アイズの独り言

今日から新しいグランボアタイヤの販売を開始します。

先日のブログでもご紹介したグランボア ルートフォレスティエールです。

未舗装路も安心して走れる新しいケージングを採用しています。

 

Route Forestiereは直訳すると「林道」。

その名の通り、ランドナーで林道を楽しむために作ったタフなタイヤになります。

 

ルートフォレスティエールは既存のグランボアタイヤのバリエーションモデルになります。
タイヤのモデル名を表すラベルがタイヤの右に、ルートフォレスティエールの緑色のラベルがタイヤの左にあります。

 

ルートフォレスティエールのケージングはエキストラレジェがベースになっています。

超軽量でしなやかなエキストラレジェのケージングに、パナレーサーグラベルキングなどで採用されているアンチフラットケージングを全面に追加しています。追加されたケージングの関係で、サイドウォールの色は従来よりも濃い茶褐色です。

追加された耐パンク層により未舗装路で懸念されるパンクやサイドカットに強く、乗り心地と重量はグランボアのスタンダードモデルと同等です。
ルートフォレスティエールはグランボアがオリジナルタイヤで何よりも大切にしてきた乗り心地はそのままに、未舗装路も安心して走れる耐久性を兼ね備えたケージングになっています。

 

ルートフォレスティエールは2019年のジャパンバイクテクニークの時には試作品が出来上がっていました。製品版とほぼ同等のケージングを使用した650×38BタイヤをグランボアJBT2019に装着して長野県の山岳地帯をトラブル無く走り切りました。
新しいケージングのタイヤはスタッフ間での評判も良く、もっと早く発売できればよかったのですが製造上の問題などが有り時間ばかりが過ぎていきました。

 

650×42Bエートル ルートフォレスティエールを履いたJBT2022

昨年のジャパンバイクテクニークでは650×42Bエートル ルートフォレスティエール試作版をグランボアJBT2022に装着して2019年よりも未舗装路が増えたテストコースを余裕を持って完走。改めてその耐久性と走行性能を実証しました。

ルートフォレスティエールのテストはジャパンバイクテクニークだけではありません。

親方と専務はそれぞれの自転車に試作品を取り付けてプライベートでのサイクリングや、年に2回のロングツーリングで使用してきました。

 


私前野は試作タイヤを履いた自転車に乗ってブルべや未舗装林道を走り、ハードな使用条件での性能を確認してきました。屋外に置く時間が長い通勤車にも試作品を装着していますがエキストラレジェ、スタンダードモデルに比べてサイドウォールの紫外線による劣化の進行が緩やかです。

 

今回発売するのは、エアボリュームが豊富でライン状のトレッドパターンが特徴的なエートル650×42Bと、スタンダードな太さでオールマイティなトレッドパターンを持つリエール650×36Bの2種類です。

新しいルートフォレスティエールは約1か月間、エキストラレジェと同じ特別価格で販売します。
この機会にぜひお試しください。

 

グランボア エートル ルートフォレスティエール 650×42B

グランボア リエール ルートフォレスティエール 650×36B

 

※ルートフォレスティエール特別価格はアイズバイシクル店頭グランボアタイヤ10%引き等の割引対象外となります。

そして大変心苦しいのですが、今まで価格を据え置いてきたグランボアタイヤ全モデルも値上げを予定しております。新価格での販売は同じく約1か月後の6月頃からを予定しておりますのでご理解の程お願い致します。

 

エキストラレジェのように、グランボアタイヤの全モデルでルートフォレスティエールを展開する予定は今のところありません。
あくまでも、タフなケージングの良さが活かせる太いタイヤにラインナップを絞った展開の予定です。

 

 

【イベントの予定】

ゴールデンウィークからイベント盛りだくさんです。各地のフリーマーケットに出店します。

ルートフォレスティエールの販売も行います。是非実物を確認してください!

