アイズの独り言>

 

あと一週間。3年ぶりのJBTの開催です。

今回は有志による実行委員会の尽力で、私は正式にエントリーすることが出来ます。さらにebike部門へのエントリーバイクも用意することが出来て、自らライダーを務めることにもなりました。

スタッフ前野君が乗るステンレスパイプのグランボアはフレームの製作を先週末にようやく終えて、前野君によりフレームの仕上げ作業の真っ最中です。ステンレス製のフロントキャリアももう一人のスタッフ伊藤君が同時並行で製作しています。ぎりぎり試走ができるのかということろです。

私が自ら走るebikeは前回大会にオープン参加として出走した車両を用いて、香港のCYCMOTOR社の電動アシストユニットX1 STEALTHを組付けた自転車を用意しました。

このユニットの存在を知ったのはわずか2ヶ月前の4月の中旬でした。4月2・3日に開催されたCycleModeの出展社を紹介したテレビ大阪さんのYoutubeにビンテージショップとしてギャラリーグランボアが紹介されていたのですが、その中でMTB用として作られたこのユニットを販売するOLDSCHOOLMTB.JPさんが出ていたのです。早速にコンタクトを取って一式をお願いしました。

このユニットが届いたのはゴールデンウィーク直前の4月も末でした。これをまず自身の製作したOyakata1号車に組付けての最初の試乗は自宅から京都市内の店までの峠5ツのコースです。結果は距離53.6km獲得標高569mの道のりをほぼ2時間で完走しました。バッテリーは日本の代理店の用意しているボトル型の小ぶりなもので最後の峠のピークの50m手前でコントローラーがシャットダウンしました。バッテリーは1つが1.2kgほどですのでこれを2つにすればかなりの距離をこなせそうです。

 

即もう一つのバッテリーを発注、2個目のバッテリーが用意できたところで今度はヒルクライムテストです。今度は2019年のJBT号にユニットを乗せ換えます。これで車体がかなり軽量になります。これで由良川の源流部になる佐々里峠へ登ってみます。峠まで40km800mの登りを2時間かかりましたが、たいした汗をかくこともなくバッテリー1個で登り切りました。これなら本戦の2666mアップもバッテリー3個で何とかなりそうです。このテストで判ったのが、コントローラーのアシストレベルの5段階の切り替えでほぼ変速機と同様の変速感があるということ、フロントシングルでリア10速仕様のこのJBT号の場合は5×10=50段仕様車になっていると思います。ただ実際の走行で11-42の10段の内28以上を使うことはありませんでした。必要トルクに対するアシスト設定も調整できるのですが、初期設定でももともとMTB用にセットされているようで十分なアシストをしてくれています。少しでも車体重量を軽くしてバッテリーのロスを減らすことを考え、次は車体重量をさらに減らすべくリアスプロケットももっと小さくしてみることにします。

 

カセットはレーコンのアルミ10速11-30を用意することが出来ました。もしバッテリー切れを起こしたらとちょっと不安なりますが、38×30にいざとなれば押すのもありと考えます。リアメカは42T用につけていたキャパの大きなディオーレから軽量なデュラエースに変更します。25年ぶりのデュラエース、デュラルミンではなくカーボンが使われていてびっくり。初代のデュラエースを使っていた者としてはデュラだけはアルミにこだわって欲しかった・・・いかんいかん話が横道にそれた。

さてこのアルミのカセットにRメカだけデュラ仕様になったグランボアでダート走行もテストしたのが堀越旧峠と五波峠をまわるコースです。堀越峠は国道162号線の京都から福井県小浜へ抜ける道で初めて走ったのは40年以上前のこと、当時すでに堀越トンネルが一般的なルートで旧道は単なる山道、峠周辺は木々が伐採されたばかりでかなり広々していたことを覚えています。その後も数回超えていますが、今回しばらくぶりに走ってみると数年前の台風でなぎ倒された倒木が行く手を阻み、かろうじて自転車が通れるスペースが確保されていました。旧道入口から国道から外れるとすぐに荒いダートですが、電動アシストのおかげでスイスイと倒木をよけながら登ってゆくことが出来ます。峠まで20km標高360m程をあっさりと登り切ってしまいました。今の峠は落ち葉に覆われ木立に囲まれています。

 

下りダートは本当にしばらくぶりで、かなり背骨をゆすられました。たった4kmに30分もかかってしまいました。舗装の国道に出て下りきったところに名田庄の道の駅があります。昼食を済ませて五波峠へ向かいます。15kmほどの緩い下りの後に五波の峠道です。12%の上り11kmですが、ここでも電気の力でスイスイのぼってゆきます。のぼり始めて7km30分ほどで一つ目のバッテリーがなくなってしまい、ヨシヨシと予備バッテリーに交換しました。が、コントローラーのスイッチが入りません。これは未充電のバッテリーを持ってきてしまったかと思い真っ青になりましたが、バッテリーのコネクターがシッカリ嵌っていなかっただけ、つなぎ直して無事峠まで到着しました。ふもとから40分ほどでのぼり切りました。まだバッテリーは半分以上残っているようです。

 

