アイズの独り言>

3月4日パリの朝、サンジェラリーでの転倒の痛みをこらえつつ出発の準備をする。昨日は相変わらずに速度の速いACBOの走りについてくのがやっと、何度もちぎれそうになりながら走っていた。そんなハイスピードでちょっとよそ見をしていて転倒してしまったのである。幸いなことに自転車へのダメージはたいしたことはなくニス塗のバーテープの一部が裂けてしまった程度で済んだが、腰と膝をしたたかに打った痛みが残っている。まずは着替えを詰め込んだパニアをザックに入れて背負い、残った荷物はホテルに預けて出発する。

 

 

予めルバロアのホテルからモンパルナス駅までのルートはグーグルマップを使って下調べ済のコースである。不慣れな右側通行ではあるがまずは凱旋門を目指して走る。凱旋門はそれを中心に放射線状に12本の通りが伸びているが、車はその直下の道を廻って自分の行くべき道へと進路をとるのである。以前は凱旋門直下をグルグルと廻るたくさんの車と一緒になって自転車も走っていた。それはロータリーのない国からやってきた私には恐怖の12差路であった。しかし現在はその一廻り外側に自転車のための専用路が用意されている。放射状に延びた通りを横切るその道には信号機が用意されていてきわめて安全に自分の進路を選ぶことが出来る。これもコロナ禍によってパリ市内の多くの車道を自転車専用道にしたパリ市の施策のおかげである。

 

 

 

凱旋門からかのシャンゼリゼ通りへと進路をとり、ジョルジュサンクを右折してセーヌ川を渡る。左岸を川下へ向かって走るとすぐにエッフェル塔が見えてくる。そういえばサンジェのオリビエ氏が彼の育った店の近所のアバルトメントは元々エッフェル塔を建てるための工場があった場所だと云っていたことを思いだす。エッフェル塔のちょっと先にパリの日本館がありフーテンの寅さんの大きなポスターがかかっているのが見える。そこからは地上に走るメトロの高架に沿って行けばモンパルナス駅にたどりつける。

 

 

モンパルナスの駅前は公園のようになっていてゆったりと輪行することが出来る。ちょうどベンチのようになった階段状のスペースがありそこに自転車を立てかけて袋詰めである。ここもあらかじめグーグルのストリートビューで目星をつけておいた。輪行が完了したら駅ビルの中のチケット発券機に予約コードを打ち込んで乗車券をゲットする。そうそう、TGVは予め予約してそのまま載せることともできるがこれは有料サービスである。輪行すれば予約なしの料金なしで持ち込み可能だ。ただし荷物置き場は意外と狭く2台の輪行袋を置くのには難儀する。

 

 

始発パリから終点トゥールーズまでは4時間半ほど、お昼の駅弁ならぬバゲットのサンドイッチを買いたいところあるが、ホームの途中に改札が出ていて混んでおり、輪行袋を抱えたまま購入する場所もなく着座することになってしまった。やむをえずツーリングのために用意した非常食で昼をしのいだ。道中は数駅にとまるだけで終点のトゥールーズには難なく到着。迎えに来てくれたイデアルのフレッド氏が見守る中、乗ってきたTGVの停車したホームで輪行解除することが出来る。乗車客の去ったホームは閑散としてこれまたゆっくり組み立てられる。この日は駅前のホテルにチェックインしてからフレッド氏に連れられて自転車でイデアルの工房を訪れた後、雨の中を市中心のレストランまで走っての夕食であった。

 

 

 

親方

出発は2月28日でしたので、もうふた月近くも経ってしまいました。

帰国してからの慌ただしさといったら大変なもので、それでも、いくつかお伝えできることから書いてみようと思います。

世界的パンデミックのせいで止まってしまっていた、私たちの中の眠っていた部分というか、鈍くなっていた部分が、今回の旅でまた動き出したような気がしています。

 

今回は戦時下の国々の上空を避けてぐるっと逆回りでフランスへ向かいました。

なので搭乗時間は14時間!!!  もう、私なんて3時間くらいでじっと座っているのが辛くなってくるんだけど、今回は一つ楽しみがありました。

アイスランド上空。(だと思う。)

一面氷の世界。(グリーンランドかな。)

明るい中、こんな景色が見れて純粋に感動しました。

 

 

