アイズの独り言>

こんにちは前野です!

今年最後の「ランドナーで峠へ」は京都に戻りまして、愛宕山に点在する峠を取り上げます。

愛宕山は京都市の西北部に位置し標高924mの山頂には愛宕神社があります。市内からアクセスが容易で京都の人にとって親しみのある山の一つではないでしょうか。

山頂の愛宕神社は古くより火伏・防火に霊験のある神社として知られ、全国に約900ある愛宕神社の本社でもあります。記事の後半で愛宕神社の祭事にも触れてみました。

いつものようにサイクリングレポートを兼ねつつ愛宕山の峠を紹介していきます。





【林道谷山線】

まず、愛宕山へサイクリングに行くなら外せないのは林道谷山線でしょう。京都市内からウォーミングアップがてら御経坂峠を越え、高雄に向けて下る途中にその入り口はあります。

(記事内の地図は移動、拡大縮小、地図の切り替えが可能です。右上のタブをMapに切り替えるとグーグルマップの表示になります)

 

林道谷山線の入り口

国道162号線を高雄へ向けて下る途中に神護寺、西明寺へ向かう分岐があります。分岐を左折して清滝川沿いを少し走ると林道の入り口になります。ここで林道の開通状況などを確認できるので立ち入り禁止などの表示がある場合は諦めましょう。

 

序盤は緩やかな勾配の舗装路を登っていく

林道谷山線の序盤は緩やかな勾配と比較的綺麗なコンクリート舗装が続きます。この辺りは木々が生い茂り標高も低いので展望はありません。

 

谷山線の序盤に現れる巨大な岩

 

コンクリート舗装は荒れている

巨大な岩を過ぎたあたりから林道の勾配はきつくなり、コンクリート舗装は荒れた箇所が目立ち始めます。タイヤが細い場合はリム打ちに注意!

すでにチェーンはインナーローに入りこれ以上軽くできない状態で登っています。

 

木立の中と展望を繰り返す

しばらく登ると勾配は少しだけ緩やかになり眺めも良くなっていきます。

 

視界が開けてきたら林道の頂上までもう少し

今回のサイクリングはアイズバイシクルで今年の春までバイトをしてくれていた井越君とその後継者の鈴木君が付き合ってくれました。このサイクリングに行ったのは9月なので半袖です。

 

 

砂利の広場で登りは終わる

砂利の広場に到着すると登りは一旦終了です。この広場で一息ついてウジウジ峠方面へ走っていくのが定番ですが、この日は首無し地蔵へ寄り道することにしました。

 

【首無し地蔵/サカサマ峠】

愛宕神社参道入り口

先程の砂利の広場から50mほどの距離にあるY字路を左に行くと首無し地蔵があります。ここは愛宕神社の参道入り口で案内標識も立っています。神社の参道になるので自転車はここに置いて首無し地蔵まで歩きます。ちなみにこの参道入り口まではタクシーでも行けます…

林道谷山線の登りで愛宕神社参道入り口から降りて来たタクシーとすれ違う(2021年11月)

愛宕山の首無し地蔵

参道入り口から少し歩いて首無し地蔵に到着しました。名前の通り首がありません。周囲は綺麗に手入れされています

 

サカサマ峠から京都市を望む

首無し地蔵の位置する場所はサカサマ峠という峠になります。展望が開けているので京都の市街地や桂川を一望できます。サカサマ峠という名前はありますが残念ながら自転車乗りが期待する峠感はありません…

【ダルマ峠】

ダルマ峠への分岐

愛宕神社参道入り口から少し走ると写真のような分岐が現れます。左へ登っていくとダルマ峠、右はウジウジ峠を経て雲心寺谷林道の下りに繋がります。

 

ダルマ峠

分岐からダート道を少し登るとダルマ峠に到着します。こちらも峠感はありません。

 

ダルマ峠のすぐ近くにある展望ポイント

ダルマ峠の手前にさらに登っていく支線があります。この支線を登ると開けた展望ポイントに到着します。おにぎりや弁当を持って来てここでのんびり昼食をとるのもいいですね。

 

滑りやすい斜面をビンディングシューズで登る

展望ポイントへの登りは急坂です。滑りやすいビンディングシューズで登り切れるか?

 

もう少し……

もう少しのところで靴が滑って自転車を押し上げられず鈴木君がサポートして登り切りました。

僕は後ろで笑いながら写真を撮っていました。井越ごめんよ~(笑)!

ちなみに僕らが苦労して登った急坂の横に乗車したまま登れる迂回路がありました。

【ウジウジ峠】

ウジウジ峠手前からの景色

ダルマ峠から林道に戻り、砂利道を下るとウジウジ峠に到着します。峠の名前はあるのですが現地にそれらしい立て札などは無く、こちらも峠感はありません…

走りに夢中だと下りの途中なのであっという間に通過してしまいます。

 

ウジウジ峠と林道の分岐

 この分岐付近がウジウジ峠です。右の松尾白峯線を下っていくと松尾峠に繋がります。(今回は取り上げていません)左が雲心寺谷林道です。

【林道雲心寺谷線】

ほどよい砂利道の雲心寺谷林道を下る

愛宕山サイクリングの一番楽しい区間は雲心寺谷林道の下りでしょう。この砂利道を下るために林道谷山線を登ってきたようなものです。

 

 

ランドナーでも楽しいガレ具合

グループで走っているので先頭に出たときは後続の安全確認と撮影の為時々止まりながら走ります。

道は少々荒れているのでタイヤはエアボリュームに余裕のある650x42Bエートルがおすすめです。

 

思わず笑みがこぼれる雲心寺谷林道の下り

しばらく下ると舗装に切り替わり、そのまま下り続けるとペンション愛宕道を通り過ぎて府道363号線に接続します。

 

北側の目印は「ペンション愛宕道」の青い看板

府道363号線側から雲心寺谷林道を登る際の目印はペンション愛宕道の青い看板です。ダートの下りが苦手な方は今回のルートを逆回りで走れば楽しめるはずです。逆回りで走る際は登りダートで時間が余計にかかることを考慮してプランを立ててください。

 

【田尻廃村跡】

雲心寺谷林道から延びる支線の先に田尻廃村跡というかつての集落跡があります。今回のサイクリングで初めて訪れました。峠ではありませんがこちらも紹介します。

 

雲心寺谷林道のペンション愛宕道の南側にY字の分岐があります。この分岐が林道田尻谷線の入り口で田尻廃村跡まで続いています。

 

ぬかるんだ地道を走る

林道田尻谷線は比較的整った林道で轍も踏み固められています。

 

田尻廃村跡の手前は開けている

田尻廃村跡の手前は木が少なく開けています。このあたりも走りやすい砂利道で楽しいです。

 

突如森の中に現れる石垣が廃村跡の目印

先程の開けたエリアを抜けると田尻廃村跡に到着します。

 

当時物……?

