アイズの独り言>

11月に入り、やっと美山の山々も色づきはじめました。でも、まだなんだか11月にしては暖かいですね。今日も日中はストーブ要らずで過ごせています。

 

先週末は岐阜羽島サイクルフリーマーケットに出展させていただきました。

秋晴れの気持ちの良い一日でたくさんの方とお会いすることができてすんごい楽しかった。中には大阪からわざわざ来てくださる常連様や、なかなかお会いできない中部地方のお客様や、JBTに共に参戦したNAGARAさんなど、ブログを見て立ち寄ってくださった方が結構おられてとても嬉しかったです。一方、グランボアの事をまだ知っていただいていない方々には、ランドナーを実際に見ていただいたたり、試乗していただいたりできましたし、B品のタイヤを1本2,000円で販売させていただいたのですが、それを買ってくださった方から「乗り心地がとてもよくてびっくりした」とメールをいただいたりして、規模はそれほど大きくないイベントでしたが、とてもよい機会に恵まれました。

ご来場くださった皆様、企画運営してくださったBLOCK47さま、ありがとうございました。

また、いろんなイベントに参加していきますね。

 

ただ、カタログを楽しみにしていただいている方にはまだ準備が整わずお渡しできずでスミマセンでした。。次のカタログはまだもうしばらく時間がかかりそうです。

 

 

*****

【入荷のお知らせ】

いつもだったらもう少し嬉しいはずのお知らせですが、最近は入荷の度に値上げをせねばならず気が重い作業となっています。これもカタログ製作が遅れている理由の一つなんですよね~。

 

革バーテープ

グランボアのこだわりの詰まった継ぎ目のない革のバーテープ。販売からもう8年がたち、すっかりグランボアの定番品となっています。ですが、今回は材料単価の上昇、円安、運賃の高騰、と発売以来据え置いてきた価格を上げざるを得ませんでした。。。「継ぎ目がない」というのは巻き易さと使い心地に大きく影響します。シンプルで上品なアルミのバーエンドも拘りの一つです。是非、変わらずご愛顧いただければと思います。

 

ジルベルトゥ製品

対ユーロでも円安が進んでいる昨今、フランス直輸入のこれらの製品も価格がジワジワ上がっています。。。だいたい2ヶ月おきに入荷があるのですが、入荷の度に何かしら値上げをしないといけない状況です。そろそろどこかで歯止めがかかればいいのですが。。。

 

リム アベイユ

これはとても嬉しいニュース。

一旦、廃番としたリムですが、昔からの友人でもあるアレックスサンジェからまとまった要望があり、再生産することができました! 日本で販売できるのは32Hと36Hいずれも60ペアほどです。すぐには無くなりませんが、次があるとはお約束できません。細身のポリッシュリムをお探しの方はお早めにお買い求めいただく事をお勧めします。

 

リンデン 超小型の充電式自動点滅ライト

日本製の小型テールライト。小型と言っても並の小型ではありません。女性の小指2関節分くらいの大きさで重さはなんと5グラムしかありません。自動点滅のほか、小さいながらもキャパシタ内蔵ですので停車時も点滅し続けてくれます。しかもUSBで再充電できるという優れもの。これからはまた日本製だよねと思わせてくれるアイデア一杯の製品です。

使用感のレポートは後日前野店長が記事にしてくれる予定ですよ。

 

ジュビリー用 シフトアダプター

アトリエ長がブログで紹介してからあっという間に最初のロットが完売してしまいましたが、またあらたにご用意できました。と、たいそうな数が売れたわけではありませんよ。これは親方がデザインして、加工屋さんでレーザー加工してもらったものを、アイズの工房で磨いて製品化しているものです。ですのでこれも純国産製品。日本で作っても価格が合うようになったのは良いことかもしれませんね。

頑張れ、日本!

