こんにちは、前野です。
11月18日発売のサイクルスポーツ1月号には「再びのランドナー」という題でランドナーがピックアップされています。
今回の企画ではグランボア/アイズバイシクルも取材していただいて親方のインタビュー、私前野がアイズバイシクルスタートでライターの田村さんと走った50kmほどの輪行サイクリングが紹介されています。
普段サイスポを読まれていない方も、この機会に書店などでお求めいただけたら嬉しいです。
ランドナー特集だけでなく、普段触れないジャンルの情報を見ていると思わぬ発見があるかもしれません。
こんにちは、前野です。
今日は当店で新たに取り扱いを始めた新商品をご紹介します。
こちら、何だかお判りになりますか?
ぱっと見は黒いゴムチューブに半透明のレンズ…?
親指の第一関節くらいのサイズ感です。
これならわかりやすいでしょうか?
赤く点滅するライトです。後方に向けて取り付けるモノですね。でもどこに付けますか…?
答えはベルクロテープを使ってヘルメットの後部に取り付けます。
ライダーの頭部に取り付けることで自転車本体のテールライトよりも高い位置になり、後方から迫る車やトラックのドライバーに視認されやすくなって安全性が高まります。
高い位置に点滅灯があるとトンネルの通過や夜間走行の安全性が高まるはず。
アイズバイシクルのある京都だと、京北に行く国道162号線の笠トンネルをやむを得ず通過する際などに点けておくと安心ですね。
・
・
・
・
・
今回ご紹介するLindenのBK-02はヘルメットなどに装着する超小型充電式自動点滅の後方警告灯です。
小さなテールライトならネットで検索すれば無限に出てきますが、こちらは光センサーとUSB type-C 充電ポートを備えた自動点滅かつ充電式のテールライトになります。重さはなんと5グラム…!
・
・
・
・
「こんな補助灯がほしかった!」という記事タイトルにしているのは訳があります。
自分が長年楽しんでいるサイクリングの一つに長距離を走るブルべが有ります。
ブルべのルールの1つとして400km以上ではヘルメット尾灯(点滅でも可)を装着することが定められています。自転車本体にはもちろんテールライトが必要なのですが、夜間走行時の安全性を少しでも高めるための処置として、日本のブルべを走る際はヘルメット後ろのテールライトはほぼ必須装備となっています。
ブルべに参加するためにヘルメットにテールライトを装着していたのですが、正直なところ理想的な製品を見つけられずにいました。
理想のヘルメット用テールライトを探して…
自分がヘルメットに装着するテールライトに求める要素
・頭、首への負担軽減の為なるべく軽量。
・夜間走行中はONにしたままになるので駆動時間は最低でも12時間以上。
・昼間もトンネル通過時などに点灯させたいのでスイッチはなるべく押しやすく。理想はランドナーに 付けているハブダイナモライトと同様に光センサー搭載で自動点灯してくれるもの。
・使い捨てのボタン電池でも良いが、充電式なら尚良い。
・長時間の走行、様々な気象条件に耐えうる耐久性。
・どんな形状のヘルメットにも取り付けられること。ヘルメット以外にも取り付けられたら尚良い。
・
・
・
全てを満たす製品は存在しない(少なくとも自分は見つけられませんでした)ので上記の要素をなるべく多く満たす物を選んで使ってきました。軽くてコンパクト、作動時間が長いものは存在しましたが、コンパクトかつ充電式で自動点滅機能付きの物はありませんでした。
トンネル通過の際に後頭部に着けたライトのスイッチを操作するのはとても面倒です。それに、後頭部のライトが点いているかどうかは単独行ならヘルメットを外さないと確認できません…
自動点灯の充電式テールライトは存在しますが、自転車に装着することを前提としたデザインなので重量は20g以上(ヘルメット重量250gの1割程度)ありますし、ヘルメットに着けると外観の異物感が半端ないのです。
しっかり光って夜目立つのはいいのですが、明るい場所でも外観で主張するのはイマイチです。あからさまに外観を主張する自転車取り付け用のテールライトをヘルメットに着けるのが嫌だったのです。
そんな感じでどうにか妥協できる製品を使って今までブルべに参加してきたわけですが、ようやく全てを満たす製品に出会えました。
・
・
・
2022年春にLindenの長さんとのやり取りがスタート。
自分は長さんが作った試作品をお借りして通勤やブルべ、日帰りサイクリングなどで使用してきました。
600kmブルべの夜間走行で視認性の良さを確認
最初の試作品は6月のBRM618米原600㎞で快調に動作してくれました。スイッチの操作感や点灯モードと点滅モードの切り替えには改善できる部分がありましたが、スタート時にスイッチをONにすれば走行中はテールライトの操作を考える必要が無くて快適でした。