 

更に南へ進むと松尾峠に至る

田尻廃村跡からさらに奥へ進むと松尾峠を経てウジウジ峠の方へ抜けることもできるのですがサイクリングとして楽しむなら廃村跡までにしておくのが良いでしょう。この先はパスハンティングの世界です。僕は自転車を担いで歩くのは苦手です…

 

【今回のサイクリングルート】

アイズバイシクルー御経坂峠ー谷山林道ー首無し地蔵ーダルマ峠ーウジウジ峠ー雲心寺林道ー廃村田尻跡ー林道出口(ペンション愛宕道看板)

アイズバイシクルをスタートして愛宕山の林道を楽しむコースです。今回レポートした場所は全て網羅しています。林道を出た後は国道162号線で市内に戻るのも良いですし、京北に降りて昼食休憩して国道477号線で花背の方へ移動すれば旧花背峠のダート道を通って鞍馬経由で市内に戻ることもできます。

番外【愛宕神社千日詣り】
愛宕山山頂の愛宕神社に7月31日夜から8月1日早朝にかけて参拝すると千日分の火伏・防火の御利益があるといわれ、毎年多くの参拝者で夜の愛宕山が賑わいます。

自転車無しで愛宕山へ!

愛宕神社の階段

今年は数年ぶりに千日詣りに参加してきました。
密を避けるために7月31日夜から8月1日早朝ではなく約1週間の間に設定され、夜間参拝は禁止されていたので明るい時間帯に登りました。

清滝から愛宕神社までは片道約4㎞の山道を歩きます。登りではすれ違う他の参拝者に「おくだりやす~」、下りでは「おのぼりやす~」と声をかけながら歩くのはここでしか出来ない体験です。

自転車で登るのも楽しいですが、自分の足で歩いて愛宕神社の行事に参加してみると新しい発見があり、山への理解が深まる気がしました。





温見峠の記事にいただいたコメントのお返事~
ブログのシステム上コメントは公開されませんが読ませていただいています!

 

・「40年近く前に一度通ったことがあり、ものすごい道だと思ったものです」

当時は未舗装路だったのでしょうか。現在は酷道といっても舗装され整備されているので当時の状況を想像すると羨ましくて仕方がありません…!

 

・「39年前に岐阜側から走りましたが、食料調達ができずに、餓死しそうになりました。そういう点では根尾村の和食屋さんは貴重ですね」

上のコメントの方と同じ頃に走られたのですね。僕らは酷道区間を抜けてすぐに食事が出来たので助かりました。

 

・「良い景色が堪能できました。ランドナーでの峠越えはしてみたい目標ですが、フリーなどのギヤ構成はどのようなものでしょうか?」

温見峠を走った際に使っていたギア構成はフロント42T、リア11速11-42Tです。
SRAMのFORCE1をメインコンポーネントとし、クランクはサンエクシード170mm、チェーンリングはグランボアサンクフィーユ ナローワイドの試作品です。リアスプロケットはシマノXT CS-M8000です。

3年経った現在は製品版として発売したサンクフィーユナローワイド40Tを使っています。それに合わせてリアスプロケットも11-40Tに変更しています。

 

ちなみに今回の記事で愛宕山を走ったブリヂストンユーラシアはサンエクシード/TAダブルの46-30T、リア6sの13-28Tです。

ギア構成の選び方としては最低ギア比1を目安とし、下りで使うギア比はあまり重視していません。
ロードバイクの一般的なギア構成:フロント50-34T/リア11-28Tなどに比べると最大ギア比はかなり小さくなりますが、下り坂の場合はクランクを回すよりも自身の乗車姿勢で速度が大きく変わるのであまり不便は感じません。

ランドナーのような競わない自転車は下りの数秒だけ使うギア比にこだわるよりも峠道で疲れた状態で回せるギア比を優先する方がいいと思います。






11月下旬に一人で

愛宕山の峠ということで色々盛り込んだのですがいかがでしたか。

今回のルートを走る際は 山と高原地図 京都北山 などの紙の地図を持参することを強くお勧めします。普段走る時はGPS端末のみですが、愛宕山のように支線が入り組んだ場所では判断が難しくなる場合があるので山歩き用の地図があると安心です。愛宕山は低山ですが、毎年のように遭難の事例があるのでサイクリングだからと油断していると危険です。

実は今回の記事はおにゅう峠よりも先に書いていたのですが、紅葉の時期を逃しそうだったので前後してブログを更新しました。

次回の「ランドナーで峠へ」は京都近辺の冬場でも楽しめる峠を紹介できたらと思っています。

 

—————————————————————————————————–

~冬のセールのお知らせ~
【店頭セール】
日時  12月11日(土)と12月12日(日)10時頃から18時頃まで
京都の直営店「アイズバイシクル」の店頭商品すべて店頭価格から1割引!

グランボアオリジナルタイヤは定価より1割引きのアイズバイシクル店頭価格からさらに1割引き致します。

【通販セール】
12月13日(月)から12月19日(日)まで。
オンラインストア掲載中の商品すべて表示価格から1割引きとします。
★ただし、ご予約品やお取り寄せ品、修理などの作業工賃は対象外です。

まえの

こんにちは、前野です。

今回の「ランドナーで峠へ」は滋賀県と福井県の県境に位置するおにゅう峠を紹介します。

おにゅう峠は滋賀県高島市と福井県小浜市の境にある標高830mの峠で滋賀県側からは林道小入谷線、福井県側は林道上根来線として管理されています。

 

おにゅう峠は京都から行ける峠の中では展望がよく、積雪で通れない冬期を除いていつ行っても気分良く走れる峠なのですが、今回紹介するのはとりわけ良い景色を楽しめる紅葉シーズンの早朝に現れるおにゅう峠の雲海をピックアップしていきます。

 

おにゅう峠の雲海が現れるのは紅葉が深まる時期のよく冷えた早朝で、気温が上がる昼間には見ることが出来ません。雲海と紅葉のコラボレーションを見るには前日からおにゅう峠付近に宿泊するか、早朝に到着するように深夜出発で自走する必要があります。

おにゅう峠の紅葉と雲海はここ数年で一気に有名になった感があり、高島市の観光案内にも掲載されているほどです。

 

そんなおにゅう峠の紅葉と雲海を目当てに京都を早朝(深夜?)に出発してサイクリングに行ってきました。

 