これで3つバッテリーを用意すればJBTでタイムトライアルポイントのトップを取ることも夢ではないと欲が出てきます。もちろんTTは最初に行われますので、そのあとのダートの上り区間を含めた毛無峠までの上り区間も完走しなければなりません。電動アシストはまさに機械によるドーピングです。でも身体を痛めるドラッグではなく、衰えた身体機能を補助して自転車を乗り続けることを応援してくれます。とにかくペダルは回さないことには1mmも進んでくれないのですから。しばらくこれで乗り続けているとある程度まで筋肉をつけてくれ、もしかしたらアシストなしで走ることが出来るようになると思います。ミキストにつけて奥様と走るとか、大病の後のリハビリにといろいろな使い方もできると思います。そして何よりも自転車に乗りつづけられる喜びをもたらしてくれます。

 

 

このユニットの性能はほぼ申し分ないところに来ています。最大の問題はフロントチェンホイールを専用品に交換する必要があるということです。チェンホイールは自転車の顔です。それを無粋な真っ黒な顔にすることはかなり抵抗があります。私の次の課題はそこをなんとかすることです。

 

親方

こんにちは、前野です。

厳しい寒さが続いていますが皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回の「ランドナーで峠へ」は京都市内から手軽に行ける雲海スポットを紹介します。

前回の最後に「冬場でも楽しめる京都周辺の峠を紹介します」と書きましたが、今回のスポットは登りますが峠ではありません。

 

京都市の西に隣接する亀岡市にその雲海スポットはあります。

JR亀岡駅から南に数キロのところにある「かめおか霧のテラス」。亀岡カントリークラブがある竜ケ王山に2018年に設置された亀岡市公認の雲海スポットです。

昨年末に初めて訪れたのですが、手軽に行ける場所にありながら壮大な雲海を見られることに感動して今回紹介することに決めました。

 

 

亀岡の市街地は霧で真っ白

雲海と言いますがそれは標高の高い場所から見たときの表現であり、中に入れば霧です。雲海が出る日の亀岡は霧で真っ白になります。

亀岡盆地はその地形上、霧が発生しやすく晩秋から初春に発生する霧は「丹波霧」と呼ばれています。隣接する京都の市街地も盆地なので同じように霧が出てもおかしくないのですが、京都は都市化が進み緑が減ったことで霧の発生は減少していったようです。

 

かめおか霧のテラスへの入り口

JR亀岡駅を出発して10分ほどで京都縦貫道亀岡ICの分岐に到着、IC入り口の信号を左折します。

少し進むと縦貫道を渡る橋があるのでここが登り口になります。

写真の看板から2.9㎞は少し急な登りが続きます。カーブが多く、ゴルフ場へ向かう車も通るのでくれぐれもコーナーは注意してください。誰もいないと思って登っていると濃い霧の中から車が急に現れます…

 

標高が高くなると急に視界が晴れる

登り始めてしばらくは真っ白な霧の中を進むことになるのですが視界が急に晴れてきました。

霧は地面近くに発生するので霧の上まで登ってきたことになります。

標高の高い信州の峠を走っていると同じような体験をすることがありますが、まさか亀岡でこの切り替わりを体験出来るとは思いませんでした

 

登り途中の展望スポットから雲海と愛宕山を望む

かめおか霧のテラス手前、登りの途中にも雲海を見渡せる展望台があります。こちらは愛宕山を正面に見渡すことが出来ます。

 

雲海と愛宕山の雄大な眺め

登りの途中にある展望台からの眺めも壮大なのでここで満足して下らないように。もう少し頑張ればさらに奥行きのある雲海を堪能できます。テラスまでもう少し!

 

 

霧のテラスに到着!

亀岡カントリークラブの入り口を過ぎてすぐのところに霧のテラスはあります。道路に面した場所にあるので見落として通過してしまうことは無いはずです。

 

どこまでも続くかのような雲の海

圧巻の雲海。おにゅう峠の雲海はそこに至るまでの経過を含めての絶景でしたが、亀岡の雲海は奥行きが凄い。手軽に来れる場所ながら感動しました。

 

人が少ないので撮影もしやすい

こんなにきれいな雲海を見れるのに人はまばら。土日の雲海が出る日は混むのかもしれませんがほぼ貸し切り状態です。

静かに雲海を堪能できる

 

 

雲海が晴れてくると亀岡盆地を見渡すことが出来ます。

霧のテラス手前の展望スポットから愛宕山方面を望む

実は一面の雲海を見ることが出来たのは2回目に訪れた時で、初回は家を出た時間が遅かったので霧が晴れて雲海の名残を見ただけでした。

 

霧のテラスから亀岡盆地を眺める

 

雲海が晴れてもいい景色

テラスにはベンチが設置されています。軽食を持ってきて景色を眺めながらのんびりしたら最高の午前中になると思います。

 

 

今回のコース

かめおか霧のテラスホームページからライブカメラで雲海の出現状況を確認できます。

早朝に雲海が出ているのをチェックしてから亀岡駅まで輪行すれば確実に雲海を見れますよ!
駅から霧のテラスまで6㎞弱なので冬場の弱った足にも優しいです。

 

 

雲海を見た後は西山の峠を走るのも楽しい

雲海を見た後はさらに南へ走れば京都西山の峠を楽しむこともできます。この時は善峯寺の激坂を経由して京都市内まで帰りました。

 

亀岡盆地一帯に発生する丹波霧は晩秋から初春にかけて見ることが出来るので是非一度足を運んでみてください。

次回も京都周辺の峠を紹介できたらと思います。

寒い日が続きますが怪我無く楽しく乗っていきましょう!

