ブレーキレバー】
SRAM カーボンレバー。ここだけ黒いパーツで親方は気に入らないようで模索していましたが、今回は軽さ優先で採用が決まりました。ブレーキケーブルは日泉ケーブルのSP31。アウターはウルトラライト平線タイプ。
【キャリア】
ER用フロントキャリア。通常6mmパイプで作っていますが、特別に5mmパイプで製作しました。
【ブレーキ】
グランボア ミラン 肉抜きのほか小物を全てチタンに置き換えたスペシャル軽量加工が施されています。
【発電機】
SP(台湾製ダイナモハブ)。今主流のシュミット以外で、より軽量なので採用しました。ただ、もともと小径車用でフランジ幅が狭く、650Bホィールでは横剛性に劣ります。何年も前からその辺の改良を再三交渉しているのですが、なかなか形にしてくれません。
【フロントライト】
シマノのシティ車用のライトのプラスティックカバーを外したものを採用しました。軽量化にもなったうえに見た目もすっきりして意外と注目を集めていました。何より他のチームと比べても明るかったですね。さすがシマノ。
【リアライト】
ん、リフレクターじゃないの???
KIMURA38mmのリフレクターのケースを少し深く作ってもらって、中にLEDのユニットを入れました。そして、それを非接触型小型発電機と繋げて光らせたのです。
磁力で発電させる発電機だそうでリムとは接触していませんが、リムが回ることによって発電します。リアライトは取り付け方も含めて今回のJBT号の目玉でしたが、残念なことに走行会での林道でいつの間にか落ちてなくなってしまいました。。。今回の破損箇所はここだけでしたのでかなり残念。。。
あちゃー。。。
【泥除け】本所工研 H50C
【ステー】本所工研 中空アルミ
複数のチームでカーボン製の泥除けやバッグのステーなど破損が見られましたが、さすがに本所の泥除け本体での破損は見られませんでした。ただ、中空のステーは潰しやすく、変形してしまうと輪行時の脱着時に問題になりそうでした。
【ホィール】
スポーク DT-SWISS レボリューション
タイヤ グランボア 38B 試作
チューブ SOYO ラテックス 試作
タイヤはエキストラレジェをベースにパナレーサー最新のコーティングシートを試しました。ツーリング車におけるチューブレスの可能性と共に、軽くてダートにもお勧めできるものを模索中なのです。でも、そんな事はお構い無に今回のJBTでは総合一位のベロクラフトは最軽量650Bタイヤのエキュルイユ、走行会着位一番のケルビムは650B最細タイヤのシプレを装着してノーパンクだったのですけどね。。もちろん、グランボアのこの試作38Bタイヤもノーパンク。パンクはライダーの走行技術と運によるところが結構あるのです。。。製品化にはもう少し、いろいろ試してみますね。
【サドル】
イデアル 試作#88 チタンワイヤーベース アルミクロワッサン チタン小物 アルミリベット
イデアルがJBTのために作ってくれた試作軽量サドルです。サドルのサイドの刻印は90のままですが、実際は少し高さが低くなっている軽量モデルの88です。ベースやクロワッサン、小物やリベットまで全てを軽量品に置き換えて、なんと重さは359グラムを達成しています。これは現在発売中のイデアル90はもちろん、ジルベルトゥの軽量モデル、チタンベースとプラスティックのクロワッサンのアラヴィより軽いのです。だからと言って革を薄くしたりはしていないので乗り心地はそのまま。市販化は未だもう少し先とのことですが、嬉しいニュースですよね。ありがとう、イデアル。
【シートピラー】
グランボア 棒ピラー 27.2mm→25.0mm(切削軽量化)
フレームのシートチューブのパイプ径27.2mmのところ、スリーブを入れて25.0mmにし、軽量化したピラーを使用しています。櫓にはブロンプトン用に販売されているペンタクリップを使いました。このシート周りの見え方も親方がとても大切にしているポイントなのです。
【フロントバッグ】
