ERはモディファイも簡単!
お盆の入り、相変わらず暑い日が続いていますが、明日は第1回、アイズの朝サイクリング。思いの外反響があり、バラエティに富んだメンバーと一緒に走れそうで、楽しみです。参加表明してくださった方、どうぞお気をつけてお集まりくださいね。
さて、先日は常連Nさんの自転車の納車でした。

実はこの自転車、新車ではありません。最初にお作りした一台を、Nさんはその時その時の好みや使い勝手に合わせて組み替え、大切に、とことん楽しんでくださっているのです。
この自転車を最初にNさんにお納めしたのは2006年の春、当時のグランボアの入門モデルの650Aランドナーとしてお納めさせていただきました。もう、10年が経つのですね。。ついこの間のように感じていましたから、私たちもファイルを調べなおして少々びっくりしました。。お納めした当初は北海道などをツーリングされて、旅先から写真をいただいたりしていました。その後、いろいろ見聞を広げられるにつれ、2009年にはお好みのヴィンテージパーツを搭載したマニアックな42Bランドナーへと大幅なスペック変更をお手伝いさせていただきました。Nさんが持ち込まれたカンパニョロのレコードのハブやらユーレの変速機などを前に親方が苦心していたのを覚えています。
そして今回、テーマは「輪行が簡単なキャンピング車」。さて、どのようなモディファイが施されたのでしょう。
*****
今回のオーダー、初めはフレームを分割して簡単に輪行ができるデモンタ仕様に、というお話から始まりました。ただ、現時点でフレームのデモンタ加工をするということになると、再塗装や工賃も含めて、少なく見積もっても15万円~の費用がかかってきます。また、フレームそのものを加工しなければいけないので納期も不安定です。そこで、デモンタ同様、いや、それ以上に簡単に輪行できるグランボアのランドナーType ER化はどうか??ということになったのです。

ER(輪行簡単)機能をプラス!
要するにフロントフォークとフロントキャリアを差し替えることによってType ERに生まれ変わったのが、今回のNさんの輪行簡単(ER)ライトキャンピング車なのです。ただし、ERパニアはまだ試作の段階で、私のER700用(センタープルブレーキ用)のものしか形になっていませんでした。今回、Nさん用にカンティ台座用のものを新たにデザインし、親方自ら製作したものを搭載しています。また詳細はギャラリーページでお披露目しますね。
ER化するには、フレーム本体はそのままに、フロントフォークをセミオーダー用に用意してあるER仕様のものに差し替えるだけですので納期はそんなにかかりません。費用はフォーク本体とその塗装・ERキャリア、泥除けの加工、組立工賃を含めて10万円位~でしょうか。
輪行をツーリングに取り入れる事ができれば旅の幅がグッと広がります。それに、いままで大切に乗ってきた自転車はこれからも長く乗っていきたいもの。こんな方法で自転車を一新するのも一つの手ですよね。
ER輪行って何? という方。是非、ムービーをご覧ください。
****
Nさん、いつもありがとうございます。
入門モデルといえば比較的不憫な扱いを受けるものが多い中、こんなにも大切に乗り続けてくださって本当に嬉しく思っています。更に磨きがかかっている健脚のNさんのお供がこれからもできますように。どうぞよろしくお願いします。ただいまお預かりしてます大物も頑張って仕上げますね。
GrandBois Easy RINKO
連日、京都でも暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
アイズの店内では今年、開店当初より使用していた店舗内のクーラー(ほぼ30年物!)をようやく新しくできたので実はとても快適です。
でも、明るい天窓を有する二階はと言うと、相変わらず汗だくで通販業務に勤しんでいます。。。
従事しているスタッフは主に専務となっぱ。暑い中、どんな格好で仕事しているかはアイズのトップシークレットですけどね!
それでも暑い夏も盛りが過ぎれば、もう、そこには秋が控えています。
元気に楽しく乗り切られますように。
さて、今日は「ER輪行ってどんなの??」と思っていらっしゃるあなたへ。百聞は一見にしかず。大介店長が実演してくれましたよ。駅に着いて改札を抜けるまで概ね6分。舞台はアイズバイシクル最寄の御室駅です。なっちゃんに固定カメラで撮影してもらい、編集はタイトルのみ入れるにとどめてもらいました。細かな手順の解説はありませんのでぜひ、グランボアのカタログを片手にご覧いただければと思います。
同じERモデルでも皆やり方は少しづつ違っていたりします。
いずれスタッフみんなのビデオができるかも!? 決して「正解」はありませんので参考にしていただければ嬉しいです。
*****
さて、ただ今夏休み中のチョコ君は北海道で600kmブルベに挑戦していました。先ほど無事ゴールしたとの連絡がありましたよ。なんと、目標タイムを大幅に短縮してのゴールです。コツコツ頑張ってるから年々速くなってるねぇ。それにしても疲労と達成感の混ざった良い顔しています。

