さて、5日目のSète(セート)の朝、大雨と強風である。本来ならばこの日の目的地のカマルグまで走るつもりであったが、さすがのこの天気ではと断念し、セートからMontpellier(モンペリエ)まで電車で移動してそこでレンタカーを借りることにした。
ホテル裏手の駐車場で雨対策を入念にしてから、2kmほどのところにあるセート駅を目指す。わずかな距離であるがものすごい横殴りの雨でホウホウノテイで駅になんとか着いた。
モンペリエまでは地域交通線で自転車はそのまま載せることができる。ずぶ濡れの自転車をたたむ必要はない。QRコードのプリントされた切符をフロントバッグのマップケースに入れる。
地下通路からプラットホームへの階段には自転車のためのレールがある。着替えの衣類を入れたパニアバッグはザックに詰めなおして背負うと駅構内の移動がしやすい。
あとはホームで列車の到着を待つだけである。
列車の中では乗客の少ないところを見つけておいておくだけ、この時間帯はすいていてほかにも数人が自転車を持ち込んでいた。
自転車を押してモンペリエの駅のコンコースを歩いて行く。
レンタカーのオフィスにて。
何とかハッチバックのルノーを借り出すことができた。自転車はばらして座席後部に押し込みモンペリエを出発する。
Parc naturel régional de Camargue「カマルグ自然公園」はローヌ川の河口にできた広大な湿地帯で、グランドローヌとその支流であるブーシュデローヌに挟まれた三角洲である。そのほとんどは広大な農地となっているがまだまだ手付かずの湿地が残っていてあちこちに遊歩道が整備された公園が解放されている。まずはカマルグ北部のスカマンドル池という大きな池のほとりのCentre de découverte du Scamandre「スカマンドルディスカバリーセンター」を訪ねる。当初の予定では自転車で走ってくるつもりだったのだが、雨は上がっているものの相変わらずの強風それも走れば向かい風という状況だ。ここまでは何もさえぎるもののない平原だったので今回は車で正解といったところだ。
さっそく営巣ポールの上につがいのコウノトリがいるのを発見。
池の岸近くにかなりの長さにわたって遊歩道が整備されていてフラミンゴの集団をまじかに観察できるところまで行くことができる。
上の写真はこんな感じで撮影している。
センター事務所近くでカモがケンカしているのに出くわす。
この日の宿はこのカマルグ自然公園のど真ん中にあるMas de l’Ange du Vaccarèsという宿。Masをネットで検索すると南仏に散在する、広大な土地に建っている南仏風の館とのこと。今回の旅で最も素敵な宿で野鳥観察の楽園といった趣で宿が作られています。どこまでがその敷地なのかわからないほど広く、野鳥観察のためだけに作られた専用の部屋というか小屋まで用意されていて、私たちの滞在の1週間ほど前には米国のカメラマンが4泊ほどその小屋に泊まって300種以上の種類の野鳥をとらえることができたとのこと。もう少し早く来ればスペインから北欧へ北帰行する鶴の群れも見られたとのこと、ホストさんの対応も素晴らしく、もう一度訪れたい宿でした。
翌日に訪れたのがこのカマルグ自然公園の極めつけParc Ornithologique du Pont de Gau「ゴー池鳥類公園」である。ここではフラミンゴが餌づけによって集められていてすごい数のフラミンゴの群れを本当にまじかに見ることができる。
ここは純然たる観光施設で有料なのではあるが、さすがにこれだけのフラミンゴを引き寄せるのは大したものである。たくさんの観光客でにぎわっている。
本当はこの日は海沿いの湿地帯の砂道を走ってアルルまで行き、さらにリヨンまで輪行して一泊、レンタカーでパリに戻るつもりだったのである。
リヨンから旧友の住む家を目指してフランスの田舎道をドライブ。
一晩旧交を温めて、あとはパリへまっしぐら帰国の準備をしなければならない。
この原稿を書いているのは9月19日東京出張の新幹線の車中である。このブログのテーマである南仏カナルドゥミディのツーリングから6ヶ月が経ってしまった。その間に走ったのはわずかに春のタンデム学会だけである。とてもえばれたものではないのだが、猛暑と相方の肩の不調も相まってさっぱり走る気が起きないのである。それはさておき、さすがにこの春の南仏ツーリングもこれでとりあえず締めである。最後までお付き合いいただきありがとうごさいました。
第二弾はお待ちかねのイデアルです。
在庫はそれぞれ1-2個ですのでホント早い者勝ち。
イデアルは円安でもこれ以上値段を上げられないところまで上がってましたので、これからも値段は下がらない可能性があります。今回はサドルのみ、ご予約品、グリスなどの備品は対象外です。あと、チタンレールのナチュラルカラー・ソフトタイプの大銅鋲モデルは店頭在庫一つございます。こちらは通常4,400円追加となりますが、これも一割引きにさせていただきます。よろしければカート内のご要望欄、もしくはメールにて承たまわりますのでご注文の際にお知らせください。
あと、MKSのペダルでシルバントラックとシルバンロードがなんと2割引き!