 

 

 

明日は久しぶりのコンセントレーションでアイズバイシクルはお休みをいただきます。

雲海出るかな。

楽しみですね。

つちやはるみ

今日は10月下旬から11月のイベントについて紹介します。

 

まずは10月30日の岐阜羽島サイクルフリーマーケット

【岐阜羽島サイクルフリーマーケット】

日時:10月30日(日)AM10:00〜16:00
※ 雨天中止(少雨決行)

場所:岐阜県羽島市福寿町千代田3-54 BLOCK47

概要:一般出店者ならびにショップ出店者によるフリーマーケット(+メーカー試乗会)

 

第一回目開催の新しいイベントです。中部地方にありそうでなかった自転車のフリーマーケット。

フリーマーケットではグランボアタイヤなどの販売の他、グランボアTypeERランドナーの試乗車を持っていく予定です。

会場ではグランボアのセミオーダーランドナーに試乗していただけます。またグランボアがジャパンバイクテクニーク参加の為に製作したステンレスフレームのスペシャルランドナーとebikeランドナーも展示します。

 

また、当日は同じBLOCK47のPOP UPスペース内で「第1回 私たちの自転車展」も開催しています。(こちらは2022年10月29日(土)・30日(日)の2日間開催)

サイクリストこだわりの自転車が展示されるようですので、こちらも楽しみですね。

フリーマーケット出店の為アイズバイスクルは臨時休業になります。ご注意ください。

 

お次はコンセントレーションおにゅう峠

11月3日(木)文化の日は滋賀県と福井県の県境、おにゅう峠にみんなで集まりませんか?

今回開催するコンセントレーションはとても自由なイベントです。12~13時におにゅう峠集合。

そこまでのルートは参加される皆様の自由です。朽木の道の駅周辺を起点にして周回ルートを組むのもいいですし、湖西線の駅や小浜周辺の駅まで輪行して走り出すのもOK。

峠に着いたら他の参加者の方と道中の出来事や自転車について語り合いましょう。

峠には車じゃなくて自転車で来てください!

【コンセントレーションおにゅう峠】

日にち:11月3日(木)文化の日(アイズバイシクル臨時休業です)

集合時間:12時から13時くらい(13時集合写真撮影)

場所:おにゅう峠(滋賀、福井の県境)

参加申し込み、参加費:不要です

同日に前野と走るおにゅう峠雲海サイクリング参加募集中です。

京都市内をコンセントレーションおにゅう峠当日の未明に出発して、おにゅう峠名物の雲海と紅葉のコラボレーションを見に行こうという企画です。おにゅう峠まで約50㎞を暗闇の中走ることになりますが、朝陽に照らされる色づいた山々と雲海の景色は格別です。

ルートと記載の注意事項等参照の上お申し込みください。コンセントレーションおにゅう峠は参加申し込み不要ですが、雲海サイクリングは少人数のグループで走るサイクリングなので人数把握の為事前に参加申し込みをお願いします。

前回紹介した300kmブルべのようなペースの速いサイクリングをする企画ではありませんが、コースの特性上ハードな道のりになります。その点ご理解いただいた上でご参加ください。普段から峠道を走られている方であれば楽しく走っていただけるはずです。ちなみに雲海が見れるかは天候次第ですのであしからず。

 

11月はまだまだイベントがあります。

・シクロジャンブル:11月20日(日) 服部緑地公園

・タンデム学会:11月23日(水) 背割堤発着予定

 

こちらも詳細が決まり次第お知らせいたします!

 

上記イベントの関係で10月30日、11月3日、23日は臨時休業の予定です。

朝晩と昼間の寒暖差が大きくなってきました。風邪をひかないようにお過ごしください。

皆様にお会いできるのを楽しみにしています!