【2020年11月5日】

 

午前3時4分 気温2℃、冷え込む左京区大原

宝ヶ池近くのコンビニに午前2時半に集合した井越君と僕は国道367号線経由でおにゅう峠へ向かいます。走り始める時間が早いので前日の夜は早めに布団に入りました。睡眠はたっぷりとってから走りましょう。

午前3時29分 国道367号線花折トンネル付近

時々道路わきの茂みからガサガサと鹿の動く音が聞こえる中、花折れトンネルへの登りに取り掛かります。今回のルートは雲海を見るのが目的で、極力登りを排除しているのでここを過ぎればおにゅう峠まで長い登りはありません。

心なしかホッとする明るいトンネル内

花折トンネルを過ぎるとしばらく道なりに国道367号線を走り、県道781号線を久多方面へ左折します。

 

午前4時46分 霧の麻生古屋梅ノ木線 雲海の気配

過去に何度かおにゅう峠の雲海を見に同じルート、同じ時間帯に走ったことがあるのですが、県道781号線を通る久多から針畑間で濃い霧が出ていれば高確率で雲海を見ることが出来ます。逆にこの区間の空気がカラッと乾いていると雲海を見ることは難しいでしょう。

 

午前5時8分 滋賀県高島市朽木針畑付近 おにゅう峠雲海の看板

宝ヶ池を出発して2時間半、おにゅう峠の入り口ともいえる針畑の集落に到着しました。

峠に上る前に針畑観光公衆トイレに寄って一休み。ちなみに国道367号線を離れると小浜まで補給できる場所はありません。自動販売機も無く、寒い中走るのは通常より消耗するのでエネルギー切れには注意が必要です。

 

午前5時26分 林道小入谷線入り口

林道の入り口に到着しました。ここから展望ポイントまではそんなにかからないので夜明けに間に合いそうです。

SONのハブダイナモとヘッドライトは電池切れの心配がなく、優れた配光のおかげで安心して走ることが出来ます。優れたライトは行動範囲を広げてくれますよ。

 

午前5時42分 おにゅう峠の登り

徐々に空が青くなってきました。日の出まで30分ほどでしょうか。

 

午前5時48分 眼下に雲海が見える

 

定番の撮影スポット近くは車の列

 

午前5時58分 東の空が明るくなってきた

 

午前6時 ベストショットを狙うなら泊まり込みは必須?

 

紅葉と雲海のおにゅう峠は寒い

気温は市内でも一桁、少し山の方へ行くと0℃近くまで冷え込みます。まだ冬装備を使うか迷う時期ではありますが早朝の峠で雲海を見るために待機することも踏まえて重ね着をして冬の装いです。

日の出前から待機する場合はコンパクトなダウンジャケットを持っていくことをお勧めします。

 

午前6時33分 紅葉と雲海とランドナーを太陽の光が照らす

 

おにゅう峠の雲海は今回で3回目ですが、過去最高の雲海と紅葉です

 

美しい雲海と紅葉

井越君が峠の下にある観光トイレに忘れ物をして取りに戻っている間、僕は雲海を撮り続けました。自転車を漕いでいる間は寒さも気にならないのですが、一か所でじっとしていると着込んでいても寒さで震えていきます。

 

紅葉の中、峠道を登る

標高830m 滋賀と福井の県境 おにゅう峠

峠まで来ると先程の人だかりは嘘のような静けさです。この数か月前まではこの石碑近くまで福井県側から砂利道が延びていました。

おにゅう峠がひらがな表記なのは滋賀県側は「小入」、福井県側は「遠敷」という同じ読みの地名があるからひらがな表記になったのだと思います。

福井県側は天気が良ければ日本海まで一望できます。

 

 

小浜に向けておにゅう峠を下る

寒いので峠にいるのは程々にして小浜へ向けて下り始めます。福井県側の展望もなかなかのものです。

 

とても静かな福井県側

有名になりすぎた滋賀県側と違って福井県側は交通量も少なくとても静か。このあと東小浜駅まで行って輪行してきた友人と合流し、若狭基幹林道を走りました。

【今回のコース】


宝ヶ池-途中越え―花折トンネル―久多-朽木針畑-おにゅう峠-JR東小浜

おにゅう峠の雲海を京都市内から自走して見に行こうとすると、峠まで約60㎞あるので日の出時刻から走行ペースで逆算して計画します。
今回は午前2時半にスタートして峠まで3時間半で計画し、途中ゆっくり休憩もしたので少し余裕があるくらいの時間配分でした。
京都市内からおにゅう峠までの間でしっかり補給が出来るのは左京区大原にあるファミリーマートが最後になります。そこから先、国道367号線沿いは自動販売機が数か所、県道781号線に入ると自動販売機すらないので準備は入念に。
また、夜間走行は野生動物との遭遇など、昼間のサイクリングに比べてリスクが大きくなります。強力なフロントライトと後方のドライバーにアピールするためのリアライトは最低限備えて走りましょう。ブルべの際に着用する反射ベストなども有効です。

 

おにゅう峠で雲海を見た後は小浜の方へ下り、JR東小浜駅から輪行して帰るのがお手軽です。東小浜から京都まで約3時間の電車旅になりますが、深夜から走ってきた人には電車内は心地よい眠りにつける空間になるはずです。

せっかく小浜まで来たのだからすぐに帰るのは惜しいという方は小浜港近くでグルメを楽しむのも良し、若狭基幹林道まで足を延ばして砂利道を走るのも最高です。

おにゅう峠に僕が初めて訪れたのは2016年。この5年の間に峠の景色も少しずつ変化していきました。

たった5年ですがおにゅう峠の景色を紹介します。

 

【2016年5月】 初めて訪れた時のおにゅう峠

 

雨の中登った滋賀県側

 

おにゅう峠の定番撮影スポットから

 

福井県側のダート

ガードレールがグニャグニャに曲がっているのは冬期の積雪に押しつぶされた為。

福井県側舗装区間

この時すでにおにゅう峠福井県側の舗装化は進んでいました。急こう配区間などが優先的に舗装されていたはずです。

 

福井県側極上のダート

 

荒々しい雰囲気の福井県側

 

福井県側の整った砂利道

 

初めておにゅう峠を走った僕は滋賀県側の景色もさることながら、福井県側のダートに魅せられておにゅう峠に通うことになります。

【2017年4月】 林道小入谷線入り口

残雪に閉ざされた林道小入谷線

4月に訪れた際は雪が残り走ることは出来ませんでした。京都市内から国道367号線ではなく、花背峠と能見峠を越えてここまで来たのですが北に行くにつれて残雪が目立ち始め、目当ての林道はこのとおり…

