DAY 2
船から見る小樽港。
終日とってもいいお天気で、月もきれいでした。
新日本海フェリーの舞鶴‐小樽間は23時50分発の翌日の20時45分着。
21時間の船旅は長いようであっという間。それにとても快適でしたよ。
【小樽】
入港後は21時は回っていましたが、お寿司屋さんはまだ何軒か開いていました。
朝はコメダ珈琲でモーニング。コメダ珈琲って北海道にもあるんですね。朝は7時から開いていたので助かりました。あとはプラプラお散歩。旧国鉄手宮線跡が枕木もそのままにプロムナードとして開放されていて散歩にはちょうど良いです。
この時期はご覧の通りの花盛り。楽しめましたよ。
【天売島へ】
この時期の天売島行き羽幌沿海フェリーは高速船と合わせて4‐5便あって、私たちは14時発のオロロン2に乗船しました。乗船時間は概ね1時間半です。時期によって船の発着時間が変わるようですので要注意ですよ。車で移動した小樽-羽幌間は距離にして230km。去年自転車で走った道をたどりたくて下道を使いました。でも、小樽でウロウロしすぎたみたいで、ちょっとギリギリでドキドキしました。
車を羽幌のフェリーターミナルの駐車場にデポして、2泊3日の準備をリュックとフロントバッグに詰めて船に乗り込みます。自転車はそのまま預けられます。ただし、特殊手荷物として870円必要なのと、事前予約も必要です。注意事項、よく読んでね。
船内は2等席と1等席があります。
2等は座敷、1等は椅子席。数百円の差額でしたので帰りは奮発して1等席を利用しました。
お天気も良く、去年見れなかったこの場所からの利尻島もしっかり見えました!
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DAY 3 – DAY 5
【天売島】
さて、いよいよ天売島上陸です。
マップは羽幌観光協会のホームページから使わせていただいてます。
実際に島の周回に使う道は10キロ。その内、概ね2キロが平坦、4キロが上り、4キロが下り、って感じ。標高差は177メートル。勾配は平均7-8%くらい?10%越えてそうなところもあったりして、短いけれど走りごたえはありますよ。私たちは着いたその日にまず1周して、翌日は2周半、焼尻に移動する日にも1周して、合計4周半! 海鳥の繁殖地になっている島の北西側は、この時期は時計回りに一方通行となっているので概ねそれを守りながらウロウロしてました。
【黒崎海岸】
港の近辺の宿をスタートして時計回りに回ると、町の中心地である島の南東側から黒崎海岸あたりから道の様子が一変します。なだらかな上りが始まるとともに、賑やかな鳥の声。そして、道端にはたくさんの子連れのウミネコが現れました。
さすがに自転車で近付くとパッと逃げるのですが、またすぐ舞い降りて同じ場所で過ごしています。
どうやら親鳥がつきっきりで、しかも集団で子育てをしているようです。
大きく育ったイタドリの向こうを覗くとリラックスした親子の姿がありました。
海岸はウミネコの親子やウミウなどで一杯です。
「うわー、すごーい。」
初っ端からあまりの光景にびっくりしてしまいました。
矢印の下が赤岩展望台です。そこまでは結構な上り坂が続きます。
【赤岩展望台】
この辺りまで来ると子連れのウミネコの姿はありません。
その代わり、ひときわ大きく育ったイタドリが一面に広がっています。しかもその下は穴だらけ。と、いうのもこの辺りはウトウという海鳥の営巣地になっているのです。
その数何と80万羽!(2023年ガイド説)
日中は巣穴に雛を残して親鳥は100km先の海原まで漁に出かけているそう。
自転車の高さをはるかに超える大きさまで育ったイタドリ。
それがこんな一面に広がっています。
日中はとても静か。本当に雛がいるのかな??