まえの

こんにちは、前野です。
今日は来月開催予定のイベントについてお知らせします。

11月3日(木)文化の日にコンセントレーションおにゅう峠を開催します。

【コンセントレーションおにゅう峠】

日にち:11月3日(木)文化の日

集合時間:12時から13時くらい(13時集合写真撮影)

場所:おにゅう峠(滋賀、福井の県境)

参加申し込み、参加費:不要です

 

コンセントレーションはとてもシンプルなイベントで、決められた時間に集合場所に集まって皆さんで交流したり、集合写真を撮ったりします。
今回の集合場所は福井県小浜市と滋賀県高島市の境に位置する「おにゅう峠」。標高830mの峠が集合場所です。

集合時刻がお昼時なので、峠でお弁当にするのがいいんじゃないでしょうか。

ちなみに、滋賀県側は道の駅朽木新本陣周辺以外食べ物を調達できる場所はありません。福井県側も東小浜駅周辺を離れると補給できる場所は殆ど無いのでご注意ください。

 

滋賀県側は紅葉と雲海が有名で近年は多くの人が訪れるようになっています。福井県側は走りごたえのある峠道で、天気が良ければ日本海を望むことも出来ます。

 


集合場所へのルート取りは自由。輪行で小浜や湖西線沿線の駅から走るもよし、カーサイクリングで朽木周辺から走るのもいいと思います。もちろんご自宅から全部自走でもOK。JR東小浜駅スタートでおにゅう峠に行くルートを例として引いてみました。9時半ごろスタートすれば余裕をもって12時におにゅう峠に到着できるのではないでしょうか。

 

過去には日吉ダムでコンセントレーションひよしを開催していますのでその時のブログ記事も参考にご覧ください。

おにゅう峠でコンセントレーションを開催するのは今回が初めてではありません。
2年前、2020年の7月にもおにゅう峠でコンセントレーションを企画しましたが、雨の為中止になってしまいました。
ついこの前の出来事と思っていましたが、あれからもう2年以上経っているというのが驚きです。

今回は晴れるといいな。

 

このイベントは参加申し込み、参加費などは必要ありません。どなたでも参加していただけますので、紅葉のおにゅう峠の上で皆様にお会いできることを楽しみにしています。

 

 

【おにゅう峠雲海サイクリングのお誘い】

コンセントレーションおにゅう峠はサイクリングのコース取りはそれぞれの自由。決められた時間に集合地点に集まるイベントです。
例年であればおにゅう峠の紅葉が見頃を迎える時期になりますので、有志を募っておにゅう峠の雲海を見に行くサイクリングをコンセントレーションおにゅう峠開催日の早朝に行おうと思います。


とは言っても、「私前野が京都市内から深夜スタートでおにゅう峠まで走るので誰かご一緒しませんか?」という個人的な企画です。こちらをクリックしていただくとルートの詳細、スケジュール、注意事項などを読んでいただけます。興味のある方はご覧ください。

ちなみに2年前に雲海を見に行った時の様子をブログ記事にしていますのでこちらも参考にどうぞ。コース取り、時間などはこの時とほぼ同様の予定です。

おにゅう峠を両側から登るハードなコースです。「どなたでもお待ちしています!」とは言えないのですが、晩秋の静かな夜の山を自転車で走るのは楽しいものです。それに条件さえそろえば雲海と紅葉のコラボレーションが見られるはずです。
前野と一緒に100km走ろうという方いらっしゃいましたらアイズバイシクルまでご連絡をお願いします。集合場所は京都市内ですが、ご都合に応じて途中からの参加もOKです。ご相談ください。

雲海サイクリング参加のご連絡はこちらからお願いします。

まえの

ジャパンバイクテクニークからもう1ヶ月が過ぎ来ました。ようやく滞留がちだった仕事もスムーズに流れるようになり、落ち着いて振り返ることができます。

今回のJBTはコロナの影響で前回に比べてエントリー台数は少なくなってしまいしたが、全体的な質のステップアップがなされたと思います。

 

グランボアではステンレスチューブを使ったランドナーと前回2019年のJBTにオープン参加ながら出走した車体に後付けの電動アシストユニットを搭載したebikeランドナーで参加しました。

 