【2018年5月】 福井県側は程よい砂利道が残っている

県境で舗装と砂利がはっきり分かれる

滋賀県側が舗装路、福井県側は砂利道です。峠の石碑は福井県側に立っていることがわかります。

福井県側の砂利道を下る

この時は学生時代の友人と二人で走りました。京都市内からおにゅう峠を目指し小浜で昼休憩。敦賀まで国道で移動し林道黒河マキノ線で砂利道の峠越えをしてマキノのメタセコイア並木を通って近江今津駅から輪行して帰りました。

ランドナーで走りやすいダート

 

福井県側砂利のコーナー

 

走りごたえのあった福井県側

【2020年6月】 福井県側舗装工事の直前

2020年6月ごろまでは福井県側は未舗装区間が残っていたのですが工事は進行し、とうとう完全に舗装化されてしまいました。

かつては走りやすいダートも楽しめる峠でしたが現在はタイヤ幅の細い自転車でも滋賀から福井側へ通り抜けができる道になっています。

この時のレポート

【2021年6月】舗装化が完了したおにゅう峠福井県側

林道の手前、下根来集落

 

一帯はクマ出没注意の看板が多数

 

真新しい舗装が目立つ福井県側

 

峠の手前も綺麗に舗装されている

 

ロードバイクで楽々通れる峠になりました

 

福井県側が完全に舗装化されたことでタイヤ幅問わず峠を通り抜けられるようになりました。ランドナーに乗って砂利道を楽しみに走っていたので正直舗装路になってしまったのは残念なのですが、峠道が持つ景色の良さや人里離れた静けさは変わらないので大好きな峠道です。

 

 

【京都市内からおにゅう峠を回るルート】

京都-京北-美山-堀越峠-小浜-おにゅう峠-能見峠-花背峠-京都

京都スタートのおにゅう峠を回るルートです。以前紹介した堀越峠や花背峠も通過します。1日で走るのも楽しいのですが、小浜に宿を取って一泊二日でじっくり走るのもおすすめです。

いかがでしたでしょうか。おにゅう峠は紅葉と雲海を見るのもいいのですが、人がいないオフシーズンの静かなおにゅう峠にも1度行ってみてください。

次回の「ランドナーで峠へ」は愛宕山の峠を紹介します。

 

 

まえの

こんにちは前野です。

雨が続いたかと思えば猛暑日の連続。そんな夏でしたが皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、今回の「ランドナーで峠へ」は7月末にアップした岐阜福井ツーリング 冠山峠編の続きとして温見峠を紹介します。
※今回紹介するのは3年前の2018年来訪時のものです。

 

 

 

温見峠は酷道として有名な国道157号線の福井県大野市と岐阜県本巣市根尾の境に位置する標高1020mの舗装路の峠です。
下のルートの最高地点が温見峠でとても山深い場所に峠はあります。(右上のタブで地図の表記をMapに切り替えるとわかりやすいです)

温見峠が含まれる国道157号線は石川県金沢市を起点に福井県大野市を経由して岐阜市に至る道で、今回取り上げるのは大野市から本巣市の山深い区間になります。

2018年9月

2日目のスタートは大野駅近くの旅館から

前日寝るのが遅かったので2日目もスロースタート。冠山峠を越えてたどり着いた大野の街で友人と飲みすぎてしまいました…
宿の朝食をいただいて8時過ぎに出発。

自転車で旅をするときはこういうこじんまりした宿が落ち着きます。

 

補給は多めに

大野市の市街地を外れると本巣市の市街地まで補給できる場所が無いので初日以上に食料を充実させて町の外へ出て行きます。行動食としてスニッカーズミニとチョコパン。軽い昼食用におにぎりを数個。
一泊二日なのでグランボアフロントバッグの中は最小限の着替えにレインジャケットと携帯工具、予備チューブなどが入っています。これに現地で買った補給食などを加えるとぱんぱんになりますが蓋がゴム紐式なので多少溢れてもふたは締まります。

3年経った今見返すと気温の高い9月に溶けやすいチョコレートを選んだのか疑問です。最近はゼリー食やグミを補給食として持つことが多いです。

 

 

 

真名川ダムへの登り

大野市の市街地がある盆地を出るとすぐに上り始めます。写真のように真名川ダムまでは短い距離で標高を稼ぐので登りごたえがありました。ダイナミックな渓谷の景色は普段走る京都の山では見られないものです。

 

真名川ダム

冠山峠に行く途中に見た徳山ダムはロックフィル式ダムでしたが、真名川ダムはその巨大さが分かりやすいアーチ式コンクリートダムです。今でこそダムが出来て2車線の広い道路が整備され簡単に足を運ぶことが出来ますが、ダムが建設される前は本当に山深い場所だったのでしょう。

 

麻邪姫湖沿いを走る

真名川ダムをすぎるとダムによってできた湖沿いを国道157号線は走ります。平坦基調になるので脚を休めながら景色を楽しみます。

 

県道239号線との分岐、温見峠への看板

ここまでは乗用車やダンプの往来がありましたが、この分岐を直進すると道は細くなり車とすれ違うことは殆ど無くなりました。

 

河原を逃げていく大きな鹿

自動車の往来が無くなった国道157号線を進んでいくと道の先に大きな鹿が歩いていました。僕たちに気が付くとさっさと河原を走って森の中に姿を消しましたがとても体格のいい立派な鹿でした。熊は見ませんでしたがサイクリング中に遭遇する可能性は高そうです。

 

背の低い国道標識

温見峠福井県側には峠の由来にもなった温見の集落(廃村)があります。この背の低い標識は温見集落の手前にありました。冬期は雪が積もるのに何故こんなに背が低いのでしょうか…

 

山道では異様な温見のロングストレート

温見の集落跡を直線路が貫いています。山奥の道はカーブが多く、遠くまで見渡せることは珍しいのでこのロングストレートは印象的でした。

 

温見集落跡を抜ける

 

石畳のように割れたアスファルト

冬期の雪と低温で荒れてしまうのでしょうか。温見の集落跡を過ぎて本格的に上り始めるとひび割れて石畳のように荒れた舗装が数か所ありました。

 

コンクリート舗装も割れている

峠近くから福井県側の眺め

峠が近くなるとつづらおれが続き、今まで登ってきた道を眺めることが出来ます。

 

標高1020m 温見峠

切通しになっている峠に到着。峠には比較的新しい石碑が置いてあります。最近(2018年当時)改良工事が行われたようで、峠付近の路面は綺麗でした。

冠山峠と同様、温見峠と能郷白山の登山口になっているため車が数台駐車していました。人の気配はなく昼間なのにどこか物寂しい雰囲気でした。

 

温見峠を岐阜県側に下る

 

国道157号線名物「洗い越し」

国道157号線温見峠岐阜県側を特徴づけているのがこの洗い越し。水路と道路の交差部分に橋を渡すのではなく、道路上にそのまま流しています。温見峠の岐阜県側はこの洗い越しが連続して現れます。

水しぶきを上げながら洗い越しを突っ切る! 最高!!