*
*
日没前。
細かい点々がわかるでしょうか。
餌を咥えた親鳥が子供に与えるために一斉に帰島するのです。
それを待ち構える大セグロカモメやウミネコたちとのバトルが空や巣穴近くで繰り広げられます。
もう、すごい迫力です。
19時から20時でこの時期はナイトツアーが企画されていますので私たちもそれに参加しました。自転車で行けなくもないのですが、いろいろ保護活動をされている方に配慮してツアーに参加した方が良いかと思います。
巣穴を隠してくれる大きく育ったイタドリは彼らにとって安全な高級住宅地。翼の大きなウミネコや大セグロカモメなどは入ってこれません。
ペンギンのように潜りも上手な彼らの翼は少し小ぶりで離着陸が少々苦手です。かなりのスピードで飛び込んできては急ブレーキをかけてボトッと落ちるように着陸します。この日は良いお天気だったのできちんと巣穴に戻れてるようでしたが、天気が悪い時などは目標を見失い街の中心地あたりに着陸してしまうウトウも結構いるのだとか。
うまく巣に戻れたウトウたち。
本当なら口いっぱいにイカナゴやイワシを加えたウトウを撮影したかったのですが、今回は撮れませんでした。でも、餌を加えたままなかなか子供に食べさせず、逃げ回っている親鳥を目にしましたよ。そろそろ雛に巣立ちを促す目的で、じらしたり、あえて餌をとってこない親鳥もいるのだとか。
***
赤岩展望台からもう一種珍しい鳥の子育て風景を見ることができました。
美しい天売ブルーの海に映える赤い脚。
そう、あのケイマフリが巣を構える崖が見下ろせるのです!!!
どうですか?
赤い脚。かわいい。
え、小さすぎる?
ではもう少し大きく。
1羽が巣を守り、1羽がせっせと何かを運んでいます。
そしてこちらは巣立ち前の若鳥。
ぼんやり海を眺めてるけど。
あ、気づかれた。
「お母さーん」
と、鳴いたかどうかは定かではありませんが、この後ひょいと飛び立っていきました。彼にとっての初フライトでは無さそうでしたが、この時期ならではの良いもの見ました。
こんな具合に、この場所は鳥好きにとってはいくらでも佇んでいられる場所でした。気候も寒くなく暑くなく快適そのもの。
ここへのアプローチは、一応、島のレンタサイクルもあるのですが、アシスト付きでないとちょっとしんどい。それ以外だと島のハイヤーを頼むことになります。それだと時間の制限がありますし、原付バイクで回られていた方もおられましたが、どうしてもエンジン音が露払いになってしまい、小鳥などはサッと姿を隠してしまいます。
私たちはランドナーだから何度でも、それほど苦も無く来ることができましたし、朝6時に来ることもできました。それこそ朝飯前! (でも、もっと早く来るべきだった。夜明け前の3時30分に来られた方はウトウが巣から飛び立つシーンを見ることができたそうです。)
自転車ツーリングの良いところです。
【千鳥が浦園地・野鳥観察小屋】
展望台から更に上ると最高地点を超えたあたりから見晴らしの良い原っぱに出ます。
海へ向かう道を降りてゆくとそこは野鳥観察小屋。
そこにはニコンの高性能望遠鏡があって崖で営巣するウミウやヒメウ、ハヤブサなどの観察ができます。
私のカメラではこれが精一杯でしたが、その望遠鏡はもっと大きくはっきり見れましたよ。
【観音崎展望台】
野鳥観察小屋から小さなアップダウンをいくつかこなすと観音岬園地。
エゾカンゾウが可憐でとても素敵なアクセントになっていました。
ところどころ異様に大きな白い花はエゾノシシウド。
どちらも咲いているのは初めて見ました。
ここの展望台ではそれほど鳥は見かけませんでした。
親方は自転車を前に次のプランでも練っているの?
今回は私はいつもの親方2号車ですが、親方はステンレスフレームのJBT号です。
このJBT号、フレームサイズは私のより大きくて、ホィールはハブダイナモを採用してるのに、私の自転車より軽いんですよね。自分の自転車が気に入らないわけではないけれど、自転車を持つたびに「あ、私のより軽い」って気が付いてしまう。そろそろ新しいの作ってもらおうかな。。
いやいや、お客さんのが最優先。わかってます。
観音崎展望台から北側。
連なる大きな崖の先にはフェリーターミナル近くの灯台が見えました。
崖の茶色い部分はほとんど穴ぼこだらけ。ようするにウトウの巣というわけです。
ここも日没近くになると景色が一変するんでしょうね。
なんといっても、80万羽ですもんね。
*
*
さぁて、ここからは気持ちのいいダウンヒル!