で、フランスに到着したのは19時すぎ。

ほぼ予定通りでしたが、たくさんの荷物をすべて回収して税関を通過できたのがその1時間後。

サンジェのオリビエが迎えに来てくれているはずなんだけど、、、。

電話すると「え、明日じゃないの!?」なんて言われてビックリ。

というのも今年はうるう年で2月は1日多かったのが原因でした。私たちが来る日を「月末」で記憶していた彼がすっかり思い違いをしてしまっていたのでした。ちょっと最初から慌てましたが、なんとかすぐに車を飛ばしてきてくれて、その日の内にサンジェの店内に荷物を入れることができました。

 

1938年創業のアレックスサンジェ。

今も当時の店構えで自転車店として営業を続けています。

相変わらずのたたずまいに安心するやら、懐かしいやら。

 

 

3代目店主のオリビエ・シューカ氏。

私が初めて親方に連れられてサンジェのお店に行ったのが1996年で、親方はその数年前ですから、考えてみれば彼とも随分長いお付き合いです。

 

 

一緒に仕事に励んでいるのは息子のウォルター・シューカ氏。

今年で25歳。

オリビエの後を継ぐ決心をし、去年あたりからフルタイムで一緒に店に立つようになりました。

 

 

店奥のアトリエではフレーム作りの最中です。

フレームを作るための工具や治具も歴代の工夫が詰まった物ばかりです。

 

 

その傍らで親方は自分たちの自転車の準備をさせていただきました。

気が付くと、ウォルターが親切なことに親方のステンレス車のバーテープのニス塗に塗り足しをしてくれています。これは親方が自ら出発前に急いで仕上げたもので、少し薄めだったのがオリビエが気になったようです。

 

 

 

 

*****

さて、ラリーサンジェ。

今回で4回目の参加です。

毎年3月第一日曜日に開催されるこのラリーは春の自転車のシーズンインを告げるイベントでもあります。ですが、フランスのこの時期は毎回寒くて、過去に参加した3回の内2回は小雨降るなか走ったものです。今回も出発時は小雨。でも、中止になる事ってほとんど無いんですよね。

7時30分にサンジェのお店で待ち合わせ。

今回は14歳の少年を含むご家族2組とオリビエの奥様のカトリーヌが一緒に走ってくれました。

 

 

受付兼、スタート場所はパリ16区にあるポルトマイヨ。

 

 

 

スタート後はパリ市内を離れ、ブローニュの森へ。そして、ベルサイユ宮殿へと向かいます。

 

往路ではベルサイユ宮殿を裏(?)から眺められるベルサイユ公園を通り、

復路ではベルサイユ宮殿の正面を通りました。

一緒に写ってくれたのは今回一緒に走ってくれたフローレンスさん。

 

そして、こちらはオリビエの奥様のカトリーヌさん。

サンジェの自転車は650Bなら32B、700Cでも23Cや26Cが主流。

ホームページも是非ご覧ください。

 

 

 

今回の走行ルートはこちら。

 

 

ラリーの後はサンジェのお店で抽選会。

毎年、TAやストロングライト、べロックスにゼファール、ベルトゥサイクル、イデアル、もちろんグランボアもスポンサーとして景品を提供しています。

 

 

そして、アトリエは即席の立食パーティー会場と化し、ACBOのメンバーが走行後の歓談を楽しむ場となっています。

はい、今年もトロフィーいただきました。

いつもありがとうございます。

 

そして、更に昼食会。

 

この写真のほかにも参加者が30人ほどいたかな。お料理はシュークルートがメインのアルザス料理。なかなか豪快な見た目ですが、お味はあっさり目でとても美味しかったです。アルザスはサンジェのルーツでもあるので彼らにとっては郷土料理ですね。

 

 

 

 

 

*****

アイズバイシクルではアレックスサンジェのオーナーズミーティング”ランデヴーアレックスサンジェ Le Rendez-Vous Alex SINGER”の事務局を務めています。毎年5月第3土日は定例ミーティングです。

今年の開催日時は 2024年5月18日・19日(土・日)。

サンジェをお持ちの方、興味がある方でしたらどなたでも歓迎します。ご連絡いただけましたらミーテイングの詳細をお知らせしますのでお気軽にお問い合わせください。また、すでに会員方には案内をメールでお出ししています。参加表明はできるだけ4月末までにお願いします。また、メールが届いていないという方は至急お知らせください。

 

***

京王閣フリーマーケットに出展予定です。

移動日も含めて4月26日・27日はメカニック不在となりますのでご注意ください。

 