豪雨の中走った200kmブルべで試作品は故障
続く7月のBRM709大津200kmでも継続して使用。ただ、このブルべの後半約2時間はゲリラ豪雨の中の走行となり、それ以降試作品の調子が悪くなってしまいました。
これをLindenの長さんに伝えたところ、既に同様の症状を把握されていて改良版の試作品を提供いただきました。回路定数を見直して、さらに防水シール処理もしっかり施し雨対策は万全に。スイッチの操作感も改善して点灯モードは無くし、点滅モードのみのシンプルな構成に。
こうして僕の手元に来た2個目の試作品はLindenのロゴがプリントされた製品版とほぼ同じものとなりました。
10月のBRM1015守山300kmで早速改良版を使用。未明のスタート地点までの自走からブルべ中盤の敦賀半島トンネル、日没後の交通量が多い湖岸道路まで快調に作動してくれました。
敦賀半島トンネルで一緒に走っていた友人が撮影してくれた動画をご覧ください。
どのように見えるか写真よりもわかりやすいと思います。
ちなみに自転車のテールライトはキムラTL-06D。ハブダイナモ給電のフレームに直付けされたテールライトです。
防水性が改善されたほか、使い勝手の面ではスイッチのクリック感なども改良されてオン・オフの切り替えがわかりやすくなりました。
本当に細かい部分ですが、とても使いやすくなりました。点滅パターンも丁度いい感じです。補助灯として割り切っているので点滅モードのみとしたのもシンプルで扱いやすいです。
300kmブルべ後に何度か雨の中も走りましたが問題なし。最近は仕事が終わって店を閉めると真っ暗になっているので帰り道の頼れる小さな相棒として活躍しています。
・
・
・
・
・
と、ここまで自分の使用感などを中心に書いてきましたが、Lindenを立ち上げた長さんから開発経緯などを伺っているので紹介していきます。
所有するアレックスサンジェにBK-02開発のきっかけが
Lindenの長さんがBK-02を作ったきっかけは愛車のサンジェとサイクリングをする環境にありました。
以下、長さんの文章そのままです。
————————————————————————
BK-02を作った経緯はというと~
事の発端はサンジェのリアライトにあります。
私のサンジェはリアライトが左側のチェーンステー下に付いてます。
フランスでは問題ないですが日本の道路を走るときは歩道側となり、走行中の
自動車の陰になっちゃいます。ワゴンとかトラックだと運転席が高いので
さらに見えにくいじゃん! となります。
静岡の梅ヶ島方面のサイクリングでは、トンネルが3か所ありますが、大型バイク、
自家用車のほかに、工事用ダンプやトラックも通ります。
そこを自転車で走る必要があり、後ろから走行音が聞こえるだけで…大丈夫とは
思っていてもかなり怖いもんです。
まして、サンジェのように反対側の下部のライトでは見えてない可能性が限りなく大
です。
まあ、そんな理由から生まれた警告灯なんです。
————————————————————————
「ヴィンテージのサンジェに乗っている人が何故ヘルメット用ライトを作ったのだろう?」と初めてお話を聞いたときは疑問に思いましたが、こんな理由があったのです。それに、BK-02はベルクロテープの貼り付けさえできればヘルメット以外の場所にも取り付け可能なので工夫次第ではサドル下への装着なども可能です。(付属するベルクロテープのシール面はとても強力です)
重いライトは首への負担が増えるのでとにかく軽い部品を使って最小限のサイズ、構造で作られたそう。極めてシンプルなBK-02の外観にも訳があるのです。
そしてヘルメットに取り付けるということで安全性にも配慮されています。
万が一転倒などでライトがつぶれたり変形したりしても発火しないように電源も小型のリチウムイオンキャパシタを選択。リチウムイオン電池などに比べて発火、発煙などに対してはとても安全になっています。
岐阜羽島サイクルフリーマーケットにて長さんと奥様
LindenのBK-02は長さんの手で1つずつ手作りされています。
・
・
・
Linden BK-02のスペックはこちら。
特徴
①小型軽量(本体5グラム、全長3.5㎝)
②充電時間約10分!(USB-C USB-PD使用可)
③動作時間約24時間(点滅時間)
④光センサーによる自動点滅オンオフ
⑤水没させても動く防水性
Linden BK-02はアイズバイシクル店頭、グランボアオンラインストアとLiden the shopからご購入いただけます。
日照時間の短い季節だからこそ、Linden BK-02を身につけてサイクリングに出かけませんか!