でも、逆回りすると結構な上り坂。(><)
焼尻島、その先には北海道が見えます。
【天売の森】
天売島の中央部には豊かな森が広がります。
道も整備され、ランドナーに程よい未舗装路だったりします。その道も海岸線同様、とてもご機嫌で走ってきたわけですが、京都に戻ってきて調べてみると、江戸時代から明治時代にかけて島の森林がほぼ消滅した時代があったとのこと。深刻な水不足に陥った一時期を、森を育てることで乗り超えてきたそうです。
参考にした資料はこちら。
興味のある方は是非。
休憩舎
無人ですが、入れます。
大きな座敷で休憩も可能。トイレはバイオトイレでした。
自転車で行けなくもないですが、散歩も楽しい。
小鳥もいろんな種類がいましたよ。
森も育ち、そろそろ干ばつも必要なようです。
【オロロン鳥】
正式名ウミガラス。
「オロローン」と鳴くのでオロロン鳥と呼ばれるようになったとどこかで読みました。西側から宗谷岬を目指すサイクルツーリストなら必ず走るオロロンライン。巨大な黒白のペンギンみたいな鳥のオブジェを目にした方も結構おられるんじゃないかな。羽幌町のシンボルなのです。
でも、この鳥には悲しい歴史があります。
戦前は4万羽ものウミガラスが天売島に繁殖に来ていたそうですが、戦後の鰊の乱獲(餌の減少)や、サケマスの流し網漁(網に絡まる)などで激減。更に天敵となるカラスやウミネコの増加に伴い、なんと2008年にはたったの13羽まで減ってしまったそう。
その後、いろんな方の努力によって今年は104羽まで数を戻してきたそうですが、4万羽が13羽ってすごくないですか。
そんな鳥を海から見てきましたよ。
船頭兼ガイドが1人とお客が6人で満席。
島の北側から崖下に向かいます。
海に浮かぶケイマフリ。
崖で子育てをしているのはヒメウ。
この一枚に7羽とその雛が映っています。
こうやって片親がつきっきりで面倒を見る雛は生存率が高いそうです。
緑から濃紺、紫。ホント、美しい。
成鳥の足元に雛のくちばしが見えていますよ。
波の向こうに白黒の鳥。
ウミガラス。オロロン鳥です。
20羽近くの群れのようで、104羽の内、5-6分の1が集結しています。
ガイドさんもちょっと興奮気味。
少しづつ近寄ってくれるのですが。
あ、気づかれた!
「うわー、待ってー。」
利尻をバックに飛び立っていくオロロン鳥たち。
さようなら~。
一瞬の出来事でしたが、貴重な一瞬でした。
ありがとう。
写真を見返してみると、ウミガラスだけでなく、ウトウまで1羽混ざって飛んでいました。こんなことがあるから写真にとるのが楽しい。
天売島だけでずいぶん長くなってしまいました。
小さな島ですが、本当に見どころ一杯です。
特に5月から7月がお勧めです。
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【焼尻島】
あと、日本で唯一の羊だけの牧場があるのですが、後継者がおらず、とうとう今年の11月で牧場を閉めるそうです。残念ですね。
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あれに見えるは天売島。
オンコの荘
国の天然記念物にも指定されている焼尻島の自然林は、この島の中央部からほぼ東半分に広がっています。風の強いこの地で長年生き抜いてきた広葉樹と針葉樹が混然一体となって、独特の樹形へと成長し不思議な雰囲気を作り出しています。
森を抜けると島を横切る「オンコ海道」へ。草原の中の一本道です。
遮るものも無くて利尻島まで見えました。
ずーっとフラワーロード。
6月、最高。
鷹ノ巣園地
北海道も天売島も利尻島も全部見えました。
写真に納まらないスケールでした。
復路
たった10キロを1時間半ほどかけて島を一周しました。
まだ、時間があるのでフェリー乗り場近くの喫茶店で一休み、って閉まってますよ。
ちょっと分かりにくい場所にあるこの茶店、「クローズだけど、ママがいればコーヒーくらい飲ませてくれるよ。」との情報を貰っていたので恐る恐るノックをしてみる。
横浜からのアイターンさんでとてもユニークなマダムがオーナーでした。
楽しく過ごさせていただきました。
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この後、羽幌で車に乗り換えて苫前で一泊。
翌日は知床まで400キロのドライブ移動です。ちょっと早めに着いて網走で観光できるかな、とまだまだ盛りだくさんで旅のプランは続きます。
こんばんは。
突然ですが、今夜、親方と専務は一足先に夏のツーリングに出かけます。
行き先は今年も北海道。旅のテーマは「ケイマフリ」。
ご存知の方も少ないかと思いますのでリンクを貼っておきます。
https://www.teuri.jp/_src/898/02keimafuri_photobook.pdf
赤い足の黒い鳥。目の周りだけ白いんです。
天売島や知床の断崖絶壁で子育てするという渡り鳥です。
昨年のツーリングでも見れたら良いな、とは思っていましたが、そもそも9月だと子育てを終えて時期ハズレでしたし、天気が悪くて天売島にも渡れませんでした。
というわけで、今年はガッツリ時期を合わせて「ケイマフリ」に焦点を絞って旅のプランを立てました。まずは小樽から羽幌まで車で向かい、天売島へは自転車だけで再び船で渡ります。そこで2泊した後、知床へ車で移動して知床のケイマフリにも会いに行く予定です。もちろん知床や網走でも自転車で走りますよ。
まずは、これから舞鶴発の新日本海フェリーで小樽に向かいます!