ゴールデンウィーク中は休まず営業予定ですが、閉店時間は18時までとなります。

そうそう、ランデヴーにはスタッフ全員で参加しますので、5月18日・19日はアイズバイシクルは臨時休業となります。

ご不便をおかけしますが、よろしくお願いします。

 

 

つちやはるみ

このブログに先行してSNSでフランスから取り寄せた地図を前にプランニングしている写真をアップされてしまいましたが、今月末からのフランス出張が決まりました。本当に行けるかどうか、この直前の時期まで諸事情あるわけですが、なんとかクリアできそうとなり、一気に親方も私もソワソワと落ち着かなくなってきました。。

 

正確に言えば、2019年のパリブレストパリ/コンクールマシンに参加して以来なので4年半ぶりです。レートも高くて大変なんですが、いくつか棚上げになっていることもあるのでパリオリンピックが始まる前に行ってこようと思います。もちろん、行くからには自転車持って、ラリーサンジェールに参加して、ついでにツーリングもしてこよう!

もちろん、しばらく会えてなかったフランスの友人たちに会えるのも楽しみです。

出発は2月28日、前半は納車と引き取り、ラリーサンジェなどでパリ近郊で過ごしますが、後半はTGVでトゥールーズまで移動し、そこからカマルグ自然公園までミディ運河沿いを4泊5日で走る予定です。最初はロワール川沿いのお城巡りかな、と旅のテーマをお城にしていたのですが、ご来店いただいたフランス人のお客様から南仏のミディ運河沿いのルートもおすすめだよ、と教えてもらいました。調べるととても面白そうです。ミディ運河沿いはEV8 (ユーロベロ8) の一部として自転車道が整備されていますが、未舗装路の割合も高くランドナーで走るのが楽しそうなルートです。特にカマルグ自然公園はそのユーロベロからは外れますが、地形も独特なうえ、野生のフラミンゴが生息しているとのこと。更に2月から3月は繁殖期にあたり、ピンクのフラミンゴが見れそうです。

というわけで、今年の親方と専務が行く春の旅のテーマは「運河」と「フラミンゴ」。

旅の様子はいつものようにインスタフェイスブックでまずはお伝えしますね。

 

 

 

今回の旅のプランも今年のカタログに紹介したやり方で親方が綿密に立ててます。

宿の手配やTGVの予約だけでなく、どこに見所があって、どのルートがより面白そうか、ここひと月ほど仕事の合間にを使ってすでに親方の旅は始まっています。

 

あと、2週間を切りましたが、サンジェのオーダーをご希望の方はオーダー代行も承ります。

是非、お気軽にお問い合わせください。

 

つちやはるみ

こんにちは、前野です。

17日(日曜日)はアイズバイシクル店頭でクリスマスセールを開催します。
今日は普段取り上げていないものを中心にご紹介したいと思います。

 

 

本題の前にブルべを走ってきたので少しだけレポートを。
先週末はBRM1209近畿300km京都に参加してきました。

平安神宮スタートで参加しやすかったので冬場のトレーニングを兼ねてエントリーしました。

コースは300km獲得標高3,000mと標準的。季節外れの暖かさで最高気温20℃、最低気温2℃の気温差と信号停止が多かったことが少々ハードでした。

使用した自転車は今年1月のハンドメイドバイシクル展で展示した速く快適に走るための650Bランドナー。300kmの道中殆どの時間を戦闘機のようなカーボンディスクロードに乗る友人と走りましたが、最後までペースを合わせて調子よく踏み続けることができました。

42Bタイヤでブルべを走っていると驚かれることがあります。そもそもランドナーという時点でハンディキャップを負っているように捉えられがちですが、この自転車はブルべを速く楽に走るために作りました。軽く転がり快適な42Bタイヤ、制動力が高くコントロールのし易いセンタープルブレーキ、無限に使える明るいライト、馴染んだ革サドル、手の平にフィットするランドナーバー。自分の自転車は伝統的なランドナーの様式を持ち合わせていますが、最優先事項は楽に走ることです。

今の自分は頻繁に走っているわけではないので、少しでも楽に進む自転車が必要です。練習を積み、身体的に優れていたらどんな自転車でもブルべを走れてしまうと思いますが、自分の場合は道具頼みなところがあります。そんなわけで、自分がランドナーで走っているのは少ない負担で長時間走れるからなのです。