まえの


3月1日 沖永良部島和泊港~与論島

午前中は沖永良部島の北東側を散策してから、島を横切るように和泊港へ向かい、沖縄行きの船に乗り込みました。

 

・和泊港12時発

 

・与論島13時40分着

宿は港のほぼ対岸に位置する百合が浜前のドミトリー式のゲストハウスです。そこまでは概ね8キロ。この時間だとまずはチェックインを済ませ、それからまた出かけることも可能です。

今回の宿は夕食付ではありません。というか、島のほとんどの宿は朝食も昼食も希望すれば提供してくれますが、夕食は島の中心にあたる茶花地区まで出かける必要があります。幸い、滞在期間中は終日天気が良く、日が暮れてから宿まで8キロほどを自転車で帰ったとしても不便はありませんでしたが、雨だとタクシーを使う必要が出てきます。お風呂に入ってからまた外出するのは面倒な気もしましたが、おそらく旅館業だけが潤わないように、地域おこしの一つなのかな。

 

 

【与論港】

2月末から3月なんて、私たちが住む京都の北ではまだ霜が降りたり、雪が舞ったりする頃ですが、ここらはすでに初夏を思わせる日差しです。薄手の長袖か、半そでで大丈夫。

 

港から走り出して、空港脇の道にほんの少しだけ未舗装路がありました。

 

 

 

 

 

【与論城跡】

民俗資料館を兼ねているサザンクロスセンターと隣接しています。

島の一番高いところですので、360度のパノラマで美しい海と町が見渡せます。

城跡の広場にあるこの大きなガジュマルの木は一休みするのにちょうど良い場所でした。3日間の滞在中、結果としてこの城跡には何度も立ち寄ることとなり、カフェではありませんが、「ガジュマルカフェ」と呼んで自動販売機の缶コーヒーで一服していました。というのも、定休日だった施設に再訪したのはもちろん、島を彼方此方巡る際にもこの城跡の脇の道をよく使ったからです。海岸線長23キロの島でしたが、100キロ以上も走り、島を4周以上もしたことになります。この話を島の方にするとみんなとても驚かれました。

 

 

 

 

 

【猫の岩】

どうですか?

猫がお魚を食べているように見えますか?

実はこれはたまたま面白いなぁと思って写真に収めていたものを宿のご主人に見せたら「猫の岩」だと教えてもらったものです。あえて場所は明かしませんよ。行かれる方は是非探してみてください。

(実はどこだかよく覚えていない。)

 

 

 

 

 

 

【与論シーサイドガーデン】

作家の森瑤子さんの別荘のお庭がカフェとして開放されています。

今となっては奄美群島国立公園に指定されているエリアなので貴重な施設です。お茶をしなくてもお庭に入るだけで500円必要です。

眼下に砂浜が無く、海の色がひときわきれいなエリアでした。

 

 

 

【百合が浜ビーチ】

小さな島ですが、ビーチはなんと60もあるそうで、それぞれにこんな素敵なゲートがあります。特にこの百合が浜ビーチのゲートを抜けたところには地元のおばあたちが営む手作り品の露店があり面白いです。今回の宿はちょうどこのビーチの真ん前にあり、マリンスポーツの受付もこの近所でできます。

 

最終日の午前中にグラスボートに乗りました。海の色がまた違いますね。

 

 

 

朝散歩

砂浜は生命力あふれるシマアザミが浜を這う小さなウミガメのようです。

 

雲の切れ間から朝日。

 

毎朝この場所でサンシンの練習をしているという方に出会いました。

この写真の一番左の端のあたりから歩いてきた私たちをずっと見ていたらしく「まさかここまで歩いてくるとは思わなかった」と話が弾みました。で、なんと、一曲披露してくださったんです。とても良い思い出になりました。エレキサンシンというそうですよ。

 

もう一人の方はこの岩場に毎朝少しづつ砂を運んでいるという方です。

確かに朝日を眺めながらサンシンを弾くには絶好の舞台ですね。

 

