アイズの独り言>

こんにちは。伊藤です。

学生がランドナーの整備に来ている今日この頃です。

どこに走りに行くんでしょうか。

 

 

 

さて、先日納車させていただいたトーエイのランドナー。

ハイテンフレームなのですが、珍しくユーレーエンドがついています。

 

フレームと部品の持ち込みでのアセンブルのご依頼です。

 

フレームの塗装はそのまま、オリジナルの雰囲気を残しつつ、組み上げました。

 

今回の着目点はこのフロントキャリア。

フルオーダーはもちろん、ERフレームに追加でキャリア製作ばかりが最近のキャリア製作事情だったのですが、持ち込みでのご依頼ももちろん大歓迎です。

小ぶりなサイドバックをつけたいとのご希望で、ワンオフで製作しています。

 

 

 

 

パイプの接合部がどちらがロウ付けで盛っているのかわからないような造作や、フォークブレードのアールに揃えて曲げている支柱部分。

 

全てオーダーメイドだからこそできるこだわりです。

 

 

オーナー様もご満悦の様子。

 

 

このフレームはカンチ台座使用なので、フォークブレードに2か所ダボを溶接してタッチアップ処理していますが、センタープル使用のフレームでフロントキャリア用のダボが既についていれば、火をいれることなく取り付け可能です。

フロントエンドの上側にダボがあることも条件です。(ダボがなくても、ダボを溶接してタッチアップ処理もできます)

 

フレームの再塗装の際にフロントパニアも・・・も可能ですが、今回のようにタッチアップ処理であればコストも抑えることができます。

 

お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

takumi

2022.09.04

旅の準備

また大きな台風が来ていますが、今日の京都は良いお天気に恵まれています。気温は30度を超え、風は微風、なんとなく秋を感じる日差しです。

あれだけ大きな台風ですので直撃されれば大変ですが、昼のニュースだと台風はなんとなく逸れていきそう。

でも、どこかで被害を受ける方がいるんだろうな。

 

山火事、洪水、台風、戦争。

世界中が大きな力に翻弄されていて、毎朝のように誰かの泣いている姿がニュースになっている。

今朝はパキスタンの洪水のニュースに言葉を失いました。

 

防ぎようのない悲劇があちこちにあって、誰もがいつその只中に放り込まれてもおかしくない時代。

平穏な日常を過ごせていることにただただ感謝です。

 

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明日から親方とまた旅に出ます。

今度はなんと10泊!

2019年のランブイエでのコンクールで製作したバッグに、今年はJBTでパニアバッグを新たに追加して、それらをこの1か月前からいろいろ修理しておりました。そして、親方の分も新たに製作。

縫ってはほどき、縫ってはほどき。

ようやく昨日すべてが完成!

 

パニアバック一個78グラム。

 

お、2個でほぼ倍!

適当にサイズを決めている割に概ね正確ですよ。

 

生地はリップストップと撥水性のある布を組み合わせて作っています。着替えはすべてジップロックに小分けして圧縮して入れていきます。

 

 

全部そろうとこんな感じ。

カメラは雨具やウインドブレーカーが入っているフロントバッグにピッタリ収まります。サドルバッグには輪行バッグと工具。

今回はヴィンディングシューズをあきらめてオンオフ両用の靴で行くことにしたので靴を持っていく必要がありません。なので10日も行く割に荷物が少ない気がします。。。

今夜もう一度再チェックですね。

 

パニアバッグの中にはリュックも入っています。

これはいつものように輪行時にはパニアバッグ2個分を収める用です。

旅先のトレッキングにも使えるので便利ですよ。

 

 

 

*****

【入荷のご案内】

しばらく欠品扱いとしていました輪行用のヘッド小物が諸事整って再販開始しています。

 

 

そして、大物。

良いサイズのエルスのタンデム

2008年にお納めしてからずっと大切にされてきたのがわかる素敵なコンディションですよ。

店頭に置いていますので是非ご覧になってご検討いただければと思います。

 