今回はタイヤを変える時間が無かったので、未舗装林道を走ったアイズラリー2023の時と同じ丈夫な650×42Bエートル ルートフォレスティエールで走りました。650×42Bタイヤは豊富なエアボリュームのおかげで国道の荒れた路面でも良く転がり、登りでも大きな負担は感じません。もしタイヤを変える時間があればより軽量でしなやかなケージングの650×42Bエートル エキストラレジェを使って更に楽に走れたはずです。

トラブルなく順調に走って15時間6分で完走。良い1日になりました。

 

 

 

 

さて、本題の商品紹介です。
オンラインストアには掲載していない、アイズバイシクルの店頭にある商品を紹介します。

まずはこちら、Berthoud ASPIN Open

Berthoudの定番革サドルアスパンの穴あきモデルです。当店では通常取扱していないモデルになります。

中央の大胆なカットアウトにより尿道付近の圧迫を軽減し、革の柔軟性が増します。ロングライドを楽しまれる方、通常の革サドルではしっくりこない方いかがでしょうか。穴のない通常モデルのASPIN、ARAVIS、MARIE BLANQUEも在庫がございます。

 

お次はトピークのフレームポンプ、マスターブラスター。

スプリングのロック機能があるのでポンピングがしやすいフレームポンプです。
トップチューブ、シートチューブに取り付けたり、ペグがあればシートステーへの取り付けも可能です。
サイズS~XLまで4サイズすべて在庫があります。

 

こちらはシマノの片面SPDペダル、PD-ES600。

重量286gと軽量で、十分な耐久性があります。自分は旧モデルのPD-A600を数ペア、何年も使っています。

これのシルバーモデルがあればいいんですけどね…

 

 

最後はこちら。ここでヘルメットの紹介をするのはちょっと違和感があるかもしれませんがお許しを。

イタリアのヘルメットメーカーKASKの定番モデルMOJITO3です。
自分も昨年秋から被っていて、とても気に入っています。

 

欧州メーカーながら日本人へのフィット感の良さに定評があり、多くの方に被っていただけるはずです。
シンプルな形状と前後方向に延びる溝で風抜けが良く、長時間の着用でも快適です。

グレー/サイズM(頭囲52~58cm)のみ店頭にあります。
その他の色、サイズは取り寄せ可能です。(取り寄せ品はセール対象外です)

 

 

【アイズバイシクルクリスマスセール】

日時  12月17日(日)12時頃から18時頃まで

すべての店頭商品が店頭価格から1割引きとなります(※工賃は対象外です)

グランボアタイヤは通常時の店頭1割引きから更に1割引き!

 

 

今回紹介したほかにも、日東キャンピーフロントが久々に余裕のある数量入荷しましたのでオンラインストアに掲載しております。キャンピーのほかにもオンラインストア掲載品で店頭に並んでいない物もございます。オンラインストア掲載商品はもちろん店頭でも販売可能ですのでお声がけください。

遠方の方でクリスマスセール当日にご来店できないという方はオンラインストアのクリスマスセールをお待ちください。12月18日月曜日から24日まで開催します。

 

スタッフ全員で皆様のお越しをお待ちしております。

まえの

こんにちは、前野です。

オダックス近畿主催のブルべ「BRM909近畿600km神戸・乙・日本海と瀬戸内海」に参加してきました。

コースは神戸をスタート、三田、丹波篠山経由で北上して堀越峠、石山坂峠を経て日本海へ。

高浜から舞鶴、丹後半島の海岸線を走り、鳥取市へ。そこから一路南下して赤穂市からは瀬戸内海沿いを走って神戸に戻る600kmです。今年最初で最後の600kmブルべ。無事に走り切って今年もSRを確定させようと思っていました。そう思っていたんです…

 

 

前日に神戸へ

スタートが4:30と早朝で、京都から神戸まで自走で行くのは流石に遠いのでスタート近くに前泊します。
前日の昼過ぎに輪行して電車移動。帰宅時間帯と被らないよう早めに出たので神戸まで快適に移動できました。

 

宿の最寄り駅に到着

輪行解除して自転車を組み立てます。フォーク抜き輪行も回数を重ねるごとに手順が定まり、作業時間が短くなってきました。
自転車の準備が整うと、宿にチェックインする前にスタート地点の下見に行きます。

 

スタート地点近くを散策

輪行解除した駅から10分ほどで明日のスタート地点HATなぎさ公園に到着。港の景色と自転車を写真に収めます。明日のスタートは日の出前なので、明るい時間に神戸の港を見ることが出来て良かったです。