こんにちは、前野です。
11月3日文化の日に開催したコンセントレーションおにゅう峠は予想以上に多くの方にお集まりいただきました。
ご参加いただきました皆様、楽しい時間をありがとうございました。
取り急ぎではありますが、コンセントレーションおにゅう峠の一日を時系列順に写真でご紹介します。
・
・
・
・
・
午前2時半、雲海サイクリングチームは宝ヶ池近くのコンビニに集合
午前6時前に峠の展望スポットに到着するのが目標です。
ちなみに雲海サイクリングの参加者はメールで連絡いただいたOさんと元バイトのI君、そしてその友人のY君と自分の4人。
国道367号線の途中越え、花折トンネルを通り久多から781号線で北上します。霧が出てきたので雲海が期待できそうです。
おにゅう峠手前、針畑の公衆トイレで休憩を挟み5時20分ごろ林道小入谷線の入り口に到着。麓は濃い霧が出ているので雲海確定です。
5時半ごろの展望スポット付近。
多くのカメラマンと車が集まっています。前夜でもベストポイントには待機している人がいるとか。
午前6時すぎ、日が昇ってきました
Nさんの峠茶屋
峠に到着するとコンセントレーションおにゅう峠に参加されるNさんが補給所を開設してくださいました。なんと峠に前泊!驚きです。
入れていただいた暖かい紅茶が身体に染み渡ります。寒い中ありがとうございました。
Oさんは峠で京都に折り返します。なかなかハードなルートでしたが楽しんでいただけたでしょうか。また一緒に走れたら嬉しいです!ご参加いただきありがとうございました。
僕たち3人は小浜港で朝ご飯を食べるために福井県側へ峠を下ります。
7時半ごろ、福井県側下りの途中にある展望スポットで休憩。日本海までよく見渡せます。
雲海がメジャーになった滋賀県側が注目されがちですが、山深い福井県側もおすすめですよ。
8時半ごろ若狭小浜お魚センターに到着。刺身や海鮮丼の五右衛門で朝食です。
15分ほど待てば刺身定食を出していただけるということなので全員刺身定食を注文。
新鮮で美味しかった~
・
・
・
9時半ごろ小浜をスタートしておにゅう峠を登り返します。多くの方は朽木側から登っていたので、福県側で参加者の方に会えると嬉しいです。
小浜側の登りは判っていたことですがとてもハードです。下りと登りでは見える景色が違うので走っていて飽きません。
本日2回目、小浜側の展望ポイントに到着。峠までもう少し!
本日2回目のおにゅう峠に到着しました。もう少しで集合時刻の12時になるので滋賀県側を登ってくる皆さんに会うべく朽木側に下ります。
・
・
・
滋賀県側では次々に登ってくる参加者の方とすれ違いました。全員綺麗に撮影出来たらよかったのですが、写っていない方ご容赦ください…!
来年は同じ場所に留まって撮影しようと思います。
・
・
・
・
12時半を過ぎたころには殆どの方が峠に揃って雑談タイム。
30人以上の方にお集まりいただきました。集合写真を撮るときの掛け声は何がいいのでしょう?
何か面白いことを言えたらいいなあ(笑) おすすめありませんか?
最後は親方の挨拶でコンセントレーションおにゅう峠はお開きとなりました。
・
・
・
コンセントレーションおにゅう峠が終わると皆さんそれぞれのルートで解散していきます。小浜側に下って輪行する人、熊川宿経由で朽木に帰る人もいれば、滋賀県側を下って朽木久多方面へ向かう人など色々です。
・
・
・
僕は朝から一緒に走っているI君、Y君と共に久多峠、花背峠経由のコースで京都市内に帰ることにしました。朝走ってきた367号線をそのまま帰る方が楽ですが、祝日の夕方で交通量が多そうなので車が少ない道を通ることにしたのです。
久多(能見)峠
花背峠
日没前に京都に帰ることが出来ました。
序盤にGPS故障してログが無いのですが、以下が僕たち雲海組が走ったルートです。
・
・
・
・
・
ご参加いただいた皆様の一日はいかがでしたでしょうか。感想など教えていただけると嬉しいです。
今回好評だったので来年以降も定番行事になるのかな?