工房内試作品。パラシュート生地を使った超軽量バッグを作ってみました。ポイントは課題である「饅頭」=「壊れやすいもの」を自転車でどう運ぶか。最初は一番に振動を受ける前よりは後ろの方が良いだろうとサドルバッグを検討したりしていましたが、なかなか形がまとまらず、結局まだまだ改良の余地のあるフロントバッグの中で考えることにしました。で、本体ではなく蓋に大き目のポケットを作り壊れ物を浮かして運ぶ仕組みにしたのです。
【バッグサポーター】
コの字型にバッグの本体3面の上部をしっかり固定するものをアルミで作りました。
乗りながらの補給食へのアクセスも良いとチョコは喜んでくれましたが。。。
肝心のお饅頭は無傷だったようですが、ケースが割れてしまったとのことでポイントゲットにはなりませんでした。。。まぁ、普通のフロントバッグで同様に運んだときはケースどころか10個あったお饅頭のほとんどがバッグから走行中にこぼれ落ちて紛失していたのですから改良されたと思います。欲を言えばもう少し防水性があればよかったかな。もう少し試作を続けてみようと思います。
2年前に作ったアンベール2017が350gですから何とかものにしたいところです。
【スペック】
フレーム グランボア Oyakata ラグレス
チューブ カイセイ 8630R 25.4/28.6
エンド グランボア レーザーエンド 4mm
クラウン グランボア ERクラウン 4mm
フォークブレイド カイセイ 706C
カラー グランボアグリーン
ヘッドセット グランボア ビンテージ JIS規格
ボトムブラケット TA AXIA スクウェアテーパー
クランク TA カルミナ
チェンリング グランボア ダイレクトマウント ナローワイド歯 サンクフィーユ 試作
チェンリング小物 TA ダイレクトマウントロックリング
フロントハブ シャッタープレシジョン SV-9 6V1.5W/LED
リヤハブ グランボア スモールハブ 11s
クイックレリーズ パセンティ
スポーク DT レボルーション 1.8/1.6
ニップル DT アルミ
リム グランボア パピヨン 28H改
リム小物 グランボア ナイロンリムテープ 試作
タイヤ グランボア エキュレイユ 650×38B 試作
チューブ ソーヨー ラテックスチューブ 650B 試作
リヤディレイラー マイクロシフト R47 グランボアスペシャル
チェンジレバー ヨシガイ ENE 11Sシフター改
チェン KMC C10SL 10S用
カセット レーコン ワンピース 10S
ペダル シマノ PD-A520改
ブレーキ グランボア ミラン カンチブレーキ改
ブレーキレバー スラム S900
ブレーキ小物 日泉ケーブル ウルトラライトアウター
ブレーキ小物 日泉ケーブル SP31インナー
マッドガード 本所工研 H50CN
マッドガード小物 本所工研 中空アルミスティ
マッドガード小物 グランボア ステンレスダルマ
マッドガード小物 本所工研 R金具 チタンボルト
サドル イデアル #90 試作
シートピラー グランボア アルミ棒ピラー 27.2mm改
シートピラー ブロンプトン ペンタクリップ
ハンドル グランボア FR410 410mm 試作
ステム グランボア アルミ 80mm改
フロントキャリア グランボア ERキヤリア 5mmパイプ
サポータ グランボア
フロントバッグ グランボア タカヤマ2019 試作
ライト シマノ LPC2207改
テール キムラ アルミリフレクター改
ダイナモ フロント シャッタープレシジョン SV-9 6V1.5W/LED
ダイナモ リア Xbat C1 非接触発電式
バーテープ ヨシガイ クッシーコットンバーテープ
ベル 東京サンエス スプリングベル アルミ グランボアスペシャル
ボトルケージ イリベボトルケージ 3mmパイプ
ポンプ iポンプ マイクロ
ツール トピーク ラチェット ロケット ライト DX+
ツール パークツール タイヤブート TB2
































































































































