 

 

切り立った渓谷沿いを走る

洗い越し区間を過ぎると渓谷沿いの狭い道を進んでいきます。この区間、ガードレールに突っ込んだら眼下の川に真っ逆さま。そうそう、この157号線を走る前に調べた情報では「落ちたら死ぬ!」という看板がこの辺りにあるそうです。なかなか目にしないストレートな表現の看板なので是非とも見ておきたいところです。
 

 

道幅車1台分ほどの区間が続く

例の看板を見る前に道を外れて落ちないように注意を払いながら狭路を下っていきます。
 

 

「落ちたら死ぬ‼」に偽りなし?!

無事に渓谷沿いを抜けると噂の看板はありました。本巣市側から温見峠方面へ向かう車に向けてこの看板は立っていたのです。
国道157号線の名物でもあったこの「落ちたら死ぬ!」看板はどうやら来訪した2018年9月以降に撤去された模様です。今回の名物看板もそうですが、酷道や未舗装林道は行ける時に走っておかないと整備されて普通の道になってしまうのでフットワーク軽くいたいものです。

 

越前大野を出て最初の飲食店

目当ての「落ちたら死ぬ!」看板を写真に収めた後、頭の中を巡っていたのは食事のこと。酷道区間を
抜けたことで緊張が解け、急にお腹がすいてきました。

「早く食事をしたい…」そう思いながら走っていると大野市の市街地以来となる飲食店を発見。2人で店に吸い込まれるように入っていきました。

 

 

遅めの昼食は鮎の定食

入ったお店は源屋という鮎やアマゴなどの川魚料理の専門店。14時を回っていたので昼の営業が終わっていないか心配でしたが無事席に着くことが出来ました。
お店の名物鮎の定食を注文。鮎の塩焼き、甘露煮、天ぷらと山菜を味わいました。
自転車で走ることに焦点を当てすぎるとコンビニ飯になりがちですが、せっかく遠くに来たのなら地の食材を味わうのが一番。
コンビニなどで済ませるのはただの補給ですが、土地のものを味わうと食事として記憶に残りますね。

山の上に見えるは岐阜城

昼食後は本巣市と岐阜市の市街地を走って岐阜駅で輪行して帰りました。本巣の市街地から岐阜駅までの交通の多さには辟易しましたが2日間大きなトラブルも無く楽しくツーリングを締めくくることが出来ました。
交通量が少ないうちにツーリングを締めくくるなら風情溢れる樽見鉄道の樽水駅から輪行するのがいいと思います。(電車の本数は少ないですが)

 

 



岐阜福井ツーリング2日目


越前大野-温見峠-岐阜

越前大野の市街地を抜けると補給は出来ないので、補給食の他に昼食を携行して走るのがおすすめです。
全行程110㎞とそんなに長くはないのですが、写真を撮ったり景色を楽しみながらツーリングペースで走るのなら岐阜に到着するのは夕方になると思います。
また、国道157号線は携帯電話が圏外になる場所が多く野生動物も多いエリアなので走りに行く際は十分に準備をして向かってください。また災害通行止めの多発区間でもあるので道路情報は事前にチェックしてください!
 

冠山峠と温見峠結ぶ今回のコースは京都・大阪近辺からのアクセスも良く、秘境感溢れる山奥を楽しめておすすめです。洗い越しを突っ切るなんてなかなかありません!
少し寒いかもしれませんが10月~11月なら紅葉も楽しめるはずです。秋の輪行サイクリングにいいと思いますよ~
 

前回の冠山峠から始まり、1泊2日で岐阜、福井の山奥を巡るサイクリングレポートはいかがでしたか?
次回の「ランドナーで峠へ」は京都近辺の峠にスポットを当てようと思います。
皆様のおすすめの峠などありましたら教えてください!

ランドナーに乗ってサイクリングに出かけたい方、ランドナーに興味があるけど何から始めていいかわからない方、お気軽にアイズバイシクルまでご相談ください!

まえの

3回目の「ランドナーで峠へ」は京都を離れ、岐阜県と福井県の境にある冠山峠を紹介します。

※今回紹介するのは3年前の2018年来訪時のものです。


冠山峠は岐阜県揖斐郡揖斐川町と福井県今立郡池田町の境に位置する標高1050mの峠で林道冠山線の最高地点になります。

現在、林道冠山線は国道417号線の不通区間を結ぶ林道として車両が行き来していますが、峠の下にトンネルを整備中で2023年には開通する見通しだそうです。↓
岐阜新聞【冠山峠道路、23年に開通見通し】 

 

堀越峠のように何度も峠に通ってこの記事を書けたらよかったのですが今回は3年前に来訪したときの写真と記憶を基に紹介していきます。

 

.
.
.

 

2018年9月

京都市内の最寄り駅から始発輪行

京都からツーリングのスタート地点大垣駅までは輪行で移動します。最寄り駅に着いて10分ほどでパッキングを済ませ輪行袋を担いでホームへ上がります。駅に人は少なく、電車内も空いているので早朝は輪行がしやすいです。
グランボアのセミオーダーランドナーTypeER等で採用されている前後泥除けを外す輪行方式ならロードバイクと同様の手順で写真のような縦型輪行が可能です。慣れれば10分ほどで輪行出来るので余裕を持って改札を通れます。

オーストリッチSL-100輪行袋に収納

3年前はまだウルトラSL-100が無かったのでSL-100を使っていました。最軽量、最小収納サイズのウルトラSL-100に比べると少し嵩張りますがそれでも当時は最小クラスの輪行袋でした。
今はウルトラSL-100を愛用中。輪行作業に慣れていればとてもコンパクトで軽量なのでおすすめです。
一泊二日で宿に泊まるツーリングなので荷物はフロントバッグのみ。荷物が少ないと走りが軽やかで輪行も楽です。

 

 

JR大垣駅が今回のスタート地点

始発の電車に乗って普通電車で京都から約2時間、JR大垣駅で輪行を解除して名古屋から来た友人と合流しました。

今回の計画は2日間。
初日は大垣駅-徳山ダム-冠山峠-越前大野の約130㎞。
二日目は越前大野-国道157号線温見峠-岐阜駅ゴールの約110㎞。
距離だけみればハードではないのですが初日は冠山峠、二日目は温見峠を越えるので走りごたえのある行程です。コンビニエンスストアはおろか商店や自販機もまばらな人里離れた岐阜と福井の山奥を走るので補給は多めに持ちました。

 

揖斐川沿いを北上する

大垣を出発して約1時間、序盤はこれから向かう山奥と対極的な市街地でしたが揖斐川沿いを走り始めると緑豊かな景色に変わっていきます。それでも国道417号線は車が頻繁に通るのでなるべく避けるようにルートをとりました。
川沿いに国道が通っている場合、写真のような対岸の道路は集落を結ぶ生活道路で道幅が狭く交通量が少ないパターンが多いです。

 

徳山ダムに到着!