 

 

つちやはるみ

お盆休み始まりましたね。

今日の京都は少し雨に恵まれてとても過ごしやすい一日でした。

でも台風が上陸する見込みだそう。

いきなり関東へ台風が向かうのは珍しいですね。皆様、どうぞ安全にお過ごしください。

 

*****

さて、まずは入荷のお知らせ。

在庫限りとお伝えしていましたレストア用にラインナップされていたハトメの無いリム、パピヨンヴィンテージですが、今回少ロットでの生産が可能となり再販できることとなりました!  次も可能かどうかは不明ではあるのですがしばらくは在庫をつなぐことができました。

このリムはたくさんは必要ないけど、細部にこだわるレストアラーにとっては無いと困るもの代表です。

お届けできないものが多い中、今回は諦めていたものに光が見えて本当に良かったです。

 

そして、待ちに待ったアラヤのツーリストの今年のモデルが入荷しています。

フレームカラーは昨年のモデルと変わりませんが、650Aだったホイールサイズが今年から650Bになりました。タイヤサイズは650x38B。なので今までのようにホイールを作り直さなくてもグランボアのエートル(42B)やリエール(36B)、エキュルイユ(38B)などを使っていただくことが可能です。デフォルトでフロントキャリヤが付いていませんが、グランボアではスタンダードのフロントキャリヤでもキャンピーでも今ならお選びいただくことができます。サイズ展開は500mmと550mmの2種類です。

只今の納期は1-2週間ほど。夏休みの間にキャンピング仕様に組み上げてすぐに旅に出ることができますね!

入荷して1週間ですがすでに4台が売約済。メーカーにも在庫は既にありません。ですので手頃で信頼できるツーリング車をお探しの方はぜひ早急にご検討ください。

 

【アトリエ最前線】

JBTが終わってからの納車数々。

 

 

 

 

そして、最前線はここ。

Oyakata_SUSフレームで作るキャンピング車。

只今フレーム製作が完了してフォークブレード待ちです。

そして、Tさんの親方フレームランドナーは鍍金出しの研磨作業が完了したところ。これから鍍金屋さんへ依頼します。

次のTさんはいよいよ図面が書き終わりました。

 

同時にHさんのTOEI製グランボアとJさんのER650は塗装が上がったところ。

来週には組み立て開始です。

 

OさんのER700はフレームの追加工が終わり塗装待ちの状態です。

 

そのほか、レストアやオーバーホール、リペイントなども同時進行で進めていますよ。

 

お待たせしました!

 

 

 

*****

【おまけ】

暑い夏ですが行動制限のない久しぶりの夏。

私たちも9月にはちょっと遅めの夏休みをいただいてまた旅に出る準備をしています。昨日のSNSの記事で親方が楽しそうに5万図を折っているところをご紹介しましたが、今年もまた北海道。サロベツ原野を中心に天売、焼尻島にも足を延ばすプランです。親方はデジタルツールがこんなに進歩しても旅に出る前は必ず5万図を用意します。もちろん最新ツールも使いますよ。アナログ地図のほかはグーグルの航空写真とスーパー地形というアプリで2万5千分の1のデーターをダウンロードできるようにしています。地図を折るのは旅に出る前の一つの儀式。いつもとても丁寧に時間をかけて折るのを楽しんでいますよ。

 

地図が海ばかりでなんだか損した気分?

 

 

でも、こんなおまけパターンもあるので良しとしましょう。

 

今回は全部の行程(概ね500km/10日)でなんと19枚。

ちょっと荷物ですよね。。。

「画像にして持ってけば良いじゃん。」

なんて身も蓋もないことを言ってはいけないのです。

結局、スマホ頼みだと万が一スマホに何かあったらアウトですから。

 

 

さぁ、お仕事頑張るぞぉ。

夏旅、今からでも間に合いそうですよ!