~最近の入荷情報~

長い期間在庫を切らしていたハンドルが日東さんから入荷しています。

まずはグランボア平行マースバー

今回、霧テラスに行く際に乗っていたブリヂストンユーラシアにも使っているリーチが長めのドロップハンドルです。ハンドルのショルダーとドロップ部分がほぼ平行に曲げられ、美しいラインを形成しています。

フランス型ランドナーバーフランス型マースバー、そして平行マースバーの定番3種類を使用してきましたが、このハンドルが握る場所によるポジションの変化が最も大きいです。

自分は平行マースバーを700Cロードとユーラシア、そしてグランボア1×11ランドナーの3台に使用しています。握る場所の役割がそれぞれ明確で、横から見たときの端正なシルエットが気に入っています。

 

 

 

お次はグランボアオールラウンダーバー

コンパクトなサイズ感のパスハンターなどにおすすめのフラットハンドルです。

グランボアのオールラウンダーバーはテクトロオポジットレバーが取り付けられるようにバーエンドの内径を19mmに設計しています。もちろん一般的なダイアコンペ135ブレーキレバーなども使用可能です。

ドロップハンドルを使うことが多いグランボアの完成車での採用例は多くないですが、スポーツ用自転車に乗るのが初めての方や手の力があまり強くない方におすすめです。

 

 

まえの

こんにちは前野です!

今年最後の「ランドナーで峠へ」は京都に戻りまして、愛宕山に点在する峠を取り上げます。

愛宕山は京都市の西北部に位置し標高924mの山頂には愛宕神社があります。市内からアクセスが容易で京都の人にとって親しみのある山の一つではないでしょうか。

山頂の愛宕神社は古くより火伏・防火に霊験のある神社として知られ、全国に約900ある愛宕神社の本社でもあります。記事の後半で愛宕神社の祭事にも触れてみました。

いつものようにサイクリングレポートを兼ねつつ愛宕山の峠を紹介していきます。





【林道谷山線】

まず、愛宕山へサイクリングに行くなら外せないのは林道谷山線でしょう。京都市内からウォーミングアップがてら御経坂峠を越え、高雄に向けて下る途中にその入り口はあります。

(記事内の地図は移動、拡大縮小、地図の切り替えが可能です。右上のタブをMapに切り替えるとグーグルマップの表示になります)

 

林道谷山線の入り口

国道162号線を高雄へ向けて下る途中に神護寺、西明寺へ向かう分岐があります。分岐を左折して清滝川沿いを少し走ると林道の入り口になります。ここで林道の開通状況などを確認できるので立ち入り禁止などの表示がある場合は諦めましょう。

 

序盤は緩やかな勾配の舗装路を登っていく

林道谷山線の序盤は緩やかな勾配と比較的綺麗なコンクリート舗装が続きます。この辺りは木々が生い茂り標高も低いので展望はありません。

 

谷山線の序盤に現れる巨大な岩

 

コンクリート舗装は荒れている

巨大な岩を過ぎたあたりから林道の勾配はきつくなり、コンクリート舗装は荒れた箇所が目立ち始めます。タイヤが細い場合はリム打ちに注意!

すでにチェーンはインナーローに入りこれ以上軽くできない状態で登っています。

 

木立の中と展望を繰り返す

しばらく登ると勾配は少しだけ緩やかになり眺めも良くなっていきます。

 

視界が開けてきたら林道の頂上までもう少し

今回のサイクリングはアイズバイシクルで今年の春までバイトをしてくれていた井越君とその後継者の鈴木君が付き合ってくれました。このサイクリングに行ったのは9月なので半袖です。

 

 

砂利の広場で登りは終わる

砂利の広場に到着すると登りは一旦終了です。この広場で一息ついてウジウジ峠方面へ走っていくのが定番ですが、この日は首無し地蔵へ寄り道することにしました。

 

【首無し地蔵/サカサマ峠】

愛宕神社参道入り口

先程の砂利の広場から50mほどの距離にあるY字路を左に行くと首無し地蔵があります。ここは愛宕神社の参道入り口で案内標識も立っています。神社の参道になるので自転車はここに置いて首無し地蔵まで歩きます。ちなみにこの参道入り口まではタクシーでも行けます…

林道谷山線の登りで愛宕神社参道入り口から降りて来たタクシーとすれ違う(2021年11月)

愛宕山の首無し地蔵

参道入り口から少し歩いて首無し地蔵に到着しました。名前の通り首がありません。周囲は綺麗に手入れされています

 

サカサマ峠から京都市を望む

首無し地蔵の位置する場所はサカサマ峠という峠になります。展望が開けているので京都の市街地や桂川を一望できます。サカサマ峠という名前はありますが残念ながら自転車乗りが期待する峠感はありません…

【ダルマ峠】

ダルマ峠への分岐

愛宕神社参道入り口から少し走ると写真のような分岐が現れます。左へ登っていくとダルマ峠、右はウジウジ峠を経て雲心寺谷林道の下りに繋がります。

 

ダルマ峠

分岐からダート道を少し登るとダルマ峠に到着します。こちらも峠感はありません。

 

ダルマ峠のすぐ近くにある展望ポイント

ダルマ峠の手前にさらに登っていく支線があります。この支線を登ると開けた展望ポイントに到着します。おにぎりや弁当を持って来てここでのんびり昼食をとるのもいいですね。

 

滑りやすい斜面をビンディングシューズで登る

展望ポイントへの登りは急坂です。滑りやすいビンディングシューズで登り切れるか?