 

 

 

【島の特産品】

サトウキビは正に収穫の真っ最中でした。

多くは刈り取り機を使って収穫していましたが、中には手で刈り取っておられる方もおられました。

手で刈っておられた方に話を聞くと、刈り取り機を使うと1日につき7,000円から10,000円も費用がかかるから自分で刈っているそうな。更に聞くと、1キロ20円でしか買ってもらえんのに機械なんか入れられない。どうしても刈りにくい場所はやってもらうけど、あとは自分でぼちぼち健康の為じゃ思うてやってる、とのこと。

写真の一束が100キロくらい、ということは2,000円。。。すでに1週間ほどかかっているそうです。

ちょっと高いな、と思っていた奄美のお砂糖を帰りに迷わず買いました。

そして、大事に使おう。

 

島内の製糖所。

ふんわり甘い香りがしました。収穫されたサトウキビはすべてここに運ばれるようです。

 

 

【ハミゴーパンタ展望所】

島の南側は崖になっていて、道は適度なアップダウンがあり、自転車で走るにはとても気持ちに良い道です。展望所からは沖縄本島が良く見えました。

その近くには沖縄返還40周年の記念に沖縄の国頭村から贈られたヤンバルクイナの像があります。

与論島の民俗博物館でも、沖縄の博物館でも、更には旅の合間に読み聞いていた「宝島」の中にも、かつては分断されていたこの地域の苦労や残酷さに多く触れられていました。今、こうやって自由に船旅を楽しめる平和な時代を喜ぶ半面、地球のどこかで同じような悲劇が今もなお続いていることを考えてしまう。

 

きれいな海の他にもいろいろ見るべきもの、知るべきことがある旅でした。

 

 

因みに、私たちの自転車のタイヤは今度発売予定の「ルート・フォレスティエール」です。

 

 

 

 

 

*****

ここからは鳥のお話。

 

 

リュウキュウメジロ

普通のメジロに比べてお腹の羽が白いのが特徴のようです。

 

 

ジョウビタキ

こんなスマートなジョウビタキは初めて見ました。

家の近くでもよく見られる鳥なのですが、冬鳥でもっと真ん丸なんですよ。↓

チラチラ舞っているのは雪。冬の羽毛で真ん丸です。

 

 

そして、ムナグロ。

空き地に数羽で群れていました。

 

初めて見る鳥は大抵グーグルレンズなんかで調べるとすぐわかるのですが、これは調べてもはっきりわからず、結局、沖縄の博物館で判明したのでした。

 

 

つちやはるみ


こんにちは、前野です。
先月に続きブルべに参加してきました。
今回参加したのはオダックス近畿主催のBRM408近江八幡300km

 

JR近江八幡駅近くを出発して鈴鹿峠を越えて伊勢へ。伊勢志摩をぐるっと回って往路と同じコースで近江八幡駅に帰ってくるコースです。
300kmで獲得標高約3000m程なので平均的な難易度でしょうか。
久しぶりに伊勢、志摩方面を走るので楽しみです。

 

 

 

自走でスタート地点へ

当日は朝7時のスタートに間に合うように近江八幡駅近くの公園まで自走で向かいました。自宅からスタート地点まで約60kmあるのでスタート前に消耗しないようペースを調整して走ります。

4時前に自宅を出発して宝ヶ池から途中越えで滋賀県へ。琵琶湖大橋を渡って湖岸道路を少し走れば近江八幡駅近くの公園はもうすぐです。

 

0km 近江八幡 スタート前のブリーフィング

前回の200kmも一緒に走ったSとI君、そして年末に淡路島一周を一緒に走ったY君の3人とスタート地点で合流。
今回は14時間台でのゴールを目標に4人で走ります。
300kmブルべの制限時間は19時間。完走認定を狙うだけならのんびり走っても十分間に合います。
14時間台ゴールを計画したのはJR近江八幡駅の終電に余裕を持って間に合うからです。それに早く帰れば日没後の寒い中走る時間が少なくて済みます。

