アイズの独り言>

こんにちは、前野です。

赤いラベルが目印のエキストラレジェタイヤが2種類入荷しました。

 

6月のブログでお伝えした通り、グランボアのタイヤはラインナップの整理を行っています。

スタンダード(標準)、エキストラレジェ(超軽量)、ルートフォレスティエール(耐久性強化)のケージングバリエーションを全てのタイヤで作るのではなく、太さなどに応じて適材適所のケージングでそれぞれラインナップしていきます。

今回入荷したエキストラレジェ(超軽量モデル)タイヤはご要望をいただくことが多かった700×23Cコルデマドレーヌと650×42Bエートルの2種類。グランボアで最も細いタイヤと最も太いタイヤになります。

 

 

700×23Cコルデマドレーヌ(写真手前、紺色のラベル)は石畳で有名なパリルーベのアマチュアレースでグランボアの26Cタイヤを使用して絶賛いただいたフランスの老舗アレックスサンジェの当主オリビエ・シューカ氏から「もっと細いタイヤを!」というリクエストをきっかけにラインナップしたタイヤになります。

23Cタイヤは少数派になりましたが、お客様から根強くリクエストをいただきますのでエキストラレジェのみ生産を行いました。
フレームやマッドガードとの関係で23Cが良いという場合や、ソリッドな走り心地の細タイヤが好みの方もいらっしゃるかと思います。
1本約190gと超軽量、しなやかなケーシングのおかげで太さの割りに快適です。

 

 

 

 

650×42Bエートルはグランボアタイヤの中でもっとも太いモデルです。

最近製作したグランボアランドナーの多くはこのエートルを履いています。グランボア以外の自転車でも使用されることが多い人気のタイヤです。

エートルエキストラレジェは豊富なエアボリュームにエキストラレジェの柔軟で軽量なケーシングが組み合わさることで最高の乗り心地と軽やかな走りを実現します。

エキストラレジェケージングのマイナーチェンジに伴い、今回生産分から重量は1本約385gと従来の約360gから微増しました。ケージングにコーティングされるゴムの量が増えたことによる重量増ですが、ケージングの長期的な耐久性は向上しているはずです。
それに、最も大切な快適な乗り心地に変わりが無いのは実走で確認済みです。

 

エートルの適度な厚みのあるトレッドは舗装路での軽快さを意識したラインパターンですが、豊富なエアボリュームのおかげで空気圧を調整すれば未舗装路でもよくグリップします。未舗装路での本格的な使用を想定する場合はエキストラレジェではなくスタンダードまたは林道の為に強化されたケージングを備えたエートルルートフォレスティエールをお勧めします。

 

 

 

自分の一番好きなタイヤはこのエートルエキストラレジェです。

重量だけみれば650×38Bエキュルイユが圧倒的に軽い(僅か260g!)のですが、より豊富なエアボリュームと走行感が気に入っているのでエートルをここ数年使い続けています。

年始から乗り始めたブルべ用650Bランドナーのタイヤも入荷したばかりのエートルエキストラレジェに交換しました。この日は50kmほど走っただけですが、ケージングのマイナーチェンジに伴うネガティブな感触はありませんでした。

 

エキストラレジェタイヤの転がりの軽さと乗り心地の良さは最高です(下り坂での伸びの違いが顕著です)。ランドナーや650Bグラベルロード等でブルべを走られる方にはこのエートルエキストラレジェかさらに軽量なエキュルイユと軽量チューブL’aileまたはラテックスチューブPLUMEの組み合わせをお勧めします。

9月に参加を予定している600kmブルべもこの自転車とタイヤで走る予定です。

 

それでは新しく入荷したエキストラレジェタイヤをよろしくお願いします!

まえの

DAY 6

苫前~網走、そしてウトロへ。

距離にして概ね400キロ。

車だと苫前から4時間ほどで網走の道の駅に着くことができます。そうすると、午後はマルっと観光に充てることができたので思い切ってこの日は自転車はオフ。

網走の観光施設は網走湖東側に集中していますのでウトロへ向かう道中で効率的に回れました。

 

 

北海道立北方民族博物館

グリーンランドから北欧まで、アイヌ文化を含めた北方民族の文化とオホーツク文化を紹介する日本で唯一の博物館です。特に衣食住を中心にした展示品は充実しているうえに、各自のスマホでQRコードを読み取ると展示品の説明が聞けるようになっています。ビデオ展示も各所にあり、道具の使い方や作り方なんかをわかりやすく伝えています。

毛皮だけでなく、魚の皮やアザラシやトドなどの海獣の腸を使った靴や衣服には驚きました。腸は薄く半透明で防水性もあり、縫製の仕方を工夫して雨具として利用していたそうですよ。

・一般 550円
・高校生・大学生 200円
・小中学生・65歳以上・障害のある方及びその引率者などは免除になります。

 

 

 

網走刑務所(博物館)】

明治時代から実際に網走刑務所で使用されてきた建物を保存公開している野外歴史博物館です。

博物館の前まで行って入館料の高さにちょっと引き返そうかとも迷いましたが、一回くらいは話のタネにと見学してきました。観光客も多かったですし、見るべきポイントもあるようで少ない、でも、お庭も広くて散歩にはいい感じでした。人気漫画の「ゴールデンカムイ」を読んでおられる方は特に面白いんじゃないかな。私はここを訪れてから泊まった宿でゴールデンカムイを初めて知ったので逆でしたけど。。

・大 人   1,500円
・高 校 生   1,000円
・小・中学生   750円

 

 

 

 

小清水原生花園

オホーツク海と濤沸湖に挟まれた約8キロメートルの細長い砂丘の上に形成された原生花園です。6月は良いですね。花も咲いてますし、鳥も賑やかです。また、遠くに藻琴山や知床連山を望み、オホーツク海や濤沸湖に挟まれた中をJR釧網本線が走るという、ロケーションそのものもユニークです。

 

 

 

あれに見えるは知床半島。山々もくっきりと綺麗です。

そして、エゾカンゾウやハマナスが咲いています。

そんな中、花かと見紛う白いものは、、、。

 

 

 

エゾシロチョウ

清楚でガラス細工のようですね。

北海道にしかいないそうですが、幼虫の時期は果樹の葉を食い荒らすので農家さんからは嫌われちゃってるみたいです。

 

 

ハマナスとホウアカ。

大きな虫を咥えています。

結構遠くにいる小鳥をこっそり撮影しているつもりでも、割と高い確率で目が合っていたりします。

彼らもこちらを警戒してるんですよね。

ここは自転車でも、車でも、立ち寄ると楽しいです。

 

 

 

 

*****

DAY 7

知床岬と知床五湖 網走泊

 

 

【知床岬 -遊覧船-】

個人ではトレッキングかシーカヤックかでしかアクセスできない知床岬。

そのどちらもできそうもない私たちが利用したのが知床観光船です。

ウトロと羅臼からいくつかの観光船が就航していますが、船会社によって得意とするところや、所要時間や出発時間などが異なります。私たちは午後からは自転車で知床五湖へ行く予定にしていたで、唯一、朝9時出発の船を就航していたゴジラ岩観光の船で知床岬巡りをしてきました。

