北海道に自転車を持っていくのは6回目でした。今までの自転車旅行のなかで、いつも輪行で通り過ぎていた場所がありました。そして汽車の窓から見える景色を眺めながら、ここで降りて、あそこにいってみたいなぁといつも思っていました。今回、お休みをいただくことになって最初に頭のなかにうかんだ景色がその風景でした。だから、行き先はすぐに決まりました。

目指すは釧路湿原です。そして道東に行くなら前回の自転車旅行中に訪れたクレヨンやさんにも再訪したいと思いました。
8月21日~26日の6日間の旅程で、どんなところに泊まって、どんなふうに走ったのか、何を持って行ったのかも記録しておきます。
■旅程と滞在先
「身軽に気軽に」自転車旅行をするために、キャンプはしないことにしました。
内陸の摩周あたりから、もしくは、東の端っこ根室のほうから、釧路湿原に向かって走っていこうとざっくり決めました。幸いどちらも道路の近くにJRが通っています。途中でトラブルがあって走れなくなっても駅まで行けばなんとかなる場所で、私にはぴったりだと思いました。スタート地点となる一日目の宿は、札幌に着いてからの気分と天気予報を見て決めました。お盆明けだったこともあり、何軒か宿のある町だったら当日予約でも大丈夫だろうと思っていました。1日目、汽車で新千歳から輪行すると道東に着くのは夜8時ごろになるので、駅のそばの民宿を予約しました。それ以降の宿は、当日のお昼ごろに検討をつけておきました。北海道には、ライダーハウスやとほ宿と呼ばれる相部屋の旅人宿があるので、今夜の宿がなくて困る心配はほとんどないと考えていました。実際、宿が取れなくて困ったという日はありませんでした。
最後の2日間だけは、釧路湿原で連泊すると決めていたので事前にユースホステルを予約しておきました。
滞在したかったところにはユースを含めて2軒しか宿がなかったのです。
■自転車と持ち物
自転車はグランボアのTypeER、650Bのランドナーピスタッシュ号です。タイヤは36Bリエールのスタンダード、チューブはレールでした。フロントバック+鞄が1個で大丈夫だと考えたので、親方にお願いしてピスタッシュにリアキャリアを付けてもらいました。