おにゅう峠は標高830mと誰でも気軽に来れる峠ではなかったので、今度は時期をずらしてどなたでも参加できるコースのコンセントレーションが出来たらいいなと思いました。
でも、来年も11月3日文化の日は雲海と紅葉のおにゅう峠に行きたいですね。
今日は10月下旬から11月のイベントについて紹介します。
まずは10月30日の岐阜羽島サイクルフリーマーケット
【岐阜羽島サイクルフリーマーケット】
日時:10月30日(日)AM10:00〜16:00
※ 雨天中止(少雨決行)
場所:岐阜県羽島市福寿町千代田3-54 BLOCK47
概要:一般出店者ならびにショップ出店者によるフリーマーケット(+メーカー試乗会)
第一回目開催の新しいイベントです。中部地方にありそうでなかった自転車のフリーマーケット。
フリーマーケットではグランボアタイヤなどの販売の他、グランボアTypeERランドナーの試乗車を持っていく予定です。
会場ではグランボアのセミオーダーランドナーに試乗していただけます。またグランボアがジャパンバイクテクニーク参加の為に製作したステンレスフレームのスペシャルランドナーとebikeランドナーも展示します。
また、当日は同じBLOCK47のPOP UPスペース内で「第1回 私たちの自転車展」も開催しています。(こちらは2022年10月29日(土)・30日(日)の2日間開催)
サイクリストこだわりの自転車が展示されるようですので、こちらも楽しみですね。
フリーマーケット出店の為アイズバイスクルは臨時休業になります。ご注意ください。
・
・
・
11月3日(木)文化の日は滋賀県と福井県の県境、おにゅう峠にみんなで集まりませんか?
今回開催するコンセントレーションはとても自由なイベントです。12~13時におにゅう峠集合。
そこまでのルートは参加される皆様の自由です。朽木の道の駅周辺を起点にして周回ルートを組むのもいいですし、湖西線の駅や小浜周辺の駅まで輪行して走り出すのもOK。
峠に着いたら他の参加者の方と道中の出来事や自転車について語り合いましょう。
峠には車じゃなくて自転車で来てください!
【コンセントレーションおにゅう峠】
日にち:11月3日(木)文化の日(アイズバイシクル臨時休業です)
集合時間:12時から13時くらい(13時集合写真撮影)
場所:おにゅう峠(滋賀、福井の県境)
参加申し込み、参加費:不要です
・
・
・
同日に前野と走るおにゅう峠雲海サイクリング参加募集中です。
京都市内をコンセントレーションおにゅう峠当日の未明に出発して、おにゅう峠名物の雲海と紅葉のコラボレーションを見に行こうという企画です。おにゅう峠まで約50㎞を暗闇の中走ることになりますが、朝陽に照らされる色づいた山々と雲海の景色は格別です。
ルートと記載の注意事項等参照の上お申し込みください。コンセントレーションおにゅう峠は参加申し込み不要ですが、雲海サイクリングは少人数のグループで走るサイクリングなので人数把握の為事前に参加申し込みをお願いします。
前回紹介した300kmブルべのようなペースの速いサイクリングをする企画ではありませんが、コースの特性上ハードな道のりになります。その点ご理解いただいた上でご参加ください。普段から峠道を走られている方であれば楽しく走っていただけるはずです。ちなみに雲海が見れるかは天候次第ですのであしからず。
・
・
・
11月はまだまだイベントがあります。
・シクロジャンブル:11月20日(日) 服部緑地公園
・タンデム学会:11月23日(水) 背割堤発着予定
こちらも詳細が決まり次第お知らせいたします!
上記イベントの関係で10月30日、11月3日、23日は臨時休業の予定です。
朝晩と昼間の寒暖差が大きくなってきました。風邪をひかないようにお過ごしください。
皆様にお会いできるのを楽しみにしています!
