オンラインストア【おすすめ商品】掲載中の商品が特別価格となっています。期間は9月29日まで。対象商品は随時追加変更していく予定です。
まずは今年の円安の影響が大きかったベルトゥ製品から。
店頭でももちろんセール価格となります。特別価格は在庫品のみですので、どうぞお早めにご利用ください。
9月に入り、少し過ごしやすくなった気がします。
暑さだけでだけでなく、大きな台風が近づいたり居座ったり、大きな地震が来るぞと脅されたり、もう、体だけでなく心も疲れちゃいますね。皆様、お元気にお過ごしですか?
私は今も肩の動きが悪く悪戦苦闘が続いています。何とか痛みはピークを過ぎた感じですが、肩が痛いだけでちゃんと眠れないし、ちゃんと歩けない。手が振れないからね。実はキーボードも打ち続けるのも辛かったりしてたんですよ。今はそれもだいぶ良くなりました。ホント、四十肩って大変!
さて、今日はいろいろお知らせあります。
まずは、新商品のご案内!
【GrandBois Head Light “météore”】
グランボアのヘッドライト、その名もメテオ。流星です。
日本の職人技が光るアルミへら絞りで製作した極薄ボディに8個のLEDを入れたフェンダー用ライトです。いつもお世話になっていますキムラ製作所さんにご協力いただきました。
ダイナモ給電、泥除けの先端用ですので軽く仕上げる必要がありました。
重さは49グラム。
よく似た形のKiLEYのライトに比べると半分以下の重さです。
2つ並べるとこんな感じ。
お手本にしたライトが同じだったのかとても良く似た形ですが、その仕様は随分異なります。
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次にフロントバッグ、ランブイエ2019。
ワンポイントのマークが変わりました。
シックな感じを選びました。
ちょっとつまんない気もしますが。。どうかな。
縫製は岐阜のRSA SUNBAGSさん、8月に頑張ってたくさん仕上げてくださいました。
今なら少し在庫あります。
次はサドルバッグが出来上がってくる予定です。たぶん10月です。
そちらもどうぞよろしくお願いします。
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9月の予定です。
9月はサイクルグランボアの決算月にて去年に引き続き決算セールをしたいと思っています。特に円安の影響をもろに受けて値段が上がってしまったものを中心にピックアップしてセール価格にする予定ですのでお楽しみに。そして、30日は棚卸(在庫チェック)のためアイズバイシクルは臨時休業とします。
定休日 9月13日
決算セール 9月16日~9月29日
臨時休業 9月30日
そして、10月はイベントいっぱいです。
京王閣フリマにポリージャポン、あと、JBT? (やるんかな。) もしくはBLOCK47 (岐阜のフリマ)。
親方、週末はほぼいない可能性があります。
11月はアイズラリー。
まだ未定ですが、3日か23日かどっちにしようかな。
どこに行こうかな。
ご希望がある方は下の拍手のところからメッセージをお願いします!
