待ちに待ったリムがようやく入荷して参りました!!!
今回もたくさん届きましたが、何とかリムメーカーのご厚意でハト目無しのモデルも少数で作ってくれました。
ですので、パピヨンヴィンテージもご用意することができましたよ。
アトリエ長が検品しながら店頭在庫用に整理してくれています。
これでしばらくは大丈夫。(^^)
お待たせしました!
朝9時。トゥールーズ・マタビオ駅前。今日からいよいよ本格的に走り出す。
今回のコースは世界遺産のミディ運河「Canal du Midi 」に沿って走る自転車道を使って地中海に至るコースだ。ミディ運河は17世紀にボルドーのワインをスペインから通行税を徴収されるジブラルタル海峡を経ずしてイタリアへ運ぶために造られた。トゥールーズから地中海までの240kmの起伏の多い地形を100超える水門を設けて船の通行を可能にしている。ただ最高地点の標高は200mほどしかないので運河に沿って走ればきついのぼりはない。
本日の予定は75km先のカステルノーダリ「Castelnaudary」である。駅前にもミディ運河は流れているのだが、時間に余裕がありそうなのでちょっと市内を散策することにした。まずは市役所前の広場へとハンドルを向け走り出す。
立派な市役所である。中には名画が展示されていてさながら美術館の様とのこと。たださすがに絵画鑑賞の時間は取れそうもない。ちょっとだけ市内の取引先のお店にも立ち寄ってみる。
昨晩のレストランでイデアルのフレッド氏から強く勧められたポンヌフ 「Pont Neuf 」からスタートすることにした。 パリにも同名の橋があるがパリと同時期の17世紀にできた橋で、大西洋とそそぐガロンヌ川にかかっている。ミディ運河はこのガロンヌ川とつながっていることによってボルドーのワインを地中海へと運ぶことが出来たのだ。
ミディ運河に向かう。広い路面電車道を通ってトゥールーズの大学前まで来てトイレがあったので立ち止まっているとお嬢さん方に声をかけられた。とてもきれいな自転車ね。と
写真を撮っても良いかと尋ねられ、どうぞと答えて色々説明してあげた。うれしかった。
公園のような大きなロータリーを経てようやく運河沿いの道に入ることが出来た。
郊外へ向かって続く運河には大小の舟が停泊していて、永いこと停泊していているように見える舟も多い。幾隻の舟のからは煙が立ち上っていてどうやら住居代わりに使われているようだ。
大木となった並木が延々と続いている。
もうお昼を過ぎているのに延々と運河の並木は続く。今はシーズンオフで本当にひと気がない。当然運河沿いに点在する施設もほとんど閉まっていた。昼食をとれる場所を捜していると運河対岸の道路脇に車がたくさん留まったレストランを発見。1kmほど先の橋を渡ればたどり着けそうだった。
おそらく地元の人が利用するレストランであろうと見当をつけて恐る恐るドアを開けると手招きする人がいる。ここのオーナーさんのようである。大勢のお客さんで賑わっていてフランスでは珍しいタコ料理の昼食をとることが出来た。
この運河沿いの自転車道はもともと帆以外の動力の無かった時代に馬などを使って船を引っぱって動かすために作られた道とのことである。数kmおきに高低差を補うための水門が現れる。そこでは僅かに道がのぼりになるが全く苦にはならないのだが、水門はいくつもいくつも現れる。しかしそのうちに今回のピークは越えてしまった。
シーズンオフの運河はあちこちで護岸工事が行われている。そのため運河沿いの道には機材の運搬のための車両や重機が入って荒れた個所があった。
昨夜の雨で泥道となったこの道でトラブルが起きた。その荒れた路面を無理くり走っていてサイドバッグがキャリアから外れて泥除けを巻き込んだのだった。このサイドバッグは現在開発中の軽量バッグのプロトタイプで、今回のトラブルを踏まえての更なる改良を重ねることになった。
直ぐに泥道からは脱出できたので、泥除けを取り外して修理を試みた。ER輪行用の泥除け取り付けなので容易に泥除けをはずす事はできた。
手ごろな大きさの太めの枝を拾ってきて泥除けの裏から押し出すようにして少しずつ直していく。さいわい大きな亀裂はなくタイヤとのクリアランスが出せるところまで戻った。なんとかこれで走り続けられるようにはなった。