こんにちは、前野です。
先月の茨木600㎞に続いてブルべに参加してきました。
今回走ったのはオダックス近畿主催のBRM1015近畿300㎞守山
滋賀県守山市発着の300kmブルべです。302㎞で獲得標高は2000m程の平坦基調なルート。
土地勘のある場所が殆どなので300㎞ブルべとしてはかなり優しい内容です。
下のマップには307.7kmと表示されていますが理由は後程…
一緒に走るのは今年のブルべを殆ど一緒に走っている友人のS。彼は先月の茨木600kmを一緒に走った2週間後、茨木から出雲大社に行く400㎞ブルべに単独参加して見事完走。自分と同様にSRまでリーチの状態です。
今回も二人で協力しながらゴールまで走る計画でスタートしました。全体の平均速度を21.5㎞/h以上で維持し、14時間以内にゴールする計画です。後半、白髭神社付近から道が混みそうなので、それによる速度低下も考えて走る必要があります。
自走でスタート地点の守山へ
自宅からスタート地点の守山駅までは35㎞ほど。5時スタートなのでスタート近くで前泊するか自走の2択でしたが、300kmの簡単なコースなのでホテル代が惜しくて自走で向かうことにしました。
午前1時半にアラームより早く目が覚めて起床。準備も時間がかからなかったので少し早い2時に自宅を出発しました。車の少ない夜の街をゆっくり走り抜けて午前4時に守山駅到着。
4時半ごろから車検が始まり、一緒に走るSとも合流して今日のプランを話し合います。Sは守山駅前のビジネスホテルに泊まっていたのでたっぷり睡眠がとれて調子がよさそうです。それに、前回走った茨木600㎞の後も高野山150kmサイクリング、茨木400kmブルべを走って抜群に仕上がっています。
それに対して僕は守山300の優しいコースに油断して3週間峠に行かず、おまけに自走で早起きしたので体力低下に寝不足気味。
それでもこの時は余裕で完走出来ると高を括っていました。今思えば茨木600kmを完走したことで僕の脳内は謎の自信(慢心?)に溢れていました。
・
・
・
5:00 スタート JR守山駅西口
ブリーフィングの後、名前を呼ばれた順に守山駅前をスタート。
実は1時間後の6時スタートに以前アイズでバイトをしていた井越君がエントリーしています。彼にとって初めての300kmブルべです。頑張れ~
冷えた体を温めるために踏み続ける
気温15℃でそんなに寒くなかったのですが、スタートまで1時間じっとしていたので走り始めて風を受けると寒く感じます。程々のペースで走っているとなかなか身体が温まらないので、下ハンを握り少し重めのギアを踏んで速いペースを維持しました。
数キロ続けるだけで少し汗ばんできたので身体を温めることには成功。ただ、3週間全く走っていなかった身体でゴールまで維持できるペースなのかはわかりません。
6:14 日野町ブルーメルの丘付近 明るくなってきた
1時間も走っていると太陽が昇り明るくなってきました。スタートからほとんどの時間を下ハンを握ってハイペースで踏み続けています。この先は登り基調になって軽めの峠を越え、下った先が本日最初のチェックポイントです。
6:43 42.1km フォトコントロール1 大河原温泉かもしか荘
峠を越えてフォトコントロールに到着。途中、サルの群れに威嚇されたりしましたが予定より速いペースで順調です。
ただ、鈍った身体は少し悲鳴を上げています。登りで踏み続けると脚を攣る兆しが。少しずつでも走り続ける日々の積み重ねが大切でした。何回も同じような苦しみ経験してるのにね。
フォトコントロールのかもしか荘と自転車を写真に収めてコースを折り返し、下ってきた峠を登り返します。登り返していると続々と参加者の方達とすれ違い始めました。お互い手を振ったりしてPBPのすれ違い区間みたいで楽しい時間でした。
7:17 最高のサイクリング日和
ブルーメルの丘近くで右折して東近江を抜け、彦根方面へ北上していきます。
途中、朝靄の中を気球が飛んでいたりしていい景色です。平坦コースで鍵となる風も弱く、快調に距離を刻んでいきます。
8:25 87.9km PC1 ファミリーマート 滋賀県立大学前店
彦根市街地の手前で湖岸道路に合流して、しばらくビワイチと同じルートを走ります。交通量が多い道ですが、訪れるたびに自転車レーンの拡張工事が進んでいるので年々走りやすくなっています。