 

*

ウトロ港、良いお天気です。

同乗者は10人くらいかな。

それに対して船のスタッフは船長含めて4人はいたと思います。安全に対する配慮はもちろん、双眼鏡を無料でレンタルしてくれたり、とてもきめ細かく案内してくれました。

 

 

私たちが船に乗った目的は知床岬巡りはもちろんですが、もう一つは今回の旅の目的であるケイマフリを見る事です。それが、、、油断しました。。。出発して間もなくが営巣地付近をだったらしく、一瞬で通過してしまったのです。。。今回利用した船の目的は知床岬巡りで、ケイマフリももちろん案内してくれましたが、この時期、そのポイントに行けば必ず会えるケイマフリはさらっと終わってしまい、どっちかというとヒグマに重点が置かれていました。たぶん会える確率が低いからでしょうね。乗船中、スタッフたちはずっと双眼鏡でヒグマが海岸に出ていないか探していて、チラッとでも見つけると「ヒグマ、いました!」「あの木の陰です!」なんて懸命に案内してくれるのです。

みんな、そんなにヒグマに会いたいの??

 

 

知床のケイマフリには確かに会えました。でも撮影できたのはこのピンボケ一枚だけ。。。

(残念。。)

 

 

オジロワシ

まあね。2羽ね。

でも、これなら一昨年に走った釧路から厚岸までのルート上の方がたくさんいたんだよね。

(モノタリナイ。。)

 

 

ヒグマに至ってはチラッと見えたそうですが写真はありません。。。

(ワカラナカッタ。。)

 

 

 

*

それより今回感動したのはこれ。

是非、画像をクリックして大きくして見てくださいネ。

ミズナギ鳥の渡りに遭遇したのです!!

 

帯状になって海面すれすれを行く鳩くらいの大きさの鳥の群れ。

岬に近づくまでずーっと延々と小鳥の帯が続いています。

 

「水薙ぎ鳥」の名の通り、海面すれすれを切るように飛んでいく。

ガイドの話や資料によるとタスマニアからオホーツク海域までオキアミを求めてやってくるとのこと。その距離何と往復2万5千キロ!!! 更に北極圏迄行く個体もいるそうで、そうなると3万キロを超えるようです。渡をする鳥の中では最大のスケール。そんな距離を飛ぶために少しでも浮力を得るための彼らの飛び方なんですね。

すごいですねぇ。もう、感動しかない。

大人の握り拳分くらいしかない体でそんな旅をしているのです。

たぶん、彼らにはそれに適した翼があって、歴々と続いてきたノウハウがあって、厳しさも知っているけど、その楽しさも知っているんじゃないかな。そして、たぶん、その旅が好きなんだ。1度でも経験すると苦しいけど、また行きたくなる。

なんだか自転車の旅に似てる、かな。

中でもこの鳥は超ロングコースが得意なブルべライダーですね。

 

 

 

一か月前からこの観光船に乗り始めたという若いスタッフの方も初めて見る規模だとか。

すごいですねぇ。

すごいねぇ。

 

 

 

 

 

他にも船から見る断崖絶壁や、滝の写真もたくさん撮りましたが、なんだかどれもしっくりこない出来栄えです。。

やっぱり現地で見たあの圧倒的なスケールには全然及ばない。

知床岬

書いとかないと分からないよね。

 

 

 

 

 

 

 

【知床五湖】

観光船の後は知床自然センターに車をデポしました。

フレペの滝の断崖にもケイマフリが営巣しているとの事でしたが、この日は朝から熊が出没したとかで滝に通じる遊歩道は閉鎖されていました。ヒグマの活動期でもありますし、時間的にも無理して走らなくても良かったんだけど、でも、やっぱり、自転車に乗りたいんだよね。ここからだと知床五湖まで距離は往復で20キロほどです。

 

 

念のため、匂いのするような食べ物はバッグから出して、大きな鈴をそれぞれ付けてと。

 

 

知床連山、バッチリ。

 

 

知床五湖でも雲一つなく、澄み渡っていました。

 

 

 

復路でアオジがきれいな声で歌っていました。

 

 

熊はいませんでしたが、、、。

 

狐が2匹。

びっくりした!

 

 

 

 

 

*****

Day 8

網走~能取岬~サロマ湖

 

呼人探鳥遊歩道

網走湖のほとりで一泊した翌朝、早々にチェックアウトしてすぐ近くの遊歩道を散歩しました。

散歩といっても、全コースを歩くとなると往復14キロもあるので、2時間程度と時間を決めて、1時間歩いた地点で折り返すこととしました。結果、この地図でいうと西湖畔あたりで折り返してきてきたのかな。良い季節だというのに出会った人は道中たったの2人。その代わり、鳥にはまあまあ出会いましたよ。

 

 

遊歩道に入ってすぐ出迎えてくれたのが何かの幼鳥。

うーん、アオジかな。。この尾羽。

 

 

これも赤ちゃんぽいけど。

エゾムシクイかな。

家の近所では見ない鳥ばかりです。

 

 

こちらはアカゲラ。頭の先が赤いのでこれも幼鳥なのかな。成鳥のオスは後頭部のみ赤いそうです。

とにかくすばしっこくてなかなか撮影させてもらえませんでした。

 

そしてこれはアカゲラのメス。

特徴的な赤い頭はオスと子供だけなんですって。

 

 

 

エゾリスは興味津々で私たちを観察していました。

リスの耳って毛が長いだけで丸いのね。(笑)

 

なかなかワイルドな遊歩道でした。

虫刺されに気を付けてね。

 

 

 

オホーツク流氷館

流氷とオホーツク海の生き物をテーマとした観光施設です。

散歩の後、あまりの暑さに立ち寄りました。マイナス15度の流氷体感ルームは体のクールダウンにぴったり!?  名物の流氷ソフトが期待以上に美味しくて今も心に残っています。レストランもあるようですがこの日はお休み。結局、道の駅でラーメンを食べたのでした。

あと、高台にあり展望が良いです。

・大 人 770円
・高 校 生 660円
・小・中学生 550円

 

 

 

 

***

午後からは網走の道の駅に車を置いてサロマ湖まで1泊ツーリングです。

往路はケイマフリの目撃情報がある能取岬経由でサロマ湖畔の宿まで約60キロ。

復路はワッカ原生花園の散策に自転車を使ってサロマ湖サイクリングロードオホーツクサイクリングロードを使って車をデポした網走の道の駅まで戻ります。その後、車で苫小牧まで移動して23時発敦賀行のフェリーに乗る予定です。

 

 

 

 

この季節だったら1泊の荷物は2人分でもパニアバッグ1セットで収まりました。親方が持ってくれるというので私はフロントバッグ一つです。

 

 

 