これは仕入れミスで在庫がたくさんありすぎるので特別価格です。
ストロングライトのインパクトチェーンホィール。現行品で8‐10速に使えるトリプル仕様のチェーンホィールです。使いやすい歯数でクランク長も2種類ございます。これはもう少し人気があってもいい商品。シルバーモデルは貴重ですよ。
それではご注文お待ちしています~。
オンラインストア【おすすめ商品】掲載中の商品が特別価格となっています。期間は9月29日まで。対象商品は随時追加変更していく予定です。
まずは今年の円安の影響が大きかったベルトゥ製品から。
店頭でももちろんセール価格となります。特別価格は在庫品のみですので、どうぞお早めにご利用ください。
9月に入り、少し過ごしやすくなった気がします。
暑さだけでだけでなく、大きな台風が近づいたり居座ったり、大きな地震が来るぞと脅されたり、もう、体だけでなく心も疲れちゃいますね。皆様、お元気にお過ごしですか?
私は今も肩の動きが悪く悪戦苦闘が続いています。何とか痛みはピークを過ぎた感じですが、肩が痛いだけでちゃんと眠れないし、ちゃんと歩けない。手が振れないからね。実はキーボードも打ち続けるのも辛かったりしてたんですよ。今はそれもだいぶ良くなりました。ホント、四十肩って大変!
さて、今日はいろいろお知らせあります。
まずは、新商品のご案内!
【GrandBois Head Light “météore”】
グランボアのヘッドライト、その名もメテオ。流星です。
日本の職人技が光るアルミへら絞りで製作した極薄ボディに8個のLEDを入れたフェンダー用ライトです。いつもお世話になっていますキムラ製作所さんにご協力いただきました。
ダイナモ給電、泥除けの先端用ですので軽く仕上げる必要がありました。
重さは49グラム。
よく似た形のKiLEYのライトに比べると半分以下の重さです。
2つ並べるとこんな感じ。
お手本にしたライトが同じだったのかとても良く似た形ですが、その仕様は随分異なります。
*****
次にフロントバッグ、ランブイエ2019。
ワンポイントのマークが変わりました。
シックな感じを選びました。
ちょっとつまんない気もしますが。。どうかな。
縫製は岐阜のRSA SUNBAGSさん、8月に頑張ってたくさん仕上げてくださいました。
今なら少し在庫あります。
次はサドルバッグが出来上がってくる予定です。たぶん10月です。
そちらもどうぞよろしくお願いします。
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9月の予定です。
9月はサイクルグランボアの決算月にて去年に引き続き決算セールをしたいと思っています。特に円安の影響をもろに受けて値段が上がってしまったものを中心にピックアップしてセール価格にする予定ですのでお楽しみに。そして、30日は棚卸(在庫チェック)のためアイズバイシクルは臨時休業とします。
定休日 9月13日
決算セール 9月16日~9月29日
臨時休業 9月30日
そして、10月はイベントいっぱいです。
京王閣フリマにポリージャポン、あと、JBT? (やるんかな。) もしくはBLOCK47 (岐阜のフリマ)。
親方、週末はほぼいない可能性があります。
11月はアイズラリー。
まだ未定ですが、3日か23日かどっちにしようかな。
どこに行こうかな。
ご希望がある方は下の拍手のところからメッセージをお願いします!