 

もう少し……

もう少しのところで靴が滑って自転車を押し上げられず鈴木君がサポートして登り切りました。

僕は後ろで笑いながら写真を撮っていました。井越ごめんよ~(笑)!

ちなみに僕らが苦労して登った急坂の横に乗車したまま登れる迂回路がありました。

【ウジウジ峠】

ウジウジ峠手前からの景色

ダルマ峠から林道に戻り、砂利道を下るとウジウジ峠に到着します。峠の名前はあるのですが現地にそれらしい立て札などは無く、こちらも峠感はありません…

走りに夢中だと下りの途中なのであっという間に通過してしまいます。

 

ウジウジ峠と林道の分岐

 この分岐付近がウジウジ峠です。右の松尾白峯線を下っていくと松尾峠に繋がります。(今回は取り上げていません)左が雲心寺谷林道です。

【林道雲心寺谷線】

ほどよい砂利道の雲心寺谷林道を下る

愛宕山サイクリングの一番楽しい区間は雲心寺谷林道の下りでしょう。この砂利道を下るために林道谷山線を登ってきたようなものです。

 

 

ランドナーでも楽しいガレ具合

グループで走っているので先頭に出たときは後続の安全確認と撮影の為時々止まりながら走ります。

道は少々荒れているのでタイヤはエアボリュームに余裕のある650x42Bエートルがおすすめです。

 

思わず笑みがこぼれる雲心寺谷林道の下り

しばらく下ると舗装に切り替わり、そのまま下り続けるとペンション愛宕道を通り過ぎて府道363号線に接続します。

 

北側の目印は「ペンション愛宕道」の青い看板

府道363号線側から雲心寺谷林道を登る際の目印はペンション愛宕道の青い看板です。ダートの下りが苦手な方は今回のルートを逆回りで走れば楽しめるはずです。逆回りで走る際は登りダートで時間が余計にかかることを考慮してプランを立ててください。

 

【田尻廃村跡】

雲心寺谷林道から延びる支線の先に田尻廃村跡というかつての集落跡があります。今回のサイクリングで初めて訪れました。峠ではありませんがこちらも紹介します。

 

雲心寺谷林道のペンション愛宕道の南側にY字の分岐があります。この分岐が林道田尻谷線の入り口で田尻廃村跡まで続いています。

 

ぬかるんだ地道を走る

林道田尻谷線は比較的整った林道で轍も踏み固められています。

 

田尻廃村跡の手前は開けている

田尻廃村跡の手前は木が少なく開けています。このあたりも走りやすい砂利道で楽しいです。

 

突如森の中に現れる石垣が廃村跡の目印

先程の開けたエリアを抜けると田尻廃村跡に到着します。

 

当時物……?

 

更に南へ進むと松尾峠に至る

田尻廃村跡からさらに奥へ進むと松尾峠を経てウジウジ峠の方へ抜けることもできるのですがサイクリングとして楽しむなら廃村跡までにしておくのが良いでしょう。この先はパスハンティングの世界です。僕は自転車を担いで歩くのは苦手です…

 

【今回のサイクリングルート】

アイズバイシクルー御経坂峠ー谷山林道ー首無し地蔵ーダルマ峠ーウジウジ峠ー雲心寺林道ー廃村田尻跡ー林道出口(ペンション愛宕道看板)

アイズバイシクルをスタートして愛宕山の林道を楽しむコースです。今回レポートした場所は全て網羅しています。林道を出た後は国道162号線で市内に戻るのも良いですし、京北に降りて昼食休憩して国道477号線で花背の方へ移動すれば旧花背峠のダート道を通って鞍馬経由で市内に戻ることもできます。

番外【愛宕神社千日詣り】
愛宕山山頂の愛宕神社に7月31日夜から8月1日早朝にかけて参拝すると千日分の火伏・防火の御利益があるといわれ、毎年多くの参拝者で夜の愛宕山が賑わいます。

自転車無しで愛宕山へ!

愛宕神社の階段

今年は数年ぶりに千日詣りに参加してきました。
密を避けるために7月31日夜から8月1日早朝ではなく約1週間の間に設定され、夜間参拝は禁止されていたので明るい時間帯に登りました。

清滝から愛宕神社までは片道約4㎞の山道を歩きます。登りではすれ違う他の参拝者に「おくだりやす~」、下りでは「おのぼりやす~」と声をかけながら歩くのはここでしか出来ない体験です。

自転車で登るのも楽しいですが、自分の足で歩いて愛宕神社の行事に参加してみると新しい発見があり、山への理解が深まる気がしました。





温見峠の記事にいただいたコメントのお返事~
ブログのシステム上コメントは公開されませんが読ませていただいています!

 

・「40年近く前に一度通ったことがあり、ものすごい道だと思ったものです」

当時は未舗装路だったのでしょうか。現在は酷道といっても舗装され整備されているので当時の状況を想像すると羨ましくて仕方がありません…!