ちなみに、今回は輪行時の着替えなども全て自転車に積んで走ります。
輪行用の服として軽量なTシャツとハーフショーツ、インナーを1セット用意しました。コンパクトな着替えが1セット有れば走行中に運ぶ荷物の嵩を増やさずに、快適に輪行できます。

 

午前4時過ぎ、ブリーフィングと車検が行われる

早めに夕食を済ませ、20時過ぎに布団に入りましたが思ったほど眠れずに起床しました。

受付でブルべカードを受け取ってブリーフィングを聞き、車検を受けて4:30にスタートです。

 

4:30 スタート 神戸HATなぎさ公園

昨年から頻繫にブルべを一緒に走っている友人のSと、600kmブルべ初挑戦のH君の3人で走ります。
Sはカーボンディスクロードですが、H君は自分と同じく650Bランドナーで出走です。ただ、今回は600kmと距離が長くブルべまでに3人で一緒に走ることが出来なかったので、あくまでもペースが合えばの話です。
自分の計画は約30時間での完走。途中、ビジネスホテルなどで長い時間の仮眠をとる計画はありません。
SとH君は400km過ぎの鳥取市付近で仮眠場所を確保しています。もし2人と同じペースで走れば400kmくらいまでは話し相手がいて夜間も気が紛れそうです。

 

5:20 9km 通過チェック1 再度山公園入口

スタートしてさっそくガッツリ登ります。神戸ブルべ定番の再度山です。登りの序盤で装備が重いH君は後方に…
先は長いのでどこかで合流することに期待しつつ、Sと二人で淡々と登って再度公園の看板に到着しました。
ここでは通過証明の写真を撮ります。

 

7:28 朝霧の中へ

三田、丹波篠山と北上していきます。丹波篠山では霧が発生していました。これから雲海の季節。今年もおにゅう峠の雲海と紅葉を見に行く計画を立てたいところです。

 

9:33 約110km、南丹市美山

60kmほど走ったコンビニで一息つき、H君にも連絡を入れます。どうやら彼のペースで順調に走っているようです。

京都府南丹市下山から福井県高浜市までの区間は何度も走っています。美山の見慣れた景色の中走っていると、スタートから100km進んでいることに気が付いて驚きました。普段なら100kmも走れば満足ですが、今日参加しているのは600kmブルべ。ゴールまでの距離が長いと100kmも短く感じるものです。

 

10:11 128km 堀越トンネル

美山から緩やかに上って堀越トンネルに到着。ちなみにここは砂利道の旧道がお勧めです。

トンネルを抜けた先の福井県側はダイナミックな下りで一気に名田庄の道の駅まで下ります。

自分のランドナーのブレーキはグランボア シュエット3642 センタープルブレーキ
36~42mm幅タイヤとそれに対応した泥除けをカバーするクリアランスを持ちながら絶対的な制動力が高く、ハイスピードな下り坂でもコントロールしやすいです。コーナー手前で一気に減速したり、当て効きによるスピードコントロールなど思いのまま。
新しい自転車の機敏なハンドリング、ハイグリップな650×42Bタイヤと相まって下りがとても楽しいです。

 

 

11:03 146km 石山坂峠を下る

堀越峠を名田庄まで下った後、緩やかに登り続けて石山坂峠(トンネル)に到着。

堀越峠と同じく、北側はダイナミックな下りでループ橋もあります。
気持ちのいい下りの途中には決まっていい景色があるのは何故でしょうか。
止まって写真を撮りたいけど、気持ちよく下り続けたい。そんなジレンマが有ります。

 

11:11 153.7km PC1 ファミリーマート高浜国道店

最初のコントロールポイントに到着。ここでは買い物をしたレシートの時刻が通過証明になります。

コーラと梅おにぎりで早めの昼ごはん。普段なら選ばない食べ合わせですがブルべ中だと最高です。フロントバッグに行動食を補充し、2本のボトルを満タンにして出発します。

 

13:07 190km 由良川橋梁

舞鶴の市街地を抜けて宮津を目指して走っていると由良川の河口にかかる由良川橋梁が見えてきました。
残念ながら電車が通る瞬間は見れませんでしたが、青空と日本海に映えるレンガ色の橋は一見の価値があります。電車を待ってカメラを構えている人もいました。

 