能取岬に向かう道。

海岸線をずっと上る道のはずですが、意外にもしばらくは森の中のような道でした。展望はありませんが快適でしたよ。

 

岬へと向かう道。

広々してますが、この先は行き止まり。

 

岬は確かに断崖ですが、ケイマフリは残念ながら見つけられませんでした。

もしかしたらもう北へ渡ってしまったのかもしれません。

もう、暑いですしね。

ケイマフリを追いかけるとしたら、たぶん、6月上旬がベストなのかな。

 

 

 

 

 

いくつもの映画のロケ地として使われている場所のようです。

 

 

能取湖側におりてきたところ。

能取岬の様子がよくわかります。

 

 

 

 

【網走常呂自転車道線】

別名「オホーツク自転車道」、昭和62年に廃⽌された国鉄湧網線跡を利⽤したサイクリングロードです。勾配はほとんどありません。網走市内の中央公園を起点に、網走湖・能取湖・オホーツク沿岸を経て、サロマ湖畔に至る全長40.2Km。

オホーツク総合振興局が発行しているこのマップが良く分かります。

湖畔と森の中を行く道はとても快適。

なのに、6月という最高の季節にもかかわらず、サイクリストに一人も出会わなかったという、、、。

 

 

ここにも小鳥がたくさんいました。

ほとんどがノビタキでしたが、私たちの近隣では見かけない鳥なので嬉しかった。調べるとこれらも渡り鳥で、夏は北海道で子育てをして、冬は南下して越冬します。中にはロシアを経て中国内部からインドシナ半島へ渡る個体もいるそうです。本州は通らず、直接大陸に渡るんですって。もう、肉量にして唐揚げ一個分もないくらいの小鳥ですよ。

凄いですねぇ。

 

 

 

 

ノビタキのメス。

頭に筋がいくつも残っているので巣立ったばかりの幼鳥かもしれません。

 

 

こちらはキリッとしたメス。

立派な成鳥です。

こちらがノビタキのオス。ヨモギのうえで仁王立ち。カッコいいですね。

 

いろいろ寄り道しながら走ってると日が暮れてきました。

ホテルに着いた時にはきれいな夕焼け。

旅の最後のお宿はちょっと奮発しましたがとても良かったですよ。

 

 

DAY 9

ワッカ原生花園~サロマ湖サイクリングロード~オホーツクサイクリングロード~網走~苫小牧フェリー乗り場

いよいよ最終日。

でも、こんなに遊んで大丈夫?

網走からは車ですし、フェリーの出発は23時。

なんとかなるでしょ!

 

 

*

朝4時。

もう、すっかり明るくて、しかもいい天気です。

朝サイクリングへレッツゴー!

 

 

 

目指すはワッカ原生花園の西側ルート。

 

地図で見るとこんな感じ。

D地点まで竜宮街道を往復です。

マップは北見市のレポートからお借りしました。

 

 

 

早朝サイクリングは気持ちいい。

北海道といえど、この日の最高気温は30度を超える予報が出ています。

 

 

ハマナスとエゾニュウ

小鳥もたくさんいましたよ。

ノビタキはもう、あちこちにいて、それにもまして目立っていたのが喉元が鮮やかなノゴマ。

良い声で歌っています。

 

とても開放的な景色の中、鳥の声があちこちから競うように聞こえてきます。

橋を渡ると赤土の道。そして、砂洲の中の森へと向かいます。

 

 

 

 

目的地到着。

ワッカの名前の由来になった水の湧き出るところがあります。竜宮街道の終点地でもあります。

とても砂洲の森とは思えない豊かさです。

草原とは違う、鳥なのか、虫なのか、独特な声で満ちていました。

 

 

 

お腹もすいてきたので10分ほど森を散策して引き返します。

 

 

サロマ湖第2湖口にかかる橋からは知床まで見えるとのことですが、、、。

この日はうすぼんやり。でも見晴らしはとても良いです。

左がオホーツク海、右がサロマ湖。

やっぱり、流氷が着くころ来てみたいな。

 

 

あー、お腹すいた。

ホテルに戻ったのは6時半。

朝ぶろ浴びて、

バイキングの朝ごはん。

そして、再び8時半にはチェックアウトして網走に向かったのでした。

 

 

*

ワッカ原生花園の東側はそのままサロマ湖サイクリングロードに繋がっています。

というか、ワッカ原生花園の竜宮街道がサロマ湖サイクリングロードなのかな。。帰ってからも色々調べてみたのですが、はっきり区別がつきませんでした。

 

 

とりあえず再びワッカネイチャーセンターを訪れ、早朝に走った方向とは逆へ向かいます。

既に気温が上がり始めています。


ヨシキリの声がひときは賑やかです。

 

 

とても珍しいピンクの鳥。

ベニマシコ。 なかなか会えない鳥なのでちょっと慌てました。

鳥の前の枝がとても邪魔~。

 

 

 

オホーツク海を背に走ります。

 

 

 

 

サロマ湖から離れるにつれ、木立の中へと入っていきます。

うまく日陰を作ってくれてとても気持ちの良い道です。

 

路はアカシアの花でいっぱい。

 

 

で、数キロも行くとその道も行き止まります。

カルビーのポテト倉庫の脇から道道442-国道239-道道1033へと道なりに進むとオホーツクサイクリングロードの看板が見えてきます。

これで網走まで車道を走ることなく能取湖沿いを行くことができます。

 

 

 

前の日に走った道ですが、また違う発見があり楽しい道でした。

 

 

ノコギリソウ。

アキレア、またはヤロウとも言って、古くから薬用植物として利用されています。

 

 

 

セイヨウナツユキソウ

別名メドウスイート。

世界ではじめて合成されたアスピリンはこのメドウスイートのつぼみから採れたサリチル酸が原料となったそうですよ。

 

 

 

ルピナス

この辺ではあちこちで自生している姿を目にしました。

 

 

 

陽が高くなるとますます気温が上がります。

日差しを遮ってくれるものも少なくなってお腹もすいてきました。

え、輪行ですか?

 

 

廃線跡を利用したサイクリングロード上にはかつての卯原内駅跡に網走市鉄道記念館があります。
この施設は喫茶店を兼ねています。

行きも帰りもここで休憩させていただきました。

暑かったので助かりました。

オムライス、美味しかったです。

 

 

*

*

*

この後、網走の道の駅には13時頃戻り、大慌てで網走湖荘で日帰り温泉に入ってから帰路につきました。途中、お土産にメロンを買いたくて、夕張の道の駅に寄りたかったのです。

網走から夕張まで4時間ではギリギリ。それでもなんとか閉店間際に駆け込んで美味しいメロンを買うことができました。5個も買ったんですよ。だって車ですから。最後の最後まで目一杯のスケジュール。ここに寄る予定がなければもう少しゆっくり温泉に入れたんだけどね。

とにかく、ずーっとお天気も良く、サイクリングも、ドライブも、船旅も、大いに満喫した旅になりました。何か皆さんの旅のヒントになるかな。なれば嬉しいです。

 

 

***

帰りも新日本海フェリー

港は敦賀行ですので東港です。苫小牧には西港と東港があるので要注意。

 

 

帰りの船は実は結構揺れて2人ともほとんど何も食べることができない状態で過ごしました。ですが、逆にそれが良かったかも。お風呂とトイレ以外はずっと寝ていたので敦賀に着くころにはすっかり疲れも取れて翌日から仕事に復帰できました。

帰りのフェリー(すずらん)にはなんと露天風呂もあったんですよ!