 

進路を南東に

スタートから鈴鹿峠までは緩やかな登り勾配が続きますが、4人で走っていると単独では維持することが難しいスピードでも大きな負荷をかけることなく走り続けることが出来ます。
最初の1時間ほどで身体が温まったので、写真で着ているオレンジ色のベストは脱ぎました。天気予報からイメージしていたよりは雲が多いのですが、気温的には用意してきた服装で暑すぎずちょうどいい具合でしょうか。

途中、何度か前を走っているグループをパスしようとペースを上げたのですが、登り坂でペースを上げた時にオーバーワーク気味になってしまい、その後しばらくは脚を攣らないかひやひやしながら走行を続けていました。
先月のブルべからあまり走れていないので脚の準備が足りていないようです。

そんなわけで頑張りすぎないように注意しながらペダルを回していきます。

 

 

山桜を見ながら鈴鹿峠を関宿へ下る

鈴鹿トンネルを抜けると向こうの斜面には山桜が綺麗に咲いています。前日の雨で平地の桜は殆ど散ってしまっていたので嬉しいサプライズでした。

鈴鹿峠の下りを楽しむと関宿に到着。PC1の20kmほど手前のコンビニで小休憩を挟みつつ、11:13に99km地点のPC1のローソンに到着しました。ここで早めの昼ごはん休憩。補給食は常に口にしていますが、自走も含めるとここまで160km走ったので空腹です。どんぶりを食べました。

 

12:21 116km 伊勢神宮外宮前

先程のPC1から少し走ると伊勢の市街地に到着。折角なので伊勢神宮外宮前で並んで写真を撮りました。最初は撮影者入れ替わりで撮っていたのですが、近くにいた方が声をかけてくれて4人全員で集合写真が撮れました。ありがとうございました。
普通の観光サイクリングなら伊勢神宮をゴールにして観光してお風呂に入って輪行で帰るところでしょうか。でも僕たちは300kmブルべ。ゴールまで190km残っています。

 

鳥羽へ

伊勢神宮を後にして鳥羽に向かって進んでいきます。

自分のヘルメットの後ろ側中央の通気口に見える白い点はテールライト。LindenのBK-02は光センサーを内蔵した充電式のテールライトです。夜は点滅して目立ちますが、昼間は小さなサイズのおかげで目立たないのでブルべ以外の時も装着して違和感がありません。今回は一緒に走るSも使ってくれています。

 

13:06 鳥羽水族館

鳥羽水族館で記念撮影。ブルべはレースではないので時間に余裕があれば水族館観光もできますが、今日は帰りの電車があるのでのんびりは出来ません。ちなみに鳥羽水族館はセイウチなどの海獣が充実しています。

 

 

パールロードに入る

鳥羽の市街地を抜けるといよいよリアス式海岸のアップダウンが始まります。ここまで4人一緒に走ってきましたが、勾配のきつい登りではペースにばらつきが出るのでマイペースに進みます。

伊勢の市街地まで調子のよかったY君は失速気味。新しいカーボンホイールで序盤飛ばしすぎて脚が売り切れたそうです。

 

 

13:42 タイミングよく晴れた

鳥羽展望台はもう少し先ですが、見晴らしのいい駐車場が有ったので立ち止まって写真を撮ります。パールロードに入るまでは曇り空でしたが、最高のタイミングで晴れてくれました。

今日の服装はメリノウールの長袖ジャージ、長袖のメッシュインナーに薄手の裏起毛ビブタイツ、中厚手のメリノウールソックス、メッシュの指切りグローブをベースに、気温によって重ね着をしています。
防寒用としてメリノウールの長指グローブ、ベスト、ウインドブレーカーを兼ねたレインジャケット、化繊のニッカー、サイクルキャップがフロントバッグに入っています。