憧れの船旅で憧れの鳥に会いに行くなんて楽しみすぎる。
できるだけレポートできれば良いけど、まずはいつものようにインスタとフェイスブックで流すことになるかな。
6月の北海道は初めてなのでとても楽しみです。
DAY 1
こんにちは、まずは以前よりお知らせしていたタイヤの価格変更についてご案内します。
グランボアのタイヤですが、新商品のルートフォレスティエール発売をお知らせした際に告知したとおり、6月21日水曜日から新価格での販売を開始します。
【グランボアタイヤ新価格(2023年6月21日から)】
スタンダード ¥5,060(税込)
エキストラレジェ ¥5,940(税込)
ルートフォレスティエール ¥6,380(税込)
※アイズバイシクル店頭タイヤ10%引き、通信販売タイヤ国内送料無料サービスは変わりません
【タイヤラインナップについて】
ルートフォレスティエールの登場に伴い、グランボアタイヤのラインナップの整理を行っています。全てのタイヤサイズで3種類のケーシングを用意するのではなく、適材適所のバリエーションになります。
今年のカタログでエキストラレジェは650×38B以外は終了とご案内しましたが、検討の結果継続してラインナップすることに決まりました(全モデルではありません)。
今後入荷するエキストラレジェタイヤはケーシングのマイナーチェンジで従来品よりも僅かに重たくなります。それでも最高の乗り心地は変わりません。
650×36Bエキストラレジェのみ前回生産分の在庫がございます。650×36Bエキストラレジェは継続の予定が無いので必要な方はお早めにどうぞ。
エキストラレジェの継続を予定しているのは以下のサイズになります。
入荷時期は決まり次第お知らせします。
・650×32B、650×38B、650×42B
・700×26C、700×28C、700×30C
※700×23Cも需要に依りますが生産予定
【ケーシングの違いについて】
グランボアタイヤはサイズによっては3種類のケーシングから選択いただけるようになります。
どれを選んだらいいかわからないという方もいらっしゃると思うので、改めてケーシング毎の特徴をまとめてみました。
スタンダードモデルは文字通り、グランボアタイヤの基準となる性能を備えています。
乗り心地、軽さ、耐久性など全てにおいてバランスの良い性能です。価格は3種の中で最もお手頃です。
エキストラレジェモデルはその名の通り、超軽量な高性能タイヤです。
布目にも拘った超軽量でしなやかなケーシングを採用したことでハイエンドレーシングタイヤに匹敵する性能です。少しでも軽やかに、楽に、気持ちよく走りたい方におすすめです。ただ、デリケートなケーシングを使用しているので未舗装路走行はお勧めしません。
ルートフォレスティエールモデルはエキストラレジェの超軽量でしなやかなケーシングに耐パンク層を被せた、云わば強化版エキストラレジェです。
乗り心地の悪化を嫌い、グランボアタイヤでは今までアンチパンク材を採用してきませんでした。
未舗装路も安心して走れる耐久性とグランボアが最も大切にしている快適な乗り心地の両立を目指したルートフォレスティエールでは、耐パンク層を最高の乗り心地のエキストラレジェケーシングと組み合わせることで乗り心地の悪化を相殺しています。
重量と乗り心地はスタンダードモデルと同等ながら強化されたケーシングのおかげでサイドカットやパンクに強く、グランボアタイヤの中で最も耐久性に優れています。耐パンク層の関係で、サイドウォールは茶褐色になります。
【ルートフォレスティエールのラインナップ】
林道走行に適している他のタイヤサイズも順次追加予定です。
【ケーシング3種比較】
耐久性:ルートフォレスティエール > スタンダード > エキストラレジェ
乗り心地:エキストラレジェ > スタンダード ≒ ルートフォレスティエール
軽さ:エキストラレジェ > スタンダード = ルートフォレスティエール
インナーチューブはグランボアレール、パナレーサーR-airの使用をお勧めします。通常のブチルチューブより軽量で乗り心地が良く、空気圧の管理も殆ど変わりません。
650Bタイヤで最高の走行体験を求めるのであれば、エキストラレジェにラテックスチューブPLUMEを組み合わせてください。4年前のパリブレストパリ1200kmを69時間で完走したグランボアコンクールマシーンも同じ仕様です。ラテックスチューブは素材の特性上、空気圧管理がシビアになるのでご注意ください。
通勤やキャンプツーリングなど耐久性が重視される使い方や、チューブのコスト面を重視する方のためにパナレーサーのブチルチューブも各サイズご用意しています。
新品のタイヤを組みつける際は、パナレーサータイヤパウダーをタイヤの内側に塗布することをお勧めします。特に柔らかい素材の高性能チューブはタイヤへの貼り付きが起きやすいのでパウダーを塗布することで予防になります。
6月20日までは発売記念特別価格のルートフォレスティエールも含めて現在の価格で販売します。
値上げということで心苦しいのですが、ご理解いただきますようお願い致します。
大きな台風と共に早くも梅雨入りとなったようですが、皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか?