船旅サイコー。

新日本海フェリー、8月中はマイカープランでお得なセットもあるようです。

この夏の旅行にいかがですか?

 

 

つちやはるみ

こんにちは、前野です。
BRM400km100周年記念ブルべ走ってきたので紹介します。

 

今回参加したのはオダックス近畿主催のBRM722近畿400km彦根(R) 飛騨詣でをして温泉へ

JR彦根駅前を出発して岐阜、美濃、郡上八幡を通って高山へ行き、下呂温泉を通って彦根に帰る400kmのコースです。コースの最高標高地点は1000mを越えますが、獲得標高は400kmで3000m程度なのでコース難易度としては優しめでしょうか。

7月22日に開催されるブルべはどれもBRM400㎞100周年記念ブルべ。

100年前にフランスで初めて400kmブルべが開催されたことを祝う記念メダルが用意された特別なブルべです。この日は全国各地で400kmブルべが開催されました。

この彦根400kmはほぼ同一コースを右回り、左回りで走る2パターンが用意されており、自分は右回りのコースにエントリーしました。右回りだとコース前半に最高地点の西ウレ峠を通過するので後半は下り基調。左回りだと疲れた後半に西ウレ峠を登ることになります。峠は前半に片づけてしまった方が楽だと思いませんか?そんなわけで右回りにエントリーしました。

ほぼ同時刻に右回りと左回りが出走するので、折り返し地点の高山市付近で左回りの参加者とすれ違うコース設計です。参加者同士のスライドが今回の楽しみでもあります。

 

ヘルメット用ライトLinden BK-02を前夜に充電

 

自分が400kmブルべを走るのは4年ぶり。2020、2021年はコロナ禍でブルべの参加自体が殆ど無く、久々にSRを取った昨年は200km1本、300km1本、600km2本だったので400kmブルべには参加しませんでした。

振り返ると最後に400kmブルべを走ったのは2019年のBRM420近江八幡400km。PBPに参加するために200~600kmの完走実績が必要で走りました。その時は体調不良の中出走して27時間の制限時間をほぼ使い切って完走。今回の走行プランを立てる上で殆ど参考になりません。

そういうわけで、今の自分がどのくらいの時間で400kmを走れるのか測りかねていました。4年前は自分の好きなタイミングで自転車に乗れて、ブルべの参加本数も多かったです。今は子供が生まれ、時間的な制約も増えたので丸一日自由に走りに行ける日は貴重ですし、ブルべの参加もSRが取れれば御の字くらいの頻度になっています。それに今回は単独参加です。ここ最近は友達と走ることが多かったので一人でブルべを走るのは久しぶりです。

 

輪行で彦根へ

夕方スタートという変則的なブルべなので昼過ぎまでゆっくりしてから輪行でスタート地点の彦根駅に向かいます。

今回使用するランドナーはフォークを抜くことで輪行状態になるので、普段よりも時間をかけて慎重にパッキングしました。フォーク抜き輪行も慣れれば縦型輪行と同じくらいの時間で輪行できそうですが、まだ試行錯誤の段階なので15分以上かかります。

 

 

7月22日16:30 0km JR彦根駅前スタート

京都駅で乗り換えると琵琶湖線が20分ほど遅延していました。時間に余裕が有るので焦ることはありませんが、暑い駅のホームでじっと待っているのは堪えました。

京都駅から40分ほど電車に揺られて彦根に到着すると、輪行解除して自転車を組み立て、駅前のコンビニで2リットルの水を買ってドリンクを作ります。駅前で自転車を組み立てるだけで汗だくになりました。

スタート前にブルべカードを受け取り、手荷物を預けます。今回のブルべは主催者による手荷物預かりのサービスが有ります。駅構内のコインロッカーを使う手もありますが、ゴール後に疲れた状態で荷物を取りに行くのはなかなか憂鬱な作業です。輪行用の着替えなど、ブルべに不要な物を預かっていただけるのは輪行派に嬉しいサービスです。

 

ブリーフィングを聞いて車検を受け、16:30にスタートしました。

 

17:22 関ケ原を越えて東へ

スタートからしばらく信号が多く、関ケ原の登りは緩やかなので基本的に誰かが近くにいる状態で走ります。前の人とペースが合わないから先を急いでも、数百メートル先の信号で足止めされてまた団子に戻ってしまいます。ペースを上げてもメリットが無いので負担を増やさないように淡々とペダルを回します。

陽も傾き、彦根駅前で輪行解除をした時のことを思えば日差しもマシになっています。

最も懸念していた暑さは給水とペース配分さえ間違えなければ大丈夫そうです。

 

18:43 岐阜市近辺は交通量、信号が多い

揖斐川、根尾川を渡って岐阜の市街地を東へ進んでいきます。常に誰かが近くにいる状態で走っていたのが、長良川沿いを走るころには一人になりました。多くの参加者が給水や休憩のためコンビニに寄ったようです。

自分はフロントバッグにゼリー食を5個、グミ2袋など補給食を多めに持ち、ボトルを2本携行しているので郡上八幡まで止まらずに進む計画でした。補給食や飲み物を多く携行することで重量は増えますが、誰かと駆け引きをしながらゴール目指して走っているわけではないので問題ありません。

 

 

19:21 65km  美濃市で日没を迎える

19時を過ぎると夜の気配が増し、美濃市に入ったあたりで暗くなりました。明日の朝4時半まで約9時間の夜間走行が始まりました。

スタートから数時間で夜を迎えるのは4年前のPBPを彷彿させます。あの時は序盤の100kmをトレインに乗って3時間くらいで走り、最初の補給ポイントでくたくたになって残り1100kmあることに絶望しました。PBP本番の高揚感は、どんなに走行計画を練っていてもそれを忘れさせてしまう力があります。

 

最初のコントロールポイントに向けて淡々とペダルを回し、誰か近くにいないか時々前後を気にしましたが、それらしいライトの灯りは見えてきません。

 

20:07 83.1km  美濃長瀬 ハガキを投函するポストコントロール

単独走行を続けポストコントロールに到着。スタート時に配布された官製はがきに自分の名前とエントリーナンバーを記入して通過証明として指定のポストに投函します。この時は気が回らなかったのですが、はがきを受け取る主催者の方へ何か気の利いた一言を書けたらよかった…

 