 

13:47 アップダウンでグループがばらける

登りでばらけて頂上で合流を繰り返しながらパールロードを消化していきます。自分が少し先行してその後にSとⅠ君、その後ろにY 君といった順番です。

SとY君の3人で年末に淡路島一周を走った時は、走れていなかった自分が登りで遅れていました。長距離を走るうえで日々の体力づくりの大切さを痛感した出来事でした。距離が延びる程ごまかしが効きなくなります。

 

14:04 148.1km フォトコントロール:鳥羽展望台

4人そろってフォトコントロールの鳥羽展望台に到着。ここではゴール後に通過証明となる写真を撮影します。

自分は早朝から自走で走っていたので「ようやく半分…」という感覚でした。
鳥羽展望台は海から遮る物が無いので風が強く吹き付けます。迂闊に自転車を立てておくとあっという間に倒されてしまう勢いです。
疲れてきましたがあとは残り半分、近江八幡に帰るだけ!

 

14:10 ゆっくりしていると空が暗くなり…

各々自由に休憩していると空の様子に変化が。内陸から暗い雨雲が迫っていたのです。

 

14:16 雨が降り始めた

展望台で観光していた一般の人たちも急いで車に戻り始め、僕たちも急いでレインウェアを着て出発します。サドルに跨るとほぼ同時に全身に雨粒が当たり始めました。

 

14:46 雨のパールロード

鳥羽展望台から30分ほどアップダウンを繰り返すと志摩に到着しました。この頃には4人はバラバラになり、それぞれのペースで次のPCを目指します。
途中、何度か止まって後続を待とうか考えましたが何もないところでじっとしていると身体が冷えてDNFに繋がりかねないのでペダルを回し続けました。

 

泥除けとマッドフラップが有ってよかった

突然の雨でレインジャケットしか持っていなかったので身体が冷えないか少し心配でしたが、自分のランドナーには前後タイヤを覆う長い泥除けと、先端にはマッドフラップが装着されています。
お尻や背中がタイヤからの水しぶきで濡れないのはもちろん、地面近くまで伸びたフロントの泥除けとマッドフラップのおかげでシューズやチェーンリングも水しぶきから守られます。

雨の勢いが強いので当然、空からの雨粒で雨具の無い下半身は少しずつ濡れていきます。それでも路面からの水しぶきが無いのでレインジャケット1枚でパールロードの雨を乗り越えることが出来ました。

 

 

15:49 177.8km PC2 I君、Y君とはここでお別れ

一人になってPC2のコンビニに到着。買い物をしておにぎりを食べているとSも無事に着きました。彼はレインジャケットではなく撥水加工されたウインドブレーカー1枚で雨の中走ってきました。

まだ到着しないⅠ君とY君が気になりますが、長い時間待ち続けると僕たちも身体が冷えて動けなくなってしまうのでメッセージを送って2人で先に出発することに決めました。

すると、出発しようかというタイミングでⅠ君とY君が到着。とりあえず二人の無事を確認できて一安心。
この先のことを改めて相談し、4人でゴールを目指すことはここで終了になりました。

 

雨は降ったり止んだりを繰り返す

I君、Y君と別れた後も雨雲の下を走りました。PC2を出発して30分ほどの地点で雨の勢いが強くコンビニで雨宿り。
裏起毛タイツのみだと下半身が冷えそうだったので輪行用に入れていたニッカーを履いて防寒対策。フロントバッグの中身をフル活用して状況に対応していきます。

雨のライドではサイクルキャップも欠かせません。高性能な防水生地で出来たキャップもありますが、コットン製のオーソドックスな物でも充分役立ちます。キャップのツバが目元に当たる雨粒をカットしてくれるので雨天でも視界を保つことが出来ます。縁さんのサイクルキャップは個性的な柄が揃っていておすすめです。

 