昨日の8:10スタート、本日9:59にゴールしました。タイムは25時間49分です!明け方に眠気と寒さで失速しなければ24時間以内も狙えそうなペースで走れました。
応援ありがとうございました。 前野太志
*****
納車風景
朝から夏らしい日差しの京都でしたが、夕方になって土砂降りの雨。
今日は朝からいろいろたくさんのお客様がお見えになったんですよ。

午前中。たくさんのグランボアの完成車がお店を飾っています。なかでも目を引くのが中央のひときわ大きな、ミントグリーンの自転車でしょうか。学生さん用のエトワール、フレームサイズはなんと600ミリです。横に置いた大介店長の560ミリのER650と比べてみるとその差がよくわかります。。
で、どんな大きな方が乗るのかと思いきや。。。

身長173センチのこんなにかわいい女子!173センチといえば親方とほぼ同じ身長、なのにフレームサイズは600ミリ!足が長いんですねェ、今の子は。。まぁ、いろいろですけど。。。隣のピンクの自転車も先日納車したばかりのエトワール。もうすぐ夏のツーリングに出かけるのだそう。新しい自転車と新しいフロントバック。ウキウキが止まりません。楽しんで来てね~。

ほら、しっかり乗れています。しかも、まだ大きいのにも乗れそうな気配。。
*****
そしてこちらは和歌山からオーダーに来て下さったNさん。さっきの学生さんとは真逆でとても小柄。日頃は小径車でご主人とツーリングされていたそうです。480ミリのフレームでもまだ大きいのでミキストフレームでER輪行ができるツーリング車をお作りしました。

最初の試乗では少しおっかなびっくりでしたが、すぐに慣れていただいてこの笑顔。
グランボア初のミキストモデル!


お気に入りポイントはなんといってもフレームの真ん中にジュエリーのように配置された球チドリ。ステキです。かわいいです。
ご主人は去年の春にER700をお作りいただいていましたのでこれでペアになりました。2年後に定年を迎えるご主人と早くもツーリングのプランをあれこれ考えるのが楽しみなご様子。とてもよく分かりますよ。

この日はそのまま清滝までツーリングにお出かけになりました。戻ってこられなかったという事は無事楽しんで走られたのでしょうか。また、いろいろ旅のノウハウお教えしますので遊びに来て下さいね。
本日はお暑い中、たくさんのご来店ありがとうございました!8月中も無休で頑張ります!
そして、グランボアでは8月中は早々に完成車のキャンペーンをする予定です。近日ブログでアップしますね。グランボア20周年記念、続いていますよ。お見逃しなく!
急増中!
昨日のタンデムラリーはポツポツ小雨が残る中走り始めましたが、結局午後からはお天気も回復し、暑くなく、寒くなく、心地よいツーリングが楽しめました。お集まりいただきました皆様ありがとうございました。また、レポートは明日にでもなっぱがまとめてくれる予定です。楽しみにお待ちくださいませ。
さて、夏を前にアイズバイシクルでも納車風景が良く見られていますが、最近目立つのが「輪行して旅がしたい」という女性のお客様。嬉しいです~。本日も大阪から誰から教えられるでもなく、このアイズバイシクルを探し出してオーダーに来てくださいましたKさんの納車がありました。