 

・「39年前に岐阜側から走りましたが、食料調達ができずに、餓死しそうになりました。そういう点では根尾村の和食屋さんは貴重ですね」

上のコメントの方と同じ頃に走られたのですね。僕らは酷道区間を抜けてすぐに食事が出来たので助かりました。

 

・「良い景色が堪能できました。ランドナーでの峠越えはしてみたい目標ですが、フリーなどのギヤ構成はどのようなものでしょうか?」

温見峠を走った際に使っていたギア構成はフロント42T、リア11速11-42Tです。
SRAMのFORCE1をメインコンポーネントとし、クランクはサンエクシード170mm、チェーンリングはグランボアサンクフィーユ ナローワイドの試作品です。リアスプロケットはシマノXT CS-M8000です。

3年経った現在は製品版として発売したサンクフィーユナローワイド40Tを使っています。それに合わせてリアスプロケットも11-40Tに変更しています。

 

ちなみに今回の記事で愛宕山を走ったブリヂストンユーラシアはサンエクシード/TAダブルの46-30T、リア6sの13-28Tです。

ギア構成の選び方としては最低ギア比1を目安とし、下りで使うギア比はあまり重視していません。
ロードバイクの一般的なギア構成:フロント50-34T/リア11-28Tなどに比べると最大ギア比はかなり小さくなりますが、下り坂の場合はクランクを回すよりも自身の乗車姿勢で速度が大きく変わるのであまり不便は感じません。

ランドナーのような競わない自転車は下りの数秒だけ使うギア比にこだわるよりも峠道で疲れた状態で回せるギア比を優先する方がいいと思います。






11月下旬に一人で

愛宕山の峠ということで色々盛り込んだのですがいかがでしたか。

今回のルートを走る際は 山と高原地図 京都北山 などの紙の地図を持参することを強くお勧めします。普段走る時はGPS端末のみですが、愛宕山のように支線が入り組んだ場所では判断が難しくなる場合があるので山歩き用の地図があると安心です。愛宕山は低山ですが、毎年のように遭難の事例があるのでサイクリングだからと油断していると危険です。

実は今回の記事はおにゅう峠よりも先に書いていたのですが、紅葉の時期を逃しそうだったので前後してブログを更新しました。

次回の「ランドナーで峠へ」は京都近辺の冬場でも楽しめる峠を紹介できたらと思っています。

 

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まえの

こんにちは、前野です。

今回の「ランドナーで峠へ」は滋賀県と福井県の県境に位置するおにゅう峠を紹介します。

おにゅう峠は滋賀県高島市と福井県小浜市の境にある標高830mの峠で滋賀県側からは林道小入谷線、福井県側は林道上根来線として管理されています。

 

おにゅう峠は京都から行ける峠の中では展望がよく、積雪で通れない冬期を除いていつ行っても気分良く走れる峠なのですが、今回紹介するのはとりわけ良い景色を楽しめる紅葉シーズンの早朝に現れるおにゅう峠の雲海をピックアップしていきます。

 

おにゅう峠の雲海が現れるのは紅葉が深まる時期のよく冷えた早朝で、気温が上がる昼間には見ることが出来ません。雲海と紅葉のコラボレーションを見るには前日からおにゅう峠付近に宿泊するか、早朝に到着するように深夜出発で自走する必要があります。

おにゅう峠の紅葉と雲海はここ数年で一気に有名になった感があり、高島市の観光案内にも掲載されているほどです。

 

そんなおにゅう峠の紅葉と雲海を目当てに京都を早朝(深夜?)に出発してサイクリングに行ってきました。

 

【2020年11月5日】

 

午前3時4分 気温2℃、冷え込む左京区大原

宝ヶ池近くのコンビニに午前2時半に集合した井越君と僕は国道367号線経由でおにゅう峠へ向かいます。走り始める時間が早いので前日の夜は早めに布団に入りました。睡眠はたっぷりとってから走りましょう。

午前3時29分 国道367号線花折トンネル付近

時々道路わきの茂みからガサガサと鹿の動く音が聞こえる中、花折れトンネルへの登りに取り掛かります。今回のルートは雲海を見るのが目的で、極力登りを排除しているのでここを過ぎればおにゅう峠まで長い登りはありません。

心なしかホッとする明るいトンネル内

花折トンネルを過ぎるとしばらく道なりに国道367号線を走り、県道781号線を久多方面へ左折します。

 

午前4時46分 霧の麻生古屋梅ノ木線 雲海の気配

過去に何度かおにゅう峠の雲海を見に同じルート、同じ時間帯に走ったことがあるのですが、県道781号線を通る久多から針畑間で濃い霧が出ていれば高確率で雲海を見ることが出来ます。逆にこの区間の空気がカラッと乾いていると雲海を見ることは難しいでしょう。

 

午前5時8分 滋賀県高島市朽木針畑付近 おにゅう峠雲海の看板

宝ヶ池を出発して2時間半、おにゅう峠の入り口ともいえる針畑の集落に到着しました。

峠に上る前に針畑観光公衆トイレに寄って一休み。ちなみに国道367号線を離れると小浜まで補給できる場所はありません。自動販売機も無く、寒い中走るのは通常より消耗するのでエネルギー切れには注意が必要です。

 

午前5時26分 林道小入谷線入り口

林道の入り口に到着しました。ここから展望ポイントまではそんなにかからないので夜明けに間に合いそうです。

SONのハブダイナモとヘッドライトは電池切れの心配がなく、優れた配光のおかげで安心して走ることが出来ます。優れたライトは行動範囲を広げてくれますよ。

 

午前5時42分 おにゅう峠の登り

徐々に空が青くなってきました。日の出まで30分ほどでしょうか。

 

午前5時48分 眼下に雲海が見える

 

定番の撮影スポット近くは車の列

 

午前5時58分 東の空が明るくなってきた

 

午前6時 ベストショットを狙うなら泊まり込みは必須?