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あと、通信販売の際の送料につきまして。
ずっと長らく、全国一律500円でやって来ましたが、グランボアが使っているヤマト運輸さんも郵便局さんも10月1日から値段が上がります。本来、500円ですとメール便とレターパックでお送りできるものくらいがカバーできる程度の額ですが、今回、レターパックも値上がりしますし、大きなサイズはモノによっては赤字になっちゃう事も出てきそうな雲行きです。そこで、グランボアの通信販売でも送料の設定をもう少し細かく変更させていただくことになりました。まだ設定段階ですので今日は予告のみ。具体的にどう変わるかの説明はもう少しお時間をいただいて方向性がはっきりしてからさせていただきますね。
何度もご利用いただくお得意様にもう少しメリットがあるようにしていきたいと思っています。
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アトリエ最前線
もうね、メッキが必要なオーダーが立て続けにあって渋滞中。
でも、それもやっと先が見えてきました。
今日も親方磨いてましたよ。
自ら磨くと妥協ができないのよね。。。
Le Somail(ルソマイユ)の朝7時。宿の前の小さな公園で自転車の手入れをする。おととい昨日と結構な泥道の箇所があったので、タイヤを外して泥除けの内側にこびりついた泥も落としておく。今朝の天気予報は下り坂である。今日一日はなんとか持ちそうだが明日からは雨と強風の予報が出ている。フランスでの天気予報はMeteoFrance(フランス気象局)のアプリでチェックする。
朝食をいただき、宿の玄関で出発前の記念撮影。フランスの典型的なB&Bで隣家が宿主のご自宅。綺麗なお部屋でゆっり食事をいただいた。
再び運河沿いのサイクリングロードを走り始める。ここには珍しい松並木が続くところがある。少しは海が近づいてきたのだろうか。
運河から南へ20kmほどのところにある街Narbonne(ナルボンヌ)へ通じる支線運河Canal de la Robine(ロビーヌ運河)。今回のコースではないがこのルートも良さげではある。時間があればピストンで走ってみたい。
菜の花の畑ではない、ブドウ畑を埋め尽くしている菜の花なのだ。
運河沿いの道が極端に狭くなっている箇所がある。そのまま運河に滑り落ちそうである。
通行止めの迂回路を走っていると雲が下がってきた。パラバラと雨粒も感じらる。もう正午になろうかという時間、レストランのありそうな街を目指して走る。
このあたりで昼食をとるにはÉtang de Montady(モンタディ池)というかなり変わった名所のあたりにありそうである。このモンタディ池はGoogleMapで見ると円形の中に放射線状に筋の入った独特の幾何模様の大規模な畑のようで、ローマ時代の遺跡とのことである。トイレ休憩で立ち寄ったOffice de Tourism(観光案内所)でレストランを尋ねるとこの先の街にあるとのこと。急いで走り出した。でも先を急ぎすぎてしまいTunnel du Malpas(マルパストンネル)を見落としてしまった。運河のための全長176mのこのトンネルの下にはモンタディ池からの水路とSNCF(フランス国鉄)の鉄道の2つのトンネルが交差している。とりあえず昼食は取れたがこのあたりの写真がない。
遠くに大きな教会の塔らしきものが見えてきた。あれがBéziers(ベジエ)の街。このカナルドゥミディを建設したPierre-Paul Riquet(ピエールポール=リケ)の街である。
ベジエの街の手前にあるLes 9 Écluses de Fonseranes(フォンセランヌ水門)。9つの水門によって20m以上の高低差をクリアさせている。Canal du Midi最大の見せ場的なスポットである。
ベジエの街を流れるOlb(オルブ川)の河川敷に出るとロードにMer Méditerranée(地中海)への標識が埋め込まれていた。
ベジエのすぐ隣り町Villeneuve‐les‐Beziers(ヴィルヌーブベジエ)の観光案内所は小さなボートである。その廻りにはカモが集まっていた。鳥語を解する専務は何か訊ねているようである。
まじかにプラムの花が咲いていた。
何やらレールと車輪がたくさん並んだ複雑な構造物に出くわした。眺めているだけでは何のための設備なのか全く分からない。調べてみると川の増水時に運河の上を川を通すための設備とのこと。これまでは運河の下を川が流れていたのだがここは逆に必要に応じて運河の上に川を流すための仕掛けなのだ。