このブルべで通過に制限時間があるのは折り返しのPC飛騨古川駅のみ。他の2か所のコントロールポイントはスタート前に渡されたはがきを投函するポストコントロールと、指定された場所で自転車の写真を撮って通過証明とするフォトコントロールになっています。なので、16:30スタートの場合は折り返し地点の飛騨古川駅に午前6時ごろまでに到着すればゴールのクローズ時刻まで好きなように走ることが出来ます。 途中で仮眠しても、休憩の回数を多くしてもゴールに間に合えば大丈夫です。

自分の計画はシンプル。出来るだけ速くゴールすること。日中は酷暑、屋外にいるだけで消耗するのでいかに早くゴールするかが楽に完走するための鍵だと思いました。

16時半にスタートして翌日の12時半頃(20時間で)ゴールすれば、13~15時の最も暑い時間帯に走ることを避けられます。

 

ポストにはがきを投函し、ヘルメットに手元を照らす為のヘッドライトを装着していると岐阜の市街地で近くを走っていた参加者の方が到着しました。

一言二言会話をして先に出発。補給を予定している郡上八幡へ向かいます。

 

21:16 JR郡上八幡駅

美濃から郡上八幡までの道は狭路も含まれた交通量の少ない道でした。野ウサギ3羽、タヌキ2匹を見かけました。タヌキは茂みから現れて少しだけ並走しました。川の対岸には国道156号線が通っているので時々車のライトが見えます。一度だけオレンジ色のランプを灯しながら高山本線の列車が通りました。夜に見知らぬ土地の暗い林の中を走っていると、普段味わえないブルべ独特の楽しさを感じられます。

この区間では他の参加者に会うことなく郡上八幡駅に到着しました。ここはコントロールポイントではないので止まる必要はありませんが、風情溢れる駅舎だったので思わず自転車を停めました。

郡上踊りは毎年7月中旬から9月上旬まで開催される江戸時代から続く伝統的な夏の行事だそうです。

 

 

21:22 110km  郡上八幡 最初の休憩

郡上八幡駅からすぐ近くのコンビニで補給します。ここまで110km、約5時間の間にゼリー飲料5個、2リットル弱の飲料を消費しました。

カロリー補給も兼ねてコーラを飲み干し、ボトルにドリンクを足して出発します。コンビニの隣に吉野家が有ったので店内でゆっくりと牛丼を食べることも頭をよぎりましたが、暑さの和らぐ夜間に距離を稼ぎたかったので時間が惜しく却下しました。

ここまで身体に痛みは無く、眠気も感じません。補給を充分に摂れているのでダレることなく調子よく走れています。

郡上八幡(標高220m)を出発すると155km地点の西ウレ峠(標高1113m)まで約40km登り続けます。

 

 

23:36 鹿の多い西ウレ峠を登る

郡上八幡を出発して少し経つと後ろから1人追いついてきました。ポストコントロールで少しだけ会話した方です。

登りで追いつかれたのですぐに分かれてしまうだろうと思っていましたが、会話をしながら走っていると楽しく、ペースも合わせていただけたので一緒に走り続けることにしました。

 

この方(以後GNKさん)、初対面なので何も知りませんでしたが、会話を進めていくと素晴らしい実績をお持ちの方でお話を聞く度に感嘆しきりでした。今年の5月にキャノンボール(大阪日本橋⇒東京日本橋まで約520kmを24時間以内に完走)を達成。キャノンボール達成の為に年始から体重を12kg落とされたそうです。キャノンボールを達成された走力もさることながら、その為にストイックに努力されたことに感銘を受けました。さらには自転車を始めてまだ1年半ということに尚更驚きです。元々別のスポーツでかなりの実績をお持ちで、ブルべでのペース配分もデータを基に理論的にされていました。

自分も今年の春から運動中の心拍数を腕時計で測るようになりましたが、まだまだ活用できておらず、基本的に走るペースは気分と感覚次第。峠が近づいていたら気分と共にペースを上げて峠で息が上がる…なんてことはよくあります。GNKさんのコントロールされた走り方はとても参考になりました。

 

23:54 155km 本コースの最高標高地点「西ウレ峠」

コースの最高地点西ウレ峠に到着。月が出ておらずライトを消すと真っ暗ですが、空を見上げると星空が綺麗でした。

気が付けば日付が変わる時刻です。時間を忘れて自転車に乗る。なんて幸せなことでしょうか。

 

 

23:56 峠から高山に向けて下る

西ウレ峠から高山まで長い下りが続きます。気温20℃前後で涼しく、とても快適でした。鹿の飛び出しが怖いので車間を空けて程々のスピードで下ります。

 

路面を照らしているライトはハブダイナモ給電のSON Edelux2。優れた配光で遠くまで見渡せて安心です。ちなみに、フロントライトと連動してシートチューブのTL-06Dテールライトも点灯します。

自転車にはサブライトとしてキャットアイのフロントライトGVOLT70を装着していますが、パンク修理など緊急時以外は使いません。ライトに給電するハブダイナモはSON Delux WideBody。発電機の抵抗が非常に低く、ハブダイナモ特有のデメリットを感じません。

 

 

7月23日1:19 195.8km PC1飛騨古川駅

快調に走って折り返し地点の飛騨古川駅に到着。駅の手前で左回りコースの参加者と初めてすれ違いました。おそらく左回りコースの先頭でしょう。

 

 

1:30 飛騨古川 2回目の休憩

JR飛騨古川駅で通過証明の写真を撮影すると、来た道を折り返します。飲み物と補給食を追加したかったので駅近くのコンビニで休憩することにしました。

ボトルにスポーツドリンクを満たし、コーラを半分飲んでおにぎり1個と共にフロントバッグにしまいます。

おにぎり1個と菓子パンを食べてGNKさんとこの先の事を話しながら出発しました。自分の力ではなくGNKさんの助太刀によるところが大きいですが、予定よりも早いペースで無理なく走れているのは良い傾向です。高山の市街地は信号が多く、ほとんど車が走っていないのに何度も信号で停車して時間がかかりました。信号停車はストレスでしたが、高山の市街地から暫くは左回りの参加者とすれ違ったので楽しい時間でもありました。まるで4年前のPBPでブレストを折り返した時の追体験をしているようです。

 

 

3:27 下呂市小坂町 眠気覚ましにコーヒー

深夜3時、この時間帯は二人とも口数が少なく淡々と進んでいました。ブルべを始めた頃は深夜早朝に眠気で気が狂いそうになったこともありましたが、今は少し眠気を感じる程度です。ただ、頭をスッキリさせたいのでコーヒーを飲むために自動販売機の前で停車するのは悪くないように思えました。

GNKさんも同じことを考えていたようで「コーヒー飲みますか」と提案が。二つ返事で賛成してルート上に自販機が無いか目を凝らします。下呂温泉まで行けば確実にありますが、今はなるべく早くコーヒーを飲みたいです。丁字路の定食屋さんの前に自販機の灯りが…。吸い寄せられるように自転車を停めて、缶コーヒーを買いました。一番飲みたかったブラックは売り切れでしたが、スポーツドリンクとコカ・コーラばかり飲んでいたので少し甘いコーヒー飲料は頭をフレッシュにするのに充分でした。