いずれは輪行を覚えて淡路島を旅したいと言う彼女はなんとフロントバックを自作中だとか。。出来上がりが楽しみです!
それにしても昨年の秋に納車したIさんもランドナーはまったく初めてでしたが、パンク修理の仕方や輪行の仕方などを熱心に教わりにご来店くださり、丁度今、東北を輪行でツーリング中です。どんな旅になっているのでしょう。。。楽しんでいらっしゃるでしょうか。。。
*****
アイズバイシクルではパンク修理や輪行方法はもちろん、自転車旅のノウハウやコースの組み方なども丁寧にお教えします。他にはないイベントもありますのでぜひ女性お一人でもご相談くださいね。
いよいよランドナー界も輪行女子急増の兆しでワクワクです!
津軽から江差へ~番外編
今回のツーリングレポートでお客様から感想のほかにいろいろとご質問もいただいたのでちょっと旅のコツ的なものをまとめてみます。
【旅の装備】
5泊6日の荷物をフロントバッグとパニアバッグだけで運ぶとなると結構慎重に持っていくものを選ぶ必要があります。きっと、人それぞれ違うところではありますが、今回の私の荷物の中身を少しご紹介しますと。。。

~フロントバッグ~ 試作品(グランボアフロントバッグ中サイズ相当)
工具一式、応急処置用医薬品、チューブ2本、ウィンドブレーカー長袖、極薄ウィンドブレーカーベストタイプ、タオル、日焼止めクリーム、リップクリーム、予備のサコッシュ、お財布、携帯電話、アイパッドミニ、補給食など。
~パニアバッグ~ ER用試作品(グランボアセパレートトパニアより少し小さめ)
雨具上下、3回分着替え、寝巻き兼寒い時用のアンダーウエア上下、化粧品、常備薬など。
ウェア類は半袖、薄手の長袖、長袖とし、なるべく薄くて軽い、速乾性のあるもの、寒いときには重ね着である程度対応できるものを選びました。そして、それらは下着や靴下などもまとめて、1日分づつジップロックに入れて圧縮。基礎化粧品はボトルではなく、試供品で溜まっていた物を日数分持っていきました。あと、インスタントのドリップコーヒーのパックや自分の好みのティーバッグなども少し。お湯を沸かす道具が無くても、お宿で自分の好きなものがあるとホッとします。それに、辺鄙なお宿ほど湧き水を使っていたりするので、コンビニで買ったドリップコーヒーが驚くほど美味しく入ったりするのです。
持ち運ぶときはこのようになります。

ちなみに親方の装備はこれだけ。


まとめるとこの形。
で、行きは私のパニアバッグと親方のパニアバッグとパニアキャリアは最初のお宿に宅配便で送っておきました。

1日目はフロンドバッグと輪行袋のみでツーリング開始。身軽が一番。
バッグや装備品には宅配便を使うことはありますが、自転車本体を輪行袋に入れた状態で宅配することはお薦めしません。宅配便を利用する場合は箱でシッカリと梱包してお送りください。そうしないと傷や破損など、トラブルが付き物なのです。
*****
【飛行機輪行】
今回は2人ともERモデルでしたので、親方はロード320で簡単輪行。私はカッチリ纏まるほうが好みなので昔から使っているホィール用ポケットの無いEMUで出かけました。
電車での輪行は慣れている方はたくさんおられますが、いざ、飛行機で輪行となると躊躇される方もいらっしゃいます。ですが、旅のプランに飛行機も加える事ができればグッとその幅は広がります。
EMUでの輪行姿。