コントロールポイントのコンビニに予定より早く到着して10分停車。一人で走る時は関係ありませんが、二人でペースを合わせて走る時は停車時間をお互いの疲労具合などに合わせて調整する必要があります。そして、予め時間を決めておかないとダラダラ過ごしてしまうのでコンビニに到着したら出発時刻を共有します。
今回は自宅からおにぎりを持ってきていたので食べ物は買わずドリンクのみ。結構汗をかいているのでスポーツドリンクにしました。
8:25 米原付近 Sのサドルバッグが固定できなくなる
波の無い琵琶湖を眺めながら快調に走っていると、突然前を走っているSのサドルバッグと後輪が接触してシューーーと大きな音を立てました。幸い安全に停車して歩道に移動できたのですが、サドルバッグの固定機構が壊れて安定して取り付けが出来ない状態になっていました。
このサドルバッグ、学生時代に僕が使っていた物をSに譲った物なので使用した距離、年数を考えると寿命だったのでしょう。とりあえず重たい物は僕のフロントバッグに移して、サドルバッグは元の位置に仮固定して走行を続けます。
9:13 長浜城近くのセブンイレブンからサドルバッグを自宅に送り返す
少し進んだ先の長浜城前のセブンイレブンからSの壊れたサドルバッグと中に入っていた輪行袋を自宅に送り返します。防寒用のベストとモバイルバッテリーは僕のフロントバッグに入れました。
輪行袋は僕も携帯しています。最悪の場合は貸すことも出来るので問題ないでしょう。
10:00 賤ケ岳隧道の定番撮影スポット
木ノ本まで行くと旧賤ケ岳トンネルまで登ってビワイチ定番の撮影ポイントを通過します。天気がいいのでもちろん停車して記念撮影。
調子のいいSに旧賤ケ岳トンネルまでの登りで遅れを取りました。サドルバッグを外してSの自転車が軽くなったのも要因ですが、乗り手に1番問題がありそうです。茨木600kmの時は登りで踏み続けられたギアが今日は踏めません。
11:03 敦賀のコンビニで早めの昼ごはん
塩津から敦賀まで国道303号線で峠越えをします。
この区間は緩い登りと向かい風で消耗しました。琵琶湖沿いは青空だったのが、日本海方面はどんよりとした重たい空模様。ペースを落としながら登りを終えて、下った先の敦賀で約20分の昼休憩を取ることにしました。
敦賀の市街地から小浜まで敦賀半島を回って70kmほど。昼食には少し早い時間でしたが距離的にちょうどいいのであらかじめ敦賀で食事をすることに決めていました。
自転車ログさんとコンビニで一緒になる
米原600km、茨木600kmをブログ記事にまとめられていた自転車ログさんと昼食を取ったコンビニで一緒になりました。
自分のブルべ完走後のささやかな楽しみが同じブルべを走った人が書いたブログ記事を読むこと。ケルビムの緑のロードを見て自転車ログさんとわかり、話しかけさせていただきました。休憩中の貴重なお時間ありがとうございました。茨木600kmは温見峠より2日目が辛かったというのは皆共通のようです(笑)
自転車ログさんは毎回とても分かりやすくブルべの様子をまとめられていて、同じブルべでも自分と違った視点から見れるのでとても楽しく読ませていただいています。
今回の守山300㎞も早速記事にされていました。ちなみにこのあと起きる僕らの”凡ミス”も第三者の目線から触れていただいています。トホホ…
敦賀半島の海岸線を走る
敦賀から小浜までは敦賀半島をぐるっと回ります。敦賀から小浜、そんなに離れていないと思っていましたが次に停車する小浜市街地のコントロールポイントまで70㎞以上あります。敦賀から小浜まで3時間~3時間半が目安の所要時間でしょうか。
12:03 敦賀半島トンネルに入る
敦賀半島の北端近くまで来ると、敦賀半島トンネルという長さ4km近いトンネルに入ります。海岸道路からトンネルまでは1kmの直線的な登り。距離を走って疲れてきているのでペースを落として登り切り、トンネルに入りました。
12:11 敦賀半島トンネルを引き返す
長いトンネルを淡々と走っている最中、フロントバッグのマップケースに入れたキューシートをちらっと見ると「162.6km フォトコントロール2 敦賀市立西浦小中学校」が目に入りました。あれれ、トンネルの入り口でGPSに表示されていたスタートからの走行距離は164kmを越えていたはず…