13:59 206km 天橋立

天橋立手前でアイス休憩をして、天橋立の砂利道区間を走ります。
土曜日で混み合っているので僕たちも観光気分でのんびりと進みます。

 

リフレッシュするために手袋を外して走る

トイレに寄った後、しばらくグローブを外して走ることにしました。
基本的にグローブは装着していますが、長時間走るときは手のひらをリフレッシュさせるために一時的に外すことが有ります。

 

 

日差し除けと汗留めを兼ねてサイクルキャップを着用

晴天で気温も高かったので縁のサイクルキャップをヘルメットの下に被りました。日差しを緩和し、汗を吸収してくれるので暑い日も快適です。

それに薄手のコットン生地なので通風性が有り、ヘルメットの中を流れる風を感じられます。

そして、僕とSのヘルメットの後部にはLinden BK-02が付いています。
5gと超軽量、超小型ながら充電式で光センサーによる自動点滅機能を備えたテールライトです。

 

綺麗な景色、経過は順調。完走は確実と思いきや…

天橋立を抜けると、舟屋で有名な伊根に向けて丹後半島の海岸線を進んでいきます。
きれいな空と海、普段とは違う景色が見れて「今日は最高の1日だ」と思いました。

平坦な道で交通量はそこそこありましたが舗装は整い、物を落とすような要因はありませんでした。

 

自分の失敗は天橋立で外したグローブです。
外したグローブを普段はスマートフォンを収納するジャージの背中ポケットに入れていました。グローブが詰まったポケットにスマートフォンを差し込んだところ、入りが甘く、スマホはポロっと落下しました。
後方を確認してすぐに停車。探しに戻ると当たり所が悪かったのかスマートフォンの画面はヒビだらけでまったく表示が出来ません。おまけに道路に落ちた後、さらに脇の水路に落ちて水に浸かっていました。

今回のブルべはレシート取得のコントロールよりも通過証明の写真を撮影する通過チェックが多く、写真は全てスマートフォンで撮影しています。
ここ数年はスマホのカメラの性能が良いのでデジタルカメラを持ってブルべに参加することは無くなりました。スマホが唯一のカメラでもあるので破損してしまうと致命的です。

SNSにバックアップを兼ねて通過チェック写真をアップしていたので、スタートからここまで一緒に走ってきたSとゴールまで共にすればどうにかなるかもしれません。ただ、もしSと離れてしまうと京都で待っている家族への連絡手段は公衆電話しかありません。それに明日ゴールできたとしても、明後日から日常に戻るのに電話が使えない状況はちょっと困ります。
理性的な選択は、ここでDNFして宮津に戻り今日の内に輪行で京都に帰ること。
わかってはいましたが、この時はまだ受け入れられませんでした。

 

14:50 224km 通過チェック2 伊根の舟屋

「スマホは壊れたけど完走目指して走り続ける」と、Sに言ってコースをそのまま進み、伊根の舟屋に到着。周辺は観光バスが多く停まり、一大観光地になっていました。

この写真は自分のスマホで撮影しました。壊れたはずなのに何故?

画面は写らなくなりましたが内部は無事でした。
音量調整ボタンと電源ボタンを利用した写真撮影を行うとシャッター音が鳴ります。画面が映らないのでその場で写真の確認は出来ませんが、後日確認すると写真は撮れていてクラウドに保存されていました。

Sに電話を借り、京都の妻にスマホが壊れたが明日のゴールまで走り続けることを伝えました。
幸い、財布に何かあった場合の緊急連絡先として電話番号を入れていたので連絡が出来て助かりました。スマートフォンに電話、カメラ、財布の機能を集約させていますが、アナログなバックアップは必要です。

 

丹後半島を走るのは楽しい。でも…

次の通過チェック経ヶ岬の標識を目指して丹後半島の海岸線を進んでいきます。
普段なかなか来られない場所なので走れる嬉しさ半分、このまま続けていいのかと悩む気持ち半分と言った具合です。身体の調子はいいので完走は問題ないと思いますが、いろいろなリスクを考えると頭の中はスッキリしません。

 

通過チェックを前にSがパンク

経ヶ岬の入り口までもう少しという所でSの前輪がパンク。何か異物が刺さったようです。
リムとタイヤの嵌め合わせが固いというのでタイヤの脱着を手伝い、素早く復旧。

 

 

16:00 241km 通過チェック3 経ヶ岬標識

パンク修理の場所から2~300mで通過チェックに到着。
経ヶ岬灯台の標識と自転車を写真に収めます。自分のスマホでは写真が撮れているかわからなかったので、Sに撮影してもらいました。