 

 

つちやはるみ

ジャパンバイクテクニークからもう1ヶ月が過ぎ来ました。ようやく滞留がちだった仕事もスムーズに流れるようになり、落ち着いて振り返ることができます。

今回のJBTはコロナの影響で前回に比べてエントリー台数は少なくなってしまいしたが、全体的な質のステップアップがなされたと思います。

 

グランボアではステンレスチューブを使ったランドナーと前回2019年のJBTにオープン参加ながら出走した車体に後付けの電動アシストユニットを搭載したebikeランドナーで参加しました。

 

まずはステンレスチューブをつかったグランボアのランドナーですが、ステンレス製のランドナーフレームはほとんど聞いたことはありません。大分以前からステンレチューブは存在するのですがなぜでしょうか。コロンバスXCRやレイノルズ953といった老舗ブランドのステンレスチューブも存在するようなのですが、ほとんど入手は困難な状況になっています。今回使用したチューブは現在唯一と云ってよい米国のステンレスチューブメーカーKVAのMS3というチューブセットです。06/0.4/0.6とかなり肉薄ながらステンレスらしく固くしっかりしたチューブです。これを今回仕入れて分かったのですが、ステンレスチューブがそもそも高額すぎます。普通のクロモリチューブの7~8倍ほどの価格がします。その割にはチタンのように大きく軽量化ということにはなりません。やはり素材のコストがフレーム製作者に嫌われてしまって市場から消えつつあるようです。

チタンやステンレスなどの非クロモリ素材のチューブは一般的にはTig溶接で組上げていくのですが、ステンレスは専用の銀ローを使用すればフィレット(ラグレス)で製作することもできます。ただフィレットであればこれまた高価な銀ローも相当量使うことになります。

 

 

ラグやクラウンなど必要なステンレス部材も見当たりません。グランボアではエンドやクラウンも普段ERモデルで使用しているものと同じデータで304ステンレスからレーザー加工で製作しました。ロードバイクでしたら必要のないカンチブレーキ台座も作る必要があります。通常のカンチ台座をばらして広げて、展開図を起こしこれもステンレスの板からレーザーで抜き、折加工をするための切削を施してから箱型の台部分を用意して、さらにステンレスの丸棒から削りだした円柱部分と組み合わせ、銀ローでしっかりと固定して仕上げます。

 

 

すべての直付け小物をステンレスで用意したところでフレームの製作に取り掛かれるのです。

ステンレスはクロモリに比べて熱による延びが大きく、低温で素早くローを回す必要があります。またちょっとでも加熱しすぎてしまうと表面が酸化してしまって銀ローがのらなくなってしまいます。そしてトーチの取り回しには注意が必要です。固いステンレスではチューブ同士を接合した後で芯だしなどのための修正することもできません。正確で均等な火入れを要求されます。

銀ローは柔らかくステンレスのチューブは固いので仕上げのために削っていくことは真鍮ローよりは容易です。ただ塗装しないで鏡面仕上げの状態にしようとするとかなりの手間を強いられてしまいます。今回もまずチューブ状態でバフ掛けを行って、フレームになってから再度磨いてみましたが、鏡面と呼べるまでには至りませんでした。次は知り合いのステンレス加工屋さんに訊いてから鏡面仕上げを実現したいと思います。

ステンレスチューブの大きなメリットとして塗装しなくても錆びないということがあります。確かにステンレスは錆びないのですが、銀ローは経年による変化として黒ずんでくると聞いています。確かに昔の100円銀貨は黒っぽくなっていたと思います。実際銀の含有量がどの程度なのかは知りませんが、1ヶ月ではまだ変化はありません。

 

 