アイズバイシクルは相変わらず元気に忙しくお仕事していますよ。特に店長とアトリエ長は保育園に通いだした子供たちが早速熱を出したりで新米パパとしても大忙しです。
さて、まず、新規取扱品のお知らせ
一隆大高商会の帆布製フロントバッグ。
商品詳細は是非リンクをご覧くださいませ。
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そして、最新の納車のご紹介。
ラグレス親方フレームに前後のカスタムキャリア、シュミッツのライティングシステム、カンチブレーキNCミランをセットしたキャンピング車。イージー輪行フォークを採用し、キャリアもサイド枠はもちろん少し大きめのリアキャリアも簡単に取り外しができるよう細工を凝らしました。エレガントながら実用性もしっかり兼ね備えた、大人の旅自転車となっています。
詳細は是非ギャラリーページでご覧くださいね~。
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そして、現在の美山のアトリエではUさんのフレーム製作に取り掛かっています。
この日は前三角(ヘッドチューブとトップチューブとダウンチューブ、そしてシートチューブとボトムブラケットで構成されるフレームの前側)が出来上がったところで、後ろのチェーンステーとシートステーの準備をしています。
切って、削って、磨いて、くっつける。
このあとまだ曲げて、凹ませて、カットして、削って、整えて、ようやく後三角として前フレームにくっつけることができます。
雑な表現でスミマセン。
要するに、フレーム一本作るのにそれはそれはたくさんの行程があるのです、って事をお伝えしたい。フレームの形になった後も、ステーの間のプリッヂを付けたり、ブレーキやらライトやらワイヤーリードやらの台座を付けたり、穴開けたり、盛ったり、洗ったり、ブラスターかけたり、研磨したり、足したり、引いたり、まだまだかかる。
フレームができてからはアトリエ長がキャリア製作にかかり、前野店長がフレームの最終仕上げを行います。
それからの工程をすべて終えて、ようやく塗装に出せるのです。
(メッキがある場合は更に研磨作業の行程が増えます。)
Uさん、もう少しです。楽しみにお待ちくださいネ。
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6月は13日と23日が平日にあたり、アイズバイシクルはお休みをいただく予定です。
イベントは今月は無いかな。
良い季節ですので是非サイクリングの途中でもお立ち寄りください。
新しいバッグはもちろん、自転車もいろいろ入れ替わってますよ。
梅雨真っ只中の今皆様いかがお過ごしでしょうか。京都は雨の日がちらほらといった感じで、私自身も夜に時間がとれるようになったのでフラっと北山に走りに行っている今日この頃です。コースは決まって京見峠なのですが、複数人で喋りながら楽しく行くこともあれば、一人で黙々とペダルを回すこともあります。一人であればコースをちょっと変更して楽しんだりしています。同じコースを違う自転車で走り比較するのも醍醐味です!私の自転車の中でも稀に無性に乗りたくなるのがアレックスサンジェです。ギア比が丁度良いのはそうなのですが、すごく乗りやすく私の身体に非常に合っています。ですが唯一の難点はライトです。ピン球では対向車からギリギリ認識される程度で夜道は照らしてくれません。バッテリーライトを一つ忍ばせて走っていますが、ヴィンテージの自転車にお乗りの方はどうされているのでしょう。とても気になります。。。
写真が暗くてスミマセン。。
そしてアレックスサンジェに無性に乗りたくなっている理由はもう一つあります。それは1か月も前になりますが、ランデヴーアレックスサンジェに行ってきた余韻があるからです!!