 

紅葉と雲海のおにゅう峠は寒い

気温は市内でも一桁、少し山の方へ行くと0℃近くまで冷え込みます。まだ冬装備を使うか迷う時期ではありますが早朝の峠で雲海を見るために待機することも踏まえて重ね着をして冬の装いです。

日の出前から待機する場合はコンパクトなダウンジャケットを持っていくことをお勧めします。

 

午前6時33分 紅葉と雲海とランドナーを太陽の光が照らす

 

おにゅう峠の雲海は今回で3回目ですが、過去最高の雲海と紅葉です

 

美しい雲海と紅葉

井越君が峠の下にある観光トイレに忘れ物をして取りに戻っている間、僕は雲海を撮り続けました。自転車を漕いでいる間は寒さも気にならないのですが、一か所でじっとしていると着込んでいても寒さで震えていきます。

 

紅葉の中、峠道を登る

標高830m 滋賀と福井の県境 おにゅう峠

峠まで来ると先程の人だかりは嘘のような静けさです。この数か月前まではこの石碑近くまで福井県側から砂利道が延びていました。

おにゅう峠がひらがな表記なのは滋賀県側は「小入」、福井県側は「遠敷」という同じ読みの地名があるからひらがな表記になったのだと思います。

福井県側は天気が良ければ日本海まで一望できます。

 

 

小浜に向けておにゅう峠を下る

寒いので峠にいるのは程々にして小浜へ向けて下り始めます。福井県側の展望もなかなかのものです。

 

とても静かな福井県側

有名になりすぎた滋賀県側と違って福井県側は交通量も少なくとても静か。このあと東小浜駅まで行って輪行してきた友人と合流し、若狭基幹林道を走りました。

【今回のコース】


宝ヶ池-途中越え―花折トンネル―久多-朽木針畑-おにゅう峠-JR東小浜

おにゅう峠の雲海を京都市内から自走して見に行こうとすると、峠まで約60㎞あるので日の出時刻から走行ペースで逆算して計画します。
今回は午前2時半にスタートして峠まで3時間半で計画し、途中ゆっくり休憩もしたので少し余裕があるくらいの時間配分でした。
京都市内からおにゅう峠までの間でしっかり補給が出来るのは左京区大原にあるファミリーマートが最後になります。そこから先、国道367号線沿いは自動販売機が数か所、県道781号線に入ると自動販売機すらないので準備は入念に。
また、夜間走行は野生動物との遭遇など、昼間のサイクリングに比べてリスクが大きくなります。強力なフロントライトと後方のドライバーにアピールするためのリアライトは最低限備えて走りましょう。ブルべの際に着用する反射ベストなども有効です。

 

おにゅう峠で雲海を見た後は小浜の方へ下り、JR東小浜駅から輪行して帰るのがお手軽です。東小浜から京都まで約3時間の電車旅になりますが、深夜から走ってきた人には電車内は心地よい眠りにつける空間になるはずです。

せっかく小浜まで来たのだからすぐに帰るのは惜しいという方は小浜港近くでグルメを楽しむのも良し、若狭基幹林道まで足を延ばして砂利道を走るのも最高です。

おにゅう峠に僕が初めて訪れたのは2016年。この5年の間に峠の景色も少しずつ変化していきました。

たった5年ですがおにゅう峠の景色を紹介します。

 

【2016年5月】 初めて訪れた時のおにゅう峠

 

雨の中登った滋賀県側

 

おにゅう峠の定番撮影スポットから

 

福井県側のダート

ガードレールがグニャグニャに曲がっているのは冬期の積雪に押しつぶされた為。

福井県側舗装区間

この時すでにおにゅう峠福井県側の舗装化は進んでいました。急こう配区間などが優先的に舗装されていたはずです。

 

福井県側極上のダート

 

荒々しい雰囲気の福井県側

 

福井県側の整った砂利道

 

初めておにゅう峠を走った僕は滋賀県側の景色もさることながら、福井県側のダートに魅せられておにゅう峠に通うことになります。

【2017年4月】 林道小入谷線入り口

残雪に閉ざされた林道小入谷線

4月に訪れた際は雪が残り走ることは出来ませんでした。京都市内から国道367号線ではなく、花背峠と能見峠を越えてここまで来たのですが北に行くにつれて残雪が目立ち始め、目当ての林道はこのとおり…

【2018年5月】 福井県側は程よい砂利道が残っている

県境で舗装と砂利がはっきり分かれる

滋賀県側が舗装路、福井県側は砂利道です。峠の石碑は福井県側に立っていることがわかります。

福井県側の砂利道を下る

この時は学生時代の友人と二人で走りました。京都市内からおにゅう峠を目指し小浜で昼休憩。敦賀まで国道で移動し林道黒河マキノ線で砂利道の峠越えをしてマキノのメタセコイア並木を通って近江今津駅から輪行して帰りました。