今回はフロントフォークもステンレスで製作しましたが、これがとてつもなく硬くて、普段クロモリφ23のブレードで製作しているフォークであれば冷間でも簡単に曲げられるのですが、まったく曲げることができませんでした。そこで以前あるビルダーさん聞いたことのある熱間での曲げにチャレンジしてみました。そのビルダーさんによると熱間でバケツをR合わせに使って曲げることができたというのです。グランボア特製の2本曲げベンダーにセットしたままトーチで炙って素早く曲げてみたところ、確かにあっさり曲がってくれました。ところが今度は曲がりすぎてしまい失敗です。やむなくクラウンを炙ってブレードを外して、新しいブレードを用意しての再チャレンジで狙い通りのRを出すことができました。こう書くと簡単にリカバリーできたように見えますが、1本1万円以上するブレードを2本ダメにして、さらには新たに入手したステンレスブレードは当初のブレードよりかなり短くギリギリのところでものにすることができたので、今回の一番の難所でした。

 

 

こうしてフレームとフォークが形になったのがJBT開催の10日ほど前でした。さらにキャリア製作担当の伊藤君が初めてのステンレス製ながらほぼ2日でパニアキャリアを製作しました。パーツ構成は今回延期開催となっていたためすでに昨年のうちからほぼ用意しており、フレームの仕上げ担当且つ今回のライダーでもある前野君がせっせと作業を進めてくれてギリギリの9日に彼による試乗ができました。私としてものその乗り味に大変興味がありJBT前に試乗してみたかったのですが、私自身が今度はグランボアebikeのライダーとして参加するため、前日にはヒルクライム部分だけでも試乗をするために前日に現地入りして後日の楽しみとしました。

 

 

走りについてはヒルクライムセクションをグランボアebikeに続いて2番目にクリアすることができましたので、健脚ライダーにも十分にこたえられるフレームであると思います。それより気になったのはダートでの下りでチューブの硬さ故に振動吸収が十分にできるかどうかで、特に今回の課題のペットボトル4本をそれぞれ左右のフロントサイドに積載しての走行でしたので、フロントフォークにかかるストレスの大変大きくなっていました。結果としてライダーの感覚としても堅いけれどもしっかり振動吸収してくれるということでした。このことはJBT後に私が乗っ見て確認しましたが、身体に帰っ来るようなストレスになる振動は感じられず、ステンレス車の独特の乗り味であると判断できました。

このステンレスグランボアJBT号は私自身の主力ツーリング車として使用していきます。すでに数台のバックオーダーをいただいており、さらなるフィードバックのご意見を聞きながら製作していくことになります。オールメッキのクロモリフレームの製作が困難になっている現状で錆びないステンレス車でポリッシュ仕上げにしてモノトーンの自転車を製作することは魅力的な選択肢であると思います。

 

 

親方

2022.06.01

入荷しました!

しばらく在庫を切らしていました650Bのパピヨンとエキストラレジェのタイヤが入荷して参りました!

650Bで32Hと36Hのどちらも在庫が切れてしまうなんて初めての事でしたが、これでしばらくは安心です。でも、価格がかなり上がってしまいました。。。スミマセン。嵩高いリムの運送費はもう、メチャ高いんです。ビックリです!

 

それと、エキストラレジェのタイヤたちも昨日届きました。パナレーサーさんも今はもう大忙しで少しづづ価格も上がってはいるのですが、今回はタイヤの価格は据え置くこととしました。国内送料全国無料もそのままです。久しぶりに行動制限のない春です。ぜひ、良いタイヤで自転車ツーリングを楽しんでください。

ただ今在庫があるエキストラレジェは26C28C30C32B36B38B42Bです。23Cと32A以外はすべて在庫がございます。

 

大変おまちどおさまでした。

 

 

 

***

それにしてもJBTまであと10日!

前野店長が乗る予定のグランボアのメインの出走車は、ようやく親方のフレーム製作が完了したところです。この後、磨き仕上げ、組み立て、試走という段取り。店長の磨き作業と同時にアトリエ長がキャリアを製作し、専務がバッグを製作します。

ちなみに親方は明日は組みあがったばかりの自分の出走車でダートの試走に行くんだとか。

 

 

みんなそれぞれ集中して作業していますよ!

つちやはるみ

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