まずはステンレスチューブをつかったグランボアのランドナーですが、ステンレス製のランドナーフレームはほとんど聞いたことはありません。大分以前からステンレチューブは存在するのですがなぜでしょうか。コロンバスXCRやレイノルズ953といった老舗ブランドのステンレスチューブも存在するようなのですが、ほとんど入手は困難な状況になっています。今回使用したチューブは現在唯一と云ってよい米国のステンレスチューブメーカーKVAのMS3というチューブセットです。06/0.4/0.6とかなり肉薄ながらステンレスらしく固くしっかりしたチューブです。これを今回仕入れて分かったのですが、ステンレスチューブがそもそも高額すぎます。普通のクロモリチューブの7~8倍ほどの価格がします。その割にはチタンのように大きく軽量化ということにはなりません。やはり素材のコストがフレーム製作者に嫌われてしまって市場から消えつつあるようです。

チタンやステンレスなどの非クロモリ素材のチューブは一般的にはTig溶接で組上げていくのですが、ステンレスは専用の銀ローを使用すればフィレット(ラグレス)で製作することもできます。ただフィレットであればこれまた高価な銀ローも相当量使うことになります。

 

 

ラグやクラウンなど必要なステンレス部材も見当たりません。グランボアではエンドやクラウンも普段ERモデルで使用しているものと同じデータで304ステンレスからレーザー加工で製作しました。ロードバイクでしたら必要のないカンチブレーキ台座も作る必要があります。通常のカンチ台座をばらして広げて、展開図を起こしこれもステンレスの板からレーザーで抜き、折加工をするための切削を施してから箱型の台部分を用意して、さらにステンレスの丸棒から削りだした円柱部分と組み合わせ、銀ローでしっかりと固定して仕上げます。

 

 

すべての直付け小物をステンレスで用意したところでフレームの製作に取り掛かれるのです。

ステンレスはクロモリに比べて熱による延びが大きく、低温で素早くローを回す必要があります。またちょっとでも加熱しすぎてしまうと表面が酸化してしまって銀ローがのらなくなってしまいます。そしてトーチの取り回しには注意が必要です。固いステンレスではチューブ同士を接合した後で芯だしなどのための修正することもできません。正確で均等な火入れを要求されます。

銀ローは柔らかくステンレスのチューブは固いので仕上げのために削っていくことは真鍮ローよりは容易です。ただ塗装しないで鏡面仕上げの状態にしようとするとかなりの手間を強いられてしまいます。今回もまずチューブ状態でバフ掛けを行って、フレームになってから再度磨いてみましたが、鏡面と呼べるまでには至りませんでした。次は知り合いのステンレス加工屋さんに訊いてから鏡面仕上げを実現したいと思います。

ステンレスチューブの大きなメリットとして塗装しなくても錆びないということがあります。確かにステンレスは錆びないのですが、銀ローは経年による変化として黒ずんでくると聞いています。確かに昔の100円銀貨は黒っぽくなっていたと思います。実際銀の含有量がどの程度なのかは知りませんが、1ヶ月ではまだ変化はありません。

 

 

今回はフロントフォークもステンレスで製作しましたが、これがとてつもなく硬くて、普段クロモリφ23のブレードで製作しているフォークであれば冷間でも簡単に曲げられるのですが、まったく曲げることができませんでした。そこで以前あるビルダーさん聞いたことのある熱間での曲げにチャレンジしてみました。そのビルダーさんによると熱間でバケツをR合わせに使って曲げることができたというのです。グランボア特製の2本曲げベンダーにセットしたままトーチで炙って素早く曲げてみたところ、確かにあっさり曲がってくれました。ところが今度は曲がりすぎてしまい失敗です。やむなくクラウンを炙ってブレードを外して、新しいブレードを用意しての再チャレンジで狙い通りのRを出すことができました。こう書くと簡単にリカバリーできたように見えますが、1本1万円以上するブレードを2本ダメにして、さらには新たに入手したステンレスブレードは当初のブレードよりかなり短くギリギリのところでものにすることができたので、今回の一番の難所でした。

 

 