今回の航空会社は全日空、直行便でしたので輪行方法は列車時とほとんど同じ方法で行いました。少し多めに保護したのは泥除けの先端ぐらいでしょうか。ただし、写真ではフロントのエンド金具が嵌められていませんが、前後のエンド金具は必須です。
飛行機輪行で気を付けている点は次の通り。
1. 預け荷物のチェックの際は必ず係員さんに目視でチェックしてもらいます。エックス線のボックスに無理やり通そうとする係りの方もおられますので、その場合は「壊れる恐れがある」と伝えて、ファスナーを開けて中を見てもらいます。
2. 15センチ以上の細長い金属は機内持ち込みできません。必ずアーレンキーなど工具類は輪行袋などの預け荷物の中に入れて預けるようにします。うっかり持込荷物に紛れていると手荷物チェックの時に止められてしまい、最悪の場合それらの工具をその場で捨てていかなくてはなりません。
3. タイヤの圧は低めにして置かないと気圧の変化でパンクしてしまう恐れがあります。
4. 実際にカウンターで預けるときには必ず天地を変えないよう伝え、天地無用もしくは壊れ物のシールも貼ってもらいます。
*****
【宿情報】
今回利用したお宿は、石場旅館さん以外は親方がネットで探し出したたもの。結果的にどれも個性的ですが、また行きたい所ばかりとなりました。おススメです!
1日目 石場旅館
ご主人はサイクリストで近隣の林道などにも精通しておられます。また、英語だけでなく、フランス語も堪能で海外の方にもおすすめです。 1泊5,000円程度。朝食800円。夕食は私たちが泊まった時は人手不足とかで提供されていませんでした。でも、近くに繁華街などもあって不自由はありません。それに、登録有形文化財にこのお値段で泊まれるなんて!
2日目 竜泊温泉青岩荘 営業:4月中旬~11月上旬 竜泊ライン通行止めの冬季間閉鎖
1泊2食8,000円から。地元の日本海の魚介に拘ったお料理を出してくださる。調理に利用されている湧き水は食事だけでなく、コンビニで買った一杯分のドリップコーヒーですら美味しくしてしまう魔法のお水。是非、もう一度訪れたいお宿。
3日目 知内温泉ユートピア和楽園 北海道内最古の温泉
1泊2食5,000円台から。お宿としてはごく普通ですが、お風呂場の雰囲気や泉質は他を圧倒している。料金も良心的で家族的なおもてなしも好印象でした。
4日目 民宿宮寿司/上ノ国原歌
1泊2食10,000円弱(税別)。今流行りの民泊といってもよいほどの規模の民宿。夕飯にお寿司かアワビ飯か選べたのですが、私たちはお寿司屋さんを意識しすぎて「お寿司」を選択。今思えばそこは「アワビ飯」だったんだろうな。。。ウニ入り卵焼きや朝ごはんに出されたガゴメ昆布とイクラと和えたものなども大変おいしかったです。お食事も良かったですが、何よりその景色が最高に心に残りました。
5日目 函館グランドホテル
1泊朝食のみ5,000円弱(税別) 函館駅からおよそ2キロ、駅からは少し離れた場所にあるせいか、設備やサービスのわりにお安く泊まれるお宿。朝食はバイキング式ですが、新鮮なお刺身だけでなくウニやイクラなども惜しみなく並べられており、朝から海鮮丼が食べ放題。無料のドリップコーヒーや朝の新聞、レンタサイクルもたくさん用意されていました。
*****
【試作のERパニア枠付フロントキャリアってどんな感じ?】
こんなかんじです。

試作なのであえて不明瞭な画像でお許しください。でも、大体お分かりいただけると思います。
フロントキャリアはグランボアのバッグサポーターとヴェロドレーヴェさんのEB金具を使うことを前提に背もたれ部分は省かれています。ER輪行に邪魔にならない小ぶりなデザイン、脱着可能なパニア枠はフォークに沿って美しく曲線を描いています。シンプルで機能的で美しい。親方が出発直前で起こしたデザインですのでまだ変更の可能性があります。形が決まるまでしばらくはグランボアの工房内で製作しますのである程度のご要望に応じて変更も可能ですよ。
背もたれのないフロントキャリアがあれほど使いやすいとは。。。お薦めです!