 

 

4:27 下呂温泉で夜明けを迎える

コーヒーを飲んでから約1時間後、下呂温泉に到着しました。空は確実に夜明けに近づいていますが、まだ駅や通りに人はおらずとても静かです。温泉街から温泉の蒸気が上がっているのが見えました。

夜間走行が終わるのはホッとしますが、早くゴールしないと昼間の灼熱地獄を走らなければなりません。幸い予定よりも早いペースで順調に進んでいます。このまま行けば、午前11時ごろ彦根駅に到着できそうです。

 

 

5:20 286.8km  フォトコントロール 飛騨金山駅

下呂温泉を出て約1時間後、フォトコントロールの飛騨金山駅に到着しました。ここは通過時間に制限がないコントロールポイントになります。通過証明となる写真を撮って先へ進みます。

 

 

5:37 下呂市金山 3回目の休憩

飛騨金山駅からすぐ近くのコンビニで朝食休憩を取ることにしました。大きなおにぎり2個に菓子パンとボトルに入れるスポーツドリンク、その場で飲むためのオレンジジュースを買いました。

日焼け止めを塗り直し、休憩は程々にGNKさんと先を急ぎます。

ゴールまで残り約120km。5~6時間で走れる距離ですが、この先は岐阜の市街地を通過するので信号が増えて平均速度を上げることは難しいように思えました。

しばらく走ると往路との重複区間に入り、道の駅平成を通り過ぎ、岐阜城が見えてきました。

 

 

8:41 361km 4回目、最後の休憩

残り約45km地点で最後の休憩。気温が上がってきたので体を冷やすためにアイスを買いました。意識して頻繁に水分を摂るようにしてきましたが、この辺りから水分が体に吸収されずお腹に溜まり続ける感覚が有りました。脱水症状を起こすことは無さそうですがお腹がタポタポです。

ちなみにゴール後に今回の400kmで摂取した飲み物を合計したところ約7リットルでした。これだけの水分を摂取しても帰宅後の計測で体重が2.5㎏減っていました。(2日後には戻りました)

 

 

9:31 370km 垂井町から関ケ原へ

往路でも通過した関ケ原を越えて滋賀県に帰ります。近くでイベントを開催していたようで、関ケ原の駅から国道沿いの歩道を沢山の人が歩いていました。

米原の平野部まで下ると彦根まであと少し。平坦区間は向かい風でしたが、10時半丁度にゴールできそうだったので下ハンを握ってペダルを回し続けました。

 

 

10:33 404km  18時間3分で彦根駅前にゴール

10時30分、彦根駅前に到着。11時から近くの侍サイクルさん4階でゴール受付が始まるので、11時前にゴールした場合は主催者の方に電話連絡します。彦根駅前のセブンイレブンと自転車を写真に収め、撮影時刻がゴール時刻となりました。

写真の時刻は7月23日10時33分。18時間3分で完走認定となりました。

 

 

郡上八幡から約300kmを一緒に走ったGNKさんの自転車と並べて

スタート前は12:30ゴール(20時間)を目安にしていたので2時間早く帰れました。信号停車は多くありましたがコースの獲得標高が少なかった事、そして何よりもGNKさんと郡上八幡からゴールまで一緒に安定して走れたことが想定より早い完走に繋がった思います。楽しい時間をありがとうございました!

 

 

BRM400km100周年記念メダル

ゴール受付で400km100周年記念メダルを見せてもらいました。フランスらしくニワトリが中央にデザインされています。完走が認定されたので後日自宅に送られる予定です。

 

 

長距離を速く快適に走る650Bランドナー

今回使用した自転車は今年完成したばかりのブルべを主眼に置いて製作したグランボア650Bランドナー

3月の200kmに続き、ブルべでの使用は2回目です。2017年から乗り続けているもう一台のフロントシングルランドナーと似通った部分が多くありますが、操舵感は大きく異なります。直進安定性が強く、安定感の有るフロントシングルランドナーに対し、こちらは走行ラインの変更が容易で非常に軽いハンドリングです。どちらが優れているかは走り方や好みに依ると思います。

今回のブルべでは新しい自転車の長時間走行での感触を確かめることが出来ました。乗り味は快適で400km走った後でも身体に痺れや痛みはありません。ロードバイクと一緒に走っていても出足や登りでハンデを負っているような感覚は無く、荷物を積んでいても軽快に走れます。手元変速のフロントシングルランドナーと異なり、フリクション式Wレバー変速なので登り坂で他人のアタックに付いていくような急加速は一拍遅れを取ってしまいますが、大きな問題ではありません。

新しい自転車が400kmブルべでも上手く機能してくれて嬉しいです。

 

 

次回出走を予定しているブルべはBRM909神戸600km。酷暑が心配ですが、これを完走すれば今年もSRを取れるので完走目指して頑張ります。

ランドナーでブルべの参加を検討されている方、すでにブルべに参加されている方も是非アイズバイシクルに遊びに来てください。ブルべのお話で盛り上がれたら嬉しいです。

そして自転車のオーダーもお待ちしております!

 

アイズバイシクル8月の定休日

3日(木)、23日(水)は3のつく平日なので定休日です。それ以外はお盆期間中も通常営業です。

暑い日が続きますが、体調に気をつけて自転車を楽しみたいですね。

まえの

DAY 2

船から見る小樽港。

終日とってもいいお天気で、月もきれいでした。

新日本海フェリーの舞鶴‐小樽間は23時50分発の翌日の20時45分着。

21時間の船旅は長いようであっという間。それにとても快適でしたよ。

 

 

 

 

【小樽】

入港後は21時は回っていましたが、お寿司屋さんはまだ何軒か開いていました。

朝はコメダ珈琲でモーニング。コメダ珈琲って北海道にもあるんですね。朝は7時から開いていたので助かりました。あとはプラプラお散歩。旧国鉄手宮線跡が枕木もそのままにプロムナードとして開放されていて散歩にはちょうど良いです。

この時期はご覧の通りの花盛り。楽しめましたよ。

 

 

 

【天売島へ】

この時期の天売島行き羽幌沿海フェリーは高速船と合わせて4‐5便あって、私たちは14時発のオロロン2に乗船しました。乗船時間は概ね1時間半です。時期によって船の発着時間が変わるようですので要注意ですよ。車で移動した小樽-羽幌間は距離にして230km。去年自転車で走った道をたどりたくて下道を使いました。でも、小樽でウロウロしすぎたみたいで、ちょっとギリギリでドキドキしました。

 

車を羽幌のフェリーターミナルの駐車場にデポして、2泊3日の準備をリュックとフロントバッグに詰めて船に乗り込みます。自転車はそのまま預けられます。ただし、特殊手荷物として870円必要なのと、事前予約も必要です。注意事項、よく読んでね。

 

船内は2等席と1等席があります。

2等は座敷、1等は椅子席。数百円の差額でしたので帰りは奮発して1等席を利用しました。


お天気も良く、去年見れなかったこの場所からの利尻島もしっかり見えました!