途中、道の駅に寄ったりしながら緩やかに上り続けて徳山ダムに到着。
大きさが写真で伝えられないのがもどかしいですが、巨大なダムが山中に設置されている景色は壮観です。

ダム到着までに前輪が2回パンク

実はこの時履いていたタイヤは1週間前の米原600㎞ブルべ終盤にサイドカットしてタイヤブートで応急処置した傷物。応急処置したタイヤをそのまま使い続けていたのでタイヤブートと軽量チューブが擦れてパンクしてしまいました。
サイドカットをタイヤブートで応急処置したタイヤがどのくらい使えるのか試したかったのでそのままにしていたのですが、タイヤより先にチューブが負けてしまいました。

2回目のパンク修理の時にタイヤブートが原因と判明したので携行してきた新品タイヤに交換。大垣駅の写真では前後ともタイヤサイドが汚れていますが、徳山ダム以降は前タイヤだけ新品です。
やはりタイヤブートはあくまでも応急処置。サイドカットを塞いでとりあえず走れるからといって長い距離を使い続けるのは良くありませんでした。これはタイヤブートが悪いのではなく、予め交換しておくべきタイヤブートで応急処置したタイヤを僕が使い続けたのが原因なので悪しからず!
パークツールのタイヤブートはクレジットカードほどの大きさなのでお財布に忍ばせておくと役立つときがありますよ。

 

徳山ダムのダムカードと静かな徳山湖

徳山ダムの管理事務所でダムカードを貰いました。このダムカード、全国のダムの管理事務所に行けば無料で貰えるもので、時期によってデザインが変わったりするのでコレクション性が高いですね。

この静かな徳山湖の下にはダム建設に伴い廃村となった旧揖斐郡徳山村の集落が沈んでいます。
訪れた際は知らなかったのですが、この徳山ダム建設に伴い廃村になった徳山村を舞台にした神山征二郎監督の映画「ふるさと」(1983年)で当時の様子が描かれています。映画本編もとても面白いのですが、40年近く前の徳山村の風景を映像として見ることが出来るので徳山ダムを訪れる際は視聴されることをお勧めします。

 

徳山湖に架かるのは国道417号線

徳山ダムから林道冠山線の入り口までは徳山湖沿いを国道417号線の終点まで走っていきます。等高線に沿った道ではなく、写真のように橋とトンネルでバイパスしています。

 

徳山会館のレストランで提供されているダムカレー

大垣駅を出発して市街地を抜けてからは道の駅が途中にあるくらいで徳山湖を過ぎると福井県側を下り終えるまで補給は全く出来ません。
徳山会館という旧徳山村の資料展示などがされている施設にレストランが併設されているので昼食を摂りました。選んだメニューはダム近くの道の駅で定番のダムカレー!徳山ダムのように貯水量日本一なカレーの量ではありませんでしたが、こんな山奥で快適に食事が出来ることに感謝です。
ちなみにこの盛り付けは徳山ダムから流れ出る風景を再現しているとメニュー表に書いてあった記憶があります。もう3年前のことなので最新版徳山ダムカレーを食べに行きたいところです。

 

徳山湖にかかる橋、トンネルの名称一覧

徳山湖にかかる橋、トンネルの名称は旧徳山村の地名などをもとにつけられています。こちらの看板はその一覧で、各名称ごとにQRコードが用意されていて読み取ると名称の由来が分かるようになっています。

この時は冠山峠に早く行きたかったので写真だけ取ってさっさと進んでしまいました。

 

 

国道417号線冠山峠道路の工事現場

連続する橋とトンネルを走って国道417号線の終点に到着。国道のトンネルはまだ工事中なのでこの先は国道417号線の不通区間をつないでいる林道冠山線を走ります。

 

冠山峠道路開通の効果などが説明されています。

冠山峠道路が開通すると岐阜県揖斐川町と福井県池田町の所要時間は4時間10分かかっていたのが40分に短縮されるそうです。これだけ時間距離が近くなるのは地域にとって大きな変化ですね。
新しい道が開通すると心配になるのが林道冠山線ですが、この林道は冠山登山のアクセスルートでもあるので観光需要があり、廃道になる心配は少ないと思います。

 

林道冠山線を登る

特筆するほど道は荒れていませんが、写真のように砂利が路面に流れ出ていたりするのが林道らしい光景です。

 

 

登りの途中、才の沢峠

少し登ったところで林道冠山線から林道塚線への分岐があります。左側が林道塚線で高倉峠へ続いています。この時は全面通行止めでした。高倉峠も行ってみたい峠の一つです。
ちなみにこの分岐には才の沢峠という名前があります。

緩やかな勾配が峠まで続く

 

冠山を背に峠へ登っていく。

 

峠付近から徳山湖を望む

峠近くからは徳山湖が小さく見えます。随分山奥まで来ました。
映画「ふるさと」では祖父と孫が二人で徳山村から長者ヶ淵という秘境へアマゴ釣りに行くのですがこの辺りなのでしょうか。

 

標高1050m 冠山峠

冠山峠に到着しました。峠には立派な石碑が立っています。この写真には写っていませんが特徴的な形の冠山も見えます。

 

冠山峠福井県側のゲート

冠山峠は冠山への登山口としても使われているようで車が数台止まっていました。写真右端に写っているのが冠山です。

 

林道冠山線福井県側を下る

峠での休憩と記念撮影もほどほどに福井県側を下っていきます。
1日目のゴールは約50㎞先の越前大野。のんびりしていると日が暮れてしまいます。福井県側の下りも途中までは国道ではなく林道なのでガードレールは整備されていません。ガードレールがあれば安全かと言うとそうではないのですが、万が一コーナーを飛び出してしまうと遮る物は無く崖下に真っ逆さま。普段よりも自転車のコントロールに気を使いながら下ります。