ランドナーで走りやすいダート

 

福井県側砂利のコーナー

 

走りごたえのあった福井県側

【2020年6月】 福井県側舗装工事の直前

2020年6月ごろまでは福井県側は未舗装区間が残っていたのですが工事は進行し、とうとう完全に舗装化されてしまいました。

かつては走りやすいダートも楽しめる峠でしたが現在はタイヤ幅の細い自転車でも滋賀から福井側へ通り抜けができる道になっています。

この時のレポート

【2021年6月】舗装化が完了したおにゅう峠福井県側

林道の手前、下根来集落

 

一帯はクマ出没注意の看板が多数

 

真新しい舗装が目立つ福井県側

 

峠の手前も綺麗に舗装されている

 

ロードバイクで楽々通れる峠になりました

 

福井県側が完全に舗装化されたことでタイヤ幅問わず峠を通り抜けられるようになりました。ランドナーに乗って砂利道を楽しみに走っていたので正直舗装路になってしまったのは残念なのですが、峠道が持つ景色の良さや人里離れた静けさは変わらないので大好きな峠道です。

 

 

【京都市内からおにゅう峠を回るルート】

京都-京北-美山-堀越峠-小浜-おにゅう峠-能見峠-花背峠-京都

京都スタートのおにゅう峠を回るルートです。以前紹介した堀越峠や花背峠も通過します。1日で走るのも楽しいのですが、小浜に宿を取って一泊二日でじっくり走るのもおすすめです。

いかがでしたでしょうか。おにゅう峠は紅葉と雲海を見るのもいいのですが、人がいないオフシーズンの静かなおにゅう峠にも1度行ってみてください。

次回の「ランドナーで峠へ」は愛宕山の峠を紹介します。

 

 

まえの

こんにちは前野です。

雨が続いたかと思えば猛暑日の連続。そんな夏でしたが皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、今回の「ランドナーで峠へ」は7月末にアップした岐阜福井ツーリング 冠山峠編の続きとして温見峠を紹介します。
※今回紹介するのは3年前の2018年来訪時のものです。

 

 

 

温見峠は酷道として有名な国道157号線の福井県大野市と岐阜県本巣市根尾の境に位置する標高1020mの舗装路の峠です。
下のルートの最高地点が温見峠でとても山深い場所に峠はあります。(右上のタブで地図の表記をMapに切り替えるとわかりやすいです)

温見峠が含まれる国道157号線は石川県金沢市を起点に福井県大野市を経由して岐阜市に至る道で、今回取り上げるのは大野市から本巣市の山深い区間になります。

2018年9月

2日目のスタートは大野駅近くの旅館から

前日寝るのが遅かったので2日目もスロースタート。冠山峠を越えてたどり着いた大野の街で友人と飲みすぎてしまいました…
宿の朝食をいただいて8時過ぎに出発。

自転車で旅をするときはこういうこじんまりした宿が落ち着きます。

 

補給は多めに

大野市の市街地を外れると本巣市の市街地まで補給できる場所が無いので初日以上に食料を充実させて町の外へ出て行きます。行動食としてスニッカーズミニとチョコパン。軽い昼食用におにぎりを数個。
一泊二日なのでグランボアフロントバッグの中は最小限の着替えにレインジャケットと携帯工具、予備チューブなどが入っています。これに現地で買った補給食などを加えるとぱんぱんになりますが蓋がゴム紐式なので多少溢れてもふたは締まります。

3年経った今見返すと気温の高い9月に溶けやすいチョコレートを選んだのか疑問です。最近はゼリー食やグミを補給食として持つことが多いです。

 

 

 

真名川ダムへの登り

大野市の市街地がある盆地を出るとすぐに上り始めます。写真のように真名川ダムまでは短い距離で標高を稼ぐので登りごたえがありました。ダイナミックな渓谷の景色は普段走る京都の山では見られないものです。

 

真名川ダム

冠山峠に行く途中に見た徳山ダムはロックフィル式ダムでしたが、真名川ダムはその巨大さが分かりやすいアーチ式コンクリートダムです。今でこそダムが出来て2車線の広い道路が整備され簡単に足を運ぶことが出来ますが、ダムが建設される前は本当に山深い場所だったのでしょう。

 

麻邪姫湖沿いを走る

真名川ダムをすぎるとダムによってできた湖沿いを国道157号線は走ります。平坦基調になるので脚を休めながら景色を楽しみます。

 

県道239号線との分岐、温見峠への看板

ここまでは乗用車やダンプの往来がありましたが、この分岐を直進すると道は細くなり車とすれ違うことは殆ど無くなりました。

 

河原を逃げていく大きな鹿

自動車の往来が無くなった国道157号線を進んでいくと道の先に大きな鹿が歩いていました。僕たちに気が付くとさっさと河原を走って森の中に姿を消しましたがとても体格のいい立派な鹿でした。熊は見ませんでしたがサイクリング中に遭遇する可能性は高そうです。

 

背の低い国道標識

温見峠福井県側には峠の由来にもなった温見の集落(廃村)があります。この背の低い標識は温見集落の手前にありました。冬期は雪が積もるのに何故こんなに背が低いのでしょうか…

 