こうしてフレームとフォークが形になったのがJBT開催の10日ほど前でした。さらにキャリア製作担当の伊藤君が初めてのステンレス製ながらほぼ2日でパニアキャリアを製作しました。パーツ構成は今回延期開催となっていたためすでに昨年のうちからほぼ用意しており、フレームの仕上げ担当且つ今回のライダーでもある前野君がせっせと作業を進めてくれてギリギリの9日に彼による試乗ができました。私としてものその乗り味に大変興味がありJBT前に試乗してみたかったのですが、私自身が今度はグランボアebikeのライダーとして参加するため、前日にはヒルクライム部分だけでも試乗をするために前日に現地入りして後日の楽しみとしました。

 

 

走りについてはヒルクライムセクションをグランボアebikeに続いて2番目にクリアすることができましたので、健脚ライダーにも十分にこたえられるフレームであると思います。それより気になったのはダートでの下りでチューブの硬さ故に振動吸収が十分にできるかどうかで、特に今回の課題のペットボトル4本をそれぞれ左右のフロントサイドに積載しての走行でしたので、フロントフォークにかかるストレスの大変大きくなっていました。結果としてライダーの感覚としても堅いけれどもしっかり振動吸収してくれるということでした。このことはJBT後に私が乗っ見て確認しましたが、身体に帰っ来るようなストレスになる振動は感じられず、ステンレス車の独特の乗り味であると判断できました。

このステンレスグランボアJBT号は私自身の主力ツーリング車として使用していきます。すでに数台のバックオーダーをいただいており、さらなるフィードバックのご意見を聞きながら製作していくことになります。オールメッキのクロモリフレームの製作が困難になっている現状で錆びないステンレス車でポリッシュ仕上げにしてモノトーンの自転車を製作することは魅力的な選択肢であると思います。

 

 

親方

こんにちは、前野です。
ジャパンバイクテクニーク走行記、今回で最終回になります。

 

前回まではこちら

JBT走行記 1/3

JBT走行記 2/3

 

 

毛無峠の群馬県標

霧と爆風の毛無峠を出発して、まずは7㎞先の第3チェックポイントを目指します。

第3チェックポイントまで7㎞の区間は基準タイムが設定されていてそれより早すぎても、遅すぎてもダメ。具体的には30分の基準タイムに対して5分早着から30分遅着はOK。それを外れるとポイントが減点されてしまいます。基準タイム圏内に収まるように時間を確認しながらこの先は進んでいきます。

 

毛無峠を出発

この後も峠のチェックポイントでライダーのために待機されているお二人と、カメラマンの方に感謝しつつ林道湯沢線に向けて出発。
風が強いのは吹き曝しになっている峠付近だけですが霧は変わらず濃いままです。

 

林道湯沢線入り口

毛無峠から約1㎞戻って林道の入り口に到着。ここまでは往路と重複している区間なので誰かと会えないか期待しましたが、誰もいませんでした。

 

林道湯沢線の標識と記念撮影をして下り始める

入り口の標識を写真に収めたらダート区間の始まりです。林道湯沢線は前回のJBTも含めて何度か走ったことがあるので初めての道ではありませんが、前回走ってから3年経っているので路面状況は変わっているかもしれません。林道湯沢線の総延長は14.3㎞。大半が未舗装なので走り応えがあります。

 

湯沢線の路面状況

過去の経験から、入り口から林道を半分以上下った先に位置する閻魔橋より上は荒れていて、それより下はスリックタイヤでも問題なく飛ばせる走りやすいグラベル。そんな認識でした。
しばらく無心で下っていくと、想定より走りやすい気がしてきました。

前回は650×38B、今回は650×42Bなのでタイヤが太くなったことも影響していますが、林道の路面が全体的に均されている印象です。

 

毛無峠からの経過時間を計りながら進む

楽しくて何も考えずに下っていくと基準タイムより早く着きそうだったので時々停車して写真を撮ったり時計を見て時間を調整します。

 