そもそも敦賀で昼食を摂っている時のSとの会話でもフォトコントロールは話題に上がらず、小浜のコントロールポイントのことだけでした。2人ともフォトコントロールの存在をすっかり忘れていたのです。フロントバッグのマップケースに入れたキューシートが役立った瞬間でした。もしキューシートをジャージのポケットに入れていたら小浜に到着するまで気がつかなかったかもしれません。
「あーーー!!」と声を上げて停車。敦賀半島トンネルを半分くらい進んだところでしたが、来た道を引き返します。トンネルを引き返す途中、敦賀で会話をした自転車ログさんとすれ違いました。なんとも奇妙な光景だったと思います。
12:15 フォトコントロールに向けてコースを戻る
トンネルを戻って先程登ってきた坂道を下り、海沿いの道路に戻りました。登りでは海が背中側だったのであまり見えませんでしたがいい景色です。
12:18 フォトコントロール2 敦賀市立西浦小中学校 162.6km(キューシート値)
トンネル内で気が付いてから10分ほど戻ってフォトコントロールに到着。今思えばこのミスもコースへの油断から生まれたものでしょう。
自転車と学校を写真に収めてもう一度敦賀半島トンネルへ向けて出発します。
12:24 敦賀半島トンネルへの登り(2回目)
1本目はすいすい登っていたSも足取り重く進んでいきます。少し良かったのは2回目の方が登りが短く感じたこと。
トンネルに再突入。ヘルメットのテールライトは新製品です
4kmのトンネルに再突入。
ちなみにヘルメットに着けている超小型のテールライトは新製品のLinden BK-02。
米原600、大津200でもLindenさんから提供いただいた試作品を使わせていただきました。今回使用しているのは製品版とほぼ同じもので、初期の試作品に比べて防水性、スイッチの操作感が向上しています。(最初の試作品は大津200kmの豪雨で調子が悪くなりました)
超小型、超軽量ながら光センサーによる自動点滅を備え、駆動時間は24時間。USB-C対応で充電時間はたったの10分です。使い勝手の詳細等はまた紹介しようと思いますが、自信を持ってお勧めできる補助テールライトです。
12:49 水晶浜を見下ろす
子供の頃連れてきてもらった思い出の水晶浜海水浴場の横を通り、美浜町方面へ南下していきます。敦賀ではどんよりと重たい空模様でしたが、すこし青空が見えてきました。車も少なく走りやすいです。
14:02 田鳥の棚田
美浜から少し海を離れた道を走り、田鳥で再び海沿いへ。この道は前回の茨木600でも走ったはずですが、下りの途中にあったので棚田には気が付きませんでした。今回はゆっくり登っている最中だったので停車して棚田と海を眺めました。夕方には棚田のライトアップもあるようです。
小浜の市街地に到着
海が見える区間を抜けてもう少しで小浜のコントロールポイントという所で自転車ログさんに追いつきました。
小浜では橋の架け替え工事を行っていて、自転車押し歩きが指定されているところもあるので指示に従って歩きます。会話をしながら橋を歩くのは脚のリフレッシュと気分転換になりました。
14:37 218.3km PC2 ファミリーマート 小浜千種店
自転車ログさんは小浜港の方へ海鮮を探しに行かれたのでコントロールポイントのコンビニ直前でお別れ。ブルべ中の短い時間でしたがありがとうございました。
僕たちはコンビニで休憩です。ここからゴールまで80kmほどなので予定では最後の休憩。ソフトクリームとコーヒーでおやつにして、補給食と水を買い足しました。
鯖街道を登って今津方面へ。登りで千切れる。
小浜の市街地を出ると27号線ではなく、川を挟んで北を通る24号線で東へ進み、熊川宿の手前で303号線に合流して保坂の方へ登っていきます。この写真の後、Sが前に出るとすいすいとペースアップ。僕は疲れていたので現状維持のまま千切れてしまいました。無念。
保坂まで登り切ってもSはそのまま進んだようで今津まで下り基調の道を一人で踏み続けます。下り基調でSも踏み続けていれば速度差は少ないのでなかなか姿が見えません。湖西道路をくぐるあたりでようやく追いつきました。