17:49 215.2km PC3 ミニストップ松坂丹生寺町店

日没まで1時間を切った頃、PC3に到着しました。到着する前にPC3では長居せず、太陽が見えているうちに距離を稼ごうと話していました。すぐ出発するつもりで僕は飲み物だけ購入。
後から店を出てきたSの手には山盛りのフライドポテト(笑) 横で見ていたら僕もお腹が空いてきました。

 


18:27 明るいうちに先を急ぐ

Sがポテトを平らげるとすぐにPC3を出発。路面も乾いて走りやすくなりました。向かい風に抗いながら距離を稼いでいきます。

ヘルメットについているLinden BK-02の光センサーが周囲の照度の低下を検知して点滅を始めているので暗闇に包まれるのはそう遅くありません。

Edelux2のスイッチを点灯に切り替えて夜間走行に突入していきます。自分の自転車はハブダイナモ給電で前後のメインライトが点灯します。ハブダイナモは低抵抗で理想的なフランジ間寸法を備えたSON Delux Widebody。今年完成したもう一台のブルべ用ランドナーからホイールだけ拝借して今回のブルべでは使用しています。よりパワフルに電気を生み出すSON28に比べると抵抗感が少なく、体感ではありますがより楽に進めていると感じます。

もちろん高性能なレース用のハブとライトに給電しているSON Delux Widebodyを比べたら抵抗は後者の方が大きくなりますが、それでも速度に大きな差は無いと思います。

長年SON28ハブダイナモで組んだホイールをブルべでも使ってきましたが、今回改めて実際に乗って比較するとブルべにはより抵抗の少ないSON Delux Widebodyをおすすめします。

SON28は低速から出力が高いので、のんびりと走る自転車におすすめです。(それでもライト点灯中の抵抗感は僅かです)

 

 

19:42 シューズが水没すると夜がつらい

もうすぐ関宿という所で夕飯休憩の為コンビニに立ち寄ります。
ここではカップヌードルと肉まんを食べて身体を温めました。

レインジャケットの下に朝まで着ていたオレンジ色のベストを重ねて手持ちの衣服を全て着込んだ状態になりました。手袋と靴下は湿ってはいますが、どちらもメリノウールなので痺れるような冷たさもありません。雨を予定した装備ではありませんでしたが上手く機能しています。

SはPC3で靴下を買いたかったようですが、取り扱いが無かったのでここまで水没したシューズと靴下で走ってきました。ようやく乾いた靴下に履き替え、更にビニール袋で靴下を包んで濡れたシューズから水が染みるのを防いでいます。

夕飯休憩中にI君とY君が松坂のPC3でDNFしたことを知りました。
PC2で別れた後、彼らも雨の中松阪まで走って撤退を決めたようです。雨が降ると体力を消耗するのはもちろん、適切な装備が無ければ今日の天気では低体温症になりかねないので正しい判断だと思います。
頑張ることはもちろん大事ですが、一定の線引きは必要です。今回の経験を活かせば今度は彼らも完走できるはずです。

 

21:00 復路の鈴鹿峠

夕食休憩を終えると関宿を抜けて国道1号線鈴鹿峠を登ります。

休みの前日、親方にブルべで鈴鹿峠を往復すると話したら「ご愁傷様…」と苦笑いしながら言われたことを思い出しました。
いや、まあ、確かに風情はあまり感じられないし交通量もそれなりにあるので昼間に敢えて走りに行きたい峠ではないですが、21時頃なら交通量は極僅かで快適でしたよ。

 

と、強がってみましたが普通の人は交通量の少ない夜の9時に鈴鹿峠を走らないですよね…。

 

ゴールまで残り20km、再び嵐に

鈴鹿峠を越えて滋賀県に戻ってきました。
甲賀市の路面はドライ。このままゴールの近江八幡まで行けると思っていたら路面が濡れ始めました。どうやら雨が降った後のようです。
雨に直撃せずタイミングが良かったと思っていたら残り20kmを切った辺りで顔に雨粒が当たり始めました。向かい風も強く吹き、雨が打ち付けてきます。