運河の干上がった工事区間にはたびたび出くわした。工事区間の入口に迂回路の指示があれば安全を期してその道を選んだ。
迂回路をたどると一段上がった丘に導かれたりするのであるが、そこにはひろびろとした牧草地だったりする。
宿に着いてから跳ね泥を浴びた自転車を整備していると日はとっぷりと暮れてしまった。夕食のため人気のない街の夜道をレストランまで歩く。目指すはこの地方の名物料理のカスレ「Cassoulet」インゲン豆と鴨の煮込み料理である。
夜の運河は寂しげだ。でも豆でおなかは満たされた。これで明日も走れる。
3月4日パリの朝、サンジェラリーでの転倒の痛みをこらえつつ出発の準備をする。昨日は相変わらずに速度の速いACBOの走りについてくのがやっと、何度もちぎれそうになりながら走っていた。そんなハイスピードでちょっとよそ見をしていて転倒してしまったのである。幸いなことに自転車へのダメージはたいしたことはなくニス塗のバーテープの一部が裂けてしまった程度で済んだが、腰と膝をしたたかに打った痛みが残っている。まずは着替えを詰め込んだパニアをザックに入れて背負い、残った荷物はホテルに預けて出発する。
予めルバロアのホテルからモンパルナス駅までのルートはグーグルマップを使って下調べ済のコースである。不慣れな右側通行ではあるがまずは凱旋門を目指して走る。凱旋門はそれを中心に放射線状に12本の通りが伸びているが、車はその直下の道を廻って自分の行くべき道へと進路をとるのである。以前は凱旋門直下をグルグルと廻るたくさんの車と一緒になって自転車も走っていた。それはロータリーのない国からやってきた私には恐怖の12差路であった。しかし現在はその一廻り外側に自転車のための専用路が用意されている。放射状に延びた通りを横切るその道には信号機が用意されていてきわめて安全に自分の進路を選ぶことが出来る。これもコロナ禍によってパリ市内の多くの車道を自転車専用道にしたパリ市の施策のおかげである。
凱旋門からかのシャンゼリゼ通りへと進路をとり、ジョルジュサンクを右折してセーヌ川を渡る。左岸を川下へ向かって走るとすぐにエッフェル塔が見えてくる。そういえばサンジェのオリビエ氏が彼の育った店の近所のアバルトメントは元々エッフェル塔を建てるための工場があった場所だと云っていたことを思いだす。エッフェル塔のちょっと先にパリの日本館がありフーテンの寅さんの大きなポスターがかかっているのが見える。そこからは地上に走るメトロの高架に沿って行けばモンパルナス駅にたどりつける。
モンパルナスの駅前は公園のようになっていてゆったりと輪行することが出来る。ちょうどベンチのようになった階段状のスペースがありそこに自転車を立てかけて袋詰めである。ここもあらかじめグーグルのストリートビューで目星をつけておいた。輪行が完了したら駅ビルの中のチケット発券機に予約コードを打ち込んで乗車券をゲットする。そうそう、TGVは予め予約してそのまま載せることともできるがこれは有料サービスである。輪行すれば予約なしの料金なしで持ち込み可能だ。ただし荷物置き場は意外と狭く2台の輪行袋を置くのには難儀する。
始発パリから終点トゥールーズまでは4時間半ほど、お昼の駅弁ならぬバゲットのサンドイッチを買いたいところあるが、ホームの途中に改札が出ていて混んでおり、輪行袋を抱えたまま購入する場所もなく着座することになってしまった。やむをえずツーリングのために用意した非常食で昼をしのいだ。道中は数駅にとまるだけで終点のトゥールーズには難なく到着。迎えに来てくれたイデアルのフレッド氏が見守る中、乗ってきたTGVの停車したホームで輪行解除することが出来る。乗車客の去ったホームは閑散としてこれまたゆっくり組み立てられる。この日は駅前のホテルにチェックインしてからフレッド氏に連れられて自転車でイデアルの工房を訪れた後、雨の中を市中心のレストランまで走っての夕食であった。
ゴールデンウィークも過ぎ去り、少しほっこりしている方も多いのではないでしょうか。
私も特に昼食後のこの時間帯がたまりません。お腹もいっぱいだし、春の陽気でポカポカしてついつい居眠りしたい衝動にかられます。
でもそこは踏みとどまって、まずは入荷のご紹介。
Rene HERSE 1960′ MIXTE