Agde(アグド)の街を過ぎると道はほぼシングルトラックの様相を呈してくる。新緑も見え水仙や桜の花が咲いていた。もうすぐ海のはずである。
運河沿いのロードからはずれ、海だ。海だ。と思って走っているとフェンスの向こうの池に何やら薄ピンクの鳥らしき姿が見えた。
フラミンゴである。今回の旅の目的である野生のフラミンゴを発見。日本では動物園でしか見られないフラミンゴが普通に池にいるのである。それもあちこちの池にいる。
こんな大型の鳥が身近に生息しているなんて。しばし感動。
この時点ですでに午後5時を廻っている。本日の宿泊地Sète(セート)まではまだ20kmもある。もう海はすぐそこ。道端にはモーターボートがたくさん並んでいる。
さうしてついに地中海。風が強い。
あとは海沿いの別荘と砂丘の間のまっすぐな道をひたすらこぐ。
18時25分。あと宿まで2kmというところでついに陽が沈む。
セートの街は賑わっている。ここはマルセイユに次ぐ港でモロッコへのフェリーも出ている。
港のホテルで今夜は泊まる。
本日の走行ルート
大変お待たせしました。
本所工研さんに作っていただいているグランボアのオリジナルモデル、PJ650が再入荷しました。当然ながら仕入れ値は上がりましたが、カタログを出したばかりの入荷ですので、値上げは来春迄据え置くことにしました。ただし、H47CNも少し前に入荷していますが、そちらは価格を上げさせていただいてます。スミマセン。
あと、オンラインストアのおすすめ商品も店頭在庫品ながらどれも未使用品です。特にしっかり組み上げた手組のホィールは間違いなくお値打ち品ですよ。是非、ご検討ください。
いよいよオリンピックが始まりました。
普段はこれといってスポーツ観戦するわけではありませんが、やはりトップクラスの選手たちの真剣勝負はどれも感動的です。これからしばらくは楽しみですね。開会式も素晴らしかった。何度も訪れた街のあちこちが舞台として使われていて楽しいし、雨もなんのそののその演出は何ともフランスらしい。また総集編できれいにまとめられるでしょうからまた見たいと思います。
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さて、この春に訪れたフランスでグランボアで扱いのある2つのサドルメーカーを訪問してきました。
先日それぞれから入荷もあったところですし、紹介したいと思います。
イデアル -IDÉALE-
フランスのトゥールーズにある完全手作りのサドルメーカーです。
もともとは1890年から100年近く操業した超有名サドルメーカーですが、大量生産品が市場に流通する時代の波にのまれ1984年にいったん廃業したメーカーでもあります。日本でも古くから自転車を愛好する方にとっては今も憧れのサドルとして愛され続けています。
そのイデアルが復活したのが2017年、ちょうど私たちが最初のコンクールでフランスにいた時に新生イデアルもブースを出していて、声をかけていただいたのが始まりです。
今回の訪問は2018年に工房に初めてお邪魔してから6年ぶりです。あの時とは同じ敷地内ですが、共有していた建屋から占有できる建屋へ引っ越し、機械だけでなく、一緒に働くパートナーも増えていました。
イデアルの拘りや製造工程については2018年のレポートを見ていただくとして、今回はアルミリベットの慣らし方を教わってきました。
「必ずきれいなハンマーでリベットを少しづつ慣らすんだよ。」
日本でアルミリベットの縁がわずかに指にあたる場合があるのですが、そんなときの解決方法を実演してくれました。
この6年の間にたくさんのサドルを世界中に販売し、有名ブランドとのコラボ企画もこなし、今年中にはいよいよ新しいモデルも発表できるかも、とますます意欲的です。また、サドルのほかにキャリアや新しい試みにもチャレンジしているとの話も聞けました。変化していくイデアルも楽しみですね。
お馴染みの#90。
丈夫なフルグレインレザーを使用していますが、イデアル独自の鞣し技術で新品でも体にスッと馴染んでくれます。
スチールベースのモデルのリベットはいずれもIDEALE刻印入りの小鋲となります。重さは大体580グラム前後。
こちらは2019年のコンクールでグランボアのために製作してくれたチタンレールのアルミリベットモデル。重さはなんと380グラムほどです。
ナチュラルカラーのレザーに銅の大鋲を合わせてみました。アルミリベットのものより少し重くはなりますが、とてもエレガントです。
ご希望の方には追加料金4,400円で承ります。
また、大鋲にオリジナルの刻印を入れることも可能です。
ここちらは追加料金8,800円。