濃い霧は続く

林道の途中には所々大きな水溜まりが。相変わらず霧が濃くて、見晴らしがよさそうな場所でも何も見えません。
自転車は快調。ただ、ゆっくりと下るためにブレーキを使う時間が長いのでブレーキシューの減りに注意して下ります。見通しのいいストレート区間はブレーキレバーから指を離して重力に任せて転がし、コーナー手前でフロントブレーキを主体に急減速。
濡れたダート区間でリアブレーキを多用すると、前輪が跳ね上げた泥水がリムに付着するせいで制動力が低下し、シューがどんどん減ります。
なのでリアブレーキは補助的に使いました。

 

霧が少し薄くなってきた

チェックポイントが近づいてくると標高が下がった影響か霧が薄くなってきました。毛無峠を出発して25分経過したことも確認できたので基準タイム圏内。第3チェックに安心して到着できます。

 

第3チェックポイント

第3チェックポイントに到着。パナソニックの伊藤さんは50分前に通過したと聞きました。

 

経過時間33分で到着

通過時刻をカードに記入してもらいます。時間を計りながら下ってきたのでほぼ基準タイムどおりに第3チェックポイントに着いたことになります。
ここからゴールまでは45分が基準タイムになるので、ペースもそれに合わせて調整しながら下っていきます。

 

閻魔橋

第3チェックポイントを出て少し下ると閻魔橋に到着。林道湯沢線で一番大きな橋です。
閻魔橋の標高は1250mなので、毛無峠から600m近くの標高差を下ってきました。霧も晴れ、景色が見渡せるように。
ここからゴールまで約10㎞、標高差650mです。

 

雨天のダート走行は泥除けがあっても汚れる

ここで自転車の状態を確認。前回同様に後ろ半分が特に汚れていますが破損や変速の不調などのトラブルはありません。この先は路面状態が良くなるはずなので快調にゴールまで下れそうです。

変速機はSRAMの12速電動変速、FORCE eTap AXIS。過酷なシクロクロスやグラベルレースでも使用されているメカなので雨の林道を少し走ったくらいではビクともしません。電動変速機は変速に割く労力が最小限で済むので本当に楽です。PBP2019で1200㎞を完走し、今回のJBTもトラブルなく終えることが出来たので信頼性も高いと思います。

ただ、絶対は無いので万が一トラブルで動作が停止した場合などは機械式変速機に比べて現地で処置できる範囲が限られてしまいます。電動変速はツーリングにも有効だと思いますが、一長一短でもあります。

 

閻魔橋以降も荒れたダートが続く

閻魔橋を過ぎると路面状態が良くなると書きましたが、それは過去の話。
この3年間で路面は変化して、滑らかなグラベルだった区間が荒れています。

 

無事に林道湯沢線を下り切った

標高をさらに下げていくと徐々に走りやすくなり舗装路に到達しました。
今回もドロドロになりましたが林道湯沢線は何度走っても楽しいです!!

 

果樹園の中を突っ切るストレート

林道を抜けるころには霧を完全に抜けて青空が見えていました。最後の〆は果樹園の中を突っ切るロングストレート。雨と霧の中走り続けた後のこの景色は最高です。

 

YOU游ランドにゴール

果樹園ストレートを抜けて県道に合流するとすぐにゴールのYOU游ランド入り口になります。

もう一度基準時間内に収まっているか確認してゴールへ向かいました。ゲートではカメラを構えた方が出迎えてくれました。

ゴールすると早速車検になります。破損個所や変速などに不具合が出ていないか確認されます。たった今まで乗っていた自転車なので不具合は無いはずですが、車検の時間は緊張しました。

到着後の輪行審査/タイムトライアル

車検が終わると輪行審査/タイムトライアルになります。
ゆっくり休憩して好きなタイミングで初めてOKということでしたが、あまり間を開けずに審査に移りました。

輪行の審査は輪行方法の創意工夫を見せるほか、所要時間を競います。ヒルクライム区間と同様に時間を計測し、タイムでポイントが決まるのです。

 

輪行袋へのパッキングは普段使っている自転車と大きく手順は変わらないのでそこそこ順調でした。違う点があるとすれば、ステンレス号は泥除けの先端にライトを取り付け、後ろにはリフレクターを装着していることです。普段乗っているグランボアランドナーはキャリアにライトを付け、後ろ泥除けもリフレクターを付けていないので、泥除けにライト類が付いているJBT号は部品を外す順番が異なりました。