こちらのエルスのミキストは実は先日のフランス出張で持ち帰ってきたものです。古くからの友人のカメラマン、ジャンピェールプラデール氏の紹介で、オーナーであるパリ在住のご婦人から直接買取させていただきました。しかも出張ついでに持ち帰ってきたので送料もかからずこの価格でご提供できるのです。
京王閣のフリーマーケットでも「安い、安い」と評判だったようですが、どんなに良い自転車でも欲しい方とサイズなどのスペックが一致しないとお買い上げいただけないのが難しいところ。実車はしばらくはアイズの店内に展示する予定です。気になる方はぜひ現物を見に来てくださいネ。
その他にもエルスのランドナーが数台入荷しています。
これらは多くが委託販売品ですのでオーナー様の考え方が価格に大きく影響しています。でも、これまででしたらどれも売りに出ることのない、希少で素晴らしいものばかりですよ。是非、この機会にご検討ください。
また、TOEIフレームと究極の部品構成でお作りしたグランボアもございます。15年ほど前に納車させていただいたものですが、オーナー様のご事情で数年前にお引き受けしたものです。次のオーナー様へ良いご縁がありますように願っています。
GrandBois Type Vintage
さて、その他にもずっと欠品していましたクロモリステムですが、25.4mm/60・70・80・90mmのみ入荷しました。アルミステムも少しはお分けできそうですのでよろしければご注文下さい。
あと、ギャラリーページの更新もできています。
一台は今年のハンドメイドバイシクル展に出展した、黒い部品をメインに組み上げたグランボアでは珍しいセミオーダーモデルです。シルバー部品の供給がいよいよ厳しく、親方としては問題提起も兼ねて作り上げた一台でもあります。
ER Black
もう一台は2010年に納車したエントリーモデルを大きく仕様変更したポーターです。
こちらのお客様はこの入門モデルを皮切りに数台ヴィンテージモデルをお作りいただき、自転車を趣味として深めてこられた方です。こんな風に自転車を楽しんで使い続けていただけるのは本当にうれしいことです。
さて、この自転車がどんなふうに変身したのでしょう。
是非、ギャラリーページをご覧ください。
5月・6月の予定
定休日 5月13日・23日・6月3日・13日。
臨時休業 5月18日・19日 (ランデヴーアレックスサンジェ)。
あと、5月26日はシクロジャンブルに出店予定で、午後2時ごろまではメカニック不在です。
ゴールデンウィークが始まりましたね。28日は真夏のような暑い日でしたが好天気に恵まれてのスタート、皆さんそれぞにサイクリングを楽しまれたのでしょうね。
アイズバイシクルは休まず営業です。というか私は昔から世間の皆様が遊ぶときには仕事をして、世の中が仕事モードの時に遊ぶ生活をずっと続けてきました。このゴールデンウィークの直前も、久しぶりに専務の両親と共に自転車抜きで四国の観光名所めぐりをしてきました。自転車のツーリングでは有名観光地を避けてしまっていますから・・・今回は松山城・牧野植物園・鳴門海峡と名だたる観光地ばかりです。特に最後に乗った鳴門の遊覧船から見た渦潮は迫力満点でした。
こんな観光船もあるんですね。
今年からこの鳴門海峡に掛かる大鳴門橋に自転車専用道を整備する工事が始まるそうです。数年後には渦潮を眼下に自転車に乗ることが出来そうですね。
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さて、このGWの直前27日は東京の京王閣フリマに出店しました。
今回はエルスをはじめとする完成車ばかりをお持しての特別セールで、大勢のお客様においでいただき、いろいろな方とお話が出来ました。何台かはお買い上げいただけましたが、自転車にはサイズがあり、どんなに好みの自転車でもサイズが合わずに購入いただけない場合もございます。
そこで、それらを先ほどそのまま当店のショッピングサイトに掲載しました。残念ながらショッピングサイトでは消費税を付加せざるを得ませんがそれでも特別価格になっています。特に現在在庫のマラストーニにつきましては22万円均一と、自転車のスペック・コンディションから考えたら破格のお値段です。
どうぞこの機会をお見逃しなく、ゴールデンウィークをお楽しみください。