今の円安の影響で価格がかなり上がってしまい、とても良い物なのに多くの方に気軽に使っていただけないのが寂しいところです。ですが、「今」手に入る本物のレザーサドルを是非手に取って、その良さを実感していただきたい。だからこんな時代でも頑張って在庫を持つようにしています。これからご紹介するベルトゥ製品につきましても同様ですが、彼らや我々が不誠実な高値を付けているわけでは決してありません。物の価格は国を移動させるだけで変動するものですが、今はそれがとても大きいのです。
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ベルトゥサイクル -BERTHOUD Cycles-
親方たちの世代にとって、「ソローニュ」と呼ばれていた帆布製の自転車用バッグが馴染みがありますが、それらの製造を引き継ぎ、バッグやサドル、ステンレス製の泥除け、バーエンド、バーエンドミラーなどを製造している主に自転車部品を製造販売しているメーカーです。私たちとの付き合いはソローニュから引き継いだGilles BERTHOUD (ジルベルトゥ)時代からで、帳簿を調べてみると1998年が取引の始まりです。当初はフロントバッグなどのほかに、マハックのフーデットレバーやサンプレのダブルレバーなど、フランスメーカーのデッドストック品や、日本国内では手に入らないレストアに必要な様々な小物や道具なども融通してもらっていました。また、ジルベルトゥはグランボアのタイヤを最初にフランス国内で販売してくれた問屋さんでもありました。
代は変わってもかれこれ四半世紀以上のお付き合いなのです。
ですのでこの26年の間ですと、何度もPont-de-Vouxにあったジルベルトゥには訪れたことがあり、ジルのご自宅にも宿泊したことがあるのですが、数年前にオーナーが変わり工房の場所も移動したBERTHOUD Cycles (ベルトゥサイクル)は今回が初めてです。
リヨンから車で2時間、FLEURVILLE (フルールヴィル)。日本語にすると「花の村」、美しい名前ですね。
古いレンガ造りの建屋を利用した素敵な工房です。建屋のレストアに1年近くをかけたと話してくれました。訪れたのは実は日曜日で、ベルトゥサイクルはお休みの日でした。ですので無理にはお願いしなかったのですが、若い女性ながらバーエンドやバッグミラーといったCNCでの加工製品を専門に担当しているマージョリーとサドルの製造責任者であるクリストフがお茶とクッキーを用意して待っていてくださいました。
一通り、工房内を案内してもらったのですが、実はほとんど写真がありません。というのもお休みに開けていてもらっているという、なんか変な気を使ってしまったのかな。あとから「失敗した~。。」と悔やんでいます。
日本では圧倒的に帆布製のバッグ類が有名ですが、新素材を使った軽量バッグも開発していますし、帆布のバッグのデザインも少しづつモダンに変わりつつあります。縫子さんもジルベルトゥ時代からのベテランが今も働いているそうですが、その方もあと数年で定年退職するとのこと。今はその仕事を引き継ぐ若手の育成に力を入れているそうです。
ベルトゥのサドルもとても高品質のレザーを使用し丁寧に作られています。ベースに合成樹脂を使いイデアルに比べるとモダンな印象です。
アラヴィとアスパンはいずれも同じ形ですが、アラヴィがチタンレール、アスパンがスチールベースとなっています。最近ではアスパンの穴あきモデルを取り扱い始め、オンラインストアからでもご注文いただけます。マリーブランは一応女性用としていますが、長さが短くなっているだけで形状はアスパンやアラヴィと同じです。男性でも小柄な方に向いているサドルです。そのほかにも街乗り用のモンテや、よりレーシーなモデルのガリビエなども、少しお時間を頂戴できれば取寄せも可能です。興味のある方はお問い合わせください。
オリジナルの完成車も展示してありました。
フレームも専属のビルダーが製作しているそうです。
これはコンクール出走車ですね。2017年だったかな。
こうやって見ると、ベルトゥサイクルはグランボアとよく似た総合完成車メーカーなんです。
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ベルトゥサイクルの後はまた車で移動して今度はジャンビェールのお宅にお邪魔してきました。
ジャンピェールって覚えてますか?
とっても色っぽい自転車の写真を撮るフォトグラファーです。(余計わかりにくい??)
今はパリから離れ、のんびりと第2の人生を歩んでいるとのこと。自転車は以前ほど熱心ではありませんが、唯一グランボアの自転車は大事にしてくれていました。
一晩お世話になって、積もる話をし、お互いの健康を祈りつつ、私たちは翌日パリに戻ったのでした。