まるで川に浮かぶ舟を操縦しているような感覚を覚えながらゴールに向かってペダルを回し続けます。途中で追いついた2名の方も僕たちの後ろについて走り続けます。
名前も何も知らない方でしたが、夜の雨の中一緒に走っていると何か連帯感のようなものを感じます。もし一人だったら最後の雨に心が折れてしまったかもしれませんが、後ろに一緒に走っている人がいると不思議と頑張れるものです。

 

22:34 301.5km フィニッシュ 15時間34分で完走

走行距離が300kmを越えてゴールのコンビニに到着しました。ゴール受付が更に5km先の306kmにあるので、フィニッシュのコンビニに気が付かず通り過ぎそうになりましたが後ろ3人が教えてくれて助かりました。

 

レインジャケットだけで日没後の雨の中凍えずに走り続けることが出来たのは、泥除けとマッドフラップを装備していたからです。もし泥除けの無い自転車だったら、一緒に走ったSほどタフではない自分はゴール目前でもDNFを選択していたはずです。3年前に経験があります…

泥除けとフロントのマッドフラップはライダーだけでなく自転車本体も守ります。チェーンにかかる水しぶきが少ないということは、その分潤滑も保たれます。

チェーンオイルはフィニッシュラインのセラミックウェットルブを長年使用していますが、今回も期待通り最後まで潤滑を保ちました。
泥除けとマッドフラップを装備したランドナーは同じコースを走った泥除けが無い自転車と比べると汚れが少なく綺麗です。300kmブルべ後も最低限のメンテナンスで済みます。丸々洗車する必要はありません。

 

オダックス近畿2023年版300kmピンバッジ

フィニッシュからさらに5km走って近江八幡駅近くのゴール受付へ到着。主催者の方にブルべカードを提出し、PCのレシートとフォトコントロールの通過証明写真を確認してもらって無事に完走認定です。

毎度楽しみにしているオダックス近畿のピンバッジをゲット。これで残りは400kmと600km!

次のブルべが楽しみです。

アイズバイシクルではブルべを走るためのランドナーのご相談もお待ちしております。まずはお気軽にご来店ください。

まえの


台湾出張で少し間が空いてしまいました。

「春の島旅、与論島編」も書こうと思っていいるのですが、なかなか時間が取れずにいます。。。

 

でも、その前にお知らせを一つ。

一部の方々には3月末に発売開始とお伝えしていたグランボアの新しいタイヤですが、少々生産が遅れています。先日も工場までお邪魔してメーカーであるパナレーサーさんと最終の話を進めてきました。楽しみにされている方には大変申し訳ありませんが、もう少しだけお待ちいただけますようお願いいたします。

で、名前が正式に決まりました。

 

Route Forestiere – ルートフォレスティエール

 

日本語にすると「林道」。

直球ストレートな名前なのでイメージしやすいとフランスの友人からも好評です。

2019年のコンクールマシンで試作をしてからほぼ4年。グランベルキングで採用されているアンチフラットケージングをグランボアのエキストラレジェに組み入れた、パナレーサーさんのラインナップにもまだない組み合わせのモデルです。コロナやいろいろな事情でプロジェクトが進まない間、私もこの試作タイヤを実質2年以上使用してきまたしたが、一度もパンクせず、今も使い続けられているってかなりすごいタイヤだなと感じています。大した距離を走るわけではありませんが、ブログで紹介している北海道や鹿児島ツーリング、今回の島旅でもずっと使っています。

最初の生産は36Bと42Bのみですが、順調にいけば4月29日の京王閣のフリーマーケットでデヴューできるかと思っています。

是非、楽しみにお待ちいただければと思います。

 

 

つちやはるみ


blog

最新記事

Archives

Back Pagetop