 

 

*****

DAY 3 – DAY 5

【天売島】

さて、いよいよ天売島上陸です。

マップは羽幌観光協会のホームページから使わせていただいてます。

実際に島の周回に使う道は10キロ。その内、概ね2キロが平坦、4キロが上り、4キロが下り、って感じ。標高差は177メートル。勾配は平均7-8%くらい?10%越えてそうなところもあったりして、短いけれど走りごたえはありますよ。私たちは着いたその日にまず1周して、翌日は2周半、焼尻に移動する日にも1周して、合計4周半! 海鳥の繁殖地になっている島の北西側は、この時期は時計回りに一方通行となっているので概ねそれを守りながらウロウロしてました。

 

【黒崎海岸】

港の近辺の宿をスタートして時計回りに回ると、町の中心地である島の南東側から黒崎海岸あたりから道の様子が一変します。なだらかな上りが始まるとともに、賑やかな鳥の声。そして、道端にはたくさんの子連れのウミネコが現れました。

さすがに自転車で近付くとパッと逃げるのですが、またすぐ舞い降りて同じ場所で過ごしています。

 

どうやら親鳥がつきっきりで、しかも集団で子育てをしているようです。

大きく育ったイタドリの向こうを覗くとリラックスした親子の姿がありました。

 

海岸はウミネコの親子やウミウなどで一杯です。

「うわー、すごーい。」

初っ端からあまりの光景にびっくりしてしまいました。

 

 

矢印の下が赤岩展望台です。そこまでは結構な上り坂が続きます。

 

 

 

 

【赤岩展望台】

この辺りまで来ると子連れのウミネコの姿はありません。

その代わり、ひときわ大きく育ったイタドリが一面に広がっています。しかもその下は穴だらけ。と、いうのもこの辺りはウトウという海鳥の営巣地になっているのです。

その数何と80万羽!(2023年ガイド説)

日中は巣穴に雛を残して親鳥は100km先の海原まで漁に出かけているそう。

 

 

自転車の高さをはるかに超える大きさまで育ったイタドリ。

 

 

それがこんな一面に広がっています。

日中はとても静か。本当に雛がいるのかな??

 

*

*

 

日没前。

細かい点々がわかるでしょうか。

餌を咥えた親鳥が子供に与えるために一斉に帰島するのです。

それを待ち構える大セグロカモメやウミネコたちとのバトルが空や巣穴近くで繰り広げられます。

もう、すごい迫力です。

19時から20時でこの時期はナイトツアーが企画されていますので私たちもそれに参加しました。自転車で行けなくもないのですが、いろいろ保護活動をされている方に配慮してツアーに参加した方が良いかと思います。

 

 

 

巣穴を隠してくれる大きく育ったイタドリは彼らにとって安全な高級住宅地。翼の大きなウミネコや大セグロカモメなどは入ってこれません。

ペンギンのように潜りも上手な彼らの翼は少し小ぶりで離着陸が少々苦手です。かなりのスピードで飛び込んできては急ブレーキをかけてボトッと落ちるように着陸します。この日は良いお天気だったのできちんと巣穴に戻れてるようでしたが、天気が悪い時などは目標を見失い街の中心地あたりに着陸してしまうウトウも結構いるのだとか。

 

うまく巣に戻れたウトウたち。

本当なら口いっぱいにイカナゴやイワシを加えたウトウを撮影したかったのですが、今回は撮れませんでした。でも、餌を加えたままなかなか子供に食べさせず、逃げ回っている親鳥を目にしましたよ。そろそろ雛に巣立ちを促す目的で、じらしたり、あえて餌をとってこない親鳥もいるのだとか。

 

 

***

赤岩展望台からもう一種珍しい鳥の子育て風景を見ることができました。

美しい天売ブルーの海に映える赤い脚。

そう、あのケイマフリが巣を構える崖が見下ろせるのです!!!

 

どうですか?

赤い脚。かわいい。

え、小さすぎる?

 

ではもう少し大きく。

1羽が巣を守り、1羽がせっせと何かを運んでいます。

 

 

そしてこちらは巣立ち前の若鳥。


ぼんやり海を眺めてるけど。

 

あ、気づかれた。

 

「お母さーん」

と、鳴いたかどうかは定かではありませんが、この後ひょいと飛び立っていきました。彼にとっての初フライトでは無さそうでしたが、この時期ならではの良いもの見ました。

 

こんな具合に、この場所は鳥好きにとってはいくらでも佇んでいられる場所でした。気候も寒くなく暑くなく快適そのもの。

ここへのアプローチは、一応、島のレンタサイクルもあるのですが、アシスト付きでないとちょっとしんどい。それ以外だと島のハイヤーを頼むことになります。それだと時間の制限がありますし、原付バイクで回られていた方もおられましたが、どうしてもエンジン音が露払いになってしまい、小鳥などはサッと姿を隠してしまいます。

私たちはランドナーだから何度でも、それほど苦も無く来ることができましたし、朝6時に来ることもできました。それこそ朝飯前! (でも、もっと早く来るべきだった。夜明け前の3時30分に来られた方はウトウが巣から飛び立つシーンを見ることができたそうです。)

自転車ツーリングの良いところです。

 

 

【千鳥が浦園地・野鳥観察小屋】

展望台から更に上ると最高地点を超えたあたりから見晴らしの良い原っぱに出ます。

海へ向かう道を降りてゆくとそこは野鳥観察小屋。

 

そこにはニコンの高性能望遠鏡があって崖で営巣するウミウやヒメウ、ハヤブサなどの観察ができます。

 

 

私のカメラではこれが精一杯でしたが、その望遠鏡はもっと大きくはっきり見れましたよ。

 

 

【観音崎展望台】

野鳥観察小屋から小さなアップダウンをいくつかこなすと観音岬園地。

エゾカンゾウが可憐でとても素敵なアクセントになっていました。

ところどころ異様に大きな白い花はエゾノシシウド。

どちらも咲いているのは初めて見ました。

 

 

ここの展望台ではそれほど鳥は見かけませんでした。

親方は自転車を前に次のプランでも練っているの?

 

 

今回は私はいつもの親方2号車ですが、親方はステンレスフレームのJBT号です。

このJBT号、フレームサイズは私のより大きくて、ホィールはハブダイナモを採用してるのに、私の自転車より軽いんですよね。自分の自転車が気に入らないわけではないけれど、自転車を持つたびに「あ、私のより軽い」って気が付いてしまう。そろそろ新しいの作ってもらおうかな。。

いやいや、お客さんのが最優先。わかってます。

 

 

観音崎展望台から北側。

連なる大きな崖の先にはフェリーターミナル近くの灯台が見えました。

崖の茶色い部分はほとんど穴ぼこだらけ。ようするにウトウの巣というわけです。

 

ここも日没近くになると景色が一変するんでしょうね。

なんといっても、80万羽ですもんね。

 

*

*

さぁて、ここからは気持ちのいいダウンヒル!