フロントバックはコンクールモデルの試作を使わせてもらいました。ツーリングマップル、ノート、貴重品、カメラのフィルム、食べ物と飲み物、工具類、レインウェア上着が入っています。途中で買ったお土産とか、あとで食べようと思って買ったパンや、下る前にさっと着たい長袖の上着などもフロントバックにどんどん入れるので、いつもフロントバックが膨らみます。でも、このフロントバックはとても使いやすくて気に入りました!詳しくはまた次に触れますね。
リアキャリアに積んである鞄の中身は、衣類とお風呂道具だけです。衣類は、着ているものを含めて3日分を用意しました。途中で洗濯しながら旅行します。鞄の上にくくりつけてあるのは前日の洗濯物です。お天気だったので、乾かなかった洗濯物は干しながら走りました。ズボンは、長ズボン+CCPさんのクロップドの2本です。寒い時用の防寒具として、ルイゾンボベの長袖も持って行きました。嵩張らないのでちょうど良かったです。基本的には半袖でちょうどよい気温でしたが、アブにまとわりつかれることもあるので長袖長ズボンがあって良かったと思うこともありました。
ライダーハウスに泊まるつもりだったので寝袋を持っていくかは少し悩みました。ライダーハウスは基本的には素泊・寝袋持参で1,000円程で泊まれる旅人宿です。ふとんを貸してくれるところもありますが、ふとんが無くても1日くらい大丈夫だと思い、持って行きませんでした。とほ宿は、相部屋の家族的な民宿という風情の宿が多くて、安心してふとんで眠ることができます。
■心配事
今までの自転車旅行と違うのは、ひとりで自転車旅行をするということでした。ひとりで自転車旅行をするにあたっての心配事がいくつかありました。一番の心配事は、飛行機輪行中に自転車が壊れることと、走っている最中のパンクでした。飛行機輪行で起こりやすい故障とは、なにかの衝撃でエンドが曲がって車輪がはまらなくなることだとはるみさんにお聞きしました。そしてパンク修理とチューブ交換です。今までパンクをほとんど経験せずに自転車に乗ってこられたので、パンク修理に自信がありませんでした。昔の記憶を紐解くと、チューブ交換のときにタイヤをリムにはめることができずにとても難儀したという嫌な記憶だけうっすらと残っています。それに、チューブ交換に失敗してバンッ!と大きな音をたててチューブが破裂するのを何度か耳にしているうちに、チューブ交換への苦手意識が蓄積されていきました。
親方にお願いして昼休みに輪行とチューブ交換、パンク修理を練習しました。一番懸念だったチューブ交換ですが、思っていたより簡単にタイヤをはめることができてびっくりしました。タイヤの着脱には少しコツがいるようです。これは、慣れた人の手のひらの使い方を横で見て真似をするのが一番早く上達できると思います。
リアキャリアを付けてもらったので、輪行はいつものロード320を使う縦型輪行(サドル&変速機が下)ではなくマルトを使って横型(サドル&ハンドルが下)で。電車に乗せるときと同じように輪行しますが、前後輪のエンド金具を付けることと、輪行袋に収納する前に干渉しているところはないかいつもより入念にチェックをしました。あとは、輪行中に袋の中でステーが暴れないように、ガード側のダルマのあたりを縦長のフレーム巻で固定するアイデアをチョコ君にもらいました。ペダルは、輪行ペダルではなくてスニーカーでも踏める一般的なフラットペダルです。片側が逆ネジになっているので焦っているとどちらにスパナを回せば外せるのか、わけがわからなくなります。店長から「ペダルははずすときのほうが電車の時間が気になって焦るでしょ。左ペダルも右ペダルも、チェーンステー側に回したらはずれると覚えるといいよ。」とアドバイスをもらいました。どっちが逆ネジだったっけ・・・と考えるより、よっぽど分かりやすいと思いました。
スタートの町に到着。自転車を組み立てて、どこも壊れていなかったと分かったときはホッとしました。
輪行は、人のやり方から自分に合うものを取り入れていくのが上達の一番の近道だと思います。もし、初めてのランドナーをオーダーしたものの、輪行やパンク修理に不安があって、行きたいところへ行くことが出来ないでいる方、ぜひアイズバイシクルに相談してください。オーダーのときだけでなく、納車のあとにも長くお付き合いさせていただきたいとスタッフを全員が思っているんですよ。
釧路湿原までの旅行編はまた次に!
9月になりました。連休の多い季節、秋がやってきました。この秋にいつもの場所とはちょっと違う、すこし遠いところへ出かけてみたいかも。。そんな方を応援したくて、9月は「輪行」をテーマにアイズの朝サイクリングを開催する予定です。
輪行といってもやり方は人それぞれ。フレームの大きさやブレーキの取り回しによっても輪行方法は異なります。さらに、電車で輪行するのか、飛行機を使うのかなど、移動手段によって注意すべきポイントがあります。ぜひご自身に最適な輪行方法を習得して帰ってください!
【9月の朝サイクリング】
日時:9月10日(日)9時 ~ 12時
持ち物:3時間程度のサイクリングに必要な飲み物など + 輪行袋、輪行に必要な工具
※輪行袋、工具をお持ちでない方は必ず事前にご用意ください。事前にご相談いただければアイズバイシクルでもご用意ができますのでお気軽にお尋ねください。
いつも通り、9時に集合して12時にアイズバイシクルへ帰ってこられる、午前中だけのサイクリングです。道に不安のない方は途中離脱していただいても構いません。参加ご希望の方はお申し込みをお願いします。
昨年の輪行朝サイクリングでは、ERをオーダーいただいたお客さまにER輪行を習得していただきました。輪行に不安を感じていらっしゃる方、ぜひご参加くださいね。

***
今日は入荷もありました。キムラのタンケンライトとグランボアのカラーブレーキアウター、入荷しています。お待たせしました!
8月の4週目にお休みをいただき自転車旅行に行ってきました。行き先はまたも北海道。6日間の日数で道東を満喫するために、北海道へは飛行機を、道内ではJRの特急も使いながら、めいっぱい遊んできました。

格安の運賃で飛行機に乗れるLCC。格安なぶん、急な変更ができなかったり荷物のサイズや個数に厳しい制限があるなど、融通がきかないというデメリットがありますが、やっぱりなるべく交通費は抑えたい。。そこで関西-新千歳の便が出ているいくつかのLCCの中から、ジェットスターを使って飛行機輪行をすることにしました。ジェットスターを使った理由は、飛行機の発着時間と運賃が希望の範囲内だったことと、自転車を受託荷物とするときの規定が明瞭で分かりやすかったことです。また、店長もジェットスターで輪行をしたことがあり、とくに問題なく輪行できたと言っていたこともジェットスターを選んだ理由の一つでした。道東まで行くなら女満別や釧路の空港まで飛行機で飛んだ方がもちろん早いですが、やっぱり運賃がだいぶ高かったのと、特急を使ってもなお6時間ほど汽車に乗りっぱなし(もちろん途中で何度か乗り換えます)という北海道ならではの時間がけっこう好きなので、新千歳発着の方が良いと思いました。
せっかくなので、体験談を書いておこうと思います。
■京都⇔関空 エアポートリムジン
飛行機の時間は8時25分発。京都からは始発のはるかに乗ってギリギリ間に合う時間です。自転車を持っている分歩く早さも遅くなるし少し不安でした。ほかの手段を調べると、関空行きリムジンバスでも一定の要件をクリアできるものあれば自転車を乗せてもらえると書いてあるのを見つけました。さっそく電話で座席を予約(京都⇒関空へのバスは予約制)し、電話口の係の人に自転車を預けたいと伝えました。「折りたたんだ状態で、専用の袋に収納しておいてくださいね」ということでした。
自転車は、バスのトランクルームに寝かせた状態で入れられます。「変速機のほうを上にして入れてください。上に物を置かないでください」と伝えました。京都⇒関空は予約制なのでトランクルームのスペースも余裕があり問題なく収納してもらうことができました。復路の関空⇒京都は先着順での乗車になります。自転車は寝かせてトランクに入れてもらわないといけないので、とても場所を使います。「混雑する時間帯は自転車をトランクルームに入れるスペースが確保できないことがあるので、乗車を見合わせてもらわないといけないこともある」と係の人に言われました。自転車一台だったので問題なく積んでもらうことができましたが、友達と二人で自転車を持ち込むことなどはリムジンバスでは出来ないと思いました。