「このまま続けていいものか…」

明るいうちにDNFするべきではないかと何度も考えます。

 

19:00 296km 城崎温泉

琴引浜を通過し、丹後半島の海岸線が終わると暗闇の中峠越えをして城崎温泉に到着。

約300kmを14時間半なので、ここまでのトラブルや天橋立でのんびりしたことを考えると順調に進んでいます。

ちなみに城崎温泉でDNFすれば京都まで特急1本で帰れます。それにこの時間なら、普通電車で帰ることもできるでしょう。スマホが壊れたことを除けば快調に走れているので、この時は駅に向かおうとは思いませんでした。

 

 

20:56 324km DNF PC2ローソン香住バイパス店

城崎温泉を出発した後も淡々と走り続けましたが、PC2手前の海岸線で自分の自転車のチェーンが切れてしまいました。

正確には、チェーンが切れたのではなく、フロント変速の際にチェーンを詰まらせ、チェーンからテンションが抜けた拍子にミッシングリンクというチェーン簡易着脱用のコマが外れてしまいました。登り初めで少しトルクがかかった状態で変速を行った自分のミスが原因です。普段なら変速時はトルクをかけないようにするのですが、気が散っていたのでしょう。

このアクシデントで諦めが付きました。通信手段が無く、これから本格的な夜間走行なのにメカトラブル。晴れない気持ちのまま走り続けるのはさらに重大なトラブルを起こしかねません。

外れたミッシングリンクはどこかに飛んでいったので見つからず、いつも携行しているトピーク ラチェットロケットライトDX+のチェーンツールでチェーンを繋ぎなおして復旧しました。ちなみに、この工具はフルセットでは持たず、ラチェットハンドル本体、エクステンションバー、チェーンツールと自分の自転車に必要なビットのみ携行しています。

少し走れば香美町のPC2に到着です。DNFすることを決心したので足取りは重く、僅か数キロがとても遠く感じました。

PC2のローソンに到着すると、ここまで一緒に走ってきたSにDNFすることを伝え、電話を借りて宿の手配と妻に連絡をしました。宿が懸念事項でしたが何件か電話したところ、素泊まりが出来て22時までチェックイン可能な宿が駅の近くで見つかりました。

夕飯を済ませて出発するSにお礼を言って、自分は紙に写した道順を頼りにゆっくりと宿へ向かいました。DNFしましたが身体は元気で、自転車はチェーンを短く切り詰めたのでアウターローが使えないことを除けば快調です。

そんな状況で宿に入るとDNFでは無く仮眠休憩の為に入ったようですが、明日はもう走らないので時間を気にせず眠れます。風呂に入り、コンビニで買った夕飯を食べて、テレビを見て24時過ぎにようやく眠りました。

 

翌朝は早めにチェックアウトして、昨夜は暗くて見えなかった香美町の港を眺めてからJR香住駅へ向かいました。

駅前の公衆電話から主催者の方にDNFの連絡、妻にこれから帰ること伝え、約4時間のんびりと電車に揺られて京都に帰りました。
 

香美町まで一緒に走ったSは翌日にトラブルもあったようですが完走。序盤の再度山で分かれたH君は500km付近でPCの制限時間に間に合わずタイムアウト、DNFとなりました。
H君からブルべ後にホイールの相談を受けました。相談の結果、今後のブルべで余裕を持って走れるように軽やかに走れるホイールとエキストラレジェタイヤの組み合わせに新調してくれました。

10月末の姫路からしまなみ海道を往復する600kmに挑戦するそうです。頑張れ!!

 

 

 

今回は思わぬトラブルでDNF、2023年のSRを取り逃した形になりました。ブルべを完走出来なかったのは残念ですが、普段走らない丹後半島を満喫できたので悪いことばかりではありません。

来年も200~600kmのブルべを各1本ずつと、SR600を走りたいと思っています。いまは子供が小さく、家を空けるのが難しいのでなかなかブルべに出走が出来ませんが、長距離を走るのは楽しいので走力を落とさないように続けていきたいです。

 

【アイズラリーのお知らせ】

11月23日(木)にアイズラリーを企画しています。

京都市北部の京北と南丹市美山町の間にある未舗装林道を含んだ約50kmをみんなで走る予定です。

近日中に試走を行い、詳細はまた後日お知らせします!

 

まえの

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