合流後、Sが飲み物を補給するために今津のセブンイレブンに停車。ここは長居せず、すぐに出発しました。
夕方までいい天気
今津から新旭へ向かう途中、一旦湖岸道路から離れます。
白髭神社手前から渋滞
高島の市街地を抜けると161号線バイパスに合流します。予想通りの渋滞。幸い、自転車レーンが広めに確保されているので然程速度を落とさずに進むことが出来ました。湖側では道路の拡張工事を進めているようなので将来的にはより走りやすくなるかもしれません。
琵琶湖大橋を渡って守山へ
志賀の辺りで近江八幡ブルべを主催しているS野さんを含む2人が追いついてきて合流。堅田まで4人パックで飛ばしました。先頭を牽いたりしましたが明らかにオーバーワーク。走りこんでいない自分には負荷が高すぎて琵琶湖大橋手前で力尽きて失速。琵琶湖大橋の道の駅で寝て行こうと思ったほどでしたが、Sが待ってくれているので力を振り絞って琵琶湖大橋を渡り切ることが出来ました。
湖岸道路を離れて守山駅方面へ
湖東に渡ればあと少し。交通量が多いので注意を払いながら湖岸道路を走り守山駅を目指します。
色々ありましたが当初の計画より1時間近く早くゴール出来そうです。
18:11 302.2km Finish ファミリーマート 守山金森町店
無事に2人ともゴールして13時間11分で認定となりました。
Sのサドルバッグの破損、フォトコントロールを忘れて余分に走る、最後のオーバーワークなどいろいろとやらかしましたが事故や怪我無く完走出来て良かったです。
来年の滋賀ブルべも楽しみにしています。ありがとうございました。
・
・
・
ACPの300kmメダルとオダックス近畿の300kmピンズ
メダルコレクションが増えました。そういえば、2020-2023デザインのACPメダルの400と1000をまだ持ってないのでチャンスが有れば来年…?
振り返ってみると300㎞ブルべを走ったのは2019年の守山300km以来でした。
・
・
・
今年はグランボア650Bランドナーで4本のブルべを完走、2019年ぶりにSR(Super Randonneur)を獲ることが出来ました。
装備的には6月の米原600kmから殆ど変えていませんが、茨木600kmからハンドルをグランボア平行マースバーからグランボアフランス型ランドナーバーに戻しています。ハンドルの肩を握るポジションの時に両肩がせり上がっている形状のランドナーバーが最も手のひらへの収まりが良く、快適に感じます。
ただ、平行マースバー、フランス型マースバーに比べてライディングポジション、ハンドルの角度が合っていないとそのメリットを感じずらいかもしれません。マースバー2種はハンドルリーチが長いのでポジションに変化をつけやすいです。この自転車で3種類全てを使いましたが、どのハンドルにも良さがあります。
そしてタイヤはエートル エキストラレジェ 650×42B、チューブはレール650をすべてのブルべで使用しました。ブルべ以外にも普段の通勤、日帰りサイクリングや推奨外ではありますが未舗装路を含む林道サイクリングにも使いましたがパンクやサイドカットは無し。2500km程使って後輪のトレッドの溝は少し薄くなっていますが、前後ローテーションすれば5000kmほど持ちそうです。
ただ、自分のタイヤはサイドウォールのケーシングが劣化してきているので年を越す前に交換です。今年は走行距離が少なかったのでトレッドより先にサイドウォールが痛んできていますが、年間通してたくさん走られる方はサイドのケーシングが元気なうちにトレッドの寿命まで乗っていただけると思います。
グランボアのエキストラレジェタイヤは超軽量でしなやかな素材から出来ているので乗り心地と転がりの軽さは最高です。ただ、デリケートな素材なので乗り手に配慮が求められるタイヤでもあります。
より丈夫なタイヤが必要な場合はエキストラレジェではなく、スタンダードモデルをご使用ください。こちらもグランボアこだわりの乗り心地のいいタイヤです。
700Cのロードバイクでブルべに参加されている方には700×28Cセールヴェルデか700×30Cシプレ700がおすすめです。
・
・
・
今年は6月から4本のブルべを完走。来年も国内でSRの獲得とSR600を走りたいと思っています。
2022年参加したブルべ
・BRM1015近畿300km守山(今回)