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あと、通信販売の際の送料につきまして。
ずっと長らく、全国一律500円でやって来ましたが、グランボアが使っているヤマト運輸さんも郵便局さんも10月1日から値段が上がります。本来、500円ですとメール便とレターパックでお送りできるものくらいがカバーできる程度の額ですが、今回、レターパックも値上がりしますし、大きなサイズはモノによっては赤字になっちゃう事も出てきそうな雲行きです。そこで、グランボアの通信販売でも送料の設定をもう少し細かく変更させていただくことになりました。まだ設定段階ですので今日は予告のみ。具体的にどう変わるかの説明はもう少しお時間をいただいて方向性がはっきりしてからさせていただきますね。
何度もご利用いただくお得意様にもう少しメリットがあるようにしていきたいと思っています。
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アトリエ最前線
もうね、メッキが必要なオーダーが立て続けにあって渋滞中。
でも、それもやっと先が見えてきました。
今日も親方磨いてましたよ。
自ら磨くと妥協ができないのよね。。。
Le Somail(ルソマイユ)の朝7時。宿の前の小さな公園で自転車の手入れをする。おととい昨日と結構な泥道の箇所があったので、タイヤを外して泥除けの内側にこびりついた泥も落としておく。今朝の天気予報は下り坂である。今日一日はなんとか持ちそうだが明日からは雨と強風の予報が出ている。フランスでの天気予報はMeteoFrance(フランス気象局)のアプリでチェックする。
朝食をいただき、宿の玄関で出発前の記念撮影。フランスの典型的なB&Bで隣家が宿主のご自宅。綺麗なお部屋でゆっり食事をいただいた。
再び運河沿いのサイクリングロードを走り始める。ここには珍しい松並木が続くところがある。少しは海が近づいてきたのだろうか。
運河から南へ20kmほどのところにある街Narbonne(ナルボンヌ)へ通じる支線運河Canal de la Robine(ロビーヌ運河)。今回のコースではないがこのルートも良さげではある。時間があればピストンで走ってみたい。
菜の花の畑ではない、ブドウ畑を埋め尽くしている菜の花なのだ。
運河沿いの道が極端に狭くなっている箇所がある。そのまま運河に滑り落ちそうである。
通行止めの迂回路を走っていると雲が下がってきた。パラバラと雨粒も感じらる。もう正午になろうかという時間、レストランのありそうな街を目指して走る。
このあたりで昼食をとるにはÉtang de Montady(モンタディ池)というかなり変わった名所のあたりにありそうである。このモンタディ池はGoogleMapで見ると円形の中に放射線状に筋の入った独特の幾何模様の大規模な畑のようで、ローマ時代の遺跡とのことである。トイレ休憩で立ち寄ったOffice de Tourism(観光案内所)でレストランを尋ねるとこの先の街にあるとのこと。急いで走り出した。でも先を急ぎすぎてしまいTunnel du Malpas(マルパストンネル)を見落としてしまった。運河のための全長176mのこのトンネルの下にはモンタディ池からの水路とSNCF(フランス国鉄)の鉄道の2つのトンネルが交差している。とりあえず昼食は取れたがこのあたりの写真がない。
遠くに大きな教会の塔らしきものが見えてきた。あれがBéziers(ベジエ)の街。このカナルドゥミディを建設したPierre-Paul Riquet(ピエールポール=リケ)の街である。
ベジエの街の手前にあるLes 9 Écluses de Fonseranes(フォンセランヌ水門)。9つの水門によって20m以上の高低差をクリアさせている。Canal du Midi最大の見せ場的なスポットである。
ベジエの街を流れるOlb(オルブ川)の河川敷に出るとロードにMer Méditerranée(地中海)への標識が埋め込まれていた。
ベジエのすぐ隣り町Villeneuve‐les‐Beziers(ヴィルヌーブベジエ)の観光案内所は小さなボートである。その廻りにはカモが集まっていた。鳥語を解する専務は何か訊ねているようである。
まじかにプラムの花が咲いていた。
何やらレールと車輪がたくさん並んだ複雑な構造物に出くわした。眺めているだけでは何のための設備なのか全く分からない。調べてみると川の増水時に運河の上を川を通すための設備とのこと。これまでは運河の下を川が流れていたのだがここは逆に必要に応じて運河の上に川を流すための仕掛けなのだ。
Agde(アグド)の街を過ぎると道はほぼシングルトラックの様相を呈してくる。新緑も見え水仙や桜の花が咲いていた。もうすぐ海のはずである。
運河沿いのロードからはずれ、海だ。海だ。と思って走っているとフェンスの向こうの池に何やら薄ピンクの鳥らしき姿が見えた。
フラミンゴである。今回の旅の目的である野生のフラミンゴを発見。日本では動物園でしか見られないフラミンゴが普通に池にいるのである。それもあちこちの池にいる。
こんな大型の鳥が身近に生息しているなんて。しばし感動。
この時点ですでに午後5時を廻っている。本日の宿泊地Sète(セート)まではまだ20kmもある。もう海はすぐそこ。道端にはモーターボートがたくさん並んでいる。
さうしてついに地中海。風が強い。
あとは海沿いの別荘と砂丘の間のまっすぐな道をひたすらこぐ。
18時25分。あと宿まで2kmというところでついに陽が沈む。
セートの街は賑わっている。ここはマルセイユに次ぐ港でモロッコへのフェリーも出ている。
港のホテルで今夜は泊まる。
本日の走行ルート
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