山道では異様な温見のロングストレート

温見の集落跡を直線路が貫いています。山奥の道はカーブが多く、遠くまで見渡せることは珍しいのでこのロングストレートは印象的でした。

 

温見集落跡を抜ける

 

石畳のように割れたアスファルト

冬期の雪と低温で荒れてしまうのでしょうか。温見の集落跡を過ぎて本格的に上り始めるとひび割れて石畳のように荒れた舗装が数か所ありました。

 

コンクリート舗装も割れている

峠近くから福井県側の眺め

峠が近くなるとつづらおれが続き、今まで登ってきた道を眺めることが出来ます。

 

標高1020m 温見峠

切通しになっている峠に到着。峠には比較的新しい石碑が置いてあります。最近(2018年当時)改良工事が行われたようで、峠付近の路面は綺麗でした。

冠山峠と同様、温見峠と能郷白山の登山口になっているため車が数台駐車していました。人の気配はなく昼間なのにどこか物寂しい雰囲気でした。

 

温見峠を岐阜県側に下る

 

国道157号線名物「洗い越し」

国道157号線温見峠岐阜県側を特徴づけているのがこの洗い越し。水路と道路の交差部分に橋を渡すのではなく、道路上にそのまま流しています。温見峠の岐阜県側はこの洗い越しが連続して現れます。

水しぶきを上げながら洗い越しを突っ切る! 最高!!

 

 

切り立った渓谷沿いを走る

洗い越し区間を過ぎると渓谷沿いの狭い道を進んでいきます。この区間、ガードレールに突っ込んだら眼下の川に真っ逆さま。そうそう、この157号線を走る前に調べた情報では「落ちたら死ぬ!」という看板がこの辺りにあるそうです。なかなか目にしないストレートな表現の看板なので是非とも見ておきたいところです。
 

 

道幅車1台分ほどの区間が続く

例の看板を見る前に道を外れて落ちないように注意を払いながら狭路を下っていきます。
 

 

「落ちたら死ぬ‼」に偽りなし?!

無事に渓谷沿いを抜けると噂の看板はありました。本巣市側から温見峠方面へ向かう車に向けてこの看板は立っていたのです。
国道157号線の名物でもあったこの「落ちたら死ぬ!」看板はどうやら来訪した2018年9月以降に撤去された模様です。今回の名物看板もそうですが、酷道や未舗装林道は行ける時に走っておかないと整備されて普通の道になってしまうのでフットワーク軽くいたいものです。

 

越前大野を出て最初の飲食店

目当ての「落ちたら死ぬ!」看板を写真に収めた後、頭の中を巡っていたのは食事のこと。酷道区間を
抜けたことで緊張が解け、急にお腹がすいてきました。

「早く食事をしたい…」そう思いながら走っていると大野市の市街地以来となる飲食店を発見。2人で店に吸い込まれるように入っていきました。

 

 

遅めの昼食は鮎の定食

入ったお店は源屋という鮎やアマゴなどの川魚料理の専門店。14時を回っていたので昼の営業が終わっていないか心配でしたが無事席に着くことが出来ました。
お店の名物鮎の定食を注文。鮎の塩焼き、甘露煮、天ぷらと山菜を味わいました。
自転車で走ることに焦点を当てすぎるとコンビニ飯になりがちですが、せっかく遠くに来たのなら地の食材を味わうのが一番。
コンビニなどで済ませるのはただの補給ですが、土地のものを味わうと食事として記憶に残りますね。

山の上に見えるは岐阜城

昼食後は本巣市と岐阜市の市街地を走って岐阜駅で輪行して帰りました。本巣の市街地から岐阜駅までの交通の多さには辟易しましたが2日間大きなトラブルも無く楽しくツーリングを締めくくることが出来ました。
交通量が少ないうちにツーリングを締めくくるなら風情溢れる樽見鉄道の樽水駅から輪行するのがいいと思います。(電車の本数は少ないですが)

 

 



岐阜福井ツーリング2日目


越前大野-温見峠-岐阜

越前大野の市街地を抜けると補給は出来ないので、補給食の他に昼食を携行して走るのがおすすめです。
全行程110㎞とそんなに長くはないのですが、写真を撮ったり景色を楽しみながらツーリングペースで走るのなら岐阜に到着するのは夕方になると思います。
また、国道157号線は携帯電話が圏外になる場所が多く野生動物も多いエリアなので走りに行く際は十分に準備をして向かってください。また災害通行止めの多発区間でもあるので道路情報は事前にチェックしてください!
 

冠山峠と温見峠結ぶ今回のコースは京都・大阪近辺からのアクセスも良く、秘境感溢れる山奥を楽しめておすすめです。洗い越しを突っ切るなんてなかなかありません!
少し寒いかもしれませんが10月~11月なら紅葉も楽しめるはずです。秋の輪行サイクリングにいいと思いますよ~
 

前回の冠山峠から始まり、1泊2日で岐阜、福井の山奥を巡るサイクリングレポートはいかがでしたか?
次回の「ランドナーで峠へ」は京都近辺の峠にスポットを当てようと思います。
皆様のおすすめの峠などありましたら教えてください!

ランドナーに乗ってサイクリングに出かけたい方、ランドナーに興味があるけど何から始めていいかわからない方、お気軽にアイズバイシクルまでご相談ください!

まえの

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