福井県側のダイナミックな下り

 

林道冠山線を下る友人

 

先程の撮影場所を見上げる

あっという間に先程上から撮影していた場所まで下ってきました。この時履いていたタイヤはフロントが650×38BエキュルイユEL、リアが650×36BリエールSTD。前述の通り徳山ダム手前でフロントタイヤを交換しているので前後が違うタイヤになっていますが幅広でしなやかなタイヤは安心して林道の下り区間を走ることが出来ます。

 

 

越前大野を目指して国道を走る

下りの途中で林道冠山線から国道417号線に道が切り替わり、さらに下っていくと国道476号線に合流します。越前大野まで淡々と走り続けたのでこれといったものはありませんでしたが、人里離れた山奥を走っていたので車が走っていることにホッとしました。

越前大野に到着したのは日没後。

越前大野到着前に日が暮れました。大野の市街地が近づくとライトアップされた大野城が迎えてくれました。
駅近くの民宿に投宿し近所の居酒屋に行って夕食を楽しみました。

明日はここ越前大野から国道157号線温見峠を通って岐阜に戻ります。
「落ちたら死ぬ!」の看板で有名な酷道ですがその実態は如何程でしょうか。

 

 

初日のツーリングコースはこちら。


大垣駅-冠山峠-越前大野

僕たちが大垣駅を出発したのが午前10時と少し遅かったので越前大野に着く頃には日が暮れましたが、出発時刻を早めれば行程にゆとりをもって楽しめるはずです。
徳山ダムから池田町の間は補給できる場所が無いので補給食や水は多めに携行してください。
徳山ダム周辺を訪れる際は映画「ふるさと」を観ることをおすすめします!

 

来月の「ランドナーで峠へ」はこの岐阜福井ツーリングの続きとして温見峠を紹介します。

 

輪行がしやすいグランボアのランドナーで1泊ツーリングに出かけてみませんか?
ランドナーや輪行サイクリングにご興味がある方、どんなことでも構いません。
アイズバイシクルまで是非ご相談ください!

まえの

こんにちは前野です。

「ランドナーで峠へ」の2回目は京都府南丹市と福井県大飯郡おおい町の県境に位置する堀越峠を紹介します。

前回紹介した旧花背峠は京都北山の峠でしたが今回取り上げる堀越峠は京都の市街地から遥か北、京都府南丹市と福井県大飯郡おおい町の境にある標高510mの峠です。

花背峠を取り上げたので次も北山の峠にしようと考えていたのですが、堀越峠に3週連続で走りに行く機会がありましたので記憶が新しいうちに紹介させていただきます。

 

花背峠と堀越峠、位置関係からして2つの峠に共通点は無さそうですが、実はどちらも福井県嶺南地域と京都を結ぶ鯖街道に含まれる峠なのです。
花背峠が小浜市と京都市を結ぶ針畑越えの峠であるのに対して、堀越峠は西の鯖街道と呼ばれる鯖街道の中で最も西側を通るルートの一部であります。
鯖街道について調べてみると国道367号線を通る若狭街道、琵琶湖の湖西を通る近江路、花背峠やおにゅう峠を含む針畑越、そして堀越峠が含まれる西の鯖街道とバリエーションに富んでいるいことが分かります。こちらWikipediaの記事ですが鯖街道についてまとめられています。

 

 


さて、堀越峠ですが1974年に堀越トンネルが開通し峠は未舗装の旧道として通行可能な状態で残っています。今回はその旧道を楽しみに京都から走りに行きました。

.
.
.

南丹市美山町和泉から国道162号線への分岐

京都市内を午前6時に出発して御経坂峠、栗尾峠を経由して京北へ。国道162号線は山間の道ながら交通量が多いので土日や通勤時間帯は避けるようにしているのですが、朝早くなら交通量も少なく快適です。
京北で一旦国道162号線を離れ神楽坂トンネルを経由して美山町和泉へ。ここでまた国道162号線に合流します。
和泉の丁字路を堀越峠へは小浜名田庄方面へ左折します。右折すると九鬼ヶ坂峠を越えて道の駅美山、かやぶきの里方面になります。

 

綺麗に整備された国道162号線を北上する

堀越峠までは綺麗に整備された2車線の道が続きます。途中通過する集落もバイパスされているので最短距離で進むことが出来ますが、自転車なら旧道の集落内をゆっくり通過するのが土地の空気を少しでも感じられていいのではないでしょうか。

 

堀越峠区間の標識

峠区間標識の後も勾配が緩いままなので峠を登る実感が無いままダラダラと登っていきます。

 

 

堀越峠旧道入り口の看板

小さいですが西の鯖街道の案内板もあります。後述しますが、福井県側の路肩が一部崩れている箇所があったので自動車が入れないように三角コーンが置いてありました。

 

京都府側堀越峠旧道入り口

京都府側の旧道入り口にはわかりやすい目印がありません。堀越峠区間に入ったら右側に気を向けて走っていれば見つけられるはずです。堀越トンネルの約1㎞手前になります。

 

左に国道162号線、右手に棚野川

旧道入り口からしばらくは川沿いに走りやすい砂利道が続きます。序盤はかつて国道であったことを感じさせる物はありません。

 

国道162号線から見た旧道

 

未舗装路とガードレール

1つ目のヘアピン付近から路面は荒くなり、ロードバイクでも走れるような砂利から写真のような粒の大きい石が目立つようになります。トンネル開通以前のものかは不明ですがガードレールが残っています。

 

緩やかな勾配のままコーナーを繰り返して登っていく

路面状況は標高を上げるにつれ改善していきます。今回もランドナーのタイヤは650×42Bに軽量650Bチューブレールの組み合わせ。未舗装路対応且つ舗装路での走りが良いのでお気に入りの組み合わせです。

 

 

堀越トンネルに延びる自然歩道

堀越トンネルに下りる自然歩道が整備されています。担ぎになりそうなので今回はパスしました。

 

木陰が多いので峠近くの路面は湿っている

登りの中盤辺りまでは乾いた路面が続いていましたが峠近くになると泥濘が現れました。この辺りもガードレールが設置されています。

 

泥除けとマッドフラップ

落ち枝の多い林道ではフルサイズの泥除けとマッドフラップはトラブルの原因になる場合もあるのでダート走行に特化するのであれば付けないという選択肢もありますが、自分の場合はブルべなどで天候問わず走ることもあるので泥除けとフロントのマッドフラップは外せません。