JBTの輪行審査では壁を使うことが出来ないのも普段と異なります。グランボアTypeERは自転車を逆さにすることなく前後の泥除けを外してロードバイクと同様の縦型輪行を行うので壁に自転車を立てかけて作業するのが前提になっています。

そして問題だったのが組み立て。ほぼ順調に進んだのですが、後ろ泥除けの固定ボルトと取付穴が微妙に合いません。下ブリッジの固定金具と泥除け側金具のネジ山に泥が詰まったのと、軽量化のために泥除け側金具についているガイドになる突起を省いたことが原因でなかなか位置を合わせることが出来ず苦労しました。
京都での輪行練習や、高山村に運ぶ際も輪行状態にして分解組み立てを行った際も問題なく取り外しが出来た箇所だったのでこれには焦りました。

結局、問題になっていると思われる箇所を順番に確認して取り付けることは出来ましたが、時間がかかりすぎてしまいました。これが実際の輪行だったら予定の電車を逃していたことでしょう…
JBTという舞台での輪行を考えると、普段と同じ方法では対策不足でした。

 

輪行に使用した道具(グランボアTypeERの輪行と同様の道具です)

オーストリッチ ウルトラSL100

オーストリッチエンド金具リア用

オーストリッチフレームカバーB

トピーク ラチェットロケットライトDX+

 

山音製輪所、NAGARAが揃って到着

すぐ後ろにeBIKEの親方

輪行審査の後半、林道中日影線で一緒に走った山音製輪所の尾坂さん、NAGARAの服部さん、そして北信五岳展望台で別れた親方が揃ってゴールにやってきました。3人がゴールした時、自分は輪行審査の最中だったのでゴールの瞬間は見ていませんが、3人ともめっちゃいい笑顔。
最終的に全ライダーがリタイアすることなく無事にゴールしました。

グランボアの結果としては、親方の乗ったeBIKEが「近未来の中高年の幸せに寄与する旅自転車の可能性」があると評価を頂き、審査員特別賞を受賞しました。

 

今回紹介の区間(毛無峠-林道湯沢線-ゴール)


ジャパンバイクテクニーク2022走行ログ

コースの全長は約78㎞ですが途中、山田牧場に手袋を忘れて取りに帰ったので余分に走っています。

前回大会のコースも渋峠を通るダイナミックで素晴らしい内容でしたが、今回のコースは獲得標高とグラベル区間が増えて難易度が増しました。コースがハードになったことに加えて、4㎏の荷物が課せられたことで明らかに平均速度が低下しています。

過酷なルートではありますが、そのぶん見れる景色や道は素晴らしいです。林道中日影線や林道湯沢線のような長いダートを連続して楽しめるというのも醍醐味でしょう。

もし自分がまたこのコースをツーリングとして走るなら笠岳峠までの登りはタイムトライアル的な走り方はせずに景色を楽しみたいです。山田温泉の足湯につかるのもいいかもしれません。昼ごはんは天気が良ければ毛無峠で弁当を。

是非、ご自身の自転車で高山村を訪れてJBT2019、JBT2022のコースを走ってみてください。走る人それぞれの楽しみ方があるはずです。

 

そして大会開催に尽力された実行委員会、ボランティアの皆様本当にありがとうございました。

【7月のアイズバイシクル営業予定】

7月13日(水)は3のつく平日なので定休日になります。それ以外は通常通り営業の予定です。
オーダーのご相談などは事前に電話、メールなどでご予約頂きますようお願いします。

在庫を切らしていた赤いエートル、サンクフィーユ43T等入荷しています。遠方の方はショッピングサイトをチェックしてみてください。

 

あっという間に梅雨明けして走りに行くには辛い暑さが続きますが安全第一で楽しみましょう。
暑い日は早朝か夜に走って、昼間は室内で泥除けを磨いたりするのが良いですね。

まえの

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