毎年5月の第三土日 2001年に始まり、今年で22回目の開催となったランデヴーアレックスサンジェ。コロナの影響で宿泊形式で開催のランデヴーアレックスサンジェは中止を余儀なくされてきました。ですが世の中の情勢を鑑みて、4年ぶりに宿泊形式で開催となりました。アイズバイシクルが事務局を勤めていますので、会の存在はアルバイトをしていた時代から知っていました。私の初めてのアイズバイシクルでの仕事はサンジェのタンデムオールメッキの研磨作業。アルバイトを続ける過程で、サンジェやエルスに触れる機会が少しずつ増えてきて、それはいつしか憧れになりました。それが2017年秋私のもとにやってきてしまったんですから。。。
私は最年少会員として今年で3回目の出席となりますが、同年代の会員は皆無です。。。 ランデヴーアレックスサンジェのすごいところはサンジェに興味があれば参加できるということ。なので、アイズバイシクルでアルバイトしていた大学の後輩、T君とI君に声掛けをして、3人で静岡へ!
11時頃宿に到着。3人で1台の車ですから自転車をバラバラにしての移動だったので、せっせと組み立てます。(私のサンジェは前輪しか抜けないので、早々にハンドルを90度戻し、前輪とペダルを組付け、暇を持て余していたのは秘密です。)
2人の愛車はグランボア。
T君はなんと社会人になってまもないころにセミオーダーモデルTypeERをオーダー。
白いタイヤが可愛らしいモダンランドナーです。I君ごめん、自転車の写真撮ってなかったです。
ニッカにアーガイル柄のロングソックス。ランドナー乗りはこうじゃないと!?
コントロールポイントを目指します。。。。
程よく峠を登れば、景色は最高でした。
コントロールポイント トライアルパーク蒲原にはすでに多くのサンジェが!
Iさんのサンジェ。ブレーキがNCミラン付いてますよ!!
トーエイでの参加者もちらほら。
会話は絶えませんが時間もあるので皆さん宿へ向かいます。
油断すればこの有り様。サンジェは早い!!
なんといってもランデヴーアレックスサンジェの醍醐味といえばサンジェを肴にしての宴会です。
40台弱あまりのサンジェ。こんなに多くのサンジェを前にしたのは初めてです。ぎっしりと隙間なく並んでいるため、一台一台鑑賞するのは困難でした。。。トゥークロメが多いのもフランス車ならではでしょうか。ニューカマーも10台あまりで、大変盛り上がりました!
珍しい部品に皆さん興味深々でした。
古いサンジェやエルスで見かける先細のきれいなアールを描くフロントフォーク。乗り味もすごく気になるのですが、それ以上にこの美しいフォークは見るだけで心が躍ります。
翌朝は集合写真を撮って各々解散となります。
愛車のハイエースに自転車をのせて、あちこち走りに行っているというSさんのサンジェ。サンジェで乗鞍をのぼったこともあるそう。。。キャンプもお好きなようで色々と話し込んで楽しかったです。ありがとうございました!!
ハンドルが特徴的です。
アイズバイシクルでニベックスモデファイされたKさんのサンジェ。マファックレーサーからオリジナルカンチブレーキへと改造されたこだわりの一台です。
ミキストがなんと3台も! しかも全てオリジナルカンチブレーキが備わっています。内1台はニューサイでオーダーの話を読んだことがあるサンジェで感動しました。
心残りとしましては、1台1台を写真に収めてオーダーのあれこれをお伺いしたかったことです。私はひょんなことからサンジェを手にすることとなりましたが、もちろん自身でオーダーしたものではありません。色々な経緯があると思いますが、なんといってもご自身でサンジェをオーダーした方が多数いらっしゃるということ! もっと色々な話が聞きたかったです。
ランデヴーアレックスサンジェは純粋に自転車が好きな人たちが集まる場所です。そこに世代の壁はありません。わたしも初参加するときは緊張しましたが、乗っている自転車は凄くても気さくなおじさんという感じの人たちばかりですごく安心したのを覚えています。
もし興味がありましたら、事務局であるアイズバイシクルまでお気軽にお問い合わせください。
私がいうのも少し変ですが、若い世代の方が増えれば刺激にもなりますし、ランデヴーアレックスサンジェはずっと続いていくと思います。
来年もよろしくお願いいたします!!