バスはターミナル直結なので、乗ってしまえばとても楽です。ちなみに、自転車を預けるにあたって別途料金はかかりません。
■チェックイン
ジェットスターのカウンターへ行ってチェックインします。ここで自転車を預けます。ジェットスターのカウンターでチェックインをする際に、コワレモノ扱いのタグを付けてもらいます。「寝かせた状態で運ぶときは変速機のほうを上にして置いてください。」と告げると、係の人が紙に「この面を上に」と書いて輪行袋に貼ってくれました。関空でも新千歳でも同じように対応してくれました。

航空券はジェットスターのホームページから購入しておきました。その時に受託手荷物15kg以内-1個分のオプションも一緒に付けておきます。たしか片道1,600円くらいでしたが、これは運賃タイプによって変動するようです。空港でチェックインの時に受託手荷物を申し込むこともできますが、料金が割高になるようです。航空券購入と同時に受託手荷物オプションを付けておくほうがお得です。受託手荷物はサイズの規定があり、そのサイズを超える荷物は大型荷物扱いになり、プラス2,000円の料金がかかります。ホームページには大型荷物に該当するものの例として自転車(一辺の長さが1mを超える場合)、サーフボード、楽器、釣り竿、ゴルフバック等が挙げられています。
■保安検査
関空では、自転車を自分で保安検査場へ持っていく必要がありました。保安検査場の「職員・大型荷物専用」の列で自転車を預けます。新千歳では、チェックインカウンターで自転車を預けました。どちらも赤外線のトンネルを通さずに、輪行袋を開けて、目視でチェックしてもらいました。ペダルを外していること、タイヤの空気を抜いていること、そしてハンドルがフレームと平行になって固定されていることをチェックしてもらいます。あとは輪行袋のなかに入れていた工具類もチェックされました。パンク修理用のゴムのりを持っていたのですが、これは没収されてしまいました。ゴムのりは引火性があるので持ち込むことが出来ないそうです。
飛行機に自転車を乗せた経験が今までに1度しかなく自信が無かったので、こちらの記事を参考にしながら、事前に親方にも相談してER輪行の横型バージョンで輪行をしました。
※輪行に自信が無い、最適な輪行方法を習得したい方はぜひ9月第二日曜日の朝サイへご参加ください。輪行をテーマに、午前中だけのちょこっとサイクリングに行く予定です!
■引き取り
問題なく到着地で受け取ることができ、破損もありませんでした。飛行機を降りたあと、荷物引取りターンテーブルのところへ行くと、すでに自転車は部屋のすみっこに置いてありました。
ターンテーブルに乗せられることなく、誰かがここまできちんと運んできてくれたみたいです。
リムジンバスとLCCを利用して自転車旅行。組み立てて走りだすまでは、どこか壊れていないだろうかとドキドキしていましたが、どこも破損せず、とても調子よく走ることができました。空港スタッフさんの自転車の扱いにも特に問題を感じませんでした。きっと自転車を飛行機に乗せる人は、そんなに少なくないのだと思います。とても慣れているように感じました。ひとりで飛行機輪行をするなら、次もリムジンバスとLCCを利用すると思います。
大好きな北海道を、静かに興奮しながら堪能してきました。この方法なら、ひとりでもまた行けそうです。
雨が降りそうで降らなかった京都。蒸し暑いです。。。
今日はそんな中、思わぬお届け物をいただきました。

いわゆる高校生のT君がアイズに通い始めてそろそろ1年。1台の中古のランドナーを少しづつキレイにする作業がこの夏めでたく完了したのです。Tくんは早速その自転車でツーリングに出かけ、旅の最終目的地(別府)でお土産を送ってくれました。T君が通う学校のカリキュラムのひとつの「労働体験」として自ら選んでアイズに通い始めたわけですが、同年代の多くが大学受験の為に費やしたであろうこの夏、ちょと違う過ごし方だけどこの経験はT君にとっても先の人生の一つの柱になればいいな。そう願っています。
ありがとうね。Tくん。
グランボア×ルイゾンボベスペシャルジャージがようやく入荷してまいりました。初夏にはお届け出るかと思っていたのですが、大変遅くなってしまいました。。。長らくお待ちいただいた皆様、本当にありがとうございました。ルイゾンボベの担当者もこれほど遅くなるとは思っておらず、「日本の皆様にお詫びを伝えてください。」ととても気にしておりました。
明日から順次発送手配にかからせていただきますね。お手元にお届けできるまで後もう少しです。
どうぞよろしくお願いします。