 

 

でも、逆回りすると結構な上り坂。(><)

焼尻島、その先には北海道が見えます。

 

 

 

【天売の森】

天売島の中央部には豊かな森が広がります。

道も整備され、ランドナーに程よい未舗装路だったりします。その道も海岸線同様、とてもご機嫌で走ってきたわけですが、京都に戻ってきて調べてみると、江戸時代から明治時代にかけて島の森林がほぼ消滅した時代があったとのこと。深刻な水不足に陥った一時期を、森を育てることで乗り超えてきたそうです。

参考にした資料はこちら

興味のある方は是非。

 

 

休憩舎

無人ですが、入れます。

大きな座敷で休憩も可能。トイレはバイオトイレでした。

 

 

自転車で行けなくもないですが、散歩も楽しい。

小鳥もいろんな種類がいましたよ。

森も育ち、そろそろ干ばつも必要なようです。

 

 

【オロロン鳥】

正式名ウミガラス。

「オロローン」と鳴くのでオロロン鳥と呼ばれるようになったとどこかで読みました。西側から宗谷岬を目指すサイクルツーリストなら必ず走るオロロンライン。巨大な黒白のペンギンみたいな鳥のオブジェを目にした方も結構おられるんじゃないかな。羽幌町のシンボルなのです。

でも、この鳥には悲しい歴史があります。

戦前は4万羽ものウミガラスが天売島に繁殖に来ていたそうですが、戦後の鰊の乱獲(餌の減少)や、サケマスの流し網漁(網に絡まる)などで激減。更に天敵となるカラスやウミネコの増加に伴い、なんと2008年にはたったの13羽まで減ってしまったそう。

その後、いろんな方の努力によって今年は104羽まで数を戻してきたそうですが、4万羽が13羽ってすごくないですか。

そんな鳥を海から見てきましたよ。

 

 

船頭兼ガイドが1人とお客が6人で満席。

島の北側から崖下に向かいます。

 

海に浮かぶケイマフリ。

 

崖で子育てをしているのはヒメウ。

この一枚に7羽とその雛が映っています。

こうやって片親がつきっきりで面倒を見る雛は生存率が高いそうです。

 

 

緑から濃紺、紫。ホント、美しい。

成鳥の足元に雛のくちばしが見えていますよ。

 

波の向こうに白黒の鳥。

ウミガラス。オロロン鳥です。

20羽近くの群れのようで、104羽の内、5-6分の1が集結しています。

ガイドさんもちょっと興奮気味。

少しづつ近寄ってくれるのですが。

 

あ、気づかれた!

「うわー、待ってー。」

鳥もあわててるけど、船内も大騒ぎ。

利尻をバックに飛び立っていくオロロン鳥たち。

 

さようなら~。

一瞬の出来事でしたが、貴重な一瞬でした。

ありがとう。

写真を見返してみると、ウミガラスだけでなく、ウトウまで1羽混ざって飛んでいました。こんなことがあるから写真にとるのが楽しい。

 

 

天売島だけでずいぶん長くなってしまいました。

小さな島ですが、本当に見どころ一杯です。

特に5月から7月がお勧めです。

 

 

 

*****

 

【焼尻島】

天売から焼尻までは距離にして4キロ、フェリーで30分程。
島の大きさは天売より少し小さいようですが、周回距離は天売とほとんど変わりません。概ね平坦で、ところどころ急な坂道があります。
険しい崖が島の半分を占め、命の循環を肌で感じる天売島が男島、島の大半が草原と原生林でふんわり優しい焼尻島が女島、2島合わせて夫婦島なんて言われています。

 

焼尻島でもかつてはニシンの加工のために木の伐採が行われたそうです。でも、天売ほどではなかった。今も残る原生林はイチイとミズナラの混生で他で見たことのない雰囲気です。そして、島の西南に位置する高台「鷹ノ巣園地」からは360度の眺望が望めます。

 

あと、日本で唯一の羊だけの牧場があるのですが、後継者がおらず、とうとう今年の11月で牧場を閉めるそうです。残念ですね。

 

 

 

***

あれに見えるは天売島。

 

 

 

オンコの荘

国の天然記念物にも指定されている焼尻島の自然林は、この島の中央部からほぼ東半分に広がっています。風の強いこの地で長年生き抜いてきた広葉樹と針葉樹が混然一体となって、独特の樹形へと成長し不思議な雰囲気を作り出しています。

 

 

森を抜けると島を横切る「オンコ海道」へ。草原の中の一本道です。

遮るものも無くて利尻島まで見えました。

 

ずーっとフラワーロード。

6月、最高。

 

 

 

鷹ノ巣園地

北海道も天売島も利尻島も全部見えました。

写真に納まらないスケールでした。

 

 

復路

 

 

 

たった10キロを1時間半ほどかけて島を一周しました。

まだ、時間があるのでフェリー乗り場近くの喫茶店で一休み、って閉まってますよ。

ちょっと分かりにくい場所にあるこの茶店、「クローズだけど、ママがいればコーヒーくらい飲ませてくれるよ。」との情報を貰っていたので恐る恐るノックをしてみる。

横浜からのアイターンさんでとてもユニークなマダムがオーナーでした。

楽しく過ごさせていただきました。

 

 

*****

この後、羽幌で車に乗り換えて苫前で一泊。

翌日は知床まで400キロのドライブ移動です。ちょっと早めに着いて網走で観光できるかな、とまだまだ盛りだくさんで旅のプランは続きます。

 

 

つちやはるみ

こんばんは。

突然ですが、今夜、親方と専務は一足先に夏のツーリングに出かけます。

行き先は今年も北海道。旅のテーマは「ケイマフリ」。

ご存知の方も少ないかと思いますのでリンクを貼っておきます。

https://www.teuri.jp/_src/898/02keimafuri_photobook.pdf

 

赤い足の黒い鳥。目の周りだけ白いんです。

天売島や知床の断崖絶壁で子育てするという渡り鳥です。

昨年のツーリングでも見れたら良いな、とは思っていましたが、そもそも9月だと子育てを終えて時期ハズレでしたし、天気が悪くて天売島にも渡れませんでした。

というわけで、今年はガッツリ時期を合わせて「ケイマフリ」に焦点を絞って旅のプランを立てました。まずは小樽から羽幌まで車で向かい、天売島へは自転車だけで再び船で渡ります。そこで2泊した後、知床へ車で移動して知床のケイマフリにも会いに行く予定です。もちろん知床や網走でも自転車で走りますよ。

まずは、これから舞鶴発の新日本海フェリーで小樽に向かいます!

 

憧れの船旅で憧れの鳥に会いに行くなんて楽しみすぎる。

できるだけレポートできれば良いけど、まずはいつものようにインスタとフェイスブックで流すことになるかな。

6月の北海道は初めてなのでとても楽しみです。

DAY 1

 

つちやはるみ

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