雨が降っていなくても山間部の路面は湿っていることが多いので路面からの飛沫を防げますし、前輪が巻き上げる砂粒や埃などがチェーンに付着するのを軽減し潤滑を長持ちさせる効果もあります。付着する汚れが少ないので帰宅してからの掃除もロードの半分以下の時間で済みます。

 

マッドフラップは市販品ではなく、厚さ2mmのゴム板から切り出しています。より軽量な黒いクリアファイルや厚さ1mmのゴム板で作ったこともあるのですが、素材の特性上前者は割れやすく後者は下りでスピードを出すと風をはらんでバタついて泥水をまき散らすので現在の2mm厚に落ち着きました。

堀越峠 標高510m

砂利道を楽しみながら登っているうちに峠に到着。
京都府側は石垣で補強されています。堀越峠を示す看板はありません。

 

堀越峠福井県側から

尾根をくりぬくように道が通されています。国道の旧道というよりは林道の峠の雰囲気ですね。

 

峠に残る標識の支柱

堀越峠にある唯一(?)のオブジェクトは道路標識だったと思われる鉄柱が2本。

堀越峠旧道福井県側の下り

福井県側にはガードレールが無く、京都府側で辛うじて感じられた旧道感がほとんどありません。
ヘアピンコーナーもあれば長い直線もある走りごたえ抜群の下りダートです。

 

福井県側下りのストレート区間

 

福県側下りの中ほどにある分岐

峠からしばらく下っていくと1か所分岐があります。旧道の続きは右側。左の支線を進むと…

 

旧道から延びる支線は林業の作業道?

先程の分岐を左手に進むと道幅は徐々に狭くなり、勾配とガレ具合が増して乗車不可能になりました。地図で見ると国道162号線に繋がっていそうなのですが乗車できないので引き返しました。

 

福井県側路肩崩壊箇所

旧道に引き返してからまたしばらく下っていくと道が半分ほど崩落しています。これだと自動車が通るのは厳しいですね…
堀越峠旧道を走っている間に出会ったのはバイク2台、ハイカーの方1人と鹿3匹。

 

旧道堀越峠福井県側の入り口

無事にダートを下りきって国道162号線に合流。

ここから下れば道の駅名田庄があります。自然薯が特産のようで、道の駅のレストランでは自然薯を使った料理が提供されています。ここで一息ついて高浜や小浜に抜けて海を見てから輪行で帰るのもいいと思います。
この日は昼過ぎから用事があったので、国道を登り返して堀越トンネル経由で京都市内の自宅へ戻りました。
行きの所要時間は堀越峠旧道京都側入り口まで2時間40分、帰りは下り基調なので寄り道しなければ2時間半くらいで帰れそうです。

 

福井県側の旧道入り口の目印、おおい町のモニュメント。

福井県側の旧道入り口の目印はおおい町の青いモニュメントです。向かいに旧道の入り口があります。

 

福井県側を堀越トンネルまで登り返す

国道162号線の京都側は勾配緩やか、のんびりペダルを回していたら堀越トンネルに到着する具合です。写真の福井県側は堀越トンネルから道の駅名田庄までコーナーが連続するダイナミックな峠道です。

 

旧道入り口から登り返して堀越トンネルに到着。

1974年に開通した堀越トンネル。古いトンネルなので暗く路面は荒れています。
トンネル開通以前は自動車で峠越えをするのは大変だったでしょう。
今日走ってきた旧道から車が往来していたであろう半世紀近く前の情景を思い浮かべるのは難しいですが、錆びついたガードレールに峠に残っていた鉄柱、石垣など名残を感じることはできました。

 

堀越トンネル京都側、峠の標識

 

もう少し周辺を探索したいところですが京都に帰ります。

162号線を辿っていくと九鬼ヶ坂峠-道の駅美山―深見峠を通過しますが、府道12号-府道368号-府道19号を経由して京北まで行くと登りが減り距離も短くなります。

 

栗尾峠からの展望

こちら栗尾峠も数年前に京北トンネルが開通して旧道化し、現在は自転車歩行者専用道となっています。
車が来ないのでとても静か。京北を見渡せる展望台にはベンチがあるのでついついのんびりしてしまうお気に入りの場所です。
栗尾峠でひとやすみして昼過ぎに京都市内に帰ることが出来ました。

今回取り上げた堀越峠往復サイクリングの後に同じ自転車でもう1回、700Cロードで1回(未舗装の旧道は登らずトンネルを通過)行ってきました。

700Cロードと堀越トンネル

後に行った2回とも堀越峠を越えて小浜まで行って昼食。午後はおにゅう峠で滋賀県入りし国道367号線経由か久多峠-花背峠経由で京都市内へ帰る約200㎞のコースを楽しみました。


京都市内から堀越峠、小浜、おにゅう峠を巡るロングコース

 

 

堀越峠が何度も走りたくなる魅力を持っているのと、京北美山を含めた京都府内を走るよりも堀越峠以北の福井県嶺南地域を走る方が非日常感が増すので楽しいんですよね。
アイズバイシクルのある京都市内から堀越峠まで60㎞以上あるのでお気軽にどうぞとは言えませんが、帰りを輪行するプランにすれば京都から自走して楽しめますよ。

 

まずはアイズバイシクルスタートの100㎞プラン。

アイズバイシクル-堀越峠旧道-若狭高浜駅100㎞

 

序盤は交通量の多い国道162号線を極力避けつつ京見峠、栗尾峠、原峠などの峠を通って堀越峠へ向かいます。
距離は約100㎞、交通量の少ない早朝に出発して道中を楽しみ昼過ぎに高浜着、海の幸を味わって輪行して帰るのはいかがでしょうか。(JR小浜線は本数が少ないので注意!)
帰りは若狭高浜から京都まで約3時間の電車旅。心地よい疲労感であっという間に夢の中でしょうか。

 

 

もう一つ、約60㎞の輪行プランも考えてみました。

和知駅-堀越峠旧道-若狭高浜駅60㎞

京都駅から輪行で1時間20分の和知駅がスタート地点。美山の田園風景、由良川沿いの景色を楽しみながら国道162号線に向かいます。堀越峠旧道を通り石山坂峠を下るのは100㎞プランと同じですが、最後の登り区間をトンネルに差し替えたので登りが苦手な方でも楽しみながらゴールの若狭高浜駅まで走れるはずです。

.

.

.

 

陽が長いこの時期だからこそ少し遠くの峠を目指してサイクリングするのはいかがでしょうか。走行計画を建てて必要な装備をフロントバッグに詰めていく時間は楽しいものです。

7月は何処の峠へ行こうか。皆様のおすすめの峠がありましたら教えてください。

まえの

1 2

blog

最新記事

